JP4277938B2 - 出力タイムベースコレクタ - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前文に特定された出力タイムベースコレクタ、及び請求項8の前文に特定されたこのような出力タイムベースコレクタを具える表示装置に関するものである。本発明は更に請求項7の前文に特定された出力タイムベース補正方法にも関するものである。
米国特許US−A−5,150,201に、アナログ−ディジタル変換器(以後A/D変換器という)と、カラーデコーダと、フェーズロックループ(以後PLLという)により制御されるスキューフィルタと、信号プロセッサと、クロックフェーズシフタにより制御されるデュアルポートメモリと、ディジタル−アナログ変換器(以後D/A変換器という)とを具えるディジタルテレビジョン信号処理回路が開示されている。
A/D変換器はディジタル化したビデオ信号をカラーデコーダに供給する。カラーデコーダは2の色差信号と輝度信号をスキューフィルタに供給する。PLLがディジタル化ビデオ信号内に存在する同期信号を受信し、制御信号をスキューフィルタに供給する。スキューフィルタは直交標本化入力ビデオ信号を信号プロセッサに供給して簡単なビデオ処理、例えばフィルタリングを容易にする。信号プロセッサは直交標本化出力ビデオ信号をデュアルポートメモリに供給する。デュアルポートメモリは遅延した出力ビデオ信号をD/A変換器に供給して表示装置に供給すべきアナログビデオ信号を得る。A/D変換器、カラーデコーダ、スキューフィルタ及びデュアルポートメモリの入力部は同一の第1クロック信号でクロックされる。
クロックフェーズシフタは第1クロック信号及び表示装置のライン偏向のタイミングを示すラインフライバック信号を受信し、第2クロック信号をデュアルポートメモリの出力部及びD/A変換器に供給する。第2クロック信号は第1クロック信号からクロックフェーズシフタにより取り出される。このようなクロックフェーズシフタでは、第1クロック信号が第1クロック信号の周期にほぼ等しい総合遅延を有する遅延段のチェーンに入力する。全ての遅延段のタップはラインフライバック信号によりロックされる関連するロッキング段に接続されている。これらのロッキング段から蓄積位相値を、第1クロック信号を遅延するのに必要とされた遅延段の数を指定するサーモメータコードとして得ることができる。
デュアルポートメモリは(第1クロック信号で)直交標本化された出力ビデオ信号を第2クロック信号と同期した遅延出力ビデオサンプルに変換する。その遅延はフライバック信号により制御される。
この従来技術の欠点は2つのクロックを必要とする点にある。2つのクロックは同一の周波数を有するが、位相がダイナミックに相違し、妨害を生ずる。また、この従来技術は、クロックフェーズシフタが極めて繊細なアナログ回路であり、その設計がICプロセスに依存する欠点もある。更に、アナログ遅延は温度、供給電圧及び処理速度とともに変化するので遅延の校正が必要とされる。2つの非同期クロックのために、従来回路のシミュレーションはアナログシミュレータを用いて実行する必要があり、複雑である。
本発明の目的は、従来の欠点を除去した出力タイムベースコレクタを提供することにある。
この目的のために、本発明の第1の特徴は請求項1に記載された出力タイムベースコレクタを提供することにある。本発明の第2の特徴は請求項7に記載された出力タイムベース補正方法を提供することにある。本発明の第3の特徴は請求項8に記載された出力タイムベースコレクタを具える表示装置を提供することにある。本発明の有利な実施例は縦続請求項に記載されている。
出力タイムベースコレクタは直交標本化ビデオサンプルを受信する。直交ビデオサンプルは時間離散ビデオプロセッサにより発生させることができる。このビデオプロセッサは直交標本化ビデオサンプルを受信し、ビデオプロセッサ内のビデオサンプルの簡単な処理(例えば一次元又は多次元フィルタリング)を容易にする。出力タイムベースコレクタは時間離散サンプルレート変換器を具える。このサンプルレート変換器は直交標本化ビデオサンプルを受信するとともに制御信号により制御されて非同期標本化ビデオサンプルをD/A変換器を介して表示装置に供給する。時間離散ビデオプロセッサ、サンプルレート変換器及びD/A変換器は1つの同一のクロック発生器により発生されるクロック瞬時を表わすクロック信号でクロックされる。クロック発生器はクリスタル発振器を用いて極めて安定な周波数を有するクロック信号を発生するものとすることができる。
時間離散フェーズロックループの離散時間発振器がサンプルレート変換器の制御信号を、表示装置のラスタ走査表示スクリーン上のライン位置に関連する基準瞬時にロックされたタイムベース信号として発生する。この基準瞬時は陰極線管のライン偏向コイルにライン偏向電流を発生させるライン偏向回路に発生するラインフライバックパルスとすることができる。
本発明の出力タイムベースコレクタは直交標本化ビデオを、低域通過フィルタリング後に基準瞬時にロックされたラインロックビデオに変換する。本発明の出力タイムベースコレクタにおいては、直交標本化ビデオが基準瞬時にロックされてないクロック信号でクロックされる。このためラインロックビデオは非同期ビデオサンプルとも称する。クロック信号のクロック瞬時に発生するサンプル値はサンプルレート変換器により直交ビデオサンプルから補間する必要がある。従って、時間離散フェーズロックループがサンプルレート変換器を、ビデオ値が表示スクリーン上に正しい位置に発生するように制御する。
