JP4282428B2 - 複合シート - Google Patents

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本発明は、倒れにくくクッション性に優れたループ部を有し、フィラメント層側から基材層側への液の移行性に優れた複合シートに関する。本発明の複合シートは、吸収性物品の表面シートとして特に好適に用いられる。また本発明は、前記複合シートを備えた吸収性物品に関する。
連続フィラメントを用いた複合シートとして、液透過性の基材と該基材の表面に設けられたフィラメント層とを有し、両者が部分的に接合されて複数の接合部が形成されており、接合部と接合部との間においてフィラメントがループ部を形成している複合シートが知られている(特許文献1参照)。この特許文献によれば、この複合シートは、吸収性物品の表面シートとして用いられるとされている。
しかし、この複合シートは、複合シート上に排出された液を素早く吸収体に移行させ得る構造とはなっておらず、そのため、吸収性物品の表面シートとして用いた場合には、表面近傍に液が残って、ムレによる不快感や、痒み・カブレといった皮膚トラブルを生じる恐れがある。また、生理用ナプキンの表面シートとして用いた場合には、表面付近に残る経血の色が目立ち、使用者に不清潔な印象を与え易い。この複合シートにおけるループ部は、装着圧や身体の動きに起因する圧力により潰れたり倒れたりし、これに起因して肌触りが悪化したり、液の吸収性が悪化してしまう。
連続フィラメントを用いた別の複合シートとして、溶融引き抜きでつくられた連続繊維の下層シートに、細い溶融性繊維の上層が重ねられて、両層が部分的に融着されているものが知られている(特許文献2参照)。
しかし、この複合シートは、上層に細い溶融性繊維が重ねられているため、クッション性に劣り、溶融引き抜きでつくられた連続繊維の下層シートは、身体の動きに対して柔軟に追従変形しないため、複合シート全体の肌に当たる感触が悪く、また、体表を伝っての液流れを防止できず漏れ防止効果が充分ではない。
特開平7−207567号公報 特開2002−65738号公報
従って、本発明の目的は、倒れにくくクッション性に優れたループ部を有し、フィラメント層側から基材層側への液の移行性に優れた複合シートを提供することにある。
本発明は、連続フィラメントからなるフィラメント層と繊維からなる基材層とを有し、両層が部分的に接合されて複数の接合部が形成されている複合シートであって、前記フィラメント層は、前記接合部以外の部分が前記基材層から離間して複数のループ部を形成しており、前記各ループ部は、その内側空間が短繊維からなる繊維集合体で満たされており、前記短繊維の一部が該ループ部における前記フィラメント層内に入り込んでいる複合シートを提供することにより前記目的を達成したものである(以下、第1発明というときは、この発明をいう)。
本発明は、連続フィラメントからなるフィラメント層と繊維からなる基材層とを有し、両層が部分的に接合されて複数の接合部が形成されている複合シートであって、前記フィラメント層は、前記接合部以外の部分が前記基材層から離間して複数のループ部を形成しており、前記各ループ部は、その内側空間が繊維集合体で満たされており且つ該繊維集合体と前記フィラメント層とが直接接合されて一体化されている複合シートを提供することにより前記目的を達成したものである(以下、第2発明というときは、この発明をいう)。
更に本発明は、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を有する吸収性物品において、
前記表面シートとして前記両複合シートの何れかが用いられており、該複合シートは、前記連続フィラメントが着用者の肌側に向けられ、前記基材層が前記吸収体側に配されている吸収性物品を提供するものである。
本発明の複合シートは、倒れにくくクッション性に優れたループ部を有し、フィラメント層側から基材層側への液の移行性に優れており、例えばこれを吸収性物品の表面シートとして用いた場合、肌へのフィット性や肌触りが良好であり、また、優れた防漏効果が得られる。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
先ず、第1発明の複合シートの一実施形態について説明する。
図1〜図3には、本発明の一実施形態としての複合シート10を、吸収性物品、具体的には生理用ナプキン20の表面シートとして用いた例が示されている。
