JP4283944B2 - 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷等における静電潜像を現像するための静電荷像現像用トナー、及びそのトナー等の帯電量を制御し得る荷電制御剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真法を利用した複写機やプリンタ等においては、無機又は有機光導電性物質を含有する感光層を備えた感光体上に形成された静電潜像を現像するために、着色剤及び定着用の樹脂等を有する種々のトナーが用いられている。このようなトナーには、帯電性、定着性、耐オフセット性等について、それぞれ十分な性能が要求される。帯電性は、静電潜像を現像するシステムにおいて特に重要な因子である。そこでトナーの帯電性を適切に制御するために、トナー中に、正電荷又は負電荷付与性の荷電制御剤が加えられることが多い。
【0003】
近年においては、複写や印刷の速度を高速化しつつ高画質化をも実現するために、トナーに対して、帯電の立上がり速度を高めること等の帯電特性の要求や、低温定着性及び耐オフセット性に優れること等の記録紙へのトナーの定着性についての要求が強くなっている。このようなトナーの性能向上の要求は、複写機やプリンターの高性能化の進行に伴い、ますます強くなりつつある。
【0004】
このような課題に対応しようとした荷電制御剤及び荷電制御助剤として、特開昭63−266462号公報には、8種類のフェノール誘導体を含むトナーが開示されている。また特開平2−230163号公報にはサリチル酸又はサリチル酸誘導体を連結基を用いて二量化させた化合物を有するトナーが開示されている。また特開平3−237467号公報と特開平4−139456号公報には、特定のp−フェニルフェノール化合物類とホルムアルデヒドとの縮合により得られるオリゴマーを含有するトナーが開示されている。更に、特開平5−216277号公報と特開平5−216278号公報には、フェノール誘導体を含有するトナーが開示されている。また特開平8−166691号公報には、レゾルシノール類とアルデヒドの縮合環状化合物を含有するトナーが開示されている。
【0005】
しかし、これらのトナーを用いた現像剤の帯電特性は、未だ十分とは言い得ないものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術に存した上記のような課題に鑑み行われたものであって、その目的とするところは、優れた荷電制御性を有する安定な化学構造の化合物を有効成分とし、帯電量分布がシャープで帯電量の均一性が高く、特に汎用性(無色又は淡色性)及び帯電の立ち上がり性に優れ、環境依存性が小さく、トナーが多数回繰り返し使用された場合の耐久性に優れ、トナーに用いられた場合のトナーの定着性やオフセット性に悪影響を与えない荷電制御剤;並びにその荷電制御剤を用いた静電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1−1) 上記目的を達成する本発明の荷電制御剤は、
フェノール性水酸基を有する化合物1又は2分子以上と金属アルコキシド1又は2分子以上との反応により得られる金属化合物を有効成分とする(請求項1)。なお、本明細書中、「金属」には、Si等の「半金属」を含むものとする。
【0008】
この反応はフェノール性水酸基(−OH)と金属アルコキシド(M(OR)n)との反応で、フェノール性水酸基(−OH)のHと金属アルコキシド中のアルコキシ基(−OR)の一部又は全てのアルコキシ基との間で、相当するアルコール(ROH)を生成・遊離し、フェノール性水酸基が金属化される。
【0009】
前記金属アルコキシドは、M(OR)n[式中、Mは金属、Rは直鎖又は分岐鎖のアルキル基、nは2乃至4の整数である。]で表されるものとすることができる(請求項2)。
【0010】
(1−2) また本発明の荷電制御剤は、
下記一般式[I]で表される金属化合物を有効成分とするものである(請求項8)。
(Af)x(Ld)y ・・・・[I]
[一般式[I]中、
【0011】
x及びyは、それぞれ1又は2以上の整数であって、xとyは異なっていても同じであってもよい。
【0012】
Afは芳香族炭化水素環を1又は2以上含む化合物であり、その各芳香族炭化水素環はフェノール性水酸基を1若しくは2以上有するか又はフェノール性水酸基を有さず、xが2以上である場合、各Afは全て同一であるか又は一部若しくは全てが互いに異なる。
【0013】
Ldは(−O−)rM(OR)s、Mは金属、ORはアルコキシ基、rは1以上の整数、sは0以上の整数、r+sは1以上である。yが2以上である場合、各Ldは全て同一であるか又は一部若しくは全てが互いに異なる。この場合の異なる態様としては、r、M、R及びsのうち何れか1又は2以上が相違する場合を挙げることができる。
【0014】
各Ldは、前記−O−を介して1又は2以上のAfにおける芳香族炭化水素環に結合しており、各Afには、1以上のLdが結合している。xが2以上である場合、Af同士はLdを介して結合している。]
【0015】
上記一般式[I]で表される金属化合物は、フェノール性水酸基を有する化合物1又は2分子以上と金属アルコキシド1又は2分子以上との反応により得ることができる。
【0016】
上記rは1乃至4の整数、sは0乃至3の整数、r+sは2乃至4であり、各Ldは、−O−を介して1乃至4つのAfに結合しているものとすることができる(請求項9)。
【0017】
(2−1) (1−1)において、金属アルコキシドにおけるアルコキシ基(OR)は、炭素数1乃至8の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ノニルオキシ、オクチルオキシ)であることが好ましい(請求項3)。
【0018】
(2−2) (1−2)において、Rは、炭素数1乃至8の直鎖又は分岐鎖のアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、tert−ブチル、iso−アミル、オクチル、tert−オクチル、2−エチルヘキシル)であることが好ましい(請求項10)。
【0019】
(3−1) (1−1)又は(2−1)の荷電制御剤は、フェノール性水酸基を有する化合物の少なくとも1つが、フェノール性水酸基を有するベンゼン環又はナフタレン環等の芳香族炭化水素環を2以上分子内に有する化合物であることが好ましい(請求項4)。
【0020】
(3−2) (1−2)又は(2−2)の荷電制御剤は、Afの少なくとも1つが、フェノール性水酸基および/またはLdが結合したベンゼン環又はナフタレン環等の芳香族炭化水素環を2以上含むものであることが好ましい(請求項11)。
