JPH11153298A - ガス遮断工法 - Google Patents

ガス遮断工法

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JPH11153298A
JPH11153298A JP9317510A JP31751097A JPH11153298A JP H11153298 A JPH11153298 A JP H11153298A JP 9317510 A JP9317510 A JP 9317510A JP 31751097 A JP31751097 A JP 31751097A JP H11153298 A JPH11153298 A JP H11153298A
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隆一 中村
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雅也 衣川
Noriyuki Morita
則志 森田
Akihito Mori
昭仁 毛利
Hiroshi Takahata
宏 高畑
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Osaka Gas Co Ltd
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Daiko Seimitsu Kk
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小口径の孔よりバッグを導入する場合でも簡
単な操作によりバッグの挿入ができるようにして管路内
のガスの流通を完全に遮断できるガス遮断工法をを得
る。 【解決手段】 ガス管路に設けられている小径の連通孔
よりガス管路内に膨張・収縮可能なバッグを導入して管
路内を流通するガスを遮断するガス遮断工法において、
前記連通孔より管路の上流側にて膨張する第1バッグ
と、前記連通孔より管路の下流側で膨張する第2バッグ
と、管路側と連結するための平板状のベースと、前記ベ
ース上にスライド可能に設置され、前記第1バッグ及び
第2バッグを収容するバッグ収容箱とを有するガス遮断
装置を用い、前記バッグ収容箱をスライドして、前記連
通孔より第1バッグ導入可能位置に設置させて前記第1
バッグを管路内に導入した後、前記連通孔より第2バッ
グ導入可能位置に前記バッグ収容箱をスライドさせて第
2バッグを管路内に導入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管路を流通するガスを
遮断するガス遮断工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガス生成工場より生産された都市ガス
は、大口径の高圧ライン,中口径の中圧ライン,小口径
の低圧ライン,及び供給管を経て需要家に供給されてい
る。そして近年、大地震等の災害に備えて各ラインの管
路メンテナンスを実施している。このような管路メンテ
ナンスを行う場合には、通常メンテナンス対象区域のガ
スを遮断して、管路の入替え,または更生修理等が行わ
れる。そしてガスを遮断する場合には、予め管路に設け
られている遮断バルブを閉塞するか、または管路内にエ
アバッグ(風船)を導入して管内で膨張させ、管内を流
通するガスを遮断する工法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した高圧
ラインをメンテナンスする場合、通常高圧ラインには遮
断バルブがあり、このバルブを閉塞するが、管内にはか
なり高圧のガスが流れているため、完全には遮断でき
ず、多少の漏れがある。そのため、高圧ラインのメンテ
ナンスを行う場合、この漏洩ガスを完全に遮断しなくて
はならない。しかしながら、漏洩ガスを遮断するため
に、高圧ラインにエアバッグを導入するための孔を開口
することは困難である。そこで、高圧ラインに連通して
いる放散バルブの開口部よりバッグを導入することが考
えられるが、この開口部は高圧管路の口径に対して、非
