JP4285470B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばパワーMOSFETやIGBT等の半導体チップを1個或いは複数個パッケージ内に収容して構成された半導体装置に関する。
パワーMOSFETやIGBT等の半導体チップは、大電流を制御する素子であるため、自己発熱が大きい。このため、上記半導体チップをパッケージ内に収容する場合には、冷却性(放熱性)を十分良くするように構成している。例えば、複数個のIGBTチップをパッケージ内に収容して構成されたIGBTモジュールの場合、高熱伝導性セラミック製の絶縁基板を備え、この絶縁基板上に上記複数個のIGBTチップを載せると共に、各IGBTチップの下面(下側の主面)に設けられた主電極を絶縁基板上に設けられた銅厚膜に半田付けにより接続している。
そして、各IGBTチップの上面(上側の主面)に設けられた主電極及び制御電極を絶縁基板上に設けられた銅厚膜にワイヤボンディングにより接続している。更に、上記絶縁基板を銅製の放熱板に半田付けしている。これにより、各IBGTチップから発生する熱は、絶縁基板を介して放熱板に伝わり、放熱される構成となっている。尚、このようなIBGTモジュールは、数十〜数百Aクラスのインバータ装置のインバータ主回路に使用されている。
上記従来構成のIBGTモジュールの場合、各IBGTチップから発生する熱は、各IBGTチップの下面側に設けられた絶縁基板から放熱される構造、即ち、主として各IBGTチップの下面側から放熱される構造である。この構造では、各IBGTチップの一方の面から放熱させるだけであるから、放熱性を高めようとしても限界があり、IGBTモジュール全体の構成を小形化することも困難であった。
これに対して、半導体チップの上下両面(2つの主面)から放熱させるように構成すると、放熱性を大幅に高くすることができる。この構成の一例として、サイリスタのパッケージがある。このパッケージは、電極と放熱を兼ねた2個の電極ブロックによりサイリスタチップを挟んだ構造となっている。この構成では、サイリスタチップから発生する熱は、その上下両面から電極ブロックへ伝わって放熱される。そして、上記サイリスタの場合、サイリスタチップの電極と電極ブロックとの電気的接続をとるために、電極ブロックによりサイリスタチップを挟んでかなり大きな力で加圧している。
しかし、IGBTチップのようにMOSゲート構造を持つ半導体チップは、応力に弱いという特性がある。このため、上記半導体チップを電極ブロックにより加圧するという構造を採用することができない。そこで、半導体チップを2枚の高熱伝導性の絶縁基板で加圧することなく挟むように構成したものとして、例えば特開昭59−31042号に開示された構成がある。この特開昭59−31042号の場合、半導体チップの下面側については、絶縁基板上に設けられた電極に固着しているので、半導体チップから発生する熱はスムーズに放熱される。
しかし、半導体チップの上面側については、該上面側の電極と絶縁基板上に設けられた電極とを、ボンディングパッドと金属バンプにより接続しているので、接続部分の面積が小さくなる。このため、電気抵抗が大きくなって大電流を流すのに不利であると共に、半導体チップから発生する熱が絶縁基板に伝わり難くなり、放熱性が低下するという不具合もあった。
そこで、本発明の目的は、放熱性を向上できると共に、小形化を実現することができ、また、応力に弱い構成の半導体チップであっても、この半導体チップの2つの主面から速やかに放熱することができる半導体装置を提供するにある。
請求項1の発明によれば、2枚の高熱伝導性絶縁基板で半導体チップを挟むと共に、半導体チップの電極と高熱伝導性絶縁基板の電極パターンとをろう付けにより接合する構成としたので、半導体チップで発生する熱が半導体チップの2つの主面から2枚の高熱伝導性絶縁基板へスムーズに伝達されるようになり、速やかに放熱される。これにより、半導体装置の構成を小形化することができる。また、半導体チップの電極と高熱伝導性絶縁基板の電極パターンとをろう付けにより接合したので、半導体チップを加圧しなくても済み、しかも、接合(接続)部分の面積が大きくなり、電気抵抗及び熱抵抗を低減できる。
さらに、請求項1の発明によれば、一方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンのうちの半導体チップの電極と接合されない部分に凸部を設け、この凸部を他方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンに接合するように構成したので、複雑な回路(例えば3相のインバータ主回路)を簡単な形状の電極パターンで構成することが可能となる。
請求項2の発明によれば、2枚の高熱伝導性絶縁基板間に、2つの主面の向きが表裏反対となるような半導体チップが混在するように挟む構成としたので、複数個の半導体チップを2枚の高熱伝導性絶縁基板間に挟む場合に、高熱伝導性絶縁基板の各対向する面に配設する電極パターンの形状を比較的簡単な形状にすることができる。
さらに、請求項1の発明によれば、一方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンのうちの半導体チップの電極と接合されない部分に凸部を設け、この凸部を他方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンに接合するように構成したので、複雑な回路(例えば3相のインバータ主回路)を簡単な形状の電極パターンで構成することが可能となる。
請求項3の発明によれば、高熱伝導性絶縁基板の電極パターンに、外部配線接続用の端子を高熱伝導性絶縁基板の板面に平行となると共に外側へ延びるように設けた。これにより、通常、別体の外部配線接続用の端子を設け、この端子と電極パターンとを接続する作業をなくすことができるので、信頼性を高くすることができる。また、外部配線接続用の端子が高熱伝導性絶縁基板の板面と平行方向に延びているので、高熱伝導性絶縁基板に取り付ける冷却器と上記端子に接続する配線とが干渉することを極力避けることが可能となる。
請求項4の発明によれば、外部配線接続用の端子のうちの半導体チップの主電極に接続された主電極用端子を同じ方向に延びるように設けると共に、外部配線接続用の端子のうちの半導体チップの制御電極に接続された制御電極用端子を上記主電極用端子と反対方向に延びるように設けた。この構成の場合、制御用の配線と電力用の配線とを離すことが容易になり、ノイズに強い構成となると共に、冷却用空気の流路を配線と干渉しないように確保することが容易になる。また、半導体装置の内部インダクタンスを低減する効果もある。
請求項5の発明においては、高熱伝導性絶縁基板を窒化アルミニウムから構成した。この構成によれば、窒化アルミニウムの熱膨張率は半導体チップを構成するシリコンに近いものであるから、半導体チップと電極パターンとの間に作用する熱応力を低減することができる。
請求項6の発明によれば、高熱伝導性絶縁基板を高熱伝導性部材と絶縁性部材とを組み合わせて構成したので、高熱伝導性部材及び絶縁性部材として安価で優れたものを使用することが可能となり、高熱伝導性絶縁基板の製造コストを安くすることができる。この場合、請求項7の発明のように、銅、炭化けい素セラミクス、炭化けい素に金属を含浸させたもの、炭化けい素を添加した金属を鋳造成形したもののいずれかを用いて形成された複合材から高熱伝導性部材を構成すると、放熱部材として優れたものである。
請求項8の発明においては、半導体チップのうちの制御電極が設けられた側の主面の主電極と、高熱伝導性絶縁基板の電極パターンとを、主電極上に密集して設けられた金属バンプにより接合する構成とした。この構成によれば、ろう材(接合材)がはみ出すおそれがないから、半導体チップが比較的小さいものの場合に適している。この構成の場合、金属バンプを密集して設けているので、電流容量が大きくなると共に、熱抵抗も小さくなり、1個ないし数個の金属バンプにより接合する構成に生ずる問題を解消することができる。尚、金属バンプを金或いは半田から構成すると(請求項9)、金属バンプを密集して設けることを容易に実現することができる。
請求項10の発明によれば、高熱伝導性絶縁基板の電極パターンのうちの半導体チップの電極との接合部の高さを、非接合部よりも高くすると共に、上記接合部の大きさを半導体チップの電極と同じか或いは小さくしたので、半田付け時に半田の回り込みを防止できると共に、半導体チップのガードリングを避けて接合することができる。
また、請求項11の発明のように、2枚の高熱伝導性絶縁基板の間に絶縁性樹脂を充填するように構成すると、2枚の高熱伝導性絶縁基板の間を容易に封止することができる。
請求項12の発明によれば、半導体チップとしてIGBTチップを用いることができる。また、請求項13の発明によれば、半導体チップとして、IGBTチップとFWDチップを用いることができる。