【0021】
(4−1) (1−1)、(2−1)又は(3−1)の荷電制御剤は、フェノール性水酸基を有する化合物の少なくとも1つが、フェノール性水酸基を有するベンゼン環又はナフタレン環等の芳香族炭化水素環を3以上分子内に有する化合物であることが好ましい(請求項5)。
【0022】
(4−2) (1−2)、(2−2)又は(3−2)の荷電制御剤は、Afの少なくとも1つが、フェノール性水酸基および/またはLdが結合したベンゼン環又はナフタレン環等の芳香族炭化水素環を3以上含むものであることが好ましい(請求項12)。
【0023】
(5−1) (1−1)、(2−1)、(3−1)又は(4−1)の荷電制御剤は、フェノール性水酸基を有する化合物が、カリックスアレーン類又はその誘導体、フェノール類とアルデヒド類との縮合により得られる非環状化合物又はその誘導体(この非環状化合物はフェノール樹脂であってもよい)、カリックスレゾルシンアレーン類又はその誘導体、ビスフェノール類又はその誘導体、及び、ビスフェノール類とアルデヒド類との縮合により得られる化合物からなる群から選ばれた1又は2以上であるものが好ましい(請求項6)。
【0024】
(5−2) (1−2)、(2−2)、(3−2)又は(4−2)の荷電制御剤は、Afが、カリックスアレーン類又はその誘導体、フェノール類とアルデヒド類との縮合により得られる非環状化合物又はその誘導体(この非環状化合物はフェノール樹脂であってもよい)、カリックスレゾルシンアレーン類又はその誘導体、ビスフェノール類又はその誘導体、及び、ビスフェノール類若しくはその誘導体とアルデヒド類との縮合物又はその誘導体からなる群から選ばれた1又は2以上であるものが好ましい(請求項13)。
【0025】
(6) (1−1)、(2−1)、(3−1)、(4−1)、(5−1)、(1−2)、(2−2)、(3−2)、(4−2)又は(5−2)におけるMは、Ti、Al、Zr、Mg及びSiからなる群から選ばれた1又は2以上の金属であることが好ましい(請求項7、請求項14)。
【0026】
(7) また、本発明の静電荷像現像用トナーは、(1−1)、(2−1)、(3−1)、(4−1)、(5−1)、(1−2)、(2−2)、(3−2)、(4−2)、(5−2)又は(6)の荷電制御剤を含有するものである(請求項15)。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の荷電制御剤の有効成分としての金属化合物は、単一成分であっても混合物であってもよい。すなわち、一般式[I]で表される金属化合物の何れか1つであってもよく、2以上の混合物であってもよい。
【0028】
上記フェノール性水酸基を有する化合物及び上記一般式[I]におけるAfは、1若しくは2以上の置換基を有する又は有しない2以上の芳香族炭化水素環を有してなり、それらの芳香族炭化水素環同士が−CRab−若しくは−SO2−を介して結合したものとすることができる。
【0029】
この芳香族炭化水素環の置換基の例としては、
水酸基;
枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;
−CRcHOH〔Rcは、H(水素);枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;或いは、置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基〕;
置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基;
アルコキシ基(例えば炭素数1乃至12);
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのシクロアルキル(例えば炭素数1乃至8)等のアリサイクリック基;
ビニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル等の枝分かれを有する又は有しないアルケニル基(例えば炭素数1乃至8);或いは、
ベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、フェネチル基、ナフチルアルキル基等のアラルキル基等を挙げることができる。
【0030】
上記Ra及びRbは、同じであっても異なっていてもよく、H(水素);枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基;或は、置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基を示す。
【0031】
また、上記一般式[I]における各Ldは、前記−O−のみを介して1又は2以上のAfにおける芳香族炭化水素環に結合しているものであってよい。
【0032】
本発明の荷電制御剤の有効成分である金属化合物は、フェノール性水酸基を有する化合物を、金属アルコキシドを用いて公知の方法で金属化することにより得ることができる。この反応により得られる金属化合物は、フェノール成分(フェノール性水酸基を有する化合物)と金属アルコキシドとの反応時仕込み比率及び反応条件の違い等により、様々な態様となる。例えば、本発明に用いるフェノール性水酸基を有する化合物と金属アルコキシドとの反応においては、反応条件を選択するにより、フェノール性水酸基を有する化合物におけるフェノール性水酸基との結合は様々な形態をとり得る。
【0033】
すなわち、M(OR)n1分子とフェノール性水酸基を有する化合物における−OH1個の間で反応した場合、金属Mは1個の−O−の結合と(n−1)個の−ORの結合を有するものとなる。フェノール性水酸基を有する化合物は、水酸基を1つ有する化合物であってもよく、2以上の水酸基を有する化合物であってもよい。フェノール性水酸基を有する化合物の水酸基と反応する金属アルコキシドのアルコキシ基の数が増えるに従い、その金属Mと結合しているアルコキシ基が減少し、M(OR)nに対してn個の−OH基が反応すると、M(−O−)nとなる。これらの反応例は次の▲1▼乃至▲3▼で示される。
▲1▼ (Af−OH)+M(OR)n→Af−O−M(OR)n-1
▲2▼ [Af−(OH)2]+M(OR)n→Af(−O−)2M(OR)n-2
▲3▼ [Af−(OH)n]+M(OR)n→Af(−O−)n
【0034】
また、フェノール性水酸基を有する化合物と金属アルコキシドとの反応、及びその生成物である本発明の荷電制御剤の有効成分としての金属化合物は、例えば次の(i)、(ii)、(iii)を挙げることができる。
