JP2011092605A - 吊り物装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 稼働効率の良い巻き取り機構を装備でき、したがって、吊り物の移動などを速やかに実現できようにする。
【解決手段】 舞台における床F上に設置されあるいは上記の舞台における上方空間Aに垂下される吊り物を吊持する牽引部材2,3と、この牽引部材2,3の基端を連結させて駆動時にこの牽引部材2,3の巻き取りあるいは送り出しを可能にする巻き取り機構4,5とを有してなる吊り物装置において、牽引部材2,3が舞台における天井側に設けられる簀の子6に移動可能に配設のシーブ21,31を介して巻き取り機構4,5に連結され、この巻き取り機構4,5が舞台における上方空間Aを画成する袖壁に配設されてなる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、吊り物装置に関し、特に、多目的ホールなどの舞台における天井側に吊持される吊り物を舞台における床上に設置したり舞台における上方空間に垂下させたりする吊り物装置の改良に関する。
多目的ホールなどの舞台における天井側に吊持される吊り物を舞台における床上に設置したり舞台における上方空間に垂下させたりする吊り物装置としては、これまでに種々の提案がある。
その中で、たとえば、特許文献1には、吊り物としてのいわゆるパーツ分けされた音響反射板を舞台における天井のやや下方に設けた、すなわち、天井側に設けた葡萄棚状の簀の子から垂下させる吊り物装置の提案が開示されている。
すなわち、この特許文献1に開示の提案にあっては、音響反射板が簀の子上に配設のシーブを介して牽引部材たるワイヤロープで吊持される一方で、このワイヤロープの基端が同じく簀の子上に配設の巻き取り機構に連結される。
その一方で、この音響反射板は、さらなるワイヤロープでも吊持され、このさらなるワイヤロープの基端も、簀の子上に配設の別のシーブを介してやはり簀の子上に配設の別の巻き取り機構に連結される。
そして、言わば二つのシーブは、簀の子上にあって、たとえば、舞台と客席側とを結ぶ方向たる前後方向に適宜の距離をおいて配置され、また、言わば二つの巻き取り機構も、上記の提案では、簀の子上にあって同じ方向たる前後方向に適宜の距離をおいて配置される。
それゆえ、この特許文献1に開示の提案によれば、言わば前後となる巻き取り機構を選択的に駆動制御することで、言わば前後となるワイヤロープで吊持される音響反射板を舞台における床上の任意位置に設置したり舞台における上方空間の任意位置に垂下させたりできる。
特開2001‐54687号公報(要約,図1参照)
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、牽引部材たるワイヤロープで吊持される吊り物を舞台における床上に設置したりあるいは舞台における上方空間に垂下させたりできる点で、基本的に問題がある訳ではないが、利用の実際を勘案すると、些かの不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、凡そ多目的ホールは、舞台を利用しない場合もあるが、舞台を利用する場合でも、演劇や演奏あるいは公演など種々のイベントに利用されることを前提にしている。
そして、舞台が利用される場合、たとえば、言わば定番とされる演劇や演奏に利用される場合には、吊り物装置についても、上記した特許文献1に開示されているように、定型の吊り物が利用され、また、吊り物が定型通りに移動などされることで足りる。
その一方で、舞台が公演や討論会などで利用される場合に、同じ舞台上に吊り物たるスクリーンを設置したり吊持したりして、モニター画面として利用する場合がある。
このとき、舞台上のスクリーンに対する客席側からの視認性を低下させないのはもちろんのこと、併せて、舞台上の公演者や討論者の視界にも入るようにするために、いわゆる二次元方向だけでなく三次元方向にも傾斜可能とされることが肝要になる。
