JP4294192B2 - ガス遮断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管路を遮断して内部を流通するガスを遮断するためのガス遮断装置に関し、さらに詳しくは管路内に導入されるバッグによって管路を遮断するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガス生成工場で生産された都市ガスは、大口径の高圧ライン、中口径の中圧ライン、小口径の低圧ラインおよび供給管を経て需要家に供給される。
近年、大地震などの災害に備えて各ラインの管路メンテナンスを実施している。このような管路メンテナンスを行う場合には、通常、メンテナンス対象区間のガス供給を遮断したうえで管路の入れ替えや管路の更生修理などが実施される。
従来、既設管路内のガス供給を遮断する場合には、一例として、管路内にエアバッグを挿入し、そのエアバッグを膨張させる方法が知られている。
【0003】
従来、エアバッグを膨張させて管路内を流れるガスを遮断する場合、管路内壁面にスラグなどがあり、これによって管内面に凹凸が存在していると、エアバッグ外周面と管路内面との間の密着性が不安定となることがある。
このため、ガスの確実な遮断が困難な場合があり、密着状態が不完全な場合にはエアバッグを通り越して流れる、いわゆる、越ガスの発生が問題となる。
そこで、従来では、越ガス対策として、エアバッグを前後に配列した2連式のエアバッグ構造を用い、エアバッグ間に入り込んだ越ガスを大気放散することが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、越ガスを大気放散させる場合、越ガスの全てが大気放散されて工事区間内へのガスの流入が完全に断たれているかどうかを確認するようにはなっていないのが現状である。
また、ガスを遮断した後に行われる不活性ガスとの置換のための構造はなく、このため、不活性ガスとの置換作業は、作業員の経験に頼っているのが現状である。
さらに、エアバッグの遮断構造上での問題として、エアバッグを管路内に導入する際には、管内を流れるガスの圧力によってエアバッグが流されたり倒れてしまうことがある。
【0005】
本発明の目的は、上記従来のガス遮断装置における問題、特にバッグによる管路遮断構造を用いる装置における問題に鑑み、越ガスの大気放散を確実に行えるようにするとともに、工事区間への越ガスの流入確認が行えるようにし、さらには、管路内に導入されたバッグが流されたり倒れたりすることなくガスの遮断を確実に行うことが可能な構成を備えたガス遮断装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の発明は、管路に導入され、気体を導入することで膨張して前記管路の内面に密着して該管路を流れるガスを遮断するバッグを用いたガス遮断装置において、
前記管路内でのガスの流動方向前後に配置されて膨縮可能な第1,第2バッグと、
前記第1、第2バッグがそれぞれ一体化され、前記第1、第2バッグに形成されたガスの取り込み部と連通する開口部を備えた挿入管と
前記それぞれの挿入管内に挿通され、前記第1または第2バッグに膨張用気体を供給する開口部を備えた気体導入パイプと
前記管路に導入された前記第1、第2バッグと一体化されたそれぞれの前記挿入管を挿通可能とした空間が内部に形成され、その内部空間と連通する大気放散口と、前記挿入管を支持する支持部材とを備えたバッグ収容手段と、
を備えていることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記挿入管を支持する支持部材は、前記バッグ収容手段の内部空間で起倒可能に設けられた支持片と、上記バッグ収容手段の内部空間上端を覆う蓋とを備え、前記管路外にて前記挿入管を挿通支持する構成とされていることを特徴としている
【0008】
請求項3記載の発明は、前記第1、第2バッグは、タイヤ形状とされ、その外周部には膨縮可能な変形代部が設けられ、前記変形代部は前記気体の導入圧力に応じて径方向に膨張して、膨張した前記変形代部が前記管路の内面に接触する接触面積を変更可能とされていることを特徴としている。
【0010】
【作用】