【0035】
(i) フェノール性水酸基を有する化合物1分子における1又は2以上の−OHと、1又は2分子以上の金属アルコキシドM(OR)nにおける反応による、フェノール性水酸基を有する化合物1分子に1又は2分子以上の金属アルコキシドが結合した金属化合物。
【0036】
(ii) 2分子以上のフェノール性水酸基を有する化合物がそれぞれ1又は2以上有する−OHと、1又は2分子以上の金属アルコキシドM(OR)nにおける反応による、フェノール性水酸基を有する化合物2分子以上が1又は2分子以上の金属アルコキシドを中心として−O−M−O−で結合した金属化合物。金属アルコキシドが2分子以上である場合の例としては、全ての金属アルコキシドについて、結合したフェノール性水酸基を有する化合物が完全に重複するものと、一部重複しないものを挙げることができる。
【0037】
この場合、金属アルコキシドを中心として結合したフェノール性水酸基を有する化合物として、(i)の態様で金属アルコキシドが結合したフェノール性水酸基を有する化合物を含んでいてもよい。
(iii) 3分子以上のフェノール性水酸基を有する化合物がそれぞれ1又は2以上有する−OHと、2分子以上の金属アルコキシドM(OR)nにおける反応による、フェノール性水酸基を有する化合物3分子以上が金属アルコキシドを介して−O−M−O−で鎖状(分岐があってもよい)に結合した金属化合物。この場合、金属アルコキシドを介して鎖状に結合したフェノール性水酸基を有する化合物として、(i)の態様で金属アルコキシドが結合したフェノール性水酸基を有する化合物および/または(ii)の態様で金属アルコキシドを中心として結合したフェノール性水酸基を有する化合物を含んでいてもよい。
【0038】
フェノール性水酸基を有する化合物と金属アルコキシドとの反応による金属化合物(本発明の荷電制御剤の有効成分)の合成例を示す文献の例及びその概要を次に挙げる。但し、勿論、本発明は、製法も含めてこれらによって限定されるものではない。
【0039】
1) Chem.Ber.1995,128 221−227
【0040】
【化1】
Figure 0004283944
2) J.Am.Chem.Soc.1990,112 8843−8851calixarene+Ti(O−iso−C374→calix Ti complex mixture
【0041】
フェノール性水酸基を有する化合物と金属アルコキシドとの反応により得られる金属化合物(本発明の荷電制御剤の有効成分)の主要な例を簡単な模式的な構造式で示すと下記のようになる。但し、勿論、本発明は、製法も含めてこれらによって限定されるものではない。
【0042】
【化2】
Figure 0004283944
なお、上記において、m、p及びqはそれぞれ1以上の整数を示す。また、
【0043】
【化3】
Figure 0004283944
は、分子内にm個のフェノール性水酸基を有する化合物、例えば、カリックスアレーン類、フェノール樹脂類、カリックスレゾルシンアレン類、ビスフェノール類、ビスフェノール類とアルデヒド類との縮合物等を表す。単に1個のベンゼン環やナフタレン環にm個の水酸基が置換している状態のみを示すものではない。
【0044】
次に、金属化合物(本発明の荷電制御剤の有効成分)の具体的な例(化合物例1−化合物例35)を示す。但し、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】
【表1】
Figure 0004283944
なお、表1中のEx(OH)mは、フェノール性水酸基を有する化合物(具体例は後記の通り)を示し、OiPrは、O−CH(CH32を示す。
化合物例31
【0046】
【化4】
Figure 0004283944
なお、化合物例31は、繰り返し単位が任意数連続したものを表す。
化合物例32
【0047】
【化5】
Figure 0004283944
化合物例33
【0048】
【化6】
Figure 0004283944
化合物例34
【0049】
【化7】
Figure 0004283944
なお、i−Prはイソプロピル基を示し、化合物例34における破線は、−CH2−を介して同様の構造が連続することを示す。
化合物例35
【0050】
【化8】
Figure 0004283944
上記金属アルコキシド化合物は、どのようなタイプのものであってもよいが、好ましくは、M(OR)n(式中、Rは、炭素数1乃至8、好ましくは1乃至4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、Mは、金属、好ましくはTi、Zr、Al、Mg、Si等から選択される金属、nは2乃至4の整数を示す。)で表される金属アルコキシドである。
【0051】
金属アルコキシドとしては、例えば次のようなAl系、Mg系、Ti系、Zr系及びSi系のものを挙げることができる。
Al系アルコキシド:アルミニウムn−プロポキシド、アルミニウムイソプロポキシド、t−ブトキシアルミニウム、アルミニウムエトキシド等のアルコキシアルミニウム類。
Mg系アルコキシド:マグネシウムエトキシド、マグネシウムメトキシド、マグネシウムブトキシド、マグネシウムイソプロポキシド等のアルコキシマグネシウム類。
Ti系アルコキシド:n−プロポキシチタン、イソプロポキシチタン、n−ブトキシチタン等のアルコキシチタン類。
Zr系アルコキシド:n−プロポキシジルコニウム、エトキシジルコニウム、イソプロポキシジルコニウム、ブトキシジルコニウム等のアルコキシジルコニウム類。
Si系アルコキシド:エトキシシラン、メトキシシラン、ブトキシシラン、イソプロポキシシラン等のアルコキシシラン類。
等の金属アルコキシド類。
【0052】
金属化合物(本発明の荷電制御剤の有効成分)を得るための反応においては、金属アルコキシドとフェノール性水酸基との反応により遊離するアルコールと同一のアルコールを反応溶媒として用いると、反応溶媒のリサイクルが容易であり、系外への排出は理論上ほぼ皆無となるので、環境汚染のおそれを防いでより低コストで製造することができる(尤も、反応溶媒はこのようなものに限定されるものではない。)。このような反応の一例を次に示す。
【0053】
【化9】
Figure 0004283944
上記におけるn(Ex−OH)は、フェノール性水酸基を有する化合物n分子を示す。M、R及びnはそれぞれ前記と同意義である。
【0054】
