JP4294145B2 - 車両の進行方向認識装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車両進行方向の画像情報を検出するカメラ等の撮像手段を適切な方向に指向させて上記自車両の進行方向を認識する車両の進行方向認識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、前方走行路の形状、状態、或いは前方障害物を検出認識し、これら認識結果に基づき車両の挙動制御、安全走行制御等を実行する種々の技術が提案されている。
【0003】
このような技術において採用される車両の進行方向認識装置に関しては、自車両進行方向の画像情報をCCDカメラ等の撮像手段を利用して収集するものが多く、例えば、特開平3−225513号公報には、テレビカメラで捉えた進行方向の道路帯画像を画像処理して道路情報を抽出し、走行制御を行う技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、谷底に向かい坂を下っている場合には、谷底付近の水平路面(勾配のない路面)やその直後の上り勾配の路面が進行方向の景色として入力されてしまい、その先の必要な画像情報が得られないといった問題が生じる。逆に、登り坂を走行中には勾配のない水平路面になる峠付近では、空が画像情報の大部分を占めて進行方向の必要な画像情報が得られないといった問題が生じる。また、前方走行路がカーブしている場合、走行路以外の道路脇の画像情報が多くなり必要な画像情報が得られなくなってしまう。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、撮像手段の指向する方向を常に最適に保ち、自車両進行方向の走行路に関する必要な画像情報を最大に得ることができる車両の進行方向認識装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明による車両の進行方向認識装置は、自車両進行方向の走行路方向に指向させて撮像する撮像手段と、この撮像手段からの撮像信号から得られる画像情報を基に上記自車両の進行方向を認識する認識手段とを備えた車両の進行方向認識装置において、上記自車両進行方向の画像情報上で上記自車両の走行路の左側道路端と右側道路端とを進行方向に延出して交点を求め、上記自車両進行方向の画像情報上における上記交点の上下方向の位置変化に基づいて上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化を求め、上記撮像手段の指向する方向を少なくとも上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化に応じて可変に設定する指向方向設定手段と、この指向方向設定手段で設定した方向に上記撮像手段の指向する方向を変更する指向方向変更手段とを具備したものである。
【0007】
上記請求項1記載の車両の進行方向認識装置は、自車両進行方向の走行路方向に指向した撮像手段が自車両進行方向の走行路方向を撮像し、認識手段で撮像手段からの撮像信号から得られる画像情報を基に自車両の進行方向を認識する。ここで、指向方向設定手段は、自車両進行方向の画像情報上で自車両の走行路の左側道路端と右側道路端とを進行方向に延出して交点を求め、自車両進行方向の画像情報上における交点の上下方向の位置変化に基づいて自車両進行方向の走行路の勾配の変化を求め、撮像手段の指向する方向を少なくとも自車両進行方向の走行路の勾配の変化に応じて可変に設定し、指向方向変更手段が指向方向設定手段で設定した方向に撮像手段の指向する方向を変更する。すなわち、画像情報上で、上記交点が通常より上側に位置する場合は自車両進行方向の走行路の勾配が増加することが判定でき、交点が通常より下側に位置する場合は自車両進行方向の走行路の勾配が減少することが判定できる。このため、例えば、自車両進行方向の走行路の勾配が現在より増加する場合、撮像手段の指向する方向は、現在の勾配での撮像手段の指向する方向より上に向くように可変される。逆に、自車両進行方向の走行路の勾配が現在より減少する場合は、撮像手段の指向する方向は、現在の勾配での撮像手段の指向する方向より下に向くように可変され、撮像手段の指向する方向は上下方向において常に最適な方向に保たれる。
【0010】
さらに、請求項2記載の発明による車両の進行方向認識装置は、請求項1記載の車両の進行方向認識装置において、上記指向方向設定手段は、上記撮像手段の指向する方向を少なくとも上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化と上記自車両進行方向の走行路の屈曲状態に応じて可変に設定するものである。
【0011】
上記請求項2記載の車両の進行方向認識装置は、請求項1記載の車両の進行方向認識装置において、指向方向設定手段は、上記撮像手段の指向する方向を少なくとも上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化と上記自車両進行方向の走行路の屈曲状態に応じて可変に設定する。このため、例えば、自車両進行方向の走行路の勾配が現在より増加する場合、撮像手段の指向する方向は、現在の勾配での撮像手段の指向する方向より上に向くように可変される。逆に、自車両進行方向の走行路の勾配が現在より減少する場合は、撮像手段の指向する方向は、現在の勾配での撮像手段の指向する方向より下に向くように可変される。一方、自車両進行方向の走行路が右方向に屈曲する状態では、撮像手段の指向する方向は、現在より右に向くように可変される。逆に、自車両進行方向の走行路が左方向に屈曲する状態では、撮像手段の指向する方向は、現在より左に向くように可変される。すなわち、撮像手段の指向する方向は上下方向と左右方向の全ての方向において常に最適な方向に保たれる。
【0012】
また、請求項3記載の発明による車両の進行方向認識装置は、請求項1又は請求項2記載の車両の進行方向認識装置において、位置と高度情報を得るナビゲーション装置を搭載し、上記指向方向設定手段は、上記自車両の走行路の現在の勾配を上記位置と高度情報を基に演算し、上記現在の勾配と上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化に応じて可変に設定するものである。