バッグ収容手段が、第1、第2バッグの配置位置間に連通する内部空間およびこの空間に連通する大気放散口を備えているので、ガスの流動方向前方に位置する第1バッグと管路内面との間に流れた越ガスをバッグの配置位置間に達すると大気放散口を介して大気放散することができる。しかも、工事区間側に位置する第2バッグには、第1バッグと同様にガス取り込み口が設けられているので、挿入管を介して工事区間側での背圧を検出するようにすれば、工事区間へのガスの流入の有無を確認できる。さらに、工事区間側を不活性ガスに置換する際には、第2バッグ側のガス取り込み口を利用して不活性ガスを供給することができるので、確実に工事区間側での置換作業が可能となる。
【0011】
挿入管がバッグ収容手段内に設けられている支持片により挿通支持されるので、多角形状と支持片側の形状とが合致させることで挿通支持することができる。これにより、挿入管側および支持片側での対向形状が合致していない場合には挿入管に一体化されているバッグの向きが適正でないと判断できる。しかも、挿入管の支持部は管路外にて挿入管を2カ所で支持するようになっているので、挿入管に一体のバッグがガスの圧力によって倒れたり、流される方向に移動するのを阻止できる。
さらに、第1、第2バッグに変形代部を設けているので、バッグ本体内の圧力が最大の場合には、変形代部が径方向に伸長してバッグ全体の形状がタイヤ形状となる。これにより、バッグ本体の幅を小さくしても、変形代部での摩擦抵抗によりバッグの倒れ、つまり、導管の敷設方向に沿った傾きが生じないので、変形代部の外周面が導管の内面に密着した状態を維持することができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明実施例によるガス遮断装置の全体構成を示す模式図であり、同図においてガス遮断装置1は、口径が400mm以上の大径からなる管路(以下、便宜上、導管という)2に形成されている連通孔2Aに接続され、連通孔2A内から導入されてガス流入を遮断する第1バッグ3、第2バッグ4およびこれらバッグを連通孔2A内に導入するためのバッグ収容手段をなすバッグ収容箱5とバッグ収容箱5を管路側に設置するためのベース板6とを主要部として備えている。
【0013】
第1バッグ3、第2バッグ4はガスの流動方向前方側および後方側にそれぞれ配置され、その一つが図3に示されている。
図3は、図1においてガスの流れ方向後方に位置する第2バッグ4を対象として示す図であり、同図において第2バッグ4は、バッグ本体4Aと、これに一体化されている挿入管4Dとを備えて構成されている。なお、第1バッグ3においても同様な構成については符号「3」の後につけるアルファベットを同じにして示す。
バッグ本体4Aは、膨縮可能なゴム引ナイロン基布からなる袋体で構成されている。
バッグ本体4A内には、図示しないが、導管の敷設方向に沿ってバッグ本体4Aの正面および背面同士間に張り渡された吊り帯を用いた膨張形状の保持構造が設けられている。吊り帯は、例えば、図2に示すように、バッグ本体4Aの周方向において多角形状となるように張り巡らされて正面および背面と一体化されるとともに、多角形状の各頂点で正面および背面同士に張り渡されている。本実施例での吊り帯は、相似形の多角形を形成し、各多角形の頂点で正面および背面同士に張り渡された二重の吊り構造を構成している。
【0014】
バッグ本体4Aには、その外周部に変形代部4Bが設けられており、さらに中心部がガスの取り込み部を構成するために正面側を貫通する通路をなす凹部4Cとされている。
凹部4Cの周辺部には、バッグ本体4Aの直径上で2カ所に膨張用気体の供給部である気体導入口4A1が挿入管4Dの内部に挿通されている気体導入パイプ4Eに連通している。
変形代部4Bは、バッグ本体4Aの幅に対して膨張することによりバッグ本体4Aの幅とは異なる状態で幅を変更できる部分である。
このため、変形代部4Bは、バッグ本体4A内に供給される膨張用気体の圧力によって、図3に示すようにバッグ本体4Aの正面および背面から外周面に連続する肩部4B1と外周面4B2とを含む形状が台形形状に形成される場合と、台形形状が崩れてバッグ本体4Aをタイヤ形状に形成される場合とが選択できるようになっている。
すなわち、バッグ本体4A内の圧力が最大の場合には、変形代部4Bが径方向に伸長してバッグ全体の形状がタイヤ形状となり、バッグ本体4A内の圧力が最大値よりも低い場合には、その圧力差に応じて変形代部4Bが台形形状に近づく。これにより、変形代部4Bが台形形状の場合にはバッグ本体4Aの幅(便宜上、符号Lで示す)よりも外周部の幅(便宜上、符号L1で示す)が大きく、タイヤ形状の場合にはバッグ本体4Aの幅と略同等となるとともに、バッグ全体での外径寸法が大きくなる。
