JP4292187B2 - 蔵階付き建物 - Google Patents

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Description

本発明は、上階と下階との間に蔵階を備えた蔵階付き建物に関する。
上階(例えば2階)と下階(例えば1階)との間に蔵階を備えた建物の一例として特許文献1に記載のものが知られている。この建物では、1階と2階の間に収納室である蔵を有する蔵階が設けられており、蔵階の蔵の出入口は、1階と2階とを連絡する階段の踊り場に面して設けられている。
特開平6−323009号公報
ところで、従来の蔵階を備えた建物では、1階と2階との間に設けられた蔵の出入口は階段の踊り場に面して設けられているため、蔵への物品の搬入作業や蔵からの物品の搬出作業は、建物内において占有スペースが小さい階段や階段の踊り場、つまり作業スペースが小さい階段や階段の踊り場を介して行われることになり、その作業に手間が掛かる。
また、蔵への物品の搬入作業や蔵からの物品の搬出作業を行う際には踊り場を用いるので、その作業の間、他の居住者は階段を使用することができない。
本発明の課題は、蔵を有する蔵階を備えた蔵階付き建物において、蔵への物品搬入作業や蔵からの物品搬出作業を容易に行うことができるとともに、蔵への物品の搬入作業や蔵からの物品の搬出作業の最中でも階段を利用できるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図5〜図9に示すように、上階(例えば2階3)と下階(例えば1階2)の間に収納室であり、かつ平均的な身長の大人が腰や頭を少し低くした状態で移動できる高さの蔵K1を有する蔵階4を備えた蔵階付き建物1において、
前記蔵階4には、建物の正面側に蔵階居室41が設けられるとともに、建物の背面側に2つの蔵K1,K2が前記蔵階居室41に面して設けられ、これら蔵K1,K2と蔵階居室41の床レベルは同一となっており、前記2つの蔵K1,K2の出入口45,45は、前記蔵階居室41に面して設けられ、前記2つの蔵K1,K2の間には下階から前記蔵階居室41に至る階段27と、この蔵階居室41から上階に至る階段42とが設けられていることを特徴とする。
ここで、上階及び下階、蔵はパネル工法によって構成してもよいし、ツーバイフォー工法や従来の軸組工法により構成されてもよく、その他、鉄骨造、コンクリート造によって構成されてもよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の蔵階付き建物において、
屋根の棟下には仕切り壁部44が設けられており、この仕切り壁部44によって前記蔵階居室41と前記2つの蔵K1,K2とが仕切られていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の蔵階付き建物において、
前記蔵K1,K2の上の上階部分には上階の居室32,33が設けられ、この居32,32に隣接して該居室32,33と床レベルが同一の収納庫32d,33dが前記仕切り壁部44と対向する外壁の内側に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蔵階付き建物において、
前記蔵階居室41の上方には、前記上階の天井まで吹き抜ける吹き抜け空間F2が設けられ、
前記蔵K1,K2の上の上階部分には上階の居室32,33が設けられ、
前記蔵階居室41の真上の一部に、前記上階の居室32の上方で隣接するとともに該上階の居室32と連通する収納部36が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、上階と下階の間の蔵階に、収納室となる蔵に隣接して床レベルが同一の居室が設けられ、前記蔵の出入口が前記蔵階居室に面しているので、前記蔵へ物品を搬入する作業や蔵から物品を搬出する作業は蔵と同一レベルの床を有する前記蔵階居室を介して行う。つまり、蔵を利用する際に、建物内において階段や踊り場などと比べて占有スペースが大きい蔵階居室を用いて行うので、蔵への物品の搬入作業や蔵からの物品の搬出作業を容易に行うことができるとともに、蔵の利用を居室のみを使用して行うことができるので、蔵利用の際にも、居室以外の室、例えば階段、踊り場などを利用することができる。
