JP4288900B2 - リール及び鉄筋結束機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば交差する鉄筋同士をワイヤで結束固定する鉄筋結束機及びそのリールに関し、更に詳しくは、ワイヤの送り出しのときにワイヤがケースから外れることを防止した鉄筋結束機及びこれに用いられるリールに関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄筋結束機としては、特開平11−104777号公報に開示された「鉄筋結束機におけるワイヤーリールのブレーキ機構」が出願人から出願され、実用新案登録第2557192号が出願人より実用新案登録されている。
【0003】
図14は、この鉄筋結束機を示したものであり、鉄筋結束機1の後部にワイヤ3を巻き付けたリール2が保持されている。リール2から引き出されたワイヤ3はワイヤ送り手段5により鉄筋結束機1の前方に送り出され、円弧状に延びる溝を有するガイド6に沿って送られてゆくときに巻癖がつき、十字形に交差する鉄筋7の周りをループ状に形成される。鉄筋7の周りをループ状に巻かれたワイヤ3は挟持部4により捕まれた後に、ワイヤ送り手段5のワイヤ送りが停止すると共に、ループ状に巻かれているワイヤ3に、先端部にワイヤ3を挟み込む溝を有する捻り用フック8が接近する。捻り用フック8は、ワイヤ3を溝の中に挿入した後、回転してワイヤ3により鉄筋7を結束する。鉄筋7の結束後挟持部4に設けられた切断手段により切断され、挟持部4がワイヤ3を離すようになっている。
【0004】
鉄筋結束機1の後部には、リール2を保持するためのリール保持部(図示省略)が設けられ、リール保持部のリール2の側面に臨む部位に光センサが配置され、リール2の側面にこの光センサによって検出されるマークが設けられている。
【0005】
光センサは、リール2の側面に向かって光を照射し、マークからの反射光を検出しており、リール2が回転しているときには、周期的に反射光を光センサが検出する。
【0006】
リール2のワイヤ3が消費されたときは、リール2が回転しないために、マークからの周期的な反射光を光センサが検出しないので、ワイヤ3が消費したことが判別できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような鉄筋結束機1の場合、光センサが外部に露出していると、リール2とリール保持部との隙間から進入する外乱光により、光センサが誤動作したり、ワイヤ3を消費したリール2を交換するときや、リール2を外しているときに、光センサに埃や汚れがついてリール2のマークを検出できないために、光センサが周期的な反射光を検出できずに、誤動作するという問題があった。
【0008】
また、実用新案登録2557192号でも同様に光センサで光センサ検出マークを検出するようにしているが、鉄筋結束機1やリール2の寸法や装着時のガタ或いは被検知手段の汚れや適正距離の範囲外の場合に、被検知手段を検知できないことも考慮しなければならない。
【0009】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、センサによりリールの回転停止を検出してワイヤの終了を検出する鉄筋結束機において、誤動作がなく、センサによる検出が確実なリール及び鉄筋結束機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本願の請求項1のリールは、ワイヤで鉄筋を結束する結束機本体のリール取付軸に回転自在に装着され且つ前記ワイヤを巻きつけておく鉄筋結束機用のリールにおいて、
前記リールの回転状態を検出するために前記結束機本体側に設けられる光センサによって検出される複数の被検出手段を前記リールに設け、この複数の被検出手段から前記光センサまでの距離がそれぞれ異なるように設定し、前記リールの回転時に前記複数の被検出手段からの反射光のうち適正な光量の被検出手段を前記光センサによって検出することを特徴とする。
【0011】
本願の請求項2のリールは、ワイヤで鉄筋を結束する結束機本体のリール取付軸に回転自在に装着され且つ前記ワイヤを巻きつけておく鉄筋結束機用のリールにおいて、前記リールの回転状態を検出するために前記結束機本体側に設けられる光センサからの光を反射させる反射光量の異なる複数の突起部を備えたことを特徴とする。
【0013】
本願の請求項の鉄筋結束機は、結束機本体からワイヤを送り出すとともに、このワイヤを鉄筋の周囲にループ状に巻き回した後にこのワイヤを捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機であって、請求項1又は請求項2に記載のリールを備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態にかかる鉄筋結束機及びこれに用いられるリールについて、図面に基づいて説明する。
