JP4292760B2 - 表示パネルの加工方法およびその加工装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器を初めとする画面表示に用いる液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示パネルと回路基板を接続する表示パネルの加工方法、およびその加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器を初めとして、多くの機器において画面表示が多用され、表示には液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の表示パネルが用いられている。
【0003】
表示パネルを電気的に駆動させるために、表示パネルが有する電極と、電子回路を形成する回路基板を接合する必要がある。この接合加工の従来工法について図7、図8および図9を用いて説明をする。
【0004】
図8に示した表示パネル1は、端辺部に端子2bと、端子2bの左右の位置決めマーク2cと2dとで電極部2aを形成している。まず表示パネル1に接合材3を接合する方法は、図7に示すステップ1(ステップを以下STPという)において、表示パネル1は、電極部2aを上面にして、その反対面は、電極部2aを除いた部分で支えられ、位置決めと、横移動と、上下動する固定枠6に設置する。
【0005】
STP2で表示パネル1を設置したままで固定枠6は、保持台8上に搬送された後、固定枠6が下降して表示パネル1を保持台8上に設置する。保持台8は、表示パネル1を吸着固定するための吸着盤7を上面8aに内蔵しており、また下接合治具9は、接合面9aが保持台8の上面8aと同一面となるように保持台8の側部に固定設置されている。保持台8上に設置された表示パネル1は、STP3で保持台8に吸着固定されると共に、下接合治具9の接合面9aにも接触する。
【0006】
STP4で吸着固定された表示パネル1の電極部2a上に、所定寸法に裁断された接合材3を置き、STP5で下接合治具9に対面し、矢示Aのように上下動する上接合治具10を駆動して下降させ、接合面10aにより、STP6の所定条件で加熱、加圧して接合材3を電極部2a上に接合する。接合材3を接合後、上接合治具10は、上昇し基準位置Yに戻る。
【0007】
一番目の電極部2aへの接合が終わると、下接合治具9と上接合治具10を横方向に移動させ、隣接する接合部の電極部2aに下接合治具9の位置を設置し、前記接合方法で接合材3の接合を行う。隣接する電極部2aへ、接合材3を接合する場合の下接合治具9と上接合治具10の移動寸法は、電極部2aの設計寸法を用いる。
【0008】
次に回路基板4を接合する方法は、図9に示すように,電極部2aに接合された接合材3の上に、電極部2aに合致するように形成された、導体5bと導体左右の位置決めマーク5cと5dとで構成される導体部5の形成面を電極部2に対面させ、STP4において電極部2aと、導体部5aとの位置決めマークをそれぞれカメラで確認しながら位置をあわせて設置する。そしてSTP5において上接合治具10を下降させ、所定条件で加熱、加圧して表示パネル1と回路基板4を電気的、機械的に接合する。
【0009】
一番目の電極部2aへ回路基板4の接合が終わると、下接合治具9と上接合治具10を移動させ、隣接する電極部2aに下接合治具9の位置を設置し、前記方法で回路基板4の接合を行う。隣接する電極部2aへ、回路基板4を接合する場合の移動寸法は、電極部2aの設計寸法を用い行う。
【0010】
なお接合材3を複数の全ての電極部2aに接合後、回路基板4を接合する方法について記載しているが、電極部2a毎に接合材3を接合後、続いて回路基板4を接合しても良い。また隣接する電極部2aへの接合は、下接合治具9と上接合治具10を移動させたが、表示パネル1を吸着固定したまま保持台8を移動させても良い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のような構成では、下接合治具と保持台の上面とは同一面であり、表示パネルの反りや、表示パネルと固定枠や、保持台との間に異物が介在したり、固定枠につかえたりすると、表示パネルと下接合治具との間に隙間が生じる。隙間が生じた状態で上接合治具により加圧すると、表示パネルを隙間分変形させて下接合治具に加圧することになり、一般的にガラスを材料としている表示パネルが破損するという問題が生じる。
