JP4288752B2 - 操作感を有するリモートコントローラー及び操作感の発生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば操作手段としてジョイスティックや回転式ダイヤルを設けたリモートコントローラーに関し、特に、大型化をコスト増や招くことなく、操作者に操作感を与えるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
ジョイスティックを一定の角度に傾けることによりコントロール信号が出力されるようにしたリモートコントローラーや、ジョイスティックを複数段階傾けたり異なる向きに傾けたりすることによりそれぞれ異なる内容のコントロール信号が出力されるようにしたリモートコントローラーが、各種の電子機器(例えば、ISDNを利用したテレビ会議システムの端末機や、カーナビゲーションシステムの本体や、ゲーム機の本体等)の遠隔操作のために用いられている。
【0003】
また、回転式のダイヤルを一定の角度だけ回転させることによりコントロール信号が出力されるようにしたリモートコントローラーや、回転式のダイヤルを複数段階回転させることによりそれぞれ異なる内容のコントロール信号が出力されるようにしたリモートコントローラーも、各種の電子機器の遠隔操作のために用いられている。
【0004】
また、タッチパッドを指で一定の圧力で押圧することによりコントロール信号が出力されるようにしたリモートコントローラーも、各種の電子機器の遠隔操作のために用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらのリモートコントローラーでは、操作手段の操作量(ジョイスティックの傾き角やダイヤルの回転角やタッチパッドの押圧による歪み量)をセンサーで検出し、操作量が一定量に達したときにはじめてコントロール信号を出力するようになっている。したがって、コントロール信号が出力されたか否かを操作者が感覚的に容易に判断できるようにするために、この操作量がこの一定量に達したときに操作者に何らかの操作感を与えることが望ましい。
【0006】
この点、据置式のコントローラーのようにスペースに余裕のあるコントローラーには、コントローラーそのものにクリック機構を内蔵するか、コントローラーに外付けでクリック機構を追加することにより、操作者にクリック感を与えるようにしたものが存在している。
【0007】
こうしたクリック機構としては、例えば回転式のダイヤルを設けたコントローラーについては、ダイヤルの回転軸にカムを取り付け、カムの外周にコロ付きのアームをバネで押し当て、ダイヤルの回転角が一定角度に達したときにカムの外周形状によってクリック感を与えるようにしたものや、あるいは、ダイヤルの回転軸に鉄製の円盤を取り付け、ダイヤルの回転角が一定角度に達したときにコントローラーからの出力信号を利用して電磁クラッチでその円盤を引きつけたり離したりしてクリック感を与えるようにしたものがある。
【0008】
しかるに、こうしたクリック機構は、多数の機械的部品を必要とするものであり、コントローラーの大型化やコスト増を招くので、リモートコントローラーのように小型軽量化や低コスト化が要求されるコントローラーには採用することはできない。
【0009】
本発明は、上述の点に鑑み、ジョイスティックや回転式ダイヤルを設けたリモートコントローラーのような、操作手段の操作量を検出して操作量が一定量に達したときに信号を出力する操作器において、大型化やコスト増を招くことなく、操作量がこの一定量に達したときに操作者に操作感を与えるようにすることを課題としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本出願人は、請求項1に記載のように、
ジョイスティックの傾き角または向きを検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された傾き角または向きが所定の第1の傾き角または向きに達したときに第1のコントロール信号を外部に出力し、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きとは異なる所定の第2の傾き角または向きに達したときに前記第1のコントロール信号とは異なる内容の第2のコントロール信号を外部に出力する出力手段と、
駆動した際に前記ジョイスティックを叩く位置に設けられている電磁プランジャーと、
前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを1回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させ、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第2の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを2回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させる制御手段とを備えた操作感を有するリモートコントローラーを提案する。
【0011】
このリモートコントローラーでは、ジョイスティックの傾き角または向きが第1の傾き角または向きに達すると、第1のコントロール信号が出力されるとともに、制御手段の制御のもとで電磁プランジャーがジョイスティックを1回叩くように駆動することにより、操作者の手が触れているジョイスティック自体が1回瞬間的に比較的強く減衰振動する。これにより、第1の傾き角または向きに達したときに、操作者にはっきりした操作感を与え、第1のコントロール信号が出力されたことを操作者に感覚的に容易に判断させることができる。