【0013】
すなわち、画像情報上で、この交点が通常より上側に位置する場合は自車両進行方向の走行路の勾配が増加することが判定でき、交点が通常より下側に位置する場合は自車両進行方向の走行路の勾配が減少することが判定できる。そして、通常範囲から上又は下にずれている場合に、交点が通常位置に戻るように、ナビゲーション装置からの位置と高度情報を基に演算した走行路の現在の勾配での撮像手段の指向する方向を可変する。さらに、請求項4記載の発明による車両の進行方向認識装置は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の進行方向認識装置において、上記指向方向変更手段は、上記撮像手段に内蔵された撮像素子からの入力素子の範囲を電気的にシフトすることで、上記撮像手段の指向する方向を変更するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図5は本発明の実施の第1形態を示し、図1は車両の進行方向認識装置の機能ブロック図、図2は車両の進行方向認識装置の全体構成図、図3は指向方向設定のフローチャート、図4は道路消失点の説明図、図5は上下方向駆動部の概略説明図である。
【0015】
図2において、符号1は自動車などの車両(自車両)であり、この車両1に、車外の対象を撮像し、撮像した画像を処理して自車両1の進行方向を認識する車両の進行方向認識装置2が搭載されている。
【0016】
上記車両の進行方向認識装置2は、自車両1の進行方向(前方)の走行路方向に指向させて、前方の周囲環境を、互いに異なる視点で撮像する撮像手段としてのステレオ光学系10と、このステレオ光学系10によるステレオ画像(元画像)を生成するとともに、この元画像の距離情報に相当するリファレンス情報を生成して、元画像とそのリファレンス情報を基に、前方の道路や先行車等の物体、障害物の形状、位置を認識する認識手段としての画像認識部20とを備えている。
【0017】
また、上記車両の進行方向認識装置2は、ステレオ光学系10の指向する方向を画像認識部20と車載したナビゲーション装置30からの情報に基づき可変に設定する指向方向設定手段としての上下指向方向設定部40と、この上下指向方向設定部40で設定した方向にステレオ光学系10の指向する方向を変更する指向方向変更手段としての上下方向駆動部50とを有している。
【0018】
上記ステレオ光学系10は、例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた左右1対のCCDカメラ10L,10Rとこれら1対のCCDカメラ10L,10Rを保持する取付部材11からなり、この左右(複眼)のCCDカメラ10L,10Rが、車室内の天井前方に、図5に示すように、取付機構の取付部材11により互いに一定の間隔をもって併設され、自車両1前方の走行路方向に指向されて前方の周囲環境を異なる視点からステレオ撮像する。
【0019】
上記上下方向駆動部50は、例えば減速機モータ(図示せず)を主に構成され、上記取付部材11にこの減速機モータが連結されて、上下指向方向設定部40からの信号で減速機モータを所定に回転させることにより、取付部材11が1対のCCDカメラ10L,10Rの前方側を、上下方向駆動部50に上下指向方向設定部40で設定される移動量分、上下方向に回動自在になっており、1対のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が可変させられる。
【0020】
上記画像認識部20、車載したナビゲーション装置30、及び上下指向方向設定部40について、以下、図1の機能ブロック図を基に説明する。
上記画像認識部20は、ステレオ光学系10からの撮像信号により一対の元画像を生成するとともに、この元画像の距離情報に相当するリファレンス情報を距離画像として生成する画像処理部21と、元画像と距離画像とから前方の道路を検出、認識する道路検出部22とで主に構成されている。
【0021】
すなわち、上記画像処理部21は、ステレオ光学系10からの撮像信号により生成した一対の元画像に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって画像全体に渡る距離情報を求める処理を行なって、三次元の距離分布を表す距離画像を生成して道路検出部22に出力するように形成されている。
【0022】
上記道路検出部22は、画像処理部21からの距離画像の距離分布についてヒストグラム処理を行うことで道路を認識し、この道路幅等の道路情報の算出も行なう。具体的には、例えば白線は、折れ線で近似され、左右の折れ線で囲まれた範囲が自車線と認識され、この自車線の左右の折れ線の間隔からは道路幅を算出する等して道路情報の算出を行う。
【0023】
上記ナビゲーション装置30は、一般的なものを例として、車両位置検出用センサ部31、補助記憶装置32、情報表示部33、操作部34、演算部35から主要に構成されている。
【0024】
上記車両位置検出用センサ部31は、具体的には、全世界測位衛星システム(Global Positioning System;GPS)によるGPS衛星からの電波を受信して自己位置を測定するためのGPS受信機、車両の絶対的な走行方向を検出する地磁気センサ、及び、車輪に固定されたロータ外周に対向して設置された電磁ピックアップ等からなり、車両の走行に伴って回転するロータ外周の突起を検出してパルス信号を出力する車輪速センサが接続されて、車両位置に係わる走行情報が収集されるようになっている。
【0025】
上記補助記憶装置32は、CD−ROM装置で、道路情報や地形情報等を含む道路地図情報を収録したCD−ROMがセットされる読み込み専用の記憶装置に形成されている。上記CD−ROMには、道路地図情報が、互いに縮尺の異なる複数の階層レベルでそれぞれ記憶されており、さらに、高速道路、一般国道、地方道というような道路種別情報や交差点に関する通行条件等の情報が記憶されている。上記道路の地図情報中の道路データは、所定間隔で入力された点データ(ノード)及びこれらの点を連続的に結んで形成される線データ(リンク)からなる。
【0026】
