JP4283434B2 - 凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶鋼に添加したMgの酸化物を溶鋼が凝固する際の凝固核として利用して、凝固時の組織を微細にすることができる凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋳片は、溶鋼を造塊法や連続鋳造により、スラブやブルーム、薄肉鋳片等に鋳造し、これを所定のサイズに切断することにより製造されている。
また、鋳片を均熱炉等を用いて加熱し、圧延や鍛造等の加工を施すことにより、鋼板や形鋼等の鋼材が製造される。
しかし、鋳片の凝固組織や鋼材の組織が粗大な場合は、組織の粗大化に起因した割れやへこみ疵等の表面欠陥や内部割れ、中心偏析、センターポロシティ等の内部欠陥が発生して、鋳片や鋼材の手入れや屑化を招き、良製品の歩留りや品質が低下する。
この対策として、特開昭53−43038号公報に記載されているように、タンディッシュ内の溶鋼の温度を凝固温度より20〜30℃にして低温鋳造を行うことにより、鋳片内部の凝固組織の改善を図ることが行われている。
更に、特開昭50−64608号公報に記載されているように、鋳型に注湯された後、鋳片の凝固厚みが40mm程度に相当する部位に電磁攪拌装置を用いて、未凝固部の溶鋼を攪拌することにより、凝固組織を微細にすることが行われている。
また、特開昭61−229461号公報に記載されているように、溶鋼に金属Tiを添加することにより、微細な脱酸生成物を溶鋼中に分散させ、鋳片の凝固組織を微細化することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭53−43038号公報に記載された低温鋳造の場合は、鋳造ノズルの詰まりによる鋳造中断やタンディッシュ等への地金付着等を招く。一方、特開昭50−64608号公報に記載された電磁攪拌装置を用いる場合は、設備投資が大きくなり、凝固組織の微細化の効果に限界があり、微細な凝固組織の鋳片を工業的に安定して製造することが困難である。
また、特開昭61−229461号公報では、鋳片の凝固組織を十分に微細化するには、溶鋼中のTi濃度を0.15質量%以上にする必要があり、Ti合金の添加量が増加して製造コストが高くなる。しかも、溶鋼中のTiの増加に伴って、Tiが窒素(N)と結合して多量のTiNを生成し、鋳片や鋼材の加工性を阻害したり、耐食性が低下する等の問題がある。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、溶鋼が凝固する際に、凝固核として作用するMgO又はMg酸化物を安定して生成させ、鋳片の凝固組織を十分に微細化して鋳片や鋼材の手入れや屑化を抑制して品質を向上し、加工性や耐食性等の阻害のない凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明の凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法は、鋳片の凝固組織を微細化するSi濃度が0.03〜1.0質量%のフェライト系ステンレス鋼の溶鋼の処理方法において、該溶鋼にMgを添加する前に、Al含有合金及びTi含有合金を該溶鋼に添加して脱酸処理を行って、該溶鋼中に生成させたAl 2 O 3 の表面をMgO又はMg酸化物で被覆し、更にその表面をTiNで覆う。
この方法により、先にAl含有合金を添加して、溶鋼中に含まれるMnOやSiO2、FeO等と反応させてAl2O3を生成させ、その後にMgを添加することにより、Al2O3の表面にMgの酸化によって生成したMgO、又は、Mg酸化物(酸化物)であるMgO・Al2O3を形成することができる。
表面のMgO、又は、MgO・Al2O3は、凝固初晶であるδフェライトとの格子整合度が6%以下になるので、溶鋼が凝固する際に、凝固核として作用する。その結果、凝固組織を微細にして、割れ等の表面欠陥や中心偏析、センターポロシティ等の内部欠陥の発生を抑制し、しかも、加工性や耐食性の低下を抑制することができる。
Al含有合金とは、金属Al、Fe−Al等のAlを含有したものであり、添加するMgは、Mg含有合金、すなわち金属Mg、Fe−Si−Mg、Ni−Mg等を意味する。
【0006】
ここで、前記溶鋼にMgを添加する前に、前記Al含有合金の他にTi含有合金を添加して脱酸処理を行う。
これにより、Tiを溶鋼中に固溶させてその一部がTiNを生成して凝固核として作用し、しかも、脱酸によって生成したAl2O3の表面にMgO又はMg酸化物を形成することができ、凝固核として作用させることができる。
また、MgO又はMg酸化物の表面にTiNを析出させ、大きな粒径の凝固核を形成することができ、溶鋼が凝固する際に、より有効な凝固核として作用させることができる。なお、Ti含有合金とは、金属Ti、Fe−Ti等のTiを含有したものを意味する。