請求項14の発明によれば、電極パターンのうちの接合部は、複数個の半導体チップに対して、それぞれ個別に設けれているため、半田付け時に半田の回り込みを防止できると共に、半導体チップのガードリングを避けて接合することができる。また、請求項15の発明によれば、電極パターンは、銅またはアルミニウムから形成することができる。
請求項17の発明によれば、電極パターンで半導体チップを挟むと共に、半導体チップの電極と電極パターンとをろう付けにより接合する構成としたので、半導体チップで発生する熱が半導体チップの2つの主面から電極パターンへスムーズに伝達されるようになり、速やかに放熱される。これにより、半導体装置の構成を小形化することができる。また、半導体チップの電極と電極パターンとをろう付けにより接合したので、半導体チップを加圧しなくても済み、しかも、接合(接続)部分の面積が大きくなり、電気抵抗及び熱抵抗を低減できる。
さらに、請求項16の発明によれば、電極パターンのうちの半導体チップの電極との接合部の高さを、非接合部よりも高くしたので、半田付け時に半田の回り込みを防止できると共に、半導体チップのガードリングを避けて接合することができる。さらに、電極パターンの間に絶縁性樹脂を充填するように構成すると、電極パターンの間を容易に封止することができる。
さらに、請求項16の発明によれば、基板の少なくとも一方における半導体チップを挟む側の面に凸部を設け、この凸部の先端部を他方の基板に接合する構成としたので、上記凸部を2枚の基板の間隔を保持するスペーサとすることができ、スペーサを別途設けなくても良い。
また、請求項17の発明のように、他方の基板における半導体チップを挟む側の面に上記凸部が嵌合する凹部を設け、凸部を凹部に接合すると、2枚の基板を位置決めすることができる。
請求項18の発明によれば、電極パターン間に、2つの主面の向きが表裏反対となるように複数個の半導体チップが混在するように挟む構成としたので、複数個の半導体チップを電極パターン間に挟む場合に、電極パターンの形状を比較的簡単な形状にすることができる。
請求項19の発明によれば、電極パターンに、外部配線接続用の端子を電極パターンの半導体チップの電極と接合する面に平行となると共に外側へ延びるように設けた。これにより、通常、別体の外部配線接続用の端子を設け、この端子と電極パターンとを接続する作業をなくすことができるので、信頼性を高くすることができる。
請求項20の発明によれば、外部配線接続用の端子のうちの半導体チップの主電極に接続された主電極用端子を同じ方向に延びるように設けると共に、外部配線接続用の端子のうちの半導体チップの制御電極に接続された制御電極用端子を上記主電極用端子と反対方向に延びるように設けた。この構成の場合、制御用の配線と電力用の配線とを離すことが容易になり、ノイズに強い構成となると共に、冷却用空気の流路を配線と干渉しないように確保することが容易になる。また、半導体装置の内部インダクタンスを低減する効果もある。
請求項21の発明においては、半導体チップの一方の主面の主電極と、電極パターンとをろう付けするろう材は、半導体チップ動作温度で軟化または液化する低融点導電材料により構成した。この構成によれば、半導体チップの動作時にろう材が軟化または液化するため、接合部分に疲労が蓄積することがなくなると共に、接合部分に熱応力が加わることもなくなる。これにより、熱サイクルに対して強い構成の半導体装置を実現することができる。また、上記構成の場合、低融点導電材料として、インジウム、ガリウム或いは低温半田を使用すると(請求項22)、半導体チップの動作時にろう材が軟化または液化する構成を容易に実現できる。
請求項23の発明においては、半導体チップのうちの制御電極が設けられた側の主面の主電極と、電極パターンとを、主電極上に密集して設けられた金属バンプにより接合する構成とした。この構成によれば、ろう材(接合材)がはみ出すおそれがないから、半導体チップが比較的小さいものの場合に適している。この構成の場合、金属バンプを密集して設けているので、電流容量が大きくなると共に、熱抵抗も小さくなり、1個ないし数個の金属バンプにより接合する構成に生ずる問題を解消することができる。尚、金属バンプを金或いは半田から構成すると(請求項24)、金属バンプを密集して設けることを容易に実現することができる。
請求項25の発明によれば、電極パターンの接合部の大きさを半導体チップの電極と同じか或いは小さくしたので、半田付け時に半田の回り込みを防止できると共に、半導体チップのガードリングを避けて接合することができる。
請求項26の発明によれば、電極パターンは基板の表面に配設されている構成を採用することができる。
さらに、請求項26の発明によれば、一方の基板の電極パターンのうちの半導体チップの電極と接合されない部分に凸部を設け、この凸部を他方の基板の電極パターンに接合するように構成したので、複雑な回路(例えば3相のインバータ主回路)を簡単な形状の電極パターンで構成することが可能となる。
請求項27の発明によれば、基板の電極パターンに、外部配線接続用の端子を基板の板面に平行となると共に外側へ延びるように設けた。これにより、通常、別体の外部配線接続用の端子を設け、この端子と電極パターンとを接続する作業をなくすことができるので、信頼性を高くすることができる。また、外部配線接続用の端子が基板の板面と平行方向に延びているので、基板に取り付ける冷却器と上記端子に接続する配線とが干渉することを極力避けることが可能となる。
請求項28の発明においては、基板を窒化アルミニウムから構成した。この構成によれば、窒化アルミニウムの熱膨張率は半導体チップを構成するシリコンに近いものであるから、半導体チップと電極パターンとの間に作用する熱応力を低減することができる。
請求項29の発明によれば、半導体チップとしてIGBTチップを用いることができる。また、請求項30の発明によれば、半導体チップとして、IGBTチップとFWDチップを用いることができる。
請求項31の発明によれば、電極パターンのうちの接合部は、複数個の半導体チップに対して、それぞれ個別に設けれているため、半田付け時に半田の回り込みを防止できると共に、半導体チップのガードリングを避けて接合することができる。また、請求項32の発明によれば、電極パターンは、銅またはアルミニウムから形成することができる。
以下、本発明をIGBTモジュールに適用した第1の実施例について図1ないし図12を参照しながら説明する。図1及び図2は第1の実施例のIGBTモジュール1の概略全体構成を示す図である。図1及び図2に示すように、IGBTモジュール1は、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3の間に例えば6個のIGBTチップ4及び例えば6個のフリーホイールダイオードチップ5(以下、FWDチップ5と称する)を挟んで構成されている(図1には各3個のみ示す)。この場合、IGBTチップ4及びFWDチップ5が半導体チップを構成している。ここで、IGBTモジュール1の具体的構成については詳しくは後述し、まず、IGBTチップ4とFWDチップ5とについて説明する。
IGBTチップ4は、図9及び図10に示すように、全体として矩形(ほぼ正方形)板状に形成されており、その上面4a及び下面4bを2つの主面としている。上記IGBTチップ4の下面4b(一方の主面)には、その全面にコレクタ電極6が形成されている。そして、IGBTチップ4の上面4a(他方の主面)には、その周縁部にほぼ矩形環状のガードリング7が形成され、中央部に小さい矩形状のゲート電極8が形成され、ガードリング7とゲート電極8との間の領域にエミッタ電極9が形成されている。この場合、コレクタ電極6及びエミッタ電極9が主電極を構成し、ゲート電極8が制御電極を構成している。
また、FWDチップ5は、全体として矩形(ほぼ長方形)板状に形成されている。上記FWDチップ5の下面5bには、その全面に裏面側電極10が形成されている。そして、FWDチップ5の上面5aには、その周縁部にほぼ矩形環状のガードリング11形成され、ガードリング11の内側に表面側電極12が形成されている。
さて、IGBTモジュール1の具体的構成について図1ないし図8を参照して説明する。まず、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3は、それぞれ例えば窒化アルミニウム製の基板から構成されている。上記2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3のうちの上側の高熱伝導性絶縁基板2の下面(半導体チップを挟む側の面)には、図3(a)及び図7に示すように、電極パターン13、14、15が配設されている。これら電極パターン13、14、15は、銅やアルミニウム等の板材(例えば厚み寸法が0.5mm程度の板材)から構成されており、高熱伝導性絶縁基板2の下面に例えば融着により直接取り付けられている。この場合、融着に代えて、ろう付け(例えば半田付け)により取り付けるように構成しても良い。
