JP4279314B2 - 蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管 - Google Patents

蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管 Download PDF

Info

Publication number
JP4279314B2
JP4279314B2 JP2006529311A JP2006529311A JP4279314B2 JP 4279314 B2 JP4279314 B2 JP 4279314B2 JP 2006529311 A JP2006529311 A JP 2006529311A JP 2006529311 A JP2006529311 A JP 2006529311A JP 4279314 B2 JP4279314 B2 JP 4279314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
tube
fluorescent discharge
discharge tube
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006529311A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2006011431A1 (ja
Inventor
有弘 齋藤
博志 三浦
茂次 松原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Metals Neomaterial Ltd
Original Assignee
Neomax Materials Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Neomax Materials Co Ltd filed Critical Neomax Materials Co Ltd
Publication of JPWO2006011431A1 publication Critical patent/JPWO2006011431A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4279314B2 publication Critical patent/JP4279314B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/04Electrodes; Screens; Shields
    • H01J61/06Main electrodes
    • H01J61/067Main electrodes for low-pressure discharge lamps
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/04Electrodes; Screens; Shields
    • H01J61/06Main electrodes
    • H01J61/067Main electrodes for low-pressure discharge lamps
    • H01J61/0675Main electrodes for low-pressure discharge lamps characterised by the material of the electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/04Electrodes; Screens; Shields
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/02Details
    • H01J61/04Electrodes; Screens; Shields
    • H01J61/06Main electrodes
    • H01J61/067Main electrodes for low-pressure discharge lamps
    • H01J61/0672Main electrodes for low-pressure discharge lamps characterised by the construction of the electrode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J9/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture, installation, removal, maintenance of electric discharge tubes, discharge lamps, or parts thereof; Recovery of material from discharge tubes or lamps
    • H01J9/02Manufacture of electrodes or electrode systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Discharge Lamp (AREA)