【0007】
更に、前記Mgの添加量を0.0005〜0.010質量%にすると良い。
脱酸によって生成したAl2O3の表面にMgO、又は、Mg酸化物であるMgO・Al2O3を十分に形成することができ、溶鋼が凝固する際に、凝固核として十分に作用するので、凝固組織をより微細にすることができる。
Mgの添加量が0.0005質量%より少なくなると、δフェライトとの格子整合度が6%以下の表面を有する酸化物の個数が不足して凝固組織を微細にできない。一方、Mgの添加量が0.010質量%を超えると、酸化物による凝固組織の微細化効果が飽和して合金の使用コストが高くなる。
【0008】
更に、前記溶鋼は、Si濃度を0.03〜1.0質量%にする。
Siは、溶鋼中に含まれるTiの活量を高めてTiNの生成を促進し、有効な凝固核を増すことができる。
Si濃度が0.03質量%未満では、溶鋼が凝固した際の鋼材の強度が低下する。一方、Si濃度が1.0質量%を超えると、鋼材の加工硬化が大きくなり、加工そのものが困難になる。
【0009】
また、前記溶鋼をフェライト系ステンレス鋼にする。
凝固組織が粗大化し易いフェライト系ステンレス鋼の凝固組織を微細にでき、表面に発生する割れやへこみ疵、内部割れ、センターポロシティ、中心偏析等を抑制する効果を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1は本発明の一実施の形態に係る凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法に適用される脱酸処理装置の全体図、図2(A)、(B)はそれぞれ鋳片の断面の凝固組織の模式図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法に用いられる脱酸処理装置10は、フェライト系ステンレス鋼である溶鋼14が受鋼される取鍋11と、取鍋11の上方に設けられたAl含有合金の一例である金属Alの貯蔵ホッパ12及びTi含有合金の一例であるFe−Tiの貯蔵ホッパ13と、これ等の貯蔵ホッパ12、13から金属Al、Fe−Tiをそれぞれ取鍋11内の溶鋼14に添加するシュート15を備えている。
更に、鉄パイプの内部に金属Mgを入れて構成されるワイヤ16をガイドパイプ18で案内して、スラグ19を貫通して溶鋼14内に供給する供給装置17を設けている。
なお、符号20は、取鍋11内の溶鋼14に不活性ガスの一例であるアルゴンガスを供給するポーラスプラグである。
【0011】
次に、本実施の形態に係る凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法について説明する。
脱炭精練を行って取鍋11に150トンの溶鋼14を受鋼して成分調整し、この溶鋼14に、貯蔵ホッパ12から金属Alを70kg切り出し、シュート15から添加し、同時に取鍋11の底部に設けたポーラスプラグ20から、アルゴンガスを300〜500NL/分供給して溶鋼14を攪拌して、金属Alにより溶鋼14を十分に脱酸した。
Al脱酸の後、引き続きポーラスプラグ20からアルゴンガスを供給しながら、供給装置17の図示しない回転ドラムを作動してワイヤ16を送り出し、ガイドパイプ18で案内しながらスラグ19を貫通させて0.75〜15kgの金属Mg(0.0005〜0.010質量%)を溶鋼14内に供給した。
このように、Mgを添加する前に金属Alを添加することにより、溶鋼14中に含まれるMnOやSiO2、FeO等がAlと反応するいわゆる脱酸反応によってAl2O3が生じる。
その後に、金属Mgを添加することにより、δフェライトとの格子整合度が6%より大きく、溶鋼14が凝固する際に、凝固核として作用しないAl2O3の表面に、Mgが溶鋼14内の酸化物と反応して生成したMgO、又は、Mg酸化物(MgO・Al2O3)を形成させることができる。これにより、δフェライトとの格子整合度を6%より小さくして、溶鋼14が凝固する際に凝固核として作用させることができる。
その結果、溶鋼14は、多数に分散したMg酸化物を含み、このMg酸化物を起点にして多数の箇所で凝固を開始するので、鋳片の凝固組織を微細にすることができる。
そして、鋳片の表面に発生する割れやへこみ疵を無くし、内部に発生する中心偏析、センターポロシティ等を抑制することができ、鋳片やそれを加工した鋼材の手入れや屑化等を防止して、品質を向上することができる。
【0012】
なお、溶鋼14にMgを添加する前に、すなわちAl脱酸を行った後に、Fe−Tiを50kg貯蔵ホッパ13から切り出して、シュート15を介して取鍋11内の溶鋼14に添加することもできる。
