JP4282942B2 - 顧客引当システムおよび顧客引当方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、顧客引当の管理技術に関し、特に、中間部品の段階で顧客引当を行なう中間部品在庫引当の管理に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
生産管理技術の1つとして、受注による顧客引当がある。顧客引当は、受注対象製品の生産方式の形態によって、完成品在庫引当、中間部品在庫引当および原材料在庫引当の3つに大別できる。
【0003】
完成品在庫引当は、受注対象製品が見込み生産方式により生産される製品に対して用いられることが多い。また、原材料在庫引当は、受注対象製品が個別受注生産方式により生産される製品に対して用いられることが多い。
【0004】
そして、中間部品在庫引当は、多くの製品に共通して使用できる中間部品を見込み生産方式により生産し、その後、個別受注生産方式によりこの中間部品から受注対象製品が生産される場合に用いられることが多い。このような製品としては、複数の共通部品から構成されるアセンブリ品や、共通のインゴットから生産されるプロセス品などがある。
【0005】
従来の中間部品在庫引当について、受注対象製品が半導体ウエハである場合を例にとり説明する。図17は、従来の中間部品在庫引当が適用された半導体ウエハの製造工程を示している。
【0006】
まず、前工程として、中間部品であるインゴットを見込み生産方式により生産する。結晶成長工程によりインゴットを生産し(S901)、このインゴットの結晶特性等を検査する(S902)。
【0007】
以上のようにして生産されたインゴットは、在庫として取り扱われる(S903)。その後、在庫のインゴット各々について、結晶特性等の検査結果に基づいて、このインゴットから生産される半導体ウエハの用途を決定し、その用途に合わせて、半導体ウエハを注文した顧客を引き当てる(S904)。
【0008】
次に、後工程として、インゴットから半導体ウエハを個別受注生産方式により生産する。インゴットを、このインゴットに引き当てた顧客の注文(規格・仕様)に従って、インゴットを半導体ウエハに切断するスライス工程(S905)、および、半導体ウエハを研磨する研磨工程(S906)を行なう。
【0009】
以上のようにして生産された半導体ウエハ各々を、この半導体ウエハの元となったインゴットに引き当てられている顧客へ出荷する(S907)。
【0010】
なお、中間部品在庫引当に関する技術として、特開平11-353393号記載のものや特開平11-345750号公報記載のものがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、中間部品在庫引当において、顧客の注文に従って、この顧客に引き当てたインゴットから生産した半導体ウエハが、最終的に、この顧客が要求する特性を満足していない場合が考えられる。この点について、特開平11-353393号記載や特開平11-345750号公報記載の中間部品在庫引当に関する技術では、何ら考慮されていなかった。
【0012】
なお、一般的な対策として、在庫されているインゴットに対して、この顧客を再度引き当てる方法が考えられる。しかし、この方法では、出荷までに、この顧客に再引当したインゴットに対する後工程の期間が更に追加されるため、納期遅延を生じる可能性が高まる。また、顧客が要求する特性を満足していないと判断された半導体ウエハが、過剰在庫の要因となり得る。
【0013】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、中間部品在庫引当において、引当解消による納期遅延や過剰在庫の発生の可能性をより低くできるようにすることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、中間部品在庫引当により中間部品の段階で受注製品に対する顧客の引当てを行なうために、顧客引当システムに、引当処理手段と、再引当処理手段とを設けている。
【0015】
前記引当処理手段は、検査結果が顧客の要求規格を満足している第1の中間部品を引当候補として選出し、さらにその引当候補の中から前記顧客に引き当てる第1の中間部品を仮確定する。また、前記再引当処理手段は、前記引当処理手段により引当てが仮確定された第1の中間部品を処理することにより得られた第2の中間部品について、検査結果が顧客の要求規格を満足している場合は、前記第2の中間部品に対する顧客の引当てを確定し、一方、満足していない場合は、前記第2の中間部品に対する顧客の引当てを解消すると共に、前記顧客に対する引当候補として選出した第1の中間部品を処理することにより得られた第2の中間部品の中から、検査結果が顧客の要求規格を満足している第2の中間部品を、前記顧客に再引当する第2の中間部品として選出する。
【0016】
本発明によれば、前記の構成により、中間部品在庫引当において、第2の中間部品の段階で、第1の中間部品の段階で仮確定した顧客への引当てを解消する必要が生じた場合、この顧客に対して、先ず、在庫されている他の第2の中間部品の再引当が試みられる。したがって、従来に比べ、引当解消による納期遅延や過剰在庫の発生の可能性をより低くできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の中間部品在庫引当について、受注対象製品が半導体ウエハである場合を例にとり、一実施形態を説明する。
【0018】
図1は、本発明の中間部品在庫引当が用いられる半導体ウエハの製造工程を示している。
【0019】
まず、前工程として、中間部品であるインゴットを見込み生産方式により生産する。比抵抗等の特性を成長条件として、結晶成長工程によりインゴットを生産し(S101)、このインゴットの結晶特性等を検査する(S102)。なお、以下の説明において、半導体ウエハのロットは、インゴットを単位として決定されるものとする。
【0020】
さて、以上のようにして生産されたインゴットは、在庫として取り扱われ、サイズや特性毎に仕分けされる(S103)。その後、在庫のインゴット各々について、結晶特性等の検査結果に基づいて、このインゴットから生産される半導体ウエハの用途を決定する。そして、半導体ウエハを注文した顧客各々に対して、半導体ウエハの用途や特性がこの顧客の要求を満足しているインゴットを調べ、これらを引当候補とする。それから、半導体ウエハを注文した顧客各々に対して、引当候補の中から、この顧客に引き当てるインゴットを選び出す(S104)。
【0021】
次に、後工程として、インゴットから半導体ウエハを個別受注生産方式により生産する。インゴットを、このインゴットに引き当てた顧客の注文(規格・仕様)に従って、スライス工程(S105)を行ない、半導体ウエハのロットを生産する。それから、この半導体ウエハのロットの特性検査を行なう(S106)。以上のようにして生産された半導体ウエハのロットは、在庫として取り扱われる(S107)。その後、在庫の半導体ウエハのロット各々について、再引当処理を行なう(S108)。
【0022】
まず、半導体ウエハのロットの特性検査結果に基づいて、このロットが、元となるインゴットに引き当てた顧客が要求する特性を満足しているか否かを評価する。満足している場合は、このロットに対し、この顧客の注文に従って研磨工程を行なう(S109)。一方、満足していない場合は、引当を解消する。そして、在庫の半導体ウエハのロットであって、この顧客の引当候補から生産したロットの中から、この顧客が要求する特性を満足するロットを選び出し、これをこの顧客に引き当てる(再引当)。そして、このロットに対し、この顧客の注文に従って研磨工程を行なう(S109)。なお、再引当のために選び出したロットに、別の顧客が引き当てられている場合、この別の顧客と再引当を行なう顧客との間で優先度を決定し、優先度の高い方にこのロットを引き当てる。この結果、このロットが引き当てられなかった顧客に対しても、上述の再引当を行なう。引き当するロットに別の顧客が引き当てられていなくなるまで、この処理を繰り返す。
【0023】
