JP4294112B2 - 室外ファンの制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、セパレート形空気調和機における室外ファンの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セパレート形空気調和機の室外機には室外熱交換器と室外ファンとが内装され、この室外ファンの駆動にDCモータが用いられるようになってきている。この場合の回路構成の一例について、本発明の説明図である図2を参照して説明する。同図において、4は室外ファン2に直結されたDCモータから成るファンモータであり、このファンモータ4には、ファンドライバ8を通して電力が供給される。このファンドライバ8はファン駆動用の専用ICから成るもので、AC100V(又は200V)の商用電源から、整流・平滑回路6によってDC280Vに変換された直流電圧が入力される。
【0003】
また、ファンドライバ8には、ファンマイコン12から回転数制御信号SF が入力され、この信号SF に応じたチョッパ制御により、ドライブ電流が制御された駆動電力が、ファンドライバ8からファンモータ4に出力されて、室外ファン2が回転数制御信号SF に応じた回転数で駆動される。
【0004】
なお、ファンモータ4には回転数を検出するためのホールICから成る回転数検出センサ13が付設されており、このセンサ13で検出される回転数に基づいて回転数制御信号SF がフィードバック制御され、これによって、検出回転数が目標回転数に維持されるようになっている。
【0005】
上記したファンドライバ8は、その発熱に伴う温度上昇を抑えるために、放熱フィン9を介して回路基板に固定され、室外機に内装されている。
【0006】
ところで、屋外に設置される室外機は使用環境の変化が大きく、これに伴ってファンモータ4に対する負荷変動幅も大きなものとなる。例えば、室外機が屋上に設置されている場合等には、室外ファン2による送風方向に対して逆向きの風(逆風)が吹くと、その風力に応じてモータ負荷が増大し、また、室外熱交換器への異物の付着等によって外気の流通路が閉塞される状態が生じることも想定され、このときもモータ負荷が大きく増加する。
【0007】
このような場合、モータ負荷の増加に応じた回転数の低下が前記のフィードバック制御によって自動的に補正され、これによって、室外ファン2の回転数が所望の回転数に維持される。このとき、ファンドライバ8からファンモータ4に供給される駆動電力も大きくなり、これに伴ってファンドライバ8の発熱量も増加する。
【0008】
したがって、従来は、前述したようにモータ負荷が増加して一時的に過負荷状態となった場合でも、ファンドライバ8に過度の温度上昇が生じないように、このファンドライバ8として電流容量の大きなファン駆動用ICが選定され、また、形状が大きく放熱効率の良好な放熱フィンを設けて構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一時的な過負荷状態にも対応するために、上記のように電流容量の大きなファン駆動用ICを選定したり、形状の大きな放熱フィンを設けた構成とするのでは製作費が高くなり、また、全体的な形状が大形化するという問題を生じる。
【0010】
この発明は、上記した問題点に鑑みなされたもので、その目的は、製作費をより安価になし得ると共に、形状の小形化が可能な室外ファンの制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の室外ファンの制御装置は、室外ファン2を駆動するDCモータから成るファンモータ4と、入力される回転数制御信号に応じた電力をファンモータ4に供給するファン駆動用ICから成るファンドライバ8とを備える室外ファンの制御装置であって、ファンドライバ8近傍温度を検出する温度検出手段14と、この温度検出手段14での検出温度と外気温センサ11で検出した外気温との温度差が上限基準温度差を超えたときに、室外ファン2の回転数を低下させるべく変更した回転数制御信号をファンドライバ8に出力する回転数制御手段12とを設けていることを特徴としている。
【0012】
上記構成においては、モータ負荷が過大になってファンドライバ8での発熱量が増加し、温度検出手段14での検出温度と外気温との温度差が上限基準温度差を超えるときには、室外ファン2の回転数を低下させる制御、すなわち、ファンドライバ8を通してファンモータ4に供給する電力を低下させる制御が行われる。これにより、ファンドライバ8での発熱量が小さくなって過熱状態になることが防止される。