【0012】
また表示パネルを変形させて加圧することにより、加圧面全体に平均した加圧がなされず、部分加圧になりやすく、軟らかい接合材の厚みが部分的に変化し、接合が不均一となって、接合不良を生じやすいという問題がある。
【0013】
本発明は上記の問題点を解決するものであり、表示パネルの位置姿勢を検知し、検知姿勢に合わせて接合治具を制御し、表示パネルの破損を防止し、生産性と信頼性の高い加工方法と、加工装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、下接合治具を上下移動可能な構造にすると共に、保持台に検知装置を設置し、保持台に対する表示パネルの反りや傾きの寸法を測定し、接合材または回路基板の所定位置での下接合治具の基準位置Xからの距離を算出して、下接合治具を移動させて、表示パネルと下接合治具との隙間を無くす方法と、または下接合治具に検知装置を設置して、接合作業部の表示パネルと下接合治具との距離を測定し、測定値にもとづいて下接合治具を移動させることにより、接合作業時には下接合治具と表示パネルが隙間無く接する加工方法と加工装置を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、電極部が形成された表示パネルの電極部以外の部分を保持台で吸着保持する工程と、前記電極部に接合材を設置する工程と、前記保持台の周囲の4箇所の検知装置によって前記保持した表示パネルの下面の位置姿勢を直接に検知する工程と、検知した情報に基づいて、前記表示パネルの傾きを求め、前記表示パネルの下面の下接合治具の位置を決定する工程と、決定した前記位置に前記下接合治具を移動制御する工程と、前記下接合治具の移動後に、前記接合材上に上接合治具を移動させる工程と、前記電極部と接合材とを接合する工程とを有したことを特徴とする表示パネルの加工方法である。
【0016】
本発明の請求項2記載の発明は、上接合治具の姿勢を、接合治具に合わせることを特徴とする請求項に記載の表示パネルの加工方法である。
【0017】
本発明の請求項3記載の発明は、 一枚の表示パネルに対し、複数箇所で電極部との接合を行うことを特徴とする請求項1または2記載のいずれか一つの表示パネルの加工方法である。
【0018】
本発明の請求項4記載の発明は、検出装置による前記パネルの検出位置間での下接合治具の位置を決定する工程では、
1つの検出位置での下接合治具の位置に、前記検出位置からの距離と前記パネルの傾きから比例計算した値を加えることで算出し決定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示パネルの加工方法である。
【0019】
本発明の請求項5記載の発明は、接合材の接合を行った後、その上に回路基板をさらに接合することを特徴とする請求項1〜記載のいずれか一つの表示パネルの加工方法である。
【0020】
本発明の請求項6記載の発明は、電極部が形成された表示パネルの電極部以外の部分を吸着保持する保持部と、前記電極部に接合材を設置する設置部と、保持した表示パネルの下面の位置姿勢を検知する前記保持部の周囲の4箇所の検知部と、保持部上の表示パネルを間にして上下に対に設けられ、前記電極部と前記接合材とを接合させる上接合治具と下接合治具と、
前記上下接合治具をそれぞれ移動させる駆動手段と、前記検知部の情報により、前記下接合治具の位置姿勢を制御する制御手段とを有したことを特徴とする表示パネルの加工装置である。
【0021】
本発明の請求項7記載の発明は、制御手段は、下接合治具を表示パネルに接触させて位置を合わせ、接合材に前記上接合治具を平行にして姿勢を合わせることを特徴とする請求項6記載の表示パネルの加工装置である。
【0022】
本発明の請求項8記載の発明は、上下接合治具が一定角度内で回動自在に回 動することを特徴とする請求項7記載の表示パネルの加工装置である。
【0026】
以下本発明の実施の形態について、図面を用い同一部分については同一番号を付与して説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1と図4とを用いて本発明の加工方法について説明する。図1において、固定枠6は、表示パネル1の搬送と移動方向の位置決めと、上下動させる機構を備えている。保持台8は、設置された表示パネル1を吸着固定するための吸着盤7を上面8aに内蔵し、その周囲に複数の検知装置11(S1,S2,S3,S4)を備えている。検知装置11は、保持台8の上面8aを基準として、検知装置11の有する性能に応じて、寸法y1とy2は0〜20mm程度の範囲でy1とy2は等しい値で設置される。