以上のようにして生産された半導体ウエハ各々が、この半導体ウエハのロットの元となったインゴットに引き当てられている顧客へ出荷される(S110)。
【0024】
図2に、本発明の一実施形態が適用された中間部品在庫引当システムの概略構成を示す。
【0025】
図示するように、本実施形態の中間部品在庫引当システムは、情報の入出力を行なう入出力部10と、生産管理に用いる情報を記憶する記憶部20と、処理部30と、を有する。
【0026】
処理部30は、図1のS104に示す引当処理を行なうための引当処理部31と、図1のS108に示す再引当処理を行なうための再引当処理部32と、再引当処理により修正された顧客への引当状況に応じて、前工程や後工程の生産計画の見直しを支援する生産計画見直処理部34と、引当処理部31や再引当処理部32や生産計画見直処理部34や入出力部10よりの指示に従い、記憶部20に記憶する情報の登録・更新・削除を管理するDB管理部33と、を有する。
【0027】
記憶部20には、顧客からの受注情報を登録する受注情報DB21と、インゴットおよび半導体ウエハそれぞれの在庫情報を登録する在庫情報DB22と、インゴットおよび半導体ウエハそれぞれの仕掛り情報を登録する仕掛り情報DB23と、インゴットおよび半導体ウエハそれぞれの検査情報を登録する検査情報DB24と、インゴットおよび半導体ウエハそれぞれの生産計画情報を登録する生産計画情報DB25と、顧客引当情報を登録する顧客引当情報DB26と、を有する。
【0028】
図3に、受注情報DB21の登録内容例を示す。図示するように、受注情報DB21に登録される各レコード211は、受注番号を登録するためのフィールド212と、顧客の識別情報である顧客IDを登録するためのフィールド213と、顧客の要求納期を登録するためのフィールド214と、顧客の要求ウエハ数量を登録するフィールドための215と、顧客の要求ウエハ規格(比抵抗およびウエハ厚)を登録するためのフィールド216と、このレコードにより特定される顧客への引当処理の実行状況(未処理、処理中および処理済のいずれか)を登録するためのフィールド217と、を備えている。
【0029】
図4に、在庫情報DB22の登録内容例を示す。図示するように、在庫情報DB22は、インゴットの在庫情報を登録する前工程在庫情報DB221と、半導体ウエハの在庫情報を登録する後工程在庫情報DB222と、を有する。
【0030】
前工程在庫情報DB221に登録される各レコード2211には、在庫されている各インゴットのロット番号が登録される。また、後工程在庫情報DB222に登録される各レコード2221は、ロット番号を登録するためのフィールド2222と、このロット番号が付与されたインゴットから生産された半導体ウエハの入庫枚数を登録するためのフィールド2223と、前記半導体ウエハの在庫からの出庫枚数を登録するためのフィールド2224と、前記半導体ウエハの在庫枚数を登録するためのフィールド2225と、を備えている。
【0031】
図5に、仕掛り情報DB23の登録内容例を示す。図示するように、仕掛り情報DB23は、ロット番号を登録するためのフィールド232と、このロットが引き当てられた顧客の顧客IDを登録するためのフィールド233と、このロットの仕掛り工程を登録するためのフィールド234と、を備えている。
【0032】
図6に、検査情報DB24の登録内容例を示す。図示するように、検査情報DB24は、インゴットの特性検査結果を登録する前工程検査情報DB241と、半導体ウエハの特性検査結果を登録する後工程検査情報DB242と、を有する。
【0033】
前工程検査情報DB241に登録される各レコード2411には、ロット番号を登録するためのフィールド2412と、このロット番号が付与されたインゴットに対する検査結果(ここではインゴット長(サイズ)および比抵抗)を登録するためのフィールド2413と、を備えている。また、後工程検査情報DB242に登録される各レコード2421は、ロット単位でユニークに付与される半導体ウエハの識別情報であるウエハ番号を登録するためのフィールド2422と、このウエハ番号が付与された半導体ウエハが属するロットのロット番号を登録するためのフィールド2423と、このウエハ番号が付与された半導体ウエハに対する検査結果(ここでは比抵抗およびウエハ厚)を登録するためのフィールド2424と、を備えている。
【0034】
図7に、生産計画情報DB25の登録内容例を示す。図示するように生産計画情報DB25は、見込み生産方式により計画されたインゴットの生産計画情報を登録する前工程生産計画情報DB251と、個別受注生産方式により計画された半導体ウエハの生産計画情報を登録する後工程生産計画情報DB252と、を有する。
【0035】
前工程生産計画情報DB251に登録される各レコード2511には、ロット番号を登録するためのフィールド2512と、このロット番号が付与されたインゴットの生産予定日を登録するためのフィールド2513と、を備えている。また、後工程生産計画情報DB252に登録される各レコード2521には、ロット番号を登録するためのフィールド2522と、このロットから生産される半導体ウエハの枚数を登録するためのフィールド2523と、このロットが引当られる顧客IDを登録するためのフィールド2524と、この顧客に引き当てる半導体ウエハの生産予定日を登録するためのフィールド2525と、を備えている。
【0036】
図8に、顧客引当情報DB26の登録内容例を示す。図示するように、顧客引当情報DB26に登録される各レコード261は、受注番号を登録するためのフィールド262と、引当候補ロットのロット番号を優先順位と共に登録するためのフィールド263と、フィールド263に登録されているロット番号各々に対して、このロット番号のインゴットから取得可能な、顧客の要求規格を満足する半導体ウエハの枚数(取得枚数)を登録するためのフィールド264と、フィールド263に登録されているロット番号各々に対して引当を確定したか否かを示すフラグを登録するためのフィールド265と、を備えている。
【0037】
上記構成の中間部品在庫引当システムは、例えば図9に示すような、CPU41と、メモリ42と、ハードディスク装置等の外部記憶装置43と、CD-ROMやDVD-ROM等の可搬性を有する記憶媒体44からデータを読み取る読取装置45と、キーボードやマウス等の入力装置46と、CRTやLCD等の出力装置47と、インターネット等のネットワークを介して通信を行う通信装置48と、これらの各装置を接続するバス49とを備えた、一般的な構成を有するコンピュータシステム、あるいは、このコンピュータシステムを複数備えたネットワークシステム上に構築することができる。
【0038】
このようなコンピュータシステムあるいはネットワークシステム上に、上記の中間部品在庫引当システムを実現するためのプログラムは、外部記憶装置43あるいは読取装置45を介して記憶媒体44から、メモリ42上にロードして、CPU41に実行させるようにしてもよい。もしくは、通信装置48を介してネットワークからメモリ42上にロードして、CPU41に実行させるようにしてもよい。
【0039】
次に、上記構成を有する中間部品在庫引当システムの動作フローについて、図1に示す半導体ウエハの製造工程の順番に従って説明する。なお、以下に説明する各工程での処理が進むと、例えば操作者により、対象ロットの仕掛り情報が中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、対象ロットの仕掛り情報を受け取ると、仕掛り情報DB23に、このロットに対する仕掛り情報のレコード231を登録・更新する。
【0040】
(1)前工程(S101〜S102)
まず、見込み生産方式により前工程生産計画が作成され、この計画情報が、例えば操作者により、中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、前工程生産計画の情報を受け取ると、前工程生産計画情報DB251に、この情報が登録されたレコード2511を追加する。
【0041】