本発明の出力タイムベースコレクタでは、全ての回路が1つの同一のクロック発生器から発生するクロック信号によりクロックされる。原則として、クロック発生器は1つのクロック信号を発生する。しかし、出力タイムベースコレクタの種々の回路に、互いに整数倍の周波数を有するとともに同一位相を有する複数のクロック信号を供給することもできる。本発明によれば、異なるクロック位相による妨害を発生せず、アナログ回路を含まず、回路をディジタルシミュレータでシミュレーションすることができる。
請求項2に記載された実施例では、波形発生器がタイムベース信号を受信して制御信号をサンプルレート変換器に供給する。制御信号は所望の波形に従って適応されたタイムベース信号とする。この波形は表示スクリーン上の一定でない電子ビーム偏向速度を補償するように選択する。スクリーン全体に沿って一定の偏向速度を得るために偏向回路に高価な手段を適用しない場合(例えば左右歪み補正手段を適用しない場合又は直線性コイルを省略する場合)には、一定でない偏高速度が発生する。この実施例によれば、偏向の不完全を安価で高信頼の信号処理により補正することができる。
請求項3に記載された実施例では、離散時間発振器が各クロック瞬時ごとにインクリメント値を積分して、所定の期間後に所定の出発値で再スタートする周期的時間離散のこぎり波信号を発生する。このタイムベース信号は、周期的タイムベース信号の所定の期間を選択した基準値と基準瞬時におけるタイムベース信号の値との差値に応じて制御することにより基準瞬時にロックさせる。このタイムベース信号は基準瞬時における差値が決定された後に所定の出発値(又はプリセット値)で再スターとする。タイムベース信号の繰返し周期は、インクリメント値又はフライバック値を調整することにより制御することができる。フライバック値はタイムベース信号の所定の周期内のタイムベース信号の最終サンプル値と次の周期のプリセット値との差である。フライバック値はサブクロック精度で発生される。このような離散時間発振器自体は本出願人に係るまだ公開されていない特許出願(PHN16,696)に記載されている。
請求項4に記載された実施例では、離散時間発振器がクロック瞬時に発振器値(タイムベース信号)を発生する。これらの発信器値は各クロック瞬時ごとに固定のインクリメント値づつインクリメントされる。のこぎり波状タイムベース信号の出力浮はフライバック値により制御される。波形発生器が限定量の選択した係数から多項式波形を発生し、これは多項式の各部分項に対応する係数を乗算することにより達成される。例えば、波形発生器は2次元の2次スプライン波形を発生することができる。波形発生器は乗算器を積分器と置き換えることにより簡単な構成にすることができ、これは離散時間発振器は固定のインクリメント値を有するとともにフライバック値又はプリセット値により制御されるために可能となる。各積分器は積分器出発値及び積分器インクリメント値を受信し、両値は選択した係数により決定される。
請求項5に記載された実施例は、波形発生器により発生される波形が離散時間発振器に精密にロックされる利点を有する。積分器の出発値及びインクリメント値はタイムベースのサブクロック位置に依存する。
本発明のこれらの特徴及び他の特徴は図面を参照すると明らかになる。
図面において、
図1は本発明による出力タイムベースコレクタのブロック図を示し、
図2は図1の時間離散フェーズロックループの一実施例のブロック図を示し、
図3は図2の時間離散フェーズロックループに用いる位相検出器PDの一実施例のブロック図を示し、
図4は離散時間発振器の一実施例により発生されるタイムベース信号を示し、
図5Aは表示スクリーン上のラスタ歪みの一例を図式的に示し、且つ図5Bは本発明のビデオ補間によるラスタ補正を図式的に示し、
図6は本発明の波形発生器により発生されるタイムベース信号及び波形を示し、
図7は本発明による2次元多項式波形発生器のブロック図を示し、
図8は本発明による水平2次スプライン波形発生器の一実施例を示し、
図9は図8のスプライン波形発生器の積分器のための積分器出発値を発生する回路の一実施例を示す。
図1は本発明による出力タイムベースコレクタのブロック図を示す。
クロック発生器OSCは、受信ビデオ信号VIのライン同期信号の繰返し周波数にも表示装置DDのライン偏向の繰返し周波数にもロックされてない固定の繰返し周波数を有する、クロック瞬時TCを表わすクロックパルスを含むクロック信号CLKを発生する。
時間離散ビデオ信号プロセッサSPは直交標本化入力ビデオサンプルVI及びクロック信号CLKを受信して、直交標本化ビデオサンプルVSを供給する。ビデオサンプルVSはクロック瞬時TCに発生する。直交標本化とは、ビデオサンプルVSが直交標本化格子上の個別の位置の関数であり、各ビデオラインが、非同期クロック瞬時TCと無関係に、同数のサンプルで表わされ、実際上ビデオサンプルVSが入力ビデオサンプルVIのライン同期信号の繰返し周波数にロックされることを示す。直交ビデオサンプルを発生する実施例は先行技術文献US−A−5,150,201に開示されており、これを参考文献としてここに含める。この先行技術では、ディジタルフェーズロックループ(先行技術文献の図1のPLL1)がディジタル発振器信号の位相とディジタル化されたビデオ信号に含まれるライン同期信号の位相を比較する。その位相差でビデオパス内のスキューフィルタ及び遅延装置を制御する。
