JP4282294B2 - 長尺体用巻取りリール及びこれを備えた洗濯機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、長尺体用の巻き取りリール及びこれを備えた洗濯機に関するもである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水の節約のために、風呂等の貯溜水を洗濯に利用できるようにした洗濯機が知られている。この種の洗濯機は、基端を洗濯機に接続したホースを介して、風呂等の貯溜水を洗濯機内のポンプにより吸引し、洗濯機の槽内に給水することを可能にしたものである。この種の洗濯機のホースは先端に吸引ヘッドを備え、この洗濯機が置かれている部屋(例えば、洗面室)から浴室まで、ホースを引っ張って、先端の吸引ヘッドを浴槽内に入れて使用するもので、5m程度の長さを備えているものも多い。使用後には、使用者が適当な輪を作るようにホースを手で巻き取り、洗濯機の側面に設けられた収納バケット等に収納したり、フックに引っかけておくようにしている。しかし、このような長いホースを手で巻き取ることは面倒で困難であり、綺麗に巻き取れない場合も多い。そこで、特開平9−253386号にあっては、洗濯機内にホースをモータ駆動の引込装置により巻き取って、ホースに洗濯機内に収納することが提案されている。また実用新案登録3029193号にあっては、同種の作動をゼンマイばねによって行うものも提案されている。
【0003】
しかし、これらの発明にあっては、ホースと引込装置を内臓するため、その分、洗濯機が大型化してしまい、また、引込装置のない貯溜水利用の既設の洗濯機には使用することができない。
しかも、これらの発明の引込装置の機構そのものは、従来のホースリール、コードリール、電工ドラム等々、従来の長尺体の巻き取り装置の機構と同様、吸引ヘッドのあるホースの先端側を自由端として、ホースの基端側を引込装置で引き込んだり巻回したりするものである。そのため、自動でホースを巻き取ることができると言っても、ホースを人が手で案内しないでいると、ホース先端の吸引ヘッドは浴槽内から洗濯機まで床を這って引き込まれることとなり、途中で障害物があった場合の不具合は勿論、浴槽から出る時に吸引ヘッドが浴室の床に落下して破損するおそれもあり、何らかの人の手による案内が必要になると考えられる。特に、これらの貯溜水利用の洗濯機にあっては、人がホースを巻き取り繰り出しするタイプでも、使用開始時又は使用終了後に、吸引ヘッドの先端の吸い込み口から、ホース内に残った水が漏れ出して、床等を濡らしてしまうという課題があり、このホースを自動で引き込むようにした場合には、漏水の問題がより一層深刻となる。
ここで、長尺体の巻き取りリールについて、洗濯機以外の利用分野についても観察すると、従来のホースリール、コードリール、電工ドラム等々、従来の長尺体の巻き取り装置は、長尺体の先端側を自由端として、基端側を巻き取り装置に接続して使用するのが常識となっている。ところが、例えば、ホースを水道栓に接続固定している場合においてホースリールを利用しようとすると、一度は水道栓への固定を外して、ホースリールに接続し直して使用する必要がある。また、コードリールを内臓していない家庭用の電気機器の電源コードをリールで巻き取ろうとしても、電源コードを途中で切断する等といった工事が必要となり、一般消費者では実質的に不可能であると言って過言でない。このような場合に、工事や接続の手間がなく、いつでもどこでも直ぐに使用できる長尺体の巻き取りリールがあると、極めて便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかして、本願発明は、長尺体の基端側が固定されているか否かにかかわらずいつでもどこでも直ぐに使用できる長尺体の巻き取りリールを提供せんとするものである。
本願発明の他の目的は、風呂等の貯溜水を洗濯に利用できるようにした洗濯機において、貯溜水を吸引するためのホースを簡単に巻き取ることができ、綺麗に保管できる洗濯機を提供せんとするものである。