ここで、電極パターン13、14、15の各形状について説明する。まず、電極パターン13は、図7に示すように、ほぼ長方形状の基板部13aと、この基板部13aの図7中左端部に左方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板2からはみ出した外部配線接続用端子13bと、基板部13aの図7中右端部に右方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板2からはみ出した外部配線接続用端子13cとから構成されている。上記基板部13aには、ほぼ正方形状をなす3個の接合部13dが下方へ向けて突設されていると共に、ほぼ長方形状をなす3個の接合部13eが下方へ向けて突設され、更に、細長い3個の切欠部13fが3個の接合部13dの各中央部まで達するように形成されている。
この場合、3個の接合部13dの大きさはIGBTチップ4のエミッタ電極9とほぼ等しいかまたは若干小さく設定されていると共に、各接合部13dの突出高さ寸法は例えば0.5mm程度に設定されている。また、3個の接合部13eの大きさはFWDチップ5の表面側電極12とほぼ等しいかまたは若干小さく設定されていると共に、各接合部13eの突出高さ寸法は例えば0.5mm程度に設定されている。そして、上記接合部13d、13eの各下面には、ろう材(例えば半田材)16が印刷またはメッキにより取り付けられている(図3(a)参照)。
また、電極パターン15は、図7に示すように、細長い基板部15aと、この基板部15aに分岐されて電極パターン13の3個の切欠部13f内に配置された3個の分岐部15bと、上記基板部15aの図7中右端部に右方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板2からはみ出した外部配線接続用端子15cとから構成されている。3個の分岐部15bの各先端部には、接合部15dが下方へ向けて突設されている。この場合、3個の接合部15dの大きさはIGBTチップ4のゲート電極8とほぼ等しいかまたは若干小さく設定されていると共に、各接合部15dの突出高さ寸法は例えば0.5mm程度に設定されている。そして、上記接合部15dの各下面には、半田或いは金からなる金属バンプ(図示しない)が形成されている。
一方、電極パターン14は、図7に示すように、ほぼ長方形状の基板部14aと、この基板部14aの図7中左端部に左方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板2からはみ出した外部配線接続用端子14bと、基板部14aの図7中右端部に右方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板2からはみ出した外部配線接続用端子14cとから構成されている。上記基板部14aには、3個のIGBTチップ4及び3個のFWDチップ5がろう付け(例えば半田付け)されている。この場合、図3(a)にも示すように、各IGBTチップ4のコレクタ電極6が上記基板部14aにろう材(例えば半田材)18を介して接合されている。同様にして、各FWDチップ5の裏面側電極10が上記基板部14aにろう材(例えば半田材)18を介して接合されている。
次に、下側の高熱伝導性絶縁基板3の上面(半導体チップを挟む側の面)には、図3(c)及び図6に示すように、電極パターン19、20が配設されている。これら電極パターン19、20は、銅やアルミニウム等の板材(例えば厚み寸法が0.5mm程度の板材)から構成されており、高熱伝導性絶縁基板3の上面に例えば融着により直接取り付けられている。この場合、融着に代えて、ろう付け(例えば半田付け)により取り付けるように構成しても良い。
ここで、まず電極パターン19の形状について説明する。電極パターン19は、図6に示すように、ほぼ正方形状の基板部19aと、この基板部19aの図6中右端部に右方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板3からはみ出した外部配線接続用端子19bと、基板部19aの図6中左端部に左方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板3からはみ出した外部配線接続用端子19cとから構成されている。上記基板部19aの図5中下半部には、ほぼ正方形状をなす3個の接合部19dが上方へ向けて突設されていると共に、ほぼ長方形状をなす3個の接合部19eが上方へ向けて突設され、更に、細長い3個の切欠部19fが3個の接合部19dの各中央部まで達するように形成されている。
この場合、3個の接合部19dの大きさはIGBTチップ4のエミッタ電極9とほぼ等しいかまたは若干小さく設定されていると共に、各接合部19dの突出高さ寸法は例えば0.5mm程度に設定されている。また、3個の接合部19eの大きさはFWDチップ5の表面側電極12とほぼ等しいかまたは若干小さく設定されていると共に、各接合部19eの突出高さ寸法は例えば0.5mm程度に設定されている。そして、上記接合部19d、19eの各上面には、ろう材(例えば半田材)16が印刷またはメッキにより取り付けられている(図3(c)参照)。
また、上記基板部19aの図6中上半部には、3個のIGBTチップ4及び3個のFWDチップ5がろう付け(例えば半田付け)されている。この場合、図3(c)にも示すように、各IGBTチップ4のコレクタ電極6が上記基板部19aにろう材(例えば半田材)18を介して接合されている。同様にして、各FWDチップ5の裏面側電極10が上記基板部19aにろう材(例えば半田材)18を介して接合されている。
一方、電極パターン20は、図6に示すように、前記電極パターン15とほぼ同じ形状であり、細長い基板部20aと、この基板部20aから分岐されて電極パターン19の3個の切欠部19f内に配置された3個の分岐部20bと、上記基板部20aの図6中左端部に左方へ向けて突設されて高熱伝導性絶縁基板3からはみ出した外部配線接続用端子20cとから構成されている。上記3個の分岐部20bの各先端部には、接合部20dが上方へ向けて突設されている。この場合、3個の接合部20dの大きさはIGBTチップ4のゲート電極8とほぼ等しいかまたは若干小さく設定されていると共に、各接合部20dの突出高さ寸法は例えば0.5mm程度に設定されている。そして、上記接合部20dの各下面には、金または半田製の金属バンプ(図示しない)が形成されている。
また、上記構成の場合、外部配線接続用端子13b、14b、19bが主電極用端子を構成し、外部配線接続用端子13c、14c、15c、19c、20cが制御電極用端子を構成している。
次に、上述したように予め形成しておいた2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3を、図3(b)で示すように合わせて、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3間に6個のIGBTチップ4及び6個のFWDチップ5を挟む。これにより、上側の高熱伝導性絶縁基板2の電極パターン13の接合部13d及び13eと、下側の高熱伝導性絶縁基板3側のIGBTチップ4のエミッタ電極9及びFWDチップ5の表面側電極12とがろう材16を介して当接し、上側の高熱伝導性絶縁基板2の電極パターン15の接合部15dと、下側の高熱伝導性絶縁基板3側のIGBTチップ4のゲート電極8とが当接する。
これと共に、下側の高熱伝導性絶縁基板3の電極パターン19の接合部19d及び19eと上側の高熱伝導性絶縁基板2側のIGBTチップ4のエミッタ電極9及びFWDチップ5の表面側電極12とがろう材16を介して当接し、下側の高熱伝導性絶縁基板3の電極パターン20の接合部20dと、下側の高熱伝導性絶縁基板3側のIGBTチップ4のゲート電極8とが当接する。
続いて、上記各当接部分をホットプレートまたは加熱炉等により加熱することによりリフローを行う。これにより、上記各当接部分がろう付け(具体的には、半田付け)されて接合され、図2及び図3(b)に示すような形態となる。尚、IGBTチップ4のゲート電極8と電極パターン15の接合部15eとの接合、並びに、IGBTチップ4のゲート電極8と電極パターン20の接合部20dとの接合は、金属バンプにより行なわれている。
また、ろう付けを実行するに当たって、後からろう付けするろう材16として低融点ろう材(低融点半田材)を用い、先にろう付けするろう材18として高融点ろう材(高融点半田材)を用いている。このように構成すると、後のろう付け時において、先に接合したろう材18の融点よりも低い温度で、ろう材16がリフローすることから、先に接合したろう材18が溶けることがない。
尚、図3(a)、(b)、(c)は、厚み方向(図3中上下方向)の寸法をかなり拡大して示した図である。この厚み方向の寸法を実際の寸法にほぼ合わせた図を図4に示す。この図4に示すように、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3間に6個のIGBTチップ4及び6個のFWDチップ5を挟んで接合した状態では、高熱伝導性絶縁基板2、3の間隔は例えば1mm程度となるように構成されている。
