JP4281316B2 - 電動機械制御装置、電動機械制御方法及びプログラム - Google Patents

電動機械制御装置、電動機械制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機械制御装置、電動機械制御方法及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動車両は、電動車両を走行させるために駆動制御装置を備え、該駆動制御装置においては、回転自在に配設され、N極及びS極の永久磁石から成る磁極対を備えたロータ、及び該ロータより径方向外方に配設され、U相、V相及びW相のステータコイルを備えたステータを有するモータが電動機械として使用される。そして、電動機械制御装置としてのモータ制御装置において発生させられたU相、V相及びW相のパルス幅変調信号をインバータに送り、該インバータにおいて相電流、すなわち、U相、V相及びW相の電流を発生させ、該各電流を前記各ステータコイルに供給することによって、前記モータを駆動し、電動機械トルクとしてのモータのトルク、すなわち、モータトルクを発生させ、該モータトルクを駆動輪に伝達して電動車両を走行させるようになっている。
【0003】
そのために、前記ステータコイルに供給される電流が電流センサによって検出され、前記ロータの磁極の位置、すなわち、磁極位置がレゾルバによって検出され、電流センサによって検出された電流、及びレゾルバによって検出された磁極位置がモータ制御装置に送られる。
【0004】
そして、前記モータ制御装置においては、ロータの磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採ったd−q軸モデル上でベクトル制御演算によるフィードバック制御が行われ、電動車両の全体の制御を行う車両制御装置から送られ、モータトルクの目標値を表すモータ目標トルクに基づいてd軸電流指令値及びq軸電流指令値が算出され、該d軸電流指令値、q軸電流指令値、電流センサによって検出された電流、並びにレゾルバによって検出された磁極位置に基づいて、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値が発生させられる。
【0005】
また、前記モータ制御装置において、d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値はU相、V相及びW相の電圧指令値に変換され、該各相の電圧指令値に基づいて更に各相のパルス幅変調信号が発生させられる。
【0006】
ところで、前記レゾルバを使用すると、磁極位置の検出精度、及びモータの制御性を向上させることはできるが、駆動制御装置のコストが高くなってしまう。また、スペースの制約によってレゾルバを設置することができない場合もある。そこで、前記レゾルバに代えて簡易的な位置センサ、例えば、MRE等の磁気抵抗素子を使用して磁極位置を検出するようにした簡易センサ位置検出方法、前記レゾルバ等の位置センサを使用することなく磁極位置を検出するようにしたセンサレス位置検出方法等が提供されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
前記簡易センサ位置検出方法においては、ロータのシャフトにドラムが取り付けられ、該ドラムに歯が形成され、歯の有無によって磁極位置を検出し、所定の角度(例えば、60〔°〕)ごとにU相、V相及びW相の位置検出信号を発生させ、該位置検出信号を前記モータ制御装置に送るようになっている。
【0008】
前記モータ制御装置には磁極位置検出部が配設され、該磁極位置検出部は、各位置検出信号を受けると、各位置検出信号の信号レベルの組合せに基づいて6個の検出パルスを発生させ、各検出パルスが発生させられたときの磁極位置を磁極位置検出値として取得し、取得された磁極位置検出値を補正して磁極位置として検出するようにしている。
【0009】
そして、モータの回転速度、すなわち、モータ回転速度が設定速度より高い場合、前記磁極位置検出部は、前記磁極位置検出値を、例えば、そのときのモータ回転速度に基づいて比例計算によって線形補間を行うことにより補正し、補正後の値を磁極位置として検出する。また、前記モータ回転速度が設定速度以下である場合、磁極位置は前記各磁極位置検出値によって決まる位置検出可能範囲のどこかにあるので、誤差を平均的に最小にするため、前記磁極位置検出部は、前記各磁極位置検出値の中間点を磁極位置として検出する。
【0010】
一方、前記センサレス位置検出方法においては、d軸電流指令値及びq軸電流指令値のうちの少なくとも一方に高周波電流を注入することによって磁極位置が検出され、推定される。そのために、まず、0〜±180〔°〕のうちの所定の磁極位置を初期位置として設定し、初期位置として設定された磁極位置に基づいて推定d−q座標を想定し、該推定d−q座標においてd軸電流指令値及びq軸電流指令値を発生させる。続いて、d軸電流指令値及びq軸電流指令値のうちの少なくとも一方に高周波電流を注入することによって、前記d軸電圧指令値及びq軸電圧指令値に高周波電圧を発生させる。この場合、該高周波電圧が発生させられたd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値には、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの差によって推定された磁極位置と実際の磁極位置、すなわち、実磁極位置との誤差情報が含まれる。そこで、該誤差情報を零(0)にするように演算を行うと、推定された磁極位置と実磁極位置との差がなくなり、磁極位置が電気角で検出される。この場合、前記センサレス位置検出方法においては、ロータの円周方向における永久磁石と、永久磁石がなく、空間が形成された部分とは磁束の分布特性からみて等価であるので、0〜±180〔°〕の電気角の範囲で磁極位置が検出されることになるが、検出された磁極位置がN極に属するものであるかS極に属するものであるか分からない。そこで、磁極位置が検出されると、検出された磁極位置について磁極判定、すなわち、NS判定が行われ、N極に属するものであるかS極に属するものであるかの判定が行われる。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−25277公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のモータ制御装置においては、簡易センサ位置検出方法の場合、電気角の1周期において6ステップの分解能で磁極位置を検出するようになっているので、分解能が極めて低く、モータを始動する際の磁極位置の検出誤差が極めて大きくなってしまう。また、低、中速領域でモータを駆動する場合、モータ回転速度の速度変動が大きいので、磁極位置検出部を補正した場合、磁極位置の検出精度が低くなってしまう。したがって、検出された磁極位置に基づいてモータを駆動すると、十分なモータトルクを発生させることができない。
