JP4290242B2 - 電気集塵フィルタとその電気集塵フィルタの製造方法 - Google Patents

電気集塵フィルタとその電気集塵フィルタの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄機,熱交換機,脱臭器等、電気集塵機能や脱臭機能を備えた電気集塵フィルタならびにその電気集塵フィルタの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に室内等の空気を清浄化して環境を高めるため、空気清浄機が多く使用されてきている。特に電気集塵フィルタを組み込んだ空気清浄機は一般家庭にも使用され始めている。
【0003】
従来、この種の電気集塵フィルタと、それを組み込んだ電気集塵装置につき、図46〜図55により説明をする。電気集塵装置の本体100は大気中に含まれる大きなホコリを集塵するプレフィルタ101、大気中のホコリを帯電させる荷電部102、帯電した大気中のホコリを吸着する電気集塵部103、大気中の臭いを取る脱臭フィルタ104および大気を吸引し、清浄化された空気を吐出するファン105の順に内蔵している。そして、荷電部102は、図47に示すように放電線106とこれに相対向した電極板107からなり、これ等の間に高電圧を加えることにより、コロナ放電が生じ、コロナ放電領域を通る空気中の小さなホコリに電荷を与えるものである。また、電気集塵部103は、第1集塵板としての正電極板108と第2集塵板としての負電極板109(アース板)とで構成され、この両電極板間に高電圧を印加することにより、この間に電界を生じてこの電界領域を通る空気中の小さなホコリは、荷電部102で帯電された極性と逆の極性を持つ電極板に付着し、集塵されるものである。
【0004】
上記構成において、ファン105により吸引された空気は、プレフィルタ101に導かれて大きなホコリが除去され、ここを通過した空気中の小さなホコリは荷電部102でプラスやマイナスに荷電される。そして、帯電した小さなホコリは、電気集塵部103に入り、帯電した電荷と逆の電極板に吸着し捕集される。
【0005】
その後は、脱臭フィルタ104で大気の臭いが脱臭され、清浄な空気がファン105より室内へ吐出される。
【0006】
このような装置にあって、電気集塵部103は集塵能力の向上と、本体100の小型化の両課題の解決が要求されている。しかし、集塵能力を高めるために正・負電極板の容量を増大させると、電気集塵部103の本体100内での占有容積が増大して本体の大型化につながり、反対に本体100の小型化のために正・負電極板の密度を小さくすると集塵能力が低下する関係にあり、従ってこれまでにも両課題の解決に向かって種々改良が加えられてきている。図48と図49は従来の電気集塵部を構成する電気集塵フィルタを示すものである。
【0007】
図48に示す前者の構造は、薄い導電体にスペーサ200となる凸部を一体的に設けた第2集塵板としての負電極板201と、薄い導電体202の表面を電気絶縁フィルム203で被覆した第1集塵板としての正電極板204を重ねて略楕円状に巻回するとともに、スペーサ200(凸部)により負電極板201と正電極板204の間に空気の流路を形成している。そして、この電気集塵フィルタは、本体100に組み込むために、一般的には前後面を開口した枠状のフレーム205に納めている。
【0008】
また図49に示す後者の電気集塵フィルタの構造はスペーサ300を上下面に設けた薄い導電体よりなる短冊状の負電極板301と、薄い導電体302の表面を電気絶縁フィルム303で被覆し、または短冊状の正電極板304とを交互に複数段に重ねるとともに、スペーサ300により負電極板301と正電極板304との間に空気の流路を形成している。また、各負電極板301と各正電極板304の外端は、それぞれ負電導棒305と、正電導棒306により接続されている。そして、この電気集塵フィルタは、本体100に組み込むために、一般的には前後面を開口した枠状のフレーム307に納めている。
【0009】
また、上記のスペーサ200,300の従来の構造は図50,図51に示すように、負電極板201,301を構成している導電体を略L字状に切り起こした切り起こし片400を長尺方向へ一定間隔で表と裏へ交互に設けている。従って、正電極板204を図51のようにスペーサ400同士が異なった位置で上下から挟み込むようになる。
【0010】
また正電極板204,正電極板304を構成する従来の集塵板としての正電極板501の具体的な構造は図52に示すように帯状の薄い導電体502を所定の長さに切断503した後、この導電体502を2枚の電気絶縁フィルム504で挟むように貼り合わせて全体を被覆していた。さらに集塵板としての正電極板505の他の構造は、図53に示すように長尺の帯状の薄い導電体506を2枚の電気絶縁フィルム507で挟んで貼り合わせて被覆した後、所定の長さに切断508して形成していた。
【0011】
また、上記フレーム205,307の従来の具体的な構造は図54に示すように、背面開口全周縁に枠状の受け部601と端子導出口602を角に有する枠状のフレーム603と、このフレーム603の前面開口全周縁に着脱自在にネジ604で固定する枠状の押さえ枠605で構成されている。そして、電気集塵フィルタ606をフレーム603の前面開口側から挿入して受け部601で受け、さらに押さえ枠605で押さえて取り付け、導電端子607を端子導出口602から導出している。
【0012】
また従来の他のフレームの構造は図55に示すように、左右の側板内面に縦方向の凹条部701を形成し、この側板と底板を一体的に成形したU字条のフレーム702と、このフレーム702の天井に着脱自在にネジ703で天板704を固定して構成する。そして、電気集塵フィルタを天井から凹条部701に嵌合させて挿入し、最後に天板704を固定して取り付けている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の電気集塵フィルタにおいて図48に示す前者では、負電極板201と正電極板204を相対向して楕円状に巻き、両電極板の間隔がスペーサ200で保たれてはいるものの、どうしても左右の円弧部分とこの間の直線部分における負電極板201と正電極板204の間隔が不均一になるため、電界の不均一が起こり集塵効率が悪くなっていた。また、本体100への取り付け上から、長方形の枠状のフレーム205の中に納めているため、コーナ部分に不必要なデッドスペース206が生じ、集塵に必要な容積より大きくなっていた。
【0014】
また、従来の電気集塵フィルタにおいて図49に示す後者のものでは、多数枚の短冊状の負電極板301と正電極板304を、それぞれ負電導棒305と、正電導棒306へ交互に通して固定するとともに電気的に接続しなければならない。従って、組み立てに手間がかかるとともに、正電導棒306が正電極板304の厚さの薄い導電体302の厚さだけの接触なので、高い精度の導通管理が要求され大変であった。
【0015】
また、このような従来の電気集塵フィルタにおいて図50,図51に示すようにスペーサを構成するL字状の切り起こし片400は、負電極板201の長尺方向における表と裏に所定の間隔をおいて交互に設け、負電極板201と正電極板204とを蛇行状に積み重ねたとき、正電極板204の両面に当たる切り起こし片400が同じ位置で相対向しないため、正電極板204が波打ち状態となって両電極板間の間隔が不均一になり集塵性能を低下させていた。そして、この切り起こし片400が電気絶縁フィルム203を介して導電体202に相対応する部分には、電荷の集中が起こり、これ以外の部分での電界が低下して全体として集塵効率が悪くなっていた。さらに、切り起こし片400を、略L字状に切り起こした負電極板201の部分には開口ができるので、製造過程で負電極板201を巻き取るときには、切り起こし片400が開口に引っかかる恐れがあって取扱性が悪く、かつ切り起こし片400が変形したりしていた。
【0016】
さらに、このような従来の電気集塵フィルタにおいて図52に示す前者のように第1集塵板としての正電極板501は、2枚の電気絶縁フィルム504で導電体502を被覆する時、この導電体502を所定の長さに予め切断されたものを使用するため、電気絶縁フィルム504での被覆加工を連続で行うのが困難であった。
【0017】
また、図53に示す後者のように第1集塵板としての正電極板505は、長尺の帯状の薄い導電体506を、長尺の帯状の2枚の電気絶縁フィルム507で挟んで貼り合わせて被覆した後、所定の長さに切断508するので、この切断508の面に露出する導電体506を電気絶縁の処理をしなければならないのと、薄い厚さの導電体506に電気端子を接続するのが困難であった。
【0018】
さらにまた、このような従来の電気集塵フィルタにおいて図54に示すフレーム603は、電気集塵フィルタ606の脱落を防止するためにフレーム603に設けられた受け部601と押さえ枠605が、いずれも枠状であるため形状が大きくなり、金型費および材料費が高くなっていた。
【0019】
また、図55に示すフレーム702は、左右の側板と底板の部分を略U字状に一体的に成形するための金型が必要となりコスト高になるとともに、側板の高さを変える機種変更の場合には、高さの異なる側板と底板を別の金型を用いて成形しなければならなく、機種変更に対応するのが容易でなかった。
【0020】
本発明は、このような従来の課題を解決する電気集塵フィルタとこの電気集塵フィルタの製造方法に係るものであり、取り付けるフレームとの不必要なスペースを少なくしての小型化と集塵能力の向上、そして製造を容易にすることを目的とする。
【0021】
また本発明は、第1集塵板と第2集塵板の間の流路間隔を均一に保つとともに電界の集中を防止して集塵能力の向上と、そしてスペーサを設けた第2集塵板の取扱性をよくすることを目的とする。
【0022】
さらに本発明は、第1集塵板の連続的な加工を容易にするとともに、第1集塵板の端部の電気絶縁性と導通性の向上を図ることを目的とする。
【0023】
さらにまた本発明は、電気集塵フィルタを納めるフレームを構成する部材を小型化して金型費および材料費を節減するとともに、機種変更への対応も容易にすることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気集塵フィルタは上記目的を達成するために、空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板には、長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝をそれぞれ設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに前記係合溝を互いに係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、前記蛇行部間に位置する両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設けてなるものである。
【0025】
この発明によれば、集塵板の積層密度を高められ、特に電気集塵フィルタを納める枠状のフレームとの隙間を軽減し、小型化と集塵効率を向上させるものである。
【0026】
また本発明の他の手段として、空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板の少なくとも一方には、長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに、前記係合溝に他方の集塵板を係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、この両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設け、さらに一方の集塵板の係合溝の前記蛇行部より遠ざかる側の側縁を、蛇行部側へ向かって近づく傾斜面に形成してなるものである。
【0027】
この発明によれば、小型化と集塵効率の向上はもちろん、係合溝の傾斜面により他方の集塵板が案内されて一方の集塵板との組み合わせ位置出しと適正間隔を保てるものである。
【0028】
また本発明の他の手段として、第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板に係合溝を設けることにより、その係合溝の縁に露出した導電体を電気絶縁するのに、係合溝の縁に電気絶縁ブッシュを設けたり、または係合溝の縁を第1集塵板を構成する電気絶縁体で縁取りしたり、または第1集塵板の係合溝の縁を、電気絶縁性接着剤で縁取りしてなるものである。