【0005】
そこで本願の請求項1の発明は、回転部材2と、この回転部材2を回動可能に支持する支持体3とを備え、可撓性を有するホースやコード等の長尺体t本体の先端に吸引ヘッドやプラグ等の先端部材t2を備えた長尺体tを、回転部材2の外周面に設けられた巻回部に巻回するものであり、この回転部材2をゼンマイばね41の力で回転させるための駆動部4を備え、ゼンマイばね41により長尺体tを巻き取るようにした持ち運び可能な長尺体用の巻き取りリールにおいて、回転部材2の巻回部に長尺体tの先端を着脱可能に係止する係止部24が設けられ、この回転部材2は、上記の係止部24が係止した長尺体tの先端を巻き取りの始端として長尺体tを巻き取るようにしたものであり、長尺体tが繰り出される方向への回転部材2が回転することによって、上記のゼンマイばね41が巻き締められて回転エネルギーを蓄えるものであり、上記の回転部材2がゼンマイばね41の力により回転することにより、長尺体tが回転部材2に巻き取られるものであり、このゼンマイばね41による巻き取りの開始又は停止の切換を行うストッパを備え、このストッパが、長尺体tと係止部24との係止を解除することにより、ストッパによるブレーキがかかり、回転部材2の回転が停止するものであり、上記の長尺体は、基端を洗濯機101に接続したホースtであり、このホースtの先端には吸引ヘッドt2が設けられ、この吸引ヘッドt2から風呂等の貯溜水を洗濯機101に設けられたポンプ102により吸引し、洗濯機の槽103内に給水するものであり、上記の回転部材2の下方には水受け部7が設けられ、吸引ヘッドt2の吸い込み口からホース内に残った水が漏れ出す水を、上記の水受け部7で受けることを特徴とするることを特徴とする長尺体用の巻き取りリールを提供する。
【0006】
本願の請求項2に係る発明は、上記の係止部24は、長尺体tの先端部材t2の少なくとも一部を収納することができる収納穴24を備え、この収納穴24が回転部材2の外周面に開口したものであり、この収納孔24は、長尺体tを巻き取る時の回転方向に対して前方側に大開口部24aが設けられ、後方側に小開口部24bが設けられたものであり、この収納穴24に収納した長尺体tの先端を巻き取りの始端として長尺体tを巻き取るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の長尺体用の巻き取りリールを提供する。
【0007】
本願の請求項3に係る発明は、ゼンマイばね41による巻き取りの開始又は停止の切換を行うストッパを2つ備え、
一つのストッパ6は、前記した、長尺体tと係止部24との係止を解除することにより、ストッパによるブレーキがかかり、回転部材2の回転が停止するストッパ6であり、他のストッパ5は、人が手で操作することにより巻き取りの開始又は停止の切換が行われる手動ストッパ5であることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺体用の巻き取りリールを提供する。
【0008】
本願の請求項4に係る発明は、基端を洗濯機101に接続したホースtを介して、風呂等の貯溜水をポンプ102により吸引し、洗濯機の槽103内に給水するようにした洗濯機において、 この洗濯機101に、請求項1〜3の何れかに記載の長尺体用の巻き取りリール1が付設され、 前記係止部24は、上記ホースtの先端に設けられた吸引ヘッドt2を係止できる構造を備えたものであることを特徴とする洗濯機を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
図1は本願発明の実施の形態に係る長尺体用リールの斜視図であり、図2(A)は同リールの内部構造を示す正面図であり、(B)は側面図である。図3の(A)は同リールの回転部材の内部構造を示す正面図であり、(B)は図側面図である。図4は同使用状態の説明図である。
【0010】
この長尺体用リール1は、風呂等の貯溜水を洗濯に利用できるようにした電気洗濯機の吸引用のホースtを巻回するための持ち運び可能なリールであり、回転部材2と、この回転部材2を回動可能に支持する支持体3とを備える。
