JP4282311B2

JP4282311B2 - 製氷装置

Info

Publication number: JP4282311B2
Application number: JP2002342444A
Authority: JP
Inventors: 稔田中; 光良中村; 将嗣川田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 2002-11-26
Filing date: 2002-11-26
Publication date: 2009-06-17
Anticipated expiration: 2022-11-26
Also published as: JP2004176971A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯氷室の上方に製氷部が設けられ、この製氷部で製氷された氷が、製氷部の上部の氷排出口から排出されて、筒状のシューターを介して貯氷室上壁に開口する氷入口から貯氷室に投入される製氷装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来のオーガ式などの製氷装置は、上部に機械室が、また、下部に貯氷室が設けられており、この機械室にオーガ式製氷部が配設されている。そして、製氷部で製氷された氷片は、製氷部の上端部から筒状のシューターを介して下方の貯氷室に排出される。このシューターは貯氷室の上壁の上面や製氷部に固定されている。
【０００３】
上述の様に、従来のオーガ式などの製氷装置は、シューターが貯氷室の上壁の上面や製氷部に固定されており、シューターが着脱可能な製氷装置を記載した文献は、出願時において出願人は不知である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、食品などの衛生の向上が望まれており、できるだけ清浄な状態で製氷することが要求されている。そのため、シューター内部も清潔な状態に維持することが望ましい。しかしながら、シューターが固定されていると、その内部の洗浄が困難である。そこで、シューターを着脱自在にすることを検討した。しかしながら、シューターの外側は、断熱材などで覆われており、簡単にはシューターを取り外すことができなかった。
【０００５】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、極力簡単にシューターを着脱することができる製氷装置を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本願の製氷装置は、貯氷室（２）の上方に製氷部（１６，１９，２１，２６）が設けられ、製氷部で製氷された氷は、製氷部の上部の氷排出口（２７）から排出されて、筒状のシューター（３１）を介して貯氷室上壁（３）に開口する氷入口（４）から貯氷室に投入される。そして、シューターは、上下方向に延在して下端が貯氷室上壁の氷入口に接続される垂直筒体（５１）、および、この垂直筒体の上部と前記氷排出口とを接続する斜め筒体（５２）を具備し、垂直筒体は、下端部が貯氷室上壁に着脱自在に取り付けられているとともに、上側部材（５１ａ）と下側部材（５１ｂ）とに分割可能であり、上側部材の下端部の側面および下側部材の上端部の側面は各々、円弧状に切り欠かれて、切欠部（６６，６７）が形成され、上側部材の下部を下側部材の上部に重ねて嵌めて、蝶ナット（６１）で着脱可能に固定しており、斜め筒体は、外周面が断熱材（７１）で覆われている。この断熱材で覆われた斜め筒体が、断熱材の外側から、上側部材の切欠部および下側部材の切欠部で挟まれて加圧されることにより、斜め筒体と垂直筒体とが着脱可能に接続されている。
【０００７】
また、前記斜め筒体の上側端部が、氷排出口に着脱自在に接続されていることがある。
さらに、前記垂直筒体が、その下端部が氷入口に嵌め込められることにより、貯氷室上壁に着脱自在に取り付けられることがある。
【０００８】
そして、前記氷排出口の縁部が筒状をしており、この筒状の縁部に、斜め筒体の上側端部が着脱自在に嵌められることがある。
また、前記製氷部がオーガ式であることがある。