にも拘わらず、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、吊り物たるスクリーンの吊持を可能にするが、このスクリーンを二次元方向だけでなく三次元方向にも傾斜可能に吊持し得るとはしない。
この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、種々の吊り物の吊持を可能にするのはもちろんのこと、吊り物を種々の態様に吊持し得るようにして、その汎用性の向上を期待するのに最適となる吊り物装置を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明による吊り物装置の構成を、基本的には、舞台における床上に設置されあるいは上記の舞台における上方空間に垂下される吊り物を吊持する牽引部材と、この牽引部材の基端を連結させて駆動時にこの牽引部材の巻き取りあるいは送り出しを可能にする巻き取り機構とを有してなる吊り物装置において、上記の牽引部材が上記の舞台における天井側に設けられる簀の子に移動可能に配設のシーブを介して上記の巻き取り機構に連結され、上記の巻き取り機構が上記の舞台における上方空間を画成する袖壁に配設されてなるとする。
それゆえ、この発明にあっては、吊り物を吊持する牽引部材が簀の子に移動可能に配設のシーブを介して巻き取り機構に連結されるから、このシーブの配設位置が簀の子に対して変更される場合には、このシーブの配設位置が変更されない場合に比較して、吊り物の吊持位置を変更し、吊り物の態勢を変更し得る。
このとき、簀の子に対するシーブの配設位置を変更しなくても、巻き取り機構における牽引部材の巻き取り量あるいは送り出し量を変更することで、吊り物の態勢を変更し得る。
そして、この発明にあっては、牽引部材の基端を連結させる巻取り機構が舞台における上方空間を画成する袖壁に配設されるから、この巻き取り機構が言わば互いに対向する袖壁間に架設される簀の子上に配設される場合に比較して、たとえば、規模を大きくして稼働効率を良くすることが可能になる。
その結果、この発明によれば、吊り物を種々の態勢に設定できると共に稼動効率を良くする巻き取り機構を利用でき、吊り物の移動などを速やかに実現できる。
この発明による吊り物装置の一実施形態を原理的に示す概略斜視図である。 図1の吊り物装置の一部を舞台の袖壁側から看た状態を原理的に示す概略側面図である。 この発明による吊り物装置を利用した吊り物の態勢を舞台の天井側から看た状態を原理的に示す概略平面図である。 この発明による吊り物装置の他の実施形態における一部を図2と同様に示す概略側面図である。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による吊り物装置は、吊り物を牽引部材で吊持すると共に、この吊り物の利用状態を現出し、また、不使用時における吊り物の収納状態を現出する。
すなわち、この発明による吊り物装置は、図1および図2に示すように、基本的には、舞台(符示せず)における床F(図2参照)上に設置され、あるいは、舞台における上方空間A(図2参照)に垂下される吊り物たるスクリーン1を吊持する牽引部材たるワイヤロープ2,3と、このワイヤロープ2,3の基端を連結させて駆動時にこのワイヤロープ2,3の巻き取りあるいは送り出しを可能にする巻き取り機構4,5とを有してなる。
なお、舞台なる語は、一般的には、段差を有して客席Gと画成されて演技者などが立ち入る床Fを有する平面領域と、この平面領域の上方空間Aとを含む総称とされる。
そこで、この発明の説明にあっても、原則的には、同様の意味で使用するが、図示するところでは、床Fと上方空間Aとを分けても使用する。
ところで、この吊り物装置における吊り物としては、図示するスクリーン1を初めとして、図示しないが、緞帳やホリゾント幕、さらには、音響反射板や背景板など種々のものがあるが、この発明における提案の趣旨からすると、凡そ吊り下げ式にして移動可能な構成であれば良く、その限りにおいて、任意のものを選択できる。
