JP4292114B2 - 演出空間用給電装置および給電方法 - Google Patents

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本発明は、例えば劇場、ホール、テレビスタジオ等の演出空間の上部に設置される照明器具、音響機器、効果機器等の演出用電気機器への給電システムに関し、詳しくは、演出空間上部に昇降自在に支持されたバトンやブリッジ等の懸架機材に吊下げる演出用電気機器への給電装置及び給電方法、その給電装置を備えた演出空間用上部機構に関する。
一般に、劇場、ホール、テレビスタジオ等の演出空間の上部には、例えばすのこやその他の構造体により昇降機構や給電器などの設置面が構築され、その設置面上に配設された電動巻揚げ機で巻揚げ及び巻戻しがなされるワイヤーで昇降自在に支持された美術バトン、ライトバトン、ライトブリッジ等の懸架機材が、例えば舞台の前後方向(奥行き方向)に所定の間隔で多数吊下げ配置されており、美術バトンには、幕類、舞台装置、大道具などの美術道具類を吊下げ、ライトバトンには、照明器具、音響機器、効果機器等の演出用電気機器が吊下げられるようになっている。また、ライトブリッジには、ライトバトンと同様に演出用電気機器を吊下げ使用できるほかに、演技者や演出上配置される作業者が通行・待機するスペースが確保されている。
懸架機材がライトバトン又はライトブリッジの場合には、その上方の前記設置面に電源供給器が設置され、これら電源供給器と懸架機材に吊下げた演出用電気機器とを、電源供給ケーブルで電気的に接続して所定の電源を供給するようになっている(例えば特許文献1参照)。
前記電源供給ケーブルは、例えば特許文献1の図7、図8、図9に記載されるように、ケーブル受け籠、ケーブル巻取機、中間止め金具などでケーブル処理されて、懸架機材の昇降すなわち演出用電気機器の昇降に伴うケーブルのたるみ、からみ等が防止されるようになっている。
ところで、上記したような従来の一般的な演出空間用上部機構では、演出空間上部に美術バトンとライトバトン及びライトブリッジが固定的に設置されているため、演出上要求される任意の位置に、美術道具類や演出用電気機器を配置することは困難であり、舞台運営や舞台演出上十分満足できる状態ではなかったため、例えば特許文献2に開示されるように、ライトブリッジを取り外し可能に構成して、隣接する二本の美術バトンに取り付けることで美術バトンをライトブリッジに転用することが提案されている。この場合、前後位置が不定のライトブリッジに吊下げた演出用電気機器に電源を供給する手段として、すのこ上に前後移動可能なようにケーブルリールを配設し、演出目的に応じてその前後位置が変わるライトブリッジの真上に前記ケーブルリールを配置して電源供給を行うことも一部実用に供されている。
また、例えば特許文献3に開示されるように、前記美術バトンを前後左右方向に移動可能なように構成し、演出上要求される任意の位置に美術道具類を配置すると共に、迅速な舞台転換を図ることも提案されている。
特開平11−157754号公報 特開平09−265804号公報 特開平11−90055号公報
上記したような、従来の一般的な演出空間用上部機構では、ライトバトン及びライトブリッジの位置が固定されているため、舞台演出上どうしても照明器具等の演出用電気機器を美術バトンが設置された位置に取り付けたい場合は、電源供給ケーブルを床に這わせたり、空中に架設する必要があり、余計な労力を要するばかりか、舞台設定、舞台運営上、危険を伴う虞れもあった。
一方、特許文献2に開示されるように、ライトブリッジを取り外し可能に構成して、隣接する二本の美術バトンに取り付けた場合は、任意の美術バトンをライトブリッジに転用することが可能であるが、ライトブリッジの設置位置にはある程度の制約があり、問題の完全な解決には至らなかった。
また、特許文献3に開示されるように、美術バトンを前後左右方向に移動可能なように構成するには、舞台上部機構が大掛かりになり、コスト高になるほか、ライトバトンにまで適用するには、演出用電気機器への電源供給手段が開示されておらず、実用上の問題がある。
