JP4276754B2 - 熱可塑性樹脂発泡体の成形方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂発泡体の成形方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリュシリンダと、該スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュとからなり、前記スクリュシリンダ内に少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の圧力の二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを注入し、スクリュシリンダ内で臨界状態になった不活性ガスを溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を金型内へ射出して、熱可塑性樹脂発泡体を得る熱可塑性樹脂発泡体の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機のシリンダ内で熱可塑性樹脂を溶融し、この溶融した熱可塑性樹脂に超臨界状態の二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを浸透させ、浸透した溶融樹脂を金型へ射出して、熱可塑性樹脂発泡体を成形する方法あるいは成形装置は、例えば特開平8−258096号、特開平10−230528号等により多数提案されている。上記特開平8−258096号に開示されている微細発泡体の製造装置は、概略的には加熱シリンダ、この加熱シリンダ内に設けられているメインスクリュ、このメインスクリュの先端部に設けられているミキシングスクリュ、不活性ガスをミキシングスクリュ部分に供給する不活性ガス供給装置等から構成されている。したがって、メインスクリュを回転駆動してペレット状の樹脂材料を加熱シリンダの先端部へ搬送すると、ペレット状の樹脂材料は溶融され、そしてミキシングスクリュによりさらに均一に溶融される。このとき、二酸化炭素ガスを供給すると、二酸化炭素ガスは溶融樹脂材料中に浸透される。二酸化炭素ガスが浸透された溶融樹脂材料を、メインスクリュを軸方向に駆動して金型へ射出すると、微細発泡体が得られる。また、特開平10−230528号に示されている熱可塑性樹脂発泡体の製造装置は、加熱シリンダとスクリュとからなる連続可塑化装置と、プランジャーからなる射出装置の、2つの別装置から構成されている。したがって、この2つの装置によっても次のようにして熱可塑性樹脂発泡体を得ることができる。すなわち、スクリュを回転駆動してペレット状の樹脂材料を溶融し、二酸化炭素ガスを供給すると、二酸化炭素ガスは溶融樹脂材料中に浸透される。二酸化炭素ガスが浸透された溶融樹脂材料を、スクリュを軸方向に駆動してプランジャーからなる射出装置金型供給し、そしてプランジャーを駆動すると、同様にして熱可塑性樹脂発泡体が得られる。
【0003】
しかしながら、例えば、二酸化炭素ガスの臨界圧力は、7.4MPaであるが、この圧力よりもさらに高い超臨界状態の二酸化炭素ガスを加熱シリンダ内の溶融状態の樹脂材料に注入するときの、シールの問題は解決されていないし、また、熱可塑性樹脂発泡体の製造装置の構造が複雑で、比較的高価なものとなっている。そこで、本出願人は特願平11−171892号、特願平11−184796号等により、これらの問題を解決した熱可塑性樹脂発泡体の成形方法を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人が提案している上記発明によると、スクリュシリンダには、その一方の後端部寄りに材料供給孔が、他方の先端部には射出ノズルが設けられているスクリュシリンダを、そしてスクリュには、スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、超臨界状態の不活性ガスはスクリュの低圧部に対応した位置に注入するので、注入される不活性ガスは、第1、2のメタリング部の溶融樹脂によりシールされるという、優れた効果が得られる。また、溶融樹脂によりシールされるので、成形装置の構造が簡単で安価に熱可塑性樹脂発泡体を得ることができる効果も得られる。しかしながら、成形時の操作如何によっては、スクリュシリンダ内で発泡が起こる可能性を秘めている。もし、スクリュシリンダ内で発泡が起こると、不活性ガスと溶融樹脂との分離が生じ、金型内で十分発泡しなくなる。そうすると、熱可塑性樹脂発泡体の品質が低下する。また、不活性ガスを溶融樹脂に速めに浸透させ、しかも均一に分散させる点に関しては改良の余地も認められる。不活性ガスがクリュシリンダ内で均一に分散していないと、微細な均質な発泡体が得られ難くなる。
本発明は、このような問題点を解決した熱可塑性樹脂発泡体の成形方法を提供することを目的とし、具体的にはスクリュシリンダ内での発泡を抑え、品質の高い微細な発泡体を得ることができる熱可塑性樹脂発泡体の成形方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工程終了後は前記電動サーボモータに制動をかけて前記スクリュの後退を阻止することにより、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に保って発泡を抑えるように構成される。請求項に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工程は射出工程が始まる直前まで行うように構成される。