また、ジョイスティックの傾き角または向きが第1の傾き角または向きに達した後第2の傾き角または向きに達すると、第2のコントロール信号が出力されるとともに、制御手段の制御のもとで電磁プランジャーがジョイスティックを2回叩くように駆動することにより、操作者の手が触れているジョイスティック自体が2回瞬間的に比較的強く減衰振動する。これにより、第2の傾き角または向きに達したときに、操作者にはっきりした操作感(第1のコントロール信号が出力されたときとは異なる操作感)を与え、第2のコントロール信号が出力されたことを操作者に感覚的に容易に判断させることができる。
このように、ジョイスティックの傾き角または向きが段階的に第1のコントロール信号が出力される傾き角または向きと第2のコントロール信号が出力される傾き角または向きとに達したときにそれぞれ異なるはっきりした操作感が操作者に与えられるので、第1のコントロール信号と第2のコントロール信号とのうちのいずれが出力されたかを操作者に感覚的に容易に識別させることができる。
【0012】
また、検出手段は、ジョイスティックの傾き角または向きがコントロール信号を発生させるべき量に達したか否かを検出するためにリモートコントローラーにもともと設けられているものなので、新たにリモートコントローラーに設けなければならないのは、電磁プランジャーと、それを制御する制御手段(電子回路)だけである。さらに、制御手段としては、例えばリモートコントローラーの各部を制御するためにリモートコントローラーにもともと設けられているものを利用することも可能であり、その場合には、電磁プランジャーだけを新たに設ければ足りるようになる。したがって、クリック機構のように多数の機械的部品を必要とするものと異なり、大型化やコスト増を招くことなく、操作者に操作感を与えることができる。
そして、電磁プランジャーは、モーターのように電源との間に設けた電子スイッチを閉じている間じゅう継続的に駆動するものではなく、電子スイッチを閉じた瞬間にだけ駆動するものなので、正確に一定時間だけ電子スイッチを閉じる必要もない。
【0021】
次に、本出願人は、請求項2に記載のように、
ジョイスティックの傾き角または向きを検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された傾き角または向きが所定の第1の傾き角または向きに達したときに第1のコントロール信号を外部に出力し、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きとは異なる所定の第2の傾き角または向きに達したときに前記第1のコントロール信号とは異なる内容の第2のコントロール信号を外部に出力する出力手段と、
制御手段と
を備えたリモートコントローラーに操作感を発生させる方法において、
駆動した際に前記ジョイスティックを叩く位置に電磁プランジャーを設け、
前記制御手段が、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを1回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させ、
前記制御手段が、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第2の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを2回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させる操作感の発生方法を提案する。
【0022】
この方法では、ジョイスティックの傾き角または向きが第1の傾き角または向きに達すると、第1のコントロール信号が出力されるとともに、電磁プランジャーがジョイスティックを1回叩くように駆動することにより、操作者の手が触れているジョイスティック自体が1回瞬間的に比較的強く減衰振動する。これにより、第1の傾き角または向きに達したときに、操作者にはっきりした操作感を与え、第1のコントロール信号が出力されたことを操作者に感覚的に容易に判断させることができる。
また、ジョイスティックの傾き角または向きが第1の傾き角または向きに達した後第2の傾き角または向きに達すると、第2のコントロール信号が出力されるとともに、電磁プランジャーがジョイスティックを2回叩くように駆動することにより、操作者の手が触れているジョイスティック自体が2回瞬間的に比較的強く減衰振動する。これにより、第2の傾き角または向きに達したときに、操作者にはっきりした操作感(第1のコントロール信号が出力されたときとは異なる操作感)を与え、第2のコントロール信号が出力されたことを操作者に感覚的に容易に判断させることができる。
このように、ジョイスティックの傾き角または向きが段階的に第1のコントロール信号が出力される傾き角または向きと第2のコントロール信号が出力される傾き角または向きとに達したときにそれぞれ異なるはっきりした操作感が操作者に与えられるので、第1のコントロール信号と第2のコントロール信号とのうちのいずれが出力されたかを操作者に感覚的に容易に識別させることができる。
【0023】
また、新たにリモートコントローラーに設けなければならないのは、電磁プランジャーだけである。したがって、クリック機構のように多数の機械的部品を必要とするものと異なり、大型化やコスト増を招くことなく、操作者に操作感を与えることができる。