常に小口径で、大口径の高圧ラインの管路を遮断できる
大きさのバッグを導入することが困難であった。
【0004】本発明は、このような事情に対処するため
に提案されたもので、小口径の孔よりバッグを導入する
場合でも簡単な操作によりバッグの挿入ができるように
して管路内のガスの流通を完全に遮断できるガス遮断工
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ガス管路に設けられている
小径の連通孔よりガス管路内に膨張・収縮可能なバッグ
を導入して管路内を流通するガスを遮断するガス遮断工
法において、前記連通孔より管路の上流側にて膨張する
第1バッグと、前記連通孔より管路の下流側で膨張する
第2バッグと、管路側と連結するための平板状のベース
と、前記ベース上にスライド可能に設置され、前記第1
バッグ及び第2バッグを収容するバッグ収容箱とを有す
るガス遮断装置を用い、前記バッグ収容箱をスライドし
て、前記連通孔より第1バッグ導入可能位置に設置させ
て前記第1バッグを管路内に導入した後、前記連通孔よ
り第2バッグ導入可能位置に前記バッグ収容箱をスライ
ドさせて第2バッグを管路内に導入することを特徴とし
ている。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載のガ
ス遮断工法において、前記第1および第2バッグは、膨
張のための気体供給部が設けられ、前記小径の連通孔内
に挿入された順に膨らませて両バッグ間を密閉空間とす
ることを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のガス遮断工法において、上記第1バッグには、気
体供給部に加えて上記ガス管路内のガスを外部に放出す
るガス取り込み部が形成されていることを特徴としてい
る。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1記載のガ
ス遮断工法において、上記ベース及びバッグ収容箱に
は、それぞれラック・ピニオンが形成されており、該ラ
ック・ピニオンによりスライド機構を構成し、そのスラ
イド機構により第1、第2バッグの挿入位置と前記連通
孔との位置あわせを行ったうえで各バッグを順にガス管
路内に挿入することを特徴としている。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1記載のガ
ス遮断工法において、上記ベースは、第1ベースと第2
ベースとで構成されており、該第1ベースと第2ベース
とはボールベヤリングを介在して互いに回動自在に連結
され、第1ベースを回転させることで前記第1、第2バ
ッグの挿入位置と前記連通孔の位置とを整合させて前記
第1、第2バッグを順にガス管路内に挿入することを特
徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によると、管路内に第1バ
ッグ及び第2バッグを導入する2段の遮断手段があるた
め、管路内のガス流通を完全に遮断することができる。
また、バッグ収容箱をスライドさせるだけで第1、第2
バッグの挿入態位を設定できるので、挿入対象が小口径
の連通孔であってもその連通孔へのバッグの挿入位置決
めが容易に行え、簡単にバッグを管路内に導入すること
ができる。
【0011】請求項2記載の発明によると、第1,第2
バッグを膨らませることで管路内に密閉空間を構成する
仕切部が得られるので、第1バッグと管路内面との接触
面から漏れたガスが存在しても、そのガスが密閉空間内
に封止されるので、殆ど全てのガスの漏洩をなくして遮
断することができる。
【0012】請求項3記載の発明によると、第1バッグ
に管路内のガスを外部に放出するガス取り込み部を設け
ることで管路内に供給されているガスを第1バッグより
も後方に流すことなく放出させて第1バッグの後方位置
でガスを存在させないようにすることができる。
【0013】請求項4および5記載の発明によると、ス
ライド機構による摺動あるいは第1ベースと第2ベース
との間での回転によって第1,第2バッグと連通孔との