本発明では時間離散信号変換器SCは、直交標本化ビデオサンプルVSを受信するとともに、制御信号CSにより制御されて、非同期標本化ビデオサンプルVOSを表示装置DDに供給する時間離散サンプルレート変換器SRCを具える。
制御回路CCは時間離散フェーズロックループPLL(図2も参照)を具え、このPLLは表示装置DDのラスタ走査表示スクリーンのライン周波数に関連する基準情報FBにロックされたタイムベース信号OSを発生する。タイムベース信号OSはフェーズロックループPLLの離散時間発振器DTOの出力信号である。従って、タイムベース信号OSは発振器信号OSともいう。ラスタ予備補正が必要とされる場合には、制御回路CCは、更に、タイムベース信号OSを所定の波形に適合させる波形発生器WGを具える。この場合には、波形発生器WGが制御信号CSをサンプルレート変換器SRCに供給する。ラスタ予備補正は、表示装置DDが受像管のスクリーンに沿って一定でない電子ビーム走査速度を発生する受像管偏向コイル装置TCC(図5A参照)を具える場合、及び一定の走査速度を得るためにライン偏向回路に一般に使用されている補正が実施されていない場合に必要とされる。ラスタ予備補正は、直交標本化ビデオ信号VSの遅延をサンプルレート変換器SRCにより、スクリーン上の歪んだラスタに適合するように制御することにより得られる。ラスタ予備補正又は予備スケーリングが必要ない場合にはタイムベース信号OSが制御信号CSとして供給される。
時間離散信号変換器SC及び制御回路CCもクロック信号CLKによりクロックされる。
本発明による出力タイムベースコレクタは直交標本化ビデオ信号VSをクロック信号CLKのクロック瞬時TCに発生する非同期サンプル値を有する非同期の標本化ビデオVOSに変換する。非同期サンプル値VOSは直交標本化ビデオVSからサンプルレート変換器SRCにより補間される。時間離散フェーズロックループPLLはサンプルレート変換器SRCを位相差PEに応答して制御し、この位相差PEは基準レベルと基準瞬時FBにおけるタイムベース信号OSの値OVEとの差値とすることができる。サンプルレート変換器SRCのサブクロック位置を基準瞬時FBとクロック瞬時TCとの位相差に応じて制御することもできる。
US−A−5,280,352には、時間離散フェーズロックループにより制御される入力サンプルレート変換器(補正メモリ及び補間器/デシメータ)が開示されている。入力サンプルレート変換器とフェーズロックループはともに同一のクロック信号によりクロックされる。フェーズロックループはサンプルレート変換器の出力の再標本化同期パルスとクロック信号から発生された基準パルスとの位相差を決定する。この入力サンプルレート変換器はサンプルレート変換器の出力の同期瞬時が基準パルスと一致するように制御することによりシステムクロックにロックされてないクロックラスタを有する入力画像信号をシステムクロックから取り出された基準水平同期ラスタに変換する。従って、変換された画像信号は基準水平同期信号により規定される直交ラスタ内に存在する。このような入力サンプルレート変換器は本発明による出力タイムベースコレクタに対する入力信号を発生する。これに対し、本発明では、離散フェーズロックループPLLは出力サンプルレート変換器SRCを、直交標本化ラスタ上の入力ビデオ信号が表示装置DDのライン周波数から得られる標本化ラスタに変換されるように制御する。換言すれば、サンプルレート変換器SRCにおいてビデオ信号を、表示装置DDのライン周波数がクロックシステムCLKにロックされていなくても表示装置DDに正しく表示されるように補間する。従来技術は表示装置DDのライン偏向についての情報を受信しない。本発明では、基準瞬時FBはクロック瞬時TCに対し非同期的に発生するが、従来技術では同期基準をクロック瞬時に本質的にロックさせている。
図2は図1の時間離散フェーズロックループPLLの一実施例のブロック図を示す。
A/D変換器ADCは周期的に発生するアナログ基準瞬時FBとクロック瞬時TCを受信し、時間離散同期信号TDSを計算ユニットCALに供給する。アナログ基準瞬時FBは基準パルスのエッジが基準レベルを横切る瞬時(例えば、クリップしたラインフライバックパルスがその中間値レベルを通過する瞬時)により規定することができる。アナログ基準瞬時FBを以後基準瞬時FBという。A/D変換器ADC及び計算ユニットCALは同期位置検出器Pの一部である。
参考のためにここに包含されるUS−A−5,181,115から既知のように、基準パルスのエッジ中に発生する時間離散同期信号TDSの時間離散値を補間することにより時間離散同期瞬時SIを決定することができる。同期位置検出器Pは時間離散同期瞬時SIを、基準瞬時FBの位置をサブクロック周期精度で表わすディジタルワードとして供給する。
離散時間発振器DTOは積分器ACCと制御ユニットCUを具える。積分器ACCはクロック信号CLKの各クロック瞬時TCにおける離散時間発振器値OVを表わす周期的発振器信号OSを供給する。本例では、発振器信号OSは各クロック周期TC中にインクリメント値を加算して得られるディジタル階段信号になる。制御ユニットCUはフライバック値FBHを積分器ACCに供給して次の周期における発振器信号OSの出発値を制御する。出発値は制御信号SCSにより決まり、発振器信号OSと基準瞬時FBとの位相ロックが得られる。インクリメント値INCは所定の固定値を有する。