上記情報表示部33は、地図、自車位置(緯度・経度・高度)、方位、地図上の自車位置、目的地までの最適経路等を表示する液晶ディスプレイで形成されている。そして、この情報表示部33(液晶ディスプレイ)と一体に操作部34としてのタッチパネルが接続され、地図の縮尺の変更、地名の詳細表示、地域情報および経路誘導等の表示を切り換えるための操作入力が行えるようになっている。
【0027】
上記演算部35は、車両位置検出用センサ部31から得られる車両の走行情報と、補助記憶装置32から読み込んだ地図情報とをマップマッチング等の演算をしながら合成し、その結果を、操作部34から送られる操作信号に基づいて情報表示部33に送り、車両の現在位置及びその周辺の地図、目的地までの最適経路等を表示させるようになっている。また、上述の自車位置(緯度・経度・高度)情報は、上記上下指向方向設定部40により必要に応じて読み込まれるようになっている。
【0028】
また、上記上下指向方向設定部40は、勾配演算部41、道路消失点検出部42、カメラ上下角演算部43、カメラ上下角制限部44、及びカメラ上下角出力部45により主に構成されている。
【0029】
上記勾配演算部41は、上記ナビゲーション装置30から設定時間毎(例えば、0.5秒毎)に緯度・経度・高度の自車位置データを読込み、各位置における高度の変化から現在位置に至るまで走行してきた道路の各勾配を演算し、これら勾配の値から走行してきた道路の勾配変化を演算する。そして、この勾配変化と最新の勾配の値から、現在位置における道路の勾配を推定演算するものである。
【0030】
上記道路消失点検出部42は、上記画像認識部20から画像情報上での前方道路の認識結果を読込み、道路が前方で消失する道路消失点を検出するようになっている。すなわち、画像認識部20からの画像情報上での前方道路の認識結果は図4に示すようになり、この画像情報上で、自車両1の前方道路の左側道路端と右側道路端とを進行方向に延出して交点を求め、この交点を道路消失点とする。尚、幅広の道路の場合等で、右側道路端が画像情報中で検出されていない場合は、進行道路の直右側の白線を右側道路端として進行方向に延出し交点を求め、この交点を道路消失点とする。また、前方がカーブしている道路では道路消失点の位置に誤差が含まれると考えられるため、前方に延出する左右道路端は画像情報の下(自車両1の手前)から予め設定しておいた範囲内で検出されるものとする。
【0031】
上記カメラ上下角演算部43は、勾配演算部41から現在位置における道路の勾配を、道路消失点検出部42から画像情報上における道路消失点の位置を読込み、画像情報上における道路消失点の位置が予め設定しておいた通常の範囲内にあるか判定し、この結果で道路前方の勾配変化(勾配の増加或いは減少)を予測して、CCDカメラ10L,10Rの上下角(カメラ上下角)を変更する場合は、その値を現在位置における道路の勾配から演算し、カメラ上下角制限部44に出力するようになっている。
【0032】
上記道路消失点の予め設定しておいた通常の範囲とは、勾配の変化のない道路で、前方の道路情報を得るのに十分な場合に道路消失点が位置し、さらに、車両のピッチング、振動等を考慮して、実験、あるいは、計算等により予め設定する上下方向の範囲である。
【0033】
すなわち、画像情報上で、道路消失点が上記通常の範囲より上側に位置する場合は、自車両1の道路前方の勾配が増加することが判定でき、道路消失点が上記通常の範囲より下側に位置する場合は、自車両1の道路前方の勾配が減少することが判定できる。
【0034】
そして、道路消失点が上記通常範囲より上側に位置して道路前方の勾配が増加する場合は、カメラ上下角を勾配の変化のないときのカメラ上下角を基準として現在の勾配の値に設定変更する。この処理を再び道路消失点が上記通常範囲内になる(勾配の増加が収まる)まで繰り返し、勾配が増加するとカメラ上下角も上方に変更させられる。
【0035】
逆に、道路消失点が上記通常範囲より下側に位置して道路前方の勾配が減少する場合は、カメラ上下角を勾配の変化のないときのカメラ上下角を基準として現在の勾配の値に設定変更する。この処理を再び道路消失点が上記通常範囲内になる(勾配の減少が収まる)まで繰り返し、勾配が減少するとカメラ上下角も下方に変更させられる。
【0036】
上記カメラ上下角制限部44は、上記カメラ上下角演算部43で演算したカメラ上下角を、予め設定しておいた制限角以内に収めるものである。すなわち、カメラ上下角は、上下方向共に回動可能な範囲(すなわち、制限角)が設定されており、カメラ上下角演算部43で、この範囲を超えるような角度設定がなされた場合に、このような角度を全て制限角に変更して設定し直すようになっている。
【0037】
上記カメラ上下角出力部45は、上記カメラ上下角演算部43で設定され、上記カメラ上下角制限部44の制限を受けて決定されたカメラ上下角を上記上下方向駆動部50に対する出力信号に変換して出力するものである。
【0038】
すなわち、上記カメラ上下角出力部45からの出力信号を受けて上下方向駆動部50が駆動し、前記取付部材11が回動されて一対のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が上下方向において変更される。
【0039】
次に、上記構成の作用について説明する。
まず、左右1対のCCDカメラ10L,10Rにより前方の周囲環境が異なる視点からステレオ撮像される。画像認識部20では、画像処理部21によって一対の元画像の生成と、距離画像の生成が行われ、道路検出部22により一対の元画像と距離画像とから前方の道路が検出、認識される。
【0040】
また、ナビゲーション装置30では、演算部35で車両位置検出用センサ部31から得られる車両の走行情報と、補助記憶装置32から読み込んだ地図情報とをマップマッチング等の演算をしながら合成し、その結果を、操作部34から送られる操作信号に基づいて情報表示部33に送り、車両の現在位置及びその周辺の地図、目的地までの最適経路等を表示させる処理が実行される。
【0041】
そして、上下指向方向設定部40は、以下、図3のフローチャートを基に説明する指向方向設定プログラムに従って、カメラ上下角の設定出力を行う。この指向方向設定プログラムは所定時間毎に実行され、ステップ(以下「S」と略称)101でナビゲーション装置からデータ(自車位置(緯度・経度・高度)情報)を読込み、S102に進み、各位置における高度の変化から現在位置に至るまで走行してきた道路の各勾配を演算する。