【０００９】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における製氷装置の実施の一形態を図１ないし図４を用いて説明する。図１は本発明にかかる製氷装置の断面図である。図２は製氷部およびシューターの断面図である。図３はシューターの上部の説明図で、（ａ）が側面図、（ｂ）が（ａ）のＢ矢視図である。図４はシューターの上部の組み立て分解図である。
【００１０】
まず始めに、製氷装置の全体構成を説明する。オーガ式の製氷装置は、上部に機械室１が、また、下部に貯氷室２が設けられている。貯氷室２は断熱箱体で構成され、その上壁３には氷入口４が開口している。この貯氷室２の上壁３は、機械室１と貯氷室２との間の隔壁となっている。また、貯氷室２の底壁６にはドレンパイプ７が設けられ、貯氷室２内のドレン水がこのドレンパイプ７を通って外部に排出される。
【００１１】
機械室１には、製氷装置の冷凍機の冷凍サイクルを構成する圧縮機１１、凝縮器１２、この凝縮器１２を空冷する送風機１３、減圧装置としてのキャピラリチューブ１４、および、冷却器１６などが配置されている。冷却器１６は、冷却筒１９の外側に巻き付けた状態で配置され、冷却器１６および冷却筒１９の外側が断熱材２０で覆われている。冷却筒１９内には、後述するように水道管などから水が供給されるとともに、オーガ２１が回転可能に挿入されている。このオーガ２１はオーガモータ２２により回転駆動される。冷却筒１９の上方には、オーガ２１とともに回転される排出用回転羽２３が設けられている。また、冷却筒１９の上側には、排出用回転羽２３および冷却筒１９の上面開口の上方を覆う上部カバー２６が設けられ、この樹脂製の上部カバー２６には氷排出口２７が形成されている。この氷排出口２７の縁部は筒状をしている。この氷排出口２７は、詳細は後述するシューター３１により貯氷室２の氷入口４に接続されている。上部カバー２６の外面は、氷排出口２７の縁部を除いて、略全体が断熱材３２で覆われている。また、冷却器１６、冷却筒１９、オーガ２１、排出用回転羽２３や上部カバー２６などが設けられている部分が、オーガ式製氷装置の製氷部となっている。
【００１２】
水道などからの水は、電磁式の給水弁３６を介して貯水タンク３７に流入している。この貯水タンク３７には、オーバーフロー口３８および流出口３９が設けられ、貯水タンク３７の水位が満水水位を越えると、水はオーバーフロー口３８から第１排水路４０を通って製氷装置の外に排出される。
【００１３】
また、貯水タンク３７の流出口３９からの水は、冷却筒１９の下部に流入し、冷却筒１９の内部に給水される。また、冷却筒１９の下部には、電磁弁式の排水弁４２を具備する第２排水路４１が接続されており、排水弁４２を適宜開閉して、冷却筒１９内の水は第２排水路４１を通って製氷装置の外に排出される。
【００１４】
そして、冷凍機稼働時、すなわち圧縮機１１や送風機１３の稼働時には、冷媒は圧縮機１１で圧縮されて、凝縮器１２に吐出され、この凝縮器１２で冷却されて、キャピラリチューブ１４などの減圧装置を通って、冷却器１６で蒸発して低温となり、冷却筒１９内の水を冷却して、冷却筒１９の内面に氷を生成している。ついで、冷却器１６を通過した冷媒は、圧縮機１１に戻る。また、冷却筒１９内面に着氷している氷は、オーガモータ２２により回転駆動されているオーガ２１により削り取られて、氷片となり上方へ移送されて、氷排出口２７からシューター３１を介して貯氷室２に投入されて貯められる。
【００１５】
つぎに、シューター３１の詳細な説明を行う。シューター３１は、上下方向に延在して下端が貯氷室２の上壁３の氷入口４に接続される樹脂製の垂直筒体５１、および、この垂直筒体５１の上部と上部カバー２６の氷排出口２７とを接続するゴム製の斜め筒体５２を具備している。垂直筒体５１は、下端部が貯氷室２の氷入口４に嵌め込まれて着脱自在に取り付けられているとともに、上側部材５１ａと下側部材５１ｂとに分割可能である。上側部材５１ａおよび下側部材５１ｂは、断面が円形や矩形などの筒体であり、下側部材５１ｂの上下端部は開口している。そして、上側部材５１ａは、下端は開口しているが上端は天板で閉塞されている。下側部材５１ｂの上部には２本のネジ棒５６が外側に突出しており、一方、上側部材５１ａの下部にはネジ棒５６が嵌まる切欠部５７が形成されている。そして、上側部材５１ａと下側部材５１ｂとを結合する際には、上側部材５１ａの切欠部５７がネジ棒５６に嵌まる様にして、上側部材５１ａの下部を下側部材５１ｂの上部に重ねて嵌める。そして、着脱自在な固定手段である蝶ナット６１（図４参照）をネジ棒５６に螺合させて、上側部材５１ａを下側部材５１ｂに固定する。この様に上側部材５１ａと下側部材５１ｂとを結合した状態で、側面には斜め筒体５２が嵌まる開口が形成される様に、上側部材５１ａの下端部の側面および下側部材５１ｂの上端部の側面は円弧状に切り欠かれ、切欠部６６，６７が形成されている。また、下側部材５１ｂの外周面は疎水性の断熱材６８で覆われているが、上側部材５１ａの外面には断熱材は取り付けられておらず、上側部材５１ａの外面が露出している。