先に、溶鋼14内に金属Alを添加しているので脱酸反応により、Al2O3が生じており、Fe−Tiを添加してもTiは、TiO2を生成せずに溶鋼14中にTiとして固溶したり、溶鋼14中のNと結合してTiNを生成する。
その後、前述したように、溶鋼14内に、供給装置17の回転ドラムを作動し、ガイドパイプ18で案内しながらワイヤ16を装入し、0.75〜15kgの金属Mgを溶鋼14内に供給することにより、Al2O3の表面にMgOやMg酸化物(MgO・Al2O3)が生成する。
表面を覆った、MgO、又は、MgO・Al2O3は、δフェライトとの格子整合度が6%より小さいので、溶鋼14が凝固する際に凝固核として作用する。
更に、前述のTiNも同様に凝固核として作用させることができ、MgO、又は、MgO・Al2O3との相乗効果により凝固組織を微細にすることができる。
特に、AlとTiの添加順序は、上述の添加順番の他に、Tiを先に添加してTiO2を生成し、その後に、添加されたAlにより、TiO2を還元させ、還元されたTiを溶鋼14に固溶させても良い。
また、いずれの場合においてもTiは、Mg酸化物の上に、あるいは単独でTiNを形成して、凝固核としての作用を一層向上させることができ、少ない添加量で良いことから、合金コストの低減とTiNに起因する欠陥を防止することができる。
【0013】
次に、処理された溶鋼14の一部をサンプリングし、Mg酸化物の組成を電子顕微鏡によるEPMA(電子プローブマイクロアナリシス)法を用いて調査した。
その結果、金属Alを添加した後に金属Mgを添加した場合、内部がAl2O3で、その外周にMgO、又は、MgO・Al2O3からなるMg酸化物が被覆したものであることが検証できた。
更に、金属Alを添加してからTiを添加し、その後に金属Mgを添加した場合では、Al2O3の表面をMg酸化物で被覆し、更に外周の一部をTiNが覆っている構造が観察され、δフェライトとの格子整合度を6%より小さくでき、有効な凝固核となる。
【0014】
Tiの添加順番について、Ti、Alの順番(又はAl、Tiの順番)に添加し、その後にMgを添加した場合、Alを添加してからMgを添加し、その後にTiを添加した場合のいずれの場合も、Al2O3表面に、MgO、又は、MgO・Al2O3が被覆し、その一部、あるいは全体をTiNが覆う構造であり、凝固核として十分に有効である。
また、溶鋼14のSi濃度を0.03〜1.0質量%にすることにより、溶鋼14にTiを添加した際に、Tiの活量を高めてTiNの生成が促進され、少ないTi量であっても安定してTiNを形成し、有効な凝固核を増すことができる。
そして、これ等の処理を行った溶鋼14は、鋳型に注湯して連続鋳造に供給され、鋳片が製造され、その鋳片は、図2(A)に示すように、いずれの場合も、鋳片の断面の表層部と内部の凝固組織が十分に微細になっている。
【0015】
【実施例】
次に、凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法の実施例について説明する。
脱炭精練を行い成分調整した溶鋼を取鍋に150トン受鋼し、この溶鋼に、AlとTiの添加条件を変えて添加し、同時に取鍋に設けたポーラスプラグから、アルゴンガスを300〜500NL/分供給して攪拌して脱酸を行い、その後に金属Mgを0.75〜15kg溶鋼内に供給した。そして、この溶鋼を用いて連続鋳造した鋳片の表層、内部の欠陥の有無、凝固組織の微細化の良否、総合評価について調査した。その結果を表1に示す。
実施例1は、金属Alを50kgを添加して脱酸を行った後に0.75kgの金属Mgを添加した場合であり、鋳片の表層、内部の欠陥が無く、凝固組織が十分に微細化されており、総合評価として良好(○)であった。
実施例2は、金属Alを75kgを添加してからFe−Tiを50kg添加して脱酸を行った後に金属Mgを15kg添加した場合であり、鋳片の表層、内部の欠陥が無く、凝固組織が十分に微細化されており、総合評価として良好(○)であった。
実施例3は、Fe−Tiを50kg添加し、その後に金属Alを75kgを添加して脱酸を行った後に、金属Mgを15kg添加した場合であり、鋳片の表層、内部の欠陥が無く、凝固組織が十分に微細化されており、総合評価として良好(○)であった。
なお、実施例1〜3のいずれの場合も図2(A)に示すように、鋳片の凝固組織は、内部に等軸晶が形成されており、微細化している。
また、溶鋼中のSi濃度を0.03質量%、0.5質量%、1.0質量%にし、前記金属Al、金属Mg、Fe−Tiの添加条件を実施例1〜3と同じにした場合について、鋳片の表層、内部の欠陥の有無、凝固組織の微細化の良否を調査したが、鋳片の表層及び内部の欠陥が全く無く、凝固組織がより微細な鋳片が得られた。
【0016】
【表1】
【0017】