【0029】
上記これらの発明によれば、係合溝の部分における電気絶縁が向上し、第1集塵板と第2集塵板の組み立てを容易にできるものである。
【0030】
また本発明の他の手段として、長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により他方のピンより外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた電気集塵フィルタの製造方法である。
【0031】
また本発明の他の手段として、長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により一方の沿わせ手段のピンに当たらないように避けて他方のピンより外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた電気集塵フィルタの製造方法である。
【0032】
これらの発明によれば、第1沿わせ手段と第2沿わせ手段への各集塵板の沿わせ工程と、他方の集塵板を一方の集塵板に向かって移動手段により移動させる工程と、両集塵板を交互に積層する工程とにより、両集塵板の組み立てが容易になり、自動組立も可能になるものである。また、移動手段により、他方の集塵板を移動させる工程で第1沿わせ手段のピンに他方の集塵板が当たらなくできるので、両集塵板の組み立てを容易にできることはもちろん、集塵板の損傷も防止できるものである。
【0057】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の電気集塵フィルタは、空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板には、長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝をそれぞれ設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに前記係合溝を互いに係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、前記蛇行部間に位置する両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設けたものである。
【0058】
上記構成において、係合溝の部分、またはその付近より左右に蛇行させた第1集塵板の係合溝に第2集塵板の係合溝を係合して蛇行部間において第1集塵板と第2集塵板を交互に配列して複数段に積層する。従って、外枠との間に生じるデッドスペースを最小限に抑えられ、その分だけ外枠に占める電極板の密度を高めることができる。また、逆に従来と同じ電極板の密度にすれば、電気集塵フィルタの全体を小型にできる。さらに、互いに第1集塵板の係合溝と第2集塵板の係合溝の係合により、両集塵板の完全な重合が可能となり集塵板の幅を小さくできるものである。
【0059】
また本発明の請求項2に記載の電気集塵フィルタは、空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板の少なくとも一方には長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに、前記係合溝に他方の集塵板を係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、この両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設け、さらに一方の集塵板の係合溝の前記蛇行部より遠ざかる側の側縁を、蛇行部側へ向かって近づく傾斜面に形成してなるものである。
【0060】
上記構成において、第1集塵板の係合溝に第2集塵板を係合すると、この係合溝の傾斜面に案内されて第2集塵板が所定の位置に定まり蛇行部間において第1集塵板と第2集塵板が交互に配列して複数段に積層される。従って、請求項1に記載の発明と同様の作用を有することはもちろん、係合溝の入り口が広くなって第2集塵板の係合がし易くなるとともに、第1集塵板との間隔を適正に保てるものである。また、第1集塵板の係合溝の傾斜面に係合して案内された第2集塵板の左右の蛇行部には互いに引き合う力が作用して、前記蛇行部の幅を狭めて結果的に両集塵板の皺の発生を防ぐこともできるのである。
【0061】
また本発明の請求項3に記載の電気集塵フィルタは、請求項1または2に記載したものにおいて、第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁に電気絶縁ブッシュを設けてなるものである。
【0062】
上記構成において、電気絶縁ブッシュを係合溝に嵌合すれば係合溝の側縁に臨む導電体を確実に被覆できる。
【0063】
また本発明の請求項4に記載の電気集塵フィルタは、請求項1または2に記載したものにおいて、第1集塵板を帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁を、前記電気絶縁体で縁取りしてなるものである。
【0064】
また本発明の請求項5に記載の電気集塵フィルタは、請求項1または2に記載したものにおいて、第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁を、電気絶縁性接着剤で縁取りしてなるものである。
【0065】
上記構成において、係合溝の側縁に臨む導電体を第1集塵板の電気絶縁体で被覆する、または電気絶縁性接着剤で縁取りするので、特別な別部材を使用する必要がないので絶縁作業を容易にできる。
【0066】
また本発明の請求項6に記載の電気集塵フィルタの製造方法は、長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により他方の沿わせ手段より外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた方法である。
【0067】
上記製造方法において、第1沿わせ工程により第1沿わせ手段のピンに一方の集塵板を蛇行状に沿わせ、第2沿わせ工程により第2沿わせ手段のピンに他方の集塵板を蛇行状に沿わせ、移動させる工程により他方の集塵板を一方の集塵板に向かって移動させ、積層する工程により移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させ両集塵板を交互に複数段に積層するもので、各手段を使用して両集塵板の組み立てが簡単にでき、自動組立も可能になるものである。
【0068】
また本発明の請求項7に記載の電気集塵フィルタの製造方法は、長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により一方の沿わせ手段のピンに当たらないように避けて他方のピンより外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた方法である。
【0069】
上記製造方法において、第1沿わせ工程により第1沿わせ手段のピンに一方の集塵板を蛇行状に沿わせ、第2沿わせ工程により第2沿わせ手段のピンに他方の集塵板を蛇行状に沿わせ、移動させる工程により他方の集塵板を一方の集塵板に向かって一方の沿わせ手段のピンに当たらないように避けて移動させ、積層する工程により移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させ両集塵板を交互に積層するもので、各手段を使用して両集塵板の組み立てが簡単にでき、自動組立も可能になる。
【0070】
また、移動させる工程において他方の沿わせ手段より、他方の集塵板を外しながら一方の集塵板に向かって移動させた時に、一方の沿わせ手段のピンに当たらなくできるので、両集塵板の組み立てを一層容易にできるとともに、他方の集塵板の損傷も防止できる。
【0118】
以下、本発明の実施例1〜5、参考例1〜24について図1〜図45を参照しながら説明する。
【0119】
【実施例】
(実施例1)
図1〜図4に示すように、電気集塵フィルタAは、正電極板としての第1集塵板1と、負電極板としての第2集塵板2を備え、この第1集塵板1,第2集塵板2を相対向させて一定間隔で蛇行させ、かつ左右の蛇行部1a,2a間で上下方向へ交互に配列して積層するとともに、前記第1集塵板1と第2集塵板2の間に、ホコリを含んだ空気の流入する流路3を形成している。
【0120】
そして、一方の第1集塵板1は、帯状の薄い所定長さの電気導電フィルムの導電体4と、この導電体4を2μm程度の接着層を介して密着し全体を被覆した帯状の薄い所定長さの電気絶縁フィルムの電気絶縁体5とで構成している。6は一定の長さで蛇行させる第1集塵板1の蛇行部1aの近傍に端面より幅方向へ切り込んだ係合溝6aで露出する導電体4をU字状の電気絶縁ブッシュ7をはめて電気絶縁処理して設けた係合溝である。
【0121】
他方の第2集塵板2は、第1集塵板1と同一幅と長さの導電素材を使用し、かつ一定の長さで蛇行させる蛇行部2aの真ん中に端面より幅方向へ切り込んで第1集塵板1の係合溝6に係合する係合溝8を設けている。9は第2集塵板2の幅方向の両側端に長尺方向へ一定間隔で、かつ左右の蛇行部2a間の直線部分に設けた凸状のスペーサで、第1集塵板1を支持して流路3を保つものである。10は電気集塵フィルタAを内部に取り付けた枠状のフレームで、電気集塵フィルタAを図11に示す電気集塵装置B等の器具に設置する時に使用され、形状は直方体が一般的である。
【0122】
そして、上記第1集塵板1と第2集塵板2は、第1集塵板1の係合溝6に、第2集塵板2の係合溝8を係合させて第1集塵板1,第2集塵板2を流路3となる間隔2mmを保って相対向させ、かつ左右の蛇行部1a,2aの間で第1集塵板1と第2集塵板2を上下方向において交互に配列して積層している。
【0123】
なお、電気絶縁体5である電気絶縁フィルムの素材としては、ポリプロピレン・ポリエチレンテレフタレート等の絶縁耐力が高く、空気放電を避けるため、表面抵抗10E9Ω/cm2 以上や体積抵抗が10E9Ω/cm3 以上で吸水率の低く薄い50μmの絶縁体を用いている。また、導電体4である電気導電フィルムの素材としては、アルミニウム等の導電性の高い金属シートで、薄い10μmを用いている。
【0124】
次に電気集塵フィルタAの製造装置について説明する。この製造装置の主な構成は第1集塵板1を蛇行状に沿わせる第1沿わせ手段11と、同じく第2集塵板2を蛇行状に沿わせる第2沿わせ手段12と、この第2沿わせ手段12から第2集塵板2を外して移動させ、第1集塵板1に組み合わせる移動手段13を備えている。
【0125】
そして、第1沿わせ手段11は第1集塵板1を蛇行状に沿わせるため、千鳥状に配置した複数の直立の第1ピン14を有する。また第2沿わせ手段12も第2集塵板2を蛇行状に沿わせるため、千鳥状に配置した複数の直立の第2ピン15を有する。さらに移動手段13は上下動するとともに、第2集塵板2の係合溝8を第1集塵板1の係合溝6の真上に位置するように第2沿わせ手段12を移動させ、さらに下方へ移動しながら第2沿わせ手段12の第2ピン15に沿った蛇行状の第2集塵板2を第2ピン15から外して第1集塵板1の係合溝6に第2集塵板2の係合溝8を係合させる。
【0126】
上記構成の電気集塵フィルタAの製造方法を説明する。第1沿わせ工程で、第1沿わせ手段11の複数の第1ピン14に、係合溝6が第1ピン14の近傍に位置するようにして所定長さの第1集塵板1を蛇行状に沿わせる。続いて第2沿わせ工程で、第2沿わせ手段12の複数の第2ピン15に、係合溝8が第2ピン15の外側面中央に位置するようにして所定長さの第2集塵板2を蛇行状に沿わせる。続いて移動工程と積層工程で、移動手段13により第2沿わせ手段12を移動させて第2集塵板2の係合溝8が、第1集塵板1の係合溝6の真上にする。続いて、第2沿わせ手段12の間において移動手段13を下方へ移動させて蛇行部2aを除く第2集塵板2の直線部分を下方へ押して第2ピン15より第2集塵板2を外しながら、第2集塵板2の係合溝8を第1集塵板1の係合溝6に係合させ、第1集塵板1と第2集塵板2を略完全に重ねる。そして、第1集塵板1の蛇行部1aの内側に第2集塵板2の蛇行部2aの半分が位置して、第1集塵板1と第2集塵板2は蛇行部1a,2a間の直線部分において交互に上下して配置される。最後に第1集塵板1と第2集塵板2が組み合わされてスペーサ9により流路3が一定間隔に保たれた電気集塵フィルタAを第1沿わせ手段11の第1ピン14より外して図3に示すように組み立てが完了する。