【0013】
また、センサレス位置検出方法の場合、モータ回転速度が高くなり、高速領域でモータを駆動すると、ステータコイルに供給される電流等に高周波成分が発生し、該高周波成分とd軸電流指令値及びq軸電流指令値のうちの少なくとも一方に注入される高周波電流とが干渉し、磁極位置の検出精度が低くなってしまう。
【0014】
そこで、モータを始動する際、及びモータを低、中速領域で駆動する際にはセンサレス位置検出方法によって磁極位置を検出し、モータ回転速度が設定値以上になって、高速領域でモータを駆動する際には磁極位置の検出方法を切り換え、簡易センサ位置検出方法によって磁極位置を検出するようにしたモータ制御方法が考えられる。
【0015】
ところが、センサレス位置検出方法によって検出された磁極位置、すなわち、センサレス磁極位置と、簡易センサ位置検出方法によって検出された磁極位置、すなわち、センサ磁極位置とは異なり、両者間に所定の差が形成されてしまう。
【0016】
図2は従来のモータ制御方法において磁極位置の検出方法を切り換えたときのタイムチャートである。
【0017】
図において、L1は実磁極位置、L2はセンサレス磁極位置、L3はセンサ磁極位置である。
【0018】
モータを始動する際にはセンサレス磁極位置L2に基づいてモータが駆動され、タイミングt1でモータ回転速度が設定値以上になると、磁極位置の検出方法が切り換えられ、センサ磁極位置L3に基づいてモータが駆動される。したがって、磁極位置の検出方法の切換えに伴って、遷移線m1で表されるように、磁極位置がセンサレス磁極位置L2からセンサ磁極位置L3に急激に変化してしまうので、モータに供給される電流の波形に乱れが発生し、モータに過電流が流れたり、モータトルクが急激に変動したりして、モータを安定させて駆動することができなくなってしまう。
【0019】
本発明は、前記従来のモータ制御方法の問題点を解決して、電動機械を始動する際に十分な電動機械トルクを発生させることができ、高速領域で電動機械を駆動したときに、磁極位置の検出精度が低くなることがなく、電動機械を安定させて駆動することができる電動機械制御装置、電動機械制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の電動機械制御装置においては、電動機械と、第1の検出方法で電動機械の磁極位置を第1の検出磁極位置として検出する第1の磁極位置検出処理手段と、第2の検出方法で電動機械の磁極位置を第2の検出磁極位置として検出する第2の磁極位置検出処理手段と、磁極位置を、所定の遷移時間において第1の検出磁極位置と第2の検出磁極位置との間で徐々に切り換える切換処理手段とを有する。
そして、該切換処理手段は、第1、第2の検出磁極位置の磁極位置差を算出し、該磁極位置差に対応させて第1、第2の検出磁極位置の変化量を変化させる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場合、電動機械制御装置としてのモータ制御装置について説明する。
【0027】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるモータ制御装置の機能ブロック図である。
【0028】
図において、31は電動機械としてのモータ、91は第1の検出方法でモータ31の磁極位置を第1の検出磁極位置として検出する第1の磁極位置検出処理手段としてのセンサレス磁極位置検出処理手段、92は第2の検出方法でモータ31の磁極位置を第2の検出磁極位置として検出する第2の磁極位置検出処理手段としてのセンサ磁極位置検出処理手段、93は磁極位置を、所定の遷移時間において第1の検出磁極位置と第2の検出磁極位置との間で徐々に切り換える切換処理手段である。
【0029】
図3は本発明の第1の実施の形態における電動車両の駆動制御装置のブロック図、図4は本発明の第1の実施の形態における簡易センサ位置検出方法によって発生させられる位置検出信号のタイムチャート、図5は本発明の第1の実施の形態における磁極位置検出値と実磁極位置との関係を示すタイムチャートである。
【0030】
図において、45はモータ制御装置、31は電動機械としてのモータであり、該モータ31としてDCブラシレスモータを使用することができる。前記モータ31は、回転自在に配設された図示されないロータ、及び該ロータより径方向外方に配設された図示されないステータを備える。前記ロータは、図示されないシャフトに取り付けられたロータコア、及び該ロータコアの円周方向における複数箇所に配設された永久磁石を備え、該永久磁石のS極及びN極によって磁極対が構成される。また、前記ステータは、円周方向における複数箇所に、径方向内方に向けて突出させてティースが形成された図示されないステータコア、並びに前記ティースに巻装されたU相、V相及びW相のコイルとしてのステータコイルを備える。
【0031】
そして、前記モータ31を駆動して電動車両を走行させるために、バッテリ14からの直流の電流がインバータ40によってU相、V相及びW相の電流Iu、Iv、Iwに変換され、各相の電流Iu、Iv、Iwはそれぞれ各ステータコイルに供給される。
【0032】
そのために、前記インバータ40は、6個のスイッチング素子としての図示されないトランジスタを備え、各トランジスタを選択的にオン・オフさせることによって、前記各相の電流Iu、Iv、Iwを発生させることができるようになっている。
【0033】
ところで、前記各ステータコイルはスター結線されているので、各相のうちの二つの相の電流の値が決まると、残りの一つの相の電流の値も決まる。したがって、各相の電流Iu、Iv、Iwを制御するために、例えば、所定の二つのステータコイルのリード線にU相及びV相の電流Iu、Ivを検出する電流検出部としての電流センサ33、34が配設され、該電流センサ33、34は、検出電流iu、ivをモータ制御装置45のUV−dq変換部61に送る。
【0034】
該モータ制御装置45には、コンピュータとして機能する図示されないCPUのほかに、データを記録したり、各種のプログラムを記録したりするためのRAM、ROM等の図示されない記録装置が配設される。
【0035】
そして、前記ROMには、各種のプログラム、データ等が記録されるようになっているが、プログラム、データ等を外部記憶装置を構成する図示されない記録媒体に記録することもできる。この場合、例えば、前記モータ制御装置45に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記記録媒体から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに記録することもできる。したがって、前記記録媒体を交換することによって、前記プログラム、データ等を更新することもできる。