【0013】
また、例えば冬場などの外気温が低いときには、ファンドライバ8での発熱量が大きくとも、温度検出手段14での検出温度自体はファンドライバ8の使用温度条件未満で維持される状態を生じ得るが、この場合の過負荷状態も、外気温との温度差の監視によって判別され、これによってファンモータ4への供給電力を低下させる制御が行われる。したがって、ファンモータ4への過大な電力供給状態が継続することはなく、この結果、ファンドライバ8やファンモータ4の寿命が向上し、長期にわたって安定した動作状態を維持することができる。
【0014】
このように、上記では、DCモータから成るファンモータ4と、ファン駆動用ICから成るファンドライバ8とを設けて室外ファン2を駆動する構成とする場合に、ファンドライバ8近傍温度を検出する温度検出手段14を設け、外気との温度差を監視することによって、過負荷状態が生じる場合には自動的に低電力供給状態に切換えるので、過大なモータ負荷を見込んだ仕様のファン駆動用ICや放熱フィンを設ける必要はなく、したがって、全体の製作費をより安価なものとすることができ、また、全体形状をより小形化することができる。
【0015】
なお、上記温度検出手段14としては、請求項2のように、ファンドライバ8が固定される放熱フィン9の温度をファンドライバ8近傍温度として検出すべく、放熱フィン9にサーミスタを取付けて構成することができる。
【0016】
このように放熱フィン9へのサーミスタの取付けは製作が容易であり、したがって、温度検出手段14を付加する構成でも全体の製作費をより安価なものとすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
図2には、本実施形態に係るセパレート形空気調和機の室外機に内装された圧縮機1と室外ファン2との制御構成を示している。圧縮機1には圧縮機駆動モータ3が内蔵され、また、室外ファン2にはファンモータ4が直結されている。一方、AC100Vまたは200Vの商用電源がメインリレー5を介して入力される整流・平滑回路6が設けられており、この回路6を通してDC280Vに変換された直流電圧が出力される。そして、この直流電圧電源が、圧縮機駆動モータ3にはパワートランジスタを用いて構成されたトランジスタモジュール(TRM)7を介して、また、ファンモータ4にはファンドライバ8を介してそれぞれ供給されることにより、圧縮機1および室外ファン2が駆動される。
【0019】
したがって、上記のファンモータ4は高圧DCモータから成っており、その定格電流は1A程度である。この場合、このファンモータ4へのドライブ電流を制御するファンドライバ8は、ファン駆動用の専用ICにて構成されている。このファン駆動用ICを放熱フィン9に取り付け、この放熱フィン9を介して、室外機に内装された回路基板(図示せず)に固定された構成となっている。
【0020】
上記回路基板には、この空気調和機の全体を監視しながら空調運転を制御するマイクロコンピュータから成る制御装置(以下、本体マイコンという)10が取付けられている。この本体マイコン10に、利用者からの要求に応じて空調運転開始信号が入力されると、前記メインリレー5が閉成され、これによって、整流・平滑回路6を通して前記した直流電源がTRM7とファンドライバ8とに供給される。
【0021】
本体マイコン10では、その後、サーミスタから成る外気温センサ11や、図示しない室内温度センサなどで検出される情報に基づいて、空調負荷に応じた圧縮機1の回転数や室外ファン2の回転数を求め、そして、圧縮機1については、空調負荷に対応する回転数制御信号SC を本体マイコン10内で発生し、これをTRM7に出力することによって、TRM7から、上記回転数制御信号SC に応じた駆動電流が圧縮機駆動モータ3に供給され、圧縮機1が駆動される。
【0022】
一方、室外ファン2に対しては、マイクロコンピュータから成るファン制御装置(回転数制御手段、以下、ファンマイコンという)12が専用に設けられ、このファンマイコン12によって室外ファン2の駆動が制御される。すなわち、本体マイコン10では、空調負荷に対応する室外ファン2の回転数を求めるが、これは要求回転数VR としてファンマイコン12に送信される。そして、この要求回転数VR に応じた回転数制御信号SF をファンマイコン12内で発生し、これをファンドライバ8に出力することで、ファンドライバ8から、上記回転数制御信号SF に応じたドライブ電流がファンモータ4に供給されて、室外ファン2が駆動される。