この長尺体用リール1は、図4に示すように、洗濯機101に接続したホースtを巻回するために用いられる。この洗濯機101は、吸引用のポンプ102を備えることにより、風呂等の貯溜水をポンプ102により吸引し、洗濯機101の洗濯槽103内に給水することが可能なもので、ホースtは、その基端が洗濯機101に接続されいる。このホースtは、ホース本体t1と、その先端に設けられた吸引ヘッド(即ち先端部材)t2とを備える。この吸引ヘッドt2は、ホース本体t1より大きく、ホースの先端を浴槽等の水中に沈めることができる程度の重量を有するもので、必要に応じてフィルタ(図示せず)が配設されている。なお、吸引用のポンプ102は、洗濯機101内に配位してもよく、吸引ヘッドt2内に配位したものであってもよい。
【0011】
この長尺体用リール1の回転部材2は、ホースtを巻回する為のもので、図1〜図3に示すように、中空の円筒状のドラム本体21を備え、このドラム本体21の軸方向の両端の中央は、支持体3に回動可能に支持されている。このドラム本体21の軸方向の両端には、その径外方向に伸びる側板23、23が設けられており、ホースtは、これらの側板23、23に規制されてドラム本体21の外周面22に巻き取られるものであり、ドラム本体21の外周面22と左右の側板23、23がホースtを巻回するための巻回部となる。
【0012】
この巻回部の適宜箇所には、長尺体の先端部を着脱可能に係止する係止部が設けられるもので、この例では、ホースtの先端部材である吸引ヘッドt2を収納することができる収納穴24が、ドラム本体21の外周面22に開口して形成されている。この例では、ドラム本体21は中空の筒状となっており、外周面22を構成する周壁の内部が収納穴24となるが、ドラム本体21を中実とした場合には、吸引ヘッドt2の少なくとも一部を収納できる穴を穿つなどして形成する。収納穴24の上記の開口は、吸引ヘッドt2を通すことができる大開口部24aと、この大開口部24aよりも小さな小開口部24bとが連続して設けられている。この小開口部24bは、ホース本体t1を通すことができるものの、吸引ヘッドt2を通すことができない程度の大きさである。使用に際しては、ホースtの先端のホースヘッドt2を大開口部24aから収納穴24内に入れ、ホース本体t1を小開口部24b内に配位する。これにより、ホースヘッドt2が小開口部24bの周辺の周壁内側にひっかかり、係止されるものである。なお、ドラム本体21の巻回時の回転方向に対して前方側に大開口部24aを設け、後方側に小開口部24bを設けること(例えば、この例ではドラム本体21はゼンマイばねによって右回転することによりホースtを巻回するとすると、大開口部24aを右に設け、その左に小開口部24bを設けること)が望ましいが、反対側でもよく、ドラム本体の軸方向に沿って両開口部24a、24bを設けるようにしてもよい。
【0013】
次に、支持体3は、回転部材2を回動可能に支持するもので、リール全体を安定して接地させる脚部31と、脚部31の上方において回転部材2を支持する回転軸受け32と、さらに上方においてリール全体を持ち運びするための持ち手33とを備える。この例では、三角形をなす2枚の支持板34、34間に回転部材2を配置するものとし、スペーサ35にて両支持板34、34同士を接続し、上端に持ち手33を渡しているが、具体的形状は適宜変更できる。また、回転部材2を支持する構造も、回転部材2の中心に軸体を通し、その軸体の周りで回転部材2を回転させる構造等、適宜変更できる。
【0014】
この長尺体用リール1は、図2に示すように、回転部材2をゼンマイばね41の力で回転させる駆動部4を備える。この例では、回転部材2側に(詳しくはドラム本体21の内部に)駆動部4を配位したが、支持体3側に配位してもよい。このゼンマイばね41は、一端が回転部材2に接続され、他端が支持体3に接続されており、回転部材2を一方向(例えば左回転)に回転させると、ゼンマイばねが巻き締められ、巻き締め後に自由状態とすると他方向(例えば右回転)に回転する。