【0036】
そして、前記検出電流iu、ivを受けると、前記モータ制御装置45の図示されない検出電流算出処理手段は、検出電流算出処理を行い、検出電流iu、ivに基づいて検出電流iwを算出する。
【0037】
また、前記モータ制御装置45の図示されない電動機械回転速度算出処理手段としてのモータ回転速度算出処理手段は、電動機械回転速度算出処理としてのモータ回転速度算出処理を行い、磁極位置検出部46によって検出された磁極位置θn、検出パルス等に基づいて、電動機械回転速度としてのモータ回転速度NMを算出する。
【0038】
前記車両制御装置の指令値発生処理手段としての指令値発生部は、指令値発生処理を行い、前記車速V、及び図示されないアクセルセンサによって検出されたアクセル開度αに基づいて車両要求トルクTO* を算出し、該車両要求トルクTO* に対応させて、電動機械目標トルクとしてのモータ目標トルク(トルク指令値)TM* を発生させ、該モータ目標トルクTM* を前記モータ制御装置45に送る。
【0039】
該モータ制御装置45のROMはd軸用及びq軸用の指令値マップを備える。そして、前記モータ制御装置45の指令値算出処理手段としてのトルク指令・電流指令変換部47は、指令値算出処理を行い、バッテリ電圧検出センサ15によって検出されたバッテリ14の電圧、すなわち、バッテリ電圧VBを読み込むとともに、モータ回転速度NM及びモータ目標トルクTM* を読み込み、前記各指令値マップを参照して、前記モータ目標トルクTM* に対応するd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* を第1の指令値及び電流指令値として算出し、前記d軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* をそれぞれ加算器21及び減算器63に送る。
【0040】
そして、前記磁極位置θnを検出するために、前記d軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* のうちの少なくとも一方、本実施の形態においては、d軸電流指令値id* に高周波成分として高周波電流Ihが注入される。そのために、モータ制御装置45に高周波成分発生処理手段としての高周波電流発生部48が配設され、該高周波電流発生部48に制御信号SG1が送られる。該制御信号SG1は、モータ制御装置45のセンサレス磁極位置検出処理手段91の高周波成分注入処理手段によって発生させられ、モータ31の始動を開始する際、又はモータ回転速度が低くなったときにオンにされ、モータ回転速度が高くなり、第1の位置検出部22における精度が十分に高くなったときにオフにされる。
【0041】
そして、前記制御信号SG1がオンになると、高周波電流発生部48は、高周波成分発生処理を行い、高周波電流Ihを発生させ、加算器21に送り、該加算器21において、前記d軸電流指令値id* に高周波電流Ihが注入される。その結果、加算器21から減算器62にd軸電流指令値idh* が送られる。なお、前記加算器21によって高周波成分注入部が構成される。
【0042】
ところで、前記モータ制御装置45においては、ロータにおける磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採ったd−q軸モデル上でベクトル制御演算によるフィードバック制御が行われるようになっている。
【0043】
そのために、前記モータ制御装置45は、電流センサ33、34から検出電流iu、ivを読み込み、前記検出電流算出処理手段は、検出電流iwを算出する。前記UV−dq変換部61は、前記検出電流iu、iv、iw及び前記磁極位置θnに基づいて三相/二相変換を行い、検出電流iu、iv、iwをそれぞれd軸電流id及びq軸電流iqに変換する。
【0044】
そして、d軸電流idは減算器62に送られ、該減算器62において前記d軸電流指令値idh* とd軸電流idとのd軸電流偏差Δidが算出され、該d軸電流偏差Δidが電圧指令値発生処理手段としての電圧指令値発生部64に送られる。一方、q軸電流iqは減算器63に送られ、該減算器63において前記q軸電流指令値iq* とq軸電流iqとのq軸電流偏差Δiqが算出され、該q軸電流偏差Δiqが前記電圧指令値発生部64に送られる。
【0045】
そして、該電圧指令値発生部64は、前記d軸電流偏差Δid及びq軸電流偏差Δiqが零(0)になるように、2軸上のインバータ出力としてのd軸電圧指令値Vd* 及びq軸電圧指令値Vq* をそれぞれ発生させ、dq−UV変換部67に送る。なお、前記d軸電圧指令値Vd* 及びq軸電圧指令値Vq* によって第2の指令値及び電圧指令値が構成される。
【0046】
続いて、前記dq−UV変換部67は、前記d軸電圧指令値Vd* 、q軸電圧指令値Vq* 及び磁極位置θnに基づいて二相/三相変換を行い、d軸電圧指令値Vd* 及びq軸電圧指令値Vq* をU相、V相及びW相の電圧指令値Vu* 、Vv* 、Vw* に変換し、該電圧指令値Vu* 、Vv* 、Vw* をPWM発生部68に送る。該PWM発生部68は、前記各相の電圧指令値Vu* 、Vv* 、Vw* 及び前記バッテリ電圧VBに基づいて、電圧指令値Vu* 、Vv* 、Vw* に対応するパルス幅を有する各相のパルス幅変調信号Mu、Mv、Mwを発生させ、ドライブ回路51に送る。
【0047】
該ドライブ回路51は、前記各相のパルス幅変調信号Mu、Mv、Mwを受けて、トランジスタを駆動するための6個の駆動信号をそれぞれ発生させ、該駆動信号をインバータ40に送る。該インバータ40は、前記駆動信号がオンの間だけトランジスタをオンにして各相の電流Iu、Iv、Iwを発生させ、該各相の電流Iu、Iv、Iwを前記各ステータコイルに供給する。このように、モータ31を駆動することによって電動車両を走行させることができる。
【0048】
なお、前記PWM発生部68、ドライブ回路51、インバータ40等によって、モータ31を駆動する電動機械駆動処理手段としてのモータ駆動処理手段が構成される。
【0049】
ところで、本実施の形態においては、レゾルバ等のセンサを使用することなく、磁極位置検出部46によって磁極位置θnが検出されるようになっている。そのために、前記磁極位置検出部46は、第1、第2の位置検出部22、23及び選択処理部24を備える。
【0050】
前記モータ31に簡易的な位置センサ43が配設され、該位置センサ43として、例えば、MRE等の磁気抵抗素子が使用され、前記第1の位置検出部22の第2の磁極位置検出処理手段としてのセンサ磁極位置検出処理手段92(図1)は、第2の磁極位置検出処理としてのセンサ磁極位置検出処理を行い、第2の検出方法としての簡易センサ位置検出方法によって、第2の検出磁極位置としてのセンサ磁極位置θkを検出する。
【0051】