【0028】
同様に、下接合治具9は、接合面9aが保持台8の上面8aから所定の距離をおいて保持台8の側面に、矢示Dのように上下動と、矢示Bのように横移動が可能な構造で設置されている。また上接合治具10は、下接合治具9の上方に、矢示Eのように上下動と、矢示Cのように横移動が可能な状態で接合面10aが接合面9aと対面するように設置されている。
【0029】
検知装置11と下接合治具9と上接合治具10は、演算制御装置12に接続され、下接合治具9の接合面9aと上接合治具10の接合面10aは、それぞれ基準位置XとYの位置で待機している。また基準位置XとYと検知装置11は、演算制御装置12により、互いに位置関係の相関関係がとられている。さらに演算制御装置12は、加工装置全体の駆動についても、あらかじめ入力されているプログラムにより、制御する制御機能を有している。
【0030】
前記構成により、図4のSTP1において表示パネル1は、電極部2aを上面にして、位置決めと、横移動と、上下動する固定枠6に、電極部2aが形成されていない部分で支えられる。STP2で表示パネル1を設置した状態で固定枠6は、保持台8上に搬送された後、表示パネル1の電極部2aと、下接合治具9の位置を合わせた後、下降して保持台8の上面8aに設置される。
【0031】
固定枠6が上面8aに設置されると、STP3で表示パネル1は、吸着盤7により保持台8に吸着固定される。表示パネル1が上面8aに吸着固定されると、STP4で別途所定寸法に裁断された準備済みの接合材3を、電極部2a上に設置されると共に、図4のSTP5で検知動作が開始されて、S1,S2,S3およびS4の検知装置11により、表示パネル1までの距離を測定して、測定値を演算制御装置12に送り、STP6で下接合治具9と表示パネル1との距離を演算処理により算出して、下接合治具9の位置決定を行う。この演算結果に基づいて、演算制御装置12より、下接合治具9と上接合治具10に駆動指示が送られる。そして駆動指示に従い、STP7で下接合治具9は、基準位置Xから駆動指示距離を上昇して、STP8で表示パネル1に接触する位置で停止する。
【0032】
下接合治具9が停止後、STP8で上接合治具10が下降して接合材3に達し、所定のプログラムにより加熱、加圧して、STP9において電極部2a上に、接合材3を接合する。上接合治具10の駆動開始は、下接合治具9の駆動開始に合わせて同時に行ってもよいが、下接合治具9が先に表示パネル1に接触して停止が完了後、上接合治具10が表示パネル1に達するようにする必要がある。
【0033】
接合材3を隣接する電極部2aに接合する場合は、下接合治具9、上接合治具10をそれぞれXとYの基準位置に戻し、隣接する電極部2aへ、下接合治具9と上接合治具10を移動させた後、STP4からの工程を繰り返す。なお一番目の電極部2aへの接合材3の接合完了後、接合材3を隣接する電極部2aに接合するか、一番目の電極部2aに回路基板4を接合するかは任意である。
【0034】
回路基板4を接合する場合は、上接合治具10を基準位置Yまで上昇させて待機の状態で回路基板4の導体部5a形成面と電極部2aを対面させ、位置合わせして接合材3の上に設置して、上接合治具10を再度下降させ加熱、加圧して接合材3を介して表示パネル1と回路基板4を接合する。
【0035】
図2は表示パネル1に反り、変形はないが、固定枠6または保持台8の上面8aとの間に異物等の介在や、表示パネル1が固定枠6につかえて図中で右側が保持台8の上面8aより浮き、右上がりに傾斜した場合を示している。
【0036】
表示パネル1が傾斜している場合、保持台8の両側に設置された検知装置11により測定され、演算制御装置12により演算処理の結果、一番目の電極部2aの位置x1における接合材3の接合には、矢示Dのように上下動する下接合治具9の表示パネル1に接触するまでの上昇移動距離は、下接合治具9の基準位置Xより寸法y3となり、右端の電極部2aの位置x2における接合材3の接合には、下接合治具9が表示パネル1に接触するまでの上昇移動距離は寸法y4の上昇移動が必要となる。またx1からx2までの距離と、寸法y3とy4の差から角度αが求められる。
【0037】