そして、上記した接合を行った後は、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3間に絶縁樹脂21を充填して硬化させる(図5参照)。これにより、IGBTモジュール1が完成する。尚、上記絶縁樹脂21としては、例えばフィラー入りのエポキシ樹脂或いはシリコーン樹脂を使用することが好ましい。
上述したようにして製造されたIGBTモジュール1の電気回路図を図8に示す。この図8に示すように、第1のIGBT22のコレクタを端子23a及び端子24aに接続し、第1のIGBT22のエミッタを端子23b及び端子24cに接続し、第1のIGBT22のゲートを端子24bに接続している。そして、第1のFWD25の両端を図示する極性で第1のIGBT22のコレクタ及びエミッタに接続している。また、第2のIGBT26のコレクタを第1のIGBT22のエミッタ(即ち、端子23b及び端子24c)に接続し、第2のIGBT26のエミッタを端子23c及び端子24eに接続し、第2のIGBT26のゲートを端子24dに接続している。そして、第2のFWD27の両端を図示する極性で第2のIGBT26のコレクタ及びエミッタに接続している。
この構成の場合、第1のIGBT22は、3個のIGBTチップ4(具体的には、高熱伝導性絶縁基板2に先に半田付けされた3個のIGBTチップ4)を並列接続して構成されている。同様にして、第2のIGBT26は、3個のIGBTチップ4(具体的には、高熱伝導性絶縁基板3に先に半田付けされた3個のIGBTチップ4)を並列接続して構成されている。このように3個のIGBTチップ4を並列接続する理由は、電流容量を大きくするためである。従って、電流容量の仕様に応じて、並列接続するIGBTチップ4の個数を適宜決めるように構成すれば良い。
また、図8の電気回路図における端子23a〜23cが主電極用端子、即ち、電力端子を構成し、端子24a〜24eが制御電極用端子、即ち、制御端子を構成している。そして、図8の電気回路図における端子23a〜23c、24a〜24eとIGBTモジュール1の外部配線接続用端子との対応関係は次の通りである。即ち、端子23aは外部配線接続用端子14bであり、端子23bは外部配線接続用端子19bであり、端子23cは外部配線接続用端子13bであり、端子24aは外部配線接続用端子14cであり、端子24bは外部配線接続用端子20cであり、端子24cは外部配線接続用端子19cであり、端子24dは外部配線接続用端子15cであり、端子24eは外部配線接続用端子13cである。
このような構成の本実施例によれば、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3でIGBTチップ4及びFWDチップ5を挟むと共に、IGBTチップ4及びFWDチップ5の電極と高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターンとをろう付け(例えば半田付け)により接合してIGBTモジュール1を構成した。これにより、IGBTチップ4で発生する熱がIGBTチップ4の上面4a及び下面4bから2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3へスムーズに伝達されるようになり、速やかに放熱される。この結果、IGBTモジュール1の構成を大幅に小形化することができる。そして、IGBTチップ4の電極と高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターンとをろう付けにより接合したので、IGBTチップ4を加圧しなくても済み、しかも、接合(接続)部分の面積が大きくなる。これにより、電流抵抗及び熱抵抗を小さくすることができ、大電流を流すことが可能になる。
また、上記実施例では、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3間に、2つの主面の向きが表裏反対となるようなIGBTチップ4及びFWDチップ5が混在するように挟む構成とした。具体的には、高熱伝導性絶縁基板2に先に半田付けされた3個のIGBTチップ4と、高熱伝導性絶縁基板3に先に半田付けされた3個のIGBTチップ4とが表裏反対の関係となっている。これによって、例えば6個のIGBTチップ4を2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3間に挟む場合に、高熱伝導性絶縁基板2、3の各対向する面に配設する電極パターン13、14、15、19、20の各形状を比較的簡単な形状にすることができる。
更に、上記実施例では、高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターン13、14、15、19、20に、外部配線接続用端子13b、13c、14b、14c、15c、19b、19c、20cを高熱伝導性絶縁基板2、3の板面(電極パターンが配設された面)に平行となると共に外側へ延びるように設けた。これにより、通常、別体の外部配線接続用の端子を設け、この端子と電極パターンとを接続する作業をなくすことができるから、信頼性を高くすることができる。そして、上記実施例では、外部配線接続用端子13b、13c、14b、14c、15c、19b、19c、20cが高熱伝導性絶縁基板2、3の板面と平行方向に延びているので、高熱伝導性絶縁基板2、3の各外面に取り付ける冷却器と上記端子13b、13c、14b、14c、15c、19b、19c、20cに接続する配線とが干渉することを避けることが容易になる。
特に、上記実施例では、外部配線接続用端子のうちのIGBTチップ4の主電極6、9に接続された主電極用端子13b、14b、19bを同じ方向に延びるように設けると共に、IGBTチップ4の制御電極8に接続された制御電極用端子15c、20cを主電極用端子13b、14b、19bと反対方向に延びるように設けた。この構成によれば、制御用の配線と電力用の配線とを離すことが容易になるため、ノイズに強い構成となると共に、冷却用空気の流路を上記配線と干渉しないように確保することが容易になり、冷却性能も向上する。また、IGBTモジュール1の内部インダクタンスを低減する効果を得ることができる。
また、上記実施例においては、高熱伝導性絶縁基板2、3を窒化アルミニウムから構成した。この場合、窒化アルミニウムの熱膨張率はIGBTチップ4及びFWDチップ5を構成するシリコンの熱膨張率に近いから、IGBTチップ4及びFWDチップ5と高熱伝導性絶縁基板2、3に配設された電極パターン13、14、15、19、20との間に作用する熱応力を低減することができる。
更に、上記実施例では、高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターン13、14、15、19、20のうちのIGBTチップ4及びFWDチップ5の電極と接合する接合部13d、13e、15d、19d、19e、20dの高さを、非接合部よりも高く構成すると共に、上記各接合部の大きさをチップ4、5の電極と同じか或いは小さく構成したので、半田付け時に半田の回り込みを防止できると共に、チップ4、5のガードリング7、11を避けて接合することができる。これにより、半田付け作業が容易になる。尚、上記実施例では、各接合部の高さ寸法を0.5mm程度に設定したが、これは、600V系のIGBTモジュール1において隙間にエポキシ樹脂を充填する構成で必要な耐圧を得るためである。従って、上記各接合部の高さ寸法は、必要とする耐圧に応じて適宜決めれば良い。
また、上記実施例では、チップ4、5を高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターンにろう付け(半田付け)するに際して、電極パターンの接合部にろう材16、18を印刷等により取り付ける構成としたが、これに代えて、チップ4、5の電極(パッド)にろう材16、18を印刷等により取り付けるように構成しても良いし、また、チップ4、5の電極と電極パターンの接合部との間にろう材の箔(半田箔)を挟むように構成しても良い。
更に、上記実施例では、チップ4、5を高熱伝導性絶縁基板2、3の各片面にそれぞれ半田付けした後、高熱伝導性絶縁基板2、3を合わせてもう1回半田付け作業を行うように構成したが、これに代えて、チップ4、5を高熱伝導性絶縁基板2、3間に挟んだ状態で1回半田付け作業を行うことにより、チップ4、5を高熱伝導性絶縁基板2、3に半田付けするように構成しても良い。この構成の場合には、半田材(ろう材)16、18として同じ(融点温度の)半田材を用いる。そして、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3間にスペーサを入れるようにする。このスペーサの厚み寸法は、チップ4、5の厚さとリフロー後の半田の厚みを考慮して決める。
また、スペーサの熱膨張率は、高熱伝導性絶縁基板2、3間に収納する各部品の平均熱膨張率と同じであるかまたは若干大きいことが好ましい。更に、上記半田付け時において、リフロー中はチップ4、5が溶けた半田の中で浮いた状態となる。この場合、電極パターンにおける各チップ4、5の表面側の電極に接合される接合部が非接合部よりも高くなって(出っ張って)いることから、接合部の外へ半田が流れ出すことがない。これにより、各チップ4、5の位置が多少ずれていても、半田の表面張力により各チップ4、5が接合部に対応する位置に位置決めされるようになる。