位置合わせが行えるので、目視等による位置合わせを要
しないで簡単にバッグの挿入態位を設定することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明実施例によるガス遮断装置の全体
構成を示す模式図であり、同図においてガス遮断装置1
は、600mm口径の大径からなる導管2に形成されて
いる連通孔2Aに接続され、連通孔2A内から導入され
てガス流入を遮断する第1バッグ3、第2バッグ4およ
びこれらバッグを連通孔2A内に導入するためのバッグ
収容箱5とバッグ収容箱5を管路側に設置するためのベ
ース板6とを主要部として備えている。本実施例による
ガス遮断装置1は、導管2の連通孔2Aに接続される放
散バルブ8に対して取付られることを前提としている。
【0015】第1バッグ3は、その構成が図2に示され
ている。図2において第1バッグ3は、導管2内でガス
の流動方向(図1において矢印Fで示す方向)上流側に
配置されるバッグであり、バッグ本体3Aとこれに一体
的に取り付けられている挿入管3Bとで構成されてお
り、バッグ本体3Aは、膨張・収縮可能なゴム引ナイロ
ン基布からなる袋体で構成されている。バッグ本体3A
の内部には膨張時の形状保持構造が設けられており、そ
の形状保持構造は、ガス導管2の敷設方向に沿った側面
3A1同士間に張り渡されたゴム引ナイロン基布を用い
る吊り帯7によって構成されている。吊り帯7は、図3
に示すように、バッグ本体3Aの側面3A1において八
角形状に張り巡らされて側面3A1の内部と一体化され
るとともに、図2に示すように、八角形の各頂点で側面
3A1同士に張り渡されている。本実施例では、図3に
示すように側面において相似形状の八角形を内側および
外側に配置し、その各頂点で側面3A1同士に張り渡さ
れた二重の側面吊り構造とされている。バッグ本体3A
は、図4に示すように、その中心部が側面3A1を貫通
する通路をなす凹部3A2が形成され、その凹部3A2
の近傍には、直径上で2箇所に気体導入口3A3が挿入
管3Bに対向する側面(便宜上3A1’で示す)に形成
されている。本実施例は、バッグ本体3Aを構成するゴ
ム引ナイロン基布が、側面3A1(図4において符号3
A1’で示した側面も含む)においてはナイロンの繊維
面が表面に位置し、周面ではゴムが表面に位置するよう
に構成され、導管2の内周面に当接する周面での摩擦係
数が高められている。
【0016】挿入管3Bは、図4(A)および(B)に
示すように、金属製の扁平パイプ3B1とこの扁平パイ
プ3B1内に挿入されている小径の丸パイプ3B2で構
成されている。扁平パイプ3B1は、その長径部外周面
の曲率半径が連通孔2A(図1参照)のそれに整合させ
て面当たりの際の変形を抑制している。扁平パイプ3B
1には、バッグ本体3Aの凹部3A2および気体導入口
3A3に連通する開口3B1A、3B1Bが形成されて
おり、この開口のうち、凹部3A2に対応する開口3B
1Aは、導管2の内部に連通し、開口3B1Bは丸パイ
プ3B2から延長された気体吐出部3B2Aが挿通され
てバッグ本体3Aの気体導入口3A3を介してバッグ本
体3A内と連通させるようになっている。開口3B1
A、3B1Bに対してバッグ本体3Aの凹部3A2およ
び気体導入口3A3が一体化されることによって、収縮
した状態のバッグ本体3Aと挿入管3Bとが旗状に構成
されている。つまり、挿入管3Bが旗竿に相当し、バッ
グ本体3Aが旗に相当している。
【0017】上記構成の第1バッグ3は、挿入管3Bの
丸パイプ3B2から炭酸ガスなどの気体がバッグ本体3
Aの気体導入口3A3を介して内部に導入されることで
膨張し、膨張形状が凹部3A2を除いて断面形状が略矩
形状とされる。また、内部から気体が抜かれると収縮し
て折り畳むことができる。このため、バッグ本体3Aに
は、折り畳んだ際の綴じ部として折り畳まれて重なる外
表面の位置にホック(図示されず)が設けられている。
【0018】第1バッグ3は、側面3A1、3A1’同
士に張り渡された吊り帯7(図2参照)により導管2の
敷設方向への膨張が規制されているので、敷設方向に膨