請求項に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工程終了後も、射出工程が始まる直前まで前記スクリュを低速で可塑化方向へ駆動するように構成され、請求項に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、前記スクリュシリンダ内の圧力が設定値以下に降下したときは、前記スクリュを可塑化方向に駆動し、設定値以上になると停止することにより、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に一定に保ち、請求項記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、前記スクリュを可塑化方向に駆動するとき、逆可塑化方向の駆動を間欠的に組み合わせるように構成され、そして請求項に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化中には前記スクリュに射出方向に微振動を与えるように構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
初めに、本発明の実施に使用されるインライン式の熱可塑性樹脂発泡体の成形装置の実施の形態を説明する。図1は、熱可塑性樹脂発泡体の成形装置の実施の形態の一部を断面にして模式的に示す正面図であるが、この図1に示されているように、本実施の形態に係わる熱可塑性樹脂発泡体の成形装置は、概略的にはスクリュシリンダ1と、このスクリュシリンダ1の内部に可塑化方向に回転駆動されると共に、軸方向すなわち射出方向にも駆動可能に設けられているスクリュ20と、スクリュ20を可塑化方向と射出方向とに駆動するスクリュ駆動装置30とから構成されている。
【0007】
スクリュシリンダ1は、軸方向に所定長さを有し、その略中間位置においてスクリュシリンダ1の外部から内部に達する、ガス圧力において超臨界ガス圧力以上の圧力の不活性ガス、あるいは超臨界状態の不活性ガスを供給するための、ガス供給孔2が開けられている。そして、このガス供給孔2に不活性ガス供給装置に連なっているガス管3が気密的に接続されている。本実施の形態では、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスは、超臨界ガス圧の例えば7.4MPa(二酸化炭素ガスの場合)以上の圧力で溶融状態の樹脂材料に注入されるが、そのため不活性ガス供給装置には、圧縮機、圧力制御弁等が内蔵されている。なお、可塑化中のスクリュシリンダ1内は、不活性ガスの超臨界温度以上になっているので、常温の不活性ガスあるいは廃熱で予熱された不活性ガスを、直接スクリュシリンダ1に供給しても超臨界温度になるので、不活性ガス供給装置には、特別な加熱装置は設けられていない。しかしながら、ガス供給孔2に、圧力および温度において超臨界状態の不活性ガスを供給できることは勿論である。
【0008】
スクリュシリンダ1の後端部にスクリュ駆動装置30が設けられている。スクリュ駆動装置30は、図2に拡大して示されているように、射出用電動サーボモータ31と、可塑化用電動サーボモータ32とを備えている。そして、射出用電動サーボモータ31の出力軸にはボールネジ33が固定され、このボールネジ33にボールナット34が螺合している。したがって、ボールネジ33が射出用電動サーボモータ31で回転駆動されると、ボールナット34が軸方向に駆動されることになる。あるいはボールナット34が軸方向に駆動されると、ボールネジ33が回転する。ボールナット34は、スラストベアリング35によって駆動体36に接続されている。そして、駆動体36の出力軸36’の先端にスクリュ20が接続されている。
【0009】
可塑化用電動サーボモータ32の回転軸38の外周部にはスプラインが形成され、このスプラインが形成されている回転軸38にボールスプライン39が装着されている。したがって、ボールスプライン39は、回転軸38に対して回転方向には拘束されているが、軸方向には移動自在である。ボールスプライン39の外周部には歯が切られ、駆動体36の外周部に固定されている大歯車37と噛み合っている。
【0010】
本実施の形態によると、制御器、タイマー等からなるコントローラ40も備えている。そして、射出用電動サーボモータ31は、射出用モータ制御部41を介して、可塑化用電動サーボモータ32は可塑化用電動サーボモータ制御部42を介してそれぞれコントローラ40により、後述するように設定通りに制御されるようになっている。また、コントローラ40に備わっている設定器により、可塑化に必要な各種の値、例えば不活性ガスの圧力の上下限値、不活性ガスの供給開始時期、および停止時期等を設定するタイマーの設定、スクリュ駆動装置30の電動サーボモータ31、32の回転速度、可塑化時の背圧値、スクリュシリンダ1および射出ノズル5の外周部に設けられている加熱ヒータ9、9、…の温度等が設定できるようになっている。そして、上記の各種の値が設定値に維持されるように、コントローラ40により例えばフィードバック制御により制御される。
【0011】
スクリュシリンダ1の、図1において左方の先端部寄りは計量室4となり、その先端部に射出ノズル5が設けられている。この射出ノズル5には、シャットオフ弁6が設けられている。このようなスクリュシリンダ1および射出ノズル5の外周部には個々に温度が制御される複数個の加熱ヒータ9、9、…が設けられ、スクリュシリンダ1内の温度が超臨界温度以上の、例えば100°C以上に保たれる。また、スクリュシリンダ1のガス供給孔2の下流側には第1の圧力計15が、そして計量室4には第2の圧力計16がそれぞれ設けられ、これらの圧力計15、16により計測される圧力は、コントローラ40に入力されるようになっている。なお、図2において、可塑化中に射出用電動サーボモータ31を正逆に微少回転させることにより、スクリュ20に射出方向に微振動が加えられるようになっている。