【0127】
次に上記の電気集塵フィルタAの動作とその作用効果ならびに製造方法の効果につき、図11に示す電気集塵装置Bに電気集塵フィルタAを採用した例で説明する。電気集塵装置の本体16に組み込むため図4に示すようにフレーム10に電気集塵フィルタAを取り付ける。本体16は大気中に含まれるホコリを集塵するプレフィルタ17、大気中のホコリを帯電させる荷電部18、帯電した大気中のホコリを吸着する本発明の電気集塵フィルタAを採用した電気集塵部19、および大気を吸引し、清浄化された空気を吐出するファン20の順に内蔵している。そして、荷電部18は、放電線18aとこれに相対向した電極板18bからなり、これ等の間に高電圧を加えることにより、コロナ放電が生じ、コロナ放電領域を通る小さなホコリに電荷を与えるものである。また、電気集塵部19である電気集塵フィルタAは、第1集塵板1に直流の電圧(2KV)が印加され、第2集塵板2はアースに接続されるように構成され、第1集塵板1と第2集塵板2の間に電界を与えることにより、この間に電界を生じ、この電界領域を通る小さなホコリを、荷電部18で帯電された極性と逆の極性を持つ電極板に付着し集塵するものである。21は空気の吸引口、22は清浄化された空気の吐出口である。
【0128】
上記構成において、ファン20により吸引された空気は、プレフィルタ17に導かれて大きなホコリが除去され、ここを通過した空気中の小さなホコリは荷電部18でプラスやマイナスに荷電される。そして、帯電した小さなホコリは、電気集塵フィルタAに入り、帯電した電荷と逆の集塵板に吸着し捕集される。その後は、清浄化された空気がファン20により吐出口22から室内へ吐出される。
【0129】
このような電気集塵フィルタAの第1集塵板1と第2集塵板2は、それぞれ係合溝6,8を互いに係合させて第1集塵板1,第2集塵板2を略完全に重ね蛇行部1a,2aの間の直線部分においてスペーサ9により空気の流れる流路3を保って相対向して左右に蛇行し、さらに前記蛇行部間において第1集塵板1と第2集塵板2が上下方向へ交互に配列して積層しているので、フレーム10の内周面に沿って第1集塵板1,第2集塵板2を積層でき、図48で説明したようなフレーム205のコーナ部分であるデッドスペース206を最小限に抑えることができる。従って、形状にとらわれずフレームの容積に対し、第1集塵板1と第2集塵板2の占める割合(密度)を高めることができて、集塵効率を高められる。また、従来のロール状の形に巻いた電気集塵フィルタと同じ電極板の密度にすれば、フイルタ全体の大きさを遥かに小さくできるので、これを採用した器具も、従来と同じ集塵能力を保って小型化できる。
【0130】
また上記構成において、第1集塵板1と第2集塵板2の長尺方向へ一定間隔(蛇行させる間隔)で幅方向の端面より切り込んで係合溝6,8を設け、この係合溝6,8を互いに係合させて支え合い、スペーサ9とともに流路3を保ちつつ第1集塵板1,第2集塵板2を相対向せしめているので、第1集塵板1,第2集塵板2の相対的な支持合いにより蛇行部1a,2aにおける流路3を保つとともに、これにより蛇行部1a,2aの間の直線部分においてのみスペーサ9を設ければよくなり、さらに係合溝6,8により両集塵板が略重なるので、一方の集塵板にだけ係合溝を設ける場合より電気集塵フィルタAの幅を短縮できる。
【0131】
さらに、第1沿わせ工程により第1沿わせ手段11の第1ピン14に、係合溝6をこの第1ピン14の近傍に位置して第1集塵板1を蛇行状に沿わせ、同じように第2沿わせ工程により第2沿わせ手段12の第2ピン15に、係合溝8をこの第2ピン15の部分に位置して第2集塵板2を蛇行状に沿わせ、また移動工程により移動手段13で第2沿わせ手段12を移動させ第2集塵板2を第1集塵板1の真上に移動させ、さらに第2集塵板2を下方へ押して第2ピン15より外しながら第1集塵板1に向かって移動させる。さらに積層工程により移動してきた第2集塵板2の係合溝8を、第1集塵板1の係合溝6に係合させて蛇行部1a,2aの間で第1集塵板1と第2集塵板2を交互に上下へ積層するので、製造装置を使用して容易に組み立てることができる。
【0132】
さらにまた、第1集塵板1の係合溝6は、縁に露出する導電体4を電気絶縁ブッシュ7で被覆しているので、この係合溝6に係合した導電体よりなる第2集塵板2の係合溝8との電気絶縁が行われ、係合による支障は起こらないのである。
【0133】
なお、上記実施例1では第2集塵板2に導電素材を用いたが、第2集塵板2に第1集塵板1と同様な電気導電フィルムを電気絶縁フィルムで覆った帯状のフィルムを用いてもよい。また、第1集塵板1と第2集塵板2を蛇行させるのに、湾曲加工としたが、直角に折曲加工してもよい。さらに、第1沿わせ手段11に第1集塵板1を、第2沿わせ手段12に第2集塵板2をそれぞれ蛇行状に沿わせるのは、手動で行うことを始めとして種々の方法が考えられる。例えば、第1沿わせ手段11の第1ピン14に蛇行状に沿わせたエンドレスの薄い弾性体よりなるガイド帯(図示せず)で、長尺の第1集塵板1を所定の長さだけ引っ張って第1ピン14に蛇行状に沿わせる方法が考えられる。ただ、この方法では第2集塵板2のスペーサ9が第2ピン15の表面に当たり邪魔になることが予想されるので、ガイド帯で引っ張られた第2集塵板2のスペーサ9が当たる第2ピン15の表面に、スペーサ9の高さ2mmよりやや深く、かつスペーサ9の幅よりやや広い環状溝を上下に設ける。このようにすれば、ガイド帯で引っ張られた第2集塵板2はスペーサ9が環状溝を通過して他に当たらず、スペーサ9のない第2集塵板2の部分が環状溝のない第2ピン15の表面に案内され円滑に第2ピン15に沿って蛇行状に沿うものである。
【0134】
さらに、実施例1では第1集塵板1と第2集塵板2の両方にそれぞれ係合溝を設けたが、いずれか一方だけでもよいことはもちろんである。
【0135】
さらにまた、実施例1では移動手段13により第2沿わせ手段12を第1沿わせ手段11の真上まで移動させたが、第2沿わせ手段12自身で移動するようにしてもよい。
【0136】
さらにまた、実施例1では第2集塵板2を移動させて第1集塵板1に組み合わせたが、逆に第1沿わせ手段11により第1集塵板1を移動させて第2集塵板2に組み合わせるようにしてもよく、そして移動手段13は第1沿わせ手段11側に配置するものである。
【0137】
(実施例2)
実施例2は、実施例1における第1集塵板1の係合溝6の形状を改良した点が異なる構成で、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0138】
図5は電気集塵フィルタAの仮組立状態を示す要部斜視図で、図6は電気集塵フィルタAの組立状態を示す要部斜視図である。
【0139】
第1集塵板1の係合溝6aは、係合溝6aの蛇行部1aより遠ざかる側の側縁を蛇行部1a側へ向かって近づく傾斜面23に、これに対向する側縁は垂直にそれぞれ形成している。
【0140】
上記構成において、実施例1で説明した製造方法における移動工程に入ると、移動手段13に下方へ押されて第2沿わせ手段12より外れてきた第2集塵板2は、その左右の蛇行部2aにおける左右の係合溝8が、第1集塵板1の左右の蛇行部1aにおける左右の係合溝6aの傾斜面23に案内されて係合溝6aの底に向かって下降し、これにより第2集塵板2の左右の蛇行部2aの部分に互いに引き合う力が作用して結果的に左右の蛇行部2aの円弧幅を狭めるように作用する。
【0141】
この作用が第2集塵板2の左右の蛇行部2aに働くと、その円弧幅が狭められる作用がスペーサ9を介し第1集塵板1の両面にも力となって加わり、全体として第1集塵板1と第2集塵板2は図6のように積層方向に圧縮されることになり、第2集塵板2の左右の蛇行部2aが第1集塵板1の係合溝6aの傾斜面23と相対向する側縁に近接して、第1集塵板1の所定位置に第2集塵板2が相対向して組み立てられる。
【0142】
このように第1集塵板1の左右の蛇行部1aにおける係合溝6aに、蛇行部1aより遠ざかる側の側縁を蛇行部1aへ向かって近づく傾斜面23に形成しているので、係合溝6aの入れ口部分の幅が広くなって組立時に第2集塵板2の係合溝8を対応させ易くなり、また傾斜面23に案内されて所定の位置において第1集塵板1と第2集塵板2が積層され、第1集塵板1,第2集塵板2の組み合わせの位置出しが容易となり、組立性の向上が図れるとともに、第2集塵板2の左右の蛇行部2aの部分に互いに引き合う力が作用して結果的に左右の蛇行部2aの円弧幅を狭めるように作用することで、第1集塵板1,第2集塵板2を引っ張り気味にして第1集塵板1,第2集塵板2に皺の発生するのを防止できる。
【0143】
さらに、第1集塵板1と第2集塵板2が適正な位置に組み合わされ、流路3の間隔を適正に保てることにもなる。
【0144】
(実施例3)
実施例3は、実施例1の第1集塵板1における係合溝6の電気絶縁の構造を改良した点が異なる構成で、これ以外の構成および作用効果は実施例1と同一なので、かかる部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。図7は第1集塵板1と第2集塵板2の組み合わせ状態を分解し、係合溝6b,8部分を示した要部分解斜視図である。
【0145】
第1集塵板1の係合溝6bは、導電体4に係合溝6bより深さ,幅の大きい凹部4bを形成し、さらにこの凹部4bの縁を導電体4を被覆している電気絶縁体5に凹部4bより深さ,幅の小さく形成した切り込みの縁5bで被覆して絶縁処理して形成している。
【0146】
上記構成において、第1集塵板1の係合溝6bは第1集塵板1を構成する電気絶縁体5を切り込んで、その切り込み縁5bで導電体4の凹部4bを被覆しているので、導電体4の凹部4bの電気絶縁をするのに、実施例1のような絶縁ブッシュ7の別部材を用いないから、材料を節約できるとともに簡単に加工できる。
【0147】
(実施例4)
実施例4は、実施例3と同様に実施例1の第1集塵板1における係合溝6の電気絶縁の構造を改良した点が異なる構成で、これ以外の構成および作用効果は実施例1と同一なので、かかる部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。図8(a)は第1集塵板1を分解し、係合溝6cの部分を示した要部分解斜視図、図8(b)は第1集塵板1の係合溝6cの部分を示した要部斜視図である。
【0148】
第1集塵板1の係合溝6cは、導電体4とこれを被覆した電気絶縁体5よりなる第1集塵板1を、直接に切り込んで凹部1cを設け、この凹部1cに電気絶縁性接着剤24を塗布して形成している。
【0149】
上記構成において、第1集塵板1の係合溝6cは第1集塵板1を直接に切り込んで凹部1cを設け、この凹部1cに電気絶縁性接着剤24を塗布して被覆しているので、係合溝6cに臨む導電体4の電気絶縁をするのに、実施例1のような絶縁ブッシュ7を別に加工した別部材を用いないから、一度の凹部加工で後は電気絶縁性接着剤24を塗布する簡単な加工によりできる。
【0150】
(実施例5)
実施例5は、実施例1における製造装置の第1沿わせ手段11の第1ピン14の形状を改良した点が異なる構成で、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図9は電気集塵フィルタの第1集塵板1と第2集塵板2の組立前の状態を示す要部斜視図、図10は同じく第1集塵板1と第2集塵板2の組立時の状態を示す要部斜視図である。
【0151】
第1沿わせ手段(図示せず)の第1ピン14aは、第1集塵板1の懸架される部分とは反対の内側を垂直方向に第1集塵板1の幅位の長さでカットして平坦な半円状の逃避部14bを設けている。そして、この逃避部14bの機能は、第1集塵板1の係合溝6に、第2集塵板2の係合溝8を係合するため、第2集塵板2が第2ピンより外されて下降してきたときに第1ピン14aに当たらないように逃避させるものである。
【0152】
上記構成において、実施例1の図を一部流用して電気集塵フィルタの製造方法を説明すると、移動工程に入り移動手段13により下方へ押されて第2沿わせ手段12の第2ピンより外れて下降してきた第2集塵板2は、図9のように第1沿わせ手段11の第1ピン14aに半円状の逃避部14bが設けられているので、図10に示すように逃避部14bに逃げて第1ピン14aに当たることなく係合溝8を第1集塵板1の係合溝6に係合させて第2集塵板2の組み合わせを行えるのである。
【0153】
従って、第1沿わせ手段11の第1ピン14aに懸架されている第1集塵板1の係合溝6と逃避部14bとの間は実施例1の場合よりも距離が長くなり、第1ピン14aの位置を慎重に見定めて当たらないように第2集塵板2を下降させる精度の高い制御をする必要のない容易な組み立てができるとともに、当たりによる第2集塵板2の組立時の損傷も防止できる。