【0015】
変形代部4Bでは、台形形状の場合とタイヤ形状の場合のうちで特にタイヤ形状の場合には、バッグ本体4Aの幅よりも小さくならないように径方向での変形量が設定されており、これによって、最大膨張時での導管内面に対する密着のための必要最小限の接触面積を確保するようになっている。
この場合の接触面積は、導管2内で第1,第2のバッグ3,4が倒れを生じない程度の摩擦抵抗が変形代部4Bの外周面4B2と導管2の内面との間に生起される面積に相当させてある。これにより、仮に、設計上、バッグ本体4Aの幅を小さくしても、変形代部4Bでの摩擦抵抗によりバッグ3,4の倒れ、つまり、導管2の敷設方向に沿った傾きが生じないので、変形代部4Bの外周面4B2が導管2の内面に密着した状態を維持することができる。
【0016】
図1において挿入管3D、4Dは、外径形状が六角形状などの多角形状に形成されている。この挿入管3D、4Dは、バッグ本体4Aの凹部4Cに対向して形成されている開口部4D1を介して凹部4Cに連通し、挿入管4D内に位置する気体導入パイプ4Eは、バッグ本体4Aの気体導入口4A1に対向して形成されている開口部4E1を介してバッグ4Aの内部に連通している。
開口部4D1,4E1に対してバッグ本体4Aの凹部4Cおよび気体導入口4A1が一体化されることにより、収縮した状態でのバッグ本体4Aと挿入管4Dとが旗状に構成され、挿入管4Dが竿に相当し、バッグ本体4Aが旗に相当している。
挿入管4Dの先端、つまり導管2内に挿入される側の端部には、図3に示すように、導管2の内面に対して多少食い込むことができる形状の支持錐10が一体化されており、バッグの移動を阻止できるようになっている。
【0017】
上記構成の第1,第2バッグ3,4は、図3においては気体導入パイプ4Eから開口部4E1を介して炭酸ガスなどの不活性ガスがバッグ本体4A内に導入されることにより膨張し、内部に導入される気体の圧力に応じて外周面3B、4Bが台形形状をなす場合とタイヤ形状をなす場合とに選択される。
また、バッグ本体4A内から気体が抜かれると、収縮して折り畳むことができる。本実施例では、図示しないが、折り畳んだ状態での閉じ部として折り畳まれて重なる正面および背面との対向位置にホックが設けられている。
【0018】
気体の導入時には、バッグ本体4Aが幅方向にも膨らもうとするが、吊り帯によって幅方向での膨らみを抑制されているので、バッグ本体4Aが径方向に膨らみやすくされている。
【0019】
バッグ収容箱5は、筒状をなし、内部に第1,第2バッグ3,4が一体化されている挿入管(便宜上、第1バッグ用としては符号3Dで示す)、4Dを挿通支持する支持部材5Aが設けられ、上端部には挿入管3D、4Dをそれぞれ挿通支持する孔を有した蓋5Bが着脱可能に設けられている。
また、バッグ収容箱5には、下端と上端との間に内部に連通する大気放散口としてのエルボ5Cが設けられており、第1,第2バッグ3,4間に入り込んだ越ガスを回収して大気放散できるようになっている。
【0020】
支持部材5Aは、起倒可能に設けられた支持片で構成され、挿入管3D、4Dを挿通するための支持孔が形成されている。支持孔は、図示しないが挿入管3D、4Dの外形形状である六角形の一部に対応する形状とされ、倒した際に挿入管3D、4Dの外周面にその一部が対向して挿入管3D、4Dの回り止めが行えるとともに、形状同士の整合状態によって挿入管3D、4Dに一体のバッグの向きを確認できるできるようになっている。
【0021】
挿入管3D、4Dには、バッグ本体3A、4Aの中央部に形成されている凹部に連通するプラグ部7,7’が設けられ、気体導入パイプ3E、4Eには、気体導入口3E1,4E1(図3参照)に連通するプラグ部8,8’が設けられている。
プラグのうちで、挿入管3D、4Dに連通するプラグ7,7’は、導管2内でのガスの圧力を検出することができ、また、そのうち、ガスの流動方向後方に位置する挿入管4D側では、圧力検知に代えて、不活性ガスを供給できるようにもなっている。この不活性ガスの供給は工事区間側に位置する挿入管4Dの凹部4Cから工事区間に向けて行われ、いわゆる、工事区間内での気体の置換作業のために実行される。更に、ガス流動方向前方側の圧力が低い場合には、別系統ガス導管あるいはCNGガスボンベよりガスを流入供給させ、安定した圧力を保持させることもできる。