生理用ナプキン20は縦長の形状をしており、複合シート10は着用者の肌対向側に配されている。ナプキン20は、表面シートとしての複合シート10の他に、液不透過性の裏面シート21及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体22を有している。裏面シート21及び吸収体22としては、この種の物品に通常用いられている材料を用いることができる。
本実施形態の複合シート10は、連続フィラメントからなるフィラメント層1と繊維からなる基材層2とを有している。
フィラメント層1は、多数本のフィラメントの集合体からなり、各々のフィラメントは、複合シート10を平面視した場合に概ね一方向に延びている(以下、この方向をシートのX方向ともいう)。連続フィラメント1は、シート10のX方向に途切れることなく連続している。このX方向は、複合シート10の製造時の機械方向でもある。
基材層2は、繊維集合体から構成されている。フィラメント層1を構成する連続フィラメント、基材層2を構成する繊維、及び後述するループ部の内側空間に満たされている短繊維は、何れも親水化処理されていることが好ましい。
この複合シートを吸収性物品の表面材として用いる場合には、X方向が吸収性物品の長手側とされていることが、肌触り及び防漏性を高める点から好ましい。
フィラメント層1と基材層2とは、部分的に接合されて多数の接合部5が形成されている。具体的には、フィラメント層1と基材層2とは、図1及び図2に示すように、複合シート10のX方向及びX方向と直交する方向(以下、Y方向ともいう)において、それぞれ間欠的に接合されており、それにより、多数の接合部4が平面視において千鳥状に形成されている。
接合部4は、熱エンボス処理、超音波エンボス処理等の一体化処理により、フィラメント層1と基材層2とを、後述する繊維ウエブ3’を両層1,2間に介在させた状態で厚み方向に加熱及び加圧して形成されている。接合部4は圧密化されており、複合シート10における他の部分に比して厚みが小さく且つ密度が大きくなっている。
複合シート10のX方向及びY方向に各々直列する多数の接合部4は各々等ピッチであり、個々の接合部4の形状は、連続フィラメント5の配向方向と交差する方向へ延びる形状を有しており、より具体的には、平面視において矩形状である。尚、本明細書において、フィラメント層と基材層とが接合されているという表現には、両層が直接接触した状態で接合されている場合のみならず、両層が、両層間に他の層を介在させた状態で厚み方向に一体化されている場合も含まれる。
図2に示すように、フィラメント層1は、接合部4以外の部分、具体的には、
X方向において相隣接する接合部4,4間の部分が、基材層2から離間してシート10の片面側に張り出すように隆起しており、その張り出し部分が、内側に空間を有する断面略倒立U字状のループ部5を形成している。ループ部5は一つのループ部に着目したときに、当該ループ部の前後左右に他のループ部が位置するように配列されている。
尚、各ループ部5は凸部を形成しているが、上述した接合部4は、ループ部4により形成される凸部に対して相対的に凹部となっている。他方、基材層2は、接合部4間はほぼ平坦面を保っているか、若干ループ部とは反対側に突出している。そして、複合シート10全体として見ると、基材層2側が平坦ないし若干突出しており、且つフィラメント層1側に多数の凹凸部を有する構造となっている。この凹凸部によって、ナプキン20の装着中における、肌への不快感、ムレ、カブレの発生を防止することができる。
各ループ部5は、図3に示すように、その内側空間が短繊維からなる繊維集合体3で満たされている。この繊維集合体3は、フィラメント層1又は基材層2を構成する繊維集合体とは別の繊維集合体であり、後述する繊維ウエブ3’に由来するものである。そして、この繊維集合体3の構成成分としての短繊維の一部31が該ループ部5におけるフィラメント層1内に入り込んでいる。
ここで、フィラメント層1内に入り込んでいるとは、フィラメント層1を構成する連続フィラメント繊維11同士間に短繊維31が入り込んでいることを意味し、短繊維31が入り込む程度は、ループ部の内側の面から該面に垂直な方向に測定した最大侵入深さが、少なくとも0.1mm、特に0.2〜1.5mmであることが好ましい。