さらに、前記したように特許文献2の実施例として、位置が不定のライトブリッジに吊下げた演出用電気機器に電源を供給する手段として、すのこ上に前後移動可能なようにケーブルリールを配設し、演出目的に応じてその前後位置が変わるライトブリッジの真上に前記ケーブルリールを配置して電源供給を行うことも一部実用に供されているが、ライトブリッジの前後移動時には、一旦美術バトンから切り離し、ライトブリッジは床上を移動させ、電源供給用のケーブルリールはすのこ上で移動させるために、演出用電気機器への電源接続コンセントを備えた電源ボックスと電源供給ケーブルとも多極電力コネクタなどを用いて分離している。このため、ケーブルリールは、電源ボックスから切り離された電源供給ケーブルを単独で巻揚げ、再連結時には単独で巻戻す必要があり、スプリング式ケーブルリールではその機能を果たせないために電動ケーブルリールを用いているが、ライトブリッジと連結した状態では、ライトブリッジの昇降速度と、電源供給ケーブルの巻揚げ・巻戻し速度の同期を確保する必要があり、そのための制御装置が別途必要になる。すなわち、万一、同期が取れずに電源供給ケーブルにライトブリッジの荷重負担が生じた場合には、不都合が発生する虞れもある。
本発明はこのような従来事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、演出空間上部の任意の箇所に、照明器具、音響機器、効果機器等の演出用電気機器を配設すると共に、それら電気機器に出来る限り近い場所に電源接続コンセントを備えた電源ボックスを設置することができる新規な演出空間用給電システムを提供することにある。
尚、本発明において演出空間とは、劇場やホール、その他の集客施設あるいはテレビスタジオ等を意味するが、劇場・ホール等の形式としては一般的なプロセニアム形式に限定されず、平土間形式、アリーナ形式も含むものである。
また、本発明において演出用電気機器とは、照明器具、音響機器、効果機器等の給電を必要とする舞台演出用機器を含むものである。
以上の目的を達成するために本発明は、演出空間の上部において、ワイヤーで昇降自在に支持された懸架機材に吊下げる演出用電気機器に電源を供給する演出空間用給電装置であって、
演出空間上部の前後方向に移動自在に設置され前記懸架機材の上方に移動可能とした電源供給器と、該電源供給器からの出力電源を前記演出用電気機器に供給する電源供給ケーブルと、該電源供給ケーブルを収納するケーブル受け籠と、前記電源供給器と一対に備えられ前記ケーブル受け籠を昇降させると共に該ケーブル受け籠に対し接続及び切り離しを自在としたケーブル受け籠昇降手段と、前記ケーブル受け籠を前記懸架機材に着脱可能に連結する連結手段を備えたことを特徴とする。
このような構成とすることで、電源供給器と共に電源供給ケーブル、ケーブル受け籠昇降手段、ケーブル受け籠を前後移動させて、これらを、任意の箇所に配設された懸架機材の上方に位置させた後、ケーブル受け籠昇降手段の作動によりケーブル受け籠を懸架機材の上面まで下降させ、次いで、連結手段を用いて、該ケーブル受け籠をその懸架機材に連結し、しかる後、ケーブル受け籠から前記ケーブル受け籠昇降手段を切り離せば、この懸架機材に吊下げる演出用電気機器と、該電気機器の上方に位置する電源供給器とを、電源供給ケーブルを介して電気的に接続し電源の供給を行うことができる。また、ケーブル受け籠は、懸架機材に連結した後、ケーブル受け籠昇降手段と切り離されるので、懸架機材と一体に昇降して電源供給ケーブルを収納し、そのケーブル処理を行うことができる。
任意の箇所に配設された懸架機材は、例えば、演出空間上部の前後方向に多数並列状に設置された美術バトンの内の何れかであったり、演出空間上部の前後方向に移動自在に備えられ任意の箇所に設置されたライトブリッジであったり、その他の懸架機材であっても良い。