ただ、移動可能と言っても、組立式のものは、移動のための分解作業や移動先での組立作業を必須にする点で好ましくなく、たとえば、図示するように、吊り物がスクリーン1とされるとき、このスクリーン1が巻き上げ式や折畳み式に形成されるのが良く、この場合には、設置性を良くする上で有利となる。
ところで、スクリーン1は、多くの場合に、客席Gの後方の映写室(図示せず)からの投影を受けるいわゆる正面式に形成されるが、スクリーン1の背面側に投影設備が配設される背面式であっても良い。
なお、スクリーン1を巻き取り式や折り畳み式に設定するについては、任意の構成が選択されて良いが、図示する巻き取り式のスクリーン1にあっては、舞台の間口方向に延設される巻き取り体(図示せず)にスクリーン1の基端たる上端が一体的に連結される。
このとき、上記の巻き取り体は、たとえば、詳しくは図示しないが、駆動源11(図1参照)を保持する収納箱12内に収装され、駆動源11の駆動で回動するときにスクリーン1を巻き上げあるいは送り出す。
そして、スクリーン1の垂下される先端たる下端は、オモリを兼ねる下端棒13を有してスクリーン1を所定の緊張状態に維持すると共に、図示するところでは、スクリーン1の下端が舞台の床Fに接触するかあるいは接触しないかの状態に垂下されるが、これに代えて、図示しないが、スクリーン1の下端の下端棒13が舞台の床Fに連結されても良い。
ちなみに、スクリーン1の上端が巻き取り体に一体的に連結されると共に、スクリーン1の下端が下端棒13に一体的に連結されることで、スクリーン面1aが所定の緊張状態に維持されるから、この意味からすると、スクリーン1の下端は、舞台の床Fと分離されるのが良い。
一方、上記の巻き取り体に連結される駆動源11は、減速器付きの電動モータからなり、この電動モータに接続されるリード線11a(図1参照)は、舞台の上方の天井(図示せず)下方に設けられる葡萄棚状の簀の子6(図2参照)に配置されるコードリール11b(図1参照)に接続され、このコードリール11bには、商用電流が供給される。
なお、スクリーン1の上端を連結させる巻き取り体を収装する収容箱12は、図示するところでは、ブリッジ7に吊持され、このブリッジ7に牽引部材たるワイヤロープ2,3が連結される。
そして、ブリッジ7は、これに吊持されるスクリーン1の重量負担に最適となるように選択されるもので、この観点からすると、このブリッジ7に代えて、図示しないが、バトンが利用されても良いことはもちろんであり、また、このブリッジ7がバトンに吊持され、このバトンに牽引部材が連結されても良い。
以上のような前提の下に、この発明による吊り物装置にあっては、牽引部材たるワイヤロープ2,3が前記した簀の子6に移動可能に配設のシーブ21,31を介して巻き取り機構4,5に連結され、この巻き取り機構4,5が舞台における上方空間Aを画成する袖壁(図示せず)に配設される。
少し説明すると、先ず、牽引部材は、スクリーン1の前方からこのスクリーン1を牽引する言わば客席G寄りの、すなわち、前方のワイヤロープ2と、スクリーン1の後方からこのスクリーン1を牽引する言わば舞台の奥側寄りの、すなわち、後方のワイヤロープ3とからなる。
このとき、前方のワイヤロープ2および後方のワイヤロープ3は、舞台の奥側と客席G側とを結ぶ前後方向で一対とされると共に、スクリーン1を舞台の間口方向となる左右部で吊持するから、いわゆる左右でも一対とされて、前方のワイヤロープ2a,2bおよび後方のワイヤロープ3a,3bの計四本となる。
もっとも、前方のワイヤロープ2および後方のワイヤロープ3のいずれか、あるいは、両方を長短してスクリーン1を前後させ、あるいは、昇降させるについては、図示しないが、ワイヤロープ2,3をいわゆるダブル仕様にしなくても良い。
すなわち、ワイヤロープ2,3にあって、舞台の間口方向に左右となる二本のワイヤロープ2a,2bおよび3a,3bをそれぞれ一本にしても、この各一本となるワイヤロープ2,3を選択的に長短することで、スクリーン1を前後させ、あるいは、昇降させることが可能になる。
