JP4282664B2 - 標識を備えた階段ブロック - Google Patents

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本発明は、例えばビル等の建造物の階段、または駅舎、プラットホーム等の階段を構築する際に、特に高齢者、弱視者等の視覚障害者の安全昇降に寄与でき、更には災害発生時などの非常時における災害者非難時においては、その避難者等の階段昇降を安全に誘導することに寄与できる標識を備えた階段ブロックの構造に関するものである。
駅舎、プラットホーム、ビルの屋内外等の階段を構築する時、それらの階段に、人々の昇降時の誘導を円滑且つ安全にすることを目的として、各階段の踏み面に標識部材を取り付ける。あるいは視覚障害者のための識別部材を取り付ける等の技術は以前から知られており、例えば視力障害者用歩行路標識シールの技術(特許文献1)がある。また、コンクリート構造物や石材等の硬化物に識別部を形成(設置)する技術としては、例えば(特許文献2)に示される資料などが既に知られている。
特許文献1に記載されている技術は、高齢者が比較的視認し易い色と考えられている赤色標識と、弱視者が比較的視認し易い色と考えられている黄色標識とを組み合わせて成る歩行路標識シールの構造である。 しかしながらこの歩行路標識シールの使用は、既に構築されている階段もしくは構築される階段の踏み面に貼着剤を用いて貼り付け使用するものであるから、例えば貼着剤の経年劣化や、人々の頻繁な往来等による摩擦等により歩行路標識シールの貼着力が低下して剥れやすくな。また部分的に剥離した標識シールは、折り曲げ変形し易いなどの耐久性に欠けるものであった。
また上記の赤色標識および黄色標識などの色調標識は、反射光で色調が認識されるものであるから、太陽光や照明光等による比較的明るい反射光が得られる場所での使用は有効であるものと思われるが、反射光が得られ難い、例えば夜間等の暗所ではその色調認識が困難となり、例えば災害発生に伴う停電等の暗所では、歩行路標識シールの有効性に欠けるという問題点が生じる。
特許文献2に記載されている技術は、コンクリート構造物や石材等の硬化物に、着色樹脂等による識別部を形成する場合に、その硬化物にレーザー光を照射して、所定位置に所定幅と所定深さの溝部を形成し、この溝部に識別部となる樹脂を注入することが記載されている。
つまり、この特許文献2に記載されている技術は、硬化物にレーザー光を照射して溝部を形成し、この溝部内に樹脂を注入するものであると記載されていることから、この技術は硬化物の表面に識別部材を設ける場合に、先ずは、該識別部材を取り付けるための溝部をレーザー光のエネルギーを用いて形成することを目的とするものである。
そして、この発明の効果として識別部の形成時に粉塵を生成せずかつ、レーザー光照射により発生する作業音を低減させることができる。また冷却水を使用せずにレーザー光を用いて形成した溝部は、レーザー光により暖められているため、この溝部に注入する樹脂の硬化時間を早めることができるという効果を期待しているものであって、その識別部が如何なる用途のものであるか、またその識別部の構造、作用効果等について一切記載されていない。
実開平6−47967号公報 特開 2004−44136号公報
本発明は、前記の課題を解決すべく成されたものであって、その第一の目的は、例えば地震等の災害発生時に生じる停電時、あるいは夜間における暗所または夕暮れの薄暮時の照明輝度の不足等が生じた場合であっても、その階段を昇降する人々に対し、階段の段差を容易に確認させ階段昇降時の安全歩行に寄与できる階段の提供にある。