前記ケーブル受け籠昇降手段の一例として、前記ケーブル受け籠を昇降自在に吊り下げると共に該ケーブル受け籠に対し着脱自在としたワイヤーと、該ワイヤーの巻揚げ及び巻戻しを行うワイヤー巻揚げ機からなるケーブル受け籠昇降手段をあげることができる。
前記ケーブル受け籠昇降手段をケーブル受け籠に対し接続及び切り離しを自在とする手段としては、前記したように、ワイヤーをケーブル受け籠に対し着脱自在とすることで可能とすることができる。
前記電源供給器と共に前記電源供給ケーブル、ケーブル受け籠昇降手段、ケーブル受け籠を前後移動させる手段の一例として、前記演出空間上部に前後方向移動用のレールを架設し、該レールにより前後移動自在に支持される基台に、前記電源供給器と、前記ワイヤー巻揚げ機を装備する手段をあげることができる。
前記基台の前後移動は、手動により行うようにしても良いし、モーター等の駆動手段により自動的に移動するよう構成しても良い。
前記ケーブル受け籠を前記懸架機材に着脱可能に連結する連結手段としては、手動型又は自動型のクランプ式連結具などの周知の連結手段を用いることができる。
本発明に係る演出空間用上部機構は、前記した演出空間用給電装置を演出空間上部の前後方向と間口方向に対し複数備えると共に、ワイヤーで昇降自在に支持した美術道具吊下げ用の懸架機材を、演出空間上部の前後方向にわたり並列状に複数備え、前記演出空間用給電装置により任意の懸架機材の上方に前記電源供給器を位置させると共に前記ケーブル受け籠を連結することで、該懸架機材を、前記演出用電気機器を吊下げる懸架機材に転用可能としたことを特徴とする。
このような構成によれば、演出空間上部の前後方向にわたり並列状に複数備えられた美術道具吊下げ用の懸架機材のうち、任意の懸架機材を、演出用電気機器を吊下げる懸架機材に転用することができる。
また本発明は、演出空間の上部において、ワイヤーで昇降自在に支持された懸架機材に吊下げる演出用電気機器に電源を供給する演出空間用給電方法であって、
演出空間上部の前後方向に移動自在に設置された電源供給器と、該電源供給器からの出力電源を前記演出用電気機器に供給する電源供給ケーブルと、該電源供給ケーブルを収納するケーブル受け籠と、前記電源供給器と一対に備えられ前記ケーブル受け籠を昇降させると共に該ケーブル受け籠に対し接続及び切り離しを自在としたケーブル受け籠昇降手段と、前記ケーブル受け籠を前記懸架機材に着脱可能に連結する連結手段を備え、
前記電源供給器と共に前記電源供給ケーブル、ケーブル受け籠昇降手段、ケーブル受け籠を前後移動させて前記懸架機材の上方に位置させた後、該ケーブル受け籠を下降させて該懸架機材に連結し、しかる後、該ケーブル受け籠から前記ケーブル受け籠昇降手段を切り離すことを特徴とする。
このような方法により、任意の懸架機材に吊下げる演出用電気機器の上方に電源供給器を位置させ、該電源供給器と前記演出用電気機器を電源供給ケーブルを介して電気的に接続し電源の供給を行うことができる。また、ケーブル受け籠は、懸架機材に連結した後、ケーブル受け籠昇降手段と切り離されるので、懸架機材と一体に昇降して、前記電源供給ケーブルを収納し、そのケーブル処理を行うことができる。
本発明は以上説明したように構成したので、電源供給器、電源供給ケーブル、ケーブル受け籠を一緒に前後移動させて、演出用電気機器を吊下げる懸架機材の上方に位置させ、ケーブル受け籠昇降手段の作動によりケーブル受け籠を下降させ、連結手段によりその懸架機材に連結した後、ケーブル受け籠昇降手段を切り離すことができる。
よって、電源供給器を演出空間上部の任意の箇所に配設すると共に、この電源供給器に接続された電源供給ケーブルを収納するケーブル受け籠を、任意の箇所に配設された懸架機材に装着し、この懸架機材と一体に昇降するよう構成することができる。
従って、照明器具,音響機器,効果機器等の演出用電気機器、幕類,舞台装置,大道具などの美術道具を演出空間上部の任意の箇所に吊下げることが可能になり、舞台運営や舞台演出の自由度が飛躍的に向上すると共に、ケーブルを床に這わせたり空中に架設するなどの必要が無くなり、作業効率や安全性も大幅に向上する。