そして、電磁プランジャーは、モーターのように電源との間に設けた電子スイッチを閉じている間じゅう継続的に駆動するものではなく、電子スイッチを閉じた瞬間にだけ駆動するものなので、正確に一定時間だけ電子スイッチを閉じる必要もない。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下では、電子機器を遠隔操作するためのリモートコントローラーに本発明を適用した例について説明する。
〔例1〕
図1は、本発明を適用したリモートコントローラーの主要部の外観及び内部構成の一例を示す。
このリモートコントローラー1のパネル面には、リモートコントローラー1内に設けられたジョイスティックデバイス3に傾き可能に支持されたジョイスティックレバー4が突き出ている。
【0029】
リモートコントローラー1は、このジョイスティックレバー4の傾き角(ジョイスティックレバー4がパネル面に垂直に向いている状態を初期位置としてその向きからの傾き角)を角度センサー(図示略)で検出し、その傾き角が段階的に第1の角度A1とそれよりも大きい第2の角度A2とに達したときにそれぞれ異なる内容のコントロール信号C1とC2とをデータエンコーダ(図示略)で生成し、これらのコントロール信号を出力回路(図示略)から赤外光として出力するものである。
【0030】
本発明の特徴として、このリモートコントローラー1の基板2には、小型のコアレスモーター5が取り付けられている。
図2は、このコアレスモーター5の詳細な外観構成例を示す。
コアレスモーター5の軸5aには、偏心ウエイト6が取り付けられている。
コアレスモーター5が駆動すると、この偏心ウエイト6が軸5aの回りで回転することにより、基板2を介してリモートコントローラー1全体が継続的に振動する。
こうした偏心ウエイト6を取り付けたコアレスモーター5としては、例えば携帯電話やポケットベルにおいて着信を通知するバイブレータとして用いられているものと同じものを用いてもよい。
【0031】
図3は、このコアレスモーター5を駆動させるためのリモートコントローラー1の内部の回路構成の一例を示す。
ジョイスティックレバー4の傾き角が角度センサー7で検出され、この角度センサー7の出力信号が電圧計8で電圧値Vに変換されてマイクロプロセッサ9に送られる。(なお、角度センサーが傾き角に応じてパルス信号を出力するものである場合には、電圧計の代わりに、角度センサーの出力パルス数をカウントするカウンターを設ければよい。)
【0032】
メモリー10には、前述の角度A1に対応する電圧値V1と角度A2に対応する電圧値V2とが記憶されており、これらの電圧値がマイクロプロセッサ9によって読み出されるようになっている。
コアレスモーター5とその電源11との間には電子スイッチ(トランジスタ等)12が設けられており、通常はこの電子スイッチ12は開いている。この電子スイッチ12の開閉は、マイクロプロセッサ9によって指示されるようになっている。
【0033】
図4は、このマイクロプロセッサ9が電子スイッチ12の開閉を指示するために実行する処理の一例を示す。
この処理では、最初に、電圧計8から送られた電圧値Vを読み取る(ステップS1)。
続いて、この電圧値Vが、メモリー10から読み出した電圧値V1よりも小さいか(すなわちジョイスティックレバー4の傾き角が角度A1よりも小さいか)否かを判断する(ステップS2)。
【0034】
ノーであれば、ステップS1に戻る。
他方、イエスであれば、電圧計8から送られた電圧値Vを読み取る(ステップS3)。
続いて、この電圧値Vが、メモリー10から読み出した電圧値V1と同じになったか(すなわちジョイスティックレバー4の傾き角が角度A1に達したか)否かを判断する(ステップS4)。
【0035】
ノーであれば、ステップS3に戻る。
そして、イエスになると、電子スイッチ12を閉じることを指示する(ステップS5)。
続いて、一定時間T1経過後に、電子スイッチ12を開くことを指示する(ステップS6)。
これにより、この時間T1だけコアレスモーター5が駆動される。
【0036】
続いて、電圧計8から送られた電圧値Vを読み取る(ステップS7)。
続いて、この電圧値Vが、メモリー10から読み出した電圧値V1よりも小さいか(すなわちジョイスティックレバー4の傾き角が角度A1よりも小さいか)否かを判断する(ステップS8)。
【0037】
イエスであれば、ステップS3に戻る。
他方、ノーであれば、電圧計8から送られた電圧値Vを読み取る(ステップS9)。
続いて、この電圧値Vが、メモリー10から読み出した電圧値V2と同じになったか(すなわちジョイスティックレバー4の傾き角が角度A2に達したか)否かを判断する(ステップS10)。
【0038】
ノーであれば、ステップS9に戻る。(なお、一定回数ノーの状態が続いた場合には、ステップS10からステップS8のほうに戻るようにしてもよい。)
そして、イエスになると、電子スイッチ12を閉じることを指示する(ステップS11)。
続いて、一定時間T2(例えばT1よりも短い時間)経過後に、電子スイッチ12を開くことを指示する(ステップS12)。
【0039】
そして、一定時間T3(例えばT2よりも短い時間)経過後に、電子スイッチ12を再び閉じることを指示する(ステップS13)。
続いて、時間T2経過後に、電子スイッチ12を再び開くことを指示する(ステップS14)。
これにより、それぞれ時間T2ずつコアレスモーター5が2回駆動される。