【0154】
また、第1集塵板1の係合溝6は逃避部14bによって、実施例1の場合よりもさらに第1ピン14aの側に近づけることが可能となり、その結果として組み合わされた第1集塵板1と第2集塵板2とは実施例1の場合よりも近づき全体的に小型化になる。
【0155】
参考
参考は、実施例1における第2集塵板2のスペーサ9の配置を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図12は電気集塵フィルタの第1集塵板1と第2集塵板2の組み立てた状態を示す斜視図、図13は同じく第2集塵板2の斜視図、図14は同じく第1集塵板1の斜視図である。
【0156】
所定長さの第1集塵板1は図14に示すように導電体4とこれを被覆した電気絶縁体5より構成され、蛇行状に折り曲げるとともに左右の蛇行部1aに係合溝6を設けている。また所定長さの第2集塵板2は図13に示すように蛇行状に折り曲げるとともに左右の蛇行部1aの近傍に前記係合溝6に係合する係合溝8を設け、さらに第1集塵板1との間の流路3の間隔を保つ複数のスペーサ25を表裏に設けている。そして、このスペーサ25は、第2集塵板2を斜め線上における2箇所において長尺方向へ略L字状に切り起こした一対の表側のスペーサ25aと、この表側のスペーサ25aの配置された斜め線a上と交叉する斜め線b上における2箇所において長尺方向へ略L字状に切り起こした一対の裏側のスペーサ25bを、第2集塵板2の幅方向と長尺方向に複数設け、さらに第1集塵板1の両面に表側のスペーサ25aと裏側のスペーサ25bが相対向しないように配置している。
【0157】
上記構成において、電気集塵フィルタの組み立ては係合溝6の部分で予め蛇行状に折り曲げた第1集塵板1の係合溝6に、係合溝8の付近で予め蛇行状に折り曲げた第2集塵板2の係合溝8を係合し、そして蛇行部1a,2aの間における第1集塵板1と第2集塵板2の直線部分を交互に上下へ積層することで図12のように行われる。
【0158】
またスペーサ25は、表側のスペーサ25aと裏側のスペーサ25bとが、互いに交叉線上にあって、かつ相対向しないようにして第1集塵板1の両面を支持し合っているので、表側のスペーサ25aに加わる力と裏側のスペーサ25bに加わる力が互いに交叉線上に加わることになり、その結果として相互に干渉し合って第2集塵板2自身の波打ち状態が緩和されて、支持している第1集塵板1を波打ち状態に変形させるのを抑えられる。従って、第1集塵板1と第2集塵板2の間の流路3の間隔を均一にするものである。
【0159】
なお、スペーサ25は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0160】
参考
参考は、実施例1における第2集塵板2のスペーサ9の配置を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図15(a)は電気集塵フィルタの第1集塵板1と第2集塵板2の組み立てた状態を示す正面図、図15(b)は第1集塵板1の断面図、図16は同じく第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0161】
第1集塵板1と第2集塵板2は、帯電した空気中のホコリが流れる流路3を介し相対向させて蛇行状に折り曲げるとともに、左右の蛇行部1a,2a間の直線部分において第1集塵板1と第2集塵板2が交互に上下へ積層されている。26は流路3の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ26は第2集塵板2にその幅方向の両側端に一定間隔で多数設けられ、そして表側と裏側へ並べて第2集塵板2の長尺方向に向かって膨出せしめ、かつ一方の側面を開口27し、反対側の側面を円弧状に形成した膨出部26aよりなり、さらに第1集塵板1の両面を相対向(同一位置)して支持するように配置している。
【0162】
上記構成において、第1集塵板1と第2集塵板2は図15(a)のように蛇行状の組み合わせをする。そしてスペーサ26は第1集塵板1の両面を相対向して支持して流路3の間隔を均一に保ち、従来技術で説明したような第1集塵板1を波打ち状態にする力の作用が避けられ、前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。またスペーサ26は一方の側面を開口27した膨出部26aなので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、さらに第2集塵板2の生産時において、長尺の第2集塵板2を巻き取る際に膨出部26aが他の箇所に引っかかる危険も解消され取扱を楽にできる。
【0163】
なお、スペーサ26は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。また、スペーサ26は幅方向の両側端に限らず、全体に設けてもよい。
【0164】
参考
参考は、実施例1における第2集塵板2のスペーサ9の配置と参考のスペーサ26の形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図17は電気集塵フィルタの第1集塵板1と第2集塵板2の組み立てた状態を示す正面図、図18は同じく第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0165】
第1集塵板1と第2集塵板2は、帯電した空気中のホコリが流れる流路3を介し相対向させて蛇行状に折り曲げるとともに、左右の蛇行部1a,2a間の直線部分において第1集塵板1と第2集塵板2が交互に上下へ積層されている。29は流路3の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ29は第2集塵板2にその幅方向の両側端に一定間隔で多数設けられ、そして表側と裏側へ並べて第2集塵板2の長尺方向に向かって大幅部29aと小幅部29bよりなる略T字状に前記小幅部29bを第2集塵板2に一体のまま切り起こして略台形状に折り曲げ、遊端である大幅部29aの端部を第2集塵板2に当接させて2点支持とし、さらに第1集塵板1の両面を相対向(同一位置)して支持するように配置している。
【0166】
上記構成において、第1集塵板1と第2集塵板2は図17のように蛇行状の組み合わせをする。そしてスペーサ29は第1集塵板1の両面を相対向して支持して流路3の間隔を均一に保ち、従来技術で説明したような第1集塵板1を波打ち状態にする力の作用が避けられ、前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0167】
またスペーサ29は大幅部29aと小幅部29bよりなる略T字状に前記小幅部29bの一端を第2集塵板2と一体のまま切り起こして略台形状に折り曲げ、遊端である大幅部29aの端部を第2集塵板2に当接させた2点支持としているので、切り起こし片ではあるが従来技術のものに比べ強度を強くできて流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0168】
さらにスペーサ29の略台形状部分の両側を開放29cしているので、この両側を空気が通過して略台形状部分に衝突する流量が減少して流れが整い集塵効率を向上できるとともに、長尺の第2集塵板2を巻き取る際に略台形状の部分が他の箇所に引っかかる危険も解消できる。
【0169】
なお、スペーサ29は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。また、スペーサ29は幅方向の両側端に限らず、全体に設けてもよい。
【0170】
参考
参考は、実施例1における第2集塵板2のスペーサ9の配置と参考のスペーサ26の形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図19は電気集塵フィルタの第1集塵板1と第2集塵板2の組み立てた状態を示す正面図、図20は同じく第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図、図21は第2集塵板2のスペーサ部分を長尺方向から示した正面図、図22は第2集塵板2のスペーサ部分を幅方向から示した側面図である。
【0171】
第1集塵板1と第2集塵板2は、帯電した空気中のホコリが流れる流路3を介し相対向させて蛇行状に折り曲げるとともに、左右の蛇行部1a,2a間の直線部分において第1集塵板1と第2集塵板2が交互に上下へ積層されている。30は流路3の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ30は第2集塵板2にその幅方向の両側端に一定間隔で多数設けられ、そして表側と裏側へ隣接して第2集塵板2の長尺方向に向かって略L字状に切り起こし、さらに第1集塵板1の両面を相対向(同一位置)して支持するように配置している。
【0172】
上記構成において、第1集塵板1と第2集塵板2は図19のように蛇行状の組み合わせをする。そしてスペーサ30は第2集塵板2にその幅方向の両側端に一定間隔で多数設けられ、そして表側と裏側へ隣接して第2集塵板2の長尺方向に向かって略L字状に切り起こし、さらに第1集塵板1の両面を相対向(同一位置)して支持するように配置しているので、第1集塵板1の両面を相対向して支持して流路3の間隔を均一に保ち、従来技術で説明したような第1集塵板1を波打ち状態にする力の作用が避けられ、前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0173】
なお、スペーサ30は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。また、スペーサ30は幅方向の両側端に限らず、全体に設けてもよい。
【0174】
参考
参考は、実施例1および参考3、4における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3、4と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図23は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0175】
31は第2集塵板2の長尺方向に一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1(図示せず)を支持し流路3(図示せず)の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ31は第2集塵板2の長尺方向に向かって膨出せしめ、かつ一方の側面を開口27し、反対側の側面を円弧状28に形成した膨出部31aよりなるものである。32は膨出部31aの円弧状28の裾に設けた左右の流通孔である。
【0176】
上記構成において、第1集塵板1はスペーサ31を介して第2集塵板2に支持される。そして、スペーサ31は一方の側面を開口27し、他方の円弧状28の裾に流通孔32を設けた膨出部31aなので、従来技術のものに比べ強度が強くできて流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0177】
また第2集塵板2の生産時において、長尺の第2集塵板2を巻き取る際に膨出部31aが他の箇所に引っかかる危険も解消できるとともに、流通孔32を空気が通過して膨出部31aに衝突する流量が減少して流れが整い集塵効率を向上できる。
【0178】
なお、スペーサ31は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0179】
参考
参考は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図24は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0180】
33は第2集塵板2の長尺方向に一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1(図示せず)を支持し流路3(図示せず)の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ33は第2集塵板2をその長尺方向に向かって一端を第2集塵板2に一体のまま略鼓状に切り起こして略台形状に折り曲げ、遊端33aである大幅部の端部を第2集塵板2に当接させて2点支持としている。