以上のようにして作成された前工程生産計画に従って、結晶成長工程によるインゴット生産が行なわれ、その後、生産されたインゴットについて、所定検査項目に対する検査が行なわれる。そして、インゴットの検査結果情報が、例えば操作者により、中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、インゴットの検査結果情報を受け取ると、前工程検査情報DB241に、この情報が登録されたレコード2411を追加する。
【0042】
(2)インゴット在庫(S103)
検査終了したインゴットが入庫される。そして、入庫されたインゴットのロット番号が、例えば操作者により、中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、インゴットのロット番号を受け取ると、前工程在庫情報DB221に、このロット番号が登録されたレコード2211を追加する。
【0043】
(3)顧客引当(S104)
顧客の注文が、受注情報として、例えば操作者により、中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、受注情報を受け取ると、受注情報DB205に、新たなレコード211を追加し、このレコード211に、受注情報を、ユニークに生成した受注番号と共に登録する。このとき、フィールド217の処理状況は「未処理」とする。
【0044】
さて、中間部品在庫引当システムは、入出力部10を介して、例えば操作者より、顧客引当依頼を受け取ると、前工程在庫情報DB221および前工程検査情報DB241を用いて、注文情報DB205に登録されているレコード211に対してロットを引き当てる。そして、この引当結果に従って顧客引当情報DB26を更新する。
【0045】
図10は、中間部品在庫引当システムによる顧客引当処理を説明するためのフロー図である。
【0046】
まず、引当処理部31は、入出力部10を介して、例えば操作者より、注文情報DB205に登録されている受注情報のレコード211であって、フィールド217の処理状況が「未処理」であるレコード211の中から、処理すべき受注情報のレコード211の指定を受け付ける(S201)。そして、DB管理部33を介して受注情報DB21から指定された受注情報のレコード211を取得する(S202)。
【0047】
次に、引当処理部31は、DB管理部33を介して前工程在庫情報DB221から、在庫されているインゴットのロット番号を取得する。そして、ロット番号を取得したインゴットについて、DB管理部33を介して前工程検査情報DB241から、フィールド2412にこのロット番号が登録されている検査情報のレコード2411を取得する。それから、検査情報のレコード2411のフィールド2413に登録されている検査結果と、S202で取得した受注情報のレコード211のフィールド216に登録されている要求規格とを用いて、このインゴットから取得可能な、要求規格を満足する半導体ウエハの取得枚数を推定する。この取得枚数の推定処理を、在庫されている全てのインゴットに対して行なう(S203)。
【0048】
具体的には、検査情報のレコード2411のフィールド2413に登録されている比抵抗の検査結果が、受注情報のレコード211のフィールド216に登録されている比抵抗の要求規格を満足するか否かを判断する。そして、満足できない場合は、このレコード2411のフィールド2412に登録されているロット番号を持つインゴットからの取得枚数を0にする。一方、満足できる場合は、インゴット長を、受注情報のレコード211のフィールド216に登録されているウエハ厚の要求規格で割ることにより得られる値を、このインゴットからの取得枚数にする。以上の処理を在庫されている全てのインゴットに対して行なう。
【0049】
次に、引当処理部31は、S203において、取得枚数が0でないと推定された全てのインゴットを、S202で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客に対する引当候補に決定する(S204)。
【0050】
次に、引当処理部31は、S203で推定した各引当候補からの取得枚数の総和を算出する。そして、この総和が、S202で取得した受注情報のレコード211のフィールド215に登録されている要求数量以上であるか否かを調べる(S205)。要求数量未満である場合は、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S201で指定を受けた受注情報のレコード211に対する引当処理を保留(中止)する(S206)。一方、要求数量以上であるならば、各引当候補の優先順位を決定する(S207)。ここで、本実施形態では、取得枚数の多い順番に従って、各引当候補の優先順位を付与している。
【0051】
さて、以上のようにして、各引当候補に優先順位を付与したならば、引当処理部31は、この優先順位に従って引当候補を1つ選出する(S208)。
【0052】
次に、引当処理部31は、DB管理部33を介して顧客引当情報DB26を調べる。そして、選出した引当候補のロット番号に引当確定のフラグが付与されている顧客引当情報のレコード261を検索する(S209)。
【0053】
このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されていない場合は、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていないことが判明する。この場合、引当処理部31は、選出した引当候補の、S202で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客への引当を仮確定する(S210)。
【0054】
一方、このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されている場合は、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていることが判明する。この場合、引当処理部31は、このレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」であるか否かを調べる。ここで、処理情報が「処理済」の場合、引当が最終確定(変更不可)されていることを示す。また、S202で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客と、この他の顧客(選出した引当候補のロット番号に引当確定のフラグが付与されている顧客引当情報のレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客)との優先度を調べる(S211)。ここで、本実施形態では、受注情報のレコード211のフィールド214に登録されている納期が近いもの程、優先度が高くなるようにしている。
【0055】
S211において、他の顧客の受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」である場合、もしくは、S202で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より低い場合、引当処理部31は、未処理つまり前回選出した引当候補よりも優先順位が下の引当候補があるか否かをさらに調べる(S212)。このような引当候補があるならば、S208に戻る。そして、前回選出した引当候補よりも優先順位が1つ下の引当候補を新たに選出する。このような引当候補がないならば、S206に移行して、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S201で指定を受けた受注情報のレコード211に対する引当処理を保留(中止)する。
【0056】
一方、S211において、S202で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より高い場合、後述する引当変更処理Aを行なって(S213)、選出した引当候補の他の顧客との引当を解消する。それから、S210に移行して、選出した引当候補の、S202で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客への引当を仮確定する。