続いて、ステップS1に戻り、ステップS1以下を繰り返す。
【0040】
次に、このリモートコントローラー1の操作によって操作者に操作感が与えられる様子について説明する。
ジョイスティックレバー4が角度A1よりも小さく傾いている状態から、操作者がジョイスティックレバー4を角度A1にまで傾けると、リモートコントローラー1からコントロール信号C1が出力すると共に、図4のステップS1〜S6により、時間T1だけコアレスモーター5が駆動される。
【0041】
これにより、リモートコントローラー1全体が時間T1だけ振動し、ジョイスティックレバー4に触れている操作者の手にこの振動が伝わるので、操作者に操作感が与えられる。
したがって、コントロール信号C1が出力されたことが操作者に感覚的に容易に判断される。
【0042】
続いて、操作者がジョイスティックレバー4を角度A2にまで傾けると、リモートコントローラー1からコントロール信号C2が出力すると共に、図4のステップS7〜S14により、時間T2ずつコアレスモーター5が2回駆動される。
【0043】
これにより、リモートコントローラー1全体が時間T2ずつ2回振動し、ジョイスティックレバー4に触れている操作者の手にこの振動が伝わるので、操作者に操作感(コントロール信号C1が出力されたときとは異なる操作感)が与えられる。
したがって、コントロール信号C2が出力されたことが操作者に感覚的に容易に判断される。
【0044】
他方、操作者が、ジョイスティックレバー4を角度A1以上やA2以上に傾けてコントロール信号C1やC2を出力させた後にジョイスティックレバー4を初期位置に戻す過程(この過程ではジョイスティックレバー4の傾き角がちょうど角度A1やA2にまで減少したときにもコントロール信号C1やC2は出力されない)では、図4のステップS1及びS2やS7及びS8により、ジョイスティックレバー4の傾き角がちょうど角度A1やA2にまで減少したときにもコアレスモーター5は駆動されない。
したがって、操作者がジョイスティックレバー4を操作した後に初期位置に戻すときには、リモートコントローラー1が振動しないので、操作者に操作感が与えられることはない。
【0045】
このように、リモートコントローラー1では、角度センサー7によるジョイスティックレバー4の操作量(傾き角)の検出結果に基づき、マイクロプロセッサ9の制御のもとでコアレスモーター5が駆動することにより、リモートコントローラー1が機械的に振動して、ジョイスティックレバー4に触れている操作者の手にその振動が伝わる。
これにより、操作量が一定量に達したときに操作者に操作感が与えられ、コントロール信号が出力されたことが操作者が感覚的に容易に判断されるようになっている。
【0046】
しかも、角度センサー7は、ジョイスティックレバー4の操作量がコントロール信号を発生させるべき量に達したか否かを検出するためにリモートコントローラー1にもともと設けられているものである。
また、リモートコントローラー1では、ジョイスティックレバー4の傾き角が角度A1,A2になったときにそれぞれコントロール信号C1,C2を出力するために、もともと図3の電圧計8やマイクロプロセッサ9やメモリー10のような電子部品を設けなければならないので、電圧計8やマイクロプロセッサ9やメモリー10としては、こうしたリモートコントローラー1にもともと設けられているものを利用することが可能である。
また、図3の電源11としても、リモートコントローラー1にもともと設けられているものを利用することが可能である。
【0047】
したがって、新たにリモートコントローラー1に設けなければならないのは、図3のコアレスモーター5及び電子スイッチ12だけなので、クリック機構のように多数の機械的部品を必要とするものと異なり、大型化やコスト増を招くことなく、操作者に操作感を与えることができるようになっている。
【0048】
また、ジョイスティックレバー4の傾き角が段階的に角度A1と角度A2とに達したときにそれぞれ異なる操作感が操作者に与えられるので、コントロール信号C1とC2とのうちのいずれが出力されたかを操作者が感覚的に容易に識別できるようになっている。
【0049】
また、操作者がジョイスティックレバー4を初期位置に戻すときには、操作者に操作感が与えられることはないので、コントロール信号が出力されたかのように操作者が誤解してしまう事態が防止されている。
【0050】
〔例2〕
図5は、本発明を適用したリモートコントローラーの主要部の外観及び内部構成の別の一例を示す。なお、同図において図1と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
このリモートコントローラー21の基板2には、〔例1〕におけるようなコアレスモーターの代わりに、小型の電磁プランジャー22が取り付けられている。
【0051】
図6は、この電磁プランジャー22の詳細な外観構成及び配置の一例を示す。
図6Aに示すように、電磁プランジャー22には、コイル22aの中心の可動部22bの先端に、衝撃吸収用のゴム23が取り付けられている。
同図Bに示すように、電磁プランジャー22は、駆動した際にこの可動部22bの先端のゴム23がジョイスティックデバイス3を叩く位置に配置されている。
【0052】
この電磁プランジャー22を駆動させるためにリモートコントローラー21内に設ける回路の構成は、〔例1〕においてコアレスモーターを駆動させるためにリモートコントローラー1内に設けられた図3の回路と全く同様であってよい。
【0053】
