JPH08148005A - 面状バトン装置 - Google Patents

面状バトン装置

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JPH08148005A
JPH08148005A JP6287812A JP28781294A JPH08148005A JP H08148005 A JPH08148005 A JP H08148005A JP 6287812 A JP6287812 A JP 6287812A JP 28781294 A JP28781294 A JP 28781294A JP H08148005 A JPH08148005 A JP H08148005A
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JP
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planar
lighting
baton
lifting
lighting systems
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JP6287812A
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English (en)
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Nobuaki Sekine
信明 関根
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
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R D S KK
RDS KK
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R D S KK
RDS KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の棒状バトンから面状バトンに転換させ
ることにより、棒状バトンによる照明装置の二次元移動
から面状バトンによる照明装置の三次元移動を可能なら
しめ、複雑な移動昇降装置、給電装置を小型、安価に製
作し、作業の煩雑さを回避させ、照明演出上、要求され
るあらゆる照明技法を駆使できるようにすると共に配光
特性を向上させる。 【構成】 昇降装置の可動部分を複数のケーブル2で昇
降自在に吊設し、周縁に案内手段3が配設された面状架
台本体1を有する主昇降装置と、前記面状架台本体1の
案内手段3に沿って移動する移動体4と前記移動体4に
対して伸縮自在に取り付けられ、照明装置7を昇降させ
る支承体6とを含む一点吊移動昇降装置に分割すると共
に、一点吊移動昇降装置の昇降距離を比較的短く昇降さ
せ、また架台本体1を従来の棒状バトンから面状バトン
に転換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、劇場、コンサートホー
ル、テレビスタジオ等に設備される照明用移動昇降装
置、特に照明演出の多様化に伴い照明設計者または演出
家から要求される最適な照明配置を可能ならしめる照明
用移動昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】劇場の舞台やテレビスタジオの天井空間
には、演技者や大道具、小道具等のセット類を照明する
または、各種のバラエティ番組の司会者、ゲストまたは
参加者等を照明する多数の照明装置が設備されている。
これらの照明装置のうち、例えば、スポットライト等の
照明装置を吊架し、この照明装置を昇降する一般的な方
法として、バトンに付設したダクト状のコンセントボッ
クスと照明装置を吊設する吊りパイプとを備えた昇降バ
トンが多く用いられている。
【0003】この昇降バトンに各種の照明装置が複数個
吊設され、必要な高さに設定され使用される。この昇降
バトンの長さは、通常3000mm前後あるいはそれ以
上の長さのもので、実際、スタジオ等において複数個の
昇降バトンが概ね1000mm乃至2000mmの間隔
をおいて平行に配列されている。この昇降バトンに吊設