金属化合物(本発明の荷電制御剤の有効成分)を得るための反応に用い得るフェノール性水酸基を有する化合物は、化合物中にフェノール性水酸基を有するものであれば特に限定されないが、その好ましい例としては、フェノール性の水酸基を有する化合物とアルデヒド類が反応して生成する環状反応物又はその誘導体、例えば下記の▲1▼カリックスアレーン類又はその誘導体、及び▲2▼カリックスレゾルシンアレーン類又はその誘導体、並びに、下記の▲3▼フェノール類とアルデヒド類との縮合により得られる非環状化合物又はその誘導体(フェノール−フォルムアルデヒド樹脂等のフェノール樹脂類を含む)、▲4▼ビスフェノール類又はその誘導体、及び、▲5▼ビスフェノール類若しくはその誘導体とアルデヒド類との反応縮合物又はその誘導体が挙げられる。
▲1▼カリックスアレーン類又はその誘導体
【0055】
【化10】
Figure 0004283944
式中、
1及びR2は、同じであっても異なってもよく、それぞれH(水素);枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基;アルコキシ基(例えば炭素数1乃至12);シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのシクロアルキル(例えば炭素数1乃至8)等のアリサイクリック基;ビニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル等の枝分かれを有する又は有しないアルケニル基(例えば炭素数1乃至8);或いは、ベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、フェネチル基、ナフチルアルキル基等のアラルキル基を示す。
【0056】
また、m1及びn1はそれぞれ0乃至8の整数であり、m1+n1=3乃至8である。但し、R1を有する括弧内の構成単位とR2を有する括弧内の構成単位の結合順序は任意である。
【0057】
次に、その具体例(化合物例CA1−化合物例CA14)を示す。但し、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0058】
【表2】
Figure 0004283944
化合物例CA1
【0059】
【化11】
Figure 0004283944
化合物例CA4
【0060】
【化12】
Figure 0004283944
化合物例CA11−化合物例CA14は、m1とn1の和が3乃至8の何れかになるものの混合物を示す。
【0061】
【表3】
Figure 0004283944
化合物例CA11
【0062】
【化13】
Figure 0004283944
化合物例CA12
【0063】
【化14】
Figure 0004283944
▲2▼カリックスレゾルシンアレーン類又はその誘導体
【0064】
【化15】
Figure 0004283944
式中、
3は、H(水素);枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;或は、置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基を示し、
4は、H(水素);枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基;水酸基;或いは、ビニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル等の枝分かれを有する又は有しないアルケニル基(例えば炭素数1乃至8)を示し、
2は3乃至8の整数である。
【0065】
次に、その具体例(化合物例CS1−化合物例CS10)を示す。但し、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0066】
【表4】
Figure 0004283944
化合物例CS1
【0067】
【化16】
Figure 0004283944
化合物例CS3
【0068】
【化17】
Figure 0004283944
化合物例CS9
【0069】
【化18】
Figure 0004283944
▲3▼フェノール類とアルデヒド類との縮合により得られる非環状化合物又はその誘導体
【0070】
例えば、フェノール類とアルデヒド類との縮合により得られる非環状化合物(レゾール系又はノボラック系のフェノール樹脂等のフェノール−フォルムアルデヒド樹脂)、ロジン変性系フェノール樹脂、テルペンフェノール系の樹脂、レゾルシンホルマリン樹脂を挙げることができる。
【0071】
これらの市販品の例としては次のような商品を挙げることができる。
フェノール類とアルデヒド類との縮合により得られる非環状化合物:群栄化学工業社製レヂトップPS−2880、PSM−6842;田岡化学社製TAL−101、TAL−201;荒川化学工業社製タマノル100S、1010R、510、520S、AS、PA、531、770;昭和高分子社製BRP−441、872、5933、8552、CKM−908、5254、1634;日立化成社製ヒタノール1133、1135、1140、2100、2181、2300N等。
ロジン変性系フェノール樹脂:日立化成ポリマー社製テスポール1202、1203、1361;ハリマ化成社製ハリフェノール145G、P−110;荒川化学工業社製タマノル135、145、340;ヤスハラケミカル社製ポリスター2130等。
テルペンフェノール系の樹脂:日本エクスラン社製テルタックTI;荒川化学工業社製タマノル803L等。
【0072】
好ましい例として、下記一般式で表されるフェノール樹脂(フェノール−フォルムアルデヒド樹脂)誘導体を挙げる。
【0073】
【化19】
Figure 0004283944
式中、
1及びL2は、同じであっても異なってもよく、それぞれH(水素);又は−CR10HOHを示し、
5、R6及びR9は、同じであっても異なってもよく、それぞれH(水素)
;枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基;アルコキシ基(例えば炭素数1乃至12);シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのシクロアルキル(例えば炭素数1乃至8)等のアリサイクリック基;ビニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル等の枝分かれを有する又は有しないアルケニル基(例えば炭素数1乃至8);或いは、ベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、フェネチル基、ナフチルアルキル基等のアラルキル基を示し、このR5、R6及びR9はそれぞれ1乃至3つ有する。