また、この回路においてマイクロプロセッサが電子スイッチの開閉を指示するために実行する処理も、〔例1〕においてマイクロプロセッサ9が電子スイッチ12の開閉を指示するために実行する図4の処理と同様であってよい。
但し、電磁プランジャーは、モーターのように電子スイッチを閉じている間じゅう継続的に駆動するものではなく、電子スイッチを閉じた瞬間にだけ駆動する(可動部が移動する)ものなので、図4のステップS5及びS6,S11及びS12,S13及びS14におけるように正確に一定時間だけ電子スイッチを閉じることは必要ではない。
【0054】
このリモートコントローラー21では、電子スイッチを閉じたとき、電磁プランジャー22の可動部22bの先端のゴム23がジョイスティックデバイス3を叩くことによりジョイスティックデバイス3自体が瞬間的に比較的強く減衰振動し、この減衰振動が、ジョイスティックデバイス3に支持されたジョイスティックレバー4に触れている操作者の手に伝わるので、操作者にはっきりした操作感が与えられるようになっている。
【0055】
そして、この減衰振動による操作感とモーターを用いた継続的振動による操作感との違いを除いては、このリモートコントローラー21でも、〔例1〕のリモートコントローラー1と全く同様な作用効果が得られる。
【0056】
なお、以上の〔例1〕ではモーターとしてコアレスモーターを用いているが、コアレスモーター以外の小型のモーターを用いてその軸に偏心ウエイト6を取り付けるようにしてもよい。
【0057】
また、以上の〔例2〕では電磁プランジャーをジョイスティックデバイスを叩く位置に配置しているが、ジョイスティックデバイス以外の箇所(例えばリモートコントローラーの筐体の内壁)を叩く位置に電磁プランジャーを配置するようにしてもよい。
【0058】
また、以上の例では、ジョイスティックレバーの傾き角が段階的に角度A1に達したときと角度A2に達したときに、それぞれコアレスモーターや電磁プランジャーを1回と2回駆動させることにより、互いに異なる操作感が操作者に与えられるようにしている。
しかし、これ以外の適宜の方法(例えばコアレスモーターを用いる場合には、駆動回数は同じにして駆動時間に長短の差をつけること)により、角度A1に達したときと角度A2に達したときに互いに異なる操作感が操作者に与えられるようにしてもよい。
【0059】
また、以上の例では、ジョイスティックレバーを2段階に傾けて操作するリモートコントローラーに本発明を適用しているが、ジョイスティックレバーを3段階以上に傾けて操作するリモートコントローラーや、ジョイスティックレバーを異なる向き(例えば前と後ろ)に傾けて操作するリモートコントローラーに本発明を適用して、傾きの段階や向きに応じて異なる操作感が操作者に与えられるようにしてもよい。
【0060】
また、以上の例では、ジョイスティックを一定の角度に傾けることによりコントロール信号が出力されるリモートコントローラーに本発明を適用しているが、回転式のダイヤルを一定の角度だけ回転させることによりコントロール信号が出力されるリモートコントローラーや、タッチパッドを指で一定の圧力で押圧することによりコントロール信号が出力されるリモートコントローラーにも本発明を適用してよい。
【0061】
また、以上の例では、コントロール信号を赤外光として出力するリモートコントローラーに本発明を適用しているが、コントロール信号をリード線を通して出力するリモートコントローラーにも本発明を適用してよい。
【0062】
また、以上の例では、リモートコントローラーに本発明を適用しているが、操作手段の操作量を検出して操作量が一定量に達したときに信号を出力する適宜の種類の操作器に本発明を適用してよい。
また、本発明は、以上の例に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとりうることはもちろんである。
【0063】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る請求項1に記載のリモートコントローラーによれば、ジョイスティックの傾き角または向きが第1のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときには操作者の手が触れているジョイスティック自体が1回瞬間的に比較的強く減衰振動し、ジョイスティックの傾き角または向きが第2のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときには操作者の手が触れているジョイスティック自体が2回瞬間的に比較的強く減衰振動するので、大型化やコスト増を招くことなく、ジョイスティックの傾き角または向きが段階的に第1のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときと第2のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときとで操作者にそれぞれ異なるはっきりした操作感を与えて、第1のコントロール信号と第2のコントロール信号とのうちのいずれが出力されたかを操作者に感覚的に容易に識別させることができるという効果が得られる。
【0069】