また、懸架機材と一体に昇降するケーブル受け籠で電源供給ケーブルのケーブル処理を行うので、電源供給ケーブルの巻取機が不要であると共に該ケーブル巻取機とワイヤー巻揚げ機を同期させるような必要もなくなり、これら余計な設備,労力を不要として、低コストでの舞台運営,舞台演出が可能になるなど、多くの効果を奏する。
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る演出空間用給電装置とそれを用いた演出空間用上部機構の要部の拡大正面図、図2は図1の要部拡大側面図であり、該演出空間用上部機構は、幕類、舞台装置、大道具等の美術道具を取り付ける懸架機材としての美術バトン1を、演出空間上部の前後方向にわたり並列状に複数備え、これら美術バトン1を必要に応じて、演出用電気機器、例えば照明器具aを吊下げる懸架機材としてのライトバトン2に転用し得るようになっている。また、演出用電気機器を吊下げる懸架機材としてのライトブリッジ3を、演出空間上部の前後方向にわたり移動可能に備えている。各美術バトン1、ライトバトン2、ライトブリッジ3は、演出空間上部に敷設されたすのこ等で構成される設置面4上の電動巻揚げ機(不図示)で巻揚げ及び巻戻しがなされる複数本のワイヤー5,5・・・、5’,5’・・・により平行に支持され、各々独立して昇降させることができるようになっている。
ライトバトン2、ライトブリッジ3にはスポットライト等の照明器具a,音響機器,その他の効果機器等の、給電を必要とする演出用電気機器が吊下げられるようになっており、これら演出用電気機器には、演出空間の間口方向と前後方向において複数設置された給電装置bの内のいずれか一つから電源が供給されるようになっている。
給電装置bは、電源供給器6、電源供給ケーブル7、ケーブル受け籠8、ケーブル受け籠昇降手段9、連結手段10などを備え、レール11,11により、演出空間上部の前後方向に対し移動自在に設置されている。
レール11は、演出空間の間口方向において隣り合う二本の懸架機材用ワイヤー5,5の間において、演出空間の前後方向に沿うよう、設置面4の下面に左右一対に架設され、これらレール11,11により移動自在にガイドされる車輪12,12で支持される基台13に、電源供給器6とケーブル受け籠昇降手段9が設置されている。
基台13は、モーター等の駆動手段とその作動を制御する制御手段により自動的に移動するよう構成され、給電装置bを遠隔操作により所望箇所に配置し得るようになっている。
電源供給器6は、例えばケーブル接続端子箱であって、その一次側は、給電装置bの前後動に追随するよう可撓性の平型ケーブル14を介して、不図示の分電盤(直回路)や調光器盤(調光回路)に接続している。隣り合わせる給電装置b,bの間には、演出空間の前後方向に沿うよう、設置面4の下面にケーブル受け枠15が架設され、該ケーブル受け枠15内に前記平型ケーブル14を折り返し状に収納して、給電装置bの前後動に伴い生じる余剰ケーブルを整然と収納処理できるようになっている。尚、一次側の電源供給手段としては、可撓性の平型ケーブル14に限定されず、丸型ケーブルを用いてケーブルリールで余剰処理を行っても良く、絶縁トロリー装置にて給電しても良い。
ケーブル受け籠昇降手段9は、ケーブル受け籠8を昇降自在に吊り下げるための左右のワイヤー9a,9aと、これらワイヤー9aの巻揚げ及び巻戻しを行うワイヤー巻揚げ機9bからなる。
左右のワイヤー9a,9aは、その先端に取り付けた支持枠16により、ケーブル受け籠8に対し接続及び切り離しを自在となっており、ケーブル受け籠8をライトバトン2又はライトブリッジ3に連結した後にケーブル受け籠8から切り離されるようになっている。
ケーブル受け籠8のライトバトン2又はライトブリッジ3に対する連結は、クランプ式連結具などの周知の連結手段10を用いて行うことができる。