そのために、例えば、ロータのシャフトにドラムが取り付けられ、該ドラムに歯が形成され、歯の有無によって図4に示されるように、所定の角度(本実施の形態においては、60〔°〕)ごとに磁極位置情報としての位置検出信号Pu、Pv、Pwを発生させ、該位置検出信号Pu、Pv、Pwを第1の位置検出部22に送る。
【0052】
前記位置検出信号Pu、Pv、Pwは、それぞれ電気角で180〔°〕ごとに信号レベルが切り換わり、互いに電気角で120〔°〕ずつ位相をずらして発生させられる。したがって、前記位置検出信号Pu、Pv、Pwの信号レベルの組合せは6個のパターンから成る。
【0053】
そして、前記センサ磁極位置検出処理手段92の図示されない磁極位置検出値取得処理手段は、磁極位置検出値取得処理を行い、前記位置検出信号Pu、Pv、Pwを受け、位置検出信号Pu、Pv、Pwの信号レベルの組合せに基づいて6個の検出パルスを発生させ、各検出パルスに基づいて電気角の1周期である360〔°〕において6ステップの分解能で、検出パルスが発生させられたときの磁極位置を磁極位置検出値θpとして取得する。
【0054】
ところで、図5の線L11で示されるように、時間が経過し、検出パルスが発生させられるたびに、磁極位置検出値θpは階段状に変化させられるので、線L12で示される実磁極位置と磁極位置検出値θpとは一致しない。
【0055】
すなわち、実磁極位置が0〔°〕以上60〔°〕未満、60〔°〕以上120〔°〕未満、120〔°〕以上180〔°〕未満、180〔°〕以上240〔°〕未満、240〔°〕以上300〔°〕未満、及び300〔°〕以上360〔°〕未満の各位置検出可能範囲にあるときの各磁極位置検出値θpはそれぞれ0、60、120、180、240、300〔°〕になる。
【0056】
そこで、前記センサ磁極位置検出処理手段92の図示されない補正処理手段は、補正処理を行い、取得された磁極位置検出値θpを次のように補正してセンサ磁極位置θkを検出するようにしている。
【0057】
モータ回転速度NMが設定速度NMsより高い場合、前記補正処理手段は、前記磁極位置検出値θpを、例えば、そのときのモータ回転速度に基づいて比例計算によって線形補間を行うことにより補正し、補正された磁極位置検出値θpをセンサ磁極位置θkとして検出する。すなわち、検出パルスが発生させられてから現在までに経過した時間をτとすると、センサ磁極位置θkは、
θk=θp+NM・τ
になる。
【0058】
また、前記モータ回転速度NMが設定速度NMs以下である場合、磁極位置は前記各磁極位置検出値θpによって決まる各位置検出可能範囲のどこかにあるので、誤差を平均的に最小にするため、前記補正処理手段は、前記各磁極位置検出値θpの中間点をセンサ磁極位置θk
θk=θp+30〔°〕
として検出する。
【0059】
一方、前記第2の位置検出部23の第1の磁極位置検出処理手段としてのセンサレス磁極位置検出処理手段91は、第1の磁極位置検出処理としてのセンサレス磁極位置検出処理を行い、前述されたように、d軸電流指令値id* に高周波電流Ihを注入し、第1の検出方法としてのセンサレス位置検出方法によって、第1の検出磁極位置としてのセンサレス磁極位置θmを検出し、推定する。
【0060】
そのために、前記センサレス磁極位置検出処理手段91は、0〜±180〔°〕の所定の磁極位置を初期位置として設定し、初期位置として設定された磁極位置に基づいて推定d−q座標を想定し、該推定d−q座標においてd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* を発生させる。
【0061】
続いて、前記加算器21によって、d軸電流指令値id* に高周波電流Ihが注入されると、前記d軸電圧指令値Vd* 及びq軸電圧指令値Vq* に高周波電圧が発生させられる。この場合、該高周波電圧が発生させられたd軸電圧指令値Vd* 及びq軸電圧指令値Vq* には、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとの差によって推定されたセンサレス磁極位置θmと実磁極位置との誤差情報Vgが含まれる。そこで、前記センサレス磁極位置検出処理手段91は、q軸電圧指令値Vq* を読み込み、該q軸電圧指令値Vq* をバンドパスフィルタ(BPF)25に通して、高周波成分だけを取り出し、演算値Vdhとし、該演算値Vdhの座標を座標変換部49によって変換して演算値Vcosとした後、該演算値Vcosを更にローパスフィルタ(LPF)51に通して直流成分(低周波成分)を取り出し、誤差情報Vgを取得する。
【0062】
続いて、前記センサレス磁極位置検出処理手段91は、前記誤差情報Vgを減算器26に送り、あらかじめ設定された誤差指令値Vseと誤差情報Vgとの偏差を算出し、前記誤差指令値Vseに零をセットし、誤差情報Vgが零になるように演算を行う。その結果、推定されたセンサレス磁極位置θmと実磁極位置との差が小さくなって収束し、センサレス磁極位置θmが電気角で検出される。なお、52はPID演算器(PID)、53は速度推定値ωmを算出する速度推定値算出処理手段としての補償器(Km)、54は速度推定値ωmを積分してセンサレス磁極位置θmを算出する積分器(1/s)である。なお、前記速度推定値ωmによってモータ回転速度NMの推定値が表される。
【0063】
本実施の形態においては、d軸電流指令値id* に高周波電流Ihが注入されるようになっているが、q軸電流指令値iq* に高周波電流を注入したり、d軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* のいずれにも高周波電流を注入したりすることができる。
【0064】
ところで、前記簡易センサ位置検出方法の場合、電気角の1周期において6ステップの分解能でセンサ磁極位置θkを検出するようになっているので、分解能が極めて低く、モータ31を始動する際のセンサ磁極位置θkの検出誤差が極めて大きくなってしまう。また、低、中速領域でモータ31を駆動する場合、モータ回転速度NMの速度変動が大きいので、補正処理を行った場合、センサ磁極位置θkの検出精度が低くなってしまう。したがって、検出されたセンサ磁極位置θkに基づいてモータ31を駆動すると、十分なモータトルクTMを発生させることができない。
【0065】
また、センサレス位置検出方法の場合、モータ回転速度NMが高くなり、高速領域でモータ31を駆動すると、ステータコイルに供給される電流Iu、Iv、Iw等に高周波成分が発生し、該高周波成分とd軸電流指令値id* に注入される高周波電流Ihとが干渉し、センサレス磁極位置θmの検出精度が低くなってしまう。
【0066】
そこで、モータ31を始動する際、及びモータ回転速度NMが設定値NMthより低く、モータ31を低・中速領域で駆動する際にはセンサレス位置検出方法によってセンサレス磁極位置θmを検出し、モータ回転速度NMが設定値NMth以上になって、モータ31を高速領域で駆動する際には、選択処理部24において磁極位置の検出方法を切り換え、簡易センサ位置検出方法によってセンサ磁極位置θkを検出するようにしている。