Description

本発明は、例えば液晶のバックライトとして用いられる蛍光放電管およびその電極に関する。
液晶装置にはバックライトとして小形の蛍光放電管が用いられる。かかる蛍光放電管は、図3に示すように、内壁面に蛍光膜(図示省略)が形成され、その内部に放電用ガス(アルゴンガス等の希ガスおよび水銀蒸気)が封入されたガラス管11と、そのガラス管11の両端部に設けられた一対の冷陰極を構成する電極12を備えている。前記電極12は、一端が開放された筒状の管部13と、この管部13の他端を閉塞する端板部14とによって有底筒状(カップ状)に一体的に形成されている。前記端板部14には前記ガラス管11の端部を貫通するように封止された棒状の導電体15の一端が溶接され、この導電体15の他端にリード線17が接続される。
前記電極12は、従来、純Niによって形成され、そのサイズは、バックライト等の小形の蛍光放電管用のものでは、例えば内径1.5mm程度、全長5mm程度、壁部13の肉厚0.1mm程度である。かかる筒状電極は、通常、前記管部の肉厚と同等の厚さを有する純Ni薄板を深絞り成形することによって一体的に成形される。
上記のとおり、蛍光放電管電極は、成形性が良好で、材質的にも安定な純Niによって形成されていたが、ランプ寿命が比較的短いという問題がある。すなわち、蛍光放電管は点灯の際、電極にイオン等が衝突して電極金属から原子を放出する現象(スパッタリング)が生じる。このスパッタリングによって放出された電極金属の原子は、ガラス管内に封入された水銀と結合し、ガラス管内の水銀蒸気を消耗させる。従来、電極金属を形成するNiは、スパッタの際の原子放出量が多い、すなわちスパッタ率が高く、水銀の消耗が大きいため、放電管の寿命が低下しやすいという問題がある。
このため、近年、特開2002−110085号公報(特許文献1)に記載されているように、電極をスパッタ率の低い、Nb、Ti、Ta又はこれらの合金で形成することが試みられている。
特開2002−110085号公報(特許請求の範囲)
しかし、これらの金属元素はNiに比して高価であり、さらに高融点の酸化し易い材料であるため、その製造に際してもプラズマアーク溶解法や粉末冶金法など、通常の溶解・鋳造法とは異なる特殊な方法によってバルク材を製造する必要がある。また、Nbについてはその薄板に対して絞り加工を施すことができるものの、バルク材の圧延に際して真空焼鈍などの無酸化雰囲気焼鈍と圧延とを繰り返して薄肉化する必要がある。このように、Nb、Ta等は、総じて小形の筒状電極を製造する上で、成形加工性に劣り、製造コストが非常に高くなるという問題がある。
本発明はかかる問題に鑑みなされたもので、Ni電極に比してランプ寿命が長く、しかも成形加工性に優れた蛍光放電管電極用合金によって形成された蛍光放電管電極、さらに同電極を備えた蛍光放電管を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、Ni−Nb合金のNb添加量に応じてスパッタ率の変化を詳細に観察したところ、少量のNb添加によりスパッタ率が減少し、一方Nbを過多に添加するとNi−Nb合金中にNbNi8 の金属間化合物が生成するようになり、スパッタ率が上昇すると共に加工性が劣化することを知見し、さらに電極の形態を工夫することにより、電極寿命の低下を防止することができるとの知見を得て、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明による蛍光放電管電極は、一端が開放された管部と、前記管部の他端を閉塞する端板部とを備え、前記管部と端板部とが前記Ni−Nb合金を用いて一体的に成形されたものであり、当該電極がmass%(以下、単に「%」と表示する。)でNbを3.0%超、6.0%未満含有し、残部Niおよび不可避的不純物からなる電極用合金によって形成されたものである。
この電極用合金は、Nbを3.0%超、6.0%未満含有し、残部Niおよび不可避的不純物からなるNi−Nb合金であるので、スパッタ率の低いNbのみによって電極を形成する場合に比してスパッタ率はやや高くなるものの、Nbの添加量が3.0%超、6.0%未満と少量であるため、Ni−Nb合金中でNiとNbとの金属間化合物を生成せず、NiとNbとが固溶した状態になる。このため、従来の純Niによって電極を形成する場合に比してスパッタ率を低下させることができ、ランプ寿命を向上させることができる。一方、6.0%以上では、Ni−Nb合金中にNbNi8 の金属間化合物が生成するようになるため、スパッタ率が上昇し、また成形性も劣化するようになる。しかも、Nb量が3.0%超、6.0%未満程度では、実用上、純Niの場合と同様に溶解・鋳造することができ、プラズマアーク溶解や真空焼鈍を用いることなく製造することができる。しかも良好な成形加工性を有するため、小形の筒状電極に容易に絞り成形や冷間閉塞鍛造(インパクト成形)することができ、生産性に優れる。
本発明による蛍光放電管電極は、さらに前記端板部が管部の管壁厚さよりも厚く形成される。このように形成することによって、管部の管壁の厚さが薄い場合であっても、給電用導電体が溶着される端板部の厚さが管部の管壁の厚さよりも厚く形成されるので、前記導電体の端部を端板部に突き合わせ状に溶着する際、溶接出力などの溶着出力の微妙な制御を行うことなく導電体の端部を端板部に容易に溶着することができ、両者の溶着不良を防止することができる。このため、導電体と電極との電気的、熱的接合が確実となり、放電状態、放熱状態が安定し、蛍光放電管のランプ寿命の低下を防止することができ、また蛍光放電管の製造歩留まりを向上させることができる。