された複数個の照明装置は、それぞれの照明装置の高さ
を個別に任意に遠隔操作にて調整することはできず、こ
の昇降バトンに吊設された複数個の照明装置の全てを一
括して同時に調整するように、昇降バトンの高さを調整
することにより行っている。
【0004】このため、例えば、昇降バトンを昇降する
際に、昇降バトンに吊設された照明装置のいずれかがス
タジオセット等と接触するような場合、接触していない
他の照明装置を更に下方に下げる必要があるにもかかわ
らず、下げることができないという欠点がある。また、
平行に配列された昇降バトンと昇降バトンの中間位置が
照明の最適位置であっても、即座にその中間位置に照明
装置を配置することができないという欠点がある。また
更に、照明装置を昇降バトンの中で平行に移動する必要
がある場合は、フロアーまで昇降バトンを下降させる
か、キャットウォーク上で作業者が直接その照明器具の
吊り替えをすることが必要になるという欠点があり、前
記従来の昇降装置は、安価な設備費で製作できる一方、
最適な照明演出を達成するには、不便な昇降装置であ
る。
【0005】上記の欠点を改善するために、一点吊昇降
装置が提案された。この一点吊昇降装置は、照明装置の
高さを調整することのできる伸縮自在なポールとこのポ
ールを伸縮させる昇降機構より構成されている。この一
点吊昇降装置と他の一点吊昇降装置の間隔は、概ね10
00mm乃至2000mmの間、離間して天井付近のグ
リッド上に固定して吊設されている。一点吊昇降装置
は、グリッド上に固定しているので、横移動ができな
い。一点吊昇降装置は、他方、照明装置1個毎に昇降機
構を有しているので照明装置の高さを適切な位置に設定
することができ、スタジオセット等に照明装置が接触し
ないようにそれぞれの高さを調節することができる。
【0006】しかしながら、一点吊昇降装置と他の一点
吊昇降装置の中間位置が照明の最適位置である場合は、
一点吊昇降装置は横移動することができないことから、
補助的なバーを張り出して照明装置を作業者が吊り替え
る必要がある等の不便がある。さらに、この補助的なバ
ーは、一点吊昇降装置の偏心荷重の制約からあまり長く
張り出すことができないので、この補助的なバーに吊設
される照明装置の移動範囲は制約される。上記一点吊昇
降装置の欠点は、照明装置の横移動範囲に制約があるこ
とと、比較的設備費が高価になることである。
【0007】一点吊昇降装置と他の一点吊昇降装置の中
間位置に照明装置を配置することができるように改良し
た昇降装置として、十字バトン式一点吊昇降装置(実公
昭57−8090号)が提案された。この十字バトン式
一点吊昇降装置は、従来から固定パイプに吊設された照
明装置間の照明範囲は限定されており、かかる照明範囲
をさらによく照明するために十字バトンおよび連結用パ
イプを使用して、固定パイプ間に架橋連結し、固定パイ
プ間鉛直下の照明範囲を照明する自由度を達成したもの
であるが、依然として照明装置を作業者が吊り替えた
り、スタジオセット等に接触した際に連結パイプを作業
者が着脱させたりする煩雑な作業が必要とされる。
【0008】さらに、上記の欠点を改良した通称、グラ
ナダ方式といわれる一点吊昇降装置が提案されている。
グラナダ方式は、一点吊昇降装置が固定されておらず、
天井付近のグリッド上に走行レールを配置し、一点吊昇
降装置の横方向の移動を可能にしたものである。グラナ
ダ方式は横方向に移動が可能であるので、移動方向に対
しては、照明の最適位置が得られるが、設備費が比較的
高価になり、作業者が一点吊昇降装置を横方向に移動さ
せるという欠点がある。
【0009】この欠点である人力負担を動力により自動
化した方式として、自動走行一点吊昇降装置が提案され
た。この方式は、走行レールの配置間隔を1m前後にす
ることにより、理想的な照明配置が可能であり、コンピ
ュータ制御による無人化運転が可能である。しかし、自
動走行一点吊昇降装置は、設備費が非常に高価になり、
投資効率の側面から現段階では採用することが困難であ
る。上述した従来技術の問題点を総括すると、比較的安
価な設備費で製作された昇降装置は、最適な照明配置が
できず、逆に最適な照明配置ができるものは、設備費が
比較的高価になるかまたは、作業が煩雑になるという傾
向がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決するもので、特に、前記自動走行一点吊昇降装置
によって得られる機能例えば、人力負担の無い横方向駆
動を、安価な設備費で供給することができる。即ち、昇
降装置の可動部分を主昇降装置と一点吊移動昇降装置に
分割させることにより、複雑な移動昇降装置および給電
装置を小型にさせ、安価に製作でき、作業の煩雑さを回
避させ、更に一点吊移動昇降装置の架台本体を従来の棒
状バトンから面状バトンに転換させることにより、棒状
バトンによる照明装置の一次元移動から面状バトンによ
る照明装置の二次元移動を可能ならしめる、照明装置の
自在な配置が可能な面状バトン装置を提案することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる点に鑑み
為されたもので、本発明の面状バトン装置は、複数のケ
ーブルで昇降自在に吊設され、周縁の少なくとも1辺に
案内手段が配設された面状架台本体を有する主昇降装置
体に対して、伸縮自在に取り付けられ、照明装置を昇降
させる支承体とを含む一点吊移動昇降装置と、前記支承
体の下端部に吊設された照明装置と、よりなり、前記移
動体を移動させること、前記支承体を伸縮させること、
前記照明装置のパン角度、チルト角度を切り換えて、配
光特性を選択的に変化させることを遠隔制御し得ること
を特徴とする。
【0012】
【実施例】本発明を図面に基づいて説明する。図1は本
発明の第1の実施例の平面図、図2は図1の側面図、図
3は図1のA−A線断面図である。図1乃至図3に図示
した第1の実施例において、1は面状架台本体、2は主
ワイヤ、3はガイドレール、4は移動体、5は車輪、6
はショートポール、7は照明装置、8はケーブル籠、9
はケーブル、10は扁平ケーブル収納籠、11は調光装
置、12は補助制御盤、15はワイヤである。
【0013】面状架台本体1は、複数の主ワイヤ2によ
って吊設されている。主ワイヤ2は、図1または図2に
図示されるように、面状架台本体1のガイドレールの内
側の四隅に固定されている。一方、他端は、天井付近の
グリッド上に設置された昇降装置(図示せず)に取り付
けられ、この昇降装置の巻き取りまたは巻き戻しにより
面状架台本体1が昇降する。面状架台本体1の昇降距離
は、天井付近のグリッドから若干下がった位置に設置さ
れたキャットウオーク付近からフロアー面までの高さ
で、例えば、通常のテレビスタジオでは5m乃至10m
である。
【0014】面状架台本体の平面上の大きさは、最小幅
が800mm以上、平面積が1m2以上、長さが200
0mm以上の正方形または長方形で、好ましくは、1辺
が1000mm乃至2000mmの範囲で選定され、本
実施例の面状架台本体の大きさは、1800mmの正方
形に設計されている。面状架台本体1の各4辺の周縁に
は、ガイドレール3が配設される。ガイドレール3の夫
々の内側のレールは、面状架台本体1のフレームである
と共に移動体4のガイドレールの働きをする。ガイドレ
ール3には、ガイドレール3に沿って個別に移動可能な
移動体4を面状架台本体1の各4辺に夫々1台設けてい
る。
【0015】面状架台本体1のガイドレール3の内側平
面上には、扁平ケーブル収納籠10、調光装置11およ
び補助制御盤12が配設されている。扁平ケーブル収納
籠10は、面状架台本体1に設置された全ての昇降装置
の給電線と制御線のケーブルを収納することができる。
前記ケーブルは、グリッドに固定され、面状架台本体が
上昇する場合、扁平ケーブル収納籠10に折り重なって
折り畳まれる。面状架台本体が下降する場合、折り畳ま
れたケーブルは扁平ケーブル収納籠10から伸長する。
本図において前記ケーブルは省略されている。
【0016】調光装置11は、面状架台本体1に設置さ
れた全ての照明装置7の調光制御を個別に動作させる回
路数が内蔵されているのみならず、照明装置7が更に面
状架台本体1に追加して設置された場合を考慮して予備
の回路が設けられている。補助制御盤12は、移動体4
の移動、ショートポール6の昇降および照明装置7その
他を制御することができる。
【0017】移動体4は、図3に図示されるように、4
個の案内つば付き車輪5をもっており、ガイドレール3