【0042】
次いで、S103に進み、現在位置に至るまで走行してきた道路の各勾配を基に、走行してきた道路の勾配変化を演算する。
【0043】
そして、S104に進み、走行してきた道路の勾配変化と最新の勾配の値から、現在位置における道路の勾配を推定演算する。すなわち、上記S101〜S104は、勾配演算部41での処理である。
【0044】
その後、S105に進み、画像認識部20で認識した道路を読込み、S106に進んで、画像情報上で、自車両1の前方道路の左側道路端と右側道路端とを進行方向に延出して道路消失点を検出する。すなわち、S105及びS106の処理は道路消失点検出部42での処理である。
【0045】
次に、S107に進み、道路消失点の位置が予め設定しておいた通常範囲に収まるか判定し、道路消失点の位置が通常範囲に収まっていれば、カメラ上下角は勾配の変化のない道路を走行する際の位置のままで良いと判定してS101からの処理を繰り返し、道路消失点の位置が通常範囲に収まっていない場合は、カメラ上下角を変更する必要があると判定してS108に進む。
【0046】
上記S108に進むと、現在の勾配の値と道路消失点の位置に基づきカメラ上下角の設定が行われる。すなわち、上記S107で道路消失点が通常範囲より上側に位置して道路前方の勾配が増加する場合、カメラ上下角を勾配の変化のないときのカメラ上下角を基準として現在の勾配の値に設定変更する。また、上記S107で道路消失点が通常範囲より下側に位置して道路前方の勾配が減少する場合も、カメラ上下角を勾配の変化のないときのカメラ上下角を基準として現在の勾配の値に設定変更する。これは道路消失点が通常範囲内になるまで繰り返されることになるため、結果として、道路消失点が通常範囲より上側に位置して道路前方の勾配が増加する場合は、カメラ上下角を勾配の変化のないときのカメラ上下角を基準として現在の勾配の値に設定変更され、この処理を再び道路消失点が通常範囲内になる(勾配の増加が収まる)まで繰り返されて、勾配が増加するとカメラ上下角も上方に変更させられることになる。また逆に、道路消失点が通常範囲より下側に位置して道路前方の勾配が減少する場合は、カメラ上下角を勾配の変化のないときのカメラ上下角を基準として現在の勾配の値に設定変更され、この処理を再び道路消失点が通常範囲内になる(勾配の減少が収まる)まで繰り返されて、勾配が減少するとカメラ上下角も下方に変更させられることになる。以上S107及びS108は、カメラ上下角演算部43での処理である。
【0047】
その後、S109に進み、上記S108で設定したカメラ上下角と予め設定しておいた制限角とを比較し、カメラ上下角が制限角を超えている場合はS110へと進み、カメラ上下角を制限角に変更して設定した後、S111へと進む。一方、上記S109でカメラ上下角が制限角以内ならば、上記S108で設定したカメラ上下角のままS111へと進む。すなわち、S109及びS110は、カメラ上下角制限部44での処理である。
【0048】
そして、上記S111へと進むと、カメラ上下角出力部45は設定されたカメラ上下角を上下方向駆動部50に対する出力信号に変換して出力し、プログラムを終える。
【0049】
以上のように、指向方向設定プログラムに従って上下方向駆動部50に対して出力信号が送出されると、上下方向駆動部50が駆動して、取付部材11が回動して一対のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が上下方向において変更される。
【0050】
このように、本発明の実施の第1形態によれば、上下指向方向設定部40は、ステレオ光学系10の指向する方向を、自車両1の道路の現在の勾配と自車両1前方の道路の勾配の変化に応じて可変に設定変更するため、例えば、自車両1前方の道路の勾配が現在より増加する場合(谷底に向かうような場合)、ステレオ光学系10の指向する方向は、現在の勾配でのステレオ光学系10の指向する方向より上に向くように可変される。逆に、自車両1前方の走行路の勾配が現在より減少する場合(峠に向かうような場合)は、ステレオ光学系10の指向する方向は、現在の勾配でのステレオ光学系10の指向する方向より下に向くように可変される。この結果、ステレオ光学系10の指向する方向は上下方向において自動的に常に最適な方向に保たれ、自車両1前方に関する必要な画像情報を最大に得ることができる。
【0051】
次に、図6〜図11は本発明の実施の第2形態を示し、図6は車両の進行方向認識装置の機能ブロック図、図7は車両の進行方向認識装置の全体構成図、図8は指向方向設定のフローチャート、図9はカーブの曲率半径の求め方の説明図、図10は求めたカーブの曲率半径の補正の説明図、図11は上下方向駆動部と左右方向駆動部の概略説明図である。尚、本発明の実施の第2形態は、カメラ上下角に加えてカメラ左右角も適切な位置に設定が行えるようにするものであり、前記実施の第1形態と同様の部分には同じ記号を付し、その説明は省略する。
【0052】
すなわち、図7に示すように、本実施の第2形態による車両61に搭載される車両の進行方向認識装置62は、ステレオ光学系10と、画像認識部20と、ナビゲーション装置30に加え、ステレオ光学系10の指向する方向を、画像認識部20とナビゲーション装置30からの情報に基づき、上下方向と左右方向とに可変に設定する指向方向設定手段としての上下左右指向方向設定部70と、この上下左右指向方向設定部70で設定した上下方向にステレオ光学系10を指向させる上下方向駆動部50(前記実施の第1形態と共通)と左右方向にステレオ光学系10を指向させる左右方向駆動部80とを備えて構成されている。
【0053】
上記左右方向駆動部80は、上下方向駆動部50(の回転軸方向)を鉛直方向にして設けたもので、上下方向駆動部50と同様、例えば減速機モータ(図示せず)を主に構成されている。そして、ステレオ光学系10の取付部材11の上面の略中央に、左右方向駆動部80の減速機モータが連結されて、上下左右指向方向設定部70からの信号で減速機モータを所定に回転させることにより、取付部材11が水平面上で回転させられ、左右一対のCCDカメラ10L,10Rの左右角、すなわち指向する方向が左右方向に可変させられるようになっている。
