JP4005191B2 - ガス遮断工法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、管路を流通するガスを遮断するガス遮断工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス生成工場より生産された都市ガスは、大口径の高圧ライン,中口径の中圧ライン,小口径の低圧ライン,及び供給管を経て需要家に供給されている。
そして近年、大地震等の災害に備えて各ラインの管路メンテナンスを実施している。このような管路メンテナンスを行う場合には、通常メンテナンス対象区域のガスを遮断して、管路の入替え,または更生修理等が行われる。
そしてガスを遮断する場合には、予め管路に設けられている遮断バルブを閉塞するか、または管路内にエアバッグ(風船)を導入して管内で膨張させ、管内を流通するガスを遮断する工法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述した高圧ラインをメンテナンスする場合、通常高圧ラインには遮断バルブがあり、このバルブを閉塞するが、管内にはかなり高圧のガスが流れているため、完全には遮断できず、多少の漏れがある。そのため、高圧ラインのメンテナンスを行う場合、この漏洩ガスを完全に遮断しなくてはならない。
しかしながら、漏洩ガスを遮断するために、高圧ラインにエアバッグを導入するための孔を開口することは困難である。そこで、高圧ラインに連通している放散バルブの開口部よりバッグを導入することが考えられるが、この開口部は高圧管路の口径に対して、非常に小口径で、大口径の高圧ラインの管路を遮断できる大きさのバッグを導入することが困難であった。
【0004】
本発明は、このような事情に対処するために提案されたもので、小口径の孔よりバッグを導入する場合でも簡単な操作によりバッグの挿入ができるようにして管路内のガスの流通を完全に遮断できるガス遮断工法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ガス管路に設けられている小径の連通孔よりガス管路内に膨張・収縮可能なバッグを導入して管路内を流通するガスを遮断するガス遮断工法において、前記連通孔より管路の上流側にて膨張する第1バッグと、前記連通孔より管路の下流側で膨張する第2バッグと、管路側と連結するための平板状のベースと、前記ベース上にスライド可能に設置され、前記第1バッグ及び第2バッグを収容するバッグ収容箱とを有するガス遮断装置を用い、前記バッグ収容箱をスライドして、前記連通孔より第1バッグ導入可能位置に設置させて前記第1バッグを管路内に導入した後、前記連通孔より第2バッグ導入可能位置に前記バッグ収容箱をスライドさせて第2バッグを管路内に導入することを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のガス遮断工法において、前記第1および第2バッグは、膨張のための気体供給部が設けられ、前記小径の連通孔内に挿入された順に膨らませて両バッグ間を密閉空間とすることを特徴としている。
【0007】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のガス遮断工法において、上記第1バッグには、気体供給部に加えて上記ガス管路内のガスを外部に放出するガス取り込み部が形成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1記載のガス遮断工法において、上記ベース及びバッグ収容箱には、それぞれラック・ピニオンが形成されており、該ラック・ピニオンによりスライド機構を構成し、そのスライド機構により第1、第2バッグの挿入位置と前記連通孔との位置あわせを行ったうえで各バッグを順にガス管路内に挿入することを特徴としている。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1記載のガス遮断工法において、上記ベースは、第1ベースと第2ベースとで構成されており、該第1ベースと第2ベースとはボールベヤリングを介在して互いに回動自在に連結され、第1ベースを回転させることで前記第1、第2バッグの挿入態位を設定して前記第1、第2バッグを順にガス管路内に挿入することを特徴としている。