【0057】
以上のようにして、選出した引当候補に対して、S202で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客への引当を仮確定したならば、引当処理部31は、それまでに引当を仮確定した引当候補各々からの取得枚数の総和を算出する。そして、この総和が、S202で取得した受注情報のレコード211のフィールド215に登録されている要求数量以上であるか否かを調べる(S214)。
【0058】
要求数量未満である場合、引当処理部31は、未処理つまり前回選出した引当候補よりも優先順位が下の引当候補があるか否かをさらに調べる(S212)。このような引当候補があるならば、S208に戻る。そして、前回選出した引当候補よりも優先順位が1つ下の引当候補を新たに選出する。このような引当候補がないならば、S206に移行して、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S201で指定を受けた受注情報のレコード211に対する引当処理を保留(中止)する。
【0059】
一方、要求数量以上である場合、引当処理部31は、S202で取得した受注情報のレコード211のフィールド212に登録されている受注番号と、引当候補各々のロット番号、優先順位、取得枚数および引当確定の有無と、が登録された顧客引当情報のレコード261を作成し、これをDB管理部33を介して顧客引当情報DB26に追加する。また、この受注情報のレコード211のフィールド217の処理状況を「未処理」から「処理中」に更新する(S215)。
【0060】
次に、引当処理部31は、入出力部10を介して例えば操作者より、引当処理の終了指示を受け付けていないならば、S201に戻って、処理状況が「未処理」である受注情報のレコード211の指定を受け付ける(S216)。そして、新たに指定を受け付けた受注情報のレコード211に対して、上述の処理を行なう。
【0061】
図11は、図10に示すフローのS213(引当変更処理A)を説明するためのフロー図である。
【0062】
引当処理部31は、DB管理部33を用いて顧客引当情報DB26から、S208で選出した引当候補のロット番号に引当確定のフラグが付与されている顧客引当情報のレコード261(選出した引当候補が引き当てられた他の顧客の顧客引当情報のレコード261)を取得する(S301)。それから、取得したレコード261に登録されている前記選出した引当候補のロット番号に対する引当確定のフラグを外す(S302)。
【0063】
さて、引当処理部31は、S301で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている引当候補であって、引当確定フラグが登録されていない引当候補(S302で引当確定フラグを外した引当候補を除く)を、このレコード261に登録されている優先順位に従って1つ選出する(S303)。
【0064】
次に、引当処理部31は、DB管理部33を介して顧客引当情報DB26を調べ、選出した引当候補のロット番号に引当確定のフラグが付与されている顧客引当情報のレコード261(S301で取得した顧客引当情報のレコード261を除く)を検索する(S304)。
【0065】
このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されていない場合、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていないことが判明する。この場合、引当処理部31は、S301で取得した顧客引当情報のレコード261に対して、選出した引当候補の引当を仮確定する(S305)。
【0066】
一方、このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されている場合、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていることが判明する。この場合、引当処理部31は、このレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」であるか否かを調べる。また、S301で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客と、この他の顧客(選出した引当候補のロット番号に引当確定のフラグが付与されている顧客引当情報のレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客)との優先度を調べる(S306)。上述したように、本実施形態では、受注情報のレコード211のフィールド214に登録されている納期が近いもの程、優先度が高くなるようにしている。
【0067】
S306において、他の顧客の受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」である場合、もしくは、S301で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より低い場合、引当処理部31は、この顧客引当情報のレコード261に、未処理つまり引当確定フラグが登録されていない引当候補であって未だ選出されていない引当候補があるか否かをさらに調べる(S307)。このような引当候補があるならば、S303に戻る。そして、未処理の引当候補を優先順位に従って1つ選出する。このような引当候補がないならば、S308に移行して、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S301で取得した顧客引当情報のレコード261を顧客引当情報DB26から削除する。また、レコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211を受注情報DB21から検索し、検出したレコード211のフィールド217に登録されている処理状況を「処理中」から「未処理」に変更する。
【0068】
一方、S306において、S301で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より高い場合、このフローにより特定される引当変更処理A(S213)をさらに行なう(S309)。これにより、選出した引当候補の他の顧客との引当を解消する。それから、S305に移行し、S301で取得した顧客引当情報のレコード261に対して、選出した引当候補の引当を仮確定する。
【0069】
以上のようにして、選出した引当候補の顧客引当を確定したならば、引当処理部31は、S301で取得した顧客引当情報のレコード261において、選出した引当候補に対する引当確定フラグを登録し、顧客引当情報DB26を更新する(S310)。それから、引当処理部31は、S301で取得した顧客引当情報のレコード261において、引当確定フラグが登録されている引当候補各々の取得枚数の総和を算出する。そして、この総和が、レコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211に登録されている要求数量以上であるか否かを調べる(S311)。
【0070】
要求数量未満である場合、S307に移行し、引当処理部31は、顧客引当情報のレコード261に、未処理つまり引当確定フラグが登録されていない引当候補であって未だ選出されていない引当候補があるか否かをさらに調べる。このような引当候補があるならば、S303に戻る。そして、未処理の引当候補を優先順位に従って1つ選出する。このような引当候補がないならば、S308に移行して、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S301で取得した顧客引当情報のレコード261を顧客引当情報DB26から削除する。また、レコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211を受注情報DB21から検索し、検出したレコード211のフィールド217に登録されている処理状況を「処理中」から「未処理」に変更する。