【0022】
バッグ収容箱5は、ベース板6の上面に載置固定されるようになっており、ベース板6は、図2に示すように、チェーンなどの結束部材9によって自らに形成されている開口部を、導管2の開口部2Aに対向させて位置決めがなされたうえで固定されている。ベース板6には、摺動可能なシャッター部材6Aが設けられており、第1,第2バッグ3,4が挿入されるまでの間閉じられて、導管2内からのガスの漏洩を防止している。
【0023】
本実施例は以上のような構成であるから、ベース板6が導管2の開口部2Aに対向して取り付けられた後、バッグ収容箱5がベース板6上に載置されると、第1,第2バッグ3,4を導管2内に挿入することができる。
第1,第2バッグ3,4は、バッグ収容箱5の蓋5Bおよび支持部材5Aを介してガイドされながらバッグ本体3A、4Aを導管2内に位置させる。
導管2の内部に配置された第1,第2バッグ3,4は、挿入管3D、4Dの先端に位置する支持錐10により挿入位置に保持される。
第1,第2バッグ3,4におけるバッグ本体3Aおよび4A内に対して気体導入パイプ4E(図2参照)を介して不活性ガスが導入されるとバッグ本体3A、4Aが膨張する。
【0024】
バック本体3A、4A内での圧力によって膨張量が設定され、径方向での膨らみ量が設定されることになるが、本実施例では、バッグ本体3A、4Aの膨張に加えて変形代部3B、4Bでの変形量により導管2の内面への密着状態が変更できるようになっている。
つまり、バッグ本体3A、4A内の圧力上昇に応じて第1,第2バッグ3,4の全体形状に影響する外径寸法が大きくなり、これにより、変形代部3B、4Bの形状が台形形状からタイヤ形状に変化する。従って、タイヤ形状となった場合には、変形代部3B、4Bでの外周面4B2(図3参照)の幅が外周面4B1と導管2の内面との間での摩擦抵抗を確保できる幅に設定されるので、仮に、バッグ本体3A、4Aの幅が小さくても導管2の内面と変形代部3B、4Bの外周面との間での滑りが生じない。これにより、導管2内を流れるガスの圧力によって不用意にバッグ本体3A、4Aが傾くようなことなく、上記両者間での密着状態が維持されて外周面を越える、いわゆる、越ガスの発生が防止できる。
【0025】
挿入管3D、4Dがバッグ収容箱5内に挿通される際には支持部材5Aが起こされており、挿通されると支持部材5Aが倒される。これにより、挿入管3D、4Dが挿通される際に支持部材5Aが挿入管3D、4Dの挿入通路を邪魔することがなく、また、挿通後には挿入管3D、4Dの外形形状との整合状態によって挿入管3D、4Dに一体のバッグの向きを確認できる。これにより、バッグの向きが適正化され、バッグ側のガス取り込み部である凹部3C、4Cをガスの流れに正対させることができる。なお、蓋5Bが被される場合には、バッグ収容箱5に設けられているコック5Dを開放することで内部空間内の圧力上昇を防止して迅速に蓋5Bによりバッグ収容箱5の上端開口を閉じることができるようになっている。なお、上記コック5Dは、大気放散口5Cを閉じた状態でバッグ収容箱5内に入り込む越ガスの圧力検知を行うためにも用いることができる。
【0026】
工事区間側に位置する第2バッグ4では、凹部4Cにより工事区間側での圧力を検出することで越ガスが工事区間に侵入しているかどうかが確認できる。
しかも、工事区間側への越ガスの侵入が合った場合には、工事区間内でのガスの置換が行われることになるが、その際には、凹部4Cに連通する挿入管4D側のプラグ7に対して不活性ガスの供給源を接続し、この供給源からの不活性ガスを凹部4Cから工事区間側に導入することで工事区間でのガス置換が行われる。
【0027】