次に、本発明に係る請求項2に記載の操作感の発生方法によれば、ジョイスティックの傾き角または向きが第1のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときには操作者の手が触れているジョイスティック自体が1回瞬間的に比較的強く減衰振動し、ジョイスティックの傾き角または向きが第2のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときには操作者の手が触れているジョイスティック自体が2回瞬間的に比較的強く減衰振動するので、大型化やコスト増を招くことなく、ジョイスティックの傾き角または向きが段階的に第1のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときと第2のコントロール信号が出力される傾き角または向きに達したときとで操作者にそれぞれ異なるはっきりした操作感を与えて、第1のコントロール信号と第2のコントロール信号とのうちのいずれが出力されたかを操作者に感覚的に容易に識別させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したリモートコントローラーの主要部の外観及び内部構成の一例を示す透視図である。
【図2】図1のコアレスモーターの外観構成の一例を示す図である。
【図3】図1のコアレスモーターを駆動させるためのリモートコントローラー内の回路構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図3のマイクロプロセッサが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明を適用したリモートコントローラーの主要部の外観及び内部構成の別の一例を示す透視図である。
【図6】図5の電磁プランジャーの外観構成及び配置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1,21 リモートコントローラー 2 基板、 3 ジョイスティックデバイス、 4 ジョイスティックレバー、 5 コアレスモーター、 5a コアレスモーターの軸、 6 偏心ウエイト、 7 角度センサー、 8 電圧計、9 マイクロプロセッサ、 10 メモリー、 11 電源、 12 電子スイッチ、 22 電磁プランジャー、 22a 電磁プランジャーのコイル、 22b 電磁プランジャーの可動部、 23 ゴム
Claims (2)
- ジョイスティックの傾き角または向きを検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された傾き角または向きが所定の第1の傾き角または向きに達したときに第1のコントロール信号を外部に出力し、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きとは異なる所定の第2の傾き角または向きに達したときに前記第1のコントロール信号とは異なる内容の第2のコントロール信号を外部に出力する出力手段と、
駆動した際に前記ジョイスティックを叩く位置に設けられている電磁プランジャーと、
前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを1回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させ、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第2の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを2回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させる制御手段とを備えた
操作感を有するリモートコントローラー。 - ジョイスティックの傾き角または向きを検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された傾き角または向きが所定の第1の傾き角または向きに達したときに第1のコントロール信号を外部に出力し、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きとは異なる所定の第2の傾き角または向きに達したときに前記第1のコントロール信号とは異なる内容の第2のコントロール信号を外部に出力する出力手段と、
制御手段と
を備えたリモートコントローラーに操作感を発生させる方法において、
駆動した際に前記ジョイスティックを叩く位置に電磁プランジャーを設け、
前記制御手段が、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第1の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを1回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させ、
前記制御手段が、前記検出手段で検出された傾き角または向きが前記第2の傾き角または向きに達したときに前記ジョイスティックを2回叩くように前記電磁プランジャーを駆動させる
操作感の発生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14541199A JP4288752B2 (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | 操作感を有するリモートコントローラー及び操作感の発生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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