7、R8及びR10は、同じであっても異なってもよく、それぞれH(水素);枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;或いは、置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基を示す。
【0074】
また、m3及びn3はそれぞれ0乃至10の整数であり、m3+n3=2乃至10である。但し、R5及びR7を有する括弧内の構成単位とR6及びR8を有する括弧内の構成単位の結合順序は任意である。
【0075】
次に、その具体例(化合物例PF1−化合物例PF20)を示す。但し、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0076】
【表5】
Figure 0004283944
なお、化合物例PF1−化合物例PF20は、m3又はm3及びn3が表5に示された範囲の何れかであるものの混合物である。
化合物例PF1(m3=2)
【0077】
【化20】
Figure 0004283944
化合物例PF4(m3=2、n3=1)
【0078】
【化21】
Figure 0004283944
化合物例PF9(m3=6、n3=4)
【0079】
【化22】
Figure 0004283944
化合物例PF12(m3=2、n3=4)
【0080】
【化23】
Figure 0004283944
▲4▼ビスフェノール類又はその誘導体
【0081】
【化24】
Figure 0004283944
式中、
1は、−SO2−又は−CR1516−(但し、R15及びR16は、それぞれH(水素);或いは、枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;或いは、炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基を示す。)を示し、
11及びR12は、同じであっても異なってもよく、それぞれH(水素);水酸基;CH2OH;枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基;アルコキシ基(例えば炭素数1乃至12);シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのシクロアルキル(例えば炭素数1乃至8)等のアリサイクリック基;ビニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル等の枝分かれを有する又は有しないアルケニル基(例えば炭素数1乃至8);或いは、ベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基、フェネチル基、ナフチルアルキル基等のアラルキル基を示す。
【0082】
また、m4及びn4はそれぞれ0乃至4の整数である。
【0083】
次に、その具体例(化合物例BS1−化合物例BS6)を示す。但し、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0084】
【表6】
Figure 0004283944
化合物例BS1
【0085】
【化25】
Figure 0004283944
化合物例BS2
【0086】
【化26】
Figure 0004283944
化合物例BS6
【0087】
【化27】
Figure 0004283944
▲5▼ビスフェノール類若しくはその誘導体とアルデヒド類との反応縮合物又はその誘導体
【0088】
【化28】
Figure 0004283944
式中、
2は、−SO2−又は−CR1819−(但し、R18及びR19は、それぞれH(水素);或いは、枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;或いは、炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基を示す。)を示し、
13及びR14は、同じであっても異なってもよく、それぞれH(水素);水酸基;CH2OH;枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基;アルコキシ基(例えば炭素数1乃至12);シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのシクロアルキル(例えば炭素数1乃至8)等のアリサイクリック基;ビニル、プロペニル、ブテニル、イソブテニル等の枝分かれを有する又は有しないアルケニル基:(例えば炭素数1乃至8);或いは、ベンジル基、α,α− ジメチルベンジル基、フェネチル基、ナフチルアルキル基等のアラルキル基を示す。
【0089】
17は、H(水素);枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基;或いは、置換基(例えば炭素数1乃至8のアルキル基、又は水酸基等)を有する又は有しないフェニル基を示す。
【0090】
また、m5及びn5はそれぞれ0乃至3の整数である。
【0091】
上記化合物が生成するビスフェノール類とアルデヒド類との反応においては、ビスフェノール類同士が−CH(R17)−結合子によって結合する。すなわち、この場合のフェノール性水酸基を有する化合物としては、ビスフェノール類2分子とアルデヒド類1分子が反応して得られる化合物から、ビスフェノール類多分子とアルデヒド類多分子が反応して得られるポリマーまで含まれる。
【0092】
次に、その具体例(化合物例BA1−化合物例BA6)を示す。但し、勿論本発明はこれらに限定されるものではない。
【0093】
【表7】
Figure 0004283944
化合物例BA7
【0094】
【化29】
Figure 0004283944
化合物例BA8
【0095】
【化30】
Figure 0004283944
化合物例BA9
【0096】
【化31】
Figure 0004283944
一方、本発明の静電荷像現像用トナーは、本発明の荷電制御剤、樹脂、及び着色剤を含んでなるものとすることができる。
【0097】
本発明の静電荷像現像用トナーは、本発明の荷電制御剤を、トナーの荷電制御に可能な量含むものであればよい。本発明の荷電制御剤の好ましい配合量は、樹脂100重量部に対し、上記金属化合物(本発明の荷電制御剤の有効成分)0.1乃至10重量部、より好ましくは0.5乃至5重量部である。
【0098】