の内側に前記案内つばが案内され、前記案内つばの径よ
り小径の車輪はガイドレール3上を回転し移動する。本
実施例においては、モータ等の電動装置(図示せず)に
より移動するように設計されているが、車輪5の全てを
遊車として作業者が移動させるようにすることもでき
る。万一、照明装置7がスタジオセットに衝突した場
合、照明装置7を吊設している支承体6が破損しないよ
うに、車輪5がガイドレール3上から浮き上がり、スタ
ジオセットと支承体6の破損を極力防止するように設計
されている。ガイドレール3の移動終端には、安全停止
スイッチ(図示せず)が設置され、照明装置の破損と駆
動系の過負荷によるトラブルを防止するようにしてい
る。
【0018】移動体4には、図2または図3に図示され
るように、移動体4に支持され、移動体4を上下に貫通
し、昇降可能な支承体6を設けている。この支承体6
は、ショートポールとも呼び、テレスコピック方式を採
用している。即ち、例えば、アルミニューム製の同心状
の角パイプで形成され、直径または内径の異なる複数の
ポールを多段式に積み重ねて伸縮可能に形成されてい
る。
【0019】移動体4には、更にショートポールを伸縮
させる昇降装置が設けられているが、本実施例において
は、ワイヤ15により吊り下げられ、径の異なる角パイ
プの間には、最小限の隙間をもって嵌合している。ショ
ートポール6の各両端には、図示されていないが、安全
停止スイッチが設置されている。したがって、ショート
ポールの最大長以内の限界位置以上に伸長せず、限界位
置以内で停止する。前記面状架台本体1の昇降可能距離
は、一般的に5m乃至10mの範囲にあり、ショートポ
ールの昇降可能距離は、前記面状架台本体1の昇降可能
距離の4分の1以下に設計されているが、本実施例にお
いては、1500mmに設計している。
【0020】本発明は、キャットウォーク付近からフロ
アー付近までの距離を昇降する主昇降装置の昇降距離の
全長を比較的高価なテレスコピックにて設計せずに、キ
ャットウォーク付近からフロアー付近までの距離の内、
大雑把な昇降距離は、主ワイヤにて昇降させ、微妙な短
い昇降距離は、ショートポール等の一点吊移動昇降装置
にて行うことにより、一点吊移動昇降装置がコンパクト
に設計され、製造原価が安価になり、更に高信頼性およ
び安全性が高い昇降装置となる。即ち、主昇降装置の昇
降距離を1とすると、一点吊移動昇降装置の昇降距離を
主昇降装置の昇降距離の4分の1以下に設計することが
製造原価低減の見地から好ましい。
【0021】ショートポール6の最下端には、照明装置
7が設置されている。この照明装置7は図示されていな
い制御装置により遠隔制御される。照明装置7として例
えば、スポットライトまたはフラッドライトが装着され
る。ショートポール6の下端と照明装置の間には、ケー
ブル籠8が設置され、照明装置に給電する電源線および
照明装置のパン、チルト駆動その他を制御する制御線を
含めたケーブル9を収納する。
【0022】図4は本発明の第2の実施例の平面図、図
5は図4の側面図、図6は図4のB−B線断面図であ
る。図4乃至図6に図示した第2の実施例において、2
1は面状架台本体、22は主ワイヤ、23はガイドレー
ル、24は移動体、25は車輪、26はショートポー
ル、27は照明装置、28はケーブル籠、29はケーブ
ル、30は扁平ケーブル収納籠、31は調光装置、32
は補助制御盤、35はワイヤである。
【0023】図4乃至図6に図示した第2の実施例と図
1乃至図3に図示した第1の実施例との相違は、以下で
ある。第2の実施例においては、面状架台本体21の平
面上の形状が、幅800mm以上、長さ2000mm以
上の長方形を基本に、本実施例においては、幅1400
mm、長さ3200mmの長方形である。第2の実施例
では、長方形の長辺の2辺にガイドレール23が配置さ
れており、短辺にはガイドレールが配置されていない。
【0024】第2の実施例は、長手方向の長辺の2辺に
移動体24およびショートポール26をそれぞれ2個以
上配置するように設計したものである。この第2の実施
例は以下の場合に使用される。例えば、スタジオ等の設
計段階において、特定の天井空間に比較的短い間隔で美
術バトン等を配置することが既に予定されている場合
に、後述する第3実施例の面状バトン装置を設置するに
は、設置空間が狭く設置することができない場合におい
て、幅方向が狭く、長手方向が広い場合に、更に照明装
置を長手方向に大きく移動させることが必要な場合に第
2の実施例が使用される。
【0025】また、第2の実施例は、図6のaに示すよ
うに吊り手段として吊りパイプを設けることもできる。
この吊りパイプaは、面状架台本体21の長手方向の中
央下部に設置され、配光特性を上げるために追加の照明
装置例えば、ベースライト、フラッドライトを一時的に
吊架することもできる。第2の実施例のその他の構成、
機能および特徴は第1の実施例と同様である。
【0026】図7は本発明の第3の実施例の平面図、図
8は図7の側面図、図9は図7のC−C線断面図であ
る。図7乃至図9に図示した第3の実施例において、4
1は面状架台本体、42は主ワイヤ、43はガイドレー
ル、44は移動体、45は車輪、46はショートポー
ル、47は照明装置、48はケーブル籠、49はケーブ
ル、50は扁平ケーブル収納籠、51は調光装置、52
は補助制御盤、55はワイヤである。
【0027】図7乃至図9に図示した第3の実施例と図
4乃至図6に図示した第2の実施例との相違は、以下の
とおりである。第2の実施例では、面状架台本体21の
長手方向中央に追加の照明装置を吊設し、作業者が、上
記追加の照明装置の取り付け、取り外し更に、その調整
をするように設計されていたものを、第3の実施例で
は、面状架台本体41の長手方向中央にガイドレール4
3を設け、移動体44およびショートポール46をそれ
ぞれ2個以上を配置することができるようにしている。
第2の実施例では、追加の照明装置を一時的に吊設する
ように設計されていたが、第3の実施例では、配光特性
を上げるために追加の照明装置例えば、ベースライト、
フラッドライトをガイドレール43に一時的にも恒久的
にも吊架することができる。第3の実施例のその他の構
成、機能および特徴は第2の実施例と同様である。
【0028】更に、第1乃至第3の実施例すべてに関し
て、面状架台本体のガイドレールの内側に調光装置、給
電コンセント、補助制御盤および予備スペースを配置す
ることが更に可能になった。従来のバトンにおいては、
バトン上に例えば、調光装置補助制御盤等の照明関連付
属装置類を載置するには面積が狭く、バトン上に載置す
ることが不可能な照明関連付属装置類は、制御室等に設
置されていた。本発明によれば、調光装置は面状架台本
体に設置された所定数の照明装置の調光制御をすること
ができ、さらに追加の照明装置の調光制御をすることが
できる。
【0029】従来、調光装置は、比較的大型のためスタ
ジオから離れた制御室に調光装置を配置し、制御卓によ
りスタジオにある照明装置の調光を制御していたが、最
新の調光装置は、従来の調光装置よりも小型になり、更
に騒音低下等の特性が向上したため、直接バトンに搭載
することが可能になった。このように所定数の照明装置
の調光制御をすることのできる回路数を有する調光装置
をバトンに搭載することを調光装置の分散配置と呼んで
いる。調光装置の分散配置ができるようになると、当
然、調光装置を制御室に据え付ける必要がなくなり、更
に制御室における調光装置の配置空間が不要になる。し
たがって、本発明によれば、面状架台本体の中央に充分
な面積が確保できることから、調光装置の分散配置をし
てもなお、余裕のある面積が架台本体に存在する。
【0030】補助制御盤は、前記したように移動体の移
動、ショートポールの昇降および照明装置その他を制御
することができる。さらに、照明装置を遠隔制御する場
合には、移動体の移動、ショートポールの昇降、照明装
置のパン、チルト、フォーカス等を含めた三次元制御を
することができる。これらの三次元制御は、面状架台本
体の任意の1個の照明装置のみを制御するのみならず、
面状架台本体の全ての照明装置を、同時かつ瞬時に制御
すること、さらに複数の面状架台本体の照明装置を全部
または指定した任意の照明装置を集合または群にして制
御することが容易にできる。さらにまた、例えば、位
置、方向、明るさ等の各照明装置の実時間の動作状態情
報を含めた自己診断機能、自己管理機能を併設すること
が容易になり、総合的なインテリジェント化(知能化)
が可能になる。
【0031】
【作用】本発明の第1の実施例によれば、図1の面状バ