【0071】
(4)後工程:スライス工程〜評価工程(S105〜S106)
まず、上記(3)の引当処理により作成された顧客引当情報に従い、個別受注生産方式による後工程生産計画が作成される。そして、この計画情報が、例えば操作者により、中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、後工程生産計画の情報を受け取ると、後工程生産計画情報DB252に、この情報が登録されたレコード2521を追加する。
【0072】
さて、以上のようにして作成された後工程生産計画に従って、スライス工程による半導体ウエハ生産が行なわれ、その後、生産された半導体ウエハについて、所定検査項目に対する検査が行なわれる。そして、半導体ウエハの検査結果情報が、例えば操作者により、中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、半導体ウエハの検査結果情報を受け取ると、後工程検査情報DB241に、この情報が登録されたレコード2421を追加する。
【0073】
(5)後工程:ウエハ在庫(S107)
検査終了した半導体ウエハが入庫される。そして、入庫された半導体ウエハのロット番号が、例えば操作者により、中間部品在庫引当システムに入力される。DB管理部33は、入出力部10を介して、ロット番号を伴う入庫指示を受け取ると、後工程在庫情報DB222に登録されているこのロット番号を持つレコード2221の入庫数量に、入出力部10を介して受付けたこのロット番号の半導体ウエハ入庫枚数を加算する。このロット番号を持つレコード2221が登録されていない場合は、このレコード2221を新たに生成して、このロット番号の半導体ウエハ入庫枚数を登録する。
【0074】
(6)後工程:再引当(S108)
中間部品在庫引当システムは、入出力部10を介して、例えば操作者より、顧客再引当確認依頼を受け取ると、後工程在庫情報DB222および後工程検査情報DB242を用いて、顧客引当情報DB26に登録されているレコード261に対して、引当変更の必要性を確認する。そして、この確認結果に従って顧客引当情報DB26を更新する。
【0075】
図12は、中間部品在庫引当システムによる顧客再引当処理を説明するためのフロー図である。
【0076】
まず、再引当処理部32は、入出力部10を介して、例えば操作者より、注文情報DB205に登録されている受注情報のレコード211であって、フィールド217の処理状況が「処理中」であるレコード211の中から、処理すべき受注情報のレコード211の指定を受け付ける(S401)。そして、DB管理部33を介して受注情報DB21から、指定された受注情報のレコード211を取得する(S402)。
【0077】
次に、再引当処理部32は、DB管理部33を介して顧客引当情報DB206から、S402で取得したレコード211のフィールド212に登録されている受注番号を持つ顧客引当情報のレコード261を取得する(S403)。それから、後工程在庫情報DB222を調べ、顧客引当情報のレコード261に登録されている全ての引当候補のロットが、それぞれの取得枚数以上在庫されているか否かを調べる(S404)。
【0078】
全ての引当候補ロット各々が取得枚数以上在庫されていないならば、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S401で指定を受けた受注情報のレコード211に対する再引当処理を保留(中止)する(S405)。一方、全ての引当候補ロット各々が取得枚数以上在庫されているならば、これらに付与されている優先順位に従って、引当確定ロット(引当確定フラグが付与されている引当候補)を1つ選出する(S406)。
【0079】
次に、再引当処理部32は、DB管理部33を介して後工程検査情報DB242を調べる。そして、選出した引当確定ロットが、S402で取得した受注レコード211より特定される顧客の要求を満足しているか否かを調べる(S407)。本実施形態では、選出した引当確定ロットにおいて、顧客の要求を満足する半導体ウエハが、顧客の要求枚数に所定マージンを加えた枚数以上存在する場合に、顧客の要求を満足しているものと判定する。但し、引当確定ロットが複数ある場合は、顧客引当情報のレコード261に登録されているこれらの引当確定ロットの総取得枚数に対する前記選出した引当確定ロットの取得枚数の比率に、顧客の要求枚数を乗じる。そして、選出した引当確定ロットにおいて、顧客の要求を満足する半導体ウエハが、この乗算値に所定マージンを加えた枚数以上存在する場合に、顧客の要求を満足しているものと判定する。
【0080】
さて、再引当処理部32は、選出した引当確定ロットが、S402で取得した受注レコード211より特定される顧客の要求を満足していると判断したならば、この引当確定ロットの顧客に対する引当を最終確定(その後の変更不可)する(S408)。そして、未選出の引当確定ロットがあるならば、S406に戻り、優先順位上、次の引当確定ロットを選出する(S409)。未選出の引当確定ロットがないならば、S402、S403で取得した受注情報のレコード211、顧客引当情報のレコード261の最終確定内容を、受注情報DB21、顧客引当情報DB26に反映させる(S410)。具体的には、顧客引当情報のレコード261から、引当確定フラグが付与されていない引当候補の情報(フィールド263〜264に登録されている優先順位、ロット番号、取得枚数および引当確定の有無)を削除する。これに伴い、引当確定ロットに付与されている優先順位をリナンバする。また、受注情報のレコード211のフィールド217に登録されている処理状況を「処理中」から「処理済み」に変更する。
【0081】
一方、再引当処理部32は、選出した引当確定ロットが、S402で取得した受注レコード211より特定される顧客の要求を満足していないと判断したならば、この引当確定ロットの情報(フィールド263〜264に登録されている優先順位、ロット番号、取得枚数および引当確定フラグの有無)を、S403で取得した顧客引当情報のレコード261より削除する(S411)。それから、再引当処理部32は、S403で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている、引当確定フラグが付与されていない引当候補を、優先順位に従って1つ選出する(S412)。
【0082】
次に、再引当処理部32は、DB管理部33を介して後工程検査情報DB242を調べる。そして、S407での処理と同様の要領により、選出した引当候補ロットが、S402で取得した受注レコード211より特定される顧客の要求を満足しているか否かを調べる(S413)。
【0083】
そして、この引当候補ロットが顧客の要求を満足していないと判断したならば、再引当処理部32は、引当確定フラグが付与されていない未選出の引当候補が存在するか否かを調べる(S414)。存在する場合は、S412に戻って、この未選出の引当候補の中から優先順位に従って1つ選出する。一方、存在しない場合は、S403で取得した顧客引当情報のレコード261を顧客引当情報DB26から削除する。また、S402で取得した受注情報のレコード211のフィールド217に登録されている処理状況を「処理中」から「未処理」に変更する(S415)。
【0084】
一方、S413において、選出した引当候補ロットが顧客の要求を満足していると判断した場合、再引当処理部32は、DB管理部33を介して顧客引当情報DB26を調べる。そして、選出した引当候補ロットが引当確定ロットとして登録されている顧客引当情報のレコード261を検索する(S416)。
【0085】
このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されていない場合、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていないことが判明する。この場合、再引当処理部32は、S403で取得した顧客引当情報のレコード261において、選出した引当候補ロットに引当確定フラグを付与して引当確定ロットに変更すると共に、この引当確定ロットの顧客に対する引当を最終確定(その後の変更不可)する(S417)。それから、再引当処理部32は、S417で最終確定した引当確定ロットの総取得枚数が、S411で削除した引当確定ロットの取得枚数以上であるならば、S409へ戻り、未選出の引当確定ロットがあるか否かを調べる。一方、S417で最終決定した引当確定ロットの総取得枚数がS411で削除した引当確定ロットの取得枚数以上でないならば、S414に戻り、未選出の引当確定されていない引当候補ロットがあるか否かを調べる(S418)。
【0086】
一方、S416において、このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されている場合、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていることが判明する。この場合、再引当処理部32は、このレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」であるか否かを調べる。ここで、処理情報が「処理済」の場合、引当確定が最終確定(変更不可)されていることを示す。また、S402で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客と、この他の顧客(選出した引当候補ロットが引当確定ロットとして登録されている顧客引当情報のレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客)との優先度を調べる(S419)。ここで、本実施形態では、受注情報のレコード211のフィールド214に登録されている納期が近いもの程、優先度が高くなるようにしている。
【0087】
S419において、他の顧客の受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」である場合、もしくは、S402で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より低い場合、再引当処理部32は、S414へ移行して、未選出の引当確定されていない引当候補ロットがあるか否かを調べる。
【0088】
一方、S419において、S402で取得した受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より高い場合、後述する引当変更処理Bを行なって(S420)、選出した引当候補ロットの他の顧客との引当を解消する。それから、S417に移行し、S403で取得した顧客引当情報のレコード261において、選出した引当候補ロットに引当確定フラグを付与して引当確定ロットに変更すると共に、この引当確定ロットの顧客に対する引当を最終確定(その後の変更不可)する。
【0089】
再引当処理部32は、S405、S410およびS415での処理終了後、入出力部10を介して例えば操作者より、再引当処理の終了指示を受け付けていないならば、S401に戻って、処理状況が「処理中」である受注情報のレコード211の指定を受け付ける(S421)。そして、新たに指定を受け付けた受注情報のレコード211に対して、上述の処理を行なう。
【0090】
図13は、図12に示すフローのS420(引当変更処理B)を説明するためのフロー図である。
【0091】
再引当処理部32は、DB管理部33を用いて顧客引当情報DB26から、S412で選出した引当候補のロット番号に引当確定のフラグが付与されている顧客引当情報のレコード261(選出した引当候補が引当られた他の顧客の顧客引当情報のレコード261)を取得する(S501)。それから、取得したレコード261から、前記選出した引当候補の情報(フィールド263〜264に登録されている優先順位、ロット番号、取得枚数および引当確定フラグの有無)を削除する(S502)。
【0092】
次に、再引当処理部32は、S501で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている引当候補であって、引当確定フラグが登録されていない引当候補を、このレコード261に登録されている優先順位に従って1つ選出する(S503)。それから、再引当処理部32は、DB管理部33を介して顧客引当情報DB26を調べ、選出した引当候補のロット番号に引当確定のフラグが付与されている顧客引当情報のレコード261(S501で取得した顧客引当情報のレコード261を除く)を検索する(S504)。
【0093】
このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されていない場合、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていないことが判明する。この場合、再引当処理部32は、S501で取得した顧客引当情報のレコード261に対して、選出した引当候補の引当を最終確定する(S505)。
【0094】
一方、このようなレコード261が顧客引当情報DB26に登録されている場合、選出した引当候補が他の顧客に引き当てられていることが判明する。この場合、再引当処理部32は、このレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」であるか否かを調べる。また、S501で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客と、この他の顧客(このようなレコード261のフィールド262に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客)との優先度を調べる(S506)。上述したように、本実施形態では、受注情報のレコード211のフィールド214に登録されている納期が近いもの程、優先度が高くなるようにしている。
【0095】
S506において、他の顧客の受注情報のレコード211の処理状態が「処理済」である場合、もしくは、S501で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より低い場合、再引当処理部32は、この顧客引当情報のレコード261に、未処理つまり引当確定フラグが登録されていない引当候補であって未だ選出されていない引当候補があるか否かをさらに調べる(S507)。このような引当候補があるならば、S503に戻る。そして、未処理の引当候補を優先順位に従って1つ選出する。このような引当候補がないならば、S508に移行して、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S501で取得した顧客引当情報のレコード261を顧客引当情報DB26から削除する。また、このレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211を受注情報DB21から検索し、検出したレコード211のフィールド217に登録されている処理状況を「処理中」から「未処理」に変更する。
【0096】
一方、S506において、S501で取得した顧客引当情報のレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211により特定される顧客の優先度の方が他の顧客より高い場合、このフローにより特定される引当変更処理B(S420)をさらに行なう(S509)。これにより、選出した引当候補の他の顧客との引当を解消する。それから、S505に移行し、S501で取得した顧客引当情報のレコード261に対して、選出した引当候補の引当を最終確定する。
【0097】
以上のようにして、選出した引当候補の引当を最終確定したならば、再引当処理部32は、S501で取得した顧客引当情報のレコード261において、選出した引当候補に対する引当確定フラグを登録し、顧客引当情報DB26を更新する(S510)。それから、再引当処理部32は、S501で取得した顧客引当情報のレコード261において、引当確定フラグが登録されている引当候補各々の取得枚数の総和を算出する。そして、この総和が、このレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211に登録されている要求数量以上であるか否かを調べる(S511)。