これに対し、比較例1は、金属Alを75kgと金属Mgを0.75kgとを同時に溶鋼に添加して脱酸を行った場合であり、MgOとAl2O3の複合酸化物が生成したがMg酸化物の表面組織は、MgOの割合が10%以下でδフェライトとの格子整合度が悪くなり、凝固核として不適当であった。その結果、鋳片の表層、内部の欠陥が発生して悪く、図2(B)に示すように、凝固組織も粗大になり、総合評価として悪い(×)結果になった。
比較例2は、Fe−Tiを50kg添加してから金属Mgを15kg添加し、その後に金属Alを75kg添加して脱酸を行った場合であり、酸化物の中心がMgOであったが、表面にAl2O3が生成しており、凝固核として作用しなかった。その結果、鋳片の表層、内部の欠陥が発生して悪く、凝固組織も粗大になり、総合評価として悪い(×)結果になった。
【0018】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、Al含有合金やTi含有合金は、精練炉により脱炭精練を行った後の取鍋内の溶鋼に添加する他に、一般に行われている減圧二次精練や取鍋精練を行った溶鋼やタンディッシュ等に添加することができる。
更に、Mg合金の添加方法は、ワイヤ添加の他に、Fe−Si−Mg合金、Ni−Mg合金等を直接溶鋼に添加することもできる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1、2記載の凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法は、溶鋼にMgを添加する前に、Al含有合金を溶鋼に添加して脱酸処理を行うので、酸化物の表層部のδフェライトとの格子整合度を6%以下にして、溶鋼が凝固する際に、凝固核として作用させて、安価に凝固組織を微細にし、鋳片や鋼材の手入れや屑化を抑制して品質を向上し、加工性や耐食性の阻害を抑制することができる。
【0020】
特に、請求項1記載の凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法は、溶鋼にMgを添加する前に、Al含有合金とTi含有合金を添加して脱酸処理を行うので、溶鋼をTiとAlにより十分に脱酸でき、しかも、脱酸によって生成したMg酸化物及びTiNを凝固核として作用させて凝固組織を微細にして、鋳片や鋼材の手入れや屑化を抑制して品質をより向上することができる。
【0021】
請求項2記載の凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法は、Mgの添加量を0.0005〜0.010質量%にするので、脱酸によって生成したAl2O3の表面にMgO、又はMg酸化物であるMgO・Al2O3を十分に形成することができ、Mg酸化物を凝固核として安定して作用させ、凝固組織をより微細にすることができる。
【0022】
請求項1記載の凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法は、溶鋼のSi濃度を0.03〜1.0質量%にするので、溶鋼中にTiNを効率良く生成でき、凝固組織を確実に微細にすることができる。
【0023】
請求項1記載の凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法は、溶鋼をフェライト系ステンレス鋼にしているので、凝固組織の微細化により、表面及び内部、センターポロシティ、中心偏析等の欠陥を防止して、効果的に鋳片の品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法に適用される脱酸処理装置の全体図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ鋳片の断面の凝固組織の模式図である。
【符号の説明】
10:脱酸処理装置、11:取鍋、12:貯蔵ホッパ、13:貯蔵ホッパ、14:溶鋼、15:シュート、16:ワイヤ、17:供給装置、18:ガイドパイプ、19:スラグ、20:ポーラスプラグ
Claims (2)
- 鋳片の凝固組織を微細化するSi濃度が0.03〜1.0質量%のフェライト系ステンレス鋼の溶鋼の処理方法において、該溶鋼にMgを添加する前に、Al含有合金及びTi含有合金を該溶鋼に添加して脱酸処理を行って、該溶鋼中に生成させたAl 2 O 3 の表面をMgO又はMg酸化物で被覆し、更にその表面をTiNで覆うことを特徴とする凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法。
- 請求項1記載の凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法において、前記Mgの添加量を0.0005〜0.010質量%にすることを特徴とする凝固組織特性に優れた溶鋼の処理方法。
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