JP4285411B2 - 密着型イメージセンサ - Google Patents

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Description

この発明はファクシミリ、イメージスキャナ、複写機、金融端末装置等に用いられる画像読取装置に関するものであり、特に原稿を読み取る入力装置としての密着型イメージセンサに関する。
密着型イメージセンサ(以下、CISと呼称する場合がある)は光を照射するLED光源やキセノン管等の光源と原稿で反射された光源からの光を集束させるロッドレンズアレイ等の結像素子とロッドレンズアレイによって集束した光を電圧に変換する光電変換素子を備えたセンサ部などから構成される。なお、センサ部の光電変換素子は、読み取り画像の幅方向に渡って1列にアレイ状に配置されており、CISは1次元ラインセンサとしての働きを行う。
次にCISが画像を読み取る原理をモノクロ画像の場合を例に説明する。画像の濃淡により光を反射する量が異なる特性を利用し、光源からの光が原稿(白黒原稿、紙幣、有価証券などを含む)により反射された光を、レンズにより光電変換素子上に結像させ、その光の強度をセンサ部にて電圧に変換することで、電気信号として画像を読取る。CISは1次元ラインセンサであるため、原稿もしくはCISを移動させ、その都度1次元の画像を読取ることで2次元の画像を取得し、画像処理を行なう。
なおカラー画像の場合は同じ画像に対して光の三原色(RGB)毎に読取っていくことになり、一般的には光源を三原色分備えて光源を順次切り替えるか、センサを三原色分用意して、カラーフィルタと併用して各色毎にデータを取得し、それらを合成してカラー画像に変換することになる。
ところで特開平11-155048号公報図1(特許文献1参照)には光源や光学系等の不均一性によって生じるシェーディング歪を補正する画像読取り装置が開示されている。
また、特開平8-79444号公報図8(特許文献2参照)には光電変換素子列の光路上に配置され、電源が供給されないときに遮光状態となって光電変換素子列へ入射される光を遮り、また、電源が供給されたときに透光状態となって光電変換素子列に光を入射させる液晶シャッタを具備した密着型イメージセンサが開示されている。
また、特開平5−276375公報図5(特許文献3参照)にはシェーディング波形を検出するための基準白色部材が汚れていても正確なシェーディング補正を行なうためのシェーディング補正装置が開示されている。
特開平11−155048号公報(第1図)
特開平8−79444号公報(第8図)
特開平5−276375号公報(第5図)
しかし、特許文献1では光学特性制御手段42からの指示により、コンタクトガラス41を形成する領域の一部に主操作方向に任意可変可能な光学特性制御領域41aを設けると共にコンタクトガラス41の外面と内面の透過・反射率を制御することにより白基準板の機能を持たせていることが記載されているが、光学特性制御領域41aに関する具体的な構成については記載されていない。
また、特許文献2では光源21から略垂直方向に照射し、セルフォック(登録商標)レンズアレー80を通過した光を原稿70に照射し、原稿70からの反射光をセルフォック(登録商標)レンズアレー80に戻し、光電変換素子列31で受光するものの、照射光は原稿70の読取対象画素71と光電変換素子列31とで決まる光路上(光路軸)に沿っているため、本来読取対象画素71の散乱光(拡散光)を光電変換素子列31で受光するべきものが直接反射光も同時に入射することになるので白黒2値読取精度が悪化すると言う問題点があった。