一方、導管2内において導管2の内面に密着した第1,第2バッグ3,4は、挿入管3D、4Dがバッグ収容箱5内の支持部材5後蓋5Bとの2カ所で支持されているので、ガスの圧力により第1,第2バッグ3,4が流されたり倒れたりするのを防止することができる。従って、ガスの流れに対して垂直な状態で挿入管3D、4Dが配置されることにより第1,第2バッグ3,4の外周面は導管2の内面に最も効率よく密着することができ、導管2内でのガスを最も効率よく封じることができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、バッグ収容手段が第1,第2バッグの配置位置間に連通する内部空間およびこの空間に連通する大気放散口を備えているので、ガスの流動方向前方に位置する第1バッグと管路内面との間に流れた越ガスをバッグの配置位置間に達すると大気放散口を介して大気放散することができる。しかも、工事区間側に位置する第2バッグには、第1バッグと同様にガス取り込み口が設けられているので、挿入管を介して工事区間側での背圧を検出するようにすれば、工事区間へのガスの流入の有無を確認できる。これにより、工事開始時での事故を未然に防止することが可能となる。
さらに、工事区間内を不活性化するためにガス置換する際には、第2バッグ側のガス取り込み口を利用して不活性ガスを供給することができるので、特別な置換構造を用いることなく遮断構造を兼用して実行することができ、設備コストの上昇を抑えることが可能となる。
【0029】
さらに、発明によれば、挿入管の支持部は、管路外にて挿入管を2カ所で支持するようになっているので、挿入管に一体のバッグがガスの圧力によって倒れたり、流される方向に移動するのを阻止できる。これにより、バッグと管路内面との密着状態を適正化して越ガスの発生をより確実に防止することが可能となる。
さらに、第1、第2バッグに変形代部を設けているので、バッグ本体内の圧力を最大にした場合には、変形代部が径方向に伸長してバッグ全体の形状がタイヤ形状となる。これにより、バッグ本体の幅を小さくしても、変形代部での摩擦抵抗によりバッグの倒れ、つまり、導管の敷設方向に沿った傾きが生じないので、変形代部の外周面が導管の内面に密着した状態を維持することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるガス遮断装置の全体構成を説明するための図である。
【図2】図1に示したガス遮断装置を管路に装着した状態を示す図である。
【図3】図1に示したガス遮断装置に用いられるバッグの構成を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ガス遮断装置
2 管路をなす導管
3 第1バッグ
3A バッグ本体
3B 変形代部
3C ガス取り込み部に相当する凹部
4 第2バッグ
4A バッグ本体
4B 変形代部
4C ガス取り込み部に相当する凹部
4D 挿入管
4E 気体導入パイプ
5 バッグ収容手段に相当するバッグ収容箱
5A 支持部の一つである支持部材
5B 支持部の他の一つである蓋
5C 大気放散口
6 ベース板

Claims (3)

  1. 管路に導入され、気体を導入することで膨張して前記管路の内面に密着して該管路を流れるガスを遮断するバッグを用いたガス遮断装置において、
    前記管路内でのガスの流動方向前後に配置されて膨縮可能な第1,第2バッグと、
    前記第1、第2バッグがそれぞれ一体化され、前記第1、第2バッグに形成されたガスの取り込み部と連通する開口部を備えた挿入管と
    前記それぞれの挿入管内に挿通され、前記第1または第2バッグに膨張用気体を供給する開口部を備えた気体導入パイプと
    前記管路に導入された前記第1、第2バッグと一体化されたそれぞれの前記挿入管を挿通可能とした空間が内部に形成され、その内部空間と連通する大気放散口と、前記挿入管を支持する支持部材とを備えたバッグ収容手段と、
    を備えていることを特徴とするガス遮断装置。
  2. 前記挿入管を支持する支持部材は、前記バッグ収容手段の内部空間で起倒可能に設けられた支持片と、上記バッグ収容手段の内部空間上端を覆う蓋とを備え、前記管路外にて前記挿入管を挿通支持する構成とされていることを特徴とする請求項1記載のガス遮断装置。
  3. 前記第1、第2バッグは、タイヤ形状とされ、その外周部には膨縮可能な変形代部が設けられ、前記変形代部は前記気体の導入圧力に応じて径方向に膨張して、膨張した前記変形代部が前記管路の内面に接触する接触面積を変更可能とされていることを特徴とする請求項1記載のガス遮断装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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