【0054】
また、上記取付部材11の端部には、前記実施の第1形態と同様に、上下方向駆動部50の減速機モータが連結されて、上下左右指向方向設定部70からの信号で上下方向駆動部50の減速機モータを所定に回転させることにより、取付部材11が1対のCCDカメラ10L,10Rの前方側を、上下方向駆動部50に上下左右指向方向設定部70で設定される移動量分、上下方向に回動自在になっており、1対のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が可変させられる。すなわち、本発明の実施の第2形態では、指向方向変更手段は、上下方向駆動部50と左右方向駆動部80とで構成されている。
【0055】
上記上下左右指向方向設定部70について、以下、図8の機能ブロック図を基に説明する。
上記上下左右指向方向設定部70は、前記勾配演算部41、道路消失点検出部42、カメラ上下角演算部43、カメラ上下角制限部44、カメラ上下角出力部45に加え、カーブ情報演算部71、カメラ左右角演算部72、カメラ左右角制限部73、カメラ左右角出力部74を備えて主に構成されている。
【0056】
上記カーブ情報演算部71は、画像認識部20から道路幅データ、ナビゲーション装置30から位置に関する各データ(道路データの点データ、道路種別情報、現在位置等のデータ)を必要に応じて読込み、現在走行中の道路前方の屈曲状態(カーブ情報)を含む形状を認識するものである。ここで、カーブ情報は、例えば、本出願人が、特願平9−155409号で提案する手法で求める。以下、この手法を簡単に説明する。
【0057】
上記ナビゲーション装置30から入力された道路の点データから、例えば、前方、100m程度の範囲内で道路上にある3点を、図9に示すように、所定の間隔で順に(車両に近い方から)第1の点Pn-1 、第2の点Pn 、第3の点Pn+1 として順次読み込む。ここでこのカーブの代表点はPn とする。従って、点P1のカーブは点P0,P1,P2から、点P2のカーブは点P1,P2,P3から、…、点Pn のカーブは点Pn-1 ,Pn ,Pn+1 からそれぞれデータが算出される。
【0058】
点Pn のカーブにおいて、第1の点Pn-1 と第2の点Pn の位置情報を基に第1の点Pn-1 と第2の点Pn を結ぶ直線距離を演算し、第2の点Pn と第3の点Pn+1 の位置情報を基に第2の点Pn と第3の点Pn+1 を結ぶ直線距離を演算する。
【0059】
そして、第1の点Pn-1 と第2の点Pn を結ぶ直線距離と、第2の点Pn と第3の点Pn+1 を結ぶ直線距離とを比較して、これら直線距離の長短を判定する。この結果、距離が短い直線の各データ(位置、距離)に基づき、短い方の直線距離の半分の距離を演算するとともに短い方の直線上の中点位置を決定する。ここで、例えば第1の点Pn-1 と第2の点Pn を結ぶ直線を短い直線とし、中点をPn-1,n とする。
【0060】
一方、距離が長い直線の各データ(位置、距離)と短い方の直線距離の半分の距離のデータから、長い方の直線上で第2の点から短い方の直線距離の半分の距離の位置に中点同距離点を決定する。ここで、例えば第2の点Pn と第3の点Pn+1 を結ぶ直線を長い直線とし、中点同距離点をPn,n+1 とする。
【0061】
そして、中点Pn-1,n の位置データと演算した中点同距離点Pn,n+1 の位置データに基づき、中点Pn-1,n で短い方の直線(ここではPn-1 Pn )に直交する直線と中点同距離点Pn,n+1 で長い方の直線(ここではPn Pn+1 )に直交する直線との交点位置を走行路のカーブの中心位置On と決定してこのカーブ中心位置On を基に走行路の曲率半径Rn を演算する。
【0062】
さらに、図10に示すように、曲率半径Rn とカーブ中心位置On から第2の点Pn までの距離Lonとの差Deln を演算し、この差Deln が後述する予め設定しておいた誤差設定値を超える場合に、曲率半径Rn を補正して常に差Deln を誤差設定値以内にするものである。すなわち、誤差設定値は、道路幅Dと短い方の直線距離の両方に応じて可変され、(誤差設定値)=αh・Dで設定されるようになっている(αhは短い方の直線距離に応じて設定される定数:以後、点間隔補正係数と呼ぶ)。
【0063】
尚、道路幅Dには、通常、画像認識部20から得られる道路幅の値を採用するようになっているが、画像認識部20からデータが得られないときなどは、ナビゲーション装置30から得られる高速道路、一般国道、地方道というような道路種別情報を基に道路幅Dを設定するようになっている。ここで、道路幅Dが大きくなるほど誤差設定値が大きくなり補正を行わない方向になるが、これは、実際の道路で道路幅が大きくなるにつれて曲率半径Rn が大きくなることを表現するものである。また、直線距離が短いということは、点データが細かく設定されており正しく道路を表現しているとみなせるため、補正を行わないようにするものである。したがって、点間隔補正係数αhは、短い方の直線距離が短い値ほど点間隔補正係数αhは大きくなって誤差設定値が大きくなり補正を行わない方向になっている。例えば、短い方の直線距離が20m以下の短い場合はαh=1.2、100m以下の中距離の場合はαh=0.6、100mより大きな場合はαh=0.3とする。
【0064】
こうして、最終的なカーブ情報(カーブの代表点Pn の位置,点Pn-1 と点Pn との距離Ln ,最終的な曲率半径Rn ,カーブ中心位置On ,直線Pn-1 Pn と直線Pn Pn+1 のなす角度から求められる各点のカーブ角度θn ,カーブ開始点Lsn(カーブ中心位置On から直線Pn-1 Pn に垂直に下ろした点)と点Pn-1 間の距離,車両位置から各カーブの代表点までの距離Lssn 等)が演算される。
【0065】
上記カメラ左右角演算部72は、上記カーブ情報演算部71から前方の道路のカーブ情報、特にカーブ角度θn を読込み、このカーブ角度θn を基にカメラ左右角を演算する。具体的には、このカーブ角度θn 自体をカメラ左右角として設定する。尚、カーブ角度θn に1以下の定数を乗算し、これをカメラ左右角としても良い。
【0066】