【0023】
なお、ファンモータ4には、室外ファン2の回転数を検出するためのホールICから成る回転数検出センサ13が付設され、これによって検出されるファン回転数RF がファンマイコン12に入力されるようになっている。また、ファンドライバ8が固定されている放熱フィン9には、サーミスタから成るフィン温度センサ(温度検出手段)14が取付けられており、このセンサ14で検出される放熱フィン9の温度(以下、フィン温度TF という)は、本体マイコン10に一旦入力された後、前記した外気温センサ11で検出される外気温TO と共に、本体マイコン10からファンマイコン12に送信されるようになっている。
【0024】
そして、ファンマイコン12では、前記した要求回転数VR に応じた室外ファン2の制御を、上記のファン回転数RF や、フィン温度TF ・外気温TO を監視しながら行うようになっており、以下、その具体的な制御手順について図3の制御フローチャートを参照して説明する。
【0025】
前記本体マイコン10によって空調運転が開始されると、ファンマイコン12では、まず、ステップS1において、制御モード判別フラッグFに、後述する通常制御に対応する値“0”を初期設定する。その後、上記したフィン温度TF と外気温TO とを、本体マイコン10を介して取り込む処理を行い(ステップS2)、次いで、フィン温度TF と外気温TO との温度差ΔTを算出する(ステップS3)。
【0026】
その後、ステップS4において、制御モード判別フラッグFが0か否かを判別する。この値が上記した初期設定値“0”のままであれば、ステップS5において、上記の温度差ΔTを上限基準温度差ΔTS (例えば45℃)と比較する。
【0027】
ΔTがΔTS 以下であれば、ステップS6において、通常制御モードによる室外ファン2の駆動制御を行い、その後、前記ステップS2に戻る処理を行う。したがって、以降は、逐次取り込まれるフィン温度TF と外気温TO との温度差ΔTが上限基準温度差ΔTS 以下である間、上記した通常制御モードでの室外ファン2の駆動が継続される。
【0028】
通常制御モードは、室外ファン2に対する本体マイコン10からの要求回転数VR に応じた回転数となるように、ファンモータ4へのドライブ電流を制御するもので、起動時には、ファンドライバ8へ入力する回転数制御信号SF を、要求回転数VR (例えば500rpm〜800rpm程度)に対応する値となるまで次第に増加させ、これに伴って、ファンドライバ8からファンモータ4に供給されるドライブ電流も次第に増加し、室外ファン2の回転数が上昇する。そして、前記回転数検出センサ13で検出される回転数が要求回転数VR に達した後には、回転数制御信号SF が検出回転数と要求回転数VR との差に応じてフィードバック制御され、これによって、検出回転数が要求回転数VR で保持される。
【0029】
このような運転の継続に伴い、ファンドライバ8は上記のドライブ電流値に応じて発熱し、このファンドライバ8と、これが取付けられている放熱フィン9との温度が外気温よりも高くなる。
【0030】
その上昇温度は、ファンドライバ8でのドライブ電流に応じた発熱量と、放熱フィン9からの周囲雰囲気への放熱量とがバランスする温度になるが、ファンドライバ8が取付けられている回路基板は、室外機内において、室外ファン2および室外熱交換器が配設された熱交換室からは区画されたほぼ密閉状の電装品箱内に設けられているために、ファンドライバ8や放熱フィン9周囲の雰囲気温度は、外気温の変化と共に大きく変動する。したがって、上記した上昇温度は、例えば夏と冬とではドライブ電流値が同じであっても大きく相違するものとなる。
【0031】
これに対し、外気温との温度差は、外気温の変化によらずに、ドライブ電流値にほぼ対応するものとなり、通常の空調負荷変動に応じた運転状態では、年間を通してフィン温度TF と外気温TO との温度差ΔTが、10℃〜40℃程度の範囲で保持される。
【0032】
一方、前述した室外熱交換器(図示せず)への異物の付着等によってモータ負荷が増大した場合には、室外ファン2の回転数を要求回転数VR で維持するためにファンモータ4に供給するドライブ電流が過度に大きくなり、このときのファンドライバ8での発熱量も大きくなって、フィン温度TF と外気温TO との温度差ΔTが上記範囲を超えるようになる。