【0016】
図7は、この実施の形態にかかる鉄筋結束機の構成を概略して図示している。
[鉄筋結束機の構成]
鉄筋結束機20は、結束機本体21の鉄筋22に向けられる前端部の下部に、鉄筋22に当てられる当て板部23が一対形成され、一対の当て板部23の間に、先端部にワイヤ挿入溝24を有する捻り用フック25が配設されている。
【0017】
捻り用フック25は、電動モータ26により回転可能とされている。捻り用フック25は、電動モータ26の回転開始前の待機時に、ワイヤ挿入溝24にループ状に曲げられたワイヤ27を挿入しやすいように、ワイヤ挿入溝24をループ状のワイヤ27に平行に向けて、ワイヤ27から離れた位置に待機している。
【0018】
捻り用フック25は進退機構29を介して電動モータ26に保持されている。進退機構29は例えばカム機構等により構成され、電動モータ26の回転開始時にワイヤ27を捻り用フック25のワイヤ挿入溝24に挿入し、電動モータ26の回転停止時に、捻り用フック25を待機位置に後退させる。
【0019】
すなわち、トリガ28が引かれて電動モータ26が回転を開始する時に、捻り用フック25はワイヤ27側に延びてワイヤ27をワイヤ挿入溝24内に挿入した後、回転を行い、トリガ28の戻りにより、回転を停止して元の待機位置に戻る。
【0020】
結束機本体21にはワイヤ27を通すワイヤ通路30が備えられている。ワイヤ通路30は、結束機本体21の後端部から巻癖を付けるガイド部31まで形成されている。ガイド部31は、円弧状に湾曲しており、ワイヤ通路30はこのガイド部31において円弧内側が開放された溝になっている。ワイヤ通路30の結束本体21の後部には、モータ32の出力軸に取り付けられたギア33が配設されている。ギア33はワイヤ通路30に設けられた図示しない開口部に臨んでおり、ギア33がワイヤ27をワイヤ通路30の底部に押し付けている。
【0021】
トリガ28によってマイクロスイッチ33がONすると、モータ32が回転してワイヤ27を結束本体20の前方若しくは後方に送る。なお、このモータ32の正逆回転制御は、結束機本体21に内蔵される図示しない制御回路により行われ、例えば、ワイヤ27を鉄筋22の周りにループ状に卷回した後に、ワイヤ27をカセットケース40側に引っ張ってワイヤ27の緩みを少なくする。
【0022】
ワイヤ通路30がガイド部32に達する部位には、ワイヤ把持切断手段34が配設されている。ワイヤ把持切断手段34は、例えば、一対の把持部と一対の切断刃とからなり、一対の把持部の間及び一対の切断刃の間をワイヤ27が通過するようになっている。ワイヤ切断把持手段34は、モータ32の回転量に基づいてワイヤ27の送り量が所定量に達すると、一対の把持部によりワイヤ27の端部を把持する。鉄筋22をループ状に巻回したワイヤ27の先端部及びループの後端部は、一対の把持部に把持された状態で、捻り用フック25により捻られ、鉄筋22が結束された後に、一対の切断刃が交差してワイヤ27が切断される。
【0023】
結束機本体21の後端部には、リール取付用の軸受け部35が形成されている。軸受け部35には取付軸36が突設され、取付軸36にはカセットケース40が着脱可能若しくは固定式で取り付けられている。カセットケース40の内部にはリール41(図1、2参照)が取り付けられている。カセットケース40には、ワイヤ27を引き出すための開口部(図示省略)が形成されている。カセットケース40の開口部はワイヤ通路30に臨んで開口している。
【0024】
図1乃至図5は、鉄筋結束機のカセットケース40及びリール41の実施の形態を示す。このカセットケース40は鉄筋結束機20の一部を構成する。
[カセットケース]カセットケース40は、摩耗や曲げに対して耐性のすぐれたプラスチック、例えばポリプロピレン等からなるもので、カセットケース40の底部42には、軸受け部35の取付軸36が挿入されて固定されるリール取付軸43が突設されている。
【0025】
カセットケース40の上部はリール41を挿入するために、開口しており、この開口部は蓋体42Aで閉鎖される。蓋体42Aの中央部の円筒型突起Pにはリール取付軸43の先端部が嵌合可能となっている。
【0026】
カセットケース40の底部42Bにはセンサ配設孔44が開口されており、センサ配設孔44の内部に反射型のインタラプタ45が光センサとして設置されている。45Aはインタラプタ45が取り付けられた端子板であり、端子板45Aは、リール取付軸43に取付軸36が挿入されるように、リール取付軸43よりも大きなリング状の開口部を有している。端子板45Aの片側の端部はネジ45Bによりカセットケース40の底部42Bに固定されている。端子板45Aには、前述の制御回路に接続されるケーブル45Cが接続されており、インタラプタ45への給電とインタラプタ45の出力信号が制御回路に送信されるようになっている。