ただ、ワイヤロープ2および3をダブル仕様にするか、あるいは、各一本とするかに拘わらず、スクリーン1を前後させ、あるいは、昇降させる際には、スクリーン1が傾斜することを阻止する必要があり、このスクリーン1の傾斜阻止の方策については任意の方策が選択されて良い。
そして、巻き取り機構4,5は、図示するところでは、計四本となるワイヤロープ2a,2b,3a,3bにおける前方のワイヤロープ2aを連結させる巻き取り機構4aと、前方のワイヤロープ2bを連結させる巻き取り機構4bと、後方のワイヤロープ3aを連結させる巻き取り機構5aと、後方のワイヤロープ3bを連結させる巻き取り機構5bの計四基とされる。
一方、巻き取り機構4a,4b,5a,5bであるが、基本的には、ウインチからなり、ワイヤロープ2a,2b,3a,3bの巻き取りおよび送り出しを可能にするドラム41,42,51,52を有し、このドラム41,42,51,52は、図示しないがそれぞれの駆動源の駆動で回動する。
ところで、巻き取り機構4,5は、この発明にあって、舞台の上方空間Aを画成する袖壁(図示せず)に配設され、それゆえ、この巻き取り機構4,5が舞台の上方の簀の子6上に配設される場合に比較して、つまり、前記した特許文献1に開示のように巻き取り機構が言わば互いに対向する袖壁間に架設される簀の子上に配設される場合に比較して、たとえば、規模を大きくして稼働効率を良くすることが可能になり、吊り物たるスクリーン1の移動などを速やかに実現できる。
そして、この巻き取り機構4,5が規模を大きくする場合には、たとえば、ドラム41,42,51,52を大径に形成できると共に、高速で回転させることが可能になり、ワイヤロープ2,3の時間当たりの移動速度を速くして吊り物の速やかな移動を実現し得る。
一方、上記の巻き取り機構4,5が舞台の上方空間Aを画成する袖壁に配設されることに関してだが、先ず、凡そ袖壁は、簀の子より堅牢に形成されることは自明である。
何故なら、この種の多目的ホールや劇場などの築造の際には、柱および梁が構造部材とされるのはもちろんだが、袖壁も構造部材とされることがあり、また、構造部材とされないにしても、いわゆる化粧壁ではないので、構造部材に近い強度を有するように築造される。
このことからして、この袖壁に簀の子6を支承させることがあり、したがって、この簀の子6と比較すれば、袖壁の方が遥かに堅牢に形成されるから、上記した巻き取り機構4,5が簀の子6上に配設される場合に比較して袖壁に配設される場合の方が巻き取り機構4,5を、たとえば、大きく形成することが可能になり、吊り物を移動などさせる際の作業効率を良くすることが可能になる。
また、この種の多目的ホールや劇場などにおける袖壁には、図示しないが、キャットウォークが設けられることがあり、それゆえ、このキャットウォークにあるいはこのキャットウォークに近隣するように巻き取り機構4,5が配設される場合には、このキャットウォークを利用して巻き取り機構4,5に対するメンテを実践し得る点でも有利となろう。
また、同じく図示しないが、巻き取り機構4,5がキャットウォークに移動可能に配設されるなどして結果的に袖壁に移動可能に配設される場合には、後述するように、シーブ21,31が移動可能に簀の子6に配設されることに対応し得る。
以上からして、この発明では、巻き取り機構4,5が舞台における上方空間Aを画成する袖壁に配設されるとし、その結果、巻き取り機構4,5を、たとえば、大きく形成し得るのはもちろんのこと、この巻き取り機構4,5を簀の子6上に配設しないから、その分簀の子6上を他の用途に利用することを可能にする利点がある。
ところで、牽引部材たるワイヤロープ2,3は、所定の引っ張り強度を有する点で、たとえば、鎖より牽引部材として優れるが、いわゆる曲率の小さい曲げに対しては弱く、したがって、ブリッジ7に先端たる下端が連結されるワイヤロープ2,3は、簀の子6上のシーブ21,31および22,32でいわゆる方向変換されて基端が巻き取り機構4,5に連結される。
すなわち、先端がブリッジ7に連結されてほぼ上下方向に移動するワイヤロープ2,3は、シーブ21,31および22,32を介して途中で水平方向に方向変換され、袖壁に配設の巻き取り機構4,5に基端が連結される。