【0033】
したがって、このようなモータ負荷の増加が生じた場合、これが、ステップS5において、フィン温度TF と外気温TO との温度差ΔTを上限基準温度差ΔTS と比較することによって判別され、ΔTがΔTS を超えたときに、このステップS5からS7に移行する。このステップでは、前記制御モード判別フラッグFに“1”をセットし、次いで、ステップS8で後述する回転数低下制御を実施した後、ステップS2に戻る処理を行う。
【0034】
回転数低下制御は、ファンドライバ8への回転数制御信号SF を、要求回転数VR に対応したレベルから、室外ファン2の回転数が予め定めた低速設定回転数となるように変更し、室外ファン2の回転数を上記低速設定回転数で保持するもので、この低速設定回転数としては、室外熱交換器を通過する風量が空調運転に必要な最小風量を確保し得る例えば400rpmが設定されている。
【0035】
このように室外ファン2の回転数を低下させる制御により、ファンモータ4に供給するドライブ電流の低下に伴ってファンドライバ8での発熱量も小さくなる。この結果、フィン温度TF と外気温TO との温度差も次第に低下していくことになる。
【0036】
この回転数低下制御を継続している間は、前記ステップS2・S3でフィン温度TF と外気温TO とを取り込んでその温度差ΔTを算出した後、制御モード判別フラッグFが1であることによって、ステップS4からステップS9に移行する。このステップでは、上記の温度差ΔTを解除基準温度差ΔTC (例えば40℃)と比較する。ΔTがΔTC よりも高い間は、ステップS8を経てS2に戻る処理が行われ、これによって、ステップS2〜S4、S9・S8の処理が繰り返されて回転数低下制御が続行される。
【0037】
一方、この回転数低下制御を継続中に、ステップS9において、ΔTがΔTC 以下となったことが判別されると、ステップS10で制御モード判別フラッグFに“0”をセットした後、ステップS6に移行し、これにより、前記した通常制御による室外ファン2の駆動制御に復帰する。
【0038】
図1には、上記制御におけるフィン温度TF と、ファン制御モードの切換との関係を示している。図のように、室外ファン2を本体マイコン10からの要求回転数VR に応じた回転数(500〜800rpm)で駆動する通常制御を行っているときに、フィン温度TF が次第に大きくなって外気温TO +上限基準温度差ΔTS (=45℃)を超える状態が発生すると、この時点で、通常制御から回転数低下制御に切換わる。これに伴って、フィン温度TF の上昇が抑えられて次第に低下する。そして、この制御の継続に伴ってフィン温度TF が外気温TO +解除基準温度TC (=40℃)まで低下した時に、回転数低下制御が中止され、通常制御に復帰する。
【0039】
以上の説明のように、本実施形態においては、モータ負荷が過大になってファンドライバ8での発熱量が増加し、フィン温度センサ14で検出されるフィン温度TF と外気温TO との温度差ΔTが上限基準温度差ΔTS を超えるときには、ファンドライバ8を通してファンモータ4に供給する電力を低下させる制御が行われので、ファンドライバ8での発熱量が小さくなって過熱状態となることが防止される。
【0040】
また、例えば冬場などにおいては、過負荷状態でファンドライバ8を通して大きな電力がファンモータ4に供給されている場合でも、検出されるフィン温度TF 自体はファンドライバ8の使用温度条件に対応する温度未満の状態が生じ得るが、この場合も外気温TO との温度差ΔTは大きなものとなるので、このときの過負荷状態も判別される。したがって、この場合もファンモータ4への供給電力を低下させる制御が行われることで、ファンモータ4への過大なドライブ電流の供給状態が継続することはなく、これによって、ファンドライバ8やファンモータ4の寿命が向上し、長期にわたって安定した動作状態を維持することが可能となる。
【0041】
このように、上記では、ファンドライバ8が取付けられるフィン温度TF を検出し、これと外気との温度差を監視することによって、過負荷状態が生じる場合には自動的に低電力供給状態に切換わるので、過大なモータ負荷を見込んだ仕様のファン駆動用ICや放熱フィンを設ける必要はなく、したがって、全体の製作費をより安価なものとすることができ、また、全体形状をより小形化することができる。
【0042】