上記カメラ左右角制限部73は、上記カメラ左右角演算部72で演算したカメラ左右角を、予め設定しておいた制限角(例えば車両1直前の道路が画像情報の視野角から外れない角度)以内に収めるものである。すなわち、上記カメラ左右角演算部72で、制限角を超えるような角度設定がなされた場合に、このような角度を全て制限角に変更して設定し直すようになっている。
【0067】
上記カメラ左右角出力部74は、上記カメラ左右角演算部72で設定され、上記カメラ左右角制限部73の制限を受けて決定されたカメラ左右角を上記左右方向駆動部80に対する出力信号に変換して出力するものである。
【0068】
すなわち、上記カメラ左右角出力部74からの出力信号を受けて左右方向駆動部80が駆動し、前記取付部材11が水平面上で回動されて一対のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が左右方向においても変更される。
【0069】
次に、上記構成の作用について説明する。尚、左右1対のCCDカメラ10L,10Rの上下方向の指向を可変する作用については、前記実施の第1形態と同様であるので、以下、左右方向の指向を可変する作用について説明する。
【0070】
図8のフローチャートに示すように、カメラ左右角の変更はカメラ上下角の変更と独立して行われ、まず、S201でナビゲーション装置30から位置に関する各データ(道路データの点データ、道路種別情報、現在位置等のデータ)を読込み、S202で画像認識部20から認識した道路、すなわち認識した道路の道路幅データを読込み、S203に進んで、カーブ情報(カーブの代表点Pn の位置,点Pn-1 と点Pn との距離Ln ,最終的な曲率半径Rn ,カーブ中心位置On ,直線Pn-1 Pn と直線Pn Pn+1 のなす角度から求められる各点のカーブ角度θn ,カーブ開始点Lsn(カーブ中心位置On から直線Pn-1 Pn に垂直に下ろした点)と点Pn-1 間の距離,車両位置から各カーブの代表点までの距離Lssn 等)を演算する。上記S201〜S203は、カーブ情報演算部71での処理である。
【0071】
次いで、S204に進み、カメラ左右角演算部72において、前方の道路のカーブ情報、特にカーブ角度θn を基にカメラ左右角を演算する。具体的には、このカーブ角度θn 自体をカメラ左右角として設定する。
【0072】
その後、S205に進み、上記S204で設定したカメラ左右角と予め設定しておいた制限角とを比較し、カメラ左右角が制限角を超えている場合はS206へと進み、カメラ左右角を制限角に変更して設定した後、S207へと進む。一方、上記S205でカメラ左右角が制限角以内ならば、上記S204で設定したカメラ左右角のままS207へと進む。すなわち、S205及びS206は、カメラ左右角制限部73での処理である。
【0073】
そして、上記S207へと進むと、カメラ左右角出力部74は設定されたカメラ左右角を左右方向駆動部80に対する出力信号に変換して出力し、プログラムを終える。
【0074】
以上のように、指向方向設定プログラムに従って左右方向駆動部80に対して出力信号が送出されると、左右方向駆動部80が駆動して、取付部材11が回動して一対のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が左右方向においても変更される。
【0075】
このように、本発明の実施の第2形態によれば、上下左右指向方向設定部70は、ステレオ光学系10の指向する方向を、自車両1の道路の現在の勾配と自車両1前方の道路の勾配の変化に応じて上下方向に可変に設定変更できることに加え、自車両1前方の道路のカーブ(屈曲状態)に応じて左右方向に可変に設定変更できるので、例えば、自車両1前方の道路の勾配が現在より増加する場合、ステレオ光学系10の指向する方向は、現在の勾配でのステレオ光学系10の指向する方向より上に向くように可変される。逆に、自車両1前方の走行路の勾配が現在より減少する場合は、ステレオ光学系10の指向する方向は、現在の勾配でのステレオ光学系10の指向する方向より下に向くように可変される。また、自車両1前方の道路が右にカーブしている場合は、ステレオ光学系10の指向する方向は右方向に、左にカーブしている場合は、ステレオ光学系10の指向する方向は左方向に変更される。この結果、ステレオ光学系10の指向する方向が全ての方向において常に最適な方向に保たれる。
【0076】
次に、図12〜図15は本発明の実施の第3形態を示し、図12は車両の進行方向認識装置の機能ブロック図、図13は車両の進行方向認識装置の全体構成図、図14は指向方向設定のフローチャート、図15は入力画像制御部による指向方向変更の説明図である。尚、本発明の実施の第3形態は、前記実施の第1形態と同様のカメラ上下角の設定変更が可能であるが、カメラの指向方向の変更の手法が異なっている。このため、前記実施の第1形態と同様の部分には同じ記号を付し、その説明は省略する。
【0077】
すなわち、図13に示すように、本実施の第3形態による車両91に搭載される車両の進行方向認識装置92は、ステレオ光学系10と、画像認識部20と、ナビゲーション装置30に加え、ステレオ光学系10の指向する方向を、画像認識部20とナビゲーション装置30からの情報に基づき、上下方向において可変に設定する指向方向設定手段としての上下指向方向設定部100と、この上下指向方向設定部100で設定した上下方向にステレオ光学系10を指向させる指向方向変更手段としての入力画像制御部110とを備えて構成されている。
【0078】
上記入力画像制御部110は、図15に示すように、ステレオ光学系10のCCDカメラ10L,10Rに内蔵されたCCDからの入力素子の範囲をドット数単位で電気的に可変するものであり、上下指向方向設定部100からの信号で入力範囲を図中下方向に移動させることによりCCDカメラ10L,10Rの指向性を上方向に、入力範囲を図中上方向に移動させることによりCCDカメラ10L,10Rの指向性を下方向に変更自在である。
【0079】
上記上下指向方向設定部100について、以下、図13の機能ブロック図を基に説明する。
上記上下指向方向設定部100は、前記勾配演算部41、道路消失点検出部42、カメラ上下角演算部43、カメラ上下角制限部44に加え、カメラ上下角出力部101を備えて主に構成されている。
【0080】