【0027】
制御回路は、インタラプタ45からの出力信号により、リール41の回転を検知している。すなわち、制御回路は、モータ32に回転させる電力が供給されているにもかかわらず、インタラプタ45からの出力電圧の変動が所定時間内に検知されないときは、リール41が回転していないと判断し、鉄筋結束機1の側面に設けられたLED等を発光させる等により、リール41のワイヤ27が終了したことを操作者に知らせる。
[カバー]
リール取付軸43の基部には、インタラプタ45の上方を覆う不透明なカバー46が回転可能に取り付けられている。カバー46は、リール41と明度の差異が大きくなるように黒色等の有色のプラスチックで形成されている。図6に示すように、カバー46のインタラプタ45の上方を通過する位置には、開口部47が一対形成されている。カバー46の中央部の開口部48は、リール取付軸43を挿入する開口部である。なお、カバー46は、リール取付軸43に取り付けられた止め輪49により上下の移動が規制されている(図1参照)。
[リール]
図2乃至図5はリール41の形状を示す。リール41は、摩耗や曲げに対して耐性のすぐれたプラスチック、例えばポリプロピレン等からなり、反射光量が多くなるように、白色等のカバー部材と異なる色のプラスチックで構成されている。リール41にはワイヤ27が巻き付けられ、ギア33の回転に伴ってワイヤ27が結束機本体21の前方或いは後方に移動可能になっている。リール41はワイヤ27の送り出し及び巻き戻しに応じて正逆回転可能になっている。
【0028】
リール41は、ワイヤ27を巻き付けてリール取付軸43を挿入するハブ41Aと、ワイヤ27の左右方向への位置ズレを規制する一対のフランジ50とを有する。
【0029】
ハブ41Aは、リール取付軸43が挿入される内側筒部51Aとワイヤ27を巻き付ける外側筒部51Bとを備えている。内側筒部51Aと外側筒部51Bは中間板部51Cとリブ51Dにより連なっており、リブ51Dに突起53が被検知手段として形成されている。内側筒部51の蓋体42Bに臨む端部には、図3、4に示すように、嵌合凹部51Eが形成され、嵌合凹部51Eに蓋体42Bが嵌合する。内側筒部51Aの内部のハブ穴51にリール取付軸43が挿入される。
【0030】
フランジ50は極力肉抜きされており、低コスト化と軽量化が図られている。片方のフランジ50には、図5に示すように、ワイヤ27の巻き付け開始側の端部を固定するための取付溝52が形成されている。
【0031】
リール41のカセットケース40の底部42に臨む面には、図1、図2に示すように、凹部53Aが形成されており、リール取付軸43の止め輪49は凹部53Aに位置している。凹部53Aの底部には、突起53が一対形成されている。一対の突起53はそれぞれカバー46の開口部47に隙間無く嵌合するように円筒形状に形成されている。凹部53Aとフランジ50の間にはカバー46と接触して光が凹部53Aに入ることを防止する厚肉部53Bがリング状に形成されている。
【0032】
また、カセットケース40の底部42Bには、リール41の底部側のフランジ50を支える厚肉部42Cが形成され、リール取付軸43と厚肉部42Cの間のに凹部が形成されている。凹部42Dはインタラプタ45と突起53との隙間を形成し、厚肉部42Cとカバー46とが摺接回転することにより、遮光され、外乱光がインタラプタ45に入り込むことが防止されている。
[リールの回転検出]
一対の突起53は、リール41の回転時にインタラプタ45の上方を通過する。このとき、カバー46が黒色で一対の突起53が白色であるために、インタラプタ45から発射される光の反射光量がカバー46からの反射光量より多くなる。インタラプタ45は反射光を受光して制御回路に出力し、制御回路はインタラプタ45の出力電圧の変化により、リール41の回転を検出する。
【0033】
リール41にワイヤ27が巻き付けられているときには、モータ32に回転させる電力を加えると、ワイヤ27の引き出しによりリール41が回転するため、一対の突起53が周期的にインタラプタ45の上方を通過する。これによって、インタラプタ45は黒色のカバー46の反射光と白色の突起53の反射光とを検出する。
【0034】
そして、白色の突起53からの反射光量が黒色のカバー46からの反射光量より多いので、インタラプタ45の出力電圧は、周期的に変化する。この周期的な変化がモータ32が回転している時間内に一定間隔で検出できるときには、リール41は回転していることとなる。
【0035】
また、モータ32が回転しているにもかかわらず、一定時間内にインタラプタ45からの出力電圧に変化が無ければ、リール41は回転していないことになる。