【0098】
要求数量未満である場合、S507に移行し、再引当処理部32は、顧客引当情報のレコード261に、未処理つまり引当確定フラグが登録されていない引当候補であって未だ選出されていない引当候補があるか否かをさらに調べる。このような引当候補があるならば、S503に戻る。そして、未処理の引当候補を優先順位に従って1つ選出する。このような引当候補がないならば、S508に移行して、例えば入出力部10を介して操作者に、その旨のメッセージを出力すると共に、S501で取得した顧客引当情報のレコード261を顧客引当情報DB26から削除する。また、このレコード261に登録されている受注番号を持つ受注情報のレコード211を受注情報DB21から検索し、検出したレコード211のフィールド217に登録されている処理状況を「処理中」から「未処理」に変更する。
【0099】
(7)後工程:研磨工程(S109)
上記(6)の再引当処理により顧客引当情報DB26が修正されると、生産計画見直処理部34は、この修正内容に従って、前工程生産計画や後工程生産計画の見直しに必要な情報を生成する。それから、修正された前工程生産計画、後工程生産計画情報が、例えば操作者により中間部品在庫引当システムに入力され、前工程生産計画DB251、後工程生産計画252に反映される。そして、以上のようにして修正された後工程生産計画に従って、在庫されている半導体ウエハが研磨工程に投入される。また、以上のようにして修正された前工程生産計画に従って、上記(1)の結晶成長工程が実施される。
【0100】
図14は、中間部品在庫引当システムによる後工程生産計画の見直支援処理を説明するためのフロー図である。
【0101】
まず、生産計画見直処理部34は、DB管理部33を用いて受注情報DB21にアクセスする。そして、受注情報DB21から、図12〜図13に示す再引当処理の結果、処理状態が「処理中」から「未処理」に戻された受注情報のレコード211を抽出する(S701)。これは、受注情報DB21の変更履歴を登録しておくことで特定できる。
【0102】
次に、生産計画見直処理部34は、DB管理部33を用いて後工程在庫情報DB222および顧客引当情報DB26にアクセスする。そして、これらのDBに登録されている諸情報を用いて未引当の在庫ロットを特定する。それから、DB管理部33を用いて後工程検査情報DB242にアクセスし、未引当の在庫ロットのうち、S701で抽出した受注情報のレコード211により特定される顧客の要求規格を満足する在庫ロットがあるか否かを調べる(S702)。そのような在庫ロットがあるならば、これらの在庫ロットの在庫数量の総和が、S701で抽出した受注情報のレコード211により特定される顧客の要求数量以上であるか否かをさらに調べる(S703)。
【0103】
そして、要求数量以上であるならば、これらの在庫ロットの、S701で抽出した受注情報のレコード211により特定される顧客への引当を最終確定する。そして、S701で抽出した受注情報のレコード211のフィールド212に登録されている受注番号と、引当を最終確定した在庫ロット各々のロット番号、優先順位(例えば取得枚数の多い順)、取得枚数および引当確定ありを示すフラグが登録された顧客引当情報のレコード261を作成し、これをDB管理部33を介して顧客引当情報DB26に追加する(S704)。
【0104】
一方、S702で顧客の要求規格を満足する在庫ロットが検出されなかった場合、あるいは、S703で顧客の要求規格を満足する在庫ロットが顧客の要求数量以上を検出できなかった場合、生産計画見直処理部34は、引当処理部31に、S701で抽出した受注情報のレコード211に対して引当処理(図10のS202〜S215および図11に示す処理)を行なわせて、この受注情報のレコード211に対する顧客引当情報のレコード261を作成し、顧客引当情報DB26に追加する(S705)。
【0105】
それから、生産計画見直処理部34は、S701で抽出した受注情報のレコード211により特定される顧客へ納期日までの残日数が所定日数以上であるか否かを調べる(S706)。例えば、図15に示すように、顧客への納期日までの残日数が所定日数未満の場合、顧客へ引き当てたロットを通常処理(1501)したのでは納期日を守れない。そこで、このような場合は、このロットを特急処理(1502)することで納期日を守れるようにする必要がある。このため、納期日までの残日数が所定日数未満の場合、生産計画見直処理部34は、特急処理の必要性を示すフラグを、この受注情報レコード211に対応する顧客引当情報のレコード261(例えば引当確定の有無を示すフラグと共にフィールド265に)に追加する(S707)。
【0106】
以上のようにして、顧客引当情報のレコード261を作成し、これを顧客引当情報DB26に追加したならば、S701で指定を受けた受注情報のレコード211のフィールド217の処理状況を「未処理」から「処理済み」に更新する(S708)。
【0107】
なお、後工程生産計画自体は、例えば操作者が既存の生産計画管理システムを用いて、以上のようにして作成した顧客引当情報を参考に、工程能力枠を生成し、ロットのMRP(Material Requirements Planning:資材所要量計画)展開、作業山積み、山崩しなどを行って、生成するようにすればよい。但し、全ロット中における特急ロットの割合が高くなると、段取り替えが多く発生し、生産計画が守れない。そのため、特急ロットの工程能力は、通常ロットの工程能力と別に設定するとよい。
【0108】
図16は、中間部品在庫引当システムによる前工程生産計画の見直支援処理を説明するためのフロー図である。
【0109】
まず、生産計画見直処理部34は、DB管理部33を用いて後工程在庫情報DB222および顧客引当情報DB26にアクセスする。そして、これらのDBに登録されている諸情報を用いて未引当のロットを品種毎に集計する(S601)。
【0110】
具体的には、後工程在庫情報DB222に登録されているロットであって、顧客引当情報DB26にて引当確定ロットとして登録されていないロットを抽出する。次に、抽出したロットを、前工程検査情報DB241や後工程検査情報DB242に登録されている検査結果に従って、品種別に分類する。ここで、品種とは、顧客の要求特定(比抵抗およびウエハ厚等)を、近似したもの同士に分類することで得られるグループを意味する。
【0111】
次に、生産計画見直処理部34は、いずれかの品種に着目する(S602)。そして、着目品種に分類されたロットの半導体ウエハ在庫の総量が、予め設定された安全仕掛量以上あるか否かを判断する(S603)。安全仕掛り量以上あるようならば、S605に移行し、全ての品種に着目したか否かを判断する。判断していない場合は、S602に戻って次の品種に着目する。一方、安全仕掛り量より少ないならば、安全仕掛り量以上となるように、この品種のインゴットの投入計画を作成する(S604)。それから、S605に移行し、全ての品種に着目したか否かを判断する。判断していない場合は、S602に戻って次の品種に着目する。
【0112】
なお、前工程生産計画自体は、例えば操作者が既存の生産計画管理システムを用いて、以上のようにして作成した投入計画を参考に、工程能力枠を生成し、ロットのMRP展開、作業山積み、山崩しなどを行って、生成するようにすればよい。
【0113】
(8)出荷(S110)
以上のようにして生産された半導体ウエハが、この半導体ウエハのロットの元となったインゴットに引き当てられている顧客へ出荷される。
【0114】
以上、本発明の一実施形態について説明した。
【0115】
