JP4280132B2 - ガスレーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスレーザ管に充填されたレーザ媒質ガスを放電励起してレーザビームを発生するガスレーザ装置に関する。
CO2ガスレーザ等の放電励起型ガスレーザ装置においては、一般にガラスやセラミックス等の誘電体のガスレーザ管にレーザ媒質ガスを封入し、ガスレーザ管の両端に設けられた一対の電極間に高電圧を印加し、ガスレーザ媒質を放電励起させることによりレーザビームを発生する構成となっている(特許文献1参照)。
特開2002−335028号公報
上記のようなガスレーザ装置においては、レーザ発振時に、ガスレーザ媒質は電離してプラズマ状態となり、プラズマの周囲に置かれたガスレーザ管は誘電体であるので負の電荷に帯電する。この時、負に帯電したガスレーザ管の内壁には、電離した正の電荷である陽イオンが引き寄せられる。このため、放電中で平衡状態にある陽イオンと負の電荷である電子のバランスが崩れる。放電電流が比較的大きい領域ではこの現象の影響は少ないものの、放電電流の低い領域では、この現象の影響により、放電が途絶えたり、レーザの出力が不安定になる等の問題があった。近年、医療分野で使用されるガスレーザ装置においては、治療対象の変化から低出力の傾向にあり、低放電電流域で安定した低出力のレーザを得ることが必要とされる。
本発明は、上記問題点を鑑み、低放電電流域でも放電動作を安定化させ、低いレーザ出力を安定して得ることができるガスレーザ装置を提供することを技術課題とする。
本発明は、上記課題を達成するために、次のような構成を備えることを特徴とする。
(1) ガラスからなるガスレーザ管の両端に設けられた一対の電極間に電圧を印加し、前記ガスレーザに封入されたレーザ媒質ガスを放電励起させてレーザビームを発生するガスレーザ装置において、前記ガスレーザ管の表面に冷却水を流通させるためにガスレーザ管の表面を覆うように設けられたガラスからなる冷却ジャケットと、前記ガスレーザ管に帯電した負電荷を除去する帯電除去手段であって、前記ガスレーザ管の表面と前記冷却ジャケットとの間に流れる冷却水に接して接地された導体部材を有する帯電除去手段と、を備えることを特徴とする。
(2) ガスレーザ管の両端に設けられた一対の電極間に電圧を印加し、前記ガスレーザに封入されたレーザ媒質ガスを放電励起させてレーザビームを発生するガスレーザ装置において、前記ガスレーザ管はレーザ媒質ガスを放電励起させる内部管と該内部管に通じた外部管とからなる二重の管構造を持ち、前記内部管の表面に冷却液を流通させるための冷却ジャケットと、前記冷却液に接して接地された導体部材と、前記外部管の外側表面に接触させて接地した導体と、を設けたことを特徴とする。
本発明は、低放電電流域でも放電動作を安定化させることができる。このため、低出力のレーザ光を安定して得ることができる。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る第1実施例のガスレーザ装置の概略構成図である。
1は、レーザガスが封入されたガスレーザ管であり、その材質はガラス又はセラミックス等の誘電体よりなる。本実施形態で説明するガスレーザ装置は、CO2レーザで、CO2ガス、N2ガス、Heガス等を混合したレーザ媒質ガスにより、9.6μm帯及び10.6μm帯のレーザ光を発振する。ガスレーザ管1の両端には、一対の電極である陽極2と陰極3とが設けられている。陰極3はグランドに接地がなされている。4は陽極2及び陰極3に接続された高圧電源である。5は出力ミラー、6は反射ミラーであり、これらは光共振器としての役割を持つ。出力ミラー5及び反射ミラー6は、それぞれフランジ7によってガスレーザ管1の両端部に固定されており、陽極2及び陰極3の放電空間部を挟んで対向して配置されている。8は銅やアルミ等の材質からなる導体であり、陰極3側の電気系の接地点と接続されることにより、グランドに接地がなされている。接地された導体8は、一対の電極2,3間に位置するガスレーザ管1の外側表面に接触し、外周全体を覆うように固定されている。なお、導体8は、非接地電極側である陽極2との間で、沿面放電が発生しない距離Dを確保して設けられている。高圧電源4から陽極2側に最大10kvの電圧が掛かるとした場合、沿面放電が発生しない距離Dとして6mm以上を確保する。