【0181】
上記構成において、第1集塵板1はスペーサ33を介して第2集塵板2に支持される。そして、スペーサ33は一端を第2集塵板2と一体のまま略鼓状に切り起こして略台形状に折り曲げ、遊端33aである大幅部の端部を第2集塵板2に当接させて2点支持としているので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0182】
また第2集塵板2の生産時において、長尺の第2集塵板2を巻き取る際にスペーサ33の略台形状が他の箇所に引っかかる危険も解消できるとともに、略台形状部分の両側が開放33cしているので、開放33cの部分を空気が通過してスペーサ33に衝突する流量が減少して流れが整い集塵効率を向上できる。
【0183】
なお、スペーサ33は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0184】
参考
参考は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図25は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0185】
34は第2集塵板2の長尺方向に一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1(図示せず)を支持し流路3(図示せず)の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ34は第2集塵板2を膨出した逆椀状の膨出部34aよりなり、その膨出部34aの裾の周囲に流通孔35を設けたものである。
【0186】
上記構成において、第1集塵板1はスペーサ34を介して第2集塵板2に支持される。そして、スペーサ34は膨出部34aの裾の周囲に流通孔35を設けた逆椀状の膨出部34aなので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0187】
また第2集塵板2の生産時において、長尺の第2集塵板2を巻き取る際に逆椀状の膨出部34aが他の箇所に引っかかる危険も解消できるとともに、流通孔35を空気が通過して逆椀状の膨出部34aに衝突する流量が減少して流れが整い集塵効率を向上できる。
【0188】
なお、第2集塵板2の材質による成形性が不十分で逆椀状の膨出部34aに割れが生じる時には、逆椀状の膨出部34aの頂上部に逃がし孔を設けても作用効果には何ら支障を生じることがない。またスペーサ34は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0189】
参考
参考は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図26は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0190】
36は第2集塵板2の幅方向の両側端に表側と裏側の両面に跨って長尺方向へ一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1(図示せず)を支持し流路3(図示せず)の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ36は一端を第2集塵板2と一体のまま、長方形に切り起こして略円環状に折り曲げ、半円部分36aをそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側に突出させている。
【0191】
上記構成において、第2集塵板2はスペーサ36を介して第1集塵板1を支持するものである。そして、スペーサ36は半円部分36aをそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側に突出させた略円環状なので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0192】
また第2集塵板2の生産時において、長尺のまま第2集塵板2を巻き取る際にも、略円環状なので他の箇所に引っかかる心配がなく作業取扱をよくできる。
【0193】
なお、スペーサ36は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0194】
参考
参考は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図27は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0195】
37は第2集塵板2の幅方向の両側端に表側と裏側の両面に跨って長尺方向へ一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1(図示せず)を支持し流路3(図示せず)の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ37は一端を第2集塵板2と一体のまま、長方形に切り起こして略S字状に折り曲げ、略円部分37aをそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側に突出させている。
【0196】
上記構成において、第2集塵板2はスペーサ37を介して第1集塵板1を支持するものである。そして、スペーサ37は略円部分37aをそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側に突出させた略S字状なので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0197】
また第2集塵板2の生産時において、長尺のまま第2集塵板2を巻き取る際にも、略S字状なので他の箇所に引っかかる心配がなく作業取扱をよくできる。
【0198】
なお、スペーサ37は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0199】
参考10
参考10は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図28は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図である。
【0200】
38は第2集塵板2の幅方向の両側端に表側と裏側の両面に跨って長尺方向へ一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1(図示せず)を支持し流路3(図示せず)の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ38は相対向する両端を第2集塵板2と一体のまま、隣接する両側に切り込みを入れて略波形状に折り曲げ、略半円部分38aをそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側に突出させている。
【0201】
上記構成において、第2集塵板2はスペーサ38を介して第1集塵板1を支持するものである。そして、スペーサ38は略半円部分38aをそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側に突出させた略波形状なので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0202】
また第2集塵板2の生産時において、長尺のまま第2集塵板2を巻き取る際にも、略波形状なので他の箇所に引っかかる心配がなく作業取扱をよくできる。
【0203】
なお、スペーサ38は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0204】
参考11
参考11は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図29(a)は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図、図29(b)は第2集塵板2のスペーサと第1集塵板1との関係を示す要部の正面図である。
【0205】
39は第2集塵板2の幅方向の全体に、かつ表側と裏側の両面に、長尺方向へ一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1を支持し流路3の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ39は細長い四角形の電気絶縁体をそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側の同一位置に接着剤等で貼りつけている。
【0206】
上記構成において、第2集塵板2はスペーサ39を介して第1集塵板1を支持するものである。そして、スペーサ39は細長い四角形の電気絶縁体をそれぞれ第2集塵板2の表側と裏側に貼りつけているので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0207】
また電気絶縁体のスペーサなので、導電体よりなる第2集塵板2を直接に加工してスペーサを形成しているために、このスペーサが第1集塵板1に当接している部分への電荷の集中が起こるのに比べ、第1集塵板1におけるスペーサ39が当接した部分への電荷の集中は起こらず安定した集塵能力を発揮できるとともに、第2集塵板2にスペーサを取り付ける加工をしなくてもよいから、集塵板の生産を容易にできる。
【0208】
なお、スペーサ39は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0209】
参考12
参考12は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図30(a)は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図、図30(b)は第2集塵板2のスペーサと第1集塵板1との関係を示す要部の断面図である。
【0210】
40は第2集塵板2の幅方向の両側端における表側と裏側の両面に、長尺方向へ一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1を支持し流路3の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ40は円筒状の電気絶縁体よりなり、第2集塵板2に設けた嵌合孔41に嵌合して表側と裏側へ突出させて同一位置に取り付けている。
【0211】
上記構成において、第2集塵板2はスペーサ40を介して第1集塵板1を支持するものである。そして、スペーサ40は円筒状の電気絶縁体を、第2集塵板2の嵌合孔41に嵌合して表側と裏側に突出させているので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0212】
また電気絶縁体のスペーサなので、導電体よりなる第2集塵板2を直接に加工してスペーサを形成しているために、このスペーサが第1集塵板1に当接している部分への電荷の集中が起こるのに比べ、第1集塵板1におけるスペーサ40が当接した部分への電荷の集中は起こらず安定した集塵能力を発揮できる。
【0213】
なお、スペーサ40は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0214】
参考13
参考13は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図31(a)は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図、図31(b)は第2集塵板2のスペーサと第1集塵板1との関係を示す要部の断面図である。
【0215】
42は第2集塵板2の幅方向の両側端における表側と裏側の両面に、長尺方向へ一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1を支持し流路3の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ42は電気絶縁樹脂よりなり、第2集塵板2に設けた貫通孔43に表側と裏側へ突出させて電気絶縁樹脂を樹脂モールド成形して同一位置に形成している。
【0216】
上記構成において、第2集塵板2はスペーサ42を介して第1集塵板1を支持するものである。そして、スペーサ42は電気絶縁樹脂を、第2集塵板2の貫通孔43に樹脂モールド成形して表側と裏側に突出させているので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0217】