前記電極において、前記端板部の外側に前記管部と同心状に配置された導電体位置決め用凹部を設けることが好ましい。かかる導電体位置決め用凹部を設けることによって、導電体の端部を前記凹部に差し込んで溶着するだけで、電極の端板部に導電体を同心状に確実に溶着することができる。このため、導電体をガラス管の端部に同心状に封止することにより、電極とガラス管とが同心状に配置され、ガラス管内における放電状態の均一性、安定性が向上し、ランプ寿命をより向上させることができる。
また、本発明による蛍光放電管は、内壁面に蛍光膜が形成され、その内部に放電用ガスが封入されたガラス管と、そのガラス管の両端部にガラス管と同心状かつガラス管の内外に貫通状に封止された給電用導電体と、前記ガラス管の内部に配置され、前記給電用導電体の端部に接続された一対の電極を備えた蛍光放電管であって、前記電極として上記本発明にかかる蛍光放電管用電極が用いられ、前記電極の端板部の外側に前記給電用導電体が同心状に溶着されたものである。この蛍光放電管によれば、上記本発明にかかる電極による各効果を備える。
以上説明したように、本発明の蛍光放電管電極を形成する電極用合金は、NiにNbを3.0%超、6.0%未満と少量含有させたものであるため、Ni−Nb合金中にNiNb金属間化合物を生成することなく、NiとNbとが固溶した状態になり、絞り成形やインパクト成形等に対する成形加工性を損なうことなく、純Niに比してスパッタ率を効果的に低下させることができ、引いてはランプ寿命を改善することができる。また、本発明の電極は、端板部の厚さが管部の管壁厚さより厚く形成されたことにより、給電用導電体の溶着が容易になり、電極への電気的、熱的接合が確実となり、放電状態、放熱状態が安定し、蛍光放電管のランプ寿命の低下を防止することができ、また蛍光放電管の製造歩留まりを向上させることができる。
本発明の蛍光放電管電極を形成する電極用合金は、合金元素としてNbを3.0%超、6.0%未満含有し、残部Niおよび不可避的不純物からなるNi−Nb合金である。3.0%超、6.0%未満のNb添加量では、NiNb金属間化合物を生成することなく、NiとNbとが固溶した状態になるため、成形性、加工性をあまり劣化させず、添加量の割にはスパッタ率を効果的に低下させることができる。すなわち、3.0%以下では、Nb量が過少であり、一方6.0%以上ではNi−Nb合金中にNbNi8 金属間化合物が生成するようになるため、スパッタ率が却って上昇するようになると共に成形性、加工性が低下するようになる。このため、Nb量を3.0%超、6.0%未満とし、好ましくは上限を5.5%とする。
前記電極用合金は、高融点の難加工性元素を含むものの、純Niと同様、成形性、加工性に優れるので、大気下で鋳造した後、その鋳造片を大気下で熱間圧延し、必要に応じて不活性雰囲気下で焼鈍した後、冷間圧延することにより0.1mm程度のシートに加工することができる。そして、必要に応じて仕上焼鈍(軟化焼鈍)した後、前記シートを絞り成形することによって、筒状電極を製造することができる。絞り成形は、後述のインパクト成形に比して量産性に優れる利点がある。
また、鋳造片を熱間圧延や熱間鍛造によって棒材に加工し、これを伸線し、得られた線材を適宜の長さに切断して短軸状素材(「スラグ」という。)を得て、必要に応じて仕上焼鈍した後、これをインパクト成形(冷間閉塞鍛造)することによって筒状電極を得ることができる。インパクト成形する場合、筒状電極の端板部の板厚を筒状部に比して容易に厚くすることができ、さらにまた端板部に導電体位置決め用の凹部を容易に一体成形することができ、生産性に優れる。
なお、仕上焼鈍は、800〜950℃程度で3min から3hr程度保持すればよい。焼鈍雰囲気は、Nbは酸化および窒化し易いので、真空雰囲気あるいはAr等の不活性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。前記「800〜950℃」は、800℃以上、950℃以下を意味する。以下、「N1(数字)〜N2(数字)」は、N1以上、N2以下を意味する。
図1は、本発明の実施形態にかかる蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管の要部断面図であり、この蛍光放電管は、内壁面に蛍光膜8が形成され、放電用ガス(アルゴンガス等の希ガスおよび水銀蒸気)が封入されたガラス管1と、そのガラス管1の両端部に設けられた一対の冷陰極を構成する電極2を備えている。
前記電極2は、一端が開放された管部3と、この管部3の一端を閉塞する端板部4とが一体的に形成されている。前記端板部4には、給電用の棒状の導電体5と前記管部3とが同心状に配列されるように、前記導電体5の一端が嵌合される導電体位置決め用凹部6が形成されている。前記導電体5は、ガラス管1の端部を内外に貫通するように封止され、ガラス管1の内側の端部が前記凹部6に嵌合され、端板部4との境界外周部においてレーザ溶接、抵抗溶接、ろう付けなどによって溶着されている。前記ガラス管1の外側に位置する、前記導電体5の他端には給電用のリード線7が接続される。
前記端板部4の厚さ(導電体5が溶着される部位の厚さt)は、前記凹部6を形成するとともに導電体5を端板部4に十分溶着することができるように、前記管部3の管壁の肉厚よりも厚く形成されている。小形の蛍光放電管では、電極2の長さは4〜10mm程度、管部3の肉厚は0.08〜0.2mm程度に形成され、前記端板部4の厚さは前記管部3の肉厚の3〜10倍程度に形成される。なお、端板部4における凹部6の深さは管部3の管壁厚さ以上、好ましくは管壁厚さの2倍以上とするのがよく、また凹部6の底面と管部側内面との肉厚は管壁の肉厚程度以上あればよい。