サンプラSA1が基準瞬時FBに関連するクロック瞬時TC1において発振器信号OSの値OV1をサンプルする。タイミング制御ユニットTCUが時間離散同期信号TDSを受信してクロック瞬時TC1を供給する。サンプラSA1はデータ入力端子に発振器信号0Sを受信するとともにそれぞれのロードイネーブル入力端子にクロック瞬時を受信するD型レジスタとすることができる。マイクロプロセッサを使用する場合には、値OV1はメモリに格納することができる。
位相検出器PDはサンプル値OV1、同期瞬時SI及びインクリメント値INCを用いて発振器信号OSと基準瞬時FBとの間の位相誤差PEを推定する。位相検出器PDは位相誤差PEを
PE=REF−OV1−δ*INC
として計算する。ここで、
REFは基準値
OV1はサンプル値
INCはインクリメント値
δはクロック周期内における基準瞬時FBの位置を表わすファクタ
である。時間離散同期瞬時SIがディジタルワードで表わされる場合には、ファクタδは2つの連続するクロック瞬時TCの間の何分の1かを決定する最下位ビットにより表わすことができる。
位相誤差PEはインクリメント値INCを用いて、従って発振器信号OSの傾斜を用いて推定される。基準値REFをサンプル値OV1から減算し、δ×インクリメント値INCを加算することもできる。インクリメント値INCはサンプル値OV1と他のクロック瞬時TC2における標本化発振器信号OSの他のサンプル値OV2との差として決定することもできる。例えば、第1のサンプル値OV1は基準瞬時FB後の第1クロック瞬時TC1にサンプルすることができる。この場合には、第2のサンプル値OV2は基準瞬時FBの直前のクロック瞬時にサンプルすることができる。サンプルクロック瞬時TC1及びTC2の選択は本発明にとって重要でない。これらのサンプルクロック瞬時TC1及びTC2を同期瞬時SIの補間にも用いる場合には、両クロック瞬時TC1,TC2を基準パルスFBの同一エッジ中に発生するように選択することが重要となる。
オプションのディジタルループフィルタLFが位相誤差PEをフィルタリングして制御信号SCSを離散時間発振器DTOに供給する。
位相検出器PDの一実施例を図3を参照して説明する。
本発明による時間離散フェーズロックループの動作は図4の説明において明らかになる。このような時間離散フェーズロックループはまだ公開されていない本出願人に係る特許出願PHN16,696に詳細に記載されている。
図3は本発明による時間離散フェーズロックループPLLに使用する位相検出器PDの一実施例のブロック図を示す。この位相検出器PDは第1減算器SB1、乗算器MP及び第2減算器SB2を具える。第1減算器SB1は基準値REFからサンプル値OV1を減算して粗位相誤差CPEを供給する。粗位相誤差CPEは基準瞬時FBと周期的発振器信号OSとの間の実際の位相誤差の粗い測定値である。その理由は、発振器信号OSの値OV1は、基準瞬時FBに近似するのみであるクロック瞬時TC1に発生するものであるためである。乗算器MPがインクリメント値INCに分数値δを乗算して乗算差値MDを得る。分数値δはクロック瞬時TCに対する基準瞬時FBの位置の尺度である。分数値δは基準瞬時FB又は同期瞬時SIの位置を2つのクロック瞬時TC1,TC2間の周期時間のパーセンテージで表わすことができる。例えば、クロック瞬時TC1がクロック瞬時TC2の前に発生する場合、δ=20%又はδ=0.2は基準瞬時FBが瞬時TC1+0.2*(TC2−TC1)に発生することを示す。第2減算器SB2はこの乗算差値MDを粗位相誤差CPEから減算して位相誤差PEを得る。結論として、位相誤差PEは
PE=REF−OV1−δ*INC
と表わすことができる。実際上、位相誤差PEは基準値REFと基準瞬時FBに発生する発振器信号OSの補間値OVE(図4参照)との差である。δはいくつかの他の方法で決定することができる。
図4は離散時間発振器DTOの一実施例により発生される発振器信号OSを示す。発振器信号OSはクロック瞬時TCごとに離散値OVを有する。周期的発振器信号OSの周期はt1において第1の値ST1で始まる。発振器信号OSの次の値は発振器信号OSの前の値に固定のインクリメントINCを加算することにより得られる。発振器信号OSの次の周期はt2においてプリセット値ST2で始まる。図4では、明瞭のために発振器信号OSの1周期内のクロック瞬時TCの数は少数にしてある。基準瞬時FBは発振器信号がそれぞれ値OV1及びOV2を有するクロック瞬時TC1及びTC2の間に発生するものと仮定する。基準レベルREFは、基準瞬時FBが発生するものと予想される瞬時TPにおける発振器値OVを通る直線と交差する。発振器信号OSは、フライバック値FBH又はインクリメント値INCを、安定状態において瞬時TPが基準瞬時FBと一致するように制御することにより、基準瞬時FBにロックされる。しかし、図4では、発振器信号OSが基準瞬時FBに対し遅相しており、位相誤差PEが検出される。この位相誤差PEは実際上基準瞬時FBと瞬時TPとの時間差を示す。基準瞬時FBは基準パルスのサンプル値から補間される時間離散同期瞬時SIによりサブクロック精度で表わすことができる。位相誤差PEは基準瞬時FBにおける発振器信号OSの補間値OVEと基準値REFとの差して計算することができる。