張させようとする気体圧力が径方向への膨張に用いられ
ることになり、これによって周面を導管2の内周面に圧
接させやすくなる。
【0019】第2バッグ4は、図9に示すように、導管
2内でガスの流動方向(図9中、矢印Fで示す方向)に
おいて第1バッグ3の後方に配置されるものであり、第
1バッグ3に設けられていた凹部3A2がなく、その部
分に気体導入口(図4において符号3A3に相当)4A
1がバッグ本体4Aに形成され、他の構造は第1バッグ
と同様である。第2バッグ4は気体供給パイプを兼ねる
断面円形の挿入管4Bに一体化され、その挿入管4Bに
形成された気体吐出部4B1が気体導入口4A1内に挿
通されて挿入管4Bと内部が連通している。なお、図9
において、図示されていないが、第2バッグ4の気体導
入口4A1に対しても、挿入管4Bの気体吐出部4B1
が位置している。
【0020】第2バッグ4も第1バッグ3と同様に旗状
に構成されており、これら各バッグ3、4は、折り畳ま
れた状態での大きさが放散弁8の内部を挿通させること
ができる大きさとされるようになっている。
【0021】バッグ収容箱5は、導管2の連通孔2Aと
連通し、内部に装填される第1、第2バッグ3、4をそ
れぞれ連通孔2Aに対して位置合わせしてから導管2の
内部に挿入するために用いられる。このため、バッグ収
容箱5は、図5に示すように、放散バルブ8(図1参
照)のフランジに取り付けられる第1ベースに相当する
軸受け部材9に対して回転可能に支持されるベース板6
を備えている。図5においてベース板6は、軸受け部材
9の内周面に嵌合されている軸部を備えた第2ベースに
相当するフランジ部6Aと一体の板部材であり、第1ベ
ースおよび第2ベースにそれぞれ相当しているフランジ
部6Aと軸受け部材9との間に配置されているボールベ
アリング10によって回転可能に設けられている。ベー
ス板6には、その上面に図6および図7に示すように、
バッグ収容箱5の基台5Aの一側面に形成されているラ
ック5Bおよびベース板6側に設けられているピニオン
6Bとで構成されたスライド機構によって基台5Aが摺
動可能に支持されているバッグ収容箱5が設けられてい
る。
【0022】バッグ収容箱5は、図6、図7に示すよう
に、矩形断面とされ、内部に第1、第2のバッグ3、4
の収容空間が形成された箱であり、図5に示すように、
基台5Aには、第1、第2バッグ3、4を連通孔2A
(図1参照)に挿入するための挿入開口が形成されてい
る。挿入開口としては、図8に示すように、第1バッグ
用の挿入開口5A1、第2バッグ用の挿入開口5A2が
形成されており、これら挿入開口のうちで、第1バッグ
3の挿入開口5A1は、導管2の連通孔2Aの内径に相
当させた円形とされ、また第2バッグ3の挿入開口5A
2は、内周縁の一部が連通孔2Aの曲率半径に合わせた
三日月形状とされている。第1バッグ3の挿入開口5A
1の形状は、後述する円柱形状のシェルを配置する関係
で決められ、第2バッグ4の挿入開口5A2は、バッグ
収容箱5の摺動ストロークを小さくするために決められ
ている。図6および図7には、挿入開口と連通孔2Aと
の位置関係が示されており、図6では、第1バッグ3が
連通孔2Aに対応し、また図7では第2バッグ4が連通
孔2Aに対応している。
【0023】図5において、バッグ収容箱5の基台5A
には第1バッグ3の挿入開口5A1(図8参照)と中心
を一致させた支持筒12が一体的に設けられ、この支持
筒12には、バッグ収容箱5の外壁を貫通されたエルボ
状ジョイント部材からなる第1ガス放出部材13(図9
参照)に連通する開口12Aが形成されている。支持筒
12の内部には、図1に示すように、気体供給パイプ1
4と一体のピストン状をなすシェル15が挿入できるよ
うになっている。
【0024】シェル15には、図9に示すように、第1
バッグ3に有する挿入管3Bの扁平パイプ3B1内と連
通可能なガス放散用通路15Aと、扁平パイプ3B1内
から延長される丸パイプ3B2および気体供給パイプ1
4とそれぞれ連通可能な気体供給通路15Bとが形成さ
れており、ガス放散用通路15Aは、第1ガス放出部材