前記電極2は、前記Ni−Nb電極用合金で形成される。前記Ni−Nb合金を用いることにより、良好な冷間成形性を有するとともに、スパッタ率を純Niに比して低減することができ、ランプ寿命を向上させることができる。この筒状電極は、インパクト成形によって一体成形することができる。
上記実施形態では、導電体位置決め用凹部6が端板部4に一体成形された例を示したが、前記凹部6は必ずしも必要としない。もっとも、前記凹部6を形成することによって、導電体5と電極2の管部3とが同心状に配置されるので、前記導電体5をガラス管1に同心状に封止することによって、電極2とガラス管1とを同心状に容易に配置することができ、放電状態の不均一化を防止することができ、放電の安定化、ランプ寿命の向上を図ることができる。勿論、蛍光放電管電極は、インパクト成形に限らず、図3に示すように、深絞り成形により有底筒状に成形したものでもよい。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はかかる実施例によって限定的に解釈されるものではない。
表1に示す、種々のNb量のNi−Nb合金(4kg)を真空誘導炉にて1500℃にて溶解し、各溶湯を用いて鋳造した鋳造片を大気中で1100℃で熱間鍛造した後、圧延開始温度1100℃で熱間圧延を行い、それぞれのNi−Nb合金について熱間圧延板及び熱延線材を得た。これらの熱延材は窒素および水素の混合ガス(大気圧)中で焼鈍(900℃で2hr保持)された。その後、前記熱間圧延板は冷間圧延が施されて、板厚0.15mmの薄板に加工された。また前記熱延線材は冷間伸線が施されて、外径1.7mmφの線材に加工された。このようにして製作された試料を用いて加工性を評価し、スパッタ率を測定した。加工性は、インパクト成形試験、絞り成形試験(エリクセン試験)によって評価した。
インパクト成形試験は、前記線材を1.8mmの長さのスラグに切断し、仕上焼鈍(真空雰囲気下、900℃で2hr保持)した後、これを用いて図2に示す、内径1.5mmφ、外径1.7mmφ、全長5.4mm、導電体位置決め用凹部深さ0.2mmの筒状電極を実際に成形することによって行われた。用いた成形型のパンチは、外径1.5mmφ、先端部開き角150°、材質ダイス鋼(JIS規格SKD11)である。一方、ダイは、内径は1.7mmφ、材質超硬合金(D種6号)である。
インパクト成形性の評価は、成形回数が1000ショットに到達した時点でダイの破損やパンチの変形が生じず、さらに成形可能であったものをAA、500ショット以上成形可能であったが、1000ショットに到達する前にダイが破損し、あるいはパンチが変形したため、成形が出来なくなったものをA、500ショットに到達する前にダイが破損し、あるいはパンチが変形したため、成形が出来なくなったものをBと評価した。実用的には500ショット以上成形可能であること、すなわち前記AAあるいはAが望ましい。
絞り成形試験は、前記薄板を100mm角の大きさに切断し、仕上焼鈍(真空雰囲気下、900℃で2hr保持)した後、これを用いてJIS B 7729、7777に従ってエリクセン試験を行った。エリクセン試験は、焼鈍板試料に直径20mmの球状ポンチを5〜20mm/min で、試料表面に割れが発生するまで押し込み、試料表面からの割れ発生時までのポンチ先端の移動距離(エリクセン値という。単位mm)を求めるものであり、エリクセン値が10以上であれば絞り性は良好であり、実用上問題のないレベルである。
また、スパッタ率は以下の要領により測定された。前記Ni−Nb合金薄板から試験片(10mm×10mm)を採取し、試験面を鏡面研磨した。イオンビーム装置(Veeco社製、型式:VE−747)を用いて、前記試験片をターゲットとし、ターゲットと基板との間に電圧(500V)を印加し、一定時間(120min )アルゴンイオン(1.3×10-6Torr)を試験面に加速衝突させ、スパッタリングした。試験面には鏡面の一部をマスキングした非スパッタ部が形成されており、スパッタリング後には、スパッタリングによって試験片の鏡面部が削られたスパッタ部とマスキングされた非スパッタ部との境界に段差が形成される。この段差を接触式粗度計(Sloan社製、型式:DEKTAK2A)を用いて測定し、下記式からスパッタ率(Å/min )を求めた。また、各試料のスパッタ率を純Ni(試料No. 1)で除した相対スパッタ率を求めた。これらの測定値を表1に併せて示す。また、Nb量と相対スパッタ率との関係を整理したグラフを図1に示す。
スパッタ率=段差(Å)/スパッタ時間(120min )
Figure 0004279314
表1より、発明例の試料No. 3およびNo. 4は、相対スパッタ率が96%以下であり、Nbによる良好なスパッタ低減効果が認められ、インパクト成形性、絞り成形性も実用レベルにあることが確かめられた。一方、図4に示されるように、Nb量が6%超の試料No. 5からNo. 7によると、Nbの添加により一旦抑制されたスパッタ率が再び上昇に転じ、却ってスパッタ率が悪化すると共に成形性も劣化した。
本発明の実施形態にかかる蛍光放電管電極を備えた蛍光放電管の要部断面図である。 本発明の実施例においてインパクト成形した蛍光放電管電極の断面図である。 従来の蛍光放電管電極を備えた蛍光放電管の要部断面図である。 実施例におけるNb添加量と相対スパッタ率との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 ガラス管
2 電極
3 管部
4 端板部
5 導電体
6 導電体位置決め用凹部