そして、この発明の吊り物装置にあって、シーブ21,31は、簀の子に移動可能に配設され、このとき、シーブ22,32にあっても、シーブ21,31に同期して移動可能とされるのが良い。
ちなみに、シーブ21,31を簀の子に対して移動可能に配設するについては、任意の構成が選択されて良く、また、シーブ21,31の移動に同期するシーブ22,32の配設についても、任意の構成が選択されて良い。
その結果、この発明の吊り物装置にあっては、牽引部材たるワイヤロープ2,3を介装させるシーブ21,31の簀の子に対する配設位置を選択することで、また、巻き取り機構4,5による巻き取り長さおよび送り出し長さを区々に選択することで、スクリーン1を所望の状態におくことが可能になる。
すなわち、図1に示すところにあって、前方のワイヤロープ2a,2bを短くすると共に後方のワイヤロープ3a,3bを長くする場合には、図2中に仮装線図で示すように、スクリーン1を客席G寄りとなる舞台の前方側に位置決めることが可能になる。
そして、上記と逆に、前方のワイヤロープ2a,2bを長くすると共に後方のワイヤロープ3a,3bを短くする場合には、図2中に実線図で示すように、スクリーン1を舞台の奥側に位置決めることが可能になる。
以上のように、前方のワイヤロープ2および後方のワイヤロープ3のいずれか一方を優先して長くする場合には、スクリーン1を舞台における床F上に起立させるように位置決める、すなわち、使用状態におくことが可能になる。
このとき、シーブ21および31は、それぞれが簀の子6に固定状態に維持されても良いが、それぞれがスクリーン1の移動方向に移動されても良く、この場合には、シーブ21,31が固定状態に維持されている場合に比較して、より迅速にスクリーン1を移動し得る。
上記に対して、図示しないが、前方ワイヤロープ2および後方ワイヤロープ3のいずれか一方を優先して短くする場合にはスクリーン1を舞台における上方空間Aに位置決める、すなわち、収納状態におくことが可能になる。
そして、このときにも、シーブ21および31が簀の子6に固定状態に維持されるよりもスクリーン1の移動方向に移動可能とされるのが良く、この場合にもスクリーン1をより迅速に移動し得る。
それゆえ、この発明にあっては、牽引部材たるワイヤロープ2,3の長さを区々に選択することで、舞台にあって、スクリーン1を所望の使用状態あるいは不使用状態のいずれかに位置決めることが可能になる。
一方、上記したところに対して、たとえば、図3中に実線図で示すところから、すなわち、舞台の間口方向に沿うスクリーン1を、図3中に仮想線図で示すように、この間口方向に対して傾斜させるについては、前方のワイヤロープ2bを長くして緩める一方で、後方のワイヤロープ3bを短くして緊張すると、図3中で右側部となるスクリーン1の一側部が舞台の奥壁方向に後退させられ、スクリーン1が二次元方向に傾斜される。
このとき、図3中で左側部となるスクリーン1の他側部は、前記した実線図で示す位置から仮想線図で示す位置に僅かに後退されても良いが、元に位置に維持されても良く、その調整は、巻き取り機構4a,4b,5a,5bに対する選択された制御で具現化される。
そして、この図3に示すところにおいて、スクリーン1の下端位置が図中に仮想線図で示す位置とされながら、この下端が舞台の床Fに接続されて固定される上で、スクリーン1の図3中で左右端となる上端が客席G側に傾倒される場合には、図示しないが、スクリーン1が三次元方向に傾斜される。
そしてまた、この図3に示すところでは、シーブ21,31は、言わば固定状態に維持される前提であるが、上記のスクリーン1を二次元方向あるいは三次元方向に傾斜させるについて、シーブ21,31を併せて簀の子6上で移動させても良いことはもちろんであり、この場合には、いわゆる無理のない牽引部材2,3によるスクリーン1の吊持が可能になる。
図4は、この発明による吊り物装置で、吊り物たるパネル式スクリーン10を吊持するもので、この場合には、後方の牽引部材3の先端が吊り物に対して分離可能に連結される。