13と連通するようになっている。支持筒12とシェル
15とは、気密性を維持するために、支持筒12側の凹
溝内に配置されたOリング12B(図5参照)とシェル
15側に設けられた凹溝内に配置されたOリング15C
とが用いられている。
【0025】シェル15内では、ガス放散用通路15A
が扁平パイプ3B1に連通することにより、第1バッグ
3に有する開口3B1Aに導入された導管2内のガス
が、図5において矢印で示すように、第1ガス放出部材
12に向け流され、また、気体供給通路15Bが扁平パ
イプ3B1内の丸パイプ3B2に連通することにより、
気体供給パイプ14から供給される炭酸ガスを丸パイプ
3B2に有する気体供給口3B1B(図4参照)を介し
て第1バッグ3内に流すことができるようになってい
る。気体供給パイプ14には、図1に示すように、シェ
ル15との接続側とは反対側の端部に図示しないポンプ
等から延長されるパイプを接続するためのジョイント部
材16が取り付けられている。
【0026】一方、図9においてバッグ収容箱5には、
第1バッグ3の周面と導管2の内壁面との接触面から流
れ込んだガスを放出する第2ガス放出部材17が設けら
れている。第2ガス放出部材17は、バッグ収容箱5の
外壁面に有する開口に装着されたエルボ状ジョイント部
材で構成され、バッグ収容箱5の内部と連通している。
第2ガス放出部材17は、第1バッグ3と第2バッグ4
とによって仕切られている空間内に対して第1バッグ3
の外周面と導管2の内周面との間から漏れるガスが入り
込んだ場合にそのガスを放出するために用いられる。
【0027】図1においてバッグ収容箱5の上面には蓋
体18が取り付けられて内部空間を遮断するようになっ
ており、第2ガス放出部材17による効率的なガスの放
出が行えるようにしてある。また、この蓋体18には、
第2バッグ4に有する丸パイプ4Bの支持部とともにプ
ラグ体19によって端部開口が塞がれているガイド筒2
0が取り付けられている。第2バッグ4側の丸パイプ4
Bの先端には、気体供給パイプ14と同じようにジョイ
ント部材16が取り付けられている。なお、バッグ収容
箱5の側面の一部には、外部と遮蔽された状態で内部を
透視できる窓部(図示されず)が設けられており、第
1、第2バッグ3、4の装着状態を目視できるようにな
っている。
【0028】本実施例は以上のような構成であるから、
次の手順により導管2内を遮断することができる。 (1)導管2でのガス遮断箇所近傍に位置する連通孔2
Aに対してガス遮断装置1が取り付けられる。この場
合、放散バルブ8側の軸受け部材9とベース板6側のフ
ランジ部6Aとの間に配置されているボールベアリング
10によってガス遮断装置1のベース板6が回転可能に
設けられる。ベース板6の上面には、バッグ収容箱5が
載置され、図6に示されているように、基台5Aに有す
るラック5Bに対してベース板6側のピニオン6Bが噛
み合わせられて摺動可能に支持される。バッグ収容箱5
の摺動限界位置は、基台5Aに形成されている挿入開口
5A1、5A2(図8参照)が、図6および図7に示し
たように連通孔2Aに対向することができる位置とさ
れ、その位置決めはベース板6に設けられている係止ピ
ン(図示されず)に対してバッグ収容箱5の摺動方向の
端面を当接させることで行われ、さらにその位置でのバ
ッグ収容箱5の保持は、ベース板6とバッグ収容箱5と
で互いに対向する位置に設けられている係脱可能な操作
部材を係合状態に設定することで行われる。
【0029】(2)ガス遮断装置1が取り付けられる
と、ガス遮断装置1に有するバッグ収容箱5内に第1バ
ッグ3および第2バッグ4を装填する。この場合には、
図9に示すように、第1バッグ3を有する挿入管3B
が、気体供給パイプ14を取り付けたシェル15に装着
された状態でバッグ収容箱5内に装填され、また、第2
バッグ4を有する挿入管4Bがバッグ収容箱5内に装填
される。シェル15がバッグ収容箱5内に装填される
と、支持筒12の開口12Aを介してシェル15に有す
るガス放散路15Aと第1ガス放出部材13とが連通す
る位置関係に設定される。
【0030】(3)バッグ収容箱5内に第1、第2バッ