Claims (3)

  1. 一端が開放された管部と、前記管部の他端を閉塞する端板部とを備え、前記管部と端板部とが一体的に成形された蛍光放電管電極であって、
    前記蛍光放電管電極がmass%でNbを3.0%超、6.0%未満含有し、残部Ni及び不可避的不純物からなる電極用合金で形成され、
    前記端板部が管部の管壁厚さよりも厚く形成された蛍光放電管電極。
  2. 前記端板部は、その外側に前記管部と同心状に配置された導電体位置決め用凹部が設けられた請求項に記載された蛍光放電管電極。
  3. 内壁面に蛍光膜が形成され、その内部に放電用ガスが封入されたガラス管と、そのガラス管の両端部にガラス管と同心状かつガラス管の内外に貫通状に封止された給電用導電体と、前記ガラス管の内部に配置され、前記給電用導電体の端部に接続された一対の電極を備えた蛍光放電管であって、
    前記電極として請求項1または2に記載された蛍光放電管電極が用いられ、前記電極の端板部の外側に前記給電用導電体が同心状に溶着された、蛍光放電管。
JP2006529311A 2004-07-29 2005-07-25 蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管 Expired - Fee Related JP4279314B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004221037 2004-07-29
JP2004221037 2004-07-29
PCT/JP2005/013547 WO2006011431A1 (ja) 2004-07-29 2005-07-25 蛍光放電管電極用合金、蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2006011431A1 JPWO2006011431A1 (ja) 2008-05-01
JP4279314B2 true JP4279314B2 (ja) 2009-06-17

Family

ID=35786180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006529311A Expired - Fee Related JP4279314B2 (ja) 2004-07-29 2005-07-25 蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP4279314B2 (ja)
KR (1) KR101108765B1 (ja)
CN (1) CN100561658C (ja)
TW (1) TWI351710B (ja)
WO (1) WO2006011431A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008269949A (ja) * 2007-04-20 2008-11-06 Sanken Electric Co Ltd 放電式ランプ用電極及びその放電部とこれらの製造方法並びに放電式ランプ