一方、上記実施例では、IGBTチップ4のゲート電極8と電極パターン15の接合部15eとを、並びに、IGBTチップ4のゲート電極8と電極パターン20の接合部20dとを金属バンプにより接合する構成としたが、これに限られるものではなく、半田付け可能であれば、半田付けするように構成しても良い。尚、IGBTチップ4のゲート電極8に流す電流は非常に小さいので、該ゲート電極8と電極パターンの接合部とを通常の金属バンプ(1個の金属バンプ)により接合しても、何ら問題が生ずることがない。
また、上記実施例においては、チップ4の上面側の主電極と高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターンの接合部とを半田付けにより接合したが、これに限られるものではない。具体的には、チップ4の上面側の主電極に数十〜数百個の金属バンプを密集して形成し、これら密集した金属バンプを介して接合する構成が好ましい。この金属バンプの材料としては、金や半田が好ましい。そして、金バンプを形成する場合には、この金バンプと接合される面(電極パターンの接合部)にすずを蒸着しておき、金とすずの共晶反応によって接合する。
この構成によれば、ろう材(接合材)がはみ出すおそれがないから、半導体チップ4が比較的小さいものの場合に適している。そして、この構成の場合、多数個の金属バンプを密集して設けているので、電流容量が大きくなると共に、熱抵抗が小さくなり、前記第1の実施例と同じ作用効果を得ることができる。
また、上記実施例では、チップ4の下面側の主電極と高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターンとを半田付けにより接合したが、これに限られるものではなく、上記主電極と上記電極パターンとを融着等により直接接合することが可能であれば、直接接合するように構成しても良い。
尚、上記実施例では、高熱伝導性絶縁基板2、3間に6個のIGBTチップ4を収容する構成としたが、これに限られるものではなく、高熱伝導性絶縁基板2、3間に収容する半導体チップの個数は1個でも良いし、また、複数個(2〜5個または7個以上)であっても良い。
図13及び図14は本発明の第2の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第2の実施例では、図13に示すように、高熱伝導性絶縁基板2、3の少なくとも一方である下側の高熱伝導性絶縁基板3におけるIGBTチップ4を挟む側の面の両端部に凸部28a、28bを設けている。そして、この凸部28a、28bの先端部を、他方である上側の高熱伝導性絶縁基板2におけるIGBTチップ4を挟む側の面に例えばろう付けにより接合する構成とした(図14参照)。
上記構成によれば、凸部28a、28bを2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3の間隔を保持するスペーサとして利用することができるから、スペーサを別途設けなくても済み、部品点数を少なくすることができる。尚、上述した以外の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。
また、上記第2の実施例では、一方の高熱伝導性絶縁基板3だけに凸部28a、28bを突設する構成としたが、これに代えて、図15及び図16に示す第3の実施例のように、2つの高熱伝導性絶縁基板2、3の双方に凸部28a、28b及び凸部29a、29bを突設し、これら凸部28a、28b及び凸部29a、29bの各先端部を互いに接合するように構成しても良い。このように構成しても、第2の実施例と同じ作用効果を得ることができる。
図17及び図18は本発明の第4の実施例を示すものであり、第2の実施例と異なるところを説明する。尚、第2の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第4の実施例では、上側の高熱伝導性絶縁基板2の下面の両端部に凸部30a、30bを設けている。また、下側の高熱伝導性絶縁基板3の上面の両端部に1段低くなった凹部31a、31bを設けている。そして、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3を合わせたときに、凸部30a、30bの先端部を凹部31a、31bに嵌合すると共に接合している(図18参照)。
従って、この第4の実施例では、一方の高熱伝導性絶縁基板2の凸部30a、30bと他方の高熱伝導性絶縁基板3の凹部31a、31bとを嵌合して接合する構成としたので、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3を位置決めすることができる。
また、上記第2ないし第4の実施例の場合、凸部28a、28b、29a、29b、30a、30bをスペーサとし、これら凸部により2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3を接合する構成であるので、IGBTチップ4の一方の主面の主電極と電極パターンの接合部とのろう付け(半田付け)に用いるろう材(半田材)として、IGBTチップ4の動作温度で軟化または液化する低融点導電材料から構成されたろう材(半田材)を使用することが可能である。
この構成によれば、IGBTチップ4の動作時にろう材(半田材)が軟化または液化するため、接合部分に疲労が蓄積することがなくなると共に、接合部分に熱応力が加わることもなくなる。そして、ろう材(半田材)が軟化または液化しても、凸部28a、28b、29a、29b、30a、30bにより2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3が接合されているので、強度的な問題が生ずることもない。これにより、熱サイクルに対して強い構成のIGBTモジュール1を実現することができる。そして、上記構成の場合、低融点導電材料としては、インジウム、ガリウム或いは低温半田を使用することが好ましい。
図19ないし図23は本発明の第5の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第5の実施例では、高熱伝導性絶縁基板を高熱伝導性部材と絶縁性部材とを組み合わせて構成している。具体的には、図21に示すように、上側の高熱伝導性絶縁基板32は、絶縁性部材である例えば窒化アルミニウム製基板33と、高熱伝導性部材である例えば銅板34とから構成されている。上記窒化アルミニウム製基板33は、第1の実施例の高熱伝導性絶縁基板(窒化アルミニウム製基板)2よりも薄い基板であり、その図21中上面には銅膜35が形成されている。この構成の場合、窒化アルミニウム製基板33の銅膜35の図21中上面に上記銅板34が例えばろう付け(ろう材34a)により接合されて両者が一体化されている。
また、上記銅板34の大きさは、窒化アルミニウム製基板33よりも一回り大きく構成されている。そして、窒化アルミニウム製基板33の図21中下面には、第1の実施例の高熱伝導性絶縁基板2と同じようにして、電極パターン13、14、15、IGBTチップ4、FWDチップ5が設けられている。
一方、下側の高熱伝導性絶縁基板36は、上記上側の高熱伝導性絶縁基板32と同様にして、絶縁性部材である例えば窒化アルミニウム製基板37と、高熱伝導性部材である例えば銅板38とから構成されている。上記窒化アルミニウム製基板37は、第1の実施例の高熱伝導性絶縁基板(窒化アルミニウム製基板)3よりも薄い基板であり、その図21中下面には銅膜39が形成されている。そして、窒化アルミニウム製基板37の銅膜39の図21中下面に、銅板38がろう付け(ろう材38a)により接合されている。また、銅板38の大きさは、窒化アルミニウム製基板37よりも一回り大きく構成されている。更に、窒化アルミニウム製基板37の図21中上面には、第1の実施例の高熱伝導性絶縁基板3と同じようにして、電極パターン19、20、IGBTチップ4、FWDチップ5が設けられている。
そして、上記した2枚の高熱伝導性絶縁基板32、36を合わせてろう付けにより接合する作業は、第1の実施例の接合作業と同じである。この接合により、図20及び図22に示すような形態となる。そして、接合された2枚の高熱伝導性絶縁基板32、36間にエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の絶縁樹脂21を充填(注入)して硬化させることにより、図23に示すようなIGBTモジュール1が製造される。