【0015】
このように、ゼンマイばね41が巻き締められた状態で、回転部材2の回転を停止させるために、ストッパを少なくもと一つ設ける。この例では、ストッパを2つ備えるもので、第1のストッパ5は、手の操作で開始又は停止を行う手動ストッパ5であり、第2のストッパ6は、長尺体を係止部に係止したか否かで巻き取りの開始又は停止を行う係止ストッパ6である。
【0016】
手動ストッパ5は、持ち手33付近に設けられており、持ち手33を持ったまま操作できる。この例では、ブレーキシュー51を備えたブレーキレバー52を支持体(詳しくは持ち手33)に回動可能に設ける。これによりブレーキシュー51を回転部材2(この例では側板23、特にその端縁)に対して当接離反可能とする。そして、このブレーキシュー51を回転部材2に対して当接するように、ブレーキレバー52を付勢するバネ53等の付勢部材を設け、常時は回転部材2が回転しないものとする。さらに、ブレーキレバー52には操作部54を設けて、操作部54を摘むことにより、バネ53に抗してブレーキレバー52を回動させてブレーキシュー51を回転部材2から離反させブレーキを解除し、操作部54から手を離すことによって、バネ53によりブレーキがかかるようにしている。
【0017】
第2のストッパである係止ストッパ6は、この例では、図3(この図3(A)(B)では駆動部4の図示を省略している)に示すように、収納穴24内に設けられている。具体的には、ブレーキ用の係止体61を備えたブレーキレバー62を回転部材2から支持体(詳しくは支持板34)に対して出没可能に設ける。支持板34には、少なくとも1個、望ましくは図2(B)に示すように複数個の係止部(この例では係止穴63)を設け、両者61、63の係合によって、常時は回転部材2が回転しないものとする。さらに、ブレーキレバー62には作動部64を設けて、この作動部64を収納穴24内に配位する。そして、収納穴24内に吸引ヘッドt2を装着することによって、作動部64に力を加え、係止体61を後退させて、係合を解除する。これにより、ブレーキが解除され、回転部材2は回転可能となる。なお、両者61、63の係合が確実に維持されるように、バネ65等の付勢部材で付勢することも望ましく、この例では、バネ65を作動部64の背面側に設けて、吸引ヘッドt2を外すことによって、自動的に係止体61が突出して係止状態となるようにしている。なお、この例では、手動ストッパ5を摩擦抵抗によるブレーキとし、係止ストッパ6を係合によるブレーキとして実施したが、逆であってもよく、双方のストッパ5、6を摩擦又は係合の同じタイプのものとしてもよい。
【0018】
次に、この実施に係る長尺体用リール1の使用方法を説明する。
まず、洗濯機101からホースtを引き出している状態で、吸引ヘッドt2を長尺体用リール1の収納穴24内に挿入する。これにより、係止ストッパ6によるブレーキが解除されるが、手動ストッパ5によるブレーキによって、回転部材2は回転しない。次に、持ち手33を握って長尺体用リール1を持ち上げ、手動ストッパ5のブレーキレバー52を指で押さえることにより、手動ストッパ5のブレーキが解除され、ゼンマイばね41の駆動部4により、回転部材2が回転する。これによりホースtが巻き上げられるため、使用者は巻き上げに従って洗濯機101に接近して行き、手動ストッパ5のブレーキレバー52から手を離すことによってブレーキがかかり、巻き上げが完了する。そして、洗濯機101の近辺に長尺体用リール1を置いておいもよく、洗濯機101に収納ケース104が設けられている場合には、そこに収納してもよい。