さらに本発明の第二の目的は、上記第一の目的に加え、ビル、駅舎、プラットホーム等の階段を昇降する人々が特に高齢者、視力弱視障害者であっても、それら人々の安全歩行に寄与できる標識を具備せしめた階段の提供にある。
そこで、本発明の請求項1では、階段ブロック本体と一体に固定して階段ブロックを構成する段鼻石の踏み面かつその長手方向端近傍位置に、該段鼻石の長手方向に延びる凹溝を該段鼻石長手方向と交わる幅方向に複数条隔設形成し、これら隔設形成された凹溝のいずれか一つの溝内部に蓄光剤を含む光輝プレートを埋設固定し、その他の溝内部に黄色である弱視者用プレートと赤色である高齢者用プレートを並設してなる障害者標識プレートを埋設固定して成る階段ブロックであることを特徴としている。
従って、この発明によれば構築された階段の各踏み面(段鼻部)に設けられている各段鼻石の側端部毎に、光輝プレートおよび障害者標識プレートが埋設されていることから、これらのプレートにより階段を昇降する高齢者および視覚障害者に対し、階段の段差や踏み面の存在位置を容易に認識せしめることができ、特に高齢者および視覚障害者等の階段昇降時の段差確認を容易ならしめると共に、夜間における暗所、または夕暮れの薄暮時等の照明輝度の不足時においても、階段踏み面(段差)の位置確認が容易となり、障害者のみならず昇降する人々の誘導に寄与できる。
また、本発明の請求項2では、階段ブロックが、その横幅方向の中央部に位置する主体部Mと、その主体部Mの左右両側端に組み合わせられるそれぞれの側体部Nとからなる構造で成り、主体部には主体段鼻石が固定され、両側それぞれの側体部には側体段鼻石が固定されるものであって、それら側体段鼻石の踏み面には、その踏み面横幅方向に延びる凹溝を該側体段鼻石の横幅方向と交わる縦幅方向に複数条隔設形成し、これら隔設形成された凹溝のいずれか一つの溝内部に蓄光剤を含む光輝プレートを埋設固定し、その他の溝内部に黄色である弱視者用プレート及び赤色である高齢者用プレートを並設してなる障害者標識プレートを埋設固定した階段ブロックであることを特徴としている。
従って、この発明によれば、階段ブロック本体に固定する段鼻石を、主体段鼻石と側体段鼻石との分割部材を成形加工するので、特にその側体段鼻石の横幅を比較的短尺形状とすることができる。このため該側体段鼻石の軽量化が可能となり、該側体段鼻石の搬送及び施工時の取り扱いおよびその踏み面におけるプレート嵌合溝3a、4aの切削作業等が容易となり、その生産性、経済性が高められる。さらには、従来既存の切削機を用いて角溝を形成することができるので、例えばレーザーカッター等の膨大高価な切削装置を用いる必要がなく、本発明で目的とする階段ブロックの製作経済性が大幅に向上する。
また、本発明の請求項3では、請求項1または2に記載の階段ブロックに加え、その階段ブロックの蹴上げ面上縁近傍位置に、階段幅方向に延びる水平な凹溝を形成し、該凹溝内に光輝プレートを埋設固定して成る階段ブロックであることを特徴としている。
従って、この発明によれば各階段の蹴上げ面に光輝プレートを設けていることからこれらの光輝プレートにより特に階段昇り方向からの段差確認を容易ならしめることができ、階段を踏み外す等の事故を未然に防止することが可能である。
本発明によれば、光輝プレートおよび障害者標識プレートが、構築された階段路の幅方向両側端部に配置されるのでこれ等のプレートは、階段を昇降する者により踏みつけられる度合いが極めて少なく、このためにそれらプレートの損傷、階段本体からの剥離が生じ難く、その結果各プレートの耐久性と信頼性に優れた標識が提供できる。
また、本発明によれば光輝プレートを、障害者標識プレートと並設しているので、この光輝プレートによる光輝作用で、夕暮れ時の薄暮時、あるいは停電等により周囲が暗くなった暗所であっても階段を昇降する人々の誘導に寄与できる。