尚、上述した以外の第5の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従って、第5の実施例においても、第1の実施例と同じ作用効果を得ることができる。特に、第5の実施例では、高熱伝導性絶縁基板32、36を銅板34、38と窒化アルミニウム製基板33、37とを接合して構成したので、窒化アルミニウム製基板33、37としては薄いもの、即ち、安価なものを使用することが可能となり、しかも、銅板34、38が安価であるから、高熱伝導性絶縁基板32、36の製造コストを安くすることができる。
尚、上記第5の実施例では、絶縁性部材として窒化アルミニウム製基板33、37を用いたが、これに代えて、セラミック製例えばアルミナ製の基板を用いても良い。また、上記第5の実施例では、高熱伝導性部材として銅板34、38を用いたが、これに限られるものではなく、炭化けい素とアルミニウムの複合材を用いる構成としても良い。この構成の場合には、窒化アルミニウム製基板33、37に銅膜35、39に代えてアルミニウム膜を形成しておくと、このアルミニウム膜に上記炭化けい素とアルミニウムの複合材を融着することが容易である。また、上記高熱伝導性部材として、銅、炭化けい素セラミクス、炭化けい素に金属を含浸させたもの、炭化けい素を添加した金属を鋳造成形することによって形成された複合材のうちのいずれかを用いる構成とすることも好ましい。
図24及び図25は本発明の第6の実施例を示すものであり、第5の実施例と異なるところを説明する。尚、第5の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第6の実施例では、図24に示すように、下側の高熱伝導性絶縁基板36の銅板38の上面における窒化アルミニウム製基板37がない両端部に、凸部40a、40bを設けている。そして、この凸部40a、40bの先端部を、上側の高熱伝導性絶縁基板32の銅板34の下面における窒化アルミニウム製基板33がない両端部に、例えばろう付けにより接合するように構成した(図25参照)。
上記成によれば、凸部40a、40bを2枚の高熱伝導性絶縁基板32、36の間隔を保持するスペーサとして利用することができるから、スペーサを別途設けなくても済み、部品点数を少なくすることができる。尚、上述した以外の第6の実施例の構成は、第5の実施例の構成と同じ構成となっている。
また、上記第6の実施例では、一方の高熱伝導性絶縁基板36の銅板38だけに凸部40a、40bを突設する構成としたが、これに代えて、図26及び図27に示す第7の実施例のように、2つの高熱伝導性絶縁基板32、36の銅板34、38の双方に凸部40a、40b及び凸部41a、41bを突設し、これら凸部40a、40b及び凸部41a、41bの各先端部を互いに接合するように構成しても良い。このように構成しても、第6の実施例と同じ作用効果を得ることができる。
図28及び図29は本発明の第8の実施例を示すものであり、第6の実施例と異なるところを説明する。尚、第6の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第8の実施例では、上側の高熱伝導性絶縁基板32の銅板34の下面の両端部に凸部42a、42bを設けている。また、下側の高熱伝導性絶縁基板36の銅板38の上面の両端部に1段低くなった凹部43a、43bを設けている。そして、2枚の高熱伝導性絶縁基板32、36を合わせたときに、凸部42a、42bの先端部を凹部43a、43bに嵌合すると共に接合している(図29参照)。従って、この第8の実施例では、上記凸部42a、42bと凹部43a、43bとの嵌合接合によって2枚の高熱伝導性絶縁基板32、36を位置決めすることができる。
図30及び図31は本発明の第9の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第1の実施例と同一部分には同一符号を付している。上記第9の実施例では、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3を合わせて接合するときに、一方の高熱伝導性絶縁基板2の電極パターンと、他方の高熱伝導性絶縁基板3の電極パターンとを接合するように構成している。
具体的には、図30に示すように、一方の高熱伝導性絶縁基板2の電極パターン44のうちの半導体チップ45の電極と接合されない部分に凸部46を設け、この凸部46を他方の高熱伝導性絶縁基板3の電極パターン47に例えばろう付けにより接合するように構成されている。この構成によれば、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3の電極パターン44、47を接続する必要があるような複雑な回路(例えば3相のインバータ主回路)を形成する場合に、簡単な形状の電極パターン44、47で構成することが可能となる。
尚、2枚の高熱伝導性絶縁基板2、3間に、半導体チップ45として第1の実施例と同様に複数個のIGBTチップ4を収容する場合には、電極パターン44、47の形状を第1の実施例の各電極パターンとほぼ同様な形状に構成すれば良く、必要に応じて電極パターン44、47の各形状を決めれば良い。
図32ないし図38は本発明の第10の実施例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。この第10の実施例では、2枚の高熱伝導性絶縁基板48、49は、絶縁部材50、51と、この絶縁部材50、51に埋め込まれた電極52、53、54、55、56とから構成されている。まず、上側の高熱伝導性絶縁基板48について図32を参照して説明する。
この高熱伝導性絶縁基板48は、例えば窒化アルミニウムまたはアルミナ等のセラミック材料からなる絶縁部材50に3個の銅板製の電極52、53、54を埋め込んで構成されている。第1の電極52は、図37にも示すように、半導体チップを取り付けるための3個のチップ取付板部52a、52b、52cと、これらチップ取付板部52a、52b、52cの図37中上端部を連結する連結部52dと、この連結部52dから図37中上方へ向けて突設された外部配線接続用端子52eとから構成されている。上記3個のチップ取付板部52a、52b、52cには、それぞれIGBTチップ57及びFWDチップ58がろう付け(例えば半田付け)されている。この場合、各IGBTチップ57の裏面側のコレクタ電極がろう付けされている。
第2の電極53は、図37にも示すように、下側の高熱伝導性絶縁基板49に取り付けられた半導体チップの電極と接合するための接合部を有する3個の接合板部53a、53b、53cと、これら接合板部53a、53b、53cの図37中上端部を連結する連結部53dと、この連結部53dから図37中上方へ向けて突設された外部配線接続用端子53eとから構成されている。上記接合板部53a、53b、53cには、それぞれIGBTチップ57のエミッタ電極に接合するためのほぼ正方形状をなす接合部53fと、FWDチップ58の表面側電極に接合するためのほぼ長方形状をなす接合部53gとが下方へ向けて若干(例えば0.5mm程度)突出するように設けられている。上記接合部53f、53gの各下面には、ろう材(例えば半田材)が印刷またはメッキにより取り付けられている。また、上記3個の接合板部53a、53b、53cの図37中上端部には、それぞれ切欠部53hが形成されている。
また、第3の電極54は、図32及び図37に示すように、第2の電極53の3個の切欠部53h内に配置される3個の細長い分岐板部54a、54b、54cと、これら分岐板部54a、54b、54cの図37中上端部を連結する連結部54dと、この連結部54dの図32中右端部から左方へ向けて突設された外部配線接続用端子54eとから構成されている。上記分岐板部54a、54b、54cの各先端部には、IGBTチップ57のゲート電極に接合するための接合部54fが下方へ向けて若干(例えば0.5mm程度)突出するように設けられている。上記接合部54fの各下面には、半田或いは金からなる金属バンプが形成されている。
尚、上記高熱伝導性絶縁基板48を製造する場合、絶縁部材50は、3個の電極52、53、54を埋め込むためのくりぬき部を予め形成した形態で焼結して成形する。そして、この絶縁部材50に3個の電極52、53、54を収容した後、隙間にろう材をしみこませて硬化固定する。この場合、ろう材としては、半導体チップを接合する際に用いるろう材よりも高融点のろう材(硬ろう)を用いる。そして、絶縁部材50に3個の電極52、53、54を埋込む作業が完了したら、高熱伝導性絶縁基板48(電極52、53、54)の図34中上面に、例えば窒化アルミニウム製の絶縁膜60を形成する。続いて、上記絶縁膜60を形成後、第1の電極52にIGBTチップ57及びFWDチップ58をろう付けする。
一方、下側の高熱伝導性絶縁基板49は、例えば窒化アルミニウムまたはアルミナ等のセラミック材料からなる絶縁部材51に2個の銅板製の電極55、56を埋め込んで構成されている。第1の電極55は、図38にも示すように、基板部55aと、この基板部55aの図38中下端部に下方へ向けて突設された外部配線接続用端子55bとから構成されている。上記基板部55aには、上側の高熱伝導性絶縁基板48の第2の電極53の各3個の接合部53f及び53gに対応するように各3個のIGBTチップ57及びFWDチップ58がろう付けされている。この場合、各IGBTチップ57の裏面側のコレクタ電極がろう付けされている。