次に、ホースtを使用する場合には、長尺体用リール1を持って、手動ストッパ5のブレーキレバー52を押して回転部材2を回転可能な状態にして、浴槽105まで移動する。この移動により、ホースtは繰り出されるが、手でホースtを繰り出してもよい。いずれにしても、ホースtの繰り出しで、回転部材2が回転して、ゼンマイばね41が回転エネルギーを蓄える。浴槽105に着いて、最後まで繰り出しが完了すると、手動ストッパ5のブレーキレバー52から手を離すか、吸引ヘッドt2を収納穴24から取り出すことにより、回転部材2にブレーキがかかって、最初の状態に戻り、以下同様の使用方法を繰り返すこととなる。特に、この例では、吸引ヘッドt2を収納穴24から取り出すことにより、自動的に回転部材2にブレーキがかかるため、ゼンマイばね41に蓄えられたエネルギーが無駄に消失することを防止できるものである。
【0019】
上記の例では、第1と第2のストッパは、いずれも常時は回転部材2のゼンマイばね41による回転を停止させ、人の手の操作或いは長尺体の係止によって回転を開始させるものであるが、例えば、第1のストッパのみを常時回転とする一方、第2のストッパを常時停止としてもよい。
また、上記の例では、回転部材2を係止して、回転の停止を行ったが、回転部材2とゼンマイばね41を備えた駆動部4との間でクラッチを設けて、クラッチの切換を行うことによって、回転部材2のゼンマイばね41による回転の有無を切り換えるようにしてもよい。さらに、駆動部には、ゼンマイばねによるものの他、電動機や手動ハンドルの回転によって、回転部材2を回転させるものに変更して実施してもよい。電動機による場合には、正逆回転可能とすることによって、巻き上げと巻き戻しの両方を自動で行う事ができる。
【0020】
支持体3については、図5に示すように、回転部材2の下方に水受け部7を設けたものとして実施してもよい。特に、従来の浴槽用のホースを備えた洗濯機にあっては、使用開始時又は使用終了後に、吸引ヘッドt2の先端の吸い込み口から、ホース内に残った水が漏れ出して、床等を濡らしてしまうという課題があったが、水受け部7を設けることによって、その水を受けることができ、床等を濡らすことを防止できる。
また、上記の例では、ホース等の長尺体の先端を回転部材に係止するようにして実施したが、長尺体の中間部分を収納穴24に入れ込んだり、中間部分に係止用のフックを設けてフックを係止させる等して、中間部分を係止して、その部分を巻回の始端として巻回するようにしてもよい。長尺体としては、洗濯機用ホースの他、各種の水等の液体や都市ガス等の気体用のホース類、電気用コードや信号用コード等のコード類、ロープ等々、種々変更して実施することができる。また、吸引ヘッドt2などの先端部材は、長尺体の種類に応じて、ガスホースのジョイント部材やコードの差込プラグ等々、種々変更して実施でき、場合によっては先端部材を設けずに実施してもよい。長尺体の一部を着脱可能に係止する係止部としては、収納穴の他、長尺体を係止できるフックやクリップ等々種々変更できるが、収納穴とすることによって、先端部材が回転部材の外周面に大きく突出することが防止できるため、回転部材による長尺体の巻き上げをスムーズに整列させて行い易い点で有利である。
【0021】
【発明の効果】
以上、本願の請求項1〜3の発明は、回転部材の巻回部に長尺体の一部を着脱可能に係止する係止部を備えたものであるため、係止部に長尺体を係止させることで、長尺体の基端側が固定されているか否かにかかわらずいつでもどこでも直ぐに使用できる長尺体用リールを提供することができたものである。特に、洗濯機に使用されることにより、使用開始時又は使用終了後に、吸引ヘッドt2の先端の吸い込み口から、ホース内に残った水が漏れ出して、床等を濡らすことを防止できるものである。
請求項4に係る発明にあっては、風呂等の貯溜水を洗濯に利用できるようにした洗濯機において、貯溜水を吸引するためのホースを簡単に巻き取ることができ、綺麗に保管できる洗濯機を提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る長尺体用リールの斜視図である。
【図2】(A)は同リールの内部構造を示す正面図であり、(B)は側面図である。
【図3】(A)は同リールの回転部材の内部構造を示す正面図であり、(B)は図側面図である。
【図4】同リールの使用状態の説明図である。