支持枠16は、クランプ式連結具などの周知の連結手段を介して、ケーブル受け籠8に対し接続及び切り離しを自在となっている。
電源供給ケーブル7は、基端側を電源供給器6に、先端側をケーブル受け籠8に設けた電源接続コンセントを備えた電源ボックス17に夫々電気的に接続されており、ケーブル受け籠8が上昇位置にある時はその大部分が該ケーブル受け籠8内に収納されるようになっている。電源ボックス17には、調光器や放電灯安定器などを備えてもよい。
ケーブル受け籠8の左右上端部近傍には、クランプ式連結具などの固着手段18が備えられ、ケーブル受け籠8をライトバトン2に対し連結後、支持枠16の切り離し前に、その連結具を隣接する懸架機材用ワイヤー5,5に固着し、ケーブル受け籠8の転覆を防止するようになっている。
ライトブリッジ3は、美術バトン1、ライトバトン2の両外側に配設された不図示のガイド手段と駆動装置等により、少なくとも平面配置上の四隅をワイヤーで吊り下げ設置され、前後移動前位置と前後移動後位置の間に存在する美術バトン1、ライトバトン2等の懸架機材及びそれらに吊下げられた美術道具類または演出用電気機器と干渉することの無いように、十分下降させた状態で前後移動させる。
前記ライトブリッジ3は、鉄骨構造体で構成され、狭くとも演技者や演出上配置される作業者が通行・待機するスペースを必要とするため、美術バトン1やライトバトン2の設置間隔よりも広くなる。このため、ライトブリッジ3を配設した上方には少なくとも一本以上の美術バトン1が、本来目的での使用が出来なくなるため、ライトブリッジ3を必要としない演出においては、舞台後方のライトブリッジ格納スペース(不図示)まで移動させることにより、任意の美術バトン1及びライトバトン2を有効に活用することが可能となる。
以上の構成になる本例の演出空間用上部機構における給電装置bの使用方法を、図3を参照しながら説明する。
まず、演出空間上部に並列状に複数配設されている複数の美術バトン1の中から、舞台運営や舞台演出等のプランに沿って、照明器具aを取り付ける美術バトン1を決定する。
そして、コントローラなどの操作により基台13を前後移動させ、電源供給器6と共に電源供給ケーブル7、ケーブル受け籠8、ケーブル受け籠昇降手段9などを、決定した任意の美術バトン1の上方に位置させる。この時、ケーブル受け籠昇降手段9の左右のワイヤー9a,9aの先端は、支持枠16を介してケーブル受け籠8に接続された状態にあり、電源供給ケーブル7の大部分は、ケーブル受け籠8内に収容されている((イ)図参照)。
次に、前記美術バトン1を舞台上まで下降させ、照明器具aを吊下げると共に、ワイヤー巻揚げ機9bを作動させて、ケーブル受け籠8をその美術バトン1の上面まで下降させ、手作業により、連結手段10でその美術バトン1の上面にケーブル受け籠8を連結すると共に、固着手段18でケーブル受け籠8の左右上端部近傍を左右のワイヤー5,5に固着する((ロ)図参照)。
しかる後、支持枠16を手作業でケーブル受け籠8から切り離し、ワイヤー巻揚げ機9bを作動させて支持枠16を上方へ退避させる。この状態で、その美術バトン1は、一体に昇降するケーブル受け籠8を備えたライトバトン2になる((ハ)図参照)。
そうして、ケーブル受け籠8の電源ボックス17のコンセントに照明器具aの電源コードを差込んで電源供給器6と照明器具aを電気的に接続し、その後、ライトバトン2を上昇させて演出空間上部の所定位置に配設する。
ライトブリッジ3を使用する場合は、不図示の駆動装置の作動により、演出空間上部の前後方向における所望の箇所にライトブリッジ3を配置し、その後、前記と同様にして、このライトブリッジ3の上方に電源供給器6を位置させると共にケーブル受け籠8を装着して、該ライトブリッジ3に吊下げた照明器具aと前記電源供給器6を電気的に接続し、その後、ライトブリッジ3を上昇させて演出空間上部の所定位置に配設する。