【0067】
図6は本発明の第1の実施の形態におけるモータ制御装置の動作を示すメインフローチャート、図7は本発明の第1の実施の形態におけるセンサレス磁極位置検出処理のサブルーチンを示す図、図8は本発明の第1の実施の形態におけるセンサ磁極位置検出処理のサブルーチンを示す図である。
【0068】
まず、モータ31(図3)が始動されると、前記センサレス磁極位置検出処理手段91(図1)はセンサレス磁極位置θmを検出する。
【0069】
そのために、前記センサレス磁極位置検出処理手段91は、所定の磁極位置を初期位置として設定し、設定された初期位置に基づいて、推定d−q座標を想定し、該推定d−q座標において、モータ31を駆動するためのd軸電流指令値id* 及びq軸電流指令値iq* を発生させる。そして、前記センサレス磁極位置検出処理手段91の図示されない高周波成分注入処理手段は、高周波成分注入処理を行い、高周波電流発生部48に制御信号SG1を送り、d軸電流指令値id* に高周波電流Ihを注入してd軸電圧指令値Vd* 及びq軸電圧指令値Vq* に高周波電圧を発生させる。なお、d軸電圧指令値Vd* 及びq軸電圧指令値Vq* によって高周波成分注入指令値が構成される。
【0070】
そして、前記センサレス磁極位置検出処理手段91の図示されない磁極位置特定処理手段は、磁極位置特定処理を行い、前記q軸電圧指令値Vq* 及び初期位置に基づいて、センサレス位置検出方法によってセンサレス磁極位置θmを特定することにより検出する。
【0071】
また、前記センサ磁極位置検出処理手段92はセンサ磁極位置θkを検出する。
【0072】
そのために、前記センサ磁極位置検出処理手段92は、前記位置検出信号Pu、Pv、Pwを受け、位置検出信号Pu、Pv、Pwの信号レベルの組合せに基づいて6個の検出パルスを発生させ、各検出パルスに基づいて電気角の1周期である360〔°〕において6ステップの分解能で、検出パルスが発生させられたときの磁極位置を磁極位置検出値θpとして取得する。
【0073】
続いて、前記センサ磁極位置検出処理手段92の前記補正処理手段は、補正処理を行い、モータ回転速度NMを読み込み、発生させられた磁極位置検出値θpをモータ回転速度NMに基づいて補正してセンサ磁極位置θkを検出する。
【0074】
このようにしてセンサレス磁極位置θm及びセンサ磁極位置θkが検出されると、前記選択処理部24は、選択処理を行い、センサレス磁極位置θmを磁極位置θnとして設定し、該磁極位置θnをUV−dq変換部61及びdq−UV変換部67に送る。そして、前記モータ制御装置45の図示されない駆動処理手段は、駆動処理を行い、磁極位置θnに基づいてモータ31を駆動する。 続いて、前記モータ制御装置45の図示されない切換条件成立判断処理手段は、切換条件成立判断処理を行い、モータ回転速度NMを読み込み、モータ回転速度NMが設定値NMth以上であるかどうかによって磁極位置の第1の切換条件が成立したかどうかを判断する。モータ回転速度NMが設定値NMth以上である場合、切換条件成立判断処理手段は、第1の切換条件が成立したと判断し、前記選択処理部24の切換処理手段93は、切換処理を行い、磁極位置θnの設定をセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換える。
【0075】
そして、前記選択処理部24は、センサ磁極位置θkを磁極位置θnとして設定し、該磁極位置θnをUV−dq変換部61及びdq−UV変換部67に送る。次に、前記駆動処理手段は、磁極位置θnに基づいてモータ31を駆動する。
【0076】
続いて、前記切換条件成立判断処理手段は、モータ回転速度NMを読み込み、モータ回転速度NMが設定値NMthより小さいかどうかによって磁極位置の第2の切換条件が成立したかどうかを判断する。モータ回転速度NMが設定値NMthより小さい場合、切換条件成立判断処理手段は、磁極位置の第2の切換条件が成立したと判断する。そして、第2の切換条件が成立した場合、モータ制御装置45はモータ31が停止させられたかどうかを判断し、モータ31が停止させられていない場合、前記切換処理手段93は、磁極位置θnの設定をセンサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換える。
【0077】
このように、モータ31を始動する際、及びモータ31を低・中速領域で駆動する際にはセンサレス磁極位置θmに基づいて、モータ31を高速領域で駆動する際には磁極位置の検出方法を切り換え、簡易センサ位置検出方法によってセンサ磁極位置θkを検出するようにしている。
【0078】
したがって、モータ31を始動する際、及びモータ31を低・中速領域で駆動する際に、モータ回転速度NMの速度変動が大きくても、センサレス磁極位置θmが磁極位置θnとして設定されるので、磁極位置θnの検出精度を高くすることができる。その結果、検出された磁極位置θnに基づいてモータ31を駆動したときに十分なモータトルクTMを発生させることができる。また、モータ31を高速領域で駆動する際に、ステータコイルに供給される電流Iu、Iv、Iw等に高周波成分が発生しても、センサ磁極位置θkが磁極位置θnとして設定されるので、磁極位置θnの検出精度を高くすることができる。
【0079】
なお、本実施の形態においては、磁極位置θnの設定をセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換える際、及びセンサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換える際の各設定値NMthは説明の便宜上等しくされているが、実際はヒステリシスを持たせ、磁極位置θnの設定をセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換える際の設定値は、センサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換える際の設定値より大きくされる。
【0080】
次に、図6のフローチャートについて説明する。
ステップS1 センサレス磁極位置検出処理を行う。
ステップS2 センサ磁極位置検出処理を行う。
ステップS3 センサ磁極位置θkが磁極位置θnとして設定されているかどうかを判断する。センサ磁極位置θkが磁極位置θnとして設定されている場合はステップS9に、設定されていない場合はステップS4に進む。
ステップS4 センサレス磁極位置θmを磁極位置θnとして設定する。
ステップS5 モータ31を駆動する。
ステップS6 モータ回転速度NMが設定値NMth以上であるかどうかを判断する。モータ回転速度NMが設定値NMth以上である場合はステップS7に進み、モータ回転速度NMが設定値NMthより小さい場合はステップS1に戻る。