また、蔵階居室には、上階に至る階段が設けられているので、蔵と上階とが、蔵階居室及び階段を介して接続された状態となり、蔵から居室に搬出された物品を階段を介して上階に運搬することや、上階から物品を階段及び居室を介して蔵に搬入することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1〜図13に示す蔵階付き建物1は、2階建ての木質系プレファブ住宅であり、1階(下階)2と2階(上階)3との間に蔵階4を備えた構成となっている。蔵階4とは、物品の保管、貯蔵のための蔵K1,K2を備えた階のことであり、この蔵階4の蔵K1,K2の高さは約1.4メートル程度となっている。
ここで蔵階4の蔵K1,K2の高さを約1.4mとしたのは、平均的な身長の大人が例えば腰や頭を少し低くした状態で、あるいは椅子に座った状態等で自由に移動できる高さを想定したものであり、物品の搬入や搬出に十分な高さである。なお、蔵階4の蔵K1,K2の高さは約1.4mに限定されるものではなく、軒高の制限のもとで1階部分の高さと蔵階上の2階部分の高さとの関係で決定されるようになっている。具体的には蔵階4の蔵K1,K2天井高の上限は平均的な身長の大人が背伸びした状態でその手を物に届かすことができる高さ、例えば約2.2m程度にすることができる。この点はそれ以上の高さとしても上部はあまり利用されないという利用効率の点からも望ましい。また前記高さの下限は、物品の搬入や搬出にそれほど不自由なく利用できる高さ、即ち大人が屈んで作業できる高さ、例えば1.2m程度にすることができる。
まず、構造を説明する。
1階は以下のような構成となっている。なお、ここでは図5、図10〜図13を主に参照して蔵階付き建物1の蔵K2部分の構造を説明する。
すなわち、基礎115に床パネルが複数設置されることによって、1階床120が形成されている。この床パネル120上には1階壁(下階壁)121が立設されている。この1階壁121は、複数の壁パネルを連結することによって構成されたものである。壁パネルは、框材を矩形枠状に組立て、この矩形枠の表裏両面にそれぞれ合板等の面材を取り付けたものである。このような壁パネルによって構成された1階壁121の表面には、図示しない防水透湿シートが取り付けられたうえで、胴縁を介して外装材122が取り付けられている。この外装材122は1階壁121の表面に工場等によって予め取り付けられたものである。なお、外装材122は現場で1階壁121に取り付けてもよい。
蔵階および2階は以下のような構成となっている。
すなわち、前記1階壁121の上端面には、蔵階床となる床部43が固定されている。この床部43は、複数の床パネルを連結することによって構成されたものである。床パネルは、框材を矩形枠状に組立て、この矩形枠の上面に合板等の面材を取り付けたものである。このような床部43は、図5に示すように、対向する外壁間に亙って設けられており、これによって建物の水平構面を構成している。
前記床部43には、2階壁(上階壁)124が固定されている。この2階壁124は、複数の壁パネルを連結することによって構成されたものである。壁パネルは、框材を矩形枠状に組立て、この矩形枠の表裏両面にそれぞれ合板等の面材を取り付けたものである。このような壁パネルによって構成された2階壁124の表面には、図示しない防水透湿シートが取り付けられたうえで、胴縁を介して外装材125が取り付けられている。この外装材125は2階壁124の表面に工場等によって予め取り付けられたものである。なお、外装材125は現場で2階壁124に取り付けてもよい。
前記床部43は1階壁121と2階壁124に挟まれており、これら壁121、124の双方に接着や釘打ちによって固定されている。また、壁121、124は床部43の端部を貫通する胴差ボルト(図示略)によって締結され、これによっても床部を構成する床パネルは上下の壁121、124の双方に固定されている。
また、1階壁121と2階壁124とは上下の長さが等しくなっており、2階壁124の上端面には、受材126が固定され、複数の屋根パネルによって構成された屋根140の軒先部が受材126によって支持されている。なお、屋根140は、ここでは177mmの厚みを有する屋根パネルによりなり、受材126と棟側の梁141とで支持され、これら受材126と梁141との間の中間梁、つまり母屋梁を不要としている。これにより上階内の空間を広いものとしている。さらに、2階壁124の側面には、以下のようにして2階の床部(上階床部)31が固定されている。