また、上記基板部55aには、上側の高熱伝導性絶縁基板48の第1の電極52にろう付けされた各3個のIGBTチップ57及びFWDチップ58に対応するように、ほぼ正方形状をなす3個の接合部55cと、ほぼ長方形状をなす3個の接合部55dとが下方へ向けて若干(例えば0.5mm程度)突出するように設けられている。上記接合部55c、55dの各上面には、ろう材(例えば半田材)が印刷またはメッキにより取り付けられている(図34参照)。また、上記基板部55aの3個の接合部55cの図38中下端部には、それぞれ切欠部55eが形成されている。
また、第2の電極56は、図32及び図38に示すように、第1の電極55の3個の切欠部55e内に配置される3個の細長い分岐板部56a、56b、56cと、これら分岐板部56a、56b、56cの図38中下端部を連結する連結部56dと、この連結部56dの図32中右端部から左方へ向けて突設された外部配線接続用端子56eとから構成されている。上記分岐板部56a、56b、56cの各先端部には、IGBTチップ57のゲート電極に接合するための接合部56f(図38参照)が上方へ向けて若干(例えば0.5mm程度)突出するように設けられている。上記接合部56fの各上面には、半田或いは金からなる金属バンプが形成されている。
尚、上記高熱伝導性絶縁基板49の製造は、前記上側の高熱伝導性絶縁基板48と同様にして行う。そして、絶縁部材51に2個の電極55、56を埋込む作業が完了したら、高熱伝導性絶縁基板49(電極52、53、54)の図34中下面に、例えば窒化アルミニウム製の絶縁膜61を形成する。続いて、上記絶縁膜61の形成後、第1の電極55にIGBTチップ57及びFWDチップ58をろう付けする。
次に、上述したように形成しておいた2枚の高熱伝導性絶縁基板48、49を、図34で示すように合わせて、2枚の高熱伝導性絶縁基板48、49間に6個のIGBTチップ57及び6個のFWDチップ58を挟む。これにより、上側の高熱伝導性絶縁基板48の電極53の接合部53f及び53gと、下側の高熱伝導性絶縁基板49側のIGBTチップ57のエミッタ電極及びFWDチップ58の表面側電極とがろう材を介して当接し、上側の高熱伝導性絶縁基板48の電極54の接合部54fと、下側の高熱伝導性絶縁基板49側のIGBTチップ57のゲート電極とが当接する。
これと共に、下側の高熱伝導性絶縁基板49の電極55の接合部55c及び55dと上側の高熱伝導性絶縁基板48側のIGBTチップ57のエミッタ電極及びFWDチップ58の表面側電極とがろう材を介して当接し、下側の高熱伝導性絶縁基板49の電極56の接合部56fと、上側の高熱伝導性絶縁基板48側のIGBTチップ57のゲート電極とが当接する。
続いて、上記各当接部分をホットプレートまたは加熱炉等により加熱することによりリフローを行う。これにより、上記各当接部分がろう付け(具体的には、半田付け)されて接合され、図33及び図35に示すような形態となる。尚、IGBTチップ57のゲート電極と電極53の接合部54fとの接合、並びに、IGBTチップ57のゲート電極と電極パターン56の接合部56fとの接合は、金属バンプを介して行われている。
尚、図34は、厚み方向(図中上下方向)にかなり拡大して示した図であり、この厚み方向の寸法を実際の寸法にほぼ合わせた図を図35に示す。そして、上記したろう付け接合を行った後は、2枚の高熱伝導性絶縁基板48、49間に、例えばエポキシ樹脂或いはシリコーン樹脂等からなる絶縁樹脂62を充填して硬化させる。これにより、IGBTモジュール63が完成する。このIGBTモジュール63に冷却器を取り付ける場合、高熱伝導性絶縁基板48、49の上面及び下面、即ち、絶縁膜60の上面及び絶縁膜61の下面にそれぞれ冷却器を取り付けるように構成されている。
そして、第10の実施例は、上述したように構成されているので、IGBTチップ57から発生する熱は、IGBTチップ57の上下両主面にろう付けされた電極52、53、55を通って速やかに放熱されるようになり、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。
尚、上記実施例では、電極52、53、54、55、56を銅により構成したが、これに限られるものではなく、MoやWを含んだ金属により構成しても良い。このような金属製の電極とすると、絶縁部材50、51との熱膨張率のマッチングが良くなる。
本発明の第1の実施例を示すIGBTモジュールの分解斜視図 IGBTモジュールの斜視図 製造工程を示す拡大縦断面図 IGBTモジュールの縦断面図 絶縁樹脂を充填したIGBTモジュールの縦断面図 下側の高熱伝導性絶縁基板の上面図 上側の高熱伝導性絶縁基板の下面図 電気回路図 IGBTチップの斜視図 IGBTチップの縦断面図 FWDチップの斜視図 FWDチップの縦断面図 本発明の第2の実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第3の実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第4の実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第5の実施例を示す図1相当図 図2相当図 図3相当図 図4相当図 図5相当図 本発明の第6の実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第7の実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第8の実施例を示す図1相当図 図2相当図 本発明の第9の実施例を示す分解縦断面図 縦断面図 本発明の第10の実施例を示す図1相当図 図2相当図 図3相当図 図4相当図 図5相当図 図7相当図 図6相当図
符号の説明
1はIGBTモジュール(半導体装置)、2、3は高熱伝導性絶縁基板、4はIGBTチップ(半導体チップ)、4aは上面(主面)、4bは下面(主面)、5はFWDチップ(半導体チップ)、6はコレクタ電極(主電極)、7はガードリング、8はゲート電極(制御電極)、9はエミッタ電極(主電極)、10は裏面側電極、11はガードリング、12は表面側電極、13は電極パターン、13bは外部配線接続用端子(主電極用端子)、13cは外部配線接続用端子(制御電極用端子)、13d、13eは接合部、14は電極パターン、14bは外部配線接続用端子(主電極用端子)、14cは外部配線接続用端子(制御電極用端子)、14dは接合部、15は電極パターン、15cは外部配線接続用端子(制御電極用端子)、15dは接合部、19は電極パターン、19bは外部配線接続用端子(主電極用端子)、19cは外部配線接続用端子(制御電極用端子)、19d、19eは接合部、20は電極パターン、20cは外部配線接続用端子(制御電極用端子)、20dは接合部、21は絶縁樹脂、28a、28bは凸部、29a、29bは凸部、30a、30bは凸部、31a、31bは凹部、32は高熱伝導性絶縁基板、33は窒化アルミニウム製基板(絶縁性部材)、34は銅板(高熱伝導性部材)、34aはろう材、35は銅膜、36は高熱伝導性絶縁基板、37は窒化アルミニウム製基板(絶縁性部材)、38は銅板(高熱伝導性部材)、38aはろう材、39は銅膜、40a、40bは凸部、41a、41bは凸部、42a、42bは凸部、43a、43bは凹部、44は電極パターン、45は半導体チップ、46は凸部、47は電極パターン、48、49は高熱伝導性絶縁基板、57はIGBTチップ、58はFWDチップ、63はIGBTモジュール(半導体装置)を示す。

Claims (32)

  1. 一方の主面に主電極を有すると共に他方の主面に主電極及び制御電極を有する1個或いは複数個の半導体チップと、
    この半導体チップを挟むように設けられ、各挟む側の面に前記半導体チップの電極に接合するための電極パターンが配設された2枚の高熱伝導性絶縁基板とを備え、
    前記半導体チップの電極と前記高熱伝導性絶縁基板の電極パターンとをろう付けにより接合したものであって、
    一方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンのうちの前記半導体チップの電極と接合されない部分に凸部を設け、
    この凸部を他方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンに接合するように構成したことを特徴とする半導体装置。
  2. 一方の主面に主電極を有すると共に他方の主面に主電極及び制御電極を有する複数個の半導体チップと、
    これら半導体チップを挟むように設けられ、各挟む側の面に前記半導体チップの電極に接合するための電極パターンが配設された2枚の高熱伝導性絶縁基板とを備え、
    前記2枚の高熱伝導性絶縁基板間に、2つの主面の向きが表裏反対となるような半導体チップが混在するように挟むと共に、
    前記半導体チップの電極と前記高熱伝導性絶縁基板の電極パターンとをろう付けにより接合したものであって、