また電気絶縁体のスペーサ42なので、導電体よりなる第2集塵板2を直接に加工してスペーサを形成しているために、このスペーサが第1集塵板1に当接している部分への電荷の集中が起こるのに比べ、第1集塵板1におけるスペーサ42が当接した部分への電荷の集中は起こらず安定した集塵能力を発揮できる。さらに、スペーサの自動成形も可能になる。
【0218】
なお、スペーサ42は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0219】
参考14
参考14は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサの形状を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図32(a)は第2集塵板2のスペーサ部分の拡大斜視図、図32(b)は第2集塵板2のスペーサと第1集塵板1との関係を示す要部の断面図である。
【0220】
44は第2集塵板2の幅方向の両側端における表側と裏側の両面に、長尺方向へ一定間隔で多数設けられ、第1集塵板1を支持し流路3の間隔を均一に保つ複数のスペーサである。このスペーサ44は電気絶縁樹脂よりなり、第2集塵板2の幅方向の両側端面に嵌合して同一位置で第2集塵板2の表側と裏側に形成している。
【0221】
上記構成において、第2集塵板2はスペーサ44を介して第1集塵板1を支持するものである。そして、スペーサ44は電気絶縁樹脂よりなり、第2集塵板2の幅方向の両側端面に嵌合して取り付け表側と裏側に突出させているので、従来技術のものに比べ強度が強くなり、流路3の間隔を均一に保って前記間隔の不均一による集塵能力の低下を防止できる。
【0222】
また電気絶縁体のスペーサ44なので、導電体よりなる第2集塵板2を直接に加工してスペーサを形成しているために、このスペーサが第1集塵板1に当接している部分への電荷の集中が起こるのに比べ、第1集塵板1におけるスペーサ44が当接した部分への電荷の集中は起こらず安定した集塵能力を発揮できる。さらに、スペーサを第2集塵板2の幅方向の両側端面に嵌合して取り付けているので、第2集塵板2の側縁の歪みも軽減できる。
【0223】
なお、スペーサ44は第2集塵板2に設けたが、第1集塵板1側に設けてもよい。
【0224】
参考15
参考15は、実施例1および参考3〜5における第2集塵板2のスペーサが当接する第1集塵板1の部分を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1および参考3〜5と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図33は第2集塵板2のスペーサが、上下の第1集塵板1との関係を示す分解斜視図、図34は同じく要部の断面図である。
【0225】
第1集塵板1は第2集塵板2のスペーサ30が当接する導電体4の部分に、導電体4を切り取って電荷集中防止部としての逃がし孔45を設けている。そして、逃がし孔45は導電体4と同様に電気絶縁体5で被覆されているものである。
【0226】
なお、第1集塵板1と第2集塵板2は、帯電した空気中のホコリが流れる流路3を介し相対向させて蛇行状に折り曲げるとともに、左右の蛇行部間の直線部分において第1集塵板1と第2集塵板2が交互に上下へ積層されている。
【0227】
またスペーサ30は流路3の間隔を均一に保つため、第2集塵板2にその幅方向の両側端に長尺方向に向かって一定間隔で多数設けられ、そして表側と裏側へ隣接して第2集塵板2の長尺方向に向かって略L字状に切り起こし、さらに第1集塵板1の両面を相対向(同一位置)して支持するように配置している。
【0228】
上記構成において、蛇行状に組み合わされた第1集塵板1と第2集塵板2は、スペーサ30が第1集塵板1の両面を相対向して挟み込み第1集塵板1,第2集塵板2の間の流路3を一定間隔に保つのである。そして、第1集塵板1はスペーサ30が挟み込んだ部分に導電体4のない逃がし孔45を形成しているので、第1集塵板1と第2集塵板2の間に直流の電圧が加えられて両集塵板間に電界を生じ、帯電しているホコリが流路3を流れて異極の静電気を帯びた集塵板に吸着される集塵作用時において、スペーサ30が当たっている第1集塵板1の部分は導電体4が切り取られた逃がし孔45となり、電荷が集中することはなく、流路3の全体に均一な電界を生じさせることができる。
【0229】
参考16
参考16は、実施例1における第1集塵板1を製造し易くするため、その構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図35(a)は第1集塵板1の導電体をなす長尺状態を示す斜視図、図35(b)は同導電体を第1集塵板1の所定長さの導電体に切断してこれらを電気絶縁テープで接続した状態を示す斜視図、図35(c)は同長尺状態にした導電体を電気絶縁フィルムで被覆した長尺状態の集塵板の状態を示す斜視図、図35(d)は同集塵板を電気絶縁テープの部分で切断した所定長さの第1集塵板1を示す斜視図で、第1集塵板1の作り方と構造を併せて以下に説明をする。
【0230】
図35(a)に示すように電気集塵フィルタを2個形成する長さの長尺な帯状の導電体4aを真ん中に示した一点鎖線の部分で切断して電気集塵フィルタを一個作る長さにした所定長さの導電体4を形成する。
【0231】
次に図35(b)に示したように所定長さの2枚の導電体4を間に間隔46をあけて導電体4より幅の狭い細長い電気絶縁テープ47で接続して再び長尺の状態にする。
【0232】
次に図35(c)に示したように長尺の状態になった2枚の導電体4を、電気絶縁テープ47も含めて全体を電気絶縁体5としての長尺な帯状の電気絶縁フィルム5aで上下から挟み込んで被覆する。そして、最後に図35(d)に示すように電気絶縁テープ47における間隔46の部分を切断して所定長さの第1集塵板1を2枚形成する。
【0233】
上記構成において、所定長さの第1集塵板1は電気絶縁テープ47における間隔46の部分を切断して形成しているので、電気絶縁テープ47の残る切断面は切断作業と同時に導電体4を露出しないようにできる。そして、所定の長さに切断した帯状の導電体4を電気絶縁テープ47で接続して長尺状態にした後、電気絶縁フィルム5aで被覆するので、前記被覆加工を連続で行うこともできる。
【0234】
なお、第1集塵板1の電気絶縁テープ47の残る切断面とは反対の端部は電気絶縁フィルム5aを長めに切断して、この電気絶縁フィルム5aの端で絶縁処理してもよい。また、上記実施例では所定長さの2枚の導電体4を例にして説明したが、3枚、4枚と数を増やして生産してもよい。上記参考例は第1集塵板1に用いたが、この構造を第2集塵板に使用できることはもちろんである。
【0235】
参考17
参考17は、実施例1における第1集塵板1を製造し易くするために構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図36は第1集塵板1の端部の状態を示す斜視図で、第1集塵板1の作り方と構造を併せて以下に説明をする。
【0236】
所定長さの帯状の第1集塵板1は、長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁フィルム等の電気絶縁体5で被覆して最後に電気集塵フィルタ1個を作るのに必要な所定の長さに切断して製造している。従って、第1集塵板1は所定長さに切断した切断面48には導電体4が露出しているので、帽子状の電気絶縁材49をかぶせて被覆している。
【0237】
上記構成において、第1集塵板1は、導電体4を長尺のままで電気絶縁体5で被覆するので、前記被覆加工を連続で行うことができる。一方、このために所定の長さに切断した第1集塵板1の切断面48に現れる導電体4を電気絶縁材49で被覆するのである。
【0238】
なお、上記参考例は第1集塵板1に用いたが、この構造を第2集塵板に使用できることはもちろんである。
【0239】
参考18
参考18は、実施例1における第1集塵板1を製造し易くするために構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図37(a)は電気集塵フィルタの第1集塵板1の長尺方向の端部を示す斜視図、図37(b)は同第1集塵板1の端部を、ホットメルト手段により処理する状態を示す斜視図で、第1集塵板1の作り方と構造を併せて以下に説明をする。
【0240】
所定長さの帯状の第1集塵板1は、長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁フィルム等の電気絶縁体5で被覆して最後に電気集塵フィルタ1個を作るのに必要な所定の長さに切断して製造している。従って、第1集塵板1は所定長さに切断した面48には導電体4が露出するので、ホットメルト手段50により電気絶縁接着剤51を塗布して被覆している。
【0241】
上記構成において、第1集塵板1は、導電体4を長尺のままで電気絶縁体5で被覆するので、前記被覆加工を連続で行うことができる。一方、このために所定の長さに切断した第1集塵板1の切断面48に現れる導電体4を、ホットメルト手段50により電気絶縁接着剤51を塗布して被覆するので、生産性もよくなる。
【0242】
なお、上記参考例は第1集塵板1に用いたが、この構造を第2集塵板に使用できることはもちろんである。
【0243】
参考19
参考19は、実施例1における第1集塵板1を製造し易くするために構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図38(a)は電気集塵フィルタの第1集塵板1の長尺方向の端部を示す斜視図、図38(b)は同第1集塵板1の端部を、デイップ手段により処理する状態を示す斜視図で、第1集塵板1の作り方と構造を併せて以下に説明をする。
【0244】
所定長さの帯状の第1集塵板1は、長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁フィルム等の電気絶縁体5で被覆して最後に電気集塵フィルタ1個を作るのに必要な所定の長さに切断している。従って、第1集塵板1は所定長さに切断した面48には導電体4が露出するので、接着剤槽に浸して電気絶縁接着剤53を付着させるデイップ手段54により被覆している。
【0245】
上記構成において、第1集塵板1は、導電体4を長尺のままで電気絶縁体5で被覆するので、前記被覆加工を連続で行うことができる。一方、このために所定の長さに切断した第1集塵板1の切断面48に現れる導電体4を、デイップ手段54により電気絶縁接着剤53を付着させて被覆するので、生産性もよくなる。
【0246】
なお、上記参考例は第1集塵板1に用いたが、この構造を第2集塵板に使用できることはもちろんである。
【0247】
参考20
参考20は、実施例1における第1集塵板1を製造し易くするために構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図39は電気集塵フィルタの第1集塵板1の長尺方向の端部を示す斜視図で、第1集塵板1の作り方と構造を併せて以下に説明をする。
【0248】
所定長さの帯状の第1集塵板1は、長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁フィルム等の電気絶縁体5で被覆して最後に電気集塵フィルタ1個を作るのに必要な所定の長さに切断している。また、第1集塵板1は所定長さに切断した切断面48には導電体4が露出するので、電気絶縁体5の端部を折り込んで超音波手段により超音波溶着55を行い被覆している。
【0249】
上記構成において、第1集塵板1は、導電体4を長尺のままで電気絶縁体5で被覆するので、前記被覆加工を連続で行うことができる。一方、このために所定の長さに切断した第1集塵板1の切断面48に現れる導電体4を、切断面48の電気絶縁体5を折り込んで超音波溶着55をして被覆するので、電気絶縁性の向上と生産性もよくなる。
【0250】
なお、上記参考例は第1集塵板1に用いたが、この構造を第2集塵板に使用できることはもちろんである。
【0251】
参考21
参考21は、実施例1における第1集塵板1を製造し易くするために構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図40(a)は電気集塵フィルタの集塵板を形成する過程で、剥離テープを貼った導電体を示す斜視図、図40(b)は同導電体を電気絶縁フィルムで被覆した長尺な集塵板の状態を示す斜視図、図40(c)は同集塵板を剥離テープの部分で切断した状態を示す斜視図、図40(d)は同集塵板から剥離テープを剥がす状態を示す斜視図、図40(e)は同集塵板から剥離テープを剥がした状態を示す斜視図で、第1集塵板1に利用しての作り方と構造を併せて以下に説明をする