上記のような構成において、高圧電源4より、陽極2及び陰極3の両電極間へ電圧が印加されると、レーザガスが放電励起される。10は、レーザ放電が発生する放電域を示している。レーザガスの励起により放出された光は、出力ミラー5及び反射ミラー6の間で光増幅されて、出力ミラー5からレーザビーム11が出射される。
レーザ発振時、レーザガスは、陽イオンと電子に電離され、プラズマ状態となる。電離した陽イオンは陰極3に向かい、電子は陽極2へと向かう。このとき、プラズマの周囲に置かれたガスレーザ管1は負の電荷に帯電しようとするが、接地した導体8がガスレーザ管1の表面に取り付けられているので、負の電荷は導体8を通じて接地地点へと導かれる。すなわち、接地した導体8によりガスレーザ管1に帯電する負の電荷が除去される。ガスレーザ管1が負の電荷が帯電しないため(帯電が軽減されるため)、従来のガスレーザ装置に比べ、低い放電電流域でも安定した放電動作が得られ、低出力のレーザビームを安定して得ることができる。例えば、最大20Wのレーザ出力が得られるように医療用のガスレーザ装置を構成した場合、従来では0.75〜1mAの低電流で1〜2Wの低出力のレーザビームをも安定して得ることができなかった。そのため、従来では、安定したレーザが得られる出力(例えば、最大20Wを出力するように構成したレーザ装置においては、安定して得られる5W程度)のレーザビームをmsレベルの高周波数(2KHz)でパルス制御して小刻みに分割し、連続光を細かいパルス列することにより、4W以下の低出力のレーザビームを擬似的な連続光で得る方法が取られていた。しかし、上記のようにレーザビームをパルス制御しようとすると、制御が複雑になるし、そのための費用が高価となってしまう。これに対して、本方法によれば、この低電流領域でも安定した放電動作が行われ、1〜2Wの低出力のレーザ光を安定して得ることができ、低出力のレーザビームの連続光を発生させることができる。
低出力のレーザ光は、皮膚の切開時に小スポットビームにて使用される。一方、医療用のレーザ装置はある程度の高出力も必要とされ、例えば、皮膚の皺を除去する治療では、20Wの出力のレーザビームを大スポットに形成して使用される。
以上説明したガスレーザ装置においては、接地した導体8を、ガスレーザ管1の一対の電極間に位置する外側表面全体を覆うように取り付ける構成としたが、必ずしも全体を覆う必要は無く、一部でも良い。電離した陽イオンは陰極3側に向かうので、ガスレーザ管1における陰極3側の半分ほどに接地した導体8を取り付ける構成でも効果があった。接地した導体8をガスレーザ管1に接触させる領域は、安定した放電を必要とする低電流領域での帯電除去の程度に関係させて定めれば良い。
図2は、第2実施例の装置の概略構成図である。第2実施例は、図1のガスレーザ装置に空冷用の放熱フィンを追加し、その放熱フィンを接地した導体として用いた例である。図2において、16はひれ状形状の放熱フィンであり、アルミ等の導電と熱伝導に優れた材質からなり、ガスレーザ管1の表面を覆うように複数固定されている。放熱フィン16の一部はグランドに接地され、先の例の導体8の役目を兼ねる。第2実施例では、放電時の発熱を放射させ、ガスレーザ管1及びレーザガスを冷却するための放熱フィン16が接地した導体を兼ねるので、帯電除去手段の構成が簡略化される。
図3は、第3実施例の装置の概略構成図である。第3実施例は、水冷タイプのガスレーザ装置に本発明を適用した例である。図3において、ガラス等よりなる水冷ジャケット18は、ガスレーザ管1の表面を覆うように設けられている。ガスレーザ管1の表面と水冷ジャケット18との間は冷却水17が循環される構成となっている。冷却水17は、図示なき循環ポンプによって、流入口18aより流入され、ガスレーザ管1の表面と水冷ジャケット18との間の流路を通って流出口18bより流出する。流出口18bには接地された導体パイプ20が備えられており、導体パイプ20を介して冷却水は電気的にグランドに接地される。導体パイプ20は、導電性をもった材質、例えば、銅などから形成されている。