発振器信号OSのフライバック値FBHは位相誤差PEに基づいて計算される。図示の例では、同期瞬時が早く発生し、フライバック値FBHが減少し、最初の値ST1より高い値を有するプリセット値ST2を生ずる。プリセット値ST2は直接計算することもできる。フライバック値FBH又はプリセット値ST2は、次の周期において位相誤差PEが正確に零になるように計算することができる。最初に位相誤差PEを、例えば(比例積分)PIフィルタによりフィルタリングすることもできる。発振器信号OSの第2の値OV2が発生した後に、位相誤差PE及びフライバック値FBH又はプリセット値ST2を決定するのに若干の時間を要する。従って、実際には、発振器信号OSの次の周期が開始する前に数クロック周期が持続する。
画素位置を時間の関数として記述する発振器信号OSは直接又は波形発生器WGを介してサンプルレート変換器SRCを制御するのに使用される。発振器信号OSの値OVは各瞬時(2つの連続するクロック瞬時TC間の瞬時も含む)ごとに、どの位置のビデオ信号を供給すべきかを決定する。例えば、発振器信号の7.3の値OVは、供給すべきビデオサンプルの値は周囲の入力ビデオ値から規定のアルゴリズムに従って補間する必要があることを示す。入力ビデオ値はクロック瞬時TCにおける整数値に発生する。発振器値OVの整数部はどの入力ビデオサンプルをサンプルレート変換器SRCに供給すべきかを決める。発振器値OVの小数部は零から1クロック周期の間のサブクロック周期遅延を行う可変遅延フィルタを制御する。入力ビデオサンプルを蓄積し、可変遅延フィルタに供給するためにメモリが必要とされる。
このようなメモリ及び可変遅延フィルタを具えるサンプルレート変換器の詳細な例がUS−A−5,280,352に、補正メモリ及び補間器/デシメータの組合せとして記載されており、これも参考文献としてここに含まれる。
「理想」補間フィルタである簡単且つ安価な可変遅延フィルタがEP−A−660514及びEP−A−576081に可変位相遅延フィルタ又は非積分遅延回路として記載されており、これらも参考文献としてここに含まれる。このような出力駆動サンプルレート変換器SRCは要求された出力サンプルごとに補間を実行し、制御信号CSと出力信号VOSとの間の遅延の影響を受けない。
サンプルレート変換器SRCは入力ビデオサンプルVSから出力ビデオサンプルVOSを補間する。或いは又、先に触れたように、サンプルレート変換器SRCは入力ビデオサンプルVSを遅延して表示スクリーン上に正しい位置に発生する出力ビデオサンプルVOSを得る。可変遅延の整数部は入力メモリの書込みアドレスと読出しアドレスとの間のオフセットにより達成される。可変遅延のサブピクセル部は可変位相フィルタでの補間により得られる。
圧縮モードでは、可変遅延フィルタの出力の位相ステップが入力サンプルの1サンプリング周期より大きい。従って、2つの連続するサンプルを1クロック周期中に可変位相遅延フィルタに入力することができる。速度を2倍にする要件を避けるために、これは2つの連続するサンプルを可変位相遅延フィルタの入力端子に並列に供給することにより実現することができる。従って、入力メモリを1クロック周期中に1つのサンプルを書き込むとともに2つのサンプルを読み出すことができるように多重化する必要がある。
若干の伸長及び圧縮を実行し得るポリフェーズフィルタも好適である。
発信器値OVの小数部はいくつかの方法で規定することができる。例えば、小数部はクロック周期の開始時における値1から出発して、クロック周期の中間における零まで直線的に減少し、次いでクロック周期の中間からクロック周期の終りまで再び直線的に1まで上昇するものとすることができる。小数部の符号ビットはクロック周期の中間で逆になる。このような小数部はEP−A−660514及びEP−A−576081に記載されているような可変長遅延フィルタを使用する場合に必要とされる。
図5は本発明に従うビデオ補間によるラスタ補正を図式的に示す。図5Aは完全なラスタを有する入力画像IPVからのビデオ信号で駆動される受像管偏向コイル装置TCCを示す。何の補正手段も講じなければ、受像管のスクリーン上に表示される画像OPは受像管偏向コイル装置TCCの不完全性のために幾何学的に歪む。図示のラスタ歪みは、左右補正を行わない場合に発生する。図5Bにおいて、入力画像IPV及び受像管偏向コイル装置TCCは図5Aのものと同一である。本発明の一実施例に従って、タイムベース補正後に、サンプルレート変換器SRCを予備補正入力画像CPが受像管偏向コイル装置に供給されるように更に制御すれば、スクリーン上に表示される完全なラスタの出力画像OPが得られる。こうすると、入力画像ビデオサンプルIPVが表示スクリーンを走査する一定でない電子ビーム走査速度と適合するように遅延される。
図6はタイムベース信号OSと、本発明の一実施例に従って波形発生器WGにより発生される波形を示す。
ラスタ補正が必要とされない場合には、発振器信号OS(図6に一点鎖線で示す)をサンプルレート変換器SRCに制御信号CSとして供給して直交標本化ビデオサンプルVSから非同期標本化ビデオサンプルを得る。
ラスタ補正が必要とされる場合には、所望のサンプルレート変換係数を、1ビデオライン内でも、この直線からそらす必要がある。図6の曲線は、左右歪みに対し偏向の補正を行わない場合にスクリーンの上部及び下部において波形発生器WGにより発生される波形の一例を示す。スクリーンの垂直縁に向うにつれてサンプルレート変換器により導入される遅延量が減少し、これにより受像管に供給されるビデオが圧縮され、左右補正のない偏向による膨らみが補償される。この波形は時間離散制御信号CSの形状を示す。