本実施形態の複合シート10は、各ループ部5の内側空間が繊維集合体3で満たされているため、ループ部に、装着圧や身体の動きに起因する圧力が加わっても倒れにくく、また、クッション性に優れ、上記のような圧力により変形しても元の状態に復帰しやすい。また、繊維集合体3を構成する短繊維の一部31がループ部5におけるフィラメント層1内に入り込んでいるため、フィラメント層1上に供給(排出)された液は、フィラメント層内を移動して接合部4又はその近傍から基材層2へと移行するルートの他に、供給された部位付近から繊維集合体3内に移行し該繊維集合体3を経由して基材層2に至るルート等によっても基材層2に移行する。そのため、フィラメント層1から基材層2への液の移行が極めて良好に進行する。
尚、ループ部5の内側空間を満たしている繊維集合体3と基材層2とは、接合部4及び接合部4以外の部位の全域において互いに接触している。
フィラメント層1から繊維集合体3への液の移行性を向上させ、ループ部表面の液残りを防止する観点から、ループ部5の内側空間を満たしている繊維集合体3の平均密度が、フィラメント層1の平均密度よりも高いことが好ましい。このような観点から、フィラメント層1の平均密度(ρf)は0.005〜0.1g/cm3、特に0.01〜0.05g/cm3であることが好ましく、繊維集合体3の平均密度(ρw)は0.01〜0.3g/cm3、特に0.05〜0.2g/cm3であることが好ましく、フィラメント層1の平均密度に対する繊維集合体3の平均密度の割合(ρw/ρf)は130〜500%、特に150〜300%であることが好ましい。
繊維集合体3の平均密度を、フィラメント層1の平均密度よりも高くする具体的構成としては、ループ部5の内側空間を満たしている繊維集合体3の構成繊維としての短繊維の平均繊維径が、フィラメント層の構成繊維としての連続フィラメント11の平均繊維径よりも小さいことが好ましい。前記短繊維の平均繊維径は0.1dtex〜3dtex、特に0.5〜2.2dtexであることが好ましく、連続フィラメント11の平均繊維径は1〜6dtex、特に2〜5dtexであることが好ましく、連続フィラメントの平均繊維径に対する短繊維の平均繊維径の割合が10〜80%、特に25〜60%であることが好ましい。
繊維集合体3から基材層2への液の移行性を向上させる観点から、基材層2の平均密度は、ループ部5の内側空間を満たしている繊維集合体3の平均密度よりも高いことが好ましい。このような観点から、基材層2の平均密度(ρb)は、0.05 〜0.5g/cm3、特に0.1〜0.3g/cm3であることが好ましく、繊維集合体3の平均密度に対する基材層2の平均密度の割合(ρb/ρw)は130〜500%、特に150〜300%であることが好ましい。
なお、連続フィラメント層1、ループ部5の内側空間を満たしている繊維集合体3及び基材層2は、ρb>ρw>ρfの関係が成立することが好ましい。
フィラメント層1、繊維集合体3及び基材層2の平均密度は、以下のようにして測定することができる。
(株)キーエンス製のデジタルマイクロスコープ(VH‐8000)を使用して、複合シートの切断面を撮影した。画像は、測定サンプルに応じて倍率を変更しなければならないが、高さ方向に60〜80%の大きさ、且つ平面方向に3〜5個のループ部が撮影できるように調整する(図3相当)。この画像を使用して、ループの頂部と基材層の接合部間中心とを結んだ線上で、フィラメント層1の厚み、繊維集合体3の厚み、基材層2の厚みを計測する。又、複合シートを50mm×50mmの正方形に切断したサンプルを、フィラメント層1/繊維集合体3/基材層2に分離し、各層の坪量を求める。得られた厚み(mm)と坪量(g/m2)から、式:(坪量/104)×10/厚みより得られた値を平均密度とする。
ループ部の倒れ防止性及び追従変形性並びにフィラメント層から基材層への液の移行性を向上させる観点から、連続フィラメント層1、ループ部5の内側空間を満たしている繊維集合体3及び基材層2それぞれの密度が最大となる最大密度部を有している。なお、各層の最大密度部は、接合部近傍に形成されることが、液の移行性を向上させる観点から好ましい。
また、ループ部の倒れ防止性及び追従変形性並びにフィラメント層から基材層への液の移行性を向上させる観点から、ループ部5の内側空間を満たしている短繊維よりなる繊維集合体3は、接合部4の近傍に、最大密度部を有していることが好ましい。本実施形態の複合シート10は、以下に説明する好ましい製造方法で製造したものであるため、そのような構造を有している。本実施形態の接合部4は、開孔を有しないものであるが、中央に上下面間を貫通する開孔を有する接合部4を形成することもできる。