【００１６】
斜め筒体５２は、断面が円形の筒体であり、上下端部が開口し、上側の端部が氷排出口２７の縁部に外側から嵌められて着脱可能に取り付けられる。また、斜め筒体５２の外周面は疎水性の断熱材７１で覆われている。この断熱材７１で覆われた斜め筒体５２が、上側部材５１ａの切欠部６６および下側部材５１ｂの切欠部６７で挟まれて加圧されることにより、斜め筒体５２と垂直筒体５１とが着脱可能に接続される。
【００１７】
この様に構成されている製氷装置のシューター３１の着脱作業について説明する。シューター３１が製氷装置に取り付けられている状態から、シューター３１を洗浄するために取り外す際には、まず初めに、機械室１の天板に設けられた作業用カバー（図示せず）を開放して、蝶ナット６１をネジ棒５６から取り外す。ついで、垂直筒体５１の上側部材５１ａを上方に引き上げて下側部材５１ｂから離脱させる。ついで、斜め筒体５２を断熱材７１ごと、引っ張って上部カバー２６から取り外す。その後、下側部材５１ｂを断熱材６８ごと上方に引っ張って、貯氷室２の上壁３から取り外す。
【００１８】
新品のシューター３１や洗浄したシューター３１を製氷装置に取り付ける際には、外側に断熱材６８が取り付けられた下側部材５１ｂの下端部を、貯氷室２の上壁３の氷入口４に上方から嵌め込む。ついで、外側に断熱材７１の取り付けられた斜め筒体５２の上側端部を上部カバー２６の氷排出口２７の縁部に嵌めて取り付ける。その後、上側部材５１ａの下部を下側部材５１ｂの上部に嵌め込み、下側部材５１ｂの切欠部６７と上側部材５１ａの切欠部６６とで、断熱材７１の取り付けられた斜め筒体５２を挟むとともに、上側部材５１ａの切欠部５７を下側部材５１ｂのネジ棒５６に嵌める。そして、ネジ棒５６に蝶ナット６１を螺合させる。
【００１９】
この様にして、この実施の形態では、シューター３１の垂直筒体５１が上側部材５１ａおよび下側部材５１ｂに上下に分割可能であるので、シューターを簡単に製氷装置に取り付けることができる。しかも、外側に断熱材７１の取り付けられた斜め筒体５２を、上側部材５１ａと下側部材５１ｂとで挟み込んでいるので、シューター３１の着脱の際に、断熱材を取り外したり、また、取り付けたりする作業が不要となる。
【００２０】
また、斜め筒体５２がゴム製であるので、簡単に上部カバー２６の氷排出口２７の縁部に着脱することができる。さらに、垂直筒体５１の下端部が氷入口４に嵌められているので、下方に押し込んだり、また、上方に引っ張ることにより簡単に着脱することができる。
【００２１】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
（１）製氷装置はオーガ式であることが好ましいが、他の形式でも可能である。（２）シューター３１は筒体であるが、その断面形状は円形や矩形に限らず適宜変更可能である。
（３）シューター３１や上部カバー２６の材質は適宜変更可能である。しかしながら、着脱作業の観点から、上部カバー２６および垂直筒体５１は樹脂であり、また、斜め筒体５２はゴムであることが好ましい。
【００２２】
（４）垂直筒体５１の下端部が上壁３の氷入口４に嵌め込まれることにより、垂直筒体５１が着脱可能に貯氷室２の上壁３に取り付けられているが、垂直筒体５１の取付構造は適宜変更可能で、たとえば、ビスなどにより上壁３に取り付けることも可能である。また、他の部材を介して上壁３に取り付けることも可能である。さらに、取付・取外の際に、垂直筒体５１を水平方向に移動させることも可能である。ただし、上記実施の形態の如く、垂直筒体５１の下端部を上壁３の氷入口４に嵌め込む構造にすると、上下方向に移動させることにより、簡単に着脱することができるとともに、垂直筒体５１の着脱に要する移動スペースを極力小さくすることができる。