ステップS7 切換処理を行う。
ステップS8 センサ磁極位置θkを磁極位置θnとして設定する。
ステップS9 モータ31を駆動する。
ステップS10 モータ回転速度NMが設定値NMthより小さいかどうかを判断する。モータ回転速度NMが設定値NMthより小さい場合はステップS11に進み、モータ回転速度NMが設定値NMth以上である場合はステップS1に戻る。
ステップS11 モータ31が停止させられたかどうかを判断する。モータ25が停止させられた場合は処理を終了し、停止させられていない場合はステップS12に進む。
ステップS12 切換処理を行い、ステップS1に戻る。
【0081】
次に、図7のフローチャートについて説明する。
ステップS1−1 高調波電流Ihを注入する。
ステップS1−2 センサレス磁極位置θmを検出し、リターンする。
【0082】
次に、図8のフローチャートについて説明する。
ステップS2−1 検出パルスを発生させる。
ステップS2−2 磁極位置検出値θpを取得する。
ステップS2−3 モータ回転速度NMを読み込む。
ステップS2−4 磁極位置検出値θpを補正し、リターンする。
【0083】
ところで、前記切換処理手段93は、磁極位置θnの設定をセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換えたり、センサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換えたりするが、センサレス磁極位置θmとセンサ磁極位置θkとは異なり、両者間に所定の差が形成されるので、センサ磁極位置θkとセンサレス磁極位置θmとが瞬間的に切り換わると、モータ31に供給される電流Iu、Iv、Iwの波形に乱れが発生し、モータ31に過電流が流れたり、モータトルクTMが急激に変動したりして、モータ31を安定させて駆動することができなくなってしまう。
【0084】
そこで、前記切換処理においては、一定の時間をかけてセンサ磁極位置θkとセンサレス磁極位置θmとの切換えを行うようにしている。
【0085】
図9は本発明の第1の実施の形態における切換処理のサブルーチンを示す図、図10は本発明の第1の実施の形態における荷重割合マップを示す図である。なお、この場合、ステップS7における磁極位置θnの設定をセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換える場合と、ステップS12におけるセンサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換える場合とでは同様な切換処理が行われるので、ステップS7の切換処理についてだけ説明する。
【0086】
まず、切換処理手段93(図1)は、センサレス磁極位置θmを読み込むとともに、センサ磁極位置θkを読み込む。続いて、切換処理手段93は、ROMに記録された図10に示される荷重割合マップを参照し、センサレス磁極位置θmの荷重割合γm及びセンサ磁極位置θkの荷重割合γkを読み出す。なお、この場合、荷重割合γm、γkはいずれも百分率で表される。
【0087】
続いて、前記切換処理手段93の図示されない遷移磁極位置算出処理手段は、遷移磁極位置算出処理を行い、荷重割合γm、γkに基づいて、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換えるための遷移状態の磁極位置を表す遷移磁極位置θmk
θmk=(θm・γm+θk・γk)/100
を算出する。
【0088】
ところで、この場合、磁極位置θnの設定をセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換えるに当たり、時間が経過するごとに荷重割合γmが次第に小さくなるように変化させられ、それに伴って、荷重割合γkが次第に大きくなるように変化させられる。
【0089】
そのために、前記荷重マップにおいては、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkへの切換えが開始されるまで、切換えが行われている遷移時間τaの間、及び切換えが終了した後について、荷重割合γm、γkが時間の経過に対応させて設定され、本実施の形態においては、
γm+γk=100〔%〕
にされる。
【0090】
したがって、タイミングt11でセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkへの切換えが開始されるまでは、荷重割合γmが100〔%〕に、荷重割合γkが0〔%〕にされ、タイミングt11〜t12までの遷移時間τaの間に、荷重割合γmが一定の第1の変化量、本実施の形態においては、減小率Δγmで小さくされ、荷重割合γkが一定の第2の変化量、本実施の形態においては、増加率Δγkで大きくされる。
【0091】
本実施の形態においては、荷重割合γm、γkはリニアに変化させられ、減小率Δγm及び増加率Δγkが一定にされるようになっているが、荷重割合γm、γkを任意の関数で変化させることができる。
【0092】
このようにして遷移磁極位置θmkが算出されると、前記切換処理手段93は、遷移時間τaの間遷移磁極位置θmkを磁極位置θnとして設定し、磁極位置θnをセンサレス磁極位置θmとセンサ磁極位置θkとの間で徐々に切り換える。
【0093】
このように、磁極位置θnの設定をセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換えたり、センサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換えたりする際に、荷重割合γm、γkが徐々に変化させられるので、センサ磁極位置θkとセンサレス磁極位置θmとが瞬間的に切り換わことがなくなる。したがって、モータ31に供給される電流Iu、Iv、Iwの波形に乱れが発生することがなくなり、モータ31に過電流が流れたり、モータトルクTMが急激に変動したりするのを防止することができる。その結果、モータ31を安定させて駆動することができる。
【0094】
なお、センサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換える場合には、荷重割合γkが一定の第3の変化量、本実施の形態においては、減小率Δγkで小さくされ、荷重割合γmが一定の第4の変化量、本実施の形態においては、増加率Δγmで大きくされる。
【0095】
次に、図9のフローチャートについて説明する。
ステップS7−1 センサレス磁極位置θmを読み込む。
ステップS7−2 センサ磁極位置θkを読み込む。
ステップS7−3 遷移磁極位置算出処理を行う。
ステップS7−4 磁極位置θnを決定し、リターンする。
【0096】