また、ループ部5は、その高さが接合部4の上面を基準として1.0〜5.0mm、特に1.5〜3.0mmであることが、ループ部5によるクッション感の発現、フィット性や吸収性能の向上の点から好ましい。
以下に、複合シート10の好ましい製造方法の一例について図4を参照しつつ説明する。
先ず、多数本の連続フィラメントを所定の幅に分散配置してフィラメント層1を形成し、そのフィラメント層1上に、カード機等により製造した、短繊維からなる不織布化していない繊維ウエブ3’を積層する〔図4(a)参照〕。次いで、繊維ウエブ3’上に、熱収縮性を有する繊維集合体からなる基材層2を積層した後〔図4(b)参照〕、この積層体に対して熱エンボス処理、超音波エンボス処理等による一体化処理を施して、フィラメント層1と基材層2とを、両者間に繊維ウエブ3’が介在した状態で一体的させる。この一体化処理により、前記積層体に多数の接合部4が形成される〔図4(c)参照〕。次いで、この積層体を上下反転させた後(上下反転させなくても良い)、この積層体に対してスルーエア等の手法で熱処理を施し、前記基材層2を収縮させる〔図4(d)参照〕。
これにより、フィラメント層1における相隣接する接合部4,4同士間が隆起して、内側空間が繊維ウエブ3’により満たされたループ部5が形成されると共に、繊維ウエブ3’を構成する短繊維の一部が、不織布化されてないウエブの状態であるため、ループの形成に沿わない短繊維となり、フィラメント層1内に入り込む。このようにして、複合シート10が得られる。尚、上述した短繊維よりなる繊維集合体3は、繊維ウエブ3’における、ループ部5の内側空間内に存在する部分である。
フィラメント層1を構成する連続フィラメント、繊維ウエブ3’又は繊維集合体3を構成する短繊維、基材層2を構成する繊維としては、それぞれ、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維等のポリオレフィン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維等のポリエステル繊維やこれらの複合繊維、例えばポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、コットン等のセルロース繊維等が挙げられる。特に、接合部4での接着性が良いことから、ポリオレフイン繊維等の熱可塑性繊維、特に、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維が好ましい。これら、ポリオレフィン繊維などの熱可塑性繊維は、一般にその表面が親水性でないので吸収性に乏しい。従って、表面が親水性になるように、界面活性剤で処理して親水化することが好ましい。
熱収縮性を有する繊維集合体からなる基材層2を用い、該基材層2を熱収縮させてループ部を形成する場合の繊維集合体としては、ループ部5の形成のし易さと、短繊維よりなる繊維集合体3の短繊維をフィラメント層1に入り込みやすくする観点から、熱収縮性繊維を含む繊維集合体を好ましく用いることができる。
熱収縮性繊維としては、熱処理により捲縮を発現して収縮する熱捲縮性繊維が好ましく、特に立体的な捲縮を発現する潜在捲縮性繊維が好ましい。潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型複合繊維又はサイド・バイ・サイド型複合繊維からなり、その例としては、特開平9−296325号公報や特許2759331号公報に記載のものが挙げられる。収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料の例としては、例えばエチレン−プロピレンランダム共重合体(EP)とポリプロピレン(PP)との組み合わせが、複合シート10の柔らかさの点で好適である。
潜在捲縮性繊維を含む繊維集合体の収縮により、ループ部を形成させる場合、熱収縮前の基材層2に含有させる潜在捲縮性繊維の量は、熱収縮前の基材層2の重量に対して50重量%以上、特に70〜100重量%であることが好ましい。
また、繊維ウエブ3’又は繊維集合体3中の短繊維は、フィラメント層1中への入り込み易さの観点等から、その繊維長が15〜55mm、特に20〜30mmであることが好ましい。なお、繊維ウェブ3’又は繊維集合体3に複数種の繊維が使用されている場合は、20〜40%の繊維が、前述した繊維長を有していることが、フィラメント層1中への入り込み易さの観点、及び、繊維ウエブ3’又は繊維集合体3の安定性の観点から好ましい。ここで、安定性は、複合ウエブ製造時、及び、吸収性物品使用時にウエブがばらばらになったり、繊維脱落がおこり難いことを意味する。