また、特許文献3ではプラテンローラ等の基準白色部材を利用して、読取手段103の出力を画素バラツキ記憶手段401、画素バラツキ補正手段402、温度特性検出手段403、白基準値推定手段404、暴露劣化補正手段405及び白基準補正手段406を搭載したシェーディング補正手段104が開示されているが、より正確な補正を行おうとすれば、補正の処理系がさらに複雑になり演算回数も増えることから、補正に要する時間が増大する。特にカラー画像の場合は明時シェーディング補正を3色分に対して行う必要があるため、モノクロ画像以上に影響が大きくなる。従って正確でかつ処理時間が短い補正方法が求められるという課題がある。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、白基準となる構成要素を内部に収納し、モノクロ原稿の地色の変化に対しては、構成要素の白基準レベルを制御することにより、コントラストの高い読み取り性能を有し、カラー原稿に対しては、各光源のスペクトルに合致した白基準レベルを設定すると共にカラー画像の色相に対して忠実に読み取り可能な密着型イメージセンサを提供することを目的とする。
請求項に係る発明は、原稿に光を照射する光源と、前記原稿の移動方向と直角の方向に延在し、所定の読み取り幅に渡り前記原稿からの反射光を集束するレンズと、このレンズにより集束された反射光を受光する、複数の撮像素子を直線的に配設した半導体チップを搭載したセンサ基板と、前記光源の照射範囲であると共に原稿面とレンズとの間に前記光源の照射範囲と垂直方向に傾斜して配設した第1の偏光板と、この第1の偏光板に対向して原稿面側に設けられた第2の偏光板と、第1の偏光板と第2の偏光板に挟まれて設置され、液晶を駆動する電極を有する液晶モジュールと、前記撮像素子で光電変換された出力を信号処理する記憶回路を含む信号処理手段と、少なくとも前記光源、前記液晶モジュール及び前記センサ基板を収納又は保持する筐体とを備え、原稿読み取り前には、第1の偏光板と前記液晶モジュールとを通過した前記光源からの光を第2の偏光板で反射させ、この散乱反射光を前記レンズを介して前記撮像素子で受光し、この光電変換出力を明時シェーディング補正用データとして前記信号処理手段の記憶回路に収納し、原稿読み取り時には、第1の偏光板と前記液晶モジュールと第2の偏光板とを通過した光を原稿面で反射させ、この散乱反射光を前記レンズを介して前記撮像素子で受光し、各画素の光電変換出力とし、これら光電変換された出力を前記信号処理手段の記憶回路にあらかじめ収納した明時シェーディング補正用データと比較演算し、画像データとすることを特徴とするものである。
請求項に係る発明は、光源は複数のスペクトルを含むことを特徴とする請求項に記載のものである。
以上のように、この発明によれば、白基準となる構成要素をCISの内部に収納することにより、外部に白基準とする構成要素を設置する必要がないのでセットする手間や基準部材を用意する手間が省けると言う効果がある。また、読み取るべき原稿の地色の変化に対しても、液晶モジュールに印加する電圧を調整することにより、コントラストの高い読み取り性能を得ることができる。
請求項に係る発明によれば、液晶モジュールを通過する光源からの光の入射角度を狭角(30度以下)にしたので液晶モジュール内における光の吸収が緩和される効果がある。
請求項に係る発明では、請求項に係る発明の効果に加えて偏光板を通過する光源からの光の入射角度を狭角(30度以下)にしたので各種光源の持つスペクトルの吸収による光の分光が低減されるので、カラー原稿の色相に忠実な読み取り出力を得ることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。図1は、実施の形態1による密着型イメージセンサの断面構成図であり、図1において1は光源、1aは光源1を保護し、反射板の役目を行うカバー、2は光源1からの光を直線偏光する第1の偏光板、3は第1の偏光板2と接合され、印加電圧を与えることで液晶分子の配列を制御するTN液晶モジュール(液晶モジュール)、4は外部から侵入する塵などを除去するガラス板、5は液晶モジュール3からの光を透過もしくは反射させる第2の偏光板、6は読み取り対象物である原稿である。
また、7は原稿6からの反射光を集束させるロッドレンズアレイなどのレンズ、8はレンズ7で集束された反射光の結像位置に半導体などのチップで構成された駆動回路と光電変換素子で形成された受光部(撮像素子)、9は受光部8などを搭載するセンサ基板、10は液晶モジュール3を駆動する電源端子を含み、CISを駆動する入出力インターフェース用のコネクタ、11はセンサ基板9上に設けられた受光部8以外の電子部品、12は光源1、液晶モジュール3、レンズ7、センサ基板9などを収納又は保持する筐体、13は筐体12と共にセンサ基板9を保持固定するテープ、14は原稿搬送用ローラであり、通常CISには組み込まれない。