    一方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンのうちの前記半導体チップの電極と接合されない部分に凸部を設け、
    この凸部を他方の高熱伝導性絶縁基板の電極パターンに接合するように構成したことを特徴とする半導体装置。
  3. 前記高熱伝導性絶縁基板の電極パターンに、外部配線接続用の端子を前記高熱伝導性絶縁基板の板面に平行となると共に外側へ延びるように設けたことを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記外部配線接続用の端子のうちの前記半導体チップの主電極に接続された主電極用端子を同じ方向に延びるように設けると共に、
    前記外部配線接続用の端子のうちの前記半導体チップの制御電極に接続された制御電極用端子を前記主電極用端子と反対方向に延びるように設けたことを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記高熱伝導性絶縁基板は、窒化アルミニウムから構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記高熱伝導性絶縁基板は、高熱伝導性部材と絶縁性部材とを組み合わせて構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記載の半導体装置。
  7. 前記高熱伝導性部材は、銅、炭化けい素セラミクス、炭化けい素に金属を含浸させたもの、炭化けい素を添加した金属を鋳造成形したもののいずれかを用いて形成された複合材から構成されていることを特徴とする請求項6記載の記載の半導体装置。
  8. 前記半導体チップのうちの制御電極が設けられた側の主面の主電極と、前記高熱伝導性絶縁基板の電極パターンとを、前記主電極上に密集して設けられた金属バンプにより接合したことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の記載の半導体装置。
  9. 前記金属バンプは、金或いは半田から構成されていることを特徴とする請求項8記載の記載の半導体装置。
  10. 前記高熱伝導性絶縁基板の電極パターンのうちの前記半導体チップの電極との接合部は、高さが非接合部よりも高くなると共に、大きさが前記半導体チップの電極と同じか或いは小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記2枚の高熱伝導性絶縁基板の間に、絶縁性樹脂を充填したことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の半導体装置。
  12. 前記半導体チップはIGBTチップであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 前記半導体チップは複数個からなり、少なくともIGBTチップとFWDチップを含むことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. 前記電極パターンのうちの接合部は、前記複数個の半導体チップに対して、それぞれ個別に設けられていることを特徴とする請求項2ないし13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記電極パターンは、銅またはアルミニウムから構成されていることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の半導体装置。
  16. 一方の主面に主電極を有すると共に他方の主面に主電極及び制御電極を有する1個或いは複数個の半導体チップと、
    この半導体チップを挟むように設けられ、各挟む側の面に前記半導体チップの電極に接合するための電極パターンとを備え、
    前記半導体チップの電極と前記電極パターンとをろう付けにより接合し、前記電極パターンの間に絶縁性樹脂を充填したものであって、
    前記電極パターンのうちの前記半導体チップの電極との接合部は、非接合部よりも高さが高くなっているとともに、
    前記電極パターンは基板の表面に配設されており、前記基板の少なくとも一方における前記半導体チップを挟む側の面に凸部を設け、この凸部の先端部を他方の基板に接合したことを特徴とする半導体装置。
  17. 一方の主面に主電極を有すると共に他方の主面に主電極及び制御電極を有する1個或いは複数個の半導体チップと、
    この半導体チップを挟むように設けられ、各挟む側の面に前記半導体チップの電極に接合するための電極パターンとを備え、
    前記半導体チップの電極と前記電極パターンとをろう付けにより接合し、前記電極パターンの間に絶縁性樹脂を充填したものであって、
    前記電極パターンのうちの前記半導体チップの電極との接合部は、非接合部よりも高さが高くなっているとともに、
    前記基板の少なくとも一方における前記半導体チップを挟む側の面に凸部を設けると共に、他方の基板における前記半導体チップを挟む側の面に前記凸部が嵌合する凹部を設け、前記凸部を前記凹部に接合したことを特徴とする半導体装置。
  18. 前記電極パターン間には、2つの主面の向きが表裏反対となるように複数個の半導体チップが混在するように挟まれていることを特徴とする請求項16または17記載の半導体装置。
  19. 前記電極パターンに、外部配線接続用の端子を前記電極パターンの前記半導体チップの電極と接合する面に平行となると共に外側へ延びるように設けたことを特徴とする請求項16ないし18のいずれかに記載の半導体装置。
  20. 前記外部配線接続用の端子のうちの前記半導体チップの主電極に接続された主電極用端子を同じ方向に延びるように設けると共に、
    前記外部配線接続用の端子のうちの前記半導体チップの制御電極に接続された制御電極用端子を前記主電極用端子と反対方向に延びるように設けたことを特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  21. 前記半導体チップの一方の主面の主電極と、前記電極パターンとをろう付けするろう材は、半導体チップ動作温度で軟化または液化する低融点導電材料により構成されていることを特徴とする請求項16ないし20のいずれかに記載の記載の半導体装置。
  22. 前記低融点導電材料は、インジウム、ガリウム或いは低温半田であることを特徴とする請求項21記載の記載の半導体装置。
  23. 前記半導体チップのうちの制御電極が設けられた側の主面の主電極と、前記電極パターンとを、前記主電極上に密集して設けられた金属バンプにより接合したことを特徴とする請求項16ないし20のいずれかに記載の記載の半導体装置。
  24. 前記金属バンプは、金或いは半田から構成されていることを特徴とする請求項23記載の記載の半導体装置。
  25. 前記電極パターンの接合部の大きさが前記半導体チップの電極と同じか或いは小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項16ないし24のいずれかに記載の半導体装置。
  26. 一方の主面に主電極を有すると共に他方の主面に主電極及び制御電極を有する1個或いは複数個の半導体チップと、
    この半導体チップを挟むように設けられ、各挟む側の面に前記半導体チップの電極に接合するための電極パターンとを備え、
    前記半導体チップの電極と前記電極パターンとをろう付けにより接合し、前記電極パターンの間に絶縁性樹脂を充填したものであって、
    前記電極パターンのうちの前記半導体チップの電極との接合部は、非接合部よりも高さが高くなっているとともに、
    前記電極パターンは基板の表面に配設されており、一方の基板の電極パターンのうちの前記半導体チップの電極と接合されない部分に凸部を設け、この凸部を他方の基板の電極パターンに接合するように構成したことを特徴とする半導体装置。
  27. 前記基板の電極パターンに、外部配線接続用の端子を前記基板の板面に平行となると共に外側へ延びるように設けたことを特徴とする請求項26記載の半導体装置。
  28. 前記基板は、窒化アルミニウムから構成されていることを特徴とする請求項26または27に記載の半導体装置。
  29. 前記半導体チップはIGBTチップであることを特徴とする請求項16ないし28のいずれかに記載の半導体装置。
  30. 前記半導体チップは複数からなり、少なくともIGBTチップとFWDチップを含むことを特徴とする請求項16ないし29のいずれかに記載の半導体装置。
  31. 前記電極パターンのうちの接合部は、前記複数個の半導体チップに対して、それぞれ個別に設けられていることを特徴とする請求項18記載の半導体装置。
  32. 前記電極パターンは、銅またはアルミニウムから構成されていることを特徴とする請求項16ないし31のいずれかに記載の半導体装置。
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