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04272109A (ja) * 1991-02-27 1992-09-28 Toshiba Corp 冷陰極蛍光ランプ用電極材料およびそれからなる電極
JP3269124B2 (ja) * 1992-07-29 2002-03-25 東芝ライテック株式会社 焼結電極を用いた放電灯
JPH0689700A (ja) * 1992-09-09 1994-03-29 Toshiba Lighting & Technol Corp 低圧放電灯
JP2922485B2 (ja) * 1996-12-20 1999-07-26 ウシオ電機株式会社 低圧放電ランプ
JP2000090876A (ja) * 1998-09-14 2000-03-31 Ushio Inc 低圧放電ランプ
JP4689066B2 (ja) * 2001-03-27 2011-05-25 パナソニック フォト・ライティング 株式会社 冷陰極放電管用電極組立体、冷陰極放電管及び照明装置
JP2003059409A (ja) * 2001-08-21 2003-02-28 Sanken Electric Co Ltd 放電管の製法
JP2003142026A (ja) * 2001-10-31 2003-05-16 Sanken Electric Co Ltd 冷陰極放電管用電極組立体及び冷陰極放電管
JP2003331779A (ja) * 2002-05-09 2003-11-21 West Electric Co Ltd 冷陰極放電管およびその製造方法
JP3969643B2 (ja) * 2002-07-12 2007-09-05 株式会社偕揚社 放電灯の電極
JP2004146306A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Itec Tsuritani Co Ltd 冷陰極放電管用電極
JP2004165007A (ja) * 2002-11-13 2004-06-10 West Electric Co Ltd 電極の製造方法、電極及びそれを用いた冷陰極放電管
JP4149239B2 (ja) * 2002-11-15 2008-09-10 パナソニック フォト・ライティング 株式会社 電極、電極の製造方法および冷陰極放電管
JP4278999B2 (ja) * 2003-01-31 2009-06-17 株式会社Neomaxマテリアル 蛍光放電管用電極合金、蛍光放電管用電極およびその電極を備えた蛍光放電管
JP2004235072A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Neomax Co Ltd 蛍光放電管用電極合金、蛍光放電管用電極およびその電極を備えた蛍光放電管
JP4091508B2 (ja) * 2003-09-12 2008-05-28 大同特殊鋼株式会社 冷陰極放電管用電極及び冷陰極放電管用電極組立体
KR20060123273A (ko) * 2003-11-13 2006-12-01 가부시키가이샤 네오맥스 마테리아르 방전전극용 클래드재 및 방전전극
JP2005183154A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Neomax Material:Kk 放電電極用クラッド材および放電電極

Also Published As

Publication number Publication date
WO2006011431A1 (ja) 2006-02-02
CN100561658C (zh) 2009-11-18
CN1993799A (zh) 2007-07-04
TWI351710B (en) 2011-11-01
KR20070046069A (ko) 2007-05-02
JPWO2006011431A1 (ja) 2008-05-01
KR101108765B1 (ko) 2012-03-13
TW200618030A (en) 2006-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2341577C2 (ru) Стойкая к высоким температурам ниобиевая проволока
JP4278999B2 (ja) 蛍光放電管用電極合金、蛍光放電管用電極およびその電極を備えた蛍光放電管
US20100013371A1 (en) Electrode member for cold cathode fluorescent lamp
JP2010138418A (ja) 白金イリジウム合金及びその製造方法
KR20080027833A (ko) 개선된 고온 물성을 갖는 도핑된 이리듐
JP4279314B2 (ja) 蛍光放電管電極およびその電極を備えた蛍光放電管
JP2004235072A (ja) 蛍光放電管用電極合金、蛍光放電管用電極およびその電極を備えた蛍光放電管
JP2009504908A (ja) 片口金形ランプ用の特にニオブをベースとする線及び枠線並びに製造方法及び使用
JP4994989B2 (ja) 冷陰極蛍光放電管用電極合金、その電極合金で形成された冷陰極蛍光放電管用電極及びその電極を備えた冷陰極蛍光放電管
JP4831481B2 (ja) 冷陰極放電管電極用合金
KR101202160B1 (ko) 방전전극용 클래드재 및 그 제조방법 및 방전전극
JP4781108B2 (ja) 冷陰極放電管のカップ状放電電極及び同放電電極用クラッド材
JP4394748B1 (ja) 冷陰極放電管用電極及び冷陰極放電管
JP2007220669A (ja) 冷陰極放電管電極用合金、冷陰極放電管用電極、液晶ディスプレイ用バックライト用冷陰極放電管
JP4091508B2 (ja) 冷陰極放電管用電極及び冷陰極放電管用電極組立体
US20090108731A1 (en) Electrode for cold-cathode fluorescent lamp
JP6308672B2 (ja) 白金ロジウム合金及びその製造方法
JP2007141593A (ja) 蛍光放電管用電極
JP4531125B1 (ja) 冷陰極放電管用電極及び冷陰極放電管
JP2009215646A (ja) 冷陰極放電管電極用合金
JP4934156B2 (ja) 冷陰極蛍光管用電極及びそれを用いた冷陰極蛍光管
JP5228933B2 (ja) 冷陰極放電管用の電極材料の製造方法
KR20100019358A (ko) 냉음극 형광 램프
JP2004319511A (ja) 低圧放電ランプ用電極およびその製造方法
JP2009197319A (ja) 冷陰極放電管電極用合金

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090310

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090311

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees