JP4294402B2 - シート裁断装置及び該装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

シート裁断装置及び該装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート又はシート束の端部を裁断するシート裁断装置と、このシート裁断装置を装置本体に備えて画像形成済みのシート又はシート束の端部をシート裁断装置によって裁断する画像形成装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機などの画像形成装置のオプションとして、或いは画像形成装置の装置本体に装備されて構成要素の1つとして、画像形成済みのシートを仕分けるソータなどのシート処理装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
シート処理装置には、ソート機能のみならず、シートを積載・整合して、針綴じするステイプル機能や、シートにファイル用のパンチ孔をあけるシート穿孔機能を備えているものもある。このように、シート処理装置は、多様なシート処理に対応できるようになってきている。
【0004】
また、シート処理装置は、ステイプル機能を備えたステープラによってシート束を綴じたとき、シート束に各シートの整合ズレが生じて、シート束の端面を不揃いにすることがある。そこで、シート処理装置には、裁断刃によって、シート束の不揃いの端面の端部を裁断して、シート束の端面を揃えるシート裁断装置を設けていることがある。
【0005】
従来のシート裁断装置を説明する。一般的に普及しているシート裁断装置は、ユーザが手動で裁断刃を往復移動して、シート束の不揃いの端面の端部を裁断して揃えたり、或いは、縁が欠けたシートの端部を裁断して縁を整えたり、シートやシート束の大きさを小さくするときシートやシート束を所望の大きさに裁断したりするようになっている。シートやシート束の端部を裁断して生じるシート裁断屑は、生じる度に、ユーザが排除していた(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
裁断刃を自動で動かすシート裁断装置もある。図16に示すように、シート裁断装置203は、例えば、画像形成装置である複写機200の装置本体201に複写機200の構成要素の1つとして装備されたシート処理装置202内に装備してある。シート裁断装置203は、導入排出ローラ210によって搬送されてきたシート束の裁断する端部を、移動案内シャフト211に沿って往復移動自在な裁断刃212によって裁断して、シート束の端面を整えるようになっている。そして、このシート裁断装置203は、図17に示すように、裁断刃212でシート束Pの端部Paを裁断した後、その端部Paを支持している座213を下方に回動させて、座213の上の乗っているシート裁断屑Pdをダストボックス121に落下させて回収するようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−76086号公報(図1)
【特許文献2】
特開平9−123087号公報(図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の、自動で裁断刃を動かすシート裁断装置203は、解決しなければならない、次の課題を有していた。
【0009】
従来のシート裁断装置203は、前述したように、シート束Pを裁断刃212で裁断することによって発生するシート裁断屑Pdを、シート表面及びシート保持台214から除去するのに、裁断刃212の複数回のスライド裁断動作で、すべてのシートを裁断した後、座213の部分を揺動させて取り除くようになっている。このため、始めに裁断されて、そのままの状態でシート表面に積載されているシート裁断屑Pdが、その後、スライド移動してくる裁断刃212に巻き込まれたり、押し出されたり、或いは散乱したりして、確実にダストボックスに落下するとは限らず、除去不良となり、ジャムの発生原因となっていた。
【0010】
さらに、シート束Pを裁断刃212で裁断していくとき、図18の拡大図に示すように、前述したように、スライドする裁断刃212にシート裁断屑Pdが巻き込まれると、裁断刃212の側面212aに巻き込まれたシート裁断屑Pdの厚み分だけ、裁断刃212が矢印H方向に撓んで逃げて、端面を段差に裁断し、裁断面を均一に整えて裁断することができないことがあった。
【0011】
また、例えば、方形状のシート束の3辺を裁断できるシート裁断装置は、シート束を略水平に配置して、シート束の3辺を裁断するため、シート束が回転できるスペースが必要になり、シート裁断装置の水平方向の幅を広く必要とし、シート処理装置202の水平方向の幅が広くなっていた。特に、最近のシート処理装置202は、高さが多少高くなっても、設置スペースの狭いタイプのものが好まれている。
【0012】
なお、以上の説明では、シート束について説明したが、縁の一部分が欠けているシートの端部を裁断するとき、特に、厚紙の端部を裁断するときにも、同様な問題が生じていた。
【0013】
本発明は、シート又はシート束を裁断するときに生じるシート裁断屑を確実に除去して、裁断中の裁断刃がシート裁断屑を巻き込むことなく円滑に移動して裁断面を均一に整えることができ、かつ水平方向のサイズを小さくして省スペースで裁断を行えるシート裁断装置を提供することを目的としている。
【0014】
本発明は、シート裁断屑を確実に除去するシート裁断装置を装置本体に備えて、そのシート裁断装置によって端面を整えた画像形成済みのシート又はシート束を供給できる画像形成装置を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のシート裁断装置は、搬送されてきたシート又はシート束を保持する保持手段と、前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、前記裁断手段によって前記シート又はシート束の他の辺を裁断するため、前記シート又はシート束を回転させる保持回転手段と、を備え、前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めにして保持するようになっている。
【0016】
本発明の裁断装置は、さらに、前記シート又はシート束を前記裁断手段に接近させる接近動作と、前記裁断手段から離間させる離間動作との少なくとも一方の動作を行う位置変更手段を備えている。
【0017】
上記目的を達成するための本発明のシート裁断装置は、シート又はシート束を保持する保持手段と、前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、前記裁断手段によって裁断した前記シート又はシート束を保持して前記保持手段による保持が解除された後、該シート又はシート束の位置を変える位置変更手段と、前記位置変更手段によって位置を変更した前記シート又はシート束を保持して前記位置変更手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を回転させて他の一辺を前記裁断手段の裁断位置に回転する保持回転手段と、を備え、前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めに保持するようになっている。
【0018】
上記目的を達成するための本発明のシート裁断装置は、シート又はシート束を保持する保持手段と、前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、前記裁断手段によって裁断した前記シート又はシート束を保持して前記保持手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を回転させて他の一辺を前記裁断手段に対向させる保持回転手段と、前記保持回転手段によって回転した前記シート又はシート束を保持して前記保持回転手段による保持が解除された後、前記シート又はシート束の他の1辺を前記裁断手段の裁断位置に移動させる位置変更手段と、を備え、前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めにして保持するようになっている。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明のシート裁断装置は、シート又はシート束を保持する保持手段と、前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、前記裁断手段によって裁断した前記シート又はシート束を保持して前記保持手段による保持が解除された後、該シート又はシート束の位置を変える位置変更手段と、前記位置変更手段によって位置を変更した前記シート又はシート束を保持して前記位置変更手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を回転させて他の一辺を前記裁断手段に対向させる保持回転手段と、を備え、前記位置変更手段は、前記保持回転手段によって回転した前記シート又はシート束を保持して前記保持回転手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を移動して他の一辺を前記裁断手段の裁断位置に移動させ、前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めにして保持するようになっている。
【0020】
本発明のシート裁断装置における、前記保持回転手段は、前記シート又はシート束の中心又は中心近傍を保持するようになっている。
【0021】
本発明のシート裁断装置における、前記保持手段が前記シート又はシート束を斜めに保持する角度は、垂直線を中心に左右約60度の範囲内に設定してある。
【0022】
本発明のシート裁断装置における、前記保持手段は、シート又はシート束を受け止める受け止め板と、前記シート又はシート束を前記受け止め板のシート受け面に押圧する押圧部材とを有して、前記シート受け面は、垂直線を中心に左右約60度の範囲内に位置している。
【0023】
本発明のシート裁断装置における、前記裁断手段は、前記シート又はシート束の表面と平行な方向に移動して前記シート又はシート束を裁断する裁断刃を備えている。
【0024】
本発明のシート裁断装置における、前記裁断刃は、前記移動方向の両側に刃を有して、往復移動可能になっている。
【0025】
本発明のシート裁断装置における、前記裁断手段は、回転しながら前記シート又はシート束の表面と平行な方向に移動して前記シート又はシート束を裁断する回転刃を備えている。
【0026】
本発明のシート裁断装置における、前記回転刃の回転方向は、前記シート又はシート束を請求項8に記載の前記受け止め板に押さえ込む方向に設定されている。
【0027】
本発明のシート裁断装置における、前記裁断手段は、前記シート又はシート束の表面に対して交差する方向に移動して前記シート又はシート束を裁断する裁断刃を備えている。
【0028】
本発明のシート裁断装置における、前記保持回転手段は、シート又はシート束を受け止めて回転する回転部材と、前記シート又はシート束を前記回転部材に押圧する押圧部材とを有している。
【0029】
本発明のシート裁断装置における、前記シート又はシート束を裁断したときに生じるシート裁断屑を、前記シート又はシート束から離す方向に除去する除去手段を備えている。
【0030】
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束の端部を裁断するシート裁断装置と、を備え、前記シート裁断手段は、上記いずれか1つのシート裁断装置である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のシート裁断装置と、このシート裁断装置を装置本体に備えた画像形成装置の1例である複写機とを図面に基づいて説明する。シート裁断装置は、シート処理装置としてのフィニッシャ内に装備してある。なお、シート裁断装置は、シートとシート束を裁断できるようになっており、シート、シート束ともに裁断動作が同様であるで、以下の説明では、シート束を裁断する動作説明をして、シートを裁断する動作説明は省略する。
【0032】
(画像形成装置)
図1は、画像形成装置である例えば複写機の断面図であり、複写機をシート搬送方向に沿った断面図である。
【0033】
複写機100は、装置本体1、原稿送り装置2、シート処理装置であるフィニッシャ19で構成されている。フィニッシャ19内には、シート裁断装置44を装備してある。
【0034】
複写機の装置本体1の上部には、原稿Dを読取位置7に送り込む原稿送り装置2を開閉自在に装備してある。なお、原稿送り装置2は、必ずしも必要としない。ユーザが原稿を1枚ずつ、後述する読取位置7に置くことによって、装置本体1に原稿を読み取らせることができるので、原稿送り装置2は、必ずしも、必要としない。
【0035】
原稿Dは、原稿載置部3に載置されて給送部4により1枚ずつ順次分離されて読取位置7に供給される。続いて、原稿Dは、レジストローラ対5によって一旦停止させられて、ループを形成されることによって斜行を矯正される。その後、原稿Dは、導入パス6を通り、読取位置7を通過して、原稿表面に形成された画像が読み取られる。読取位置7を通過した原稿は、排出パス8を通り、排出トレイ9上に排出される。
【0036】
また、原稿の表裏両面を読み取る場合には、まず、上記のように、原稿Dは、読取位置7を通過して表面の画像を読み取られる。その後、原稿Dは、排出パス8を通り、反転ローラ対10によってスイッチバック搬送されて表裏反転された状態で、再度、レジストローラ対5へ送られる。そして、原稿Dは、表面読み取りと同様にして、レジストローラ対5で斜行を矯正されてから、導入パス6を通り、読取位置7を通過する。原稿Dは、読取位置7を通過するとき、表面(このときは裏面)に形成された画像を読み取られる。最後に、原稿Dは、排出パス8を通り、排出トレイ9に排出される。
【0037】
複写機100の本体1内においては、読取位置7を通過する原稿画像に照明系11の光を照射することで得られる反射光を、ミラー12,12,12によって、光学素子13(CCDあるいは他の素子)や画像形成手段である例えば感光体ドラム14に投射した後、感光体ドラム14にトナー像を形成し、そして、そのトナー像を被記録媒体に転写して、被記録媒体に画像を形成するようになっている。
【0038】
被記録媒体には、普通紙、プラスチックフィルム、圧紙、オーバーヘッドプロジェクタ用の用紙、はがき等がある。被記録媒体は、シートとも呼ばれることがある。以下、被記録媒体をシートという。
【0039】
感光体ドラム14は、記録された原稿画像に対応する光が照射されて潜像が形成されて、不図示のトナー供給装置から供給されたトナーによってトナー像が形成される。一方、カセット15には、シートPを多数枚収容してある。シートは、記録信号に応じてカセット15から感光体ドラム14と対向する位置まで供給される。そして、シートは、感光体ドラム14に形成されたトナー像を転写装置16によって転写される。そして、トナー像が転写されたシートは、定着装置17に送られて、トナー像を定着される。
【0040】
シートの両面に画像を形成する場合、定着装置17によって片面に画像が定着されたシートは、定着装置17の下流側に設けた両面パス18を通って、表裏反転され、再度、感光体ドラム14と転写装置16との間に送り込まれる。シートは、裏面にトナー像を転写される。そして、シートは、定着装置17で裏面にトナー像を定着されて、外部(フィニッシャ19側)に排出される。
【0041】
(シート処理装置)
図1は、画像形成装置である例えば複写機の断面図であり、複写機をシート搬送方向に沿った断面図である。図2は、シート処理装置の拡大図であり、シート処理装置をシート搬送方向に沿った断面図である。図3は、シート処理装置内の処理トレイとステープラの平面図である。図4は、搬送ベルト周辺の図である。図4(a)は、搬送ベルト、プーリ等の斜視図である。図4(b)は、搬送ベルト周辺の正面図である。
【0042】
図1に示すように、シート処理装置としてのフィニッシャ19は、複写機100の装置本体1の側方に連結された、複写機の構成要素の1つである。搬送ガイド対20は、複写機100の装置本体1の排紙ローラ対21から排出されたシートを受け取って、フィニッシャ19内に案内する。
【0043】
図2に示すシート検知センサS1は、フィニッシャ19に進入してきたシートを検出する。排出ローラ対22は、シートを狭持して搬送する。処理トレイ23は、排出ローラ対22から排出されたシートを受け止める。シートは、処理トレイ23に載置されて積載される。
【0044】
整合板24は、排出されるシートの搬送方向に沿ってシートの両側にそれぞれ配置されて、処理トレイ23に排出されたシートの両端をガイドして幅寄せ整合する。ストッパ25は、処理トレイ23に排出されて自重で落下するシートの後端を破線の位置で受け止める。回転軸26上には、第1プーリ28と搬送下ローラ30(図3参照)を配置してある。回転軸27上には、第2プーリ29を配置してある。搬送ベルト31は、第1プーリ28と第2プーリ29とに張り渡してある。搬送ベルト31の外周には、押し出し爪32を突設してある。搬送上ローラ33は、一点鎖線の第1の位置(離間位置)と、搬送下ローラ30に加圧される実線の第2の位置(当接位置)とに位置を変えられるようになっている。
【0045】
ステープラ34、35を説明する。図2、図3に示すように、ステープラ34、35は、シート束の搬送経路を挟んで下ステープラ34と上ステープラ35とによって構成されている。下ステープラ34は、針カートリッジ、針を打ち込む打ち込み部、及び針カートリッジから打ち込み部に針を送る針送り部等を有している。上ステープラ35は、下ステープラ34から打たれる針を折り曲げる折り曲げ部を有している。下ステープラ34は、軸36を中心にして上下方向に揺動するようになっている。上ステープラ35は軸37を中心にして上下方向に揺動するようになっている。また、下ステープラ34、上ステープラ35は、各々軸36、37にスラスト方向(シート搬送方向と交わる幅方向)に移動自在に設けてある。下ステープラ34は、ねじ軸であるスクリュー軸38にねじ込まれた雌ねじを有している。下ステープラ34は、スクリュー軸38の回転によってスラスト方向に往復移動するようになっている。上ステープラ35は、ねじ軸であるスクリュー軸39にねじ込まれた雌ねじを有している。上ステープラ35は、スクリュー軸39の回転によってスラスト方向に往復移動するようになっている。上ステープラ35と下ステープラ34の下流側には、搬送されるシートを反転させる反転フラッパー42と反転ローラ43を配設してある。
【0046】
昇降トレイ40を説明する。図1、図2に示すように、昇降トレイ40は、垂直方向に移動可能(昇降可能)にフィニッシャ19の装置本体98に案内されて、実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との間を昇降するようになっている。紙面検知センサS2は、昇降トレイ40上のシートの最上面を検知するようになっている。後端ガイド41は、略垂直な面で構成されて、昇降する昇降トレイ40上のシートの後端をガイドするようになっている。
【0047】
シート裁断装置44を概略説明する。シート裁断装置44の詳細な説明は後述する。シート裁断装置44は、シート反転部99から搬送されてくるシート束を裁断する装置である。
【0048】
シート裁断装置44は、導入排出ころ45aと協働して、シート束を所定の位置まで狭持して、搬送する導入排出ローラ45、導入排出ローラ45の対向側には離間可能な導入排出ころ45a、シート又はシート束の先端を検知して、シート又はシート束を所定の裁断位置へ停止させるための裁断センサS5、所定の裁断位置に止められたシートを固定する押さえ部材46、シートを裁断する裁断刃47(図5参照)を有する移動ユニット48等を備えている。
【0049】
ダストボックス49は、裁断処理後に発生するシート裁断屑Pdを受け取るようにシート裁断装置44の下方に配置してある。排出ローラ50は、裁断されたシートを搬送・排出するようになっている。スタックトレイ51は、裁断されたシートが積載されるようになっている。
【0050】
処理トレイ23の関係について説明する。図3に示すように、処理トレイ23の回転軸26,27は、フレーム52,53に回転自在に支持してある。回転軸26には、搬送下ローラ30を固着してある。第1プーリ28は回転軸26に配置してある。第1プーリ28の内部には、不図示の公知のワンウェイクラッチを内蔵してある。第1プーリ28は、図4において、回転軸26の反時計回り方向への回転で回転し、時計回り方向への回転で回転力が断たれて停止するようになっている。回転軸26には、ギア54を固着してある。搬送モータ55の出力軸には、ギア56を固着してある。ギヤ56は、ギア54に噛み合っている。
【0051】
シートを昇降トレイ40に搬送する方向(第1の方向)に搬送モータ55が回転すると、搬送モータ55の回転力がギア56,54を介して回転軸26に伝達される。このとき、第1プーリ28内のワンウェイクラッチが噛み合って、回転軸26の回転力が第1プーリ28に伝達されて、搬送ベルト31が回転する。次に、搬送モータ55が反対方向(第2の方向)に回転すると、第1プーリ28内のワンウェイクラッチは、回転力を断ち、搬送ベルト31には、回転力が伝達されない。
【0052】
図1、図3に基づいて、フィニッシャ19におけるステープラの移動動作を説明する。前述したように、スクリュー軸38には、下ステープラ34が係合して、ギア57を固着してある。ステイプラシフトモータ58の出力軸には、ギア59を固着してある。ギア59は、ギア57に噛み合っている。
【0053】
ステイプラシフトモータ58の回転力は、ギア59,57を介してスクリュー軸38に伝達されるようになっている。ギア57には上ステープラ35を移動させるギア89がアイドルギアを介して噛み合っている。ギア89は、スクリュー軸39に固着してある。したがって、ギア57が回転すると、スクリュー軸38,39が同じ方向に回転して、下ステープラ34と上ステープラ35とが同期してスラスト方向に移動するようになっている。下ステープラ34にはフラグ60を設けてある。ステープラ34,35のホーム位置には、フラグ60を検知するステイプラセンサS3を配設してある。ステイプラセンサS3には、フォトセンサを使用している。
【0054】
搬送ベルト31とその周辺を説明する。図4(a)は、搬送ベルト周辺の構成を示す斜視図である。図4(b)は、搬送ベルト周辺の構成を示す正面図である。
【0055】
搬送ベルト31は、回転軸26,27にそれぞれ配設された第1プーリ28と第2プーリ29とに張り渡してある。搬送ベルト31には、孔31aを形成してある。押し出し爪ホームセンサ61は、孔31aを検知する透過型フォトセンサである。押し出し爪ホームセンサ61は、図4(a)(b)に示すように、搬送ベルト31の孔31aを検知して、搬送ベルト31の循環位置を検知し、押し出し爪32のホーム位置を検知するようになっている。搬送下ローラ30と搬送上ローラ33のニップNからストッパ25までの長さL1、ニップNから押し出し爪32までの長さをL2は、L1<L2の関係に設定してある。
【0056】
不図示の搬送ソレノイドが作動して、搬送上ローラ33が図4(b)の実線で示す位置に降下すると、搬送上ローラ33は、シート束を搬送下ローラ30に押圧する。そして、搬送モータ55(図3参照)が回転を始める。すると、回転軸26が反時計回り方向(図4(b)中、矢印方向)に回転する。搬送下ローラ30も同方向に回転する。この結果、搬送下ローラ30は、シート束を図4(b)中、矢印a方向に搬送する。
【0057】
そして、シート束は、搬送ローラ対30,33のニップNを抜けると停止する。その後、搬送ベルト31の回転にともなって、シート束の後端に押し出し爪32が当たる。押し出し爪32は、シート束を押して、昇降トレイ40の方(図4(b)、図1中、矢印a方向)に搬送する。
【0058】
(シート裁断装置の構成)
図5は、シート裁断装置44をシート搬送方向から見た図である。図6は、図5のシート裁断装置44を上方から見た図である。
【0059】
シート裁断装置44は、シート又はシート束を保持する保持手段として例えばシート保持部102、シート保持部102に保持されたシート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段として例えばシート裁断部103、シート又はシート束を保持して回転し、切断していないシート又はシート束の縁を裁断刃47に対向させるか、或いは裁断位置に位置させる保持回転手段として例えばシート保持回転部104、及びシート又はシート束を移動させて後述する裁断刃47に対して接近、離間させる位置変更手段として例えば導入排出ローラ45及び導入排出ころ45a(図1、図2参照)、シート裁断装置を制御する制御部96等を有している。なお、シート又はシート束の縁を裁断するとき、シートサイズによっては(例えば、正方形のシート)、シート又はシート束の位置を変更する必要が無い場合があるので、シート裁断時に、位置変更手段である例えば導入排出ローラ45及び導入排出ころ45aを必要としないことがある。
【0060】
シート裁断部103を説明する。
【0061】
裁断刃47は、刃物台82に設けられて、裁断刃収納ケース83に刃先を出して収納されている。裁断刃47は、両側に刃47aを形成してある。裁断刃47は、裁断刃収納ケース83に形成した長孔84と刃物台82に突設されて長孔84に係合したピン85との案内と、付勢ばね86の付勢力とによって、シートに接近するようになっている。裁断刃47、裁断刃収納ケース83等は、移動ユニット48を形成している。
【0062】
移動ユニット48は、シートの任意の側面を裁断するため、平行な1対の誘導軸63,63を案内にして、矢印E方向に往復移動するようになっている。この誘導軸63は、側板64、65によって支えられている。側板64、65は、シート保持台62に直角に固定配置してある。移動ユニット48には、ベルト66の一部を固定してある。ベルト66は、ベルトギア67とベルト駆動ギア68に張り渡してある。ベルト駆動ギア68には、移動ユニットモータ69の出力軸69aに取り付けたモータギア70が中間ギア87を介して係合している。したがって、裁断刃47は、移動ユニットモータ69が正逆回転すると、モータ69の回転力がベルト駆動ギア68及びベルト66によって直線往復移動力として受けて、誘導軸63,63を案内にして、移動ユニット48とともに往復移動するようになっている。
【0063】
シートを受け止める保持台62には、移動ユニット48の移動方向に沿って、移動ユニットセンサS6a,S6b,S6cを配列してある。移動ユニットセンサS6a,S6b,S6cには、例えば、フォトセンサを使用している。移動ユニット48に遮光板71を設けてある。移動ユニット48は移動すると、遮光板71が移動ユニット48と一体に移動して、移動ユニットセンサS6a,S6b,S6cを遮ることによって、位置を検知され、後述する制御部96によって、移動、停止制御されるようになっている。
【0064】
シート保持部102を説明する。
【0065】
シート押さえ部材46は、スライド板72に複数のばね88によって設けられている。受け止め板である例えば保持台62は、シート受け面62aで、押圧部材である例えばシート押さえ部材46によって押圧されたシート束を受け止めるようになっている。
【0066】
スライド板72は、シートに接近離間できるように2本のスクリュー軸73に支持してある。2本のスクリュー軸73の端部には、ギア74をそれぞれ固定してある。ギア74,74には、ベルト75を張り渡してある。一方のギア74には、押さえ部材シフトモータ76の出力軸に取り付けたギア77が噛み合っている。したがって、押さえ部材シフトモータ76の回転は、ギア77、ギア74、ベルト75を介して、スクリュー軸73に伝達されるようになっている。スライド板72には、遮光板78を設けてある。遮光板78は、側板64に取り付けたフォトセンサS7を遮ることによって、押さえ部材46のホームポジション及び移動量等の制御を行えるようにしている。保持台62は、シート受け面62aを水平面に対して垂直にして配設してある。
【0067】
シート保持回転部104を説明する。
【0068】
保持台62には、回転部材である例えば回転ガイド90と、回転ガイド90外周に設けたギアに噛み合う回転モータ91を取り付けてある。回転ガイド90は、保持台62に回転自在に設けてある。回転モータ91は、回転ガイド90を回転させるようになっている。回転モータ91はパルスモータであり、回転モータ91の回転量はパルス数により管理されるようになっている。回転ガイド90に対向する位置には、押圧部材である例えば圧接ガイド92を配置してある。圧接ガイド92は、圧接ばね93により、回転ガイド90方向に付勢されている。そして、圧接ガイド92は、圧接ソレノイド95が吸引動作をするとレバー94,97によって、移動するようになっている。また、圧接ガイド92は、レバー97に例えばユニバーサルジョイント等で回転自在に設けてある。
【0069】
また、シートを後処理するため、図1に示すように、フィニッシャ19の内部には、フィニッシャ19の入り口部に配設したシート検知センサS1、昇降トレイ40上のシートの最上面を検知する紙面検知センサS2、ステイプラセンサS3(図3参照)、反転するシートを検知する反転センサS4、シート裁断装置44において裁断停止位置を検知する裁断センサS5、図5に示す裁断刃47を有する移動ユニット48の移動、停止を制御するときに移動ユニット48の位置を検知する移動ユニットセンサS6、シート押さえ部材46のホームポジション等を検知する押さえ部材センサS7等を設けてある。
【0070】
これらのセンサS1乃至S7は、装置全体の駆動を制御する制御部96に接続してある。制御部96は、CPUを有している。制御部96は、各センサからの検知信号に基づいて、前述した各モータ69,76,91等を回転制御するとともに、圧接ソレノイド95、搬送ソレノイド、ストッパソレノイド等の励磁制御を行うようになっている。なお、制御部96は、複写機装置本体1内に備えた制御部内に一体に組み込まれていてもよい。
【0071】
次に、各処理モード選択時におけるフィニッシャ19の動作を説明する。
【0072】
(スタックモード選択時のフィニッシャの動作説明)
図1に示す複写機100の排紙ローラ対21から排出されたシートは、シート検知センサS1により検知される。すると、不図示の排出モータが始動して、排出ローラ対22を回転させる。不図示の排出モータは、少なくともシートの後端が排出ローラ対22のニップを通過するまで回転する。この結果、シートは、処理トレイ23上に排出されて、積載される。
【0073】
次に、不図示の整合モータが始動する。すると、整合板24が、シート搬送方向に対して交差する方向、すなわち、シートの幅方向に移動して、処理トレイ23に積載されているシートの両側に当接して、シートの幅を揃える。この整合動作は、所定枚数回、繰り返して行われる。そして、不図示の搬送ソレノイドが作動して、搬送上ローラ33を搬送下ローラ30に接近させて圧接させる。
【0074】
その後、図3に示す搬送モータ55が回転する。すると、搬送ローラ対30、33が回転して、前述の整合されたシート束を昇降トレイ40の方向(図1中、矢印a方向)に移動させる。また、搬送モータ55の回転によって、第1プーリ28も回転して、搬送ベルト31が循環する。前述したように、シート束の後端は、搬送ローラ対30,33、搬送ベルト31に突設した押し出し爪32の順に受け渡される。最終的に、シート束は、昇降トレイ40に押し出されて積載される。
【0075】
そして、不図示のトレイシフトモータが回転して、昇降トレイ40を所定量下降させる。その後、トレイシフトモータが逆転して、昇降トレイ40を上昇させる。このとき、紙面検知センサS2が積載シート束の最上面を検知すると、トレイシフトモータは停止して、昇降トレイ40の上昇を停止させる。
【0076】
(ステイプルモード選択時のフィニッシャの動作説明)
処理トレイ23上へ所望枚数のシートの排出、積載、及び整合に関するシーケンスは、前述のスタックモードと同一のシーケンスであるので、そのシーケンスの説明は、省略する。
【0077】
処理トレイ23上のシート束の整合終了後、ステープラ34、35は、処理トレイ23上のシート束の端部を綴じる。綴じる箇所は、1箇所、或いは複数箇所である。本実施形態のフィニッシャ19は、不図示のステイプラモータ及び図3に示すステイプラシフトモータ58が、ステープラ34、35を図3の実線位置に移動させて、ステープラ34、35によって、シート束の1箇所を綴じるか、或いは図3の一点鎖線の位置に交互に移動させて2箇所綴じるようになっている。
【0078】
綴じ処理が終了すると、前述したスタックモードと同様に、搬送モータ55が始動して、搬送ローラ対30,33、搬送ベルト31、及び搬送ベルト31の押し出し爪32により昇降トレイ40上にシート束を移送して、積載する。
【0079】
(裁断処理モード選択時のフィニッシャの動作説明)
まず、フィニッシャ19は、前述のステイプルモードと同様に、処理トレイ23上にシートを積載して整合し、その後、綴じ処理を行う。そして、不図示の搬送ソレノイドが励磁して、搬送ローラ対30,33にシート束を狭持させる。
【0080】
ここで、不図示のストッパソレノイドが励磁して、ストッパ25を図2の一点鎖線の位置から実線の位置へ回動させる。これにより、シートの第2の方向(図1の矢印b方向)への搬送が可能となるように搬送路が開放される。そして、図3に示す、搬送モータ55がスタックモードやステイプルモードとは反対方向に回転して、搬送ローラ対30,33に狭持したシート束を第2の方向(図1の矢印b方向)へ搬送させる。
【0081】
シート束の先端が図1、図2に示す反転センサS4に検知されると、不図示の反転モータが、始動して、反転ローラ43を回転させ、シート束を図1の矢印c方向へ搬送させる。その後、シート束の後端を反転センサS4が検知すると、反転フラッパーソレノイド79が、励磁して、反転フラッパー42を不図示のばねにより図1に示す実線の位置に付勢させている位置から、一点鎖線で示す位置へ回動させる。
【0082】
それとともに、不図示の反転モータが逆回転して、反転ローラ43によって、図1の矢印d方向にシート束を搬送させる。その後、シート束は、導入排出ローラ45に狭持、搬送されて、先端を裁断センサS5によって検知される。すると、制御部96は、導入排出ローラ45を停止させて、シート束を保持台62上の裁断位置に停止させる。続いて、図5に示す、押さえ部材シフトモータ76が始動して、ギア74等を介して係合している一対のスクリュー軸73,73を回転させる。
【0083】
これにより、ホームポジションにあったスライド板72と、このスライド板72にばね88を介して設けられ、一定の押さえ圧を常にシート束に与えることのできる押さえ部材46とを、所定の裁断位置にあるシート束上に接近させ、そのシート束を押さえ部材46で押さえて保持台62上に固定する。
【0084】
その後、図5、図6に示す移動ユニットモータ69が、始動して、ホームポジション(図5、図6の実線位置)にいる移動ユニット48を矢印E方向へ移動させる。図5に示すように、移動ユニット48の裁断刃47は、図7(b)に示すように、シート束の任意の側面近傍を徐々に裁断していく。
【0085】
このとき、図7(a)に示すように、シート保持台62を水平面に対して略垂直に設けてあるので、裁断刃47よって切り取られたシート裁断屑Pdの一部は、図7(b)に示すように瞬時に自重によって垂れ下がるようにして除去されていく。このため、シート裁断屑が、図18で前述した従来のシート裁断屑Pdと異なって、裁断刃47のスライド動作の進路を妨げることがなくなるので、この裁断中の裁断刃47は、スムーズに移動することができて、シート束の不揃いの部分を確実に、かつ正確に裁断して、シート束の端面を整えることができる。
【0086】
図6の矢印F方向に移動した移動ユニット48は、この移動ユニット48に設けた遮光板71が移動ユニットセンサS6cを遮光すると停止して、そこで、シート束の側面の裁断処理が終了する。そして、今まで垂れ下がっていたシート裁断屑が自重によって落下して、確実にダストボックス49に回収される。
【0087】
なお、本実施形態のフィニッシャ19は、裁断刃47の片側方向の1回のスライド運動で、約10枚までのシートを裁断することができる。このため、数10枚のシートの裁断を行うときには、それに応じて複数回の裁断刃47の往復スライド運動が必要になる。仮に、1回の片側方向のスライド運動で、数10枚のシートを裁断すると、裁断能率が向上するが、その反面、移動ユニット48を移動させる移動ユニットモータ69にかなり大きな負担が加わり、これによって、装置の大型化、コスト高、構造の強度アップ等の別の問題が発生する。このため、裁断能率と、装置の大きさ、コスト、構造とを考慮して、1回のスライド運動によって可能なシート裁断枚数を設定してある。
【0088】
数10枚のシート束を裁断する場合、まず、移動ユニットモータ69が、正回転して、移動ユニット48を、ホームポジションの移動ユニットセンサS6aから、遮光板71が終端の移動ユニットセンサS6cを遮光する位置まで往動させて、停止させる。そして、移動ユニットモータ69が、逆回転して、移動ユニット48を、遮光板71が移動ユニットセンサS6cを遮光しているポジションから、図6の矢印F方向とは逆の方向へ復動させることで、その下に積載してある、次の約10枚のシートの裁断を行う。移動ユニット48の遮光板71が始端の移動ユニットセンサS6aを遮光することで、該移動ユニット48は停止して、そこで、次の10枚のシートの裁断が終了する。
【0089】
以後、制御部96は、移動ユニットモータ69の正回転、逆回転を繰り返して、目的のシート束の裁断枚数に応じた回数だけ、移動ユニット48に往復スライド裁断動作を繰り返えさせて、1つのシート束の裁断を終了する。
【0090】
以上の動作において、裁断刃47は、1回のスライド裁断動作で、必ず、10枚のシートを裁断できるとは限らないので、例えば、50枚のシートを裁断するとき、5回のスライド動作に追加して、もう1回のスライド動作を行って、裁断不良を防止し、移動ユニット48をホームポジション(移動ユニット48の遮光板72が移動ユニットセンサS6aを遮光する位置)に戻るようになっている。裁断処理が終了すると、押さえ部材シフトモータ76が、逆回転して、押さえ部材46をシート束から離し、該押さえ部材46をホームポジションに戻す。
【0091】
次に、平面視長方形のシート束の3辺を裁断するときの動作を説明する。押さえ部材46がシート束を保持台62に押さえ付けた状態で、裁断刃47が、最初、3辺の内、短辺の裁断を終了すると(図8(a))、図1、図2に示す、導入排出ローラ45と導入排出ころ45aがシート束を挟持する。図5に示す、押さえ部材46が保持部材62に対する押さえ付けを解除して、導入排出ローラ45と導入排出ころ45aとによってシート束を搬送できるようにする。導入排出ローラ45と導入排出ころ45aがシート束を搬送して、シート束Pの平面視中心Poを回転ガイド90に一致させる(図8(b))。圧接ソレノイド95が、作動して、圧接ガイド92がシート束を回転ガイド90に押し付ける。導入排出ローラ45と導入排出ころ45aがシート束の挟持を解除してシート束が回転できるようにする。回転モータ91が回転ガイド90を90度回転させる。これによって、シート束も90度回転する(図8(c))。シート束の回転終了後、導入排出ころ45aと導入排出ローラ45は、シート束を再度挟持する。圧接ソレノイド95が、圧接ガイド92をシート束から離して、導入排出ころ45aと導入排出ローラ45とによってシート束が搬送できるようにする。導入排出ローラ45が、シート束を規定量移動させる。シート束は裁断位置Cpに移動する(図8(d))。押さえ部材46がシート束を保持台62に押さえ付ける。導入排出ころ45aと導入排出ローラ45は、シート束の挟持を解除する。裁断刃47は、上記裁断動作を再度行って、シート束の2辺目の裁断を行う。
【0092】
シート裁断装置44は、シート束の2辺目の裁断を終了した後、上記回転動作と同様な回転動作によって、シート束を180度回転させて、3辺目の裁断を行う。シート裁断装置44は、3辺の裁断を終了した後、上記回転動作によってシート束を90度回転させて、シート束の向きを裁断前と同じ向きにする。
【0093】
シート束を裁断する辺は、複写機の装置本体1からの指示、或いはフィニッシャ19からの指示によって裁断されるようになっている。裁断される辺は、上記の3辺に限定さるものではない。4辺、2辺、1辺の場合もある。1辺の場合には、長辺と短辺のいずれかである。また、以上の説明では、四角形のシート束についての裁断であるが、四角形に限定されない。
【0094】
その後、図1、図2に示す受け渡しソレノイド80が、受け渡しフラッパー81を、不図示のばねによって実線位置に付勢されている位置から、一点鎖線位置に移動させる。そして、導入排出ローラ45が回転を開始する。裁断処理を終了したシート束は、受け渡しフラッパー81、排出ローラ50へ搬送される。シート束は、導入排出ローラ45と回転開始をともにしている該排出ローラ50に狭持されて搬送され、最後に、スタックトレイ51に排出されて、積載される。
【0095】
以上説明したように、本実施形態のシート裁断装置44は、裁断処理においてシート束を保持するシート保持台62を略垂直に配設してあるので、シート保持台を水平面に配設した従来のシート裁断装置と比べて、シート束裁断のときに発生するシート裁断屑を自重によって、裁断刃47近傍から除去することができる。したがって、シート裁断装置44は、シート裁断屑がスライド移動している裁断刃に巻き込まれたり、押し出されたりして、バラバラに散乱したりすることがないので、シート裁断屑の除去不良によるジャム等の発生を防止することができる。
【0096】
また、本実施形態のシート裁断装置44は、シート裁断屑が裁断刃近傍から瞬時に離れるので、スライドする裁断刃にシート裁断屑が巻き込まれることがなくなり、裁断刃をスムーズに移動させることができるので、シート束に良好な裁断面を形成することできる。
【0097】
また、本実施形態のシート裁断装置44は、シート保持台62を略垂直に配設してあるので、シート裁断装置44を縦型にすることができて、設置面積を狭めることができる。しかも、シート裁断屑が落下する真下にダストボックス49を配設してあるので、ダストボックス49をシート裁断装置の厚みの範囲内に納めることができて、シート裁断装置44の設置面積を狭めることができる。
【0098】
(他の実施形態)
以上のシート裁断装置は、シート束の3辺を裁断するとき、図8に示すように、シート束の短辺を裁断した後、シート束を移動(図8(b))、90度回転(図8(c))、移動(図8(d))させて、長辺を裁断するようになっているが、シートサイズによっては、図9に示すように、シート束の長辺を裁断した後(図9(a))、シート束を移動し(図9(b))、90度回転させたとき(図9(c))、短辺が裁断位置Cpに一致するようなことがある。このような場合、図8(c)から図8(d)への動作を省略することができる。図9に示す裁断順序であると、図8に示す裁断順序より、裁断工程が少なくなり、裁断作業能率を高めることができる。
【0099】
さらに、正方形のシート束で、シート束Pの中心Poが、回転ガイド90の中心90cと一致している場合には、シート束を移動させることなく、90度回転させることによって、裁断する辺を裁断位置Cpに一致させて裁断することができる。
【0100】
以上の各実施形態は、シート束Pの中心Poを、回転ガイド90の中心90cに一致させて或いは近傍に位置させて、シート束を回転させているが、必ずしも、両方の中心Po,90cを一致させて、或いはシート束Pの中心Poを回転ガイド90の中心90c近傍に位置させてシート束Pを回転させる必要がない。すなわち、図10(a)に示す位置でシート束を裁断した後、移動させることなく、そのままシート束の中心Poから外れた位置を回転ガイド90と圧接ガイド92(図5参照)とで挟持して回転ガイド90の回転によって、シート束を90度回転させる(図10(b))。その後、シート束Pを裁断位置Cpに移動させて(図10(c))、裁断する。この裁断順序による裁断は、シート束を図10(c)に示す裁断位置Cpに移動させたとき、シート束がシート裁断範囲W内に入っていれば行うことができる。図10に示す裁断順序であると、図8に示す裁断順序より、裁断工程が少なくなり、裁断作業能率を高めることができる。
【0101】
なお、以上のシート束の中心Poは、シート束の図2を左側から見た中心であるが、シート束の厚みが均一である場合、シート束の重心と一致するのは勿論である。
【0102】
また、図11(a)に示すように、公知の特開平11−193176号公報等に開示してあるシート後処理装置の中綴じ製本装置110の出口部分に本実施形態のシート裁断装置44を斜めに配設することによって、図11(b)の拡大図で示すように、中綴じ製本後の見開き側の尖っている部分を、本実施形態のシート裁断装置44で、裁断して、シート束の端部を良好な裁断面に整えることができる。
【0103】
また、前述した実施形態のシート裁断装置44は、裁断刃47が、シート束の任意の一辺に対し平行に往復移動して裁断処理を行うようになっているが、図12に示すように、裁断刃111がシート束の表面に対して交差する方向の矢印方向に斜めに移動して、ギロチンのように裁断処理を行う1枚の刃であってもよい。
【0104】
このギロチン方式の裁断処理では、平行往復裁断処理とは違い、図12(a)に示すように、シート束を1回の裁断刃111の斜めの移動動作で一度に裁断するので、より下に積載されているシートを裁断刃111が裁断していこうとすればするほど、斜めに移動していく裁断刃111よって、裁断されたシート裁断屑Pdが引き込まれていき、裁断刃111にシート裁断屑Pdからの力(図12(b)矢印S方向の力)が発生する。これによって、裁断刃111が撓みながら下降するおそれがあるので、裁断面を整えるのが困難である。
【0105】
しかし、図12に示す本実施形態のシート処理装置144は、保持台62が垂直になっているので、シート裁断屑が、裁断されたシート束と裁断刃111とから瞬時に離れていくので、上述の裁断刃111によるシート裁断屑の引き込みがなくなり、シート裁断屑からの裁断刃111を撓まそうとする力も発生することがないので、裁断面を整えた形状にすることができる。なお、保持台62には、裁断刃111の刃先を保護する保護板62bを設けてある。
【0106】
図1、図11に示すシート裁断装置44の裁断刃47は、カッターの刃のような形状になっており、また、図12におけるシート裁断装置144の裁断刃111は、板状になっているが、図13に示すように、回転刃である例えば円形状の裁断刃147にしてもよい。詳細の機構は省くが、円形の裁断刃147は、ばね等の付勢力により、シートに接近するように、またそこで回転可能に構成されている。円形の裁断刃147は、回転してシート束を裁断するので、カッターのよう形状をした裁断刃47や板状の裁断刃111よりも、裁断する刃のポイントが変化して、長期間使用することができ、裁断刃の交換回数を少なくすることができる。この場合、裁断刃147は、図13において左方向へ移動するとき左回転し、右方向へ移動するとき右回転すると、シート束を、保持台62に押さえ付けて確実に裁断することができる。
【0107】
さらに、図14、図15に示すように、シート裁断装置44,144に除去手段である例えばはたきパドル112を設けてもよい。すなわち、シート裁断装置44,144のシート保持台62を水平面と直交する角度(垂直)、または、直交する角度をはさんで±約60度程度の範囲内に傾斜させるととともに、モータMによって回転するはたきパドル112等の除去機構をさらに加え、このはたきパドル112をシート裁断屑がダストボックス49に落下できるように回転させることで、より確実にシート裁断屑を除去することができる。
【0108】
以上説明したシート裁断装置44,144を備えた複写機は、シート裁断装置によって端面を整えた画像形成済みのシート又はシート束を供給することができる。また、複写機は、設置面積の狭い、シート処理装置19を備えているので設置する場所の制約を受けることが少なくなる。
【0109】
以上の説明では、画像形成装置として複写機を例示したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の他の画像形成装置であってもよい。他の画像形成装置に用いられるシート処理装置に、本発明のシート裁断装置を適用することにより、同様な効果を得ることができる。
【0110】
また、前述した実施形態では、複写機の装置本体に対して着脱自在なシート処理装置を例示したが、本発明は複写機の装置本体に一体的に装備してもよい。この場合においても、シート処理装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
【0111】
また、前述した実施形態では、記録方式として電子写真方式を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、インクジェット方式等の他の記録方式であっても良い。
【0112】
また、前述した実施形態では、シート処理装置のフィニッシャの内部において、シート束を作成するのにステープラを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、糊付け製本機構等のシート束作成装置であっても良い。
【0113】
【発明の効果】
本発明のシート裁断装置は、シートに裁断処理を行ったときに発生するシート裁断屑を自重によって、裁断刃近傍から除去することができるので、シート裁断屑がスライド移動している裁断刃に巻き込まれたり、押し出されたりして、バラバラに散乱してしまうことがないので、シート裁断屑の除去不良によるジャム等の発生を防止することができる。
【0114】
本発明のシート裁断装置は、シート裁断屑が裁断刃近傍より瞬時に離間することで、スライドする裁断刃にシート裁断屑が巻き込まれることがなく、裁断刃を円滑に移動させることができるので、良好な裁断面に整えることができる。
【0115】
本発明のシート裁断装置は、保持手段がシート又はシート束を垂直又は斜め保持するようになっているので、縦型にして、設置面積を少なくすることができるので、設置場所の制約を受けることが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置である例えば複写機のシート搬送方向に沿った断面図である。
【図2】図1の複写機に装備したシート処理装置の拡大図である。
【図3】シート処理装置内の処理トレイとステープラの平面図である。
【図4】搬送ベルト周辺の図である。
(a) 搬送ベルト、プーリ等の斜視図である。
(b) 搬送ベルト周辺の正面図である。
【図5】本発明の実施形態のシート裁断装置をシート搬送方向から見た図である。
【図6】図5のシート裁断装置を上方から見た図である。
【図7】図5に示すシート裁断装置の裁断刃がシート束を裁断している状態を示す図である。
(a) シート束を裁断刃の移動方向から見た図である。
(b) (a)を左から見た概略図である。
【図8】シート束の裁断順序を説明するための図である。
(a) シート束の1辺を裁断した状態の図である。
(b) シート束を裁断位置から後退させた状態の図である。
(c) シート束を90度回転させた状態の図である。
(d) シート束を裁断位置に前進させた状態の図である。
【図9】シート束の他の裁断順序を説明するための図である。
(a) シート束の1辺を裁断した状態の図である。
(b) シート束を裁断位置から後退させた状態の図である。
(c) シート束を90度回転させた状態の図である。
【図10】シート束の他の裁断順序を説明するための図である。
(a) シート束の1辺を裁断した状態の図である。
(b) シート束を90度回転させた状態の図である。
(c) シート束を裁断位置に前進させた状態の図である。
【図11】図5に示すシート裁断装置を中綴じ製本装置を有するシート処置装置に装備したときの状態図である。
(a) シート処理装置のシート搬送方向に沿った断面図である。
(b) シート裁断装置の裁断刃による中綴じシート束の裁断状態を示す拡大図である。
【図12】他の実施形態のシート裁断装置の図である。
(a) シート搬送方向から見た図である。
(b) 裁断刃がシート束を裁断している状態の図である。
【図13】裁断刃の他の実施形態の図であり、回転してシート束を裁断する円形の裁断刃の図である。
【図14】シート裁断装置に、はたきパドルを設けた複写機の断面図である。
【図15】はたきパドルの拡大図である。
【図16】従来のシート裁断装置を備えた複写機のシート搬送方向に沿った断面図である。
【図17】従来のシート裁断装置の動作説明用の図である。
【図18】従来のシート裁断装置において、シート束を裁断しているときの裁断刃の状態を説明するための図である。
【符号の説明】
N ニップ
S1 シート検知センサ
S2 紙面検知センサ
S3 ステイプラセンサ
S4 反転センサ
S5 裁断センサ
S6a,S6b,S6c 移動ユニットセンサ
S7 押さえ部材センサ
Cp 裁断位置
M モータ
D 原稿
P シート束
Pa シート端部
Pd シート裁断屑
W シート裁断範囲
1 複写機(画像形成装置)本体
2 原稿送り装置
14 感光体ドラム(画像形成手段)
16 転写装置
17 定着装置
19 フィニッシャ
44 シート裁断装置
45 導入排出ローラ(位置変更手段)
45a 導入排出ころ(位置変更手段)
46 押さえ部材(押圧部材)
47 裁断刃
47a 刃
48 移動ユニット
49 ダストボックス
62 保持台(受け止め板)
62a シート受け面
90 回転ガイド(回転部材)
90c 回転ガイドの中心
92 圧接ガイド(押圧部材)
98 フィニッシャの装置本体
100 複写機(画像形成装置)
102 シート保持部(保持手段)
103 シート裁断部(裁断手段)
104 シート保持回転部(保持回転手段)
110 中綴じ製本装置
111 裁断刃
112 はたきパドル
144 裁断装置
147 裁断刃(回転刃)

Claims (16)

  1. 搬送されてきたシート又はシート束を保持する保持手段と、
    前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、
    前記裁断手段によって前記シート又はシート束の他の辺を裁断するため、前記シート又はシート束を回転させる保持回転手段と、を備え、
    前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めにして保持することを特徴とするシート裁断装置。
  2. 前記シート又はシート束を前記裁断手段に接近させる接近動作と、前記裁断手段から離間させる離間動作との少なくとも一方の動作を行う位置変更手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシート裁断装置。
  3. シート又はシート束を保持する保持手段と、
    前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、
    前記裁断手段によって裁断した前記シート又はシート束を保持して前記保持手段による保持が解除された後、該シート又はシート束の位置を変える位置変更手段と、
    前記位置変更手段によって位置を変更した前記シート又はシート束を保持して前記位置変更手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を回転させて他の一辺を前記裁断手段の裁断位置に回転する保持回転手段と、を備え、
    前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めに保持することを特徴とするシート裁断装置。
  4. シート又はシート束を保持する保持手段と、
    前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、
    前記裁断手段によって裁断した前記シート又はシート束を保持して前記保持手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を回転させて他の一辺を前記裁断手段に対向させる保持回転手段と、
    前記保持回転手段によって回転した前記シート又はシート束を保持して前記保持回転手段による保持が解除された後、前記シート又はシート束の他の1辺を前記裁断手段の裁断位置に移動させる位置変更手段と、を備え、
    前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めにして保持することを特徴とすることを特徴とするシート裁断装置。
  5. シート又はシート束を保持する保持手段と、
    前記保持手段によって保持した前記シート又はシート束の一辺を裁断する裁断手段と、
    前記裁断手段によって裁断した前記シート又はシート束を保持して前記保持手段による保持が解除された後、該シート又はシート束の位置を変える位置変更手段と、
    前記位置変更手段によって位置を変更した前記シート又はシート束を保持して前記位置変更手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を回転させて他の一辺を前記裁断手段に対向させる保持回転手段と、を備え、
    前記位置変更手段は、前記保持回転手段によって回転した前記シート又はシート束を保持して前記保持回転手段による保持が解除された後、該シート又はシート束を移動して他の一辺を前記裁断手段の裁断位置に移動させ、
    前記保持手段は、前記シート又はシート束を垂直又は斜めにして保持することを特徴とすることを特徴とするシート裁断装置。
  6. 前記保持回転手段は、前記シート又はシート束の中心又は中心近傍を保持することを特徴とする請求項1,3乃至5のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  7. 前記保持手段が前記シート又はシート束を斜めに保持する角度は、垂直線を中心に左右約60度の範囲内に設定してあることを特徴とする請求項1,3乃至5のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  8. 前記保持手段は、シート又はシート束を受け止める受け止め板と、前記シート又はシート束を前記受け止め板のシート受け面に押圧する押圧部材とを有して、前記シート受け面は、垂直線を中心に左右約60度の範囲内に位置していることを特徴とする請求項1,3乃至6のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  9. 前記裁断手段は、前記シート又はシート束の表面と平行な方向に移動して前記シート又はシート束を裁断する裁断刃を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  10. 前記裁断刃は、前記移動方向の両側に刃を有して、往復移動可能であることを特徴とする請求項9に記載のシート裁断装置。
  11. 前記裁断手段は、回転しながら前記シート又はシート束の表面と平行な方向に移動して前記シート又はシート束を裁断する回転刃を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  12. 前記回転刃の回転方向は、前記シート又はシート束を請求項8に記載の前記受け止め板に押さえ込む方向に設定されていることを特徴とする請求項10に記載のシート裁断装置。
  13. 前記裁断手段は、前記シート又はシート束の表面に対して交差する方向に移動して前記シート又はシート束を裁断する裁断刃を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  14. 前記保持回転手段は、シート又はシート束を受け止めて回転する回転部材と、前記シート又はシート束を前記回転部材に押圧する押圧部材とを有していることを特徴とする請求項1,3乃至5のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  15. 前記シート又はシート束を裁断したときに生じるシート裁断屑を、前記シート又はシート束から離す方向に除去する除去手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のシート裁断装置。
  16. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって画像を形成されたシート又はシート束の端部を裁断するシート裁断装置と、を備え、
    前記シート裁断手段は、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のシート裁断装置であることを特徴とする画像形成装置。
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