本発明のトナーに使用し得る樹脂としては、トナー用樹脂又は結着樹脂として知られる次のような樹脂を例示することができる。すなわち、スチレン樹脂、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−マレイン酸樹脂、スチレン−ビニルメチルエーテル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、及びパラフィンワックス等である。これらの樹脂は、単独で又は数種をブレンドして用いることができる。
【0099】
本発明のトナーには、着色剤として種々の染料や顔料を用いることができる。用い得るものの具体例は次のとおりである。すなわち、キノフタロンイエロー、イソインドリノンイエロー、ペリノンオレンジ、ペリレンマルーン、ローダミン6Gレーキ、キナクリドンレッド、ローズベンガル、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン及びジケトピロロピロール系顔料等の有機顔料;カーボンブラック、チタンホワイト、チタンイエロー、群青、コバルトブルー及びべんがら等の無機顔料;アゾ染料、キノフタロン系染料、アントラキノン系染料、フタロシアニン系染料、インドフェノール系染料、及びインドアニリン系染料等の各種の油溶性染料や分散染料の他、ロジン、ロジン変性フェノール、ロジン変性マレイン酸等の樹脂により変性されたトリアリールメタン系染料及びキサンテン系染料等が挙げられる。
【0100】
本発明の静電荷像現像用トナーには、上記のような着色剤を、単独で又は2種以上配合して使用することができる。有彩色のモノカラートナーには、着色剤として、同系色の染料と顔料、例えばキノフタロン系の染料と顔料、キサンテン系又はローダミン系の染料と顔料、フタロシアニン系の染料と顔料を、適宜配合して用いることができる。
【0101】
また、トナーの品質を向上させる上で、例えば導電性粒子、流動性改良剤及び画像剥離防止剤等の添加剤をトナーに内添又は外添させることもできる。
【0102】
本発明の静電荷像現像用トナーは、例えば次のように製造することができる。すなわち、上記のような樹脂、着色剤及び本発明の荷電制御剤、並びに必要に応じて磁性材料、流動化剤等を、ボールミルその他の混合機により充分混合した後、加熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等の熱混練機を用いて溶融混練する。溶融混練されたものを冷却固化させた後、粉砕及び分級することにより、例えば平均粒径1乃至15μmのトナーを得ることができる。
【0103】
また、結着樹脂溶液中に他の材料を分散した後、噴霧乾燥することによりトナーを製造する方法や、結着樹脂を構成すべき単量体に、所定材料を混合して乳化懸濁液とし、その後重合させてトナーを得る重合トナーの製造方等を応用することができる。
【0104】
本発明の静電荷像現像用トナーを2成分現像剤として用いる場合には、本発明のトナーをキャリヤー粉と混合して用い、2成分磁気ブラシ現像法等により現像することができる。
【0105】
キャリヤーは特に限定されず、公知のものが全て使用可能である。例示するならば、粒径50乃至200μm程度の鉄粉、ニッケル粉、フェライト粉及びガラスビーズ等、並びに、これらの表面をアクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂及びフッ化エチレン系樹脂等でコーティングしたもの等を挙げることができる。
【0106】
本発明の静電荷像現像用トナーを1成分現像剤として用いる場合には、上記のようにしてトナーを製造する際に、例えば鉄粉、ニッケル粉及びフェライト粉等の強磁性材料製の微粉体を適量添加分散させて用いることができる。
【0107】
次に、本発明の荷電制御剤を静電塗装用樹脂粉体塗料に添加することによりその粉体塗料の電荷を制御又は増強する事ができる。本発明の荷電制御剤を含有する静電塗装用樹脂粉体塗料は、耐熱性に優れ、増強特性が良好なので、粉体塗料の回収・再使用を行わなくても高い塗着効率を示す。また、粉体塗料を用いる塗装は、例えばコロナ印荷方式、摩擦帯電方式、又はハイブリッド方式等の静電粉体塗装法を用いて塗装することができる。
【0108】
また、本発明の荷電制御剤の有効成分である金属化合物を、例えばキヤリヤー、トナー搬送部材の円筒状スリーブ或いはドクターブレード等部材の表面に、ディッピング、スプレー法、刷毛塗り法等によりコーティングすることによって、静電荷像現像用トナーに電荷を付与することのできる摩擦帯電付与部材を得ることができる。
【0109】
この摩擦帯電付与部材は、用いる金属化合物が無色又は淡色であるためカラートナー用に適しており、而も、トナーに対し安定的に正電荷を付与し、連続複写後にも初期画像と同等の高品質のトナー画像を提供することができる。また、この摩擦帯電付与部材は少量の補助的な正電荷付与剤を同時に有していてもよい。
【0110】
【発明の効果】
本発明の荷電制御剤は、樹脂に対する分散性が良好で、優れた荷電制御特性を示すと共に、熱時安定性及び耐久性に優れ、特に優れた環境非依存性を示す。また、トナーに用いられた場合のトナーの定着性やオフセット特性に悪影響を及ぼし難く、無色又は淡色であるため種々のトナーや静電樹脂粉体塗料等に用いられた場合に色調障害を起こし難い。また、トナーに正電荷を付与する摩擦帯電付与部材にも好適に用いることができる。更に、本発明の荷電制御剤は、未反応物や使用溶剤等の回収再利用を行いつつ低コストで製造することが可能である。
【0111】
本発明の静電荷像現像用トナーは、帯電安定性、並びに耐環境性、保存安定性、熱時安定性及び耐久性に優れると共に、定着性及びオフセット特性が良好である。
【0112】
【実施例】
次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、勿論本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の記述においては、「重量部」を「部」と略す。
【0113】
先ず、製造例1乃至5では本発明の荷電制御剤の合成例について説明する。
【0114】
製造例1[化合物例2の合成]
t−ブチルカリックス(8)アレーン[t−butylcalix(8)arene](化合物例CA1)12.98g(0.01mol)をイソプロピルアルコール500mlに加熱還流下2時間撹拌分散させた後、室温まで自然冷却させ、そこへ5.68g(0.02mol)のTi(i−C37O)4を滴
下した。次いで還流下10時間反応させた後反応液を室温まで自然冷却させ、反応液から溶媒を留去して減圧乾燥させることにより、淡黄色粉末13.5gを得た。