すなわち、まず、2階壁124は、図11に示すように、複数枚の壁パネル130、130、131、132、133で構成されている。壁パネル130、130は上下に長尺なものであり、これら壁パネル130、130の上半分間に壁パネル131が配置され、この壁パネル131は壁パネル130、130に連結されている。また、壁パネル130、130の下半分間には、壁パネル132、133が上下に離間して配置され、これらは壁パネル130、130に連結されている。壁パネル130、130、131、132によって囲まれた部分は開口部142とされており、この開口部142には、図示しない建具がはめ込まれて蔵K2の窓144(図4参照)となる。
また、壁パネル130は、図12に示すように、桟材130a、130bを矩形枠状に組立ててなる矩形枠を備えている。この矩形枠の内部には、補強桟材130c、130dが縦横に組付けられている。また、矩形枠の内部には、埋木(固定部材)134が組み付けられている。この埋木134は後述する受材を固定するためのものであり、桟材によって形成されている。また、埋木134は、壁パネル130の上下方向の中央部に桟材130dと平行に設けられており、埋木134の端部は桟材130a、130cにそれぞれ突き当てて接着や釘打ちによって固定されるか、あるいは埋木134の端部と桟材130a、130cとに互いに係合する相欠きを形成し、これら相欠きによる係合によって固定されている。また、前記矩形枠の表裏両面には合板等からなる面材(図示略)が取り付けられている。
なお、本実施の形態では、埋木134を壁パネル130の上下方向の中央部に設けているが、これに加えて、埋木134を上下に所定間隔(例えば151mmピッチ)で設けてもよい。
埋木134が設けられた壁パネル130を備えた2階壁124の内側の側面には、図10および図13に示すように、2階壁124の上下方向中央部に受材135が固定されている。この受材135は2階壁124の幅方向に長尺な角材で形成されたもので、受材135から埋木134に向けて釘35aを打ち込むことによって2階壁124の内側の側面に受材135が固定されている。
なお、図10においては一方の2階壁124に固定された受材135を図示しているが、一方の2階壁124に対向する他方の2階壁内にも同様にして埋木が設けられ、この埋木に受材が固定されている。
そして、前記受材135には2階の床部31に端部が設置固定されており、これによって、2階の床部31を2階壁124の側面に容易かつ確実に固定できる。
2階の床部31は、複数の床パネルを連結することによって構成されている。この床パネルは框材を矩形枠状に組立て、この矩形枠の上面に合板等の面材を取り付けてなるもので、これら床パネルによって構成された2階の床部31の下面には天井材136が取り付けられている。
蔵階の蔵K2は床部43と、2階の床部31との間に設けられており、この蔵階の蔵K2には、1階から2階に至る階段(図示略)の踊り場から行き来できるようになっている。
また、2階の床部31には、この2階の床部31を上下に貫通する開口部32b(後述する)が形成されている。なお、開口部32bと蔵階床部43との間には階段137が設けられており、この階段137を通って2階から蔵階の蔵K2に出入りできるようになっている。このように、1階壁121の上端面に固定された蔵階の床部43が水平構面を構成しており、この蔵階の床部43に固定された2階壁124の側面に2階の床部31が固定されているので、2階の床部31の上下位置を変更する場合、1階壁121および2階壁124の高さを設計変更することなく、かつ、水平構面の構造設計を見直すことなく、2階壁124の側面に対する2階の床部31の固定位置を変更するだけでよい。したがって、2階の床部31の上下位置を簡単に変更できる。また、1階壁121と2階壁124とは上下の長さがほぼ等しいので、これら壁121、124をトラックの荷台に効率よく積み込むことができ、よって輸送効率が向上する。さらに、2階壁124内に、受材135を固定するための埋木134を上下に所定間隔で複数設け、所望の埋木134を選択することによって、2階の床部31が固定される受材135の固定位置を選択でき、よって、2階の床部31の高さ位置を容易に変更できる。