【0010】
【作用】
請求項1記載の発明によると、管路内に第1バッグ及び第2バッグを導入する2段の遮断手段があるため、管路内のガス流通を完全に遮断することができる。また、バッグ収容箱をスライドさせるだけで第1、第2バッグの挿入態位を設定できるので、挿入対象が小口径の連通孔であってもその連通孔へのバッグの挿入位置決めが容易に行え、簡単にバッグを管路内に導入することができる。
【0011】
請求項2記載の発明によると、第1,第2バッグを膨らませることで管路内に密閉空間を構成する仕切部が得られるので、第1バッグと管路内面との接触面から漏れたガスが存在しても、そのガスが密閉空間内に封止されるので、殆ど全てのガスの漏洩をなくして遮断することができる。
【0012】
請求項3記載の発明によると、第1バッグに管路内のガスを外部に放出するガス取り込み部を設けることで管路内に供給されているガスを第1バッグよりも後方に流すことなく放出させて第1バッグの後方位置でガスを存在させないようにすることができる。
【0013】
請求項4および5記載の発明によると、スライド機構による摺動あるいは第1ベースと第2ベースとの間での回転によって第1,第2バッグと連通孔との位置合わせ及び第1,第2バッグの挿入態位の設定が行えるので、目視等による位置合わせを要しないで簡単にバッグの挿入を行うことができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明実施例によるガス遮断装置の全体構成を示す模式図であり、同図においてガス遮断装置1は、600mm口径の大径からなる導管2に形成されている連通孔2Aに接続され、連通孔2A内から導入されてガス流入を遮断する第1バッグ3、第2バッグ4およびこれらバッグを連通孔2A内に導入するためのバッグ収容箱5とバッグ収容箱5を管路側に設置するためのベース板6とを主要部として備えている。本実施例によるガス遮断装置1は、導管2の連通孔2Aに接続される放散バルブ8に対して取付られることを前提としている。
【0015】
第1バッグ3は、その構成が図2に示されている。
図2において第1バッグ3は、導管2内でガスの流動方向(図1において矢印Fで示す方向)上流側に配置されるバッグであり、バッグ本体3Aとこれに一体的に取り付けられている挿入管3Bとで構成されており、バッグ本体3Aは、膨張・収縮可能なゴム引ナイロン基布からなる袋体で構成されている。
バッグ本体3Aの内部には膨張時の形状保持構造が設けられており、その形状保持構造は、ガス導管2の敷設方向に沿った側面3A1同士間に張り渡されたゴム引ナイロン基布を用いる吊り帯7によって構成されている。
吊り帯7は、図3に示すように、バッグ本体3Aの側面3A1において八角形状に張り巡らされて側面3A1の内部と一体化されるとともに、図2に示すように、八角形の各頂点で側面3A1同士に張り渡されている。本実施例では、図3に示すように側面において相似形状の八角形を内側および外側に配置し、その各頂点で側面3A1同士に張り渡された二重の側面吊り構造とされている。
バッグ本体3Aは、図4に示すように、その中心部が側面3A1を貫通する通路をなす凹部3A2が形成され、その凹部3A2の近傍には、直径上で2箇所に気体導入口3A3が挿入管3Bに対向する側面(便宜上3A1’で示す)に形成されている。
本実施例は、バッグ本体3Aを構成するゴム引ナイロン基布が、側面3A1(図4において符号3A1’で示した側面も含む)においてはナイロンの繊維面が表面に位置し、周面ではゴムが表面に位置するように構成され、導管2の内周面に当接する周面での摩擦係数が高められている。
【0016】
挿入管3Bは、図4(A)および(B)に示すように、金属製の扁平パイプ3B1とこの扁平パイプ3B1内に挿入されている小径の丸パイプ3B2で構成されている。扁平パイプ3B1は、その長径部外周面の曲率半径が連通孔2A(図1参照)のそれに整合させて面当たりの際の変形を抑制している。