また、上記では、放熱フィン9にサーミスタから成るフィン温度センサ14を設けてフィン温度TF を検出する構成としており、このような放熱フィン9へのサーミスタの取付けはその製作も容易である。したがって、ファンドライバ8近傍温度を検出する構成を負荷しても、全体の製作費をより安価なものとすることができる。
【0043】
なお、ファンドライバ8での発熱量は、直接的にはこれを流れる電流に対応することから、電流検出センサを設け、検出される電流値の増加によって、上記のような過熱状態や過電流状態を生じる過負荷時の判別を行う構成とすることも考えられる。しかしながら、このような電流検出センサは高価である。これに対し、上記のようにサーミスタから成るフィン温度センサ14を設け、これで検出される温度と外気温との温度差を監視する構成とすることによって、過熱状態になることを防止することができ、しかも、外気温が低い場合の過電流状態も判別してこれを防止することができる。したがって、これによっても、全体的な製作費をより安価にし得るものとなっている。
【0044】
また、上記では、フィン温度TF と外気温TO との温度差ΔTが上限基準温度差ΔTS を超えたとき、室外ファン2は、室外熱交換器を通過する風量が空調運転に必要な最小風量を確保し得る低速設定回転数(例えば400rpm)で駆動され、したがって空調運転は継続されるので、空調快適性の低下を極力抑え得るものともなっている。
【0045】
以上にこの発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更することができる。例えば、上記では温度差ΔTが上限基準温度差ΔTS を超えたときの制御モード切換時に、室外ファン2を予め設定した低速設定回転数までステップ状に低下させるように制御する例を挙げたが、例えば、制御モード切換時からの温度差ΔTの変化を監視しながら回転数を徐々に低下させる等のその他の制御構成とすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1の室外ファンの制御装置においては、ファン駆動用ICから成るファンドライバの近傍温度を検出する温度検出手段を設け、その検出温度と外気温との温度差が上限基準温度差を超えたときに、ファンモータへの低電力供給状態に切換えるようになっているので、過大なモータ負荷を見込んだ仕様のファン駆動用ICや放熱フィンを設ける必要はなく、したがって、全体の製作費をより安価なものとすることができ、また、全体形状をより小形化することが可能となる。
【0047】
請求項2の室外ファンの制御装置においては、放熱フィンにサーミスタを取付けてファンドライバ近傍温度を検出する構成で、このように放熱フィンへのサーミスタの取付けは製作が容易であり、したがって、温度センサを付加する構成でも全体の製作費をより安価なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態における室外ファンの制御装置での放熱フィン温度変化と制御モード切換えのタイミングとを示すタイムチャートである。
【図2】上記制御装置の回路構成を示すブロック図である。
【図3】上記制御装置におけるファンマイコンで行われる制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 室外ファン
4 ファンモータ
8 ファンドライバ
9 放熱フィン
11 外気温センサ
12 ファンマイコン(回転数制御手段)
13 回転数検出センサ
14 フィン温度センサ(温度検出手段)
Claims (2)
- 室外ファン(2)を駆動するDCモータから成るファンモータ(4)と、入力される回転数制御信号に応じた電力をファンモータ(4)に供給するファン駆動用ICから成るファンドライバ(8)とを備える室外ファンの制御装置であって、ファンドライバ(8)近傍温度を検出する温度検出手段(14)と、この温度検出手段(14)での検出温度と外気温センサ(11)で検出した外気温との温度差が上限基準温度差を超えたときに、室外ファン(2)の回転数を低下させるべく変更した回転数制御信号をファンドライバ(8)に出力する回転数制御手段(12)とを設けていることを特徴とする室外ファンの制御装置。
- ファンドライバ(8)が固定される放熱フィン(9)の温度を上記ファンドライバ(8)近傍温度として検出すべく、サーミスタから成る温度検出手段(14)を放熱フィン(9)に取付けていることを特徴とする請求項1の室外ファンの制御装置。
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