（５）シューター３１の斜め筒体５２を上部カバー２６と一体構造とすることも可能である。ただし、シューター３１の下側部材５１ｂの取り外し作業を容易にするためには、上述の実施の形態の様に、斜め筒体５２と上部カバー２６とを別体にした方が好ましい。また、斜め筒体５２を氷排出口２７に着脱自在に接続する手段は適宜選択可能である。たとえば、ビスなどで斜め筒体５２を製氷部に取り付けて接続することも可能である。
（６）シューター３１の断熱材６８，７１はその材質は適宜選択可能であるが、断熱材が取り付けられた状態で洗浄することが可能となるように、疎水性（防水性）であることが好ましい。
【００２３】
【発明の効果】
本発明の製氷装置によれば、垂直筒体は上側部材と下側部材とに分割可能であり、この垂直筒体の上側部材と下側部材とが、断熱材で覆われた斜め筒体を、断熱材の外側から挟むことにより、垂直筒体と斜め筒体とを接続している。したがって、垂直筒体を上側部材と下側部材とに分離することにより、垂直筒体を斜め筒体から離脱させることができ、簡単に取り外したり、また、取り付けたりすることができる。しかも、断熱材で覆われた状態の斜め筒体を挟んでいるため、断熱材を取り外すことなく、着脱作業を行うことができる。
【００２４】
また、斜め筒体の上側端部が、氷排出口に着脱自在に接続されているので、斜め筒体を取り外した状態で、垂直筒体の下側部材の着脱が可能となる。その結果、下側部材の着脱作業を、斜め筒体で妨げられることなく、簡単に行うことができる。
【００２５】
さらに、垂直筒体が、その下端部が氷入口に嵌め込まれることにより、貯氷室上壁に着脱自在に取り付けられているので、垂直筒体特に下側部材を下方に押し込んだり、また、上方に引っ張り上げたりして、垂直筒体を貯氷室上壁に取り付けることができる。したがって、垂直筒体特に下側部材を水平方向に移動させて着脱させる場合と比して、着脱作業のスペースを小さくすることができる。その結果、製氷装置をコンパクトにすることができる。
【００２６】
そして、氷排出口の縁部が筒状をしており、この筒状の縁部に、斜め筒体の上側端部が着脱自在に嵌められているので、斜め筒体を斜め下方に引っ張ることにより簡単に取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明にかかる製氷装置の断面図である。
【図２】図２は製氷部およびシューターの断面図である。
【図３】図３はシューターの上部の説明図で、（ａ）が側面図、（ｂ）が（ａ）のＢ矢視図である。
【図４】図４はシューターの上部の組み立て分解図である。
【符号の説明】
２貯氷室
３貯氷室上壁
４貯氷室上壁の氷入口
１６冷却器（製氷部）
１９冷却筒（製氷部）
２１オーガ（製氷部）
２６上部カバー（製氷部）
２７氷排出口
３１シューター
５１垂直筒体
５１ａ垂直筒体の上側部材
５１ｂ垂直筒体の下側部材
５２斜め筒体
７１断熱材

Claims

貯氷室の上方に製氷部が設けられ、製氷部で製氷された氷は、製氷部の上部の氷排出口から排出されて、筒状のシューターを介して貯氷室上壁に開口する氷入口から貯氷室に投入される製氷装置において、
前記シューターは、上下方向に延在して下端が貯氷室上壁の氷入口に接続される垂直筒体、および、この垂直筒体の上部と前記氷排出口とを接続する斜め筒体を具備し、
前記垂直筒体は、下端部が貯氷室上壁に着脱自在に取り付けられているとともに、上側部材と下側部材とに分割可能であり、
前記上側部材の下端部の側面および下側部材の上端部の側面は各々、円弧状に切り欠かれて、切欠部が形成され、
上側部材の下部を下側部材の上部に重ねて嵌めて、蝶ナットで着脱可能に固定しており、
斜め筒体は、外周面が断熱材で覆われており、
この断熱材で覆われた斜め筒体が、断熱材の外側から、上側部材の切欠部および下側部材の切欠部で挟まれて加圧されることにより、斜め筒体と垂直筒体とが着脱可能に接続されていることを特徴とする製氷装置。
前記斜め筒体の上側端部が、氷排出口に着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項１記載の製氷装置。
前記垂直筒体は、その下端部が氷入口に嵌め込まれることにより、貯氷室上壁に着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項２記載の製氷装置。
前記氷排出口の縁部は筒状をしており、この筒状の縁部に、斜め筒体の上側端部が着脱自在に嵌められることを特徴とする請求項２または３記載の製氷装置。
前記製氷部がオーガ式であることを特徴とする請求項１ないし４の何れか１項記載の製氷装置。