扁平パイプ3B1には、バッグ本体3Aの凹部3A2および気体導入口3A3に連通する開口3B1A、3B1Bが形成されており、この開口のうち、凹部3A2に対応する開口3B1Aは、導管2の内部に連通し、開口3B1Bは丸パイプ3B2から延長された気体吐出部3B2Aが挿通されてバッグ本体3Aの気体導入口3A3を介してバッグ本体3A内と連通させるようになっている。
開口3B1A、3B1Bに対してバッグ本体3Aの凹部3A2および気体導入口3A3が一体化されることによって、収縮した状態のバッグ本体3Aと挿入管3Bとが旗状に構成されている。つまり、挿入管3Bが旗竿に相当し、バッグ本体3Aが旗に相当している。
【0017】
上記構成の第1バッグ3は、挿入管3Bの丸パイプ3B2から炭酸ガスなどの気体がバッグ本体3Aの気体導入口3A3を介して内部に導入されることで膨張し、膨張形状が凹部3A2を除いて断面形状が略矩形状とされる。
また、内部から気体が抜かれると収縮して折り畳むことができる。このため、バッグ本体3Aには、折り畳んだ際の綴じ部として折り畳まれて重なる外表面の位置にホック(図示されず)が設けられている。
【0018】
第1バッグ3は、側面3A1、3A1’同士に張り渡された吊り帯7(図2参照)により導管2の敷設方向への膨張が規制されているので、敷設方向に膨張させようとする気体圧力が径方向への膨張に用いられることになり、これによって周面を導管2の内周面に圧接させやすくなる。
【0019】
第2バッグ4は、図9に示すように、導管2内でガスの流動方向(図9中、矢印Fで示す方向)において第1バッグ3の後方に配置されるものであり、第1バッグ3に設けられていた凹部3A2がなく、その部分に気体導入口(図4において符号3A3に相当)4A1がバッグ本体4Aに形成され、他の構造は第1バッグと同様である。第2バッグ4は気体供給パイプを兼ねる断面円形の挿入管4Bに一体化され、その挿入管4Bに形成された気体吐出部4B1が気体導入口4A1内に挿通されて挿入管4Bと内部が連通している。なお、図9において、図示されていないが、第2バッグ4の気体導入口4A1に対しても、挿入管4Bの気体吐出部4B1が位置している。
【0020】
第2バッグ4も第1バッグ3と同様に旗状に構成されており、これら各バッグ3、4は、折り畳まれた状態での大きさが放散弁8の内部を挿通させることができる大きさとされるようになっている。
【0021】
バッグ収容箱5は、導管2の連通孔2Aと連通し、内部に装填される第1、第2バッグ3、4をそれぞれ連通孔2Aに対して位置合わせしてから導管2の内部に挿入するために用いられる。
このため、バッグ収容箱5は、図5に示すように、放散バルブ8(図1参照)のフランジに取り付けられる第1ベースに相当する軸受け部材9に対して回転可能に支持されるベース板6を備えている。
図5においてベース板6は、軸受け部材9の内周面に嵌合されている軸部を備えた第2ベースに相当するフランジ部6Aと一体の板部材であり、第1ベースおよび第2ベースにそれぞれ相当しているフランジ部6Aと軸受け部材9との間に配置されているボールベアリング10によって回転可能に設けられている。
ベース板6には、その上面に図6および図7に示すように、バッグ収容箱5の基台5Aの一側面に形成されているラック5Bおよびベース板6側に設けられているピニオン6Bとで構成されたスライド機構によって基台5Aが摺動可能に支持されているバッグ収容箱5が設けられている。
【0022】
バッグ収容箱5は、図6、図7に示すように、矩形断面とされ、内部に第1、第2のバッグ3、4の収容空間が形成された箱であり、図5に示すように、基台5Aには、第1、第2バッグ3、4を連通孔2A(図1参照)に挿入するための挿入開口が形成されている。
挿入開口としては、図8に示すように、第1バッグ用の挿入開口5A1、第2バッグ用の挿入開口5A2が形成されており、これら挿入開口のうちで、第1バッグ3の挿入開口5A1は、導管2の連通孔2Aの内径に相当させた円形とされ、また第2バッグ3の挿入開口5A2は、内周縁の一部が連通孔2Aの曲率半径に合わせた三日月形状とされている。