そして、位置x1とx2との中間に存在する複数の電極部2aの位置xnにおける下接合治具9の基準位置Xからの上昇距離ynは、x1から対応する電極部2aまでの距離と角度αから、計算式yn=y3+xntanαで求めることができる。あらかじめ複数の電極部2aの位置xnを演算制御装置12に入力しておくことにより、各電極部2の位置における下接合治具9の上昇距離は容易に求められる。いずれの位置においても矢示Cのように上下動する上接合治具10は、下接合治具9と表示パネル1とが接触後下降して圧着動作をおこなう。
【0038】
さらに図3と図4とを用い、下接合治具9と上接合治具10が傾斜のある表示パネル1に対して接触面を平行にする加工方法について説明する。
【0039】
この方法は検知装置11による測定値を用いるもので、下接合治具9,上接合治具10の両方が矢示DおよびEのように上下動と、傾きに対応する姿勢制御装置(図は省略)を有し、矢示FおよびGのように回動する構造で、演算制御装置12により制御される。
【0040】
前記演算制御装置12により、STP6において、表示パネル1の傾斜角と、下接合治具9の基準位置Xからの移動距離が算出されているので、図4のSTP6からSTP7の下接合治具9、STP8の上接合治具10に対する移動距離の伝達時に、傾斜角αを前記姿勢制御装置に入力されると、入力された数値により下接合治具9は、表示パネル1に平行になるよう姿勢を傾けて上昇移動し、表示パネル1の下面に接触停止する。
【0041】
また上接合治具10は同様に傾斜して、表示パネル1と平行になった状態で下降して、下接合治具9との間で接合材3または回路基板4の接合を行う。姿勢を傾ける動作は、移動開始前にするか、移動中に表示パネル1に接触するまでの間にするかは任意である。
【0042】
なお検知装置11は、S1,S2、S3およびS4の4個を保持台8の両端に固定設置したが、検知装置11の数量を増やすことにより、より精度良く表示パネル1の反り、変形、異物介在による変化を読みとることができ、それに応じて下接合治具9の上昇距離も電極部2の接合位置毎に、より精細に位置姿勢を制御できることはいうまでもないことである。また隣接する電極部2aへの接合は、下接合治具9と上接合治具10を移動させる説明をしているが、保持台8に表示パネル1を吸着固定した状態で保持台8を移動させてもよい。
【0043】
(実施の形態2)
次ぎに検知装置11が下接合治具9の両端に設置され、演算制御装置12の指示により、接合治具の位置と姿勢を制御する方法について図4と図5とを用い説明する。
【0044】
図5は、表示パネル1に接合材3または回路基板4を接合する場合の略工程図を示す。表示パネル1は、部分的に傾斜を有し、保持台8の上面8aに吸着固定されているが上面8aとの間に隙間を有しているか、電極部2の形成部において波打ち状に変形している状態となっている。
【0045】
下接合治具9は、矢示Dのように上下移動と、左右に検知装置11と、矢示Fのように左右に回動する機構を有して姿勢制御装置12に接続され、上面8aより所定寸法の基準位置Xに設置されている。検知装置11の下接合治具9への取り付け位置は、下接合治具9の接合面9aに対し、寸法y7で取り付けられている。寸法y7は、検知装置11の性能により異なるが、0〜10mm位で用いることが多い。そして接合面9aと、検知装置11の取り付け位置との差は、同一面として機能するように演算制御装置12により補正されている。
【0046】
上接合治具10は、矢示Eのように上下動し、且つ矢示Gのように回動して下接合治具9に連動する構造を有して、姿勢制御装置12に接続され、下接合治具9に対面して、上方の基準位置Yに設置されている。図4に示すSTP1〜STP4は、表示パネル1の設置から接合材3の設置までの工程で、上記の実施の形態1における動作と同じであり説明を省略する。
【0047】
図5(a)において、STP5では基準位置Xにある下接合治具9の有する検知装置11により、接合面9aから表示パネル1までの距離を測定する。図示するように表示パネル1は、測定位置において右上がりの傾斜を有しており、左右の検知装置11の測定値は、それぞれ寸法y5とy6となり、y5<y6の関係となる。
【0048】
STP6で寸法y5とy6と左右の検知装置11間の距離より表示パネル1の傾斜と、下接合治具9の基準位置Xから表示パネル1までの移動距離と、表示パネル1と接合面9aが平行になる傾き角度とを演算制御装置12により算出される。
【0049】