トン装置が、前後左右に概ね1mの間隔をあけて整然と
配置される。例えば、テレビスタジオにおいては、種々
のスタジオセットがあり、そのスタジオセットの周囲に
おいて最適な照明配置が要求されるため、面状架台本体
1全体が昇降して所定の高さで停止し、その後、移動体
4を移動させ、ショートポール6を伸縮させ、スタジオ
セットに接触しないように面状架台本体のそれぞれの照
明装置7を最適位置に位置決めすることができる。
【0032】演出空間における照明設備の平面状の配置
に自由度をもたせることは重要である。従来の昇降バト
ンや一点吊昇降装置においては照明装置の平面上の位置
が線状配列または点状配列を基本としており、この配列
に自由度をもたせるには、前記したように作業者に煩雑
な作業を強いるかまたは多大な設備費をかけることにな
る。本来、演出空間における照明配列は、照明すべき区
域に対して同心円状に、更に高さを含めた三次元では、
例えば、半球形の形状であるドーム状の配置に複数の照
明装置を配置することが望ましい。また、例えば、広い
スタジオにおいて、そのスタジオを分割して同時に異な
る番組や異なるシーンを進行させることは、スタジオの
効率的な運用面から必須事項である。異なるスタジオの
それぞれの照明すべき区域の大きさ、位置が変化しても
異なる設定条件に応じて自由に、また素早く照明演出が
できるように設定することが、照明設備全体に要求され
る。
【0033】本発明は、従来の線状配列または点状配列
のような照明配置の基本的配列を、平面状または立体状
を基本とする照明配置にすることを提案することによ
り、照明設備の配置に大幅に自由度を向上させるもので
ある。即ち、本発明の第1実施例を対象として配置した
図10においては、面状バトン装置を格子状に配置した
場合を示しているが、照明すべき区域に対して、その中
心を仮にXとした場合、照明の配置はXを中心とする、
例えば、4重の同心円に自由に配置することができる。
また、各照明装置は、主昇降装置および一点吊移動昇降
装置により、それぞれの高さが自由に調整できるので、
Xを中心とする立体的ドーム状の三次元配列が容易にで
きる。
【0034】更に、照明すべき区域が変化した場合、例
えば、図10に示す範囲より狭くてもよい場合は、Xを
中心として16台の面状バトン装置を制御の対象にして
いたが、図10において22、23、32、33番の4
台の面状バトン装置のみを制御の対象として瞬時に切り
換えることができる。また更に、照明すべき区域の位置
が移動した場合にも、図10においてXの位置は各面状
バトン装置の交差点の中央(任意に選ばれた田の字形に
隣接する4台の面状バトン装置が占める領域の中央)で
あれば、どこにでも自由に中心位置を設定することがで
き、移動先のXを中心として制御群が新たに設定され
る。これらの制御はすべてスタジオの中央制御装置の指
令に基づいて制御され、前記した各面状バトン装置に搭
載された補助制御盤にて各移動体、各支承体、各照明装
置が制御される。
【0035】図11は同様に面状バトン装置を千鳥状に
配置した場合を示しているが、この配置は例えば、スポ
ットライト、フラッドライト、エフェクトライト等を1
台の面状バトン装置に常時吊設するように、面状バトン
装置に吊設される照明装置の種類が多い場合に、1台の
面状バトン装置を照明装置の1単位として取り扱うこと
が都合が良く、そのようなスタジオにおいては、図11
に示す千鳥状配置が群として制御するのに適している。
即ち、図11において、照明すべき区域に対して、その
中心を仮にYとした場合、照明の配置はYを中心とする
例えば、二重六角形の制御群となる。33番の面状バト
ン装置を中心として、周囲に6台の制御群、さらに外側
の12台の制御群を一括制御する。このような形状の照
明装置を配置した場合、その配光特性は、図10の配光
特性と同様である。この二重六角形の制御群は照明すべ
き区域の大きさによって一重、二重以上の多重に自由に
選定することができる。
【0036】また、照明装置の高さを段差状に配置する
必要がある場合には、例えば、図3または図6に図示す
るようにそれぞれのショートポールの高さを変えること
により可能になる。本発明の第1の実施例は、面状架台
本体1の平面形状が正方形であるが、円形、楕円形また