第1バッグ3の挿入開口5A1の形状は、後述する円柱形状のシェルを配置する関係で決められ、第2バッグ4の挿入開口5A2は、バッグ収容箱5の摺動ストロークを小さくするために決められている。図6および図7には、挿入開口と連通孔2Aとの位置関係が示されており、図6では、第1バッグ3が連通孔2Aに対応し、また図7では第2バッグ4が連通孔2Aに対応している。
【0023】
図5において、バッグ収容箱5の基台5Aには第1バッグ3の挿入開口5A1(図8参照)と中心を一致させた支持筒12が一体的に設けられ、この支持筒12には、バッグ収容箱5の外壁を貫通されたエルボ状ジョイント部材からなる第1ガス放出部材13(図9参照)に連通する開口12Aが形成されている。
支持筒12の内部には、図1に示すように、気体供給パイプ14と一体のピストン状をなすシェル15が挿入できるようになっている。
【0024】
シェル15には、図9に示すように、第1バッグ3に有する挿入管3Bの扁平パイプ3B1内と連通可能なガス放散用通路15Aと、扁平パイプ3B1内から延長される丸パイプ3B2および気体供給パイプ14とそれぞれ連通可能な気体供給通路15Bとが形成されており、ガス放散用通路15Aは、第1ガス放出部材13と連通するようになっている。支持筒12とシェル15とは、気密性を維持するために、支持筒12側の凹溝内に配置されたOリング12B(図5参照)とシェル15側に設けられた凹溝内に配置されたOリング15Cとが用いられている。
【0025】
シェル15内では、ガス放散用通路15Aが扁平パイプ3B1に連通することにより、第1バッグ3に有する開口3B1Aに導入された導管2内のガスが、図において矢印で示すように、第1ガス放出部材12に向け流され、また、気体供給通路15Bが扁平パイプ3B1内の丸パイプ3B2に連通することにより、気体供給パイプ14から供給される炭酸ガスを丸パイプ3B2に有する気体供給口3B1B(図4参照)を介して第1バッグ3内に流すことができるようになっている。気体供給パイプ14には、図1に示すように、シェル15との接続側とは反対側の端部に図示しないポンプ等から延長されるパイプを接続するためのジョイント部材16が取り付けられている。
【0026】
一方、図9においてバッグ収容箱5には、第1バッグ3の周面と導管2の内壁面との接触面から流れ込んだガスを放出する第2ガス放出部材17が設けられている。
第2ガス放出部材17は、バッグ収容箱5の外壁面に有する開口に装着されたエルボ状ジョイント部材で構成され、バッグ収容箱5の内部と連通している。
第2ガス放出部材17は、第1バッグ3と第2バッグ4とによって仕切られている空間内に対して第1バッグ3の外周面と導管2の内周面との間から漏れるガスが入り込んだ場合にそのガスを放出するために用いられる。
【0027】
図1においてバッグ収容箱5の上面には蓋体18が取り付けられて内部空間を遮断するようになっており、第2ガス放出部材17による効率的なガスの放出が行えるようにしてある。また、この蓋体18には、第2バッグ4に有する丸パイプ4Bの支持部とともにプラグ体19によって端部開口が塞がれているガイド筒20が取り付けられている。第2バッグ4側の丸パイプ4Bの先端には、気体供給パイプ14と同じようにジョイント部材16が取り付けられている。
なお、バッグ収容箱5の側面の一部には、外部と遮蔽された状態で内部を透視できる窓部(図示されず)が設けられており、第1、第2バッグ3、4の装着状態を目視できるようになっている。
【0028】
本実施例は以上のような構成であるから、次の手順により導管2内を遮断することができる。
(1)導管2でのガス遮断箇所近傍に位置する連通孔2Aに対してガス遮断装置1が取り付けられる。
この場合、放散バルブ8側の軸受け部材9とベース板6側のフランジ部6Aとの間に配置されているボールベアリング10によってガス遮断装置1のベース板6が回転可能に設けられる。
ベース板6の上面には、バッグ収容箱5が載置され、図6に示されているように、基台5Aに有するラック5Bに対してベース板6側のピニオン6Bが噛み合わせられて摺動可能に支持される。