グ3、4が装填され終わると、バッグ収容箱5内に挿通
されている第1バッグ3を連通孔2Aに挿入する。この
場合に、バッグ収容箱5は、ベース板6に有するピニオ
ン6B(図6参照)が回転操作されることによりこのピ
ニオン6Bに噛み合っているラック5Bが移動するの
で、基台5Aの挿入開口5A1(図8参照)が連通孔2
Aに連通する位置に向け移動する。基台5Aの移動は、
図示しない係止ピンとバッグ収容箱5の端面との当接に
より規制されて上記挿入開口5A1が連通孔2Aに連通
する位置に位置決めされる。挿入開口5A1に対する連
通孔2Aの位置決めが完了すると、第1バッグ3が扁平
パイプ3B1を連通孔2Aの内周面の一部に当接させた
状態で導管2内に挿入される。
【0031】(4)第1バッグ3が連通孔2A内に挿入
され終わると次いで第2バッグ4が連通孔2A内に挿入
される。この場合、図6および図7に示すように、バッ
グ収容箱5は、ベース板6に有するピニオン6Bが回転
操作されることによりこのピニオン6Bに噛み合ってい
るラック5Bが移動するので、基台5Aの挿入開口5A
2(図8参照)が連通孔2Aに連通する位置に向け移動
する。基台5Aの移動は、図示しない係止ピンとバッグ
収容箱5の端面との当接により規制されて上記挿入開口
5A2が連通孔2Aに連通する位置に位置決めされる。
図1および図7において連通孔2Aに対し挿入開口5A
2の位置決めが行われると、第2バッグ4がその挿入管
4Bとともに挿入開口5A2内に挿入される。
【0032】(5)第1、第2バッグ3、4が連通孔2
A内にそれぞれ挿入され終わると、第1バッグ3、第2
バッグ4の順で膨らまされる。この場合には、第1バッ
グ3側の気体供給パイプ14先端に有するジョイント部
材16および第2バッグ4側の挿入管4Bに対して図示
しないパイプが順次連結されて炭酸ガスが供給される。
なお、第2バッグ4は第1バッグ3の膨張後、次いで膨
らまされるようになっている。第1バッグ3側において
炭酸ガスは、気体供給パイプ14からシェル15内の気
体供給通路15B(図9参照)を介して丸パイプ3B2
内を流れ、第1バッグ3のバッグ本体3Aに有する開口
3B1B(図4参照)からバッグ本体3A内に入り込ん
で第1バッグ3を膨張させる。また第2バッグ4側にお
いては炭酸ガスが挿入管4B内を流れ、気体吐出部4B
1を介して第2バッグ4内に入り込み、第2バッグ4を
膨張させる。炭酸ガスが内部に入り込むことで膨らみ始
める第1バッグ3および第2バッグ4は、内圧が内面の
全域に作用すると、吊り帯7によってガスの流動方向へ
の膨らみが規制されるので、周面内部への圧力が高ま
る。このため、第1バッグ3の周面と導管2の内周面と
の密着性が高められ、ガスの遮断をより確実に行えるよ
うになる。しかも、膨張した第1、第2バッグ3、4に
おける周面は、バッグ本体3A、4Aの構成部材である
ゴム引ナイロン基布のうちのゴムが表面に位置して摩擦
係数を高められているので、不用意に位置ずれすること
がないようにされる。また、導管2内でのガスの流動方
向の上流側に位置する第1バッグ3が少なくとも第2バ
ッグ4よりも先に膨らまされることによりガスを堰止め
ることで堰止められたガスの圧力が急激に高まることに
なるが、導管2内を流れるガスは第1バッグ3に有する
凹部3A2内に流れ込み、即座に挿入管3Bの開口3B
1A(図4参照)を通って、図9中、矢印で示すよう
に、第1ガス放出部材13に向け流れるので、第1バッ
グ3の膨張を妨げることがなく、迅速な膨張が可能にな
る。なお、第1バッグ3への供給圧力および内圧は、図
示しない圧力計により監視されることが望ましい。
【0033】このようにして導管2内に挿入された第1
および第2バッグ3、4は、ガスの流動方向上流側と下
流側とに位置することでその両バッグ同士で仕切られた
空間が密閉空間として構成されることになる。これによ
り、ガス流動方向に対して二重のガス遮断壁を設けるこ
とでガスの遮断を良好に行わせることができる。
【0034】一方、導管2内において第1バッグ3が位
置するガス流動方向上流側には高圧ラインでの供給圧の