本実施形態では、顧客引当(図1のS104)において、インゴットに対して行なった評価工程(図1のS102)での検査結果が顧客の要求規格を満足しているロットを引当候補とし、その引当候補の中から顧客に引当てるロットを仮確定している。そして、再引当(図1のS108)において、顧客に引当てたロットが、このロットの半導体ウエハに対して行なった評価工程(図1のS106)での検査結果が顧客の要求規格を満足している場合に、このロットの顧客への引当を最終確定している。一方、要求規格を満足していない場合は、このロットの顧客への引当を解消すると共に、在庫されている半導体ウエハの中から、この顧客に引当て可能なロットを新たに検索し、検出したロットを顧客に再引当している。そして、このようなロットが在庫されていない場合にのみ、インゴットに対して再引当を行なうようにしている。したがって、本実施形態によれば、中間部品在庫引当において、引当解消による納期遅延や過剰在庫の発生の可能性をより低くできる。
【0116】
また、本実施形態では、引当を解消した顧客に対し、インゴットを引当てる場合は、その顧客への納入日に応じて、そのインゴットに対する特急処理の必要性を判断するようにしている。したがって、この判断結果を利用することで、より納期遅延や過剰在庫の発生の可能性を低くできるように、生産計画を立てることが可能になる。
【0117】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0118】
例えば、上記の実施形態において、中間部品顧客引当システムに、インターネットなどのネットワークとのインターフェースを設けて、ネットワーク端末から受注情報を受付けたりするようにしてもよい。また、ネットワーク端末からの指示に従い、この受注情報に引当てられたロットの仕掛り情報を仕掛り情報DB23から抽出して、ネットワーク端末に提示するようにしてもよい。
【0119】
また、上記の実施形態では、受注対象製品が半導体ウエハである場合を例にとり説明したが、本発明は中間部品在庫引当が適用される様々な製品(複数の共通部品から構成されるアセンブリ品や共通のインゴットから生産されるプロセス品など)の顧客引当てに広く適用できる。
【0120】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、中間部品在庫引当において、引当解消による納期遅延や過剰在庫の発生の可能性をより低くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中間部品在庫引当が用いられる半導体ウエハの製造工程を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態が適用された中間部品在庫引当システムの概略構成を示す図である。
【図3】図2に示す受注情報DB21の登録内容例を示す図である。
【図4】図2に示す在庫情報DB22の登録内容例を示す図である。
【図5】図2に示す仕掛り情報DB23の登録内容例を示す図である。
【図6】図2に示す検査情報DB24の登録内容例を示す図である。
【図7】図2に示す生産計画情報DB25の登録内容例を示す図である。
【図8】図2に示す顧客引当情報DB26の登録内容例を示す図である。
【図9】図2に示す中間部品在庫引当システムのハードウエア構成例を示す図である。
【図10】図2に示す中間部品在庫引当システムによる顧客引当処理を説明するためのフロー図である。
【図11】図10に示すフローのS213(引当変更処理A)を説明するためのフロー図である。
【図12】図2に示す中間部品在庫引当システムによる顧客再引当処理を説明するためのフロー図である。
【図13】図12に示すフローのS420(引当変更処理B)を説明するためのフロー図である。
【図14】図2に示す中間部品在庫引当システムによる後工程生産計画の見直支援処理を説明するためのフロー図である。
【図15】ロットの通常処理および特急処理を説明するための図である。
【図16】図2に示す中間部品在庫引当システムによる前工程生産計画の見直支援処理を説明するためのフロー図である。
【図17】従来の中間部品在庫引当が用いられる半導体ウエハの製造工程を示す図である。
【符号の説明】
10…入出力部、 20…記憶部、 21…受注情報DB、 22…在庫情報DB、 23…仕掛り情報DB、 24…検査情報DB、 25…生産計画情報DB、 26…顧客引当情報DB、 30…処理部、 31…引当処理部、 32…再引当処理部、 33…DB管理部、 34…生産計画見直処理部
Claims (7)
- 第1の中間部品、および、第1の中間部品から生産される第2の中間部品、の各段階を経て生産される製品を対象とし、中間部品在庫引当により中間部品の段階で受注製品に対する顧客の引当てを行なう顧客引当システムであって、
前記第1の中間部品について、検査結果が顧客の要求規格を満足している第1の中間部品を引当候補として選出し、さらにその引当候補の中から前記顧客に引き当てる第1の中間部品を仮確定する引当処理手段と、
前記引当処理手段により引当てが仮確定された第1の中間部品を製造工程で処理することにより得られた第2の中間部品について、検査結果が顧客の要求規格を満足している場合は、前記第2の中間部品に対する顧客の引当てを確定し、一方、満足していない場合は、前記第2の中間部品に対する顧客の引当てを解消すると共に、前記顧客に対する引当候補として選出した他の第1の中間部品を製造工程で処理することにより得られた第2の中間部品の中から、検査結果が顧客の要求規格を満足している第2の中間部品を、前記顧客に再引当する第2の中間部品として選出する再引当処理手段と、を有すること
を特徴とする顧客引当システム。 - 請求項1記載の顧客引当システムであって、
前記再引当処理手段は、
前記顧客に再引当する第2の中間部品の元となる第1の中間部品について、他の顧客への引当が仮確定されている場合、前記顧客が前記他の顧客より優先度が高い場合に、前記第1の中間部品の前記他の顧客への引当てを解消して、前記第1の中間部品を前記顧客に再引当すること
を特徴とする顧客引当システム。 - 請求項2記載の顧客引当システムであって、
前記再引当処理手段は、
受注製品の納期日に基づいて前記優先度を決定すること
を特徴とする顧客引当システム。 - 請求項1、2または3記載の顧客引当システムであって、
前記引当処理手段での顧客に対する引当候補の仮確定日と、前記顧客へ納品日とに応じて、前記顧客に仮確定した第1の中間部品を特急で処理するべきか否かを示す情報を作成する生産計画見直処理手段をさらに有すること
を特徴とする顧客引当システム。 - 請求項1、2、3または4記載の顧客引当システムであって、
前記生産計画見直処理手段は、
未引当ての第2の中間部品の在庫を品種別に集計し、その集計結果に応じて、品種別に、第1の中間部品の投入計画を示す情報を作成すること
を特徴とする顧客引当システム。 - 請求項1、2、3、4または5記載の顧客引当システムであって、
前記第1の中間部品は、半導体のインゴットであり、
前記第2の中間部品は、半導体のインゴットをスライス工程に投入することにより得られる、研磨工程前の半導体ウエハであること
を特徴とする顧客引当システム。 - 第1の中間部品、および、第1の中間部品から生産される第2の中間部品、の各段階を経て生産される製品を対象とし、中間部品在庫引当により中間部品の段階で受注製品に対する顧客の引当てを行なう顧客引当システムを、コンピュータシステム上に構築するためのプログラムであって、
前記プログラムは、
前記コンピュータシステムに読み取られて実行されることにより、前記コンピュータシステム上に、
前記第1の中間部品について、検査結果が顧客の要求規格を満足している第1の中間部品を引当候補として選出し、さらにその引当候補の中から前記顧客に引き当てる第1の中間部品を仮確定する引当処理手段と、
前記引当処理手段により引当てが仮確定された第1の中間部品を製造工程で処理することにより得られた第2の中間部品について、検査結果が顧客の要求規格を満足している場合は、前記第2の中間部品に対する顧客の引当てを確定し、一方、満足していない場合は、前記第2の中間部品に対する顧客の引当てを解消すると共に、前記顧客に対する引当候補として選出した他の第1の中間部品を製造工程で処理することにより得られた第2の中間部品の中から、検査結果が顧客の要求規格を満足している第2の中間部品を、前記顧客に再引当する第2の中間部品として選出する再引当処理手段と、を構築すること
を特徴とするプログラム。
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