ビル等の建物の階段、または駅舎、プラットホーム等の階段を構築するに使用される階段ブロック本体と一体に固定して階段ブロックを構成する段鼻石の踏み面かつその長手方向端近傍位置に、該段鼻石の長手方向に延びる凹溝を該段鼻石長手方向と交わる幅方向に複数条隔設形成し、これら隔設形成された凹溝のいずれか一つの溝内部に蓄光剤を含む光輝プレートを埋設固定し、その他の溝内部に黄色である弱視者用プレートと赤色である高齢者用プレートを並設してなる障害者標識プレートを埋設固定する。
以下に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明するが。先ずは、本発明の理解を容易ならしめるために、公知である階段ブロックの構造概略を図5、図6に基づいて説明する。
この公知の階段ブロックAは、本出願人が既に研究開発をしている遠心成形装置を用いて製作される階段ブロックであって、この階段ブロックAは、踏み面Bと蹴上げ面Cを有する側面略¬形状の階段ブロック本体Dと、この階段ブロック本体Dの踏み面Bと蹴上げ面Cとの境界である辺縁角部に埋設固定された段鼻石Eとからなっており、この段鼻石Eの表面にはスリップ止めとなる複数条の溝Fが形成されているものである。
この階段ブロックAを製造するには、前記溝Fを形成した所定幅、所定厚さの段鼻石Eを、例えば黒色の天然石を用いて予め成形用意しておく、その上で階段ブロックを遠心成形すべき金型内に、前記段鼻石Eをインサートした後にその金型内に階段ブロック本体Dとなるコンクリートを充填し、目的とする階段ブロックAを遠心成形しるものである。
本発明の階段ブロックの製作も、基本的には従来の階段ブロックの製法を応用するものであるが、本発明の階段ブロックは、階段ブロック本体Dの踏み面前縁に沿って一体に設けられる段鼻石に特徴がある。つまり本発明の段鼻石は、その左右両側端部それぞれに、研削機を用いて複数条のプレート嵌合溝を刻設し、これらのプレート嵌合溝内に光輝プレートと障害者標識プレートの夫々を並行させて埋設固定することを特徴としている。
つまり本発明からなる階段ブロックAの基本的構造は、図1(a)(b)(c)で示すように、遠心成形方法により形成される階段ブロック本体1と一体に固定する段鼻石2の上面において、その段鼻石2の長手方向端近傍位置のそれぞれに、蓄光剤を含んで輝度作用を有する光輝プレート3と、障害者標識プレート4を並設することであり、さらにそれらのプレートが、段鼻石2表面から離脱しないようにするため、段鼻石2に刻設した溝内に埋め込み固着することである。
なお、この実施例1においては、階段ブロック本体1の蹴上げ面5にも、天然石を素材として所定の大きさに裁断形成してなる蹴上げ張石6を貼り付けたものであるが、この蹴上げ張石6は、必要に応じて蹴上げ面5に貼り付けて製品化することができる。
この発明の第一実施例である階段ブロック構造を、図1に基づいて具体的に説明すると、階段ブロックAは、遠心成形された階段ブロック本体1と、この階段ブロック本体1の遠心成形時に階段ブロック本体1と一体にインサート成形される段鼻石2及び蹴上げ張石6とから成っている。
前記遠心成形時に型枠内にインサートする長尺の段鼻石2は、天然石を素材として角棒形状に切り出したものであって、その上面つまり踏み面におけるその長手方向両端近傍位置には横長方形である2条のプレート嵌合溝3a及び4aのそれぞれを、階段の前後方向に並設する。これらのプレート嵌合溝3a及び4aの形成は、周知の研削機を用いることで可能である。
本実施例では、これらのプレート嵌合溝3a及び4aの望ましい大きさを、その幅を15mm、長さを190mm、深さを3mmとなしているが、この大きさに限られるものではない。即ち、その長さを延長することは可能であるが、使用するプレートの大きさ及び溝の加工経済性を考慮すれば上記の溝の大きさは有利である。