バッグ収容箱5の摺動限界位置は、基台5Aに形成されている挿入開口5A1、5A2(図8参照)が、図6および図7に示したように連通孔2Aに対向することができる位置とされ、その位置決めはベース板6に設けられている係止ピン(図示されず)に対してバッグ収容箱5の摺動方向の端面を当接させることで行われ、さらにその位置でのバッグ収容箱5の保持は、ベース板6とバッグ収容箱5とで互いに対向する位置に設けられている係脱可能な操作部材を係合状態に設定することで行われる。
【0029】
(2)ガス遮断装置1が取り付けられると、ガス遮断装置1に有するバッグ収容箱5内に第1バッグ3および第2バッグ4を装填する。
この場合には、図9に示すように、第1バッグ3を有する挿入管3Bが、気体供給パイプ14を取り付けたシェル15に装着された状態でバッグ収容箱5内に装填され、また、第2バッグ4を有する挿入管4Bがバッグ収容箱5内に装填される。シェル15がバッグ収容箱5内に装填されると、支持筒12の開口12Aを介してシェル15に有するガス放散路15Aと第1ガス放出部材13とが連通する位置関係に設定される。
【0030】
(3)バッグ収容箱5内に第1、第2バッグ3、4が装填され終わると、バッグ収容箱5内に挿通されている第1バッグ3を連通孔2Aに挿入する。
この場合に、バッグ収容箱5は、ベース板6に有するピニオン6B(図6参照)が回転操作されることによりこのピニオン6Bに噛み合っているラック5Bが移動するので、基台5Aの挿入開口5A1(図8参照)が連通孔2Aに連通する位置に向け移動する。
基台5Aの移動は、図示しない係止ピンとバッグ収容箱5の端面との当接により規制されて上記挿入開口5A1が連通孔2Aに連通する位置に位置決めされる。
挿入開口5A1に対する連通孔2Aの位置決めが完了すると、第1バッグ3が扁平パイプ3B1を連通孔2Aの内周面の一部に当接させた状態で導管2内に挿入される。
【0031】
(4)第1バッグ3が連通孔2A内に挿入され終わると次いで第2バッグ4が連通孔2A内に挿入される。
この場合、図6および図7に示すように、バッグ収容箱5は、ベース板6に有するピニオン6Bが回転操作されることによりこのピニオン6Bに噛み合っているラック5Bが移動するので、基台5Aの挿入開口5A2(図8参照)が連通孔2Aに連通する位置に向け移動する。
基台5Aの移動は、図示しない係止ピンとバッグ収容箱5の端面との当接により規制されて上記挿入開口5A2が連通孔2Aに連通する位置に位置決めされる。
図1および図7において連通孔2Aに対し挿入開口5A2の位置決めが行われると、第2バッグ4がその挿入管4Bとともに挿入開口5A2内に挿入される。
【0032】
(5)第1、第2バッグ3、4が連通孔2A内にそれぞれ挿入され終わると、第1バッグ3、第2バッグ4の順で膨らまされる。
この場合には、第1バッグ3側の気体供給パイプ14先端に有するジョイント部材16および第2バッグ4側の挿入管4Bに対して図示しないパイプが順次連結されて炭酸ガスが供給される。なお、第2バッグ4は第1バッグ3の膨張後、次いで膨らまされるようになっている。
第1バッグ3側において炭酸ガスは、気体供給パイプ14からシェル15内の気体供給通路15B(図9参照)を介して丸パイプ3B2内を流れ、第1バッグ3のバッグ本体3Aに有する開口3B1B(図4参照)からバッグ本体3A内に入り込んで第1バッグ3を膨張させる。また第2バッグ4側においては炭酸ガスが挿入管4B内を流れ、気体吐出部4B1を介して第2バッグ4内に入り込み、第2バッグ4を膨張させる。
炭酸ガスが内部に入り込むことで膨らみ始める第1バッグ3および第2バッグ4は、内圧が内面の全域に作用すると、吊り帯7によってガスの流動方向への膨らみが規制されるので、周面内部への圧力が高まる。このため、第1バッグ3の周面と導管2の内周面との密着性が高められ、ガスの遮断をより確実に行えるようになる。しかも、膨張した第1、第2バッグ3、4における周面は、バッグ本体3A、4Aの構成部材であるゴム引ナイロン基布のうちのゴムが表面に位置して摩擦係数を高められているので、不用意に位置ずれすることがないようにされる。