したがって、この実施形態の場合には、図示しないが、後方の牽引部材3が前記した図1および図2に示すように吊り物を保持するブリッジ7の上端に連結される場合に、このパネル式スクリーン10をいわゆる垂直状態に配設することを可能にする。
その一方で、図4に示すように後方の牽引部材3の先端をパネル式スクリーン10に言わば直に連結する場合には、たとえば、パネル式スクリーン10の下端を舞台の床Fに着座させた状態で、あるいは、パネル式スクリーン10の下端を舞台の床Fに着座させない状態で、このパネル式スクリーン10をいわゆる前傾状態に立設させることを可能にする。
そして、この図4に示す実施形態にあっても、前記した図3に示す実施形態の場合と同様に、パネル式スクリーン10を二次元方向に傾斜し得るのはもちろんのこと、三次元方向にも傾斜させ得る。
前記したところでは、巻き取り機構4,5は、それぞれ二本となる各ワイヤロープ2a,2b,3a,3bの基端をそれぞれ単一となるドラム41,42,51,52に連結させるが、これに代えて、図示しないが、ワイヤロープ2a,2bあるいは3a,3bごとにドラム41,51があって、それぞれが単一の駆動源で駆動され、あるいは、個別の駆動源で駆動されても良い。
また、前記したところでは、吊り物としてスクリーン1を例示したが、前述したように、この発明の構成からすれば、吊り物として、たとえば、音響反射板や背景板が選択されても良く、また、緞帳やホリゾント幕などが吊り物として選択されても良いことはもちろんである。
稼働効率の良い巻き取り機構を装備でき、したがって、吊り物の移動などを速やかに実現できるようにするのに向く。
1 吊り物たるスクリーン
1a スクリーン面
牽引部材たるワイヤロープ
2a,2b 前方のワイヤロープ
3a,3b 後方のワイヤロープ
4,4a,4b,5,5a,5b 巻き取り機構
6 簀の子
7 ブリッジ
10 吊り物たるパネル式スクリーン
11 下端棒
11a リード線
11b コードリール
21,22,31,32 シーブ
41,42,51,52 ドラム
A 上方空間
F 床
G 客席

Claims (6)

  1. 舞台における床上に設置されあるいは上記の舞台における上方空間に垂下される吊り物を吊持する牽引部材と、この牽引部材の基端を連結させて駆動時にこの牽引部材の巻き取りあるいは送り出しを可能にする巻き取り機構とを有してなる吊り物装置において、上記の牽引部材が上記の舞台における天井側に設けられる簀の子に移動可能に配設のシーブを介して上記の巻き取り機構に連結され、上記の巻き取り機構が上記の舞台における上方空間を画成する袖壁に配設されてなることを特徴とする吊り物装置。
  2. 上記の吊り物が巻き上げ式あるいは折り畳み式のスクリーンとされてなる請求項1に記載の吊り物装置。
  3. 上記の牽引部材が上記の吊り物を上記の舞台の客席寄りとなる前方から吊持する前方の牽引部材と、上記の舞台の奥壁寄りとなる後方から吊持す後方の牽引部材とからなり、上記の前方の牽引部材および後方の牽引部材がそれぞれ左右で一対とされてなる請求項1または請求項2に記載の吊り物装置。
  4. 上記の牽引部材が上記の吊り物を上記の舞台の客席寄りとなる前方から吊持する前方の牽引部材と、上記の舞台の奥壁寄りとなる後方から吊持す後方の牽引部材とからなり、上記の前方の牽引部材および後方の牽引部材がそれぞれ左右で一対とされてなる一方で、上記の巻き取り機構が上記の左右となる前方の牽引部材の基端を連結させて一対とされると共に、上記の左右となる後方の牽引部材の基端を連結させて一対とされてなる請求項1,請求項2または請求項3に記載の吊り物装置。
  5. 上記の牽引部材がワイヤロープとされてなる請求項1,請求項2,請求項3または請求項4に記載の吊り物装置。
  6. 上記の駆動機構がウインチからなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4または請求項5に記載の吊り物装置。
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