そして、この一方のプレート嵌合溝3a内には、この溝形に嵌合一致するように予め成形用意してある短冊形の光輝プレート3を、適宜接着剤を用いて固定する。この光輝プレート3は、透明もしくは半透明の樹脂に蓄光剤を混和してなる樹脂製の素材から形成している。
同様にして、他方のプレート嵌合溝4a内にはこの溝内に嵌合一致するように予め成形用意し手ある短冊形の障害者標識プレート4を、適宜接着剤を用いて固定する。この障害者標識プレート4は、図1(c)で示しているように、黄色の樹脂板を用いて形成した弱視者用プレート4Aと、赤色の樹脂板を用いて短冊状に形成した高齢者用プレート4Bとの双方をそれらの長手方向に連設して成る。
そして、黄色である弱視者用プレート4Aの配置は、赤色である高齢者用プレート4Bよりも階段路の外側、つまり階段横幅方向の外側端に近い方へ配置する。このように高齢者用プレート4Bを、弱視者用プレート4Aよりも階段路の中央方向へ配置することで、弱視力、白内障、緑内障等の視力障害者に対しての階段の段差位置等を明確に認識させることができる。
この実施例では、光輝プレート3および障害者標識プレート4を、階段路の幅方向全長に亘って設けるものではなく階段路の長手方向両側端近傍位置に部分的に配置しているのでプレートの使用量が大幅に削減でき、特に高価である光輝プレート使用量を少なくすることができ経済性に優れたものである。
この様にして、段鼻石4の長手方向両側端近傍位置に光輝プレート3及び障害者標識プレート4を取り付けてなる段鼻石材を構成し、この段鼻石材を階段ブロックの遠心成形用の金型にインサートした上で階段ブロック本体を成形すれば目的とする階段ブロックAが得られる。
なお、この段鼻石の色は適宜選択することができるが、望ましくは、黒色の天然石を素材として切り出す。つまり段鼻石を黒色とすることで、この段鼻石の表面に取り付ける光輝プレート3の色彩、障害者標識プレート4の赤色および黄色の色彩と、段鼻石の黒色とのコントラストが高まり、光輝プレート3及び障害者標識プレート4の表示認識効果が一層高められる。
かくして得られた階段ブロックAを用いて建物等への階段路を構築すれば、その階段路のそれぞれの階段踏み面に位置される段鼻石の踏み面両側端近傍位置に光輝プレート3および障害者標識プレート4が施されていることで、階段を昇降する高齢者および視覚障害者等に対し、その階段の段差や踏み面の存在位置を容易に認識させることができる。
また上記の障害者標識プレート4と光輝プレート3を並設したことにより、夜間における暗所または夕暮れの薄暮時の照明輝度の不足時においても階段の踏み面の位置確認が容易となり、従って、例えば災害発生時における避難者の階段昇降を円滑に誘導することができる。
本発明の実施例2は、図2で示している様に、前記実施例1に記載の階段ブロックAの構造に加え、この階段ブロックAの蹴上げ面5に貼設した蹴上げ張石6の上部、つまりこの蹴上げ張石6の段鼻石2との接合縁に沿って、長方形(前記プレート嵌合溝3a及び4aの大きさと略同形)のプレート嵌合溝7aを横方向に形成し、このプレート嵌合溝7a内に蹴上げ面光輝プレート7を嵌合固定したものである。
従って、この実施例2による階段ブロックによれば、階段の各蹴上げ面にも蹴上げ面光輝プレート7が取り付けられていることから、階段を昇降する人々に対し蹴上げ面の存在位置を明確に示すことができ、例えば、夜間における暗所または夕暮れの薄暮時の照明輝度の不足時においても階段の蹴上げ面の位置識別が容易となり、特に暗所、薄暮時において階段を上る(昇る)人々に対し、階段の段差確認を容易ならしめることができる。