次に、第2発明の複合シートの一実施形態について説明する。
本実施形態としての複合シートは、上述した複合シート10と同様に、例えば生理用ナプキンの表面シート等として用いることができる。本実施形態の複合シートについては、上述した複合シート10と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。特に説明しない点については、複合シート10についての説明が適宜適用される。
図5に示すように、本実施形態の複合シートにおけるループ部5は、その内側空間を満たしている短繊維よりなる繊維集合体3とフィラメント層1とが、ループ部内接合部6において直接接合されて一体化されている。ループ部内接合部6は、繊維集合体3とフィラメント層1とが、熱エンボス処理、超音波エンボス処理等による熱融着、接着剤等により接合されている部分であって、そのループ部内接合部6によって、基材層2は接合されていない。
本実施形態において、繊維集合体3は、ループ部5を構成するフィラメント層1内に入り込んでいないが、複合シート10と同様に、繊維集合体を短繊維から構成し、該短繊維の一部をループ部5を構成するフィラメント層1内に入り込ませた形態も好ましい実施形態である。
本実施形態の複合シートによれば、各ループ部5の内側空間が繊維集合体3で満たされているため、上述した複合シート10と同様に、ループ部5が倒れにくく、クッション性に優れている。また、繊維集合体3とフィラメント層1とが、直接接合されて一体化されているため、フィラメント層1上に供給(排出)された液は、フィラメント層内を移動して接合部4又はその近傍から基材層2へと移行するルートの他に、供給された部位付近から繊維集合体3内に移行し該繊維集合体3を経由して基材層2に至るルート等によっても基材層2に移行する。そのため、フィラメント層1から基材層2への液の移行が極めて良好に進行する。
以下に、本実施形態の複合シートの好ましい製造方法の一例について、図6を参照しつつ説明する。
先ず多数本の連続フィラメントを所定の幅に分散配置してフィラメント層1を形成し、そのフィラメント層1上に、カード機等により製造した不織布化していない短繊維よりなる繊維ウエブ3’を積層する〔図6(a)参照〕。そして、この積層体に対して熱エンボス処理、超音波エンボス処理等による一体化処理を施して、繊維ウエブ3’とフィラメント層1とが厚み方向に接合一体化された接合部6,6’を形成させる〔図6(b)及び図7参照〕。
そして、更にこの積層体の繊維ウエブ3’側に、熱収縮性を有する繊維集合体からなる基材層2を積層した後、この積層体に対して熱エンボス処理、超音波エンボス処理等による一体化処理を施して、フィラメント層1と基材層2とを、両者間に繊維ウエブ3’が介在した状態で一体的させる。この一体化処理により、前記積層体に多数の接合部4が形成される〔図6(c)参照及び図7〕。次いで、この積層体を上下反転させた後(上下反転させなくても良い)、この積層体に対してエアスルー(熱風)等の手法で熱処理を施し、前記基材層2を収縮させる。
これにより、フィラメント層1における、X方向において相隣接する接合部4,4同士間が隆起して、内側空間が短繊維よりなる繊維ウエブ3’により満たされたループ部5が形成される〔図6(d)参照〕。尚、繊維ウエブ3’とフィラメント層1を積層した段階で形成した一部の接合部6’は、接合部4と重なって消滅し、他の接合部6は、ループ部5に存在している。尚、図6(d)において、ループ部5内の接合部6近傍に空隙があるようにも見えるが、実際は、その断面に対してY方向の前後に存在する繊維ウェブ3’の短繊維が、熱収縮に伴い該断面内にも入り込むため、ループ部5内は充分に繊維で満たされている(図5参照)。
複合シートのX方向(図7参照)に沿う断面において、隣接する接合部4,4同士間に位置するループ部内接合部6の最大数は、3〜10個程度であることが好ましい。また、ループ部内接合部6は、ループ部5一つ当たり、5〜20個程度であることが好ましい。
以上、本発明は上述した実施形態に制限されない。
例えば、第1及び第2発明の複合シートは、上述した製造方法により製造されたものに限られない。例えば、第1及び第2発明の上述した各実施形態の複合シートは、基材層2に熱収縮性を発現する繊維を用いているが、これに代えて、フィラメント層1と短繊維よりなる繊維ウエブ3’の積層物を、加熱した状態で凹凸を有する噛合わせロールの間に通すことによってループを形成した後、一方の凹凸ロールに積層物を保持したまま基材2と(接着剤、熱融着などにより)接合することで複合シートを得ることができる。