【0012】
熱可塑性樹脂材料Jは、本実施の形態では制御された量がスクリュシリンダ1に供給されるようになっている。図1ではホッパ10の供給筒11がスクリュシリンダ1の材料供給孔7に直接接続されている状態で示されている。スクリュの回転数を制御することにより、ホッパ10からスクリュシリンダ1に供給される熱可塑性樹脂材料Jの供給量が制御され、後述する低圧部Tにおける溶融樹脂の量が制御されることになる。
【0013】
スクリュ20は、可塑化時および射出時には軸方向に移動するが、図1に示されているように、スクリュシリンダ1に一応対応して、後端部が第1ステージS1、先端部が第2ステージS2となっている。第1ステージS1は、供給部Kと、この供給部Kの先方あるいは下流側の第1メタリング部M1とからなっている。供給部Kは、スクリュシリンダ1の材料供給孔7に対応し、そのスクリュ溝21は比較的深くなっている。このスクリュ溝21は、供給部Kの溝深さから第1メタリングM1のスクリュ溝深さまで暫時変化し、第1メタリング部M1のスクリュ溝21は浅くなっている。スクリュ20の回転により供給部Kから送られてくる熱可塑性樹脂材料Jは、スクリュシリンダ1に設けられた加熱ヒータ9、9、…からの熱を受けると共に、圧縮と剪断作用を受けながら溶融し、第1メタリング部M1では完全に溶融されている。これにより、注入される不活性ガスが供給部Kの方へ漏れることが防止される。すなわち、溶融樹脂によりシールされることになる。
【0014】
第2ステージS2は、第1ステージS1に続く低圧部Tと、その先方の第2メタリング部M2とからなっている。低圧部Tのスクリュ溝21は、深くなっている。これにより、第1ステージS1から送られてくる溶融樹脂は、減圧され、溶融樹脂が満たされていても低圧で、又飢餓フィード部が生じることもある。その結果、不活性ガスの注入が容易になる。また、この低圧部Tは、スクリュ20が軸方向に移動してもガス供給孔2をカバーできる長さに選定されている。第2メタリング部M2のスクリュ溝21は浅くなっており、溶融樹脂で満たされている。これにより、注入された不活性ガスは、第2メタリング部の溶融樹脂によりシールされることになる。
【0015】
なお、上記実施の形態では、スクリュ20の低圧部Tのスクリュ溝21は、深くなってフライト22、22間の容積は大きくなっているが、スクリュ溝21を深くする代わりに、フライト22の幅を狭くしてフライト22、22間の容積を大きくすることもできる。また、フライト22のピッチを広げ、フライト22、22間の容積を大きくすることもできる。さらには、スクリュ溝21を深くし、フライト22の幅を狭くし、ピッチを広げることができることは明らかである。
【0016】
次に、上記熱可塑性樹脂発泡体成形用の可塑化装置を使用した成形例について説明する。ホッパ10に熱可塑性樹脂材料Jを入れる。コントローラ40に付属している設定器により、可塑化終了時期をスクリュ20の位置等により設定する。そして、設定した可塑化終了時期を検知すると、可塑化用電動サーボモータ32と射出用電動サーボモータ31にブレーキがかかるようにプログラムしておく。また、可塑化に必要な各種の値、例えば不活性ガスの圧力の上下限値、第2メタリング部M2の圧力値、計量室4中の圧力値、加熱ヒータ9、9,…の温度、スクリュ20の回転速度等を設定する。シャットオフ弁6を閉じる。そうして、スクリュを駆動する。そうすると、熱可塑性樹脂材料Jは、設定された割合でスクリュシリンダ1に供給される。可塑化用電動サーボモータ32が起動するので、回転軸38が回転し、ボールスプライン39を介して歯車37が駆動され、スクリュ20が所定速度で回転駆動される。そうすると、ホッパ10から供給される樹脂材料Jは、スクリュ20の回転作用で送られる過程で、従来周知のように外部から加えられる熱と、スクリュ20の回転による剪断作用、摩擦作用等により生じる熱とにより溶融し、第1メタリング部M1へと送られる。第1メタリング部M1で完全に溶融され、そして次の第2ステージS2へと送られる。このときの、スクリュシリンダ1内の温度は、不活性ガスの超臨界温度以上の例えば100°C以上になっている。そして、スクリュシリンダ1の前方の計量室4に蓄積される。蓄積量に比例して樹指圧によりスクリュ20は後退する。スクリュ20が後退するので、駆動体36およびボールナット34も後退する。ボールネジ33は、射出用電動サーボモータ31の設定トルクに抗して回転する。したがって、所定の背圧が与えられる。
【0017】
上記のようにして計量しているときに、コントローラ40のタイマーがタイムアップを計時すると、第2ステージS2の低圧部Tに、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の超臨界状態の不活性ガス、あるいはガス圧力において超臨界ガス圧力以上の圧力の不活性ガスが、ガス供給孔2から注入される。第1メタリング部M1の溶融樹脂により、注入された不活性ガスが供給部Kの方へ漏れることが防止される。また、注入されるとき、低圧部Tのスクリュ溝21は深くなって、溶融樹脂の圧力は低くなっているので、超臨界ガス圧力以上ではあるが、数MPa〜20MPa程度の比較的低い圧力で注入することができる。注入された不活性ガスは、スクリュシリンダ1内は例えば100°C以上の超臨界温度以上になっているので、スクリュ20の回転により溶融樹脂中に容易に浸透する。そうして、第2ステージS2の第2メタリング部M2へと送られる。このときも、第2メタリング部M2の圧力が超臨界圧力以下にならないように、不活性ガスが供給される。このときも第2メタリング部M2における溶融樹脂により注入される不活性ガスが、先方へ漏れることが防止される。