成形すべき階段ブロックの全幅長は要望に応じて様々であるが、一般的にはその長さが、2m前後の長尺ものである。この様な長尺の階段ブロックAを成形する場合、図1(a)に示す実施例であると、階段ブロック本体の長さに対応させて段鼻石2の長さを長尺なものに製作しなければならなくなる。特に天然石を素材として長尺棒状に切り出し(裁断)された段鼻石2は、その材質特性からして折損し易い為に、その長尺棒状段鼻石2への二次加工およびその取り扱いが困難である。
特に本実施例では、長尺棒状に切り出し形成した段鼻石の両端近傍位置にに複数のプレート嵌合溝を刻設しなければならない。さらにはそれらのプレート嵌合溝内にのプレートを嵌着固定しなければならないという作業を必要としていることから、この作業時に段鼻石を誤って折損してしまうとか欠損してしまうなどの不具合が生じ易く、これが原因で製品の歩留まり、生産性及び経済性等の悪化に影響することが考えられる。
係ることに鑑み本実施例3では図1(a)に示すように、単位当たりの階段ブロックAの構造を、そのブロックの長手方向を鎖線Sで示すようにその中央部の主体部Mと、その左右両側の側体部Nとから成る分割ブロックの組み合わせで構成するようにして、その主体部Mおよび側体部Nの段鼻に取り付ける主体段鼻石および側体段鼻石2Nを短尺形状にする。
つまり、階段ブロックの長手方向を少なくとも3分割とすることで、それらの分割ブロック即ちその主体部M及び側体部Nの横幅が短くなり、このために主体部M及び側体部Nに取り付ける主体段鼻石および側体段鼻石2Nを短尺形状とすることが可能となる。そのために、特に光輝プレート3および障害者標識プレート4を具備せしめる左右双方の側体段鼻石2N踏み面への溝加工、プレート嵌着作業が容易となり製作経済性が大幅に向上される。
即ち、この実施例では、双方の側体部Nの形状および構造を図3(a)(b)(c)に示す。つまり、この側体部Nの側面形状は、主体部Mの側面形状と一致するように形成し、その平面形状は、図示のようにその幅寸法Wが本実施例では約300mmとなるように短尺形状に形成した。
このように、側体部Nの幅寸法Wを小幅寸法とすることで、この側体部Nに取り付け使用する側体段鼻石2Nの幅寸法を短尺寸法とすることができ、このためにその側体段鼻石2Nの製作及び取り扱いも容易となリ、製作経済性が大幅に向上される。
この側体段鼻石2Nの踏み面に光輝プレート3及び障害者標識プレート4を取り付ける作業は、前記の実施例1で説明したと同様に、先ずは、側体段鼻石2Nの踏み面にその横幅方向に長い長方形のプレート嵌合溝3a、4aを、その横幅方向と交叉する前後方向に隔設し、その一方のプレート嵌合溝3aには、予め短冊形状に形成してある光輝プレート3を嵌合固定し、他方のプレート嵌合溝4aには、予め短冊形状に形成してある障害者標識プレート4を嵌合固定する。
また、この実施例3で示すように横幅短尺側体段鼻石2Nを使用できることで、その側体段鼻石2N踏み面へのプレート嵌合溝3a、4aの切削作業が容易となり、従来既存の切削機を用いて角溝を形成することができるので、例えばレーザーカッター等の膨大高価な切削装置を用いることなく経済的な加工が可能である。
前記の実施例では、光輝プレート3と障害者標識プレート4との位置関係は、障害者標識プレート4が光輝プレート3よりも手前位置、つまり光輝プレート3は段鼻石の前縁から階段奥方向へ離れた位置に配置されていることから、例えば夜間等の暗所時においては光輝プレート3の輝きにより段鼻石の前縁を表示することができず、階段の奥行き幅を正確に確認することができない場合が考えられる。
そこで本実施例4では、図4で示すように光輝プレート3を障害者標識プレート4よりも手前となる段鼻石の前縁近傍位置に配置した。これによって光輝プレート3が輝度表示される暗所時には、各階段の踏み面前縁が輝度表示されるので各踏み面の奥行き幅が明確となり、暗所等において階段を踏み外す等の事故を未然に防止することができる。