上記カメラ上下角出力部101は、上記カメラ上下角演算部43で設定され、上記カメラ上下角制限部44の制限を受けて決定されたカメラ上下角をCCDの上下方向のドット数に変換し信号を出力するものである。
【0081】
そして、上記入力画像制御部110がカメラ上下角出力部101からの出力信号を受けて、CCDからの入力素子の範囲をドット数単位で電気的に可変(シフト)することで、ステレオ光学系10のCCDカメラ10L,10Rの指向を可変させる。
【0082】
次に、図14のフローチャートで、上記上下指向方向設定部100で実行される指向方向設定プログラムを説明する。前記実施の第1形態と同様に、S101〜S110までの処理を実行し、カメラ上下角をそのまま、或いは制限して設定した後は、S301に進み、変更するカメラ上下角をCCDの上下方向のドット数に変換する。そして、S302に進み、変換する上下方向のドット数を入力画像制御部110に対して出力し、プログラムを終える。すなわち、上記S301及びS302は、カメラ上下角出力部101での処理である。
【0083】
以上のように、指向方向設定プログラムに従って入力画像制御部110に対して出力信号が送出されると、上記入力画像制御部110がCCDからの入力素子の範囲をドット数単位で電気的に可変することで、ステレオ光学系10のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が上下方向において変更される。
【0084】
このように、本発明の実施の第3形態によれば、入力画像制御部110により電気的にCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が可変されるので、前記実施の第1形態での効果に加え、指向方向変更手段を小型軽量にすることが可能になる。
【0085】
次に、図16〜図18は本発明の実施の第4形態を示し、図16は車両の進行方向認識装置の機能ブロック図、図17は車両の進行方向認識装置の全体構成図、図18は指向方向設定のフローチャートである。
【0086】
尚、本発明の実施の第4形態は、前記実施の第2形態と同様のカメラ上下角とカメラ左右角の設定変更が可能であるが、さらに、前記実施の第3形態と同様、カメラの指向方向の変更の手法が異なっている。このため、前記実施の第2形態と同様の部分には同じ記号を付し、その説明は省略する。
【0087】
すなわち、図17に示すように、本実施の第4形態による車両121に搭載される車両の進行方向認識装置122は、ステレオ光学系10と、画像認識部20と、ナビゲーション装置30に加え、ステレオ光学系10の指向する方向を、画像認識部20とナビゲーション装置30からの情報に基づき、上下方向と左右方向とに可変に設定する指向方向設定手段としての上下左右指向方向設定部130と、この上下左右指向方向設定部130で設定した上下方向と左右方向にステレオ光学系10を指向させる指向方向変更手段としての入力画像制御部140とを備えて構成されている。
【0088】
上記入力画像制御部140は、前記実施の第3形態で説明したものと同様の原理、すなわち、ステレオ光学系10のCCDカメラ10L,10Rに内蔵されたCCDからの入力素子の範囲をドット数単位で電気的に可変するものであり、上下左右指向方向設定部130からの信号で、入力範囲を図中下方向に移動させることによりCCDカメラ10L,10Rの指向性を上方向に、入力範囲を図中上方向に移動させることによりCCDカメラ10L,10Rの指向性を下方向に、更に左右方向に対しても同様に変更自在である。
【0089】
上記上下左右指向方向設定部130について、以下、図16の機能ブロック図を基に説明する。
上記上下左右指向方向設定部130は、前記勾配演算部41、道路消失点検出部42、カメラ上下角演算部43、カメラ上下角制限部44、カメラ上下角出力部101、カーブ情報演算部71、カメラ左右角演算部72、カメラ左右角制限部73に加え、カメラ左右角出力部131を備えて主に構成されている。
【0090】
上記カメラ左右角出力部131は、上記カメラ左右角演算部72で設定され、上記カメラ左右角制限部73の制限を受けて決定されたカメラ左右角をCCDの左右方向のドット数に変換し信号を出力するものである。
【0091】
そして、上記入力画像制御部140が、カメラ上下角出力部101、及びカメラ左右角出力部131からの出力信号を受けて、CCDからの入力素子の範囲をドット数単位で電気的に上下方向或いは左右方向に組み合わせて可変(シフト)することで、ステレオ光学系10のCCDカメラ10L,10Rの指向を可変させる。
【0092】
次に、図18のフローチャートで、上記カメラ左右角出力部131で実行される指向方向設定プログラム(左右方向可変)を説明する。前記実施の第2形態と同様に、S201〜S206までの処理を実行し、カメラ左右角をそのまま、或いは制限して設定した後は、S401に進み、変更するカメラ左右角をCCDの左右方向のドット数に変換する。そして、S402に進み、変換する左右方向のドット数を入力画像制御部140に対して出力し、プログラムを終える。すなわち、上記S401及びS402は、カメラ左右角出力部131での処理である。
【0093】
以上のように、指向方向設定プログラムに従って入力画像制御部140に対して出力信号が送出されると、上記入力画像制御部140がCCDからの入力素子の範囲をドット数単位で電気的に可変することで、ステレオ光学系10のCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が左右方向においても変更される。
【0094】
このように、本発明の実施の第4形態によれば、前記実施の第3形態と同様、入力画像制御部140により電気的にCCDカメラ10L,10Rの指向する方向が可変されるので、前記実施の第2形態での効果に加え、指向方向変更手段を小型軽量にすることが可能になる。
【0095】
尚、上記各実施の形態では、前方の道路の勾配の変化を道路消失点を検出して判定するようになっているが、ナビゲーション装置30からの道路前方のデータ(緯度・経度・高度情報)を用いて直接演算し、求めるようにしても良い。
【0096】