また、導管2内でのガスの流動方向の上流側に位置する第1バッグ3が少なくとも第2バッグ4よりも先に膨らまされることによりガスを堰止めることで堰止められたガスの圧力が急激に高まることになるが、導管2内を流れるガスは第1バッグ3に有する凹部3A2内に流れ込み、即座に挿入管3Bの開口3B1A(図4参照)を通って、図9中、矢印で示すように、第1ガス放出部材13に向け流れるので、第1バッグ3の膨張を妨げることがなく、迅速な膨張が可能になる。なお、第1バッグ3への供給圧力および内圧は、図示しない圧力計により監視されることが望ましい。
【0033】
このようにして導管2内に挿入された第1および第2バッグ3、4は、ガスの流動方向上流側と下流側とに位置することでその両バッグ同士で仕切られた空間が密閉空間として構成されることになる。これにより、ガス流動方向に対して二重のガス遮断壁を設けることでガスの遮断を良好に行わせることができる。
【0034】
一方、導管2内において第1バッグ3が位置するガス流動方向上流側には高圧ラインでの供給圧の高圧ガスが溜まっている。このため、第1バッグ3のバッグ本体3Aに有する凹部3A2にこれらのガスが集約され、挿入管3Bの開口3B1A(図4参照)を介して、図9において矢印で示すように、第1ガス放出部材13に向け流されて外部に放出することができる。これにより、導管2内に溜まったガスが第1バッグ3に作用する場合でも、そのガスを容易に放出することができるので、第1バッグ3および第2バッグ4が押し動かされることが防止され、各バッグ3、4の周面と導管2の内周面との密着状態を長時間にわたって維持することが可能になる。
【0035】
さらに、第1バッグ3に作用するガスの供給圧によって第1バッグ3の周面と導管2の内周面との接触面から第2バッグ4側に向け漏洩したガスは、第1バッグ3と第2バッグ4とで仕切られている密閉空間内に入り込む。このため、密閉空間と連通する状態が設定されているバッグ収容箱5を介して第2ガス放出部材17にガスが流れ込むことができ、これによって、バッグ収容箱5内の内圧の上昇が抑えられる。
【0036】
以上のような実施例によれば、第1および第2バッグ3、4の膨張時の形状が、吊り帯7によって略矩形断面をなしているので、従来用いられていた風船状の袋体のように全方向への気体の圧力を作用させて膨張させるのでなく、周面に対して効果的に作用させるようになっているので、周面と導管内周面との点接触が避けられ、不安定な接触状態となるのを防止することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明した実施例からも明らかなように、請求項1記載の本発明によれば、管路内に第1バッグ及び第2バッグを導入する2段の遮断手段があるため、管路内のガス流通を完全に遮断することができる。また、バッグ収容箱をスライドさせるだけで第1、第2バッグの挿入態位を設定できるので、挿入対象が小口径の連通孔であってもその連通孔へのバッグの挿入位置決めが容易に行え、簡単にバッグを管路内に導入することができる。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、第1,第2バッグを膨らませることで管路内に密閉空間を構成する仕切部が得られるので、第1バッグと管路内面との接触面から漏れたガスが存在しても、そのガスが密閉空間内に封止されるので、殆ど全てのガスの漏洩をなくして遮断することが可能になる。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、第1バッグに管路内のガスを外部に放出するガス取り込み部を設けることで管路内に供給されているガスを第1バッグよりも後方に流すことなく放出させて第1バッグの後方位置でガスを存在させないようにすることができる。これにより、バッグがガスの供給圧により押し動かされて密着状態が損ねられてしまうようなことを防止して確実なガスの遮断が可能になる。
【0040】