【0036】
従って、制御回路は、モータ32の回転とインタラプタ45の出力電圧変化とに基づいて、リール41の回転を判断することができる。
【0037】
なお、リール41が白色でなくても、突起53の頂点53Tの面が白色でも良く、シール等を貼り付けたものでも良い。さらに、カバー46が白色で、リール41が黒色でも良い。尚、カバー46とリール41の色の違いについては、センサ(インタラプタ45)によって、反射光量の違いが識別しうる程度の違いがあれば良く、黒や白に限られるものではない。
【0038】
上記の実施の形態では、被検知手段を突起53で構成し、突起53の色彩明度を変えて反射光量をカバーと異ならせたが、被検知手段としては、突起53の表面に、円錐形や半球形等或いは段差部・溝等からなる小突起や小凹部などを複数形成したり、ざらざらした粗面処理を施して構成しても良い。
【0039】
または、被検知手段の他の例として、図3(2)に示すように、リール41の底部側の部位に、貫通穴53Hを形成しても良いが、貫通穴53Hの代わりに凹みや、円錐形や半球形等或いは段差部・溝等からなる小突起や小凹部などを複数形成したり、ざらざらした粗面処理を施して構成しても良い。
[リールの他の構成]
図8、図9は他の実施の形態のリールを示したものであり、リール60の鍔61の中央部には段部62が形成され、段部62の平面部には凹部63が形成されている。凹部63は合計六ヶ所形成されており、六ヶ所の凹部63の中央部には軸受け部64が形成されている。軸受け部64の中央部には軸孔65が形成されている。軸受け部64の周囲にはリブ66が形成されており、リブ66によって凹部63が区切られている。リブ66には被検出手段としての突起D1〜D6が形成されている。突起D1〜D6は一つおきに突出量が異なっており、光センサである反射型インタラプタ45が六個の突起D1〜D6の反射光量から適正に検出できるようになっている。突起D1〜D6の突出量を全て異なったものとしても良く、突出量の違いが2種類以上あれば良く、突出量の形態は種々多様である。
【0040】
即ち、反射型のインタラプタ45は、発光素子から発射された光は反射体にて反射し、その反射光がインタラプタ45の受光素子に受光されるように、通常、発光素子と受光素子とが離れて同じ方向に向けられて基板に設置されているが、インタラプタ45と反射体の距離が近すぎると、反射体からの反射光が十分に受光素子に到達せず、また、インタラプタ45と反射体までの距離が遠すぎると、反射体にて反射した反射光が十分に受光素子に到達しないことが知られている。このインタラプタ45と反射体との距離は、1mm〜6mm、好ましくは2〜4.5mmが好ましい。そこで、このリール60では、反射体となる突起D1〜D6の高さを変えてあり、鉄筋結束機の装着時のガタなどがあったとしても、受光素子の適正な反射光量を受光しうるようになっている。
【0041】
図10,図11は、更に他の実施の形態にかかるリール67を示す、この図10,図11のリール67においてはインタラプタ45の発射光を反射する反射体となる突起E1〜E6の頂点部の反射光量にかかる面積が異なっている。勿論、図8,9に示すリール60の突起D1〜D6と組み合わせて、高さを異ならせ、更に面積を異ならせても良い。その他の構成は、図8,9のリール60と同一であるので、その説明を援用する。
[リールのカセットケースがない場合のリールの構成]
図12,図13は、リールを収納するケースのない鉄筋結束機70側のリール保持機構を示す。このリール保持機構では、鉄筋結束機の筐体71から一対のアーム72,73が形成され、一方のアーム72にリール74の支持軸75が取り付けられている。支持軸75の先端部には嵌合部76が変位可能に装着され、嵌合部76はバネ77により支持軸75の軸の先端方向に付勢されている。他方のアーム73の先端部には、リール74を保持するために底を有する筒状体78が取り付けられている。筒状体78の底部には光センサである反射型インタラプタ79が固定されている。筒状体78にはリール74の円筒状周壁部80が回転自在に嵌め込み可能になっている。嵌合部76には、リール74の小径円筒周壁部81が嵌め込まれる。
【0042】
リール74の筒部82の両端部には鍔部83が形成され、筒部82の周りにワイヤ84が巻き付けられている。筒部82の内部は仕切壁85によって遮蔽されている。筒部82の内部にはリブ86が形成されており、リブ86の上部に遮蔽板87が固定されている。遮蔽板87には被検出手段としての突起88〜90が複数個形成されている。突起88〜90の高さは全て異なるように設定されており、突起88〜90の頂点部とインタラプタ79の間の距離は異なっている。リール74を一対のアーム72,73に保持させたときに、光センサ79と遮蔽板87の間の空間は光が遮断され、リール74の回転時に突起88〜90からの反射光のうちの適正な光量がインタラプタ79によって受光されるようになっている。