また、上記各実施の形態では、ステレオ光学系10の指向する方向は、上下方向においてリニアに可変するようになっているが、単純に上方向と通常と下方向といった段階的な可変にすれば、現在の道路勾配を求めることなく、前方の道路勾配の変化のみの判定で設定することも可能である。すなわち、道路消失点が通常範囲より上側に位置して道路前方の勾配が増加する場合は、カメラ上下角を上方向にし、逆に、道路消失点が上記通常範囲より下側に位置して道路前方の勾配が減少する場合は、カメラ上下角を下方向にする。
【0097】
さらに、画像情報上における道路消失点の基準範囲からのずれ量とカメラ上下角の関係を予め求めておき、基準範囲からのずれ量に応じてカメラ上下角を可変に設定するようにしても良い。
【0098】
【発明の効果】
以上、説明したように請求項1記載の発明によれば、自車両進行方向の走行路方向に指向させて撮像する撮像手段と、この撮像手段からの撮像信号から得られる画像情報を基に自車両の進行方向を認識する認識手段とを備えた車両の進行方向認識装置において、上記自車両進行方向の画像情報上における上記自車両の走行路の左側道路端と右側道路端とを進行方向に延出して求めた交点の上下方向の位置変化に基づいて上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化を求め、指向方向設定手段が撮像手段の指向する方向を少なくとも自車両進行方向の走行路の勾配の変化に応じて可変に設定し、指向方向変更手段が指向方向設定手段で設定した方向に撮像手段の指向する方向を変更するので、上下方向において、撮像手段の指向する方向は常に最適な方向に保たれて自車両進行方向の走行路に関する必要な画像情報を最大に得ることができる。
【0100】
さらに、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の車両の進行方向認識装置において、指向方向設定手段は、上記撮像手段の指向する方向を少なくとも上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化と上記自車両進行方向の走行路の屈曲状態に応じて可変に設定するので、上下方向と左右方向の全ての方向において、撮像手段の指向する方向は常に最適な方向に保たれて自車両進行方向の走行路に関する必要な画像情報を最大に得ることができる。
【0101】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2記載の車両の進行方向認識装置において、位置と高度情報を得るナビゲーション装置を搭載し、指向方向設定手段は、自車両の走行路の現在の勾配を位置と高度情報を基に演算し、現在の勾配と自車両進行方向の走行路の勾配の変化に応じて可変に設定することで、簡単に実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による、車両の進行方向認識装置の機能ブロック図
【図2】同上、車両の進行方向認識装置の全体構成図
【図3】同上、指向方向設定のフローチャート
【図4】同上、道路消失点の説明図
【図5】同上、上下方向駆動部の概略説明図
【図6】本発明の実施の第2形態による、車両の進行方向認識装置の機能ブロック図
【図7】同上、車両の進行方向認識装置の全体構成図
【図8】同上、指向方向設定のフローチャート
【図9】同上、カーブの曲率半径の求め方の説明図
【図10】同上、求めたカーブの曲率半径の補正の説明図
【図11】同上、上下方向駆動部と左右方向駆動部の概略説明図
【図12】本発明の実施の第3形態による、車両の進行方向認識装置の機能ブロック図
【図13】同上、車両の進行方向認識装置の全体構成図
【図14】同上、指向方向設定のフローチャート
【図15】同上、入力画像制御部による指向方向変更の説明図
【図16】本発明の実施の第4形態による、車両の進行方向認識装置の機能ブロック図
【図17】同上、車両の進行方向認識装置の全体構成図
【図18】同上、指向方向設定のフローチャート
【符号の説明】
1 車両(自車両)
2 車両の進行方向認識装置
10 ステレオ光学系(撮像手段)
20 画像認識部(認識手段)
30 ナビゲーション装置
40 上下指向方向設定部(指向方向設定手段)
50 上下方向駆動部(指向方向変更手段)
Claims (4)
- 自車両進行方向の走行路方向に指向させて撮像する撮像手段と、この撮像手段からの撮像信号から得られる画像情報を基に上記自車両の進行方向を認識する認識手段とを備えた車両の進行方向認識装置において、
上記自車両進行方向の画像情報上で上記自車両の走行路の左側道路端と右側道路端とを進行方向に延出して交点を求め、上記自車両進行方向の画像情報上における上記交点の上下方向の位置変化に基づいて上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化を求め、上記撮像手段の指向する方向を少なくとも上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化に応じて可変に設定する指向方向設定手段と、
この指向方向設定手段で設定した方向に上記撮像手段の指向する方向を変更する指向方向変更手段とを具備したことを特徴とする車両の進行方向認識装置。 - 上記指向方向設定手段は、上記撮像手段の指向する方向を少なくとも上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化と上記自車両進行方向の走行路の屈曲状態に応じて可変に設定することを特徴とする請求項1記載の車両の進行方向認識装置。
- 位置と高度情報を得るナビゲーション装置を搭載し、上記指向方向設定手段は、上記自車両の走行路の現在の勾配を上記位置と高度情報を基に演算し、上記現在の勾配と上記自車両進行方向の走行路の勾配の変化に応じて可変に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の進行方向認識装置。
- 上記指向方向変更手段は、上記撮像手段に内蔵された撮像素子からの入力素子の範囲を電気的にシフトすることで、上記撮像手段の指向する方向を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の進行方向認識装置。
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