この波形を得るためには、受像管偏向コイル装置TCCにより導入されるラスタ歪みの正確な記述が必要とされる。波形発生器WGは時間離散フェーズロックループPLLにより発生されるラインロックタイムベース波形(離散時間発振器DTOの出力信号OS)にロックされた波形を発生する必要がある。この波形の形は可調整とする。波形発生器WGは多くの既知の方法の任意の一つで実現することができる。波形発生器WGはテーブルルックアップシステムとし、出力信号OSのサンプルを用いてメモリをアドレスし、メモリのアドレスされたセルに蓄積された値からなる波形を発生するものとすることができる。このようなテーブルルックアップシステムは大きなメモリを必要とする。従って、波形発生器WGはラインごとに所望の多項式波形を決定する係数を用いて波形を発生するものとするのが好ましい。
結論として、波形発生器WGは、例えばサンプルレート変換器SRCの各入力サンプルに対し、対応する出力サンプルを所望の時間位置に得るために必要な遅延を計算するものであるということができる。
図7は本発明の一実施例に従う2次元波形発生器WGのブロック図を示す。ラスタ補正は2つの変数x(ライン方向)及びy(ラスタ内の実際のライン位置)の関数である2次元波形を必要とする。ラスタ走査受像管の場合には、ラインを水平方向(x)に走査し、ラスタ内のラインを垂直方向(y)に互いに後続させるのが通常である。転置走査の場合には、ラインを垂直方向(x)に走査し、水平方向(y)に互いに後続させる。
画像は通常の方法で走査されるものと仮定する。2次元波形はラスタ内の各ビデオ画素ごとに情報を含む必要がある。この多量の波形データは、例えばそれぞれ64画素間隔及び64ライン間隔の13水平*11垂直=143の調整係数ACから発生される。これらの143の調整点の内の11*9=99の点はスクリーンの可視部分内に選択し、他の44の点はスクリーンの可視部分外に選択する。これらの44の点はスクリーンのエッジ近くの波形のスロープを規定する。これらの調整係数ACは垂直及び水平の両方向に補間する必要がある。
これらの調整係数ACはメモリMEMに蓄積されるとともに垂直補間器VIに供給される。この補間器は13組の11の垂直調整係数ACの各組から、各ラインにつき1つの中間係数ICを補間して、13*576の中間係数ACを発生する。水平補間器HIは576組の13の中間係数ICの各組から704のデータワードを補間する。このようにすると、704*576データワードを具える2次元波形が発生される。このデータワードのストリームはサンプルレート変換器SRCに供給される制御信号CSである。垂直補間器VI及び水平補間器HIは、ともに離散時間発振器DTOの出力信号OSの離散時間発振器DTOサンプルをタイムベース入力として用いて補間データワードを発生すべき瞬時を決定する。シーケンサSEがアドレスADR及びメモリ制御信号CSRをメモリMEMに、垂直補間器制御信号CVIを垂直補間器VIに、水平補間器制御信号CHIを水平補間器HIに供給して、波形発生器WGの動作を離散時間発振器DTOサンプルOVに基づいてタイミング制御している。
このような2次元多項式波形を発生する有効な方法がWO−A−97/41680から既知であり、これは2次元2次スプライン波形発生器を記載しており、これも参考文献としてここに含まれる。ラインロックタイムベース波形OSは位置情報に変換される。
垂直補間器VI及び水平補間器HIは両方ともパラボラ時間離散出力関数
w(p)=C0+p*(C1+p*C2)
ここで、C0,C1,C2は1セグメント当たりの調整係数(AC又はIC)、
pは各水平又は垂直セグメント内の相対ポインタ:1セグメント内に64画素又は64ラインが発生する場合にはp=0,1/64,1/64...,63/64である。
を供給する必要がある。相対ポインタpは離散時間発振器DTOの出力信号OSに関連する。
垂直2次スプライン補間器VIは各水平セグメントごとに、即ち64画素ごとに1つの新しいデータ値を供給する必要がある。従って、垂直スプライン補間器VIの速度は、次のデータ値の計算に64クロックパルスを使用し得るので、臨界的でない。従って、垂直2次スプライン補間器VIは所要の乗算及び加算を実行するようプログラムされたシーケンシャルRISCプロセッサとするのが好ましい。
水平スプライン補間器HIは2つの連続するサンプル値の間の使用可能な時間内に補間を行う必要がある。従って、この補間器は時間離散乗算器を具える並列マシンとして実現される。水平スプライン補間器HIの有利な実施例は、pは1水平セグメント内で0から1まで直線的に増大するという洞察に基づく。この場合には、直線的に増大する数pとの乗算は離散的積分に等しくなる。従って、時間離散出力関数w(p)を得るためのpとの2つの乗算はそれぞれ加算器と蓄積段からなる2つの時間離散積分器I1、I2の直列回路(図8参照)と置き換えることができる。w(p)内の2つの積項の加算は図8につき後述するように2つの積分器のプリセットにより除去することができる。数pは離散時間発振器DTOの出力信号OSにリンクする。数pは直線的に増加すべきであるため、発振器信号OSは一定のインクリメントを有する必要がある。従って、時間離散PLLはフライバック値HFBを変化させて制御する必要がある。