図11は本発明の第1の実施の形態における低・中速領域でモータを駆動したときの磁極位置及びモータ回転速度を表すタイムチャート、図12は本発明の第1の実施の形態における高速領域でモータを駆動したときの磁極位置を表すタイムチャート、図13は本発明の第1の実施の形態における磁極位置の検出方法を切り換えたときの磁極位置を表すタイムチャートである。
【0097】
図において、SG2は検出パルス信号、Tpは該検出パルス信号SG2に発生させられる検出パルスのパルス幅であり、該パルス幅Tpに基づいてモータ回転速度NMを算出することができる。
【0098】
また、θrは実磁極位置、θmはセンサレス磁極位置、θkはセンサ磁極位置、NMrは実際のモータ回転速度、NMmはセンサレス磁極位置θmでモータ31(図3)を駆動したときのモータ回転速度、NMkはセンサ磁極位置θkでモータ31を駆動したときのモータ回転速度である。
【0099】
低・中速領域でモータ31を駆動する場合、図11に示されるように、センサ磁極位置θkでモータ31を駆動したときのモータ回転速度NMkの変動が大きいので、磁極位置検出値θpをモータ回転速度NMkに基づいて補正してセンサ磁極位置θkを検出すると、センサ磁極位置θkと実磁極位置θrとの差が大きくなり、検出誤差が大きくなってしまう。
【0100】
これに対して、センサレス磁極位置θmと実磁極位置θrとの差は小さく、検出誤差が小さい。
【0101】
また、高速領域でモータ31を駆動する場合、モータ回転速度NMkの変動が小さくなるので、磁極位置検出値θpをモータ回転速度NMkに基づいて補正してセンサ磁極位置θkを検出しても、図12に示されるように、センサ磁極位置θkと実磁極位置θrとの差は小さく、検出誤差も小さい。
【0102】
これに対して、センサレス位置検出方法においては、前述されたように、ステータコイルに供給される電流Iu、Iv、Iw等に高周波成分が発生し、該高周波成分とd軸電流指令値id* に注入される高周波電流Ihとが干渉し、センサレス磁極位置θmの検出精度が低くなり、センサレス磁極位置θmと実磁極位置θrとの差は大きく、検出誤差も大きい。
【0103】
このように、低・中速領域においては、センサレス磁極位置θmに基づいてモータ31を駆動するのが好ましく、高速領域では、センサ磁極位置θkに基づいてモータ31を駆動するのが好ましい。
【0104】
そして、前述されたように、遷移磁極位置θmkを設定し、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに徐々に切り換えると、磁極位置θnは、図13に示されるように変化する。
【0105】
すなわち、タイミングt11でモータ回転速度NMが設定値NMth以上になると、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkへの切換えが開始され、磁極位置θnが遷移線m11で表されるように徐々に変化し、タイミングt12でセンサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkへの切換えが終了する。 ところで、センサレス磁極位置θmとセンサ磁極位置θkとの差が小さい場合には、遷移時間τaを短くし、磁極位置θnの切換えを短時間で行っても、モータ31に過電流が流れたり、モータトルクTMが急激に変動したりすることが比較的に少ない。
【0106】
そこで、センサレス磁極位置θmとセンサ磁極位置θkとの差、すなわち、磁極位置差に応じて磁極位置θnの切換えを行うための遷移時間τaを変化させるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0107】
図14は本発明の第2の実施の形態における遷移磁極位置算出処理のサブルーチンを示す図、図15は本発明の第2の実施の形態における荷重割合変化量マップを示す図である。なお、図15において、横軸に磁極位置差Δθを、縦軸に荷重割合変化量Δγを採ってある。
【0108】
この場合、切換処理手段93(図1)の遷移磁極位置算出処理手段は、遷移磁極位置算出処理を行い、センサレス磁極位置θmとセンサ磁極位置θkとの磁極位置差Δθ
Δθ=|θm−θk|
を算出し、ROMに記録された図15の荷重割合変化量マップを参照し、磁極位置差Δθに対応する荷重割合γm、γkの変化量、すなわち、荷重割合変化量Δγ(本実施の形態においては、減小率Δγm又は増加率Δγk。センサ磁極位置θkからセンサレス磁極位置θmに切り換える場合には、減小率Δγk又は増加率Δγm。)を読み出し、荷重割合変化量Δγごとにあらかじめ記録された荷重割合マップのうちの荷重割合変化量Δγに対応する所定の図示されない荷重割合マップを参照し、荷重割合γm、γkを読み出す。
【0109】
続いて、遷移磁極位置算出処理手段は、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkに切り換えるための遷移状態の磁極位置を表す遷移磁極位置θmk
θmk=(θm・γm+θk・γk)/100
を算出する。
【0110】
ところで、前記荷重割合変化量マップにおいて、磁極位置差Δθが小さいほど遷移時間τaを短くするために荷重割合変化量Δγが大きくされ、磁極位置差Δθが大きいほど遷移時間τaを長くするために荷重割合変化量Δγが小さくされる。すなわち、磁極位置差Δθが閾(しきい)値Δθ1より小さい場合、荷重割合変化量Δγが100〔%〕にされ、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkへの切換えが一つのステップで瞬間的に行われる。また、磁極位置差Δθが閾値Δθ1以上になると、荷重割合変化量Δγは徐々に小さくされ、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkへの切換えが複数のステップで行われ、しかも、ステップの回数が徐々に多くされる。そして、磁極位置差Δθが閾値Δθ2以上になると、荷重割合変化量Δγは最小の値、例えば、10〔%〕にされ、センサレス磁極位置θmからセンサ磁極位置θkへの切換えが10回のステップで行われる。
【0111】
このように、磁極位置差Δθに応じて磁極位置θnの切換えを行うための遷移時間τaが変化させられ、磁極位置差Δθが大きいほど遷移時間τaが長く、磁極位置差Δθが小さいほど遷移時間τaが短くされるので、モータ31に過電流が流れたり、モータトルクTMが急激に変動したりするのを確実に防止することができる。
【0112】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS7−3−1 磁極位置差Δθを算出する。
ステップS7−3−2 荷重割合変化量Δγを読み出す。
ステップS7−3−3 遷移磁極位置θmkを算出し、リターンする。
【0113】