は多角形等の変形形状でも実施可能であることは言うま
でもない。また、スタジオ等の照明空間が極端に狭く、
本実施例の面状バトン装置を設置することが困難である
場合には、本実施例の面状バトン装置の幅方向を圧縮し
た棒状バトンの中心部下部に案内手段を配設した架台本
体を有する主昇降装置とすることも可能である。
【0037】本発明の第2の実施例または第3の実施例
は、面状架台本体の長手方向中央下部に長方形の長辺と
並列に吊りパイプまたはガイドレールを設置したことに
より、ショートポールと他のショートポールの中間鉛直
下の照明光の不充分な空間をさらに適確に照明すること
ができると共に、段差状に照明装置を配置することが容
易にできるのでさらに配光特性が向上する。
【0038】
【効果】本発明によれば、従来でき得なかった照明装置
の最適配置、特に昇降バトンまたは一点吊昇降装置によ
る照明装置の一次元乃至二次元の移動から更に、面状バ
トンによる照明装置の三次元の移動が可能になる。ま
た、昇降特に、指定した任意の移動距離を自動走行、自
動昇降できるように選定できると共に、照明装置の調光
制御、パン、チルト等の駆動制御を瞬時にすることがで
き、照明演出上、要求されるあらゆる照明技法を駆使で
きるため、シーン毎の照明の瞬時変換動作が容易にな
り、配光特性も向上する。更にまた、可動部分を主昇降
装置と一点吊移動昇降装置に分割させたので複雑な移動
昇降装置および給電装置が小型になり、安価に製作する
ことができる。
【0039】従来しばしば発生したスタジオセット等と
の接触は、接触しそうな一点吊移動昇降装置のみを昇降
または移動させることにより回避することができ、全て
の照明装置を最適位置に配置することが可能となる。
【0040】ショートポールに関して、従来一点吊昇降
装置として10m程度の長い昇降距離を昇降していたた
め、強度、剛性のある大きな断面のテレスコピックの部
材が必要であり、このため高価になり、スタジオセット
との接触時、照明装置の吊り替え時に、テレスコピック
に曲げ荷重が加わり、長いテレスコピックの上端部に大
きな応力が発生し、テレスコピックが変形し昇降できな
い等の故障の原因になっていた。面状バトン装置全体の
昇降装置は、従来の昇降バトンと全く同一な構造で非常
に安価に製作でき、比較的高価な一点吊移動昇降装置の
部分は、短距離を昇降するように設計したので安価、高
信頼性さらに安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例の平面図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のC−C線断面図である。
【図10】格子状配列の平面図である。
【図11】千鳥状配列の平面図である。
【符号の説明】
1 面状架台本体 2 主ワイヤ 3 案内手段/ガイドレール 4 移動体 5 車輪 6 支承体/ショートポール 7 照明装置 8 ケーブル籠 9 ケーブル 10 扁平ケーブル収納籠 11 調光装置 12 補助制御盤 15 ワイヤ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のケーブルで昇降自在に吊設され、
    周縁の少なくとも1辺に案内手段が配設された面状架台
    本体を有する主昇降装置と、 前記面状架台本体の案内手段に沿って移動する移動体と
    前記移動体に対して伸縮自在に取り付けられ、照明装置
    を昇降させる支承体とを含む一点吊移動昇降装置と、 前記支承体の下端部に吊設された照明装置と、よりな
    り、前記移動体を移動させること、前記支承体を伸縮さ
    せること、前記照明装置のパン角度、チルト角度を切り
    換えて、配光特性を選択的に変化させることを遠隔制御
    し得ることを特徴とする面状バトン装置。
  2. 【請求項2】 長方形面状架台本体の長手方向中央下部
    に長辺と並列に吊り手段を設置した請求項1の面状バト
    ン装置。
  3. 【請求項3】 長方形面状架台本体の長手方向中央部に
    長辺と並列に案内手段を設置した請求項1の面状バトン
    装置。
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