冷却水17は導電性を持つため、導体として役割を備える。ガスレーザ管1に帯電した負の電荷は、ガスレーザ管1の表面に接触する冷却水17によって流出口18bへと運ばれ、接地された導体パイプ20に引き寄せられて、ガスレーザ管1から除去される。なお、導体パイプ20を設ける代わりに、水冷ジャケット18自体を導電性を持つ導体部材とし、これをグランドに接地する構成としても良い。
この第3実施例では、放電時の発熱を放射させ、ガスレーザ管1及びレーザガスを冷却するための冷却水が、ガスレーザ管1に帯電した負電荷を除去する導体の役目を兼ねるので、構成が簡略化される。
図4は、第4実施例の装置の概略構成図である。第4実施例は、ガスレーザ管が内部管及び外部管の二重構造を持つ場合において、本発明を適用した例である。上記で説明した実施例1の図1及び実施例3の図3と同一要素については同符号を付している。
図4において、レーザガスが封入されたガスレーザ管は、内部管1aと外部管1bの二つの管構造を持つような構成となっている。内部管1aと外部管1bとは、レーザガスが流通するように連通している。1cは、内部管1aの陰極3と外部管1bとを連通させるための連通管である。28は、グランドに接地された導体であり、実施例1の導体8と同じく、外部管1bの外側表面に接触し、外周全体を覆うように固定されている。この導体28も、非接地電極側である陽極2との間で、沿面放電が発生しない距離Dを確保して設けられている。また、内部管1aの表面には、第3実施例と同様に、ガラス等よりなる水冷ジャケット18が設けられており、内部管1bの表面と水冷ジャケット18との間でレーザガスを冷却するための冷却水17が流れるようになっている。そして、流出口18bには接地された導体パイプ20が備えられており、導体パイプ20を介して冷却水17は電気的にグランドに接地される。
この第4実施例では、ガスレーザ管が内部管1a及び外部管1bの二重構造を持つようなガスレーザ装置において、内部管1a及び外部管1bの各表面に導体を設けることで、内部管1a及び外部管1bの各表面にて負の電荷を効率良く除去することができる。
本発明に係る第1実施例のガスレーザ装置の概略構成図である。 第2実施例の装置の概略構成図である。 第3実施例の装置の概略構成図である。 第4実施例の装置の概略構成図である。
符号の説明
1 ガスレーザ管
2 陽極
3 陰極
8 導体
10 放電域
16 放熱フィン
17 冷却水
20 導体パイプ
28 導体

Claims (2)

  1. ガラスからなるガスレーザ管の両端に設けられた一対の電極間に電圧を印加し、前記ガスレーザに封入されたレーザ媒質ガスを放電励起させてレーザビームを発生するガスレーザ装置において、前記ガスレーザ管の表面に冷却水を流通させるためにガスレーザ管の表面を覆うように設けられたガラスからなる冷却ジャケットと、前記ガスレーザ管に帯電した負電荷を除去する帯電除去手段であって、前記ガスレーザ管の表面と前記冷却ジャケットとの間に流れる冷却水に接して接地された導体部材を有する帯電除去手段と、を備えることを特徴とするガスレーザ装置。
  2. ガスレーザ管の両端に設けられた一対の電極間に電圧を印加し、前記ガスレーザに封入されたレーザ媒質ガスを放電励起させてレーザビームを発生するガスレーザ装置において、前記ガスレーザ管はレーザ媒質ガスを放電励起させる内部管と該内部管に通じた外部管とからなる二重の管構造を持ち、前記内部管の表面に冷却液を流通させるための冷却ジャケットと、前記冷却液に接して接地された導体部材と、前記外部管の外側表面に接触させて接地した導体と、を設けたことを特徴とするガスレーザ装置。
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