【0018】
不活性ガスが浸透した溶融樹脂は、計量室4へと送られる。計量が進むに従い、計量された樹脂圧力によりスクリュ20は後方へ後退する。このとき、計量室4の圧力は圧力計第2の圧力計16で計測され、計測される圧力が超臨界圧力以下にならないように、スクリュ20を射出方向に加圧して計量する。所定量後退したら、これを検知して計量を終わる。
【0019】
計量が終了すると、これを検知して射出用電動サーボモータ31にブレーキがかけられる。また、可塑化用電動サーボモータ32にもブレーキがかかる。これにより、ボールネジ33の回転が阻止され、溶融樹脂の圧力によるスクリュ20の後退が防止される。その結果、不活性ガスが分散された溶融樹脂の圧力の低下が防止され、スクリュシリンダ1内での発泡が抑えられる。金型内で発泡し、微細な熱可塑性樹脂発泡体が得られることになる。なお、このとき、射出用電動サーボモータ31にブレーキをかける代わりにスクリュ20に関連した部材に制動をかけ、スクリュ20の後退方向への移動を阻止することによっても、上記効果が得られる。したがって、射出用電動サーボモータ31にブレーキをかける、の中にはスクリュ20に関連した部材に制動をかけることも意味している。
【0020】
次に、射出工程に入る。射出用電動サーボモータ31が起動して、ボールネジ33が回転駆動され、ボールナット34が軸方向に駆動される。したがって、駆動体36も軸方向に駆動され、スクリュ20は、射出方向に駆動されることになる。シャットオフ弁6を開く。そうすると、図示されない金型へ射出される。射出工程時にも、不活性ガスの注入を続ける。タイマーがタイムアップを計時して注入を停止する。金型に射出した樹脂の冷却固化を待って金型を開くと、成形体内の平均セル径が0.01〜50μm、平均セル密度が10〜1016個/cmの熱可塑性樹脂発泡体が得られる。以下同様にして成形する。
【0021】
本実施の形態によると、コントローラ40に上記以外の他の成形条件を設定することにより、上記以外の他の成形ができる。例えば、他の条件は同じにして射出用電動サーボモータ31による射出工程の開始直前まで、可塑化用電動サーボモータ32による可塑化が行われるように設定することもできる。これによって、スクリュ20が後退してスクリュシリンダ1内の圧力が低下する時間が無くなり、スクリュシリンダ1内での発泡が抑えられる。また、可塑化工程が終了してから、射出工程が開始されるまでスクリュ20を可塑化方向に低速で駆動するように実施することもできる。これによっても、スクリュシリンダ1内の圧力の低下を防止できることは明らかである。
【0022】
さらには、スクリュシリンダ1の圧力を、第1、2の圧力計15、16により検出される圧力をコントローラ40に入力し、検出される圧力が設定された下限圧力まで低下したら、可塑化用電動サーボモータ32を起動してスクリュ20を可塑化方向へ駆動し、設定圧力に達したら停止するように制御することもできる。これによっても、スクリュシリンダ1内での発泡が抑制される。また、可塑化用電動サーボモータ32に、全体としては可塑化方向の正転が多いが、この正転に小さい逆転を組み込む設定をする。すなわち、スクリュ20を逆回転させることで、溶融樹脂中に粗密部分が生じ、不活性ガスの浸透を容易にし、分散を均一にさせることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、スクリュは、スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部に選定され、ガス供給孔は、前記スクリュシリンダの、前記スクリュの低圧部に対応した位置に設けられているので、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを容易にスクリュシリンダ内に注入できる効果が得られる。この時、ガス供給孔は第1、2メタリングの間に位置しているので、注入される不活性ガスは、第1、2のメタリング部の溶融樹脂によりシールされる効果も得られる。また、スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段が電動サーボモータからなっているので、成形中に、特に可塑化工程中にスクリュに複合した動作すなわち電動サーボモータに制動をかけてスクリュの後退を阻止し、スクリュシリンダ内での発泡を抑え、品質の高い熱可塑性樹脂発泡体を得ることができるという本発明に特有の効果が得られる。
また、可塑化工程を射出工程が始まる直前まで行う発明、可塑化工程終了後も、射出工程が始まる直前までスクリュを低速で可塑化方向へ駆動する発明、スクリュシリンダ内の圧力が設定値以下に降下したときは、スクリュを可塑化方向に駆動し、設定値以上になると停止する発明等によると、スクリュシリンダ内での、不活性ガスが分散された溶融樹脂の圧力の低下が防止される。したがって、スクリュシリンダ内での発泡が抑えられ、微細な高品質の熱可塑性樹脂発泡体が得られるとういう、これらの発明に特有の効果が得られる。さらには、スクリュを可塑化方向に駆動するとき、逆可塑化方向の駆動を間欠的に組み合わせる発明、すなわち可塑化中にスクリュに微振動を与える発明によると、不活性ガスの溶融樹脂への浸透を速め、均一に分散させる効果が得られる。