高圧ガスが溜まっている。このため、第1バッグ3のバ
ッグ本体3Aに有する凹部3A2にこれらのガスが集約
され、挿入管3Bの開口3B1A(図4参照)を介し
て、図9において矢印で示すように、第1ガス放出部材
13に向け流されて外部に放出することができる。これ
により、導管2内に溜まったガスが第1バッグ3に作用
する場合でも、そのガスを容易に放出することができる
ので、第1バッグ3および第2バッグ4が押し動かされ
ることが防止され、各バッグ3、4のの周面と導管2の
内周面との密着状態を長時間にわたって維持することが
可能になる。
【0035】さらに、第1バッグ3に作用するガスの供
給圧によって第1バッグ3の周面と導管2の内周面との
接触面から第2バッグ4側に向け漏洩したガスは、第1
バッグ3と第2バッグ4とで仕切られている密閉空間内
に入り込む。このため、密閉空間と連通する状態が設定
されているバッグ収容箱5を介して第2ガス放出部材1
7にガスが流れ込むことができ、これによって、バッグ
収容箱5内の内圧の上昇が抑えられる。
【0036】以上のような実施例によれば、第1および
第2バッグ3、4の膨張時の形状が、吊り帯7によって
略矩形断面をなしているので、従来用いられていた風船
状の袋体のように全方向への気体の圧力を作用させて膨
張させるのでなく、周面に対して効果的に作用させるよ
うになっているので、周面と導管内周面との点接触が避
けられ、不安定な接触状態となるのを防止することがで
きる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した実施例からも明らかなよう
に、請求項1記載の本発明によれば、管路内に第1バッ
グ及び第2バッグを導入する2段の遮断手段があるた
め、管路内のガス流通を完全に遮断することができる。
また、バッグ収容箱をスライドさせるだけで第1、第2
バッグの挿入態位を設定できるので、挿入対象が小口径
の連通孔であってもその連通孔へのバッグの挿入位置決
めが容易に行え、簡単にバッグを管路内に導入すること
ができる。
【0038】請求項2記載の発明によれば、第1,第2
バッグを膨らませることで管路内に密閉空間を構成する
仕切部が得られるので、第1バッグと管路内面との接触
面から漏れたガスが存在しても、そのガスが密閉空間内
に封止されるので、殆ど全てのガスの漏洩をなくして遮
断することが可能になる。
【0039】請求項3記載の発明によれば、第1バッグ
に管路内のガスを外部に放出するガス取り込み部を設け
ることで管路内に供給されているガスを第1バッグより
も後方に流すことなく放出させて第1バッグの後方位置
でガスを存在させないようにすることができる。これに
より、バッグがガスの供給圧により押し動かされて密着
状態が損ねられてしまうようなことを防止して確実なガ
スの遮断が可能になる。
【0040】請求項4および5記載の発明によれば、ス
ライド機構による摺動あるいは第1ベースと第2ベース
との間での回転によって第1,第2バッグと連通孔との
位置合わせが行えるので、目視等による位置合わせを要
しないで簡単にバッグの挿入態位を設定することがで
き、管路の遮断作業に要する労力を軽減することが可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるガス遮断装置の要部構成を
説明するための模式図である。
【図2】図1に示したガス遮断装置に用いられる第1バ
ッグの構成を説明するための斜視図である。
【図3】図2に示した第1バッグの側面図である。
【図4】図2に示した第1バッグに用いられる挿入管と
バッグ本体との関係を説明するための模式図である。
【図5】図1に示したガス遮断装置における設置構造を
説明するための断面図である。
【図6】図1に示したガス遮断装置における第1バッグ
挿入時の状態を説明するための平面図である。
【図7】図1に示したガス遮断装置における第2バッグ
挿入時の状態を説明するための平面図である。
【図8】図1に示したガス遮断装置における第1、第2
バッグの挿通部と連通アナとの関係を説明するための部
分的な断面図である。