なお、光源1からの光の照射方向を照射軸と呼び、原稿からの散乱反射光を集束するロッドレンズアレイ7を含む受光部8に至る経路を光路もしくは光路軸と呼ぶ。
次に動作について説明する。緑色(波長:525nm)単一スペクトルの光源1から照射された光は第1の偏光板2を通過し、液晶モジュール3に入射する。液晶モジュール3にはTN液晶を用いており、低電圧が印加されている。この液晶モジュール3を通過した光はガラス板4を通過し、第2の偏光板5に入射する。
そして、第2の偏光板5と第1の偏光板2とは偏光面が90度異なるように設定されており、液晶モジュール3内の液晶分子の捻じれにより、第2の偏光板5に入射した光の一部は通過(透過)し、残りの一部は反射もしくは光の吸収を受ける。第2の偏光板5を通過した光は原稿面を照射し、その直接反射光は原稿に入射した角度に対応する角度で放散するが、その散乱反射光は第2の偏光板5とガラス板4、液晶モジュール3及び第1の偏光板2を通過し、ロッドレンズアレイ7で集束され、ロッドレンズアレイ7で集束した光はセンサ基板9上に配置された受光部8に入射する。受光部8に入射した光は光電変換され、受光部8の駆動回路を経由し連続したシリアルデータとして画像出力となる。
図2は第1の偏光板2と第2の偏光板5及び液晶モジュール3との関係を説明する図である。図2においてY偏光板(第1の偏光板2に相当)はTN液晶に入射する光の波面を揃えるものであり、この偏光板はY方向の偏光面を持つのでこの面で直線偏光された光はTN液晶(液晶)に入射するが、TN液晶に電圧が印加されていない場合には、液晶内を通過する光は液晶分子の配向により旋光して偏波面が90度変わる。従って、偏波面が90度異なるX偏光板(第2の偏光板5に相当)に入射する光は透過する。逆にX偏光板とY偏光板とが同方向の偏光面を持つと光は透過しない。
また、TN液晶に電圧が印加されている場合には、Y偏光板とX偏光板との偏光方向が90度異なるように設定しているので液晶分子は電界に沿った配列となり旋光しないのでX偏光板に入射する光は反射する。逆にX偏光板とY偏光板とが同方向の偏光面を持つと光は透過する。
図3は液晶モジュール3の断面構成図である。透明ガラス板(ソーダガラス板)上にITOで構成した電極とポリイミド膜で構成した配向膜とを一対とし、これらを対向設置しTN液晶(液晶分子)を内部に充填する。対向配向膜は互いに分子配列が直行(直交)するように形成され、上部下部電極は外部リードとして線材を用いてコネクタ10に接続される。液晶モジュール3への電圧の印加は一定周期ごとに電圧を反転させる反転駆動とし、5Vまでの電圧を印加することにより液晶の劣化を防止する。
図4は光源1の位置と液晶モジュール3を含む上下偏光板との関係を説明する図である。図1と同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。液晶モジュール3には低電圧が印加されているので第2の偏光板5では一部の光は透過し、原稿面を照射しその散乱反射光がロッドレンズアレイ7で集束される。また、原稿6に近接して設置してある第2の偏光板5で反射した散乱反射光もロッドレンズアレイ7で集束される。いずれの場合にも光源1から原稿までの照射範囲の中心軸(照射軸)とロッドレンズアレイ7に入射する反射光の光路軸との角度は30度〜45度であるので光源1から照射された光の直接反射光はロッドレンズアレイ7には入射しない。
図5は液晶モジュール3に比較的高い電圧(5V)を印加し、液晶モジュール3の液晶分子の配列を電界方向に配列強化することにより、光源1からの光を第2の偏光板5で全部反射させた図であり、図6は液晶モジュール3に電圧を与えないで光源1からの光を第2の偏光板5を透過させ原稿6からの散乱反射光をロッドレンズアレイ7で集束させることを示した図である。なお、図6で61は濃度1.3以上の黒色原稿を示す。