[その他の検出手段及び被検出手段の例]
尚、上述のインタラプタ45の検出する被検出物理量には、反射光量を用いたが、被検出手段の被検出物理量として<光量>を変える場合、突起D1〜D6或いはE1〜E6の頂点部を傾斜させたり、凸面鏡や凹面鏡の形状にしたり、各突起の頂点部に小さな凹凸を多数形成する等のことも考えられる。また、被検出手段としてリール60,67の突起の頂点部・鍔部・その他の側面部に金属光沢を持つシールや印刷をしたシールやラベルを貼るといった構成も考えられる。
【0043】
また、上述のインタラプタ45の検出する被検出物理量には、反射光量を用いたが、被検出手段の被検出物理量として反射光を変える場合、特定のパルスを検出させるために、特定の縞模様等のパターンを設け、インタラプタの出力波形が特定のパルスとなるようにしても良い。
【0044】
更に、被検出手段の物理量としては、誘導電流・誘導電圧・磁気等も考えられる。例えば、被検出手段としてリールの突起や鍔部等にコイル、磁石、ホール素子を設けたり、コイル・磁石・磁気テープなどを備えたシールを貼り付ける構成として、電磁気的な信号を発生させ、鉄筋結束機側のセンサの出力波形が特定のパルスとなるように構成すると、リールが回転していることやリールの回転数をカウントしてワイヤの残り使用量が判るようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
本願の鉄筋結束機及びリールによれば、センサによって検出される検出物理量が異なる複数の被検出手段を設けたことにより、センサの検出範囲が広がり、リールのワイヤの有無を確実に検出できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる鉄筋結束機のカセットケースにリールを装着した状態の断面図。
【図2】図1のリールの底面図。
【図3】(1)は図1のリールのIII−III線断面図、(2)は(1)の変形例の断面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】図1のリールの裏面図。
【図6】図1のカセットケースに取り付けられるカバーの平面図。
【図7】本発明の実施の形態にかかる鉄筋結束機の側面図。
【図8】本発明の実施の形態のリールであって高さの異なる複数の突起を設けたリールの側面図。
【図9】図8のリールの中央横断面図。
【図10】本発明の実施の形態であって面積の異なる複数の突起を設けたリールの側面図。
【図11】図10のリールの中央横断面図。
【図12】本発明の実施の形態であってリール収納ケースのない鉄筋結束機のリール保持機構と、高さの異なる複数の突起を設けたリールの側面図。
【図13】本発明の他の実施の形態にかかる鉄筋結束機の側面図。
【図14】従来の鉄筋結束機の側面図。
【符号の説明】
20 鉄筋結束機
22 鉄筋
27 ワイヤ
38 リール
40 カセットケース
41 リール
43 リール取付軸
45 インタラプタ(光センサ)
46 カバー
47 開口部
53 突起

Claims (3)

  1. ワイヤで鉄筋を結束する結束機本体のリール取付軸に回転自在に装着され且つ前記ワイヤを巻きつけておく鉄筋結束機用のリールにおいて、
    前記リールの回転状態を検出するために前記結束機本体側に設けられる光センサによって検出される複数の被検出手段を前記リールに設け、この複数の被検出手段から前記光センサまでの距離がそれぞれ異なるように設定し、前記リールの回転時に前記複数の被検出手段からの反射光のうち適正な光量の被検出手段を前記光センサによって検出することを特徴とする鉄筋結束機用のリール。
  2. ワイヤで鉄筋を結束する結束機本体のリール取付軸に回転自在に装着され且つ前記ワイヤを巻きつけておく鉄筋結束機用のリールにおいて、前記リールの回転状態を検出するために前記結束機本体側に設けられる光センサからの光を反射させる反射光量の異なる複数の突起部を備えたことを特徴とする鉄筋結束機用のリール。
  3. 結束機本体からワイヤを送り出すとともに、このワイヤを鉄筋の周囲にループ状に巻き回した後にこのワイヤを捩って前記鉄筋を結束する鉄筋結束機であって、
    請求項1または請求項2に記載のリールを前記結束機本体のリール取付軸に回転自在に装着したことを特徴とする鉄筋結束機。
JP2002189420A 2001-09-28 2002-06-28 リール及び鉄筋結束機 Expired - Lifetime JP4288900B2 (ja)

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