第2発明の一実施形態としての複合シートは、フィラメント層に、少なくとも表面が熱可塑性樹脂からなる熱融着性の繊維を含む繊維ウエブを積層し、更にこの上に、熱収縮性を有する繊維集合体からなる基材層を積層して、この積層体に接合部4を形成するための一体化処理を施し、次いで、この積層体に対し、スルーエア等の手法で熱処理を施して、前記基材層を収縮させると同時に、フィラメント層と繊維ウエブとの界面を熱融着させることにより製造することもできる。
尚、フィラメント層1は、基材層2との接合部4以外の部分の全域が基材層2から離間している必要はない。本発明の複合シートは、生理用ナプキンの表面シートの他、パンティライナー、使い捨ておむつ、尿取りパッド、母乳吸収パッド等、他の吸収性物品の表面シートとしても用いることができ、更には表面シート以外の用途にも適用可能である。
第1発明の複合シートの一実施形態としての複合シートを、生理用ナプキンの表面シートとして用いた状態を示すナプキンの断面図である。 図1に示す複合シートをフィラメント層側から見た状態を示す平面図である。 図1に示す複合シートのX方向に沿う断面の詳細を示す拡大断面図である。 図1に示す複合シートの好ましい製造方法を説明するための図である。 第2発明の複合シートの一実施形態としての複合シートにおけるループ部の詳細を示す断面図である。 図5に示す複合シートの好ましい製造方法を説明するための図である。 図6に示す複合シートの好ましい製造方法における製造中間体〔図6(c)に示す積層体〕を、フィラメント層側から見た状態を示す平面図である。
符号の説明
1 フィラメント層
2 基材層
3 繊維集合体
4 接合部
5 ループ部
6 ループ部内接合部
10 複合シート
20 生理用ナプキン(吸収性物品)
21 裏面シート
22 吸収体

Claims (8)

  1. 連続フィラメントからなるフィラメント層と繊維からなる基材層とを有し、両層が部分的に接合されて複数の接合部が形成されている複合シートであって、
    前記フィラメント層は、前記接合部以外の部分が前記基材層から離間して複数のループ部を形成しており、前記各ループ部は、その内側空間が短繊維からなる繊維集合体で満たされており、前記短繊維の一部が該ループ部における前記フィラメント層内に入り込んでいる複合シート。
  2. 連続フィラメントからなるフィラメント層と繊維からなる基材層とを有し、両層が部分的に接合されて複数の接合部が形成されている複合シートであって、
    前記フィラメント層は、前記接合部以外の部分が前記基材層から離間して複数のループ部を形成しており、前記各ループ部は、その内側空間が短繊維からなる繊維集合体で満たされており且つ該繊維集合体と前記フィラメント層とが直接接合されて一体化されている複合シート。
  3. 前記基材層は、熱収縮性を有する繊維集合体を用いて形成されており、該繊維集合体の収縮によって、前記ループ部が形成されている請求項1又は2記載の複合シート。
  4. 前記ループ部の内側空間を満たしている短繊維の平均繊維径が、前記連続フィラメントの平均繊維径よりも小さい請求項1〜3の何れかに記載の複合シート。
  5. 前記ループ部の内側空間を満たしている前記繊維集合体は、前記接合部の近傍に、最も密度が高い部分を有している請求項1〜4の何れかに記載の複合シート。
  6. 前記基材層の平均密度が、前記ループ部の内側空間を満たしている前記繊維集合体の平均密度よりも高い請求項1〜5の何れかに記載の複合シート。
  7. 前記連続フィラメント層、前記ループ部の内側空間を満たしている前記繊維集合体及び前記基材層の平均密度を順にρf,ρw,ρbとしたとき、ρb>ρw>ρfの関係が成立する請求項1〜6の何れか記載の複合シート。
  8. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在配置された液保持性の吸収体を有する吸収性物品において、
    前記表面シートとして請求項1又は2記載の複合シートが用いられており、該複合シートは、前記連続フィラメントが着用者の肌側に向けられ、前記基材層が前記吸収体側に配されている吸収性物品。
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