【0252】
図40(a)に示すように長尺なままの導電体4は、所定の長さに切断する箇所へ、後に剥がす細長い剥離テープ55aを幅方向に導電体4の幅よりはみ出して貼りつける。
【0253】
次に、図40(b)に示すように剥離テープ55aを切断箇所に貼りつけた長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁フィルム等の電気絶縁体5で被覆する。そして、切断箇所56となる二点鎖線上を切断して図40(c)に示すように所定長さの第1集塵板1を形成する。
【0254】
次に行う工程は、第1集塵板1の切断端部に電源供給の通電端子を接続する際に切断端部を処理するものである。図40(d)に示すように上記の切断で残った半分の剥離テープ55aを導電体4より剥がし、さらに電気絶縁体5からも剥がして図40(e)に示すように導電体4が切断端部に一定幅で現れるのである。このような状態の導電体4の端部に電源供給の通電端子(図示せず)を接続するものである。
【0255】
上記構成において、剥離テープ55aを所定長さの切断箇所に貼りつけた長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁体5で被覆するので、前記被覆加工を連続で行うことができ生産性を向上できる。また所定長さの第1集塵板1の切断端部に残っている剥離テープを剥がして取り除くだけで、導電体4の端が臨み通電端子を良好な状態で接続することが可能になる。
【0256】
なお、上記参考例は第1集塵板1に用いたが、この構造を第2集塵板に使用できることはもちろんである。
【0257】
参考22
参考22は、実施例1における第1集塵板1の端部に電源供給用の通電端子を接続する構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。図41(a)は電気集塵フィルタの集塵板の切断端部を分解した斜視図、図41(b)は同集塵板に切断線を表示した状態を示す斜視図、図41(c)は同集塵板を切断した状態を示す斜視図で、第1集塵板1に利用しての構造を以下に説明する
【0258】
図41(b)に示すように第1集塵板1は、長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁体5で被覆して形成し、切断箇所57となる二点鎖線上を切断して図41(c)に示すように所定長さの第1集塵板1を形成する。そして、この第1集塵板1は、上記切断箇所に近い一方の電気絶縁体5に、電源供給の通電端子(図示せず)を接続する導電体4が臨む導通孔58を形成している。
【0259】
上記構成において、第1集塵板1は、長尺なままの導電体4を、長尺なままの電気絶縁体5で被覆するので、前記被覆加工を連続で行うことができ生産性を向上できる。また、第1集塵板1は、切断箇所に近い一方の電気絶縁体5に、通電端子を接続する導電体4が臨む導通孔58を設けているので、導通面積を大きくでき通電端子を良好な状態で接続することが可能になる。
【0260】
なお、上記参考例は第1集塵板1に用いたが、この構造を第2集塵板に使用できることはもちろんである。
【0261】
参考23
参考23は、実施例1における電気集塵フィルタAを納めるフレーム10の構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0262】
図42に示すように59は実施例1における電気集塵フィルタAを納める前面と背面を開放した長方形の枠状のフレームで、背面両側に前面側から挿入してきた電気集塵フィルタAを受け止める受け部60と、フレームの上部角に電気集塵フィルタAの電気的接続部61が入る挿入溝62を一体に形成している。63はフレーム59の前面両側にねじ64で着脱自在に取り付け、受け部60に受け止められた電気集塵フィルタAをフレーム59に固定する細長い取り付け板である。
【0263】
上記構成において、電気集塵フィルタAをフレーム59の前面側から電気的接続部61を挿入溝62に合わせながらフレーム59に挿入して受け部60に受け止めさせる。続いて、取り付け板63をフレーム59の前面両側にねじ64で着脱自在に固定して図43のように電気集塵フィルタAをフレーム59に納めるのである。従って、フレーム59は受け部60を背面両側に、そして取り付け板63を前面両側にそれぞれ設け、フレーム59とは別個に形成しているので、従来技術に比べ加工時の金型を小さくでき、かつ構成部品の形状も小さくでき、金型費用および材料費用を節約できる。
【0264】
なお、上記参考例では受け部60、取り付け板63をフレーム59の左右の両側に配置したが、フレーム59の上下両側に設けてもよい。また受け部60はフレーム59の背面両側に設けたが、背面全体に張り巡らした格子状でもよい。
【0265】
参考24
参考24は、実施例1における電気集塵フィルタAを納めるフレーム10の構造を改良した点が異なり、これ以外の構成および作用効果は同一なので、かかる部分には実施例1と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0266】
図44に示すように65は実施例1における電気集塵フィルタAを納める前面と背面を開放した長方形の枠状のフレームで、左右の側板65aと、上下の天板65b、底板65cを備え、これらの板をねじ66で組み立てて形成する。そして、左右の側板65aは電気集塵フィルタAを受け止めて前後に動かないようにする凹条部67を内面に縦方向へ設けている。また天板65bは、端に電気集塵フィルタAの電気的接続部68が入る挿入溝69を設けている。
【0267】
上記構成において、左右の側板65aを底板65cにねじ66で取り付け、天井のないU字状体を形成する。このU字状体に電気集塵フィルタAを左右の側板65aの凹条部67をガイドにして天井より挿入し底板65cに当てる。最後に電気的接続部68を挿入溝69に合わせながら天板65bを左右の側板65aの上端にねじ66で固定し図45のように電気集塵フィルタAをフレーム65に納めるのである。
【0268】
従って、枠状のフレーム65は左右の側板65aと、天板65b,底板65cの各単品の部材を組み合わせて形成しているので、各部材を小型にできて従来技術に比べ加工時の金型を小さくでき、かつ構成部品の形状も小さくできる。
【0269】
また高さを変える機種変更の時は左右の側板65aを、幅を変える機種変更の時は天板65b,底板65cをそれぞれ変更するだけで対応できるから、従来技術のフレーム全体を変えるのに比べ遥かに容易に対応できる。
【0270】
なお、上記参考例では凹条部67を左右の側板65aに設けたが、天板65b,底板65cの上下両側に設けてもよい。
【0271】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に記載の電気集塵フィルタは、空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板には、長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝をそれぞれ設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに前記係合溝を互いに係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、前記蛇行部間に位置する両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設けたものである。
【0272】
従って、電気集塵フィルタを納めるフレームの内周面に沿って両集塵板を積層できるので、形状にとらわれずフレームの容積に対し、第1集塵板と第2集塵板の占める割合(密度)を高めることができて、集塵効率を高められる。また、従来のロール状の形に巻いた電気集塵フィルタと同じ電極板の密度にすれば、フイルタ全体の大きさを小さくできるので、これを採用した器具も、従来と同じ集塵能力を保って小型化できる。
【0273】
また、第1集塵板と第2集塵板は、その長尺方向に一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝をそれぞれ設け、この係合溝を互いに係合させて支え合い、スペーサとともに流路の間隔を保ちつつ両集塵板を相対向せしめているので、両集塵板の相対的な支持合いにより蛇行部における流路を保つとともに、これにより蛇行部の間の直線部分においてのみスペーサを設ければよくなり、さらに両方の係合溝の係合により両集塵板が略重なるので、一方の集塵板にだけ係合溝を設けた場合より電気集塵フィルタの幅を短縮できる。
【0274】
また本発明の請求項2に記載の電気集塵フィルタは、空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板の少なくとも一方には長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに、前記係合溝に他方の集塵板を係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、この両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設け、さらに一方の集塵板の係合溝の前記蛇行部より遠ざかる側の側縁を、蛇行部側へ向かって近づく傾斜面に形成してなるものである。
【0275】
従って、一方の集塵板の左右の蛇行部における係合溝は、前記蛇行部より遠ざかる側の側縁を蛇行部へ向かって近づく傾斜面に形成しているので、係合溝の入れ口部分の幅が広くなって組立時に他方の集塵板を対応させ易くできるとともに、傾斜面に案内されて所定の位置において両方の集塵板が積層され、両集塵板の組み合わせの位置出しが容易となり、組立性の向上が図れる。
【0276】
また一方の集塵板の左右の蛇行部における係合溝の傾斜面により、これに案内されて係合した他方の集塵板の左右の蛇行部の部分に互いに引き合う力が作用して結果的に左右の蛇行部の円弧幅を狭め、両集塵板を引っ張り気味にして両集塵板に皺の発生するのを防止できる。
【0277】
さらに、第1集塵板と第2集塵板が適正な位置に組み合わされ、流路の間隔を適正に保つこともできる。
【0278】
また本発明の請求項3に記載の電気集塵フィルタは、請求項1または2に記載したものにおいて、第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁に電気絶縁ブッシュを設けてなるもので、電気絶縁ブッシュにより係合溝の側縁に臨む導電体を確実に被覆できて、第2集塵板の係合溝を第1集塵板の係合溝に係合しても何ら支障の生じないものにできる。
【0279】
また本発明の請求項4に記載の電気集塵フィルタは、請求項1または2に記載したものにおいて、第1集塵板を帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁を、前記電気絶縁体で縁取りしてなるもので、第1集塵板を構成する電気絶縁体を利用して導電体の臨む凹部の縁を被覆して、絶縁ブッシュのような別部材を使用しないから、材料を節約できるとともに簡単に作業ができる。
【0280】
また本発明の請求項5に記載の電気集塵フィルタは、請求項1または2に記載したものにおいて、第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁を、電気絶縁性接着剤で縁取りしてなるもので、電気絶縁性接着剤を塗布して係合溝の側縁に臨む導電体を被覆し、絶縁ブッシュのような別に加工した別部材を使用しないから、係合溝を一度加工すれば後は接着剤を塗布する簡単な加工によりできる。
【0281】
また本発明の請求項6に記載の電気集塵フィルタの製造方法は、長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により他方の沿わせ手段より外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた方法である。
【0282】