また、本発明は、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部に選定されているスクリュを使用し、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを、スクリュシリンダの、前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入する点を発明の特定事項としているので、スクリュシリンダ内での発泡が抑えられ、あるいは不活性ガスの溶融樹脂への浸透が速められ、均一に分散させられる効果に加えて、不活性ガスを容易にスクリュシリンダ内に注入でき、注入された不活性ガスは、第1、2のメタリング部の溶融樹脂によりシールされるという効果が、さらに得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる熱可塑性樹脂発泡体の成形装置の一部を断面にして模式的に示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる熱可塑性樹脂発泡体の成形装置の、スクリュ駆動装置部分を拡大して模式的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 スクリュシリンダ 2 ガス供給孔
4 計量室 5 射出ノズル
15、16 第1、2の圧力計 20 スクリュ
30 スクリュ駆動装置
31 射出用電動サーボモータ
32 可塑化用電動サーボモータ 40 コントローラ
S1 第1ステージ S2 第2ステージ
K 供給部 M1 第1メタリング部
T 低圧部
M2 第2メタリング部

Claims (6)

  1. スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、
    前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、
    前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工程終了後は前記電動サーボモータに制動をかけて前記スクリュの後退を阻止することにより、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に保って発泡を抑えることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
  2. スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、
    前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、
    前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工程は射出工程が始まる直前まで行うことを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
  3. スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、
    前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、
    前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工程終了後も、射出工程が始まる直前まで前記スクリュを低速で可塑化方向へ駆動することを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
  4. スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、
    前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、
    前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、前記スクリュシリンダ内の圧力が設定値以下に降下したときは、前記スクリュを可塑化方向に駆動し、設定値以上になると停止することにより、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に一定に保つことを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
  5. スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、
    前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、
    前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、前記スクリュを可塑化方向に駆動するとき、逆可塑化方向の駆動を間欠的に組み合わせることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
  6. スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、
    前記スクリュには、前記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部となっているスクリュを使用し、前記不活性ガスは前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入し、
    前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化中には前記スクリュに射出方向に微振動を与えることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
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