図7は白色原稿(濃度0.06)及び黒色原稿61に光を照射した場合のCIS出力レベルを測定したものである。図7aは光源1からの光を45度の角度で原稿面に照射し、白色原稿と黒色原稿61を読み取った結果である。図7aから液晶モジュール3をOFFしている場合には白色原稿の出力は150mVであるのに対して黒色原稿61では15mVであり、約18dBの白黒比(W/B比)がある。次に液晶モジュール3をON(電圧印加)した場合には白色原稿であっても黒色原稿61であっても出力は120mV〜125mV近辺であった。
図7bは光源1からの光を30度の角度で原稿面に照射し、白色原稿と黒色原稿61を読み取った結果である。図7bから液晶モジュール3をOFFしている場合には白色原稿の出力は165mVであるのに対して黒色原稿では20mVであり、約20dBのW/B比がある。次に液晶モジュール3をONした場合には光源からの照射角度が45度の場合と同じく白色原稿であっても黒色原稿61であっても出力は120mV〜125mV近辺であった。
以上から液晶モジュール3をONしている場合には第2の偏光板5で光は反射され、照射角度が30度〜45度の範囲では角度に対する出力依存性は少なく、原稿面からの直接反射光の大きな影響は無いと理解できる。なお、本実施例では図8に示すように厚みが125μmの第2の偏光板5とガラス板4との間を接着剤で固定すると共に第2の偏光板5における散乱反射光を増長するために酸化錫などを混入した透明の拡散層5aを設けている。
図9は液晶モジュール3をONしている場合の信号処理方法を説明する図である。なお、液晶モジュール3をOFFする場合は通常のCISの読み取り操作と同一なので説明を省略する。図9においてクロックパルス(CLK)に同期したスタートパルス(SI)で選択的に各受光部8における光電変換出力を得る。第2の偏光板5で反射され、受光部8で光電変換された電圧は演算増幅器で増幅され、一方の出力はADC(アナログディジタル変換器)の信号入力端子(Vin)に入力され、他方の出力はサンプル・ホールド(S/H)回路を介してADCのリファレンス端子(+Ref)に入力される。ADCの+Refでは光電変換出力のピーク画素の電圧を取り込み、他方のリファレンス端子(−Ref)は低電位を維持する。両Ref間の信号電圧のダイナミックレンジを256段階に分割設定することにより各画素の画素信号レベルとする。
ADCでディジタル変換された各画素の画素信号は信号処理回路の記憶回路(RAM)に収納される。この各画素出力は、液晶モジュール3をOFFにして実際の読み取り原稿6の画像を読み取りした出力と比較演算され、明時シェーディング補正された画像出力信号を生成するための白基準信号として使用される。なお、信号処理回路からはASICからの信号で適宜液晶モジュール3と光源1に対する制御信号もしくは電源電圧を印加する。また、CISの入力信号(SI、CLK)も信号処理回路から駆動される。
ところで図7において、液晶モジュール3をONした場合の第2の偏光板5で反射された光電変換出力と液晶モジュール3をOFFし、白色原稿から反射されてきた光の光電変換出力との間には大きな電位差がある。すなわち、液晶モジュール3をONさせて第2の偏光板5からの反射光の出力は120乃至125Vであるのに対して液晶モジュール3をOFFして読み込んだ白色原稿の出力は150mV乃至165mVである。従って、白色原稿の読み取り出力と液晶モジュール3をONした場合の第2の偏光板5で反射した光の光電変換された出力を略一致させるために画像読み取り時に設定する液晶モジュール3の印加電圧を低電圧で印加する。
図10は液晶モジュール3に印加する電圧と第2の偏光板5における透過率との関係を示したものであり、無印加から2Vにすることで相対透過率は低下し,原稿読み取り時の白色原稿の出力レベルは低下し、第2の偏光板5の出力近傍より少し低いレベルまで操作できることが解かる。また、図11に示すように白色原稿の地色の影響により白色原稿の反射濃度が低下しても液晶モジュール3の印加電圧を2V以下の低電圧側に操作することにより、白色原稿と第2の反射板5との出力レベルを一致させることが可能となる。
以上からこの発明の実施の形態1では、白色原稿や白色プラテンなどの白補正を行なう構成要素を用いずとも偏光板からの反射光を利用して明時シェーディング補正を行なうことが可能で、かつ原稿や白プラテンの白色反射濃度に対応して白補正時の光電変換出力を液晶モジュール3に印加する電圧を調整することで精度の高い白色補正(明時シェーディング補正)が実現できる。