このように本発明の方法は、第1沿わせ工程により第1沿わせ手段のピンに一方の集塵板を蛇行状に沿わせ、第2沿わせ工程により第2沿わせ手段のピンに他方の集塵板を蛇行状に沿わせ、移動させる工程により他方の集塵板を一方の集塵板に向かって移動させ、積層する工程により移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させ両集塵板を交互に積層するので、各手段を使用して両集塵板の組み立てが簡単にでき、自動組立も可能になるものである。
【0283】
また本発明の請求項7に記載の電気集塵フィルタの製造方法は、長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により一方の沿わせ手段のピンに当たらないように避けて他方のピンより外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた方法である。
【0284】
このような本発明の製造方法は第1沿わせ手段の第1ピンに当たらないように第2集塵板を移動させる工程を備えているから、第1沿わせ手段の第1ピンに当たらないように位置精度の高い制御をする必要のない容易な組み立てができるとともに、第1沿わせ手段の第1ピンに当たらないので、他方の集塵板の組立時の損傷も防止できる。
【0285】
また、第1沿わせ手段の第1ピンに当たらないように他方の集塵板を移動させる工程によって、一方の集塵板の係合溝を第1ピンの側に、より近づけることが可能となり、その結果として組み合わされた一方の集塵板と他方の集塵板とはより近づき全体的に小型にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における電気集塵フィルタの製造方法を示す要部斜視図
【図2】 (a)同実施例1における電気集塵フィルタの第1集塵板の要部分解斜視図
(b)同実施例1における電気集塵フィルタの第1集塵板の要部斜視図
【図3】 同実施例1における電気集塵フィルタの概略斜視図
【図4】 同実施例1における電気集塵フィルタをフレームに組み込んだ斜視図
【図5】 本発明の実施例2における電気集塵フィルタの仮組立状態を示す要部斜視図
【図6】 同実施例2における電気集塵フィルタの組立状態を示す要部斜視図
【図7】 本発明の実施例3における電気集塵フィルタの第1集塵板と第2集塵板を示す要部分解斜視図
【図8】 (a)本発明の実施例4における電気集塵フィルタの第1集塵板の係合溝部分の斜視図
(b)本発明の実施例4における電気集塵フィルタの第1集塵板の係合溝の絶縁処理した斜視図
【図9】 本発明の実施例5における電気集塵フィルタの第1集塵板と第2集塵板の組立前の状態を示す要部斜視図
【図10】 同実施例5における電気集塵フィルタの第1集塵板と第2集塵板の組立時の状態を示す要部斜視図
【図11】 本発明の電気集塵フィルタを採用した電気式空気清浄機の構造を示す概略構成図
【図12】 参考におけるスペーサを有する電気集塵フィルタの斜視図
【図13】 参考における電気集塵フィルタの第2集塵板の斜視図
【図14】 参考における電気集塵フィルタの第1集塵板の斜視図
【図15】 (a)参考におけるスペーサを有する電気集塵フィルタの正面図
(b)参考における電気集塵フィルタの第1集塵板の断面図
【図16】 参考における電気集塵フィルタのスペーサ部分の拡大斜視図
【図17】 参考におけるスペーサを有する電気集塵フィルタの正面図
【図18】 参考における電気集塵フィルタのスペーサ部分の拡大斜視図
【図19】 参考におけるスペーサを有する電気集塵フィルタの正面図
【図20】 参考における第2集塵板のスペーサ部分の拡大斜視図
【図21】 参考における第2集塵板のスペーサ部分を長尺方向から示す正面図
【図22】 参考における第2集塵板のスペーサ部分の側面図
【図23】 参考における電気集塵フィルタのスペーサ部分の拡大斜視図
【図24】 参考における電気集塵フィルタのスペーサ部分の拡大斜視図
【図25】 参考における電気集塵フィルタのスペーサ部分の拡大斜視図
【図26】 参考における電気集塵フィルタのスペーサ部分の拡大斜視図
【図27】 参考における電気集塵フィルタのスペーサ部分の拡大斜視図
【図28】 参考10における電気集塵フィルタのスペーサ部分の要部を切欠した拡大斜視図
【図29】 (a)参考11における電気集塵フィルタのスペーサ部分の斜視図
(b)参考11における電気集塵フィルタのスペーサ部分の側面図
【図30】 (a)参考12における電気集塵フィルタのスペーサ部分の斜視図
(b)参考12における電気集塵フィルタのスペーサ部分の側断面図
【図31】 (a)参考13における電気集塵フィルタのスペーサ部分の斜視図
(b)参考13における電気集塵フィルタのスペーサ部分の側断面図
【図32】 (a)参考14における電気集塵フィルタのスペーサ部分の斜視図
(b)参考14における電気集塵フィルタのスペーサ部分を長尺方向から示す断面図
【図33】 参考15における電気集塵フィルタのスペーサを有する第2集塵板を真ん中にして上下の第1集塵板と第2集塵板の関係を示す要部斜視図
【図34】 参考15における電気集塵フィルタのスペーサを中心として第1集塵板と第2集塵板の関係を示す要部断面図
【図35】 (a)参考16における電気集塵フィルタの第1集塵板の導電体を示す斜視図
(b)参考16における導電体を電気絶縁テープで接続した状態を示す斜視図
(c)参考16における導電体を電気絶縁フィルムで被覆した長尺な集塵板の状態を示す斜視図
(d)参考16における長尺な集塵板を電気絶縁テープの部分で切断した状態を示す斜視図
【図36】 参考17における電気集塵フィルタの第1集塵板の長尺方向の端部を示す斜視図
【図37】 (a)参考18における電気集塵フィルタの第1集塵板の端部を示す斜視図
(b)参考18における電気集塵フィルタの第1集塵板の端部をホットメルト手段により処理する状態を示す斜視図
【図38】 (a)参考19における電気集塵フィルタの第1集塵板の端部を示す斜視図
(b)参考19における電気集塵フィルタの第1集塵板の端部をデイップ手段により処理する状態を示す斜視図
【図39】 参考20における電気集塵フィルタの第1集塵板の端部を示す斜視図
【図40】 (a)参考21における電気集塵フィルタの第1集塵板を形成する過程で、剥離テープを貼った導電体を示す斜視図
(b)参考21における導電体を電気絶縁フィルムで被覆した第1集塵板の状態を示す斜視図
(c)参考21における第1集塵板を剥離テープの部分で切断した状態を示す斜視図
(d)参考21における第1集塵板から剥離テープを剥がす状態を示す斜視図
(e)参考21における第1集塵板から剥離テープを剥がした状態を示す斜視図
【図41】 (a)参考22における電気集塵フィルタの第1集塵板の切断部分を分解した斜視図
(b)参考22における電気集塵フィルタの第1集塵板に切断線を表示した状態を示す斜視図
(c)参考22における電気集塵フィルタの第1集塵板を切断した状態を示す斜視図
【図42】 参考23における電気集塵フィルタをフレームに納める状態を示す分解斜視図
【図43】 参考23における電気集塵フィルタをフレームに納めた状態を示す斜視図
【図44】 参考24における電気集塵フィルタをフレームに納める状態を示す分解斜視図
【図45】 参考24における電気集塵フィルタをフレームに納めた状態を示す斜視図
【図46】 従来の電気集塵フィルタを組み込んだ電気集塵装置の概略構成図
【図47】 同装置の荷電部の概略構成図
【図48】 (a)従来の電気集塵フィルタの概略を示す正面図
(b)同電気集塵フィルタの正電極板の断面図
【図49】 従来の他の電気集塵フィルタの概略を示す斜視図
【図50】 従来の電気集塵フィルタの負電極板を示す側面図
【図51】 図50に示す負電極板を使用した従来の電気集塵フィルタの概略構成図
【図52】 従来の電気集塵フィルタにおける集塵板を示す要部斜視図
【図53】 従来の他の電気集塵フィルタにおける集塵板を示す要部斜視図
【図54】 従来の電気集塵フィルタをフレームに納める状態を示す分解斜視図
【図55】 従来の電気集塵フィルタを他のフレームに納める状態を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 第1集塵板
2 第2集塵板
1a、2a 蛇行部
3 流路
4 導電体
5 電気絶縁体
6,6a,6b,6c,8 係合溝
7 電気絶縁ブッシュ
9,25,26,29,30,31,33,34,36,37,38,39,40,42,44 スペーサ
10,59,65 フレーム
11 第1沿わせ手段
12 第2沿わせ手段
13 移動手段
14,14a 第1ピン
14b 逃避部
15 第2ピン
23 傾斜面
24,51,53 電気絶縁性接着剤
25a 表側のスペーサ
25b 裏側のスペーサ
26a 膨出部
27 開口
29a 大幅部
29b 小幅部
29c,33c 開放
32,35 流通孔
33a 遊端
34a 逆椀状の膨出部
45 逃がし孔(電荷集中防止部)
46 間隔
47 電気絶縁テープ
48 切断面
49 電気絶縁材
50 ホットメルト手段
54 デイップ手段
55a 剥離テープ
58 導通孔
60 受け部
63 取り付け板
65a 左右の側板
65b 天板
65c 底板
67 凹条部

Claims (7)

  1. 空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板には、長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝をそれぞれ設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに、前記係合溝を互いに係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、前記蛇行部間に位置する両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設けてなる電気集塵フィルタ。
  2. 空気の流れる流路を介して相対向させ、かつ帯電した空気中のホコリを捕集する所定長さの帯状の第1集塵板および第2集塵板を備え、この両集塵板の少なくとも一方には、長尺方向に向かい一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設け、この係合溝の部分またはその近傍より前記両集塵板を左右に蛇行させるとともに、前記係合溝に他方の集塵板を係合せしめて前記蛇行部間で前記両集塵板を交互に配列して複数段に積層せしめ、この両集塵板間に前記流路を一定間隔に保つスペーサを設け、さらに一方の集塵板の係合溝の前記蛇行部より遠ざかる側の側縁を、蛇行部側へ向かって近づく傾斜面に形成してなる電気集塵フィルタ。
  3. 第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁に電気絶縁ブッシュを設けてなる請求項1または2に記載した電気集塵フィルタ。
  4. 第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁を、前記電気絶縁体で縁取りしてなる請求項1または2に記載した電気集塵フィルタ。
  5. 第1集塵板を、帯状の導電体とこの導電体を覆った電気絶縁体で構成し、この第1集塵板の係合溝の側縁を、電気絶縁性接着剤で縁取りしてなる請求項1または2に記載した電気集塵フィルタ。
  6. 長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により他方のピンより外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた電気集塵フィルタの製造方法。
  7. 長尺方向に向かって一定間隔で端面より幅方向へ切り込んで係合溝を設けた少なくとも一方の所定長さの帯状の集塵板を、第1沿わせ手段の千鳥状に配列した第1ピンに、前記係合溝が前記第1ピンの部分またはその近傍に位置するように懸架して蛇行状に沿わせる第1沿わせ工程と、前記一方の集塵板に一定間隔を保って相対向する他方の所定長さの帯状の集塵板を、第2沿わせ手段の千鳥状に配列した第2ピンに懸架して蛇行状に沿わせる第2沿わせ工程と、前記一方の集塵板または前記他方の集塵板のいずれか他方を、移動手段により一方の沿わせ手段のピンに当たらないように避けて他方のピンより外しながら一方の集塵板に向かって移動させる移動工程と、前記移動してきた他方の集塵板を、一方の集塵板の係合溝に係合させて両集塵板が前記蛇行部間で交互に複数段に積層する積層工程とを備えた電気集塵フィルタの製造方法。
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