前記各実施の形態においては、磁極位置θnの設定を、センサレス位置検出方法によって検出されたセンサレス磁極位置θmと、簡易センサ位置検出方法によって検出されたセンサ磁極位置θkとの間で切り換えるようにした場合について説明しているが、レゾルバ等の通常の高精度の位置センサを使用して検出された磁極位置に基づいてモータ31を駆動している場合に、位置センサ43が何らかのフェールによって使用することができなくなった場合の、他の検出方法によって検出された磁極位置に切り換える場合に適用することもできる。
【0114】
また、本実施の形態においては、高周波成分として高周波電流Ihを注入するようにしているが、高周波成分として高周波電圧を注入することもできる。高周波電流Ih及び高周波電圧は、正弦波であっても、パルス波であってもよい。
【0115】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0116】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、電動機械制御装置においては、電動機械と、第1の検出方法で電動機械の磁極位置を第1の検出磁極位置として検出する第1の磁極位置検出処理手段と、第2の検出方法で電動機械の磁極位置を第2の検出磁極位置として検出する第2の磁極位置検出処理手段と、磁極位置を、所定の遷移時間において第1の検出磁極位置と第2の検出磁極位置との間で徐々に切り換える切換処理手段とを有する。
そして、該切換処理手段は、第1、第2の検出磁極位置の磁極位置差を算出し、該磁極位置差に対応させて第1、第2の検出磁極位置の変化量を変化させる。
【0117】
この場合、磁極位置は、所定の遷移時間において第1の検出磁極位置と第2の検出磁極位置との間で徐々に切り換えられ、瞬間的に切り換わことがなくなるので、電動機械に供給される電流の波形に乱れが発生することがなくなり、電動機械に過電流が流れたり、電動機械トルクが急激に変動したりするのを防止することができる。その結果、電動機械を安定させて駆動することができる。
【0119】
また、磁極位置差に対応させて第1、第2の検出磁極位置の変化量が変化させられるので、電動機械に過電流が流れたり、電動機械トルクが急激に変動したりするのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるモータ制御装置の機能ブロック図である。
【図2】従来のモータ制御方法において磁極位置の検出方法を切り換えたときのタイムチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態における電動車両の駆動制御装置のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における簡易センサ位置検出方法によって発生させられる位置検出信号のタイムチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における磁極位置検出値と実磁極位置との関係を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるモータ制御装置の動作を示すメインフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるセンサレス磁極位置検出処理のサブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるセンサ磁極位置検出処理のサブルーチンを示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における切換処理のサブルーチンを示す図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における荷重割合マップを示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における低・中速領域でモータを駆動したときの磁極位置及びモータ回転速度を表すタイムチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態における高速領域でモータを駆動したときの磁極位置を表すタイムチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態における磁極位置の検出方法を切り換えたときの磁極位置を表すタイムチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態における遷移磁極位置算出処理のサブルーチンを示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における荷重割合変化量マップを示す図である。
【符号の説明】
31 モータ
45 モータ制御装置
91 センサレス磁極位置検出処理手段
92 センサ磁極位置検出処理手段
93 切換処理手段

Claims (5)

  1. 電動機械と、第1の検出方法で電動機械の磁極位置を第1の検出磁極位置として検出する第1の磁極位置検出処理手段と、第2の検出方法で電動機械の磁極位置を第2の検出磁極位置として検出する第2の磁極位置検出処理手段と、磁極位置を、所定の遷移時間において第1の検出磁極位置と第2の検出磁極位置との間で徐々に切り換える切換処理手段とを有するとともに、該切換処理手段は、第1、第2の検出磁極位置の磁極位置差を算出し、該磁極位置差に対応させて第1、第2の検出磁極位置の変化量を変化させることを特徴とする電動機械制御装置。
  2. 前記切換処理手段は、電動機械の回転速度に基づいて磁極位置を切り換える請求項1に記載の電動機械制御装置
  3. 記第1の検出方法はセンサレス位置検出方法であり、第2の検出方法は簡易センサ位置検出方法である請求項1に記載の電動機械制御装置。
  4. 第1の検出方法で電動機械の磁極位置を第1の検出磁極位置として検出し、第2の検出方法で電動機械の磁極位置を第2の検出磁極位置として検出し、第1、第2の検出磁極位置の磁極位置差を算出し、該磁極位置差に対応させて第1、第2の検出磁極位置の変化量を変化させることにより、磁極位置を、所定の遷移時間において第1の検出磁極位置と第2の検出磁極位置との間で徐々に切り換えることを特徴とする電動機械制御方法。
  5. コンピュータを、第1の検出方法で電動機械の磁極位置を第1の検出磁極位置として検出する第1の磁極位置検出処理手段、第2の検出方法で電動機械の磁極位置を第2の検出磁極位置として検出する第2の磁極位置検出処理手段、及び磁極位置を、所定の遷移時間において第1の検出磁極位置と第2の検出磁極位置との間で徐々に切り換える切換処理手段として機能させるとともに、該切換処理手段は、第1、第2の検出磁極位置の磁極位置差を算出し、該磁極位置差に対応させて第1、第2の検出磁極位置の変化量を変化させることを特徴とするプログラム。
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