なお、本実施例では偏光方向が異なる2枚の偏光板を用いたが、偏光方向が同一である場合には、液晶モジュール3に印加する電圧関係を逆転させることにより、実施の形態1と同等のCISを構成することができ、読み取り時には低電圧が液晶モジュール3に印加されるので省電力化に対する効果がある。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について図12を用いて説明する。図12はガラス板を装備しない場合の密着型イメージセンサの断面構成図である。21は第1の偏光板、31は液晶モジュール、51は第2の偏光板である。図中、図1と同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。本実施の形態2では、実施の形態1で述べた光の通過経路途中に介在するガラス板4を除去したのでガラス板4界面で発生する不要な副次反射や屈折光を抑えることができるので液晶モジュール31や第1の偏光板21は大型化するものの塵の除去も兼用でき、さらに高精度の読み取りが可能となる。
なお、本実施例では、第1の偏光板21及び第2の偏光板51は共に透明接着剤を用いて液晶モジュール31に固定され、透過・反射板としての液晶モジュールの一体化が可能である。
実施の形態3
実施の形態1及び実施の形態2では単一波長の光源について述べたが実施の形態3では複数のスペクトルを有する光源を搭載した密着型イメージセンサについて述べる。
図13は単一光源に代えてキセノンランプなどの冷陰極管を搭載した密着型イメージセンサの断面構成図であり、81はカラー受光部(カラー用撮像素子)、91はセンサ基板、111は照射軸と光路軸との角度が45度に設定された白色光源、121は白色光源111を含み実施の形態1で説明した構成部品を収納保持する筐体である。なお、図中、図1と同符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。また、本実施例では実施の形態1と同様、2枚の偏光板の偏光方向は互いに異なる場合について説明する。
次に動作について説明する。冷陰極管は多数のスペクトル波長を含む白色光源であり、カラー読み取りが可能である。カラー読み取りでは、通常、光路軸上にRGBの3色フィルタを設けて各色のフィルタを順次機械的に切り替えてカラーの画像データを読み込むが、本実施の形態3ではカラー受光部81の各画素(撮像素子)毎に着色されたゼラチンなどで構成したRGB有機膜フィルタを用いた場合について説明する。
図14はカラーセンサ用基板の平面図であり、91がセンサ基板、141は略14mmピッチで600DPIの密度で直線的に配置された半導体チップ(センサチップ)、11はコンデンサなどの電子部品、10はコネクタである。また、図15は単体のセンサチップ141の受光部、駆動回路及び入出力パッドなどの配置を示したものであり、カラー受光部(撮像素子)81はRGBフィルタ付であり、各1画素ごとに赤、青、緑色の受光窓が分割形成されている。各画素で受光した各色の画像情報は駆動回路を介してアナログRGB信号としてセンサ基板91から同時に出力される。
次に読み取り方法と白補正について述べる。液晶モジュール3の電源がOFFの場合、画像読み取りのモードであるので白色光源111からの反射光をセンサチップ141のカラー受光部81の1画素の受光領域内に3分割されたR、G、Bのフィルタを介して同時に画像データが取り込まれ、センサチップ141内のRGBのそれぞれのアナログスイッチなどで構成したメモリーにデータが収納され、次ラインの読み取り時に各画素は順次出力される。
また、RGBの読み出しは同時に行なうのでS/H回路及びADCは3系列設けられている。また、信号処理回路はRGBの各色に対応して独立したRAM記憶部(記憶回路)にデータを収納し、明時シェーディング補正時には各色毎にこれらデータを読み出す。なお、液晶モジュール3の電源がONの場合は、実施の形態1で説明した偏光板5による白基準読み取りに準ずるためその説明を省略する。
実施の形態4.