なお、上記いずれの実施例において説明した障害者標識プレート4は、反射光のみで着色表示される通常の樹脂製の赤色プレート及び黄色プレートを用いたものとして説明したがこれに限るものではなく、例えば赤色及び黄色の顔料と蓄光材または発光剤とを含めた着色透明または着色半透明の材料を用いて形成した障害者標識プレート4を使用しても良い。
この様な発光性、蓄光性を有する着色プレートを使用すれば、停電時あるいは薄暮時の階段段差を認識しづらい時に一層便利である。
本発明の活用例としては、ビル等の建造物の屋内及び屋外に設備する階段、あるいは、駅舎、プラットホームに設備される階段ブロックとして有効利用が可能であり、特に地震、火災等の発生時の暗所における避難者の階段昇降の誘導に寄与できる。
本発明の第一の実施例の階段ブロックを示し、(a)はその全体斜視図である。 本発明の第一の実施例の階段ブロックを示し、(b)はそのa, a線断面図、(c)は要部平面図である。 本発明の第二の実施例を示した階段ブロックの断面図である。 本発明の第三の実施例である階段ブロック側体部を示し、(a)はそのb,b線断面図、(b)はその平面図、(c)はその斜視図である。 本発明の第四の実施例である階段ブロックの側体部を示し、(a)はそのc,c線断面図、(b)はその平面図、(c)はその斜視図である。 従来の階段ブロックの構築状態を示した説明斜視図である。 従来の階段ブロックの側面図である。
符号の説明
A 階段ブロック
1,1N 階段ブロック本体
2, 段鼻石
2N, 側体段鼻石
3 光輝プレート
3a,7a プレート嵌合溝
4 障害者標識プレート
4a プレート嵌合溝
4A 視覚障害者用プレート
4B 高齢者用プレート
5 蹴上げ面
6 蹴上げ張石
7 蹴上げ面光輝プレート
M 主体部
N 側体部

Claims (5)

  1. 階段ブロック本体と一体に固定して階段ブロックを構成する段鼻石の踏み面かつその長手方向端近傍位置に、該段鼻石の長手方向に延びる凹溝を該段鼻石長手方向と交わる幅方向に複数条隔設形成し、これら隔設形成された凹溝のいずれか一つの溝内部に蓄光剤を含む光輝プレートを埋設固定し、その他の溝内部に黄色である弱視者用プレートと赤色である高齢者用プレートを並設してなる障害者標識プレートを埋設固定して成ることを特徴とする階段ブロック。
  2. 階段ブロックが、その横幅方向の中央部に位置する主体部Mと、その主体部Mの左右両側端に組み合わせられるそれぞれの側体部Nとからなる構造で成り、主体部には主体段鼻石が固定され、両側それぞれの側体部には側体段鼻石が固定されるものであって、それら側体段鼻石の踏み面には、その踏み面横幅方向に延びる凹溝を該側体段鼻石の横幅方向と交わる縦幅方向に複数条隔設形成し、これら隔設形成された凹溝のいずれか一つの溝内部に蓄光剤を含む光輝プレートを埋設固定し、その他の溝内部に黄色である弱視者用プレート及び赤色である高齢者用プレートを並設してなる障害者標識プレートを埋設固定したことを特徴とする階段ブロック。
  3. 階段ブロックの蹴上げ面上縁近傍位置に、階段幅方向に延びる水平な凹溝を形成し、該凹溝内に光輝プレートを埋設固定して成ることを特徴とする請求項1、2に記載の階段ブロック。
  4. 障害者標識プレートは、蓄光剤を含み黄色および赤色の輝度作用を有するプレートであることを特徴とする請求項1、2に記載の階段ブロック。
  5. 段鼻石は、黒色系天然石であることを特徴とする請求項1、2に記載の階段ブロック。
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