【0115】
製造例2[化合物例5の合成]
o−クレゾール樹脂(化合物例PF8)24.0g(平均分子量480;0.05mol)をイソプロパノール500gに室温下撹拌溶解させた後、28.4g(0.1mol)のTi(i−C37O)4を滴下して昇温させ、還流下
15時間反応させた。室温まで自然冷却後反応液を留去し、減圧乾燥させることにより、淡橙黄色粉末32.8gを得た。
【0116】
製造例3[化合物例17の合成]
レゾルシンアレーン(化合物例CS10)16.5g(0.02mol)をトルエン300mlに室温下溶解させた後、2.04g(0.01mol)のAl(i−C37O)3を添加し、還流下10時間反応させた。反応液を室温
まで冷却させた後溶媒を留去して減圧乾燥させることにより、白色粉末17.0gを得た
【0117】
製造例4[化合物例13の合成]
ビスフェノールA(化合物例BS1)6.85g(0.03mol)をエタノール200gに溶解させた後、4.07g(0.015mol)のZr(OC254を添加して20時間還流下反応させた。これを室温まで自然冷却させた
後、反応液から溶媒を留去して減圧乾燥させたところ、白色粉末8.3gを得た。
【0118】
製造例5[化合物例21の合成]
ビスフェノールA−ホルマリン縮合物(化合物例BA7)14.2g(0.03mol)をイソプロピルアルコール300gに溶解させた後、4.09g(0.02mol)のAl(i−C37O)3を加えて還流下12時間反
応させた。反応液を室温まで冷却させた後、溶媒を留去して減圧乾燥させたところ、白色粉末14.9gを得た。
【0119】
製造例6[化合物例28の合成]
t―ブチルカリックス(8)アレーン(化合物例CA1)12.98g(0.01mol)をエタノール500ml,炭酸カリウム11.04g(0.08mol)を加え、加熱還流下30時間攪拌分散させた後、室温まで自然冷却させ、そこへ4.17g(0.02mol)のSi(CO)を滴下した。次いで還流下3時間反応させた。その反応液を室温まで自然冷却させ、反応液から溶媒を留去して減圧乾燥させることにより、白色粉末13.8gを得た。
【0120】
次に、実施例1乃至5では本発明の静電荷像現像用トナーについて説明する。
【0121】
実施例1
スチレン−アクリル共重合樹脂(三洋化成社製 ハイマーSMB−600) 100部
カーボンブラック(三菱化学社製 MA−100) 6部
低重合ポリプロピレン(三洋化成社製 ビスコール550P) 3部
化合物例21.5部
【0122】
上記配合物を高速ミルで均一に予備混合してプレミックスを調製した。これをエクストルーダーで溶融混練し、冷却後超遠心粉砕器で粗粉砕した。得られた粗粉砕物をエアージェットミルにて微粉砕し、分級機で分級することにより、粒径5乃至15μmの黒色トナーを得た。得られたトナー5部に対し鉄粉キャリヤー(パウダーテック社製 TEFV200/300)95部を混合して2成分現像剤を調製した。
【0123】
本現像剤について低温低湿(5℃、相対湿度30%)、高温高湿(35℃、相対湿度90%)及び標準条件(20℃、相対湿度60%)の各条件下で初期ブローオフ帯電量を測定したところ、低温低湿で−22.8μC/g、高温高湿で−22.4μC/g、標準条件で−22.5μC/gと環境変化に対し安定であった。
【0124】
また、前記トナーを用いて、市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリがなく細線再現性の良好な良質の黒色の画像が得られた。また連続複写20000枚後においても画像濃度の低下及びオフセット現象の発生がなく、良好な黒色の画像が得られた。
【0125】
実施例2
スチレン−アクリル共重合樹脂(三洋化成社製 ハイマーSMB−600) 100部
赤色染料 6部
低重合ポリプロピレン(三洋化成社製 ビスコール550P) 3部
化合物例51部
【0126】
上記配合物を実施例1と同様に処理して赤色トナーを調製し、得られたトナー5部に対しフェライトキャリヤー(パウダーテック社製 F141−150)95部を混合して2成分現像剤を得た。
【0127】
初期ブローオフ帯電量は、低温低湿で−25.4μC/g、高温高湿で−25.1μC/g、標準条件で−25.3μC/gと環境変化に対し安定であった。
【0128】
また、前記トナーを用いて、市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリがなく細線再現性の良好な良質の赤色の画像が得られた。また連続複写20000枚後においても画像濃度の低下及びオフセット現象の発生がなく、良好な赤色の画像が得られた。
【0129】
実施例3
スチレン−n−ブチルメタクリレート共重合樹脂100部
ベンジジンイエロー6部
低重合ポリプロピレン(三洋化成社製 ビスコール550P) 3部
化合物例13 1.5部
【0130】
上記配合物を実施例1と同様に処理して黄色トナーを調製し、得られたトナー5部に対してフェライトキャリヤー(パウダーテック社製 F141−150)95部を混合して2成分現像剤を得た。
【0131】
初期ブローオフ帯電量は、低温低湿で−26.0μC/g、高温高湿で−25.8μC/g、標準条件で−25.9μC/gと環境変化に対し安定であった。
【0132】
また、前記トナーを用いて、市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリがなく細線再現性の良好な良質の黄色の画像が得られた。また連続複写20000枚後においても画像濃度の低下及びオフセット現象の発生がなく、良好な黄色の画像が得られた。
【0133】
実施例4
ポリエステル樹脂(日本合成化学社製 HP−301) 100部
青色染料2部
低重合ポリプロピレン4部
化合物例16 1部
【0134】
上記配合物を実施例1と同様に処理して青色トナーを調製、得られたトナー5部に対してフェライトキャリヤー(パウダーテック社製 F141−150)95部を混合して2成分現像剤を得た。
【0135】
初期ブローオフ帯電量は、低温低湿で−23.8μC/g、高温高湿で−23.5μC/g、標準条件で−23.6μC/gと環境変化に対し安定であった。
【0136】
また、前記トナーを用いて、市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリがなく細線再現性の良好な良質の青色の画像が得られた。また連続複写20000枚後においても画像濃度の低下及びオフセット現象の発生がなく、良好な青色の画像が得られた。
【0137】
実施例5