次に蔵階付き建物1の間取りを説明する。
図6に示すように、蔵階付き建物1の1階2には、蔵階付き建物1の正面側の外壁11に沿って和室21と、和室21に隣接する1階居室22とが左右に並んで配置され、和室21の奧側には和室21に隣接して玄関23が配置されている。この玄関23の奧側には浴室24、洗面所(水回り設備を備えた室)25が配置されている。
また、洗面所25と玄関23の玄関ホール23aの右側には、前後方向に延在し、一端部が建物1の背面側の外壁12に突き当たるとともに、他端部が1階居室22に接続される第1廊下26が配置されている。
この第1廊下26の右側に隣接し、第1廊下26に沿って蔵階4の蔵階居室41に至る下階段27が配置されている。また、第1廊下26の一端部には、第1廊下26に直交し、背面側の外壁12に沿う第2廊下28が接続されている。この第2廊下28は第1廊下26の一端部から右側に向かって延在し、基端部分で下階段27の上り口を構成するとともに、先端部は建物1の背面側の右隅に配置された便所(水廻設備を備えた室)29に突き当たっている。
そして、これら1階2の上部には、図7に示すように蔵K1,K2を有する蔵階4が配置され、この蔵階4では蔵K1,K2に隣接して台所41aを含む蔵階居室41が配置されている。
詳細には、蔵階において、蔵階付き建物1の正面側と背面側とを2つに分けるように正面側に蔵階居室41が左右に延在して配置され、この蔵階居室41の奧側に2階に至る上階段42が設けられているとともにこの上階段42を挟んで2つの蔵K1,K2が配置されている。
また、建物の屋根の棟と下階の床との間には中央壁50が設けられており、この中央壁によって前記蔵階居室と前記2つの蔵とが仕切られている
蔵階居室41において左側の外壁13の内壁面に沿ってシステムキッチン411が配置されており、蔵K1に前面側で隣接する領域を台所41aとして利用できるようになっている。
蔵階居室41では、建物1の正面側に外壁11に3つの引違い窓41b,41c,41dが設けられており、これら3つの窓のうち中央と右側の窓41c,41dは掃き出し窓であり、これら窓41c,41dを介して蔵階居室41から外壁面に設けられたバルコニー47に往き来自在となっている。
これら蔵K1,K2と蔵階居室41とは図5に示すように、同一の床レベルとなっており、これら蔵K1,K2と蔵階居室41の床を構成する蔵階の床部43は複数の床パネルを連結することで構成されている。また、蔵階4の床部43は、複数の壁パネルを連結することで構成された下階の外壁間に亙って設けられており、これにより建物1の水平構面を構成している。また、蔵階4の床部43上方に所定間隔離間して、床部43と略平行に上階の床部31を構成する床パネルが敷設されている。この床部31の端部は、床部43上に立設され、且つ壁パネルにより構成された上階の背面側と両側側の外壁(例えば外壁12,13等)の内壁面に固定されている。なお、蔵階4の床部43と上階床部31との間の長さが蔵K1、K2の高さとなっている。
蔵K1は、1階の浴室24、洗面所25及び玄関23の上方に配置され、蔵K2は1階の便所29、1階居室22の奧側部分22a、つまり便所29と隣接する領域22aの上方に配置されたものとなっている。
このように、蔵階4の蔵K1は浴室24、洗面所25等のように、一般に天井高がほぼ一定でそれ以上高くする必要のない水回り設備を備えた室の上に配置され、蔵K2は、一般に天井高がほぼ一定でそれ以上高くする必要のない便所29などの水回り設備を備えた室の上に配置されているので、これら蔵K1,K2の上の2階の階高、詳細には、2階居室32,33に大きな影響を及ぼすことがないものとなっている。
さらに蔵K1,K2は、図5に示すように、その上部で2階3の床部31を構成する床パネルにより仕切られており、蔵K1,K2上部分にはそれぞれ2階の居室32,33(図8参照)が設けられている。
また、図7に示すように、蔵階4の蔵K1,K2と蔵階居室41とを仕切る壁部44には、蔵K1,K2の出入口となる開口部45,45が設けられ、この開口部45,45は引戸45a,45aにより開閉自在となっている。
上階段42は、その上り口が下階段27の降り口と隣接するように設けられ、蔵K1,K2上の2階の2階居室32,33への往き来を可能とするものである。
2階3は、勾配天井を有し、図8に示すように、建物1の背面側の外壁12に沿って、蔵K1,K2の真上に配置された2つの2階居室32,33と、これら2つの2階居室32,33の間に挟まれ、上階段42に接続された上廊下部34と、上廊下部34の背面側に隣接配置された収納室35などとが配置されている。また、居室32,33に隣接して、該居室32,33と床レベルが同一の収納庫32d,33dが前記仕切り壁部44と対向する外壁の内側に設けられている。
これら2つの2階居室32,33の床部31には、上下方向に貫通し、真下の蔵に連通する開口部32a,33aがそれぞれ設けられている。なお、これら開口部32a,33aには該開口部32a,33aを閉塞する蓋材32b,33bが、床部31と略面一となるように着脱可能に取り付けられている。
このように、2階の2階居室32,33の床部31に開口部32a,33aが形成されているので、これら開口部32a,33aを通して、2階3の居室32,33と蔵階4の蔵K1,K2との往き来や、2階の居室32,33から蔵K1,K2に対して物品の出し入れを容易に行うことができるものとなっている。
また、2階居室32を仕切る左側の外壁13の外壁面には2階居室32から往き来可能なバルコニー32cが取り付けられている。バルコニー32cは外壁13に設けられた窓150を介して出入り可能となっており、この窓150は、屋根140を支持する外壁の上端部を結ぶ桁線を横切るように設けられている(図3参照)。
さらに、2階居室32には、その前面側に2階居室32の上方と連通し且つ、蔵階居室41の左側の領域(ここでは蔵階居室41における台所41a領域)の真上部分に配置された収納部36が配置されている。この収納部36は2階居室32と框37で仕切られ、2階居室32のロフトを形成している(図9参照)。このように2階居室32に隣接して、該2階居室32の上方と連通し且つ蔵階居室41の真上に収納部36が配置されているので、収納部36の底面は2階居室32の床部31よりも上方に位置するものとなっており、これにより、蔵階の床部43から収納部36の底面までの蔵階居室41の天井高を確保しつつ、蔵階居室41の上方の天井部分のデッドスペースの一部を2階居室32の収納部36として利用したものとなっており、蔵階付き建物1内空間を有効活用したものとなっている。
また、この収納部36の前面側には、収納部36に隣接し、且つ外壁11との間に上階の天井まで吹き抜ける吹き抜け空間F1が形成されている。
また2階居室32,33のうちの右側の上階居室33と上階段42の前面側には、上階の天井まで吹き抜けた吹き抜け空間F2が設けられており、蔵階居室41と連通している。
上記蔵階付き建物1によれば、2階3と1階2の間の蔵階4に、収納室となる蔵K1,K2に隣接して床レベルが同一の蔵階居室41が設けられ、蔵K1,K2の出入口45が蔵階居室41に面しているので、蔵K1,K2へ物品を搬入する作業や蔵K1,K2から物品を搬出する作業は蔵K1と同一レベルの床を有する蔵階居室41を介して行うことができる。
これにより、蔵K1,K2を利用する際に、建物1内において下階段27や上階段42や階段の備える踊り場などと比べて占有スペースが大きい蔵階居室41を用いて行うので、蔵K1,K2への物品の搬入作業や蔵K1,K2からの物品の搬出作業を容易に行うことができるとともに、蔵K1,K2の利用を蔵階居室41のみを使用して行うことができ、蔵K1,K2に物品を収納したり、蔵K1,K2から物品を取り出したりする作業の最中でも蔵階居室41以外の室や、階段27,42などを利用することができる。
また、蔵階居室41には、2階3に至る上階段42が設けられているので、蔵K1と2階3とが、蔵階居室41及び階段42を介して接続された状態となり、蔵K1,K2から蔵階居室41に搬出された物品を階段42を介して2階3に運搬することや、2階3から物品を階段42及び蔵階居室41を介して蔵K1,K2に搬入することができる。
さらに、蔵K1,K2に隣接する蔵階居室41の上方には2階3の天井まで吹き抜ける吹き抜け空間F1,F2が設けられているので、蔵階居室41の利用者に開放感を与えることができるとともに、居室スペースが広く、蔵K1,K2へ物品を搬入したり、蔵K1,K2から物品を搬出したりする際の作業スペースを建物の高さ方向にも確保することができ、蔵階居室41における蔵K1,K2への物品の搬入作業性の向上及び蔵K1,K2からの物品の搬出作業性の向上が図られている。
図14〜図17には蔵階付き建物のバリエーションを示す。
これら図14〜図17に示す蔵階付き建物1A、1Bでは、いずれも上階(2階3A、3B)と下階(1階2A、2B)の間に収納室である蔵K1,K2、K3を有する蔵階4A、4Bを備え、蔵階4A、4Bには蔵K1,K2、K3に隣接して床レベルが同一の蔵階居室(居室)41、41Bが設けられ、さらに、蔵K1,K2、K3の出入口45は、蔵階居室41、41Bに面して設けられている。また、これら蔵階居室41、41Bには、それぞれ上階に至る上階段42が設けられており、蔵階居室41、41Bの上方には、2階3A、2Bの天井まで吹き抜ける吹き抜け空間F1とF2、F1とF3がそれぞれ設けられている。また、蔵階付き建物1A、1Bには、蔵K1,K2、K3直下の下階部分に浴室24、洗面所25、便所29などの水回り設備を備えた室のうち少なくとも一つが配置されている。そして、蔵K1,K2、K3の上の2階部分には2階の居室32と33、32と33Bが配置され、この2階の居室32と33、32と33Bの床(床部31)には、下方の前記蔵K1,K2、K3と連通する開口部32a,33bがそれぞれ形成されている。
図14〜図16に示す蔵階付き建物1Aは、主に、上述した蔵階付き建物1において1階の1階居室22部分に台所22Aを設け、蔵階の蔵階居室41の有するシステムキッチン411に代えて収納部412を設け、蔵階4における上下階段27,42の昇降口を間仕切り壁48で囲ったものであり、その他の構成は略同様のものである。したがって異なる構成のみの説明を行い、その他の構成については同符号及び同名称を用いて説明は省略する。
蔵階付き建物1Aの一階部分における1階居室22Bの奧側に隣接して、システムキッチン22cを有する台所22Aが配置されている。なお、この台所22Aは上述した蔵階付き建物1の1階居室22の奧側部分に相当する。
この蔵階付き建物1Aにおける台所22Aは、第2廊下28と1階居室22とを仕切る壁部221に形成された開口部221aを介して第2廊下28から往き来自在となっている。また、台所22Aは、正面側の1階の居室22Bと収納家具22dにより間仕切られている。
さらに、この台所22Aを仕切る右側の外壁222には、台所22Aから屋外に連通する開口部222aが設けられ、この開口部222aに片開き戸222bを取り付けることで勝手口が形成されている。なお、蔵階4A及び2階3Aの構成(間取り)は蔵階付き建物1の蔵階4及び2階3の構成(間取り)と同様である。つまり、蔵階付き建物1Aでは、蔵階4Aの蔵K2は1階の便所29及び台所22Aの水回り設備を有する室の真上に配置されたものとなっている。
また、蔵階4Aの蔵階居室41に設けられた間仕切り壁48は、平面視コ字状をなし、上下階段27,42の昇降口に対向して配置されコ字状の底部を形成する壁体と、この壁体の両側に接続されるとともに、蔵階居室41と蔵K1,K2とを仕切る壁44に直交して接続された側壁体とを備え、側壁体にはそれぞれ開き戸48aが取り取り付けられた開口部が設けられている。この開口部を介して上下階段27,42から蔵階居室41に往き来可能となっている。
図17に示す蔵階付き建物1Bは、蔵階付き建物1において間口を小さくし、略同様の間取りを有するものである。従って異なる部分の説明のみを行い、同様の構成については同名称を用いて説明は省略する。
図17に示す蔵階付き建物1Bでは、上述した蔵階付き建物1において、間口を小さくして、和室21、玄関23、浴室24,洗面所25,第1廊下26、下階段27、便所29、蔵K1、2階居室32、上階段42、収納部36、吹き抜け空間F1はそのままで、第2廊下28、1階居室22、蔵階居室41、蔵K2、吹き抜け空間F2、2階の居室33等の専有面積をそれぞれ小さくして、第2廊下部28A、1階居室22C、蔵階居室41B、蔵K3、吹き抜け空間F3、2階の居室33B等を備えた構成としている。
このような蔵階付き建物1Bでは、蔵階4Bの蔵階居室41Bの前面側の外壁11Bには2つの窓41f,41gが設けられ、この外壁11Bの外壁面には、窓41f,41gを介して蔵階居室41Bから往き来可能なバルコニー47Bが左右に亘って取り付けられている。
なお、これら上述した蔵階付き建物1のバリエーションである蔵階付き建物1A、1Bにおける作用効果は蔵階付き建物1の有する構成要素による作用効果と略同様である。
なお、以上の実施の形態においては、蔵階付き建物を図示された間取りを有するものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上階と下階の間に収納室である蔵を有する蔵階を備え、蔵階には蔵に隣接して床レベルが同一の居室が設けられ、さらに、蔵の出入口は、居室に面して設けられているものであれば、どのような間取りを有していてもよい。
また、上記実施の形態における蔵階付き建物は2階建ての住宅とし、上階を2階、下階を1階として説明したが、これに限らず上下階の間に蔵を有する蔵階を備えた建物で有ればどのような建物としてもよい。例えば、3階建て以上の建物に適用することも可能である。
本発明を適用した一実施の形態の蔵階付き建物の構成を示す図であり、蔵階付き建物の正面図である。 同蔵階付き建物の背面図である。 同蔵階付き建物の左側面図である。 同蔵階付き建物の右側面図である。 同蔵階付き建物の概略構成を説明する蔵階付き建物の蔵部分を含む概略立面図である。 同蔵階付き建物の1階部分の間取り図である。 同蔵階付き建物の蔵階部分の間取り図である。 同蔵階付き建物の2階部分の間取り図である。 同蔵階付き建物内部の蔵階部分を右側から見た概略図である。 同蔵階付き建物の要部を示す縦断面図である。 同、蔵階と2階の壁パネルを示す正面図である。 同、蔵階と2階の壁パネルの内部を示す正面図である。 同、図10におけるX円部の拡大図である。 本発明を適用した蔵階付き建物のバリエーションの一例を示す図であり、(a)は一変形例としての蔵階付き建物の正面図、(b)は同蔵階付き建物の背面図である。 図10に示す蔵階付き建物を示す図であり、(a)は同蔵階付き建物の左側面図、(b)は同蔵階付き建物の右側面図である。 図10に示す蔵階付き建物の間取りを示す図であり、(a)は1階の間取り図、(b)は蔵階の間取り図、(c)は2階の間取り図である。 本発明を適用した蔵階付き建物のバリエーションの別の例を示す図であり、(a)は1階の間取り図、(b)は蔵階の間取り図、(c)は2階の間取り図である。
符号の説明
1,1A,1B 蔵階付き建物
2 1階(下階)
3,3A 2階(上階)
4,4A,4B 蔵階
27 上下階段
32 上階居室
32d 収納庫
32a 開口部
33 上階居室
33d 収納庫
41,41A,41B 蔵階居室
42 上階段(階段)
44 仕切り壁部
K1,K2,K3 蔵

Claims (4)

  1. 上階と下階の間に収納室であり、かつ平均的な身長の大人が腰や頭を少し低くした状態で移動できる高さの蔵を有する蔵階を備えた蔵階付き建物において、
    前記蔵階には、建物の正面側に蔵階居室が設けられるとともに、建物の背面側に2つの蔵が前記蔵階居室に面して設けられ、これら蔵と蔵階居室の床レベルは同一となっており、前記2つの蔵の出入口は、前記蔵階居室に面して設けられ、前記2つの蔵の間には下階から前記蔵階居室に至る階段と、この蔵階居室から上階に至る階段とが設けられていることを特徴とする蔵階付き建物。
  2. 請求項1に記載の蔵階付き建物において、
    屋根の棟下には仕切り壁部が設けられており、この仕切り壁部によって前記蔵階居室と前記2つの蔵とが仕切られていることを特徴とする蔵階付き建物。
  3. 請求項2に記載の蔵階付き建物において、
    前記蔵の上の上階部分には上階の居室が設けられ、この居室に隣接して該居室と床レベルが同一の収納庫が前記仕切り壁部と対向する外壁の内側に、この外壁に面して設けられていることを特徴とする蔵階付き建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の蔵階付き建物において、
    前記蔵階居室の上方には、前記上階の天井まで吹き抜ける吹き抜け空間が設けられ、
    前記蔵の上の上階部分には上階の居室が設けられ、
    前記蔵階居室の真上の一部に、前記上階の居室の上方で隣接するとともに該上階の居室と連通する収納部が配置されていることを特徴とする蔵階付き建物。
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