【図9】図1に示したガス遮断装置における第1、第2
バッグ挿通状態を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 ガス遮断装置 2 導管 2A 連通孔 3 第1バッグ 3A バッグ本体 3A2 ガス流動方向上流側のガスを取り入れ
るための凹部 3B 挿入管 3B1 扁平パイプ 3B1A 凹部と対応する開口 3B1B 気体導入部をなす開口 4 第2バッグ 4A バッグ本体 4A1 気体導入口 4B 挿入管 4B1 気体吐出部 5 バッグ収容箱 5B ラック 5A1 第1バッグ挿入用開口 5A2 第2バッグ挿入用開口 6 ベース板 8 連通孔に接続されている放散バルブ 10 ボールベアリング 11 ピニオン 13 第1ガス放出部材 15 シェル 15A ガス放散用通路 15B バッグに対する気体供給通路 17 第2ガス放出部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森田 則志 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 毛利 昭仁 神奈川県大和市福田8丁目19番35号 (72)発明者 高畑 宏 東京都大田区池上7丁目14番1号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス管路に設けられている小径の連通孔
    よりガス管路内に膨張・収縮可能なバッグを導入して管
    路内を流通するガスを遮断するガス遮断工法において、 前記連通孔より管路の上流側にて膨張する第1バッグ
    と、前記連通孔より管路の下流側で膨張する第2バッグ
    と、管路側と連結するための平板状のベースと、 前記ベース上にスライド可能に設置され、前記第1バッ
    グ及び第2バッグを収容するバッグ収容箱とを有するガ
    ス遮断装置を用い、 前記バッグ収容箱をスライドして、前記連通孔より第1
    バッグ導入可能位置に設置させて前記第1バッグを管路
    内に導入した後、前記連通孔より第2バッグ導入可能位
    置に前記バッグ収容箱をスライドさせて第2バッグを管
    路内に導入することを特徴とするガス遮断工法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス遮断工法において、 前記第1および第2バッグは、膨張のための気体供給部
    が設けられ、前記小径の連通孔内に挿入された順に膨ら
    ませて両バッグ間を密閉空間とすることを特徴とするガ
    ス遮断工法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のガス遮断工法に
    おいて、 上記第1バッグには、気体供給部に加えて上記ガス管路
    内のガスを外部に放出するガス取り込み部が形成されて
    いることを特徴とするガス遮断工法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のガス遮断工法において、 上記ベース及びバッグ収容箱には、それぞれラック・ピ
    ニオンが形成されており、該ラック・ピニオンによりス
    ライド機構を構成し、そのスライド機構により第1、第
    2バッグの挿入位置と前記連通孔との位置あわせを行っ
    たうえで各バッグを順にガス管路内に挿入することを特
    徴とするガス遮断工法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のガス遮断工法において、 上記ベースは、第1ベースと第2ベースとで構成されて
    おり、該第1ベースと第2ベースとはボールベヤリング
    を介在して互いに回動自在に連結され、第1ベースを回
    転させることで前記第1、第2バッグの挿入位置と前記
    連通孔の位置とを整合させて前記第1、第2バッグを順
    にガス管路内に挿入することを特徴とするガス遮断工
    法。
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