実施の形態3では白色光源の照射軸と光路軸の角度を45度とした場合のカラー読み取りについて説明したが、実施の形態4ではこの角度を30度とすると共に偏光板を原稿6の搬送方向に対する角度を10度傾斜させる場合について述べる。すなわち、2枚の偏光板及び液晶モジュール3を照射軸方向に対して狭角となるように傾斜した場合の密着型イメージセンンサについて述べる。
この発明の実施の形態4について図16を用いて説明する。図16において、52は第2の偏光板、122は筐体である。図中、図1及び図13と同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。本実施の形態4では、第1の偏光板2に入射する白色光源111の入射角度を実施の形態3における角度よりも小さくするとともに偏光板2、液晶モジュール3及び偏光板52を原稿6の搬送方向に対して10度傾斜させたことが特徴である。
一般に偏光板に垂直入射する光の分光特性の変化は少ないが、斜光して入射してくる光については偏光板の厚みや旋光物質である液晶モジュールによる光のスペクトルの変化があり、センサの受光部の分光感度特性に影響を与え、忠実なカラー画像の読み取りに支障を与える場合がある。また、液晶モジュールに斜光入射した光は光の吸収などを受け透過・反射効率が低下する。
従って、本実施例では偏光板2、液晶モジュール3及び偏光板52に入射する白色光源111からの光を垂直入射に近くなるように設定する一方、白色光源111からの直接反射光をロッドレンズアレイ7へ入射することを防止するために照射軸と光路軸との角度を30度とした。この角度を20度以下に設定すると光源からの直接反射光がロッドレンズアレイ7に入射し、黒色原稿61などの読み取り時には、直接反射光が含まれることになるため、黒原稿読み取り時においても出力レベルが上昇するため、原稿読み取り時のW/B比が悪化する。
以上のように白色光源111の照射軸と光路軸との角度を20度〜45度に設定すること、好ましくは30度にすることにより液晶モジュール3における光の吸収を最小限に抑えることができ、受光部81の分光感度特性にも大きな影響を与えず原稿画像の色相にあった光を光電変換することが可能となる。
実施の形態5.
実施の形態4では白色光源の照射軸と光路軸の角度を30度とした場合のカラー読み取りについて説明したが、実施の形態5では偏光板を傾け、且つロッドレンズアレイ7も傾けた場合の密着型イメージセンサについて述べる。
この発明の実施の形態5について図17を用いて説明する。図17において、123は筐体である。図中、図16と同一符号は、同一又は相当部分を示しそれらについての詳細な説明は省略する。本実施の形態5では、第1の偏光板2に入射する白色光源111の入射角度は実施の形態4で説明した入射方向と同様であるが、筐体123に収納するロッドレンズアレイ7を原稿6の搬送方向と直角の方向から10度の角度を持たせて照射軸とは狭角となるように傾斜させ、光路軸を変更したものである。すなわち白色光源111の照射軸と光路軸との成す角度は20度である。
また、光路軸と偏光板2、液晶モジュール3及び偏光板52との成す角度を垂直に維持する。
以上のような構成とすることにより、第1の偏光板2、液晶モジュール3及び第2の偏光板52を原稿6の搬送方向に対して平行に設置しなくても原稿6からの散乱反射光を第1の偏光板2、液晶モジュール3及び第2の偏光板52に垂直入射させて受光部81で受光するので分光特性に対する影響を与えることなく原稿色に合致した色相のカラー画素情報をより忠実に光電変換することが可能となる。
なお、実施の形態5では白色光源111の照射軸と光路軸との成す角度は20度としたが光路軸は傾斜しているため、原稿6からの直接反射光はロッドレンズアレイ7には混入しない。また照射軸と光路軸との成す角度が20度以下では白色光源111とロッドレンズアレイ7とが接触するため本実施例では構成できない。
また、実施の形態3〜5では白色光源111を主体に説明したが複数のスペクトルを含むカラー光源であれば、白色光源111と同等の効果を奏する。また、実施の形態1〜5では光源として連続光源(棒状光源)を使用したがLEDチップを直線的に配列したLEDアレイ光源であっても相応の効果を奏する。
この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの断面構成図である。 XY偏光板と液晶モジュールとの関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの液晶モジュールの断面構成図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの光の入射反射を説明する図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの液晶モジュールに電圧を印加した場合の光の進行方向を説明する図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの液晶モジュールに電圧を印加しない場合の光の進行方向を説明する図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの黒色原稿、白色原稿読み取り時のセンサ出力を説明する図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの偏光板とガラス板との接着を示す断面図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの信号処理方法を説明する図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの液晶モジュールに印加する電圧と相対透過率との関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1による密着型イメージセンサの原稿の地色に対する液晶モジュールの印加電圧を説明する図である。 この発明の実施の形態2による密着型イメージセンサの断面構成図である。 この発明の実施の形態3による密着型イメージセンサの断面構成図である。 この発明の実施の形態3による密着型イメージセンサのセンサ基板を示す平面図である。 この発明の実施の形態3による密着型イメージセンサのセンサチップを示す平面図である。 この発明の実施の形態4による密着型イメージセンサの断面構成図である。 この発明の実施の形態5による密着型イメージセンサの断面構成図である。
符号の説明
1 光源、 1a カバー、 2 第1の偏光板、 3 液晶モジュール、 4 ガラス板、 5 第2の偏光板、 5a 拡散層(接着層)、 6 原稿、 7 レンズ(ロッドレンズアレイ)、 8 受光部(撮像素子)、 9 センサ基板、 10 コネクタ、 11 電子部品、 12 筐体、 13 テープ、 14 原稿搬送用ローラ(ローラ)、 21 第1の偏光板、 51 第2の偏光板、 52第2の偏光板、 61 黒色原稿、 81 カラー受光部(カラー用撮像素子)、 91 センサ基板(カラーセンサ基板)、 111 白色光源、 121 筐体、 122 筐体、 123 筐体、 141 センサチップ(半導体チップ)。

Claims (2)

  1. 原稿に光を照射する光源と、前記原稿の移動方向と直角の方向に延在し、所定の読み取り幅に渡り前記原稿からの反射光を集束するレンズと、このレンズにより集束された反射光を受光する、複数の撮像素子を直線的に配設した半導体チップを搭載したセンサ基板と、前記光源の照射範囲であると共に原稿面とレンズとの間に前記光源の照射範囲と垂直方向に傾斜して配設した第1の偏光板と、この第1の偏光板に対向して原稿面側に設けられた第2の偏光板と、第1の偏光板と第2の偏光板に挟まれて設置され、液晶を駆動する電極を有する液晶モジュールと、前記撮像素子で光電変換された出力を信号処理する記憶回路を含む信号処理手段と、少なくとも前記光源、前記液晶モジュール及び前記センサ基板を収納又は保持する筐体とを備え、原稿読み取り前には、第1の偏光板と前記液晶モジュールとを通過した前記光源からの光を第2の偏光板で反射させ、この散乱反射光を前記レンズを介して前記撮像素子で受光し、この光電変換出力を明時シェーディング補正用データとして前記信号処理手段の記憶回路に収納し、原稿読み取り時には、第1の偏光板と前記液晶モジュールと第2の偏光板とを通過した光を原稿面で反射させ、この散乱反射光を前記レンズを介して前記撮像素子で受光し、各画素の光電変換出力とし、これら光電変換された出力を前記信号処理手段の記憶回路にあらかじめ収納した明時シェーディング補正用データと比較演算し、画像データとする密着型イメージセンサ。
  2. 前記光源は複数のスペクトルを含むことを特徴とする請求項1記載の密着型イメージセンサ。
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