図8は本発明による水平2次スプライン波形発生器HIの一実施例を示す。この水平2次スプライン波形発生器HIは第1時間離散積分器I1、乗算器M、第2時間離散積分器I2、及び中間係数ICをC0、C1、C2として受信する計算ユニットCCMを具える。
第1積分器I1は水平セグメント内の各画素ごとに第1インクリメント値INC1を第1出発値STV1に加算する。第1積分器I1は各水平セグメントの開始時に第1出発値STV1にプリセットされる。各セグメントが64画素を具える場合には、第1出発値STV1=C1+1/64*C2、及び第1インクリメント値INC1=2/64*C2である。
従って、第1積分器I1は下記の値の系列を供給する。
p=0 C1+1/64*C2
p=1/64 C1+3/64*C2
p=63/64 C1+127/64*C2
乗算器Mは第1積分器I1の出力値をセグメント内の画素数の逆数である係数F、本例ではF=1/64と乗算する。実際には、このような2の累乗の割算は簡単なビットシフト回路により実行される。
第2積分器I2は水平セグメント内の各画素ごとに乗算器Mの出力値である第2インクリメント値INC2を第2出発値STV2に加算する。第2積分器I2は各水平セグメントの開始時に第2出発値STV2にプリセットされる。各セグメントが64画素を具える場合には、第2出発値STV2=C0であり、第2積分器I2は下記の値の系列を供給する。
p=0 C0
p=1/64 C0+1/64*(C1+1/64*C2)
p=2/64 C0+1/64*(2*C1+4/64*C2)
p=1 C0+1/64*(64*C1+64*64/64*C2)=C0+C1+C2
計算ユニットCCMは係数C0,C1及びC2から第1インクリメント値INC1及び出発値STV1,STV2を計算する。第2積分器I2は制御信号CSである波形w(p)を供給する。
時間離散フェーズロックループPLLの離散時間発振器DTOは、連続するクロック瞬時TCに一連の発振器値OVを具え、単一の傾き(走査中のインクリメントが各クロックパルスごとに+1)及び制御された可変の高分解能フライバック値FBHを有するラインロックのこぎり波状タイムベースを表わす出力信号0Sを供給する。発振器値OVはクロックパルス番号を表わす整数部とフライバック値により決定される小数部を具える。発振器値OVの整数部はセグメントの開始時を決定し、小数部はタイムベース信号OSのサブクロック精度を決定する。
水平波形補間器HIはサブクロック精度を有するラインロックタイムベース信号OSにロックしてジッタを避ける必要がある。これは、第1及び第2積分器I1,I2の第1及び第2出発値STV1,STV2を図9につき検討するように調整することにより可能である。
図9は第1及び第2出発値STV1,STV2を発生する本発明の一実施例を示す。
先に検討したように、水平スプライン波形発生器HIは時間離散出力関数
w(p)=C0+p*(C1+p*C2)
供給する必要がある。小さな水平時間オフセット(分数値δにより決まる小数部)fpは
w(p+fp)=C0+(p+fp)*(C1+(p+fp)*C2)
を生じ、これは
w(p+fp)=C0’+p*(C1’+p*C2)
と書き表すことができ、ここで、
C0’=C0+fp*C1+fp2*C2≒C0+fp*C1
C1’=C1+2*fp*C2
結論として、第1出発値STV1を
STV1=C1’+1/64*C2’=C1+(1/64+2*fp)*C2
且つ第2出発値STV2を
STV2=C0’=C0+fp*C1
にすると、水平スプライン波形はラインロックタイムベースにサブ画素精度でロックされる。これらは1セグメントにつき1回だけ実行すべき補正である。これらの補正はハードウエア加算器及び乗算器により、又は適切にプログラムされたコンピュータにより計算することができる。
図9の実施例は小数部fpを係数C2と乗算する第1乗算器M1と、係数C2を第1乗算の結果に加算する第1加算器A1と、係数C2を第1加算の結果に加算して第1出発値STV1を供給する第2加算器A2とを具える。図9の実施例は、更に、小数部fpを係数C1と乗算する第2乗算器M2と、係数C0を第2乗算の結果に加算して第2出発値STV2を供給する第3加算器A3とを具える。
以上、本発明を好適実施例について説明したが、上述した原理内において多くの変更が当業者に明かであるので、本発明は上述した実施例に限定されず、これらの変更も含むものである。
殆どの実施例がハードウエア回路を使用するが、所要の計算を実行するために適切にプログラムされたコンピュータを適用することもできる。
各セグメント内の画素又はラインの数は64と異なる値に選択することもできる。固定のクロック周波数において、セグメント数を多くし、従って1セグメント当たりの画素数を少なくすると、補正波形の精度が高くなる。
波形発生器WGは2次元の2次スプライン発生器について説明した。補正が一方向にのみ必要とされる場合には、1次元の波形発生器WGを使用することができる。波形発生器WGにもっと複雑な波形が必要とされる場合には、2次以上の高次スプライン波形発生器WGを使用することができる。波形発生器WGはスプライン関数以外の他の関数を発生することができる。