スチレン−2−エチルヘキシルメタクリレート共重合樹脂(80/20) 100部
四三酸化鉄(戸田工業社製 EPT−500) 40部
カーボンブラック(三菱化学社製 MA−100) 7部
低重合ポリプロピレン4部
化合物例17 1部
【0138】
上記配合物をボールミルで均一に予備混合してプレミックスを調製した。次いで2軸押し出し機(池貝製作所社製 PCM−30)を用いて180℃で溶融混練し、それを冷却後粗粉砕し、続いて微粉砕及び分級を行って粒径5乃至15μmの1成分トナーを調製した。このトナー2部と鉄粉キャリヤー98部(パウダーテック TEFV200/300)を混合してブローオフ帯電量を測定したところ−20.9μC/gであった。
【0139】
また、本トナーを用いて市販の複写機にてトナー画像を形成したところ、カブリのない細線再現性の良好な良質の黒色の画像が得られた。
【0140】
比較例1
化合物例2に代えて下記化合物[特開平4−139456 化合物(4)]を用いた他は実施例1と同様に処理してトナーを得、現像剤を調製して初期ブローオフ帯電量を測定したところ、低温低湿で−13.9μC/g、高温高湿で−6.5μC/g、標準条件で−10.5μC/gと、環境変化に対し非常に不安定であった。
【0141】
【化32】
Figure 0004283944
比較例2
化合物例5に代えて下記化合物[特開平5−216278 化合物2]を用いた他は実施例2と同様に処理してトナーを得、現像剤を調製して初期ブローオフ帯電量を測定したところ、低温低湿で−16.2μC/g、高温高湿で−10.2μC/g、標準条件で−15.1μC/gと、環境変化に対し非常に不安定であった。
【0142】
【化33】
Figure 0004283944

Claims (3)

  1. フェノール性水酸基を有する化合物1又は2分子以上と金属アルコキシド1又は2分子以上との反応により得られる金属化合物を有効成分とする荷電制御剤であって、
    前記フェノール性水酸基を有する化合物が、
    下記式(1)で表されるビスフェノール類若しくはその誘導体、又は、
    下記式(2)で表されるビスフェノール類若しくはその誘導体とアルデヒド類との縮合物若しくはその誘導体であり、
    前記金属アルコキシドが、M(OR) [式中、MはTi、Al、Zr、Mg及びSiからなる群から選ばれた1又は2以上の金属、Rは炭素数1乃至8の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、nは2乃至4の整数である。]で表されるものである荷電制御剤。
    Figure 0004283944
    ....(1)
    [式(1)中、
    は−SO −を示し、
    11 及びR 12 は、同じであっても異なってもよく、それぞれH、水酸基、CH OH、枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基、炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基、又は炭素数1乃至12のアルコキシ基を示し、
    及びn はそれぞれ0乃至4の整数を示す。]
    Figure 0004283944
    ....(2)
    [式(2)中、
    は−SO −を示し、
    13 及びR 14 は、同じであっても異なってもよく、それぞれH、水酸基、CH OH、枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基、炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基、又は炭素数1乃至12のアルコキシ基を示し、
    及びn はそれぞれ0乃至3の整数を示す。]
  2. 一般式[I]で表される金属化合物を有効成分とする荷電制御剤。
    (Af)x(Ld)y ・・・・[I]
    [式中、
    x及びyは、それぞれ1又は2以上の整数であって、xとyは異なっていても同じであってもよい。
    Afは
    下記式(1)で表されるビスフェノール類若しくはその誘導体であって少なくとも1つのフェノール性水酸基が除外されたもの、又は、
    下記式(2)で表されるビスフェノール類若しくはその誘導体であって少なくとも1つのフェノール性水酸基が除外されたものとアルデヒド類との縮合物若しくはその誘導体であり、
    xが2以上である場合、各Afは全て同一であるか又は一部若しくは全てが互いに異なる。
    Figure 0004283944
    ....(1)
    〔式(1)中、
    は−SO −を示し、
    11 及びR 12 は、同じであっても異なってもよく、それぞれH、水酸基、CH OH、枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基、炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基、又は炭素数1乃至12のアルコキシ基を示し、
    及びn はそれぞれ0乃至4の整数を示す。〕
    Figure 0004283944
    ....(2)
    〔式(2)中、
    は−SO −を示し、
    13 及びR 14 は、同じであっても異なってもよく、それぞれH、水酸基、CH OH、枝分かれを有する又は有しない炭素数1乃至12のアルキル基、炭素数1乃至12のペルフルオロアルキル基、又は炭素数1乃至12のアルコキシ基を示し、
    及びn はそれぞれ0乃至3の整数を示す。〕
    Ldは(−O−)rM(OR)s、MはTi、Al、Zr、Mg及びSiからなる群から選ばれた1又は2以上の金属、ORはアルコキシ基、Rは炭素数1乃至8の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、rは1乃至4の整数、sは0乃至3の整数、r+sは2乃至4である。yが2以上である場合、各Ldは全て同一であるか又は一部若しくは全てが互いに異なる。
    各Ldは、前記−O−を介して1又は2以上のAfにおけるベンゼン環に、前記除外されたフェノール性水酸基の位置において結合しており、各Afには、1以上のLdが結合し、各Ldは、−O−を介して1乃至4つのAfに結合している。xが2以上である場合、Af同士はLdを介して結合している。]
  3. 請求項1又は2記載の荷電制御剤を含有する静電荷像現像用トナー。
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