請求項4および5記載の発明によれば、スライド機構による摺動あるいは第1ベースと第2ベースとの間での回転によって第1,第2バッグと連通孔との位置合わせ及び第1,第2バッグの挿入態位の設定が行えるので、目視等による位置合わせを要しないで簡単にバッグの挿入を行うことができ、管路の遮断作業に要する労力を軽減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるガス遮断装置の要部構成を説明するための模式図である。
【図2】図1に示したガス遮断装置に用いられる第1バッグの構成を説明するための斜視図である。
【図3】図2に示した第1バッグの側面図である。
【図4】図2に示した第1バッグに用いられる挿入管とバッグ本体との関係を説明するための模式図である。
【図5】図1に示したガス遮断装置における設置構造を説明するための断面図である。
【図6】図1に示したガス遮断装置における第1バッグ挿入時の状態を説明するための平面図である。
【図7】図1に示したガス遮断装置における第2バッグ挿入時の状態を説明するための平面図である。
【図8】図1に示したガス遮断装置における第1、第2バッグの挿通部と連通アナとの関係を説明するための部分的な断面図である。
【図9】図1に示したガス遮断装置における第1、第2バッグ挿通状態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 ガス遮断装置
2 導管
2A 連通孔
3 第1バッグ
3A バッグ本体
3A2 ガス流動方向上流側のガスを取り入れるための凹部
3B 挿入管
3B1 扁平パイプ
3B1A 凹部と対応する開口
3B1B 気体導入部をなす開口
4 第2バッグ
4A バッグ本体
4A1 気体導入口
4B 挿入管
4B1 気体吐出部
5 バッグ収容箱
5B ラック
5A1 第1バッグ挿入用開口
5A2 第2バッグ挿入用開口
6 ベース板
8 連通孔に接続されている放散バルブ
10 ボールベアリング
11 ピニオン
13 第1ガス放出部材
15 シェル
15A ガス放散用通路
15B バッグに対する気体供給通路
17 第2ガス放出部材

Claims (5)

  1. ガス管路に設けられている小径の連通孔よりガス管路内に膨張・収縮可能なバッグを導入して管路内を流通するガスを遮断するガス遮断工法において、
    前記連通孔より管路の上流側にて膨張する第1バッグと、前記連通孔より管路の下流側で膨張する第2バッグと、管路側と連結するための平板状のベースと、
    前記ベース上にスライド可能に設置され、前記第1バッグ及び第2バッグを収容するバッグ収容箱とを有するガス遮断装置を用い、
    前記バッグ収容箱をスライドして、前記連通孔より第1バッグ導入可能位置に設置させて前記第1バッグを管路内に導入した後、前記連通孔より第2バッグ導入可能位置に前記バッグ収容箱をスライドさせて第2バッグを管路内に導入することを特徴とするガス遮断工法。
  2. 請求項1記載のガス遮断工法において、
    前記第1および第2バッグは、膨張のための気体供給部が設けられ、前記小径の連通孔内に挿入された順に膨らませて両バッグ間を密閉空間とすることを特徴とするガス遮断工法。
  3. 請求項1または2記載のガス遮断工法において、
    上記第1バッグには、気体供給部に加えて上記ガス管路内のガスを外部に放出するガス取り込み部が形成されていることを特徴とするガス遮断工法。
  4. 請求項1記載のガス遮断工法において、
    上記ベース及びバッグ収容箱には、それぞれラック・ピニオンが形成されており、該ラック・ピニオンによりスライド機構を構成し、そのスライド機構により第1、第2バッグの挿入位置と前記連通孔との位置あわせを行ったうえで各バッグを順にガス管路内に挿入することを特徴とするガス遮断工法。
  5. 請求項1記載のガス遮断工法において、
    上記ベースは、第1ベースと第2ベースとで構成されており、該第1ベースと第2ベースとはボールベヤリングを介在して互いに回動自在に連結され、第1ベースを回転させることで前記第1、第2バッグの挿入態位を設定して前記第1、第2バッグを順にガス管路内に挿入することを特徴とするガス遮断工法。
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