要するに、本発明の一実施例では、出力タイムベースコレクタは直交標本化ビデオVSをクロック信号CLKのクロック瞬時TCに発生する非同期サンプル値を有する非同期標本化ビデオVOSに変換する。非同期標本化ビデオVOSは表示装置DDの表示スクリーン上に表示される。時間離散フェーズロックループPLLの離散時間発振器DTOがタイムベース信号OSを供給する。時間離散フェーズロックループPLLがタイムベース信号OSと表示装置DDのライン偏向のタイミングを示す基準瞬時FBとの間の位相差PEを決定して基準瞬時FBにロックされたタイムベース信号OSを得る。タイムベース信号OSによりサンプルレート変換器SRCを制御して、この変換器によりクロック瞬時TCに発生する非同期ビデオ値VOSを直交標本化ビデオVSから補間し、ビデオ信号を表示スクリーン上の正しい位置に表示させる。本発明の出力タイムベースコレクタでは、全ての回路を1つの同一のクロック発生器OSCからのクロック信号によりクロックする。

Claims (8)

  1. クロック瞬時を決定するクロック発生器と、
    表示装置のライン偏向のタイミングを示す基準瞬時に依存して制御信号を発生する制御回路と、
    クロック瞬時、直交標本化格子上のビデオサンプル及び制御信号を受信し、非同期出力ビデオサンプルを表示装置に供給する時間離散信号変換器と、
    を具える出力タイムベースコレクタにおいて、
    前記制御回路がクロック瞬時及び基準瞬時を受信して基準瞬時にロックされたタイムベース信号を供給する時間離散フェーズロックループを具え、且つ前記信号変換器が前記タイムベース信号を制御信号として受信して前記出力ビデオサンプルをクロック瞬時に供給するサンプルレート変換器を具えることを特徴とする出力タイムベースコレクタ。
  2. 前記制御回路が波形発生器を具え、該波形発生器がタイムベース信号を受信し、所定の波形に従って適応化されたタイムベース信号である制御信号を供給することを特徴とする請求項1記載の出力タイムベースコレクタ。
  3. 前記時間離散フェーズロックループが、
    アナログ信号である基準瞬時を受信し、時間離散同期瞬時をサブクロック精度で供給する位置決定手段と、
    積分器を具え、クロック瞬時ごとにインクリメント値を加算してタイムベース信号を供給する離散時間発振器と、
    基準値と前記基準瞬時におけるタイムベース信号のサンプル値との差値を決定する位相検出器と、
    前記タイムベース信号の周期を前記差値に依存して制御する制御ユニットと、を具えることを特徴とする請求項1記載の出力タイムベースコレクタ。
  4. 前記制御ユニットが時間離散発振器のフライバック値を制御するよう構成され、且つ前記制御回路が更に前記タイムベース信号をタイムベースとして受信して前記制御信号を供給する波形発生器を具え、該波形発生器が出発値及びインクリメント値を受信する少なくとも1つの時間離散積分器と、前記出発値を選択可能な係数から計算する手段を具え、前記タイムベース信号にロックされ且つ前記選択可能な係数により決まる形状を有する多項式波形を供給するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の出力タイムベースコレクタ。
  5. 前記出発値計算手段は出発値をタイムベースのサブクロック位置に応答して計算することを特徴とする請求項4記載の出力タイムベースコレクタ。
  6. 前記位相検出器はタイムベース信号を前記基準瞬時に関連するクロック瞬時にサンプリングしてサンプル値を得るサンプラを具え、且つ前記位相検出器は位相誤差を
    PE=REF−(OV1+δ*INC)
    ここで、REFは基準値、
    OV1はサンプリング値
    INCはインクリメント値
    δはクロック周期内の前記基準瞬時の位置を示す分数値
    として計算するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の出力タイムベースコレクタ。
  7. クロック瞬時を決定するステップと、
    表示装置のライン偏向のタイミングを示す基準瞬時に依存して制御信号を発生するステップと、
    制御信号の制御の下で、直交標本化格子上のビデオサンプルを表示装置に供給する非同期出力ビデオサンプルに変換するステップと、
    を具える出力タイムベース補正方法において、
    前記制御信号発生ステップがクロック瞬時及び基準瞬時を受信して基準瞬時にロックされたタイムベース信号を供給する時間離散フェーズロックループステップを具え、且つ前記変換ステップが前記タイムベース信号を制御信号として受信して前記出力ビデオサンプルをクロック瞬時に供給するサンプルレート変換ステップを具えることを特徴とする出力タイムベース補正方法。
  8. クロック瞬時を決定するクロック発生器と、
    表示装置のライン偏向のタイミングを示す基準瞬時に依存して制御信号を発生する制御回路と、
    クロック瞬時、直交標本化格子上のビデオサンプル及び制御信号を受信し、非同期出力ビデオサンプルを表示装置に供給する時間離散信号変換器と、
    を具える出力タイムベースコレクタを具える表示装置において、
    前記制御回路がクロック瞬時及び基準瞬時を受信して基準瞬時にロックされたタイムベース信号を供給する時間離散フェーズロックループを具え、且つ前記信号変換器が前記タイムベース信号を制御信号として受信して前記出力ビデオサンプルをクロック瞬時に供給するサンプルレート変換器を具えることを特徴とする表示装置。
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