尚、美術バトン1、ライトバトン2、ライトブリッジ3に吊下げる物は前述した美術道具や電気機器に限定されず、舞台演出上必要とされる各種道具や機器を吊下げることが出来、また、ライトバトン2やライトブリッジ3に美術道具などを吊下げるようにしても構わない。
また、電源供給ケーブル以外のケーブル、例えば、演出用電気機器の作動を制御する制御信号用のケーブル等を必要とする場合には、これらのケーブルも、前記電源供給ケーブルと同様の手段で供給することができる。
以上、本発明に係る演出空間用の上部機構、給電装置、給電方法の実施形態の一例を図面に基づいて説明したが、本発明は図示例に限定されず、特許請求範囲に記載された技術的思想の範疇において種々の変更が可能であることは言うまでもない。
本発明の実施形態の一例を示す要部の拡大正面図。 図1の要部拡大側面図。 ケーブル受け籠を任意の懸架機材に装着する手順を示す拡大正面図。
符号の説明
1:美術バトン(懸架機材)
2:ライトバトン(懸架機材)
3:ライトブリッジ(懸架機材)
5:懸架機材用ワイヤー
6:電源供給器
7:電源供給ケーブル
8:ケーブル受け籠
9:ケーブル受け籠昇降手段
9a:ケーブル受け籠用のワイヤー
9b:ワイヤー巻揚げ機
10:連結手段
11:レール
13:基台

Claims (4)

  1. 演出空間の上部において、ワイヤーで昇降自在に支持された懸架機材に吊下げる演出用電気機器に電源を供給する演出空間用給電装置であって、
    演出空間上部の前後方向に移動自在に設置され前記懸架機材の上方に移動可能とした電源供給器と、該電源供給器からの出力電源を前記演出用電気機器に供給する電源供給ケーブルと、該電源供給ケーブルを収納するケーブル受け籠と、前記電源供給器と一対に備えられ前記ケーブル受け籠を昇降させると共に該ケーブル受け籠に対し接続及び切り離しを自在としたケーブル受け籠昇降手段と、前記ケーブル受け籠を前記懸架機材に着脱可能に連結する連結手段を備えたことを特徴とする演出空間用給電装置。
  2. 前記ケーブル受け籠昇降手段は、前記ケーブル受け籠を昇降自在に支持すると共に該ケーブル受け籠に対し着脱自在としたワイヤーと、該ワイヤーの巻揚げ及び巻戻しを行うワイヤー巻揚げ機からなり、
    前記演出空間上部に前後方向移動用のレールを架設し、該レールにより前後移動自在に支持される基台に、前記電源供給器と前記ワイヤー巻揚げ機を装備したことを特徴とする請求項1記載の演出空間用給電装置。
  3. 請求項1又は2記載の演出空間用給電装置を演出空間上部の前後方向と間口方向に対し複数備えると共に、ワイヤーで昇降自在に支持した美術道具吊下げ用の懸架機材を、演出空間上部の前後方向にわたり並列状に複数備え、前記演出空間用給電装置により任意の懸架機材の上方に前記電源供給器を位置させると共に前記ケーブル受け籠を連結することで、該懸架機材を、前記演出用電気機器を吊下げる懸架機材に転用可能としたことを特徴とする演出空間用上部機構。
  4. 演出空間の上部において、ワイヤーで昇降自在に支持された懸架機材に吊下げる演出用電気機器に電源を供給する演出空間用給電方法であって、
    演出空間上部の前後方向に移動自在に設置された電源供給器と、該電源供給器からの出力電源を前記演出用電気機器に供給する電源供給ケーブルと、該電源供給ケーブルを収納するケーブル受け籠と、前記電源供給器と一対に備えられ前記ケーブル受け籠を昇降させると共に該ケーブル受け籠に対し接続及び切り離しを自在としたケーブル受け籠昇降手段と、前記ケーブル受け籠を前記懸架機材に着脱可能に連結する連結手段を備え、
    前記電源供給器と共に前記電源供給ケーブル、ケーブル受け籠昇降手段、ケーブル受け籠を前後移動させて前記懸架機材の上方に位置させた後、該ケーブル受け籠を下降させて該懸架機材に連結し、しかる後、該ケーブル受け籠から前記ケーブル受け籠昇降手段を切り離して、前記懸架機材が、前記演出用電気機器を吊下げる懸架機材として使用可能になることを特徴とする演出空間用給電方法。
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