図5(b)は、STP6で算出された数値に従って、下接合治具9が姿勢制御装置により、矢示H方向に回動して、接合面9aが表示パネル1と平行に姿勢制御される。この平行になった時の左右の検知装置11と表示パネル1との距離は、寸法y8とy9で、理論的にはy8=y9となる。同時に連動する上接合治具10も矢示Jのように回動して、接合面10aが表示パネル1に平行になるように姿勢制御される。
【0050】
次に図5(c)に示すように下接合治具9は、駆動を開始し上昇(STP7)して、表示パネル1と接合面9aが接触して停止(STP8)する。同時に、上方より上接合治具10が下降(STP8)して、表示パネル1の上方より所定のプログラムに従い、接合材3を加熱、加圧して、表示パネル1と接合材3の接合を行う(STP9)。
【0051】
なおSTP7において下接合治具9が回動して表示パネル1と平行になった時点で、再度距離測定を実施して、寸法y8とy9数値が同じであることの確認と、数値に差(y8<y9またはy8>y9)がある場合は補正をすることも可能である。また下接合治具9が上昇駆動しながら検知装置11による測定と、平行になる姿勢制御を行い、連動する上接合治具10も駆動させる方法も考えられ、さらに隣接する電極部2aに対しても同様の方法で、表示パネル1の形状にあわせて対応することが出来る。
【0052】
また他の方法として、図4と図6とを用い、検知装置11として接触センサを下接合治具9に装着し、さらに回動自在にした下接合治具9aと上接合治具10aとにより、表示パネル1の接合部を均一に加圧する加工方法について説明をする。
【0053】
下接合治具9は、左右に接触センサ15aと15bとを有し、回動軸13を中心として矢示Fのように左右に回動自在で、且つ矢示Dのように上下動出来る構造で基準位置Xに設置されている。接触センサ15aと15bは、下接合治具9の接合面9aと同一面となるように設置されている。接触センサ15aと15bと、上下駆動装置(図は省略)は、演算制御装置12に接続されている。上接合治具10は、下接合治具9の上方に対面させて、回動軸14を中心にして矢示Gのように左右に回動自在で、且つ矢示Eのように上下駆動できる構造で、下接合治具9に連動させて設置されている。表示パネル1は、図示のように右が高くなる反りを有しており、この表示パネル1の前記構成による加工方法について、以下略工程順に説明をする。
【0054】
表示パネル1が保持台8に吸着固定され、接合材3が設置される工程は、図4に示すSTP1〜STP4であり、上記実施の形態1において記載の方法で行う。
【0055】
図6(a)は、STP4まで終了した状態で、演算制御装置12の駆動プログラムに従い、下接合治具9は、基準位置Xより矢示K方向に上昇して、接触センサ15aが表示パネル1に接触する(図6(b))。接触後も、さらに上昇を続け接触部Zは、表示パネル1に押されて下接合治具9は、回動軸13を中心に矢示Lのように左に回動をする。下接合治具9の回動により、接触センサ15bが表示パネル1に近づき、図6(c)接触センサ15aと15bの両方が表示パネル1と接触(図6(c))し、接合面9aは表示パネル1と平行に接触する。接触センサ15aと15bの両方が接触すると同時に、下接合治具9の上昇を停止するように演算制御装置12にプログラム入力しておけば、下接合治具9による表示パネル1に損傷が生じることはない。
【0056】
接触センサ15aと15bの表示パネル1への接触と、下接合治具9の上昇停止が演算制御装置12により確認されると、演算制御装置12を介して、連動する上接合治具10に下接合治具9の上昇停止の信号が伝わり、上接合治具10が矢示M方向に下降して接合材3と接する(図6(d))。接触は、先に上接合治具10の接合面10aの右端が接触して、下降するに伴い右端の接触部を接合材3に押されて、回動軸14を中心に矢示Nのように左に回動して接合面10aは、接合材3と平行に接触する。
【0057】
上接合治具10は、さらに下降をつづけ、下接合治具9との間で表示パネル1と接合材3を所定のプログラムに従い加熱、加圧して接合する(図6(e))。
【0058】
なお下接合治具9と上接合治具10の表示パネル1との初めの接触位置と回動方向は、表示パネル1の形状が一定でなく、また下接合治具9,上接合治具10が回動軸に回動自在に取り付けられているため特定されるものではない。
【0059】
また説明は、接触センサを用いて行ったが、距離を測定する装置を検知装置として用いることも可能である。その場合は、下接合治具9の左右どちらかが表示パネル1と接触後、表示パネル1に押されて回動しながら上昇を続ける。そして下接合治具9の左右に設けた検知装置11と表示パネル1との距離寸法が、零となる位置で上昇を停止するように設定すればよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、表示パネルと接合材または回路基板との接合に用いる保持台や下接合治具に検知装置を設け、表示パネルの位置姿勢を測定し、測定値により、表示パネルと下接合治具の加圧面との隙間をなくすように、下接合治具の位置を上下させて位置補正することにより、上接合治具と下接合治具とによる加熱、加圧時の表示パネルの破損防止と、表示パネルと接合材または回路基板との接合の信頼性を向上させることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る表示パネル加工装置の平面図と側面図
【図2】本発明の実施の形態1に係る表示パネル加工装置の概念図
【図3】本発明の実施の形態1に係る表示パネル加工装置のもう1つの概念図
【図4】本発明の実施の形態1および実施の形態2に係る表示パネルの加工方法のフローチャート
【図5】本発明の実施の形態2に係る表示パネルの加工方法および加工装置を示す略側面図
【図6】本発明の実施の形態2に係る他の表示パネルの加工方法および加工装置の略側面図
【図7】従来の表示パネルの加工方法を示すフローチャート
【図8】従来の表示パネルの加工装置の平面図および側面図
【図9】従来の実施の形態に係る表示パネルの部分平面拡大図
【符号の説明】
1 表示パネル
2a 電極部
2b 端子
2c,2d 位置決めマーク
3 接合材
4 回路基板
5a 導体部
5b 導体
5c,5d 位置決めマーク
6 固定枠
7 吸着盤
8 保持台
8a 上面
9 下接合治具
9a,10a 接合面
10 上接合治具
11 検知装置
12 演算制御装置
13,14 回動軸
15a,15b 接触センサ

Claims (8)

  1. 電極部が形成された表示パネルの電極部以外の部分を保持台で吸着保持する工程と、
    前記電極部に接合材を設置する工程と、
    前記保持台の周囲の4箇所の非接触の検知装置によって前記保持した表示パネルの下面の位置姿勢を直接検知する工程と、
    検知した情報に基づいて、前記表示パネルの傾きを求め、前記表示パネルの下面の下接合治具の位置を決定する工程と、
    決定した前記位置に前記下接合治具を移動制御する工程と、
    前記下接合治具の移動後に、前記接合材上に上接合治具を移動させる工程と、
    前記電極部と接合材とを接合する工程
    とを有したことを特徴とする表示パネルの加工方法。
  2. 上接合治具の姿勢を、下接合治具に合わせることを特徴とする請求項1に記載の表示パネルの加工方法。
  3. 一枚の表示パネルに対し、複数箇所で電極部との接合を行うことを特徴とする請求項1または2記載のいずれか一つの表示パネルの加工方法。
  4. 検出装置による前記パネルの検出位置間での下接合治具の位置を決定する工程では、
    1つの検出位置での下接合治具の位置に、前記検出位置からの距離と前記パネルの傾きから比例計算した値を加えることで算出し決定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示パネルの加工方法。
  5. 接合材の接合を行った後、その上に回路基板をさらに接合することを特徴とする請求項1〜4記載のいずれか一つの表示パネルの加工方法。
  6. 電極部が形成された表示パネルの電極部以外の部分を吸着保持する保持部と、
    前記電極部に接合材を設置する設置部と、
    保持した表示パネルの下面の位置姿勢を検知する前記保持部の周囲の4箇所の検知部と、保持部上の表示パネルを間にして上下に対に設けられ、前記電極部と前記接合材とを接合させる上接合治具と下接合治具と、
    前記上下接合治具をそれぞれ移動させる駆動手段と、
    前記検知部の情報により、前記接合治具の位置姿勢を制御する制御手段とを有したことを特徴とする表示パネルの加工装置。
  7. 制御手段は、下接合治具を表示パネルに接触させて位置を合わせ、接合材に前記上接合治具を平行にして姿勢を合わせることを特徴とする請求項6記載の表示パネルの加工装置。
  8. 上下接合治具が一定角度内で回動自在に回動することを特徴とする請求項7記載の表示パネルの加工装置。
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