【図5】本願発明の他の実施の形態に係る長尺体用リールの側面図である。
【符号の説明】
1 長尺体用リール
2 回転部材
3 支持体
4 駆動部
5 係止ストッパ
6 手動ストッパ
21 ドラム本体
24 収納穴(係止部)
41 ゼンマイばね
101 洗濯機
102 吸引用のポンプ
103 洗濯槽
t ホース
t2 吸引ヘッド
t1 ホース本体
Claims (4)
- 回転部材(2)と、この回転部材(2)を回動可能に支持する支持体(3)とを備え、
可撓性を有するホースやコード等の長尺体(t)本体の先端に吸引ヘッドやプラグ等の先端部材(t2)を備えた長尺体(t)を、回転部材(2)の外周面に設けられた巻回部に巻回するものであり、この回転部材(2)をゼンマイばね(41)の力で回転させるための駆動部(4)を備え、ゼンマイばね(41)により長尺体(t)を巻き取るようにした持ち運び可能な長尺体用の巻き取りリールにおいて、
回転部材(2)の巻回部に長尺体(t)の先端を着脱可能に係止する係止部(24)が設けられ、
この回転部材(2)は、上記の係止部(24)が係止した長尺体(t)の先端を巻き取りの始端として長尺体(t)を巻き取るようにしたものであり、
長尺体(t)が繰り出される方向への回転部材(2)が回転することによって、上記のゼンマイばね(41)が巻き締められて回転エネルギーを蓄えるものであり、上記の回転部材(2)がゼンマイばね(41)の力により回転することにより、長尺体(t)が回転部材(2)に巻き取られるものであり、
このゼンマイばね(41)による巻き取りの開始又は停止の切換を行うストッパを備え、このストッパが、長尺体(t)と係止部(24)との係止を解除することにより、ストッパによるブレーキがかかり、回転部材(2)の回転が停止するものであり、
上記の長尺体は、基端を洗濯機(101)に接続したホース(t)であり、このホース(t)の先端には吸引ヘッド(t2)が設けられ、この吸引ヘッド(t2)から風呂等の貯溜水を洗濯機(101)に設けられたポンプ(102)により吸引し、洗濯機の槽(103)内に給水するものであり、
上記の回転部材(2)の下方には水受け部(7)が設けられ、吸引ヘッド(t2)の吸い込み口からホース内に残った水が漏れ出す水を、上記の水受け部(7)で受けることを特徴とする長尺体用の巻き取りリール。 - 上記の係止部(24)は、長尺体(t)の先端部材(t2)の少なくとも一部を収納することができる収納穴(24)を備え、この収納穴(24)が回転部材(2)の外周面に開口したものであり、
この収納孔(24)は、長尺体(t)を巻き取る時の回転方向に対して前方側に大開口部(24a)が設けられ、後方側に小開口部(24b)が設けられたものであり、
この収納穴(24)に収納した長尺体(t)の先端を巻き取りの始端として長尺体(t)を巻き取るようにしたことを特徴とする請求項1記載の長尺体用の巻き取りリール。 - ゼンマイばね(41)による巻き取りの開始又は停止の切換を行うストッパを2つ備え、
一つのストッパ(6)は、前記した、長尺体(t)と係止部(24)との係止を解除することにより、ストッパによるブレーキがかかり、回転部材(2)の回転が停止するストッパ(6)であり、
他のストッパ(5)は、人が手で操作することにより巻き取りの開始又は停止の切換が行われる手動ストッパ(5)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺体用の巻き取りリール。 - 基端を洗濯機(101)に接続したホース(t)を介して、風呂等の貯溜水をポンプ(102)により吸引し、洗濯機の槽(103)内に給水するようにした洗濯機において、
この洗濯機(101)に、請求項1〜3の何れかに記載の長尺体用の巻き取りリール(1)が付設され、
前記係止部(24)は、上記ホース(t)の先端に設けられた吸引ヘッド(t2)を係止できる構造を備えたものであることを特徴とする洗濯機。
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