JP2001138371A - 熱可塑性樹脂発泡体の成形装置および成形方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂発泡体の成形装置および成形方法

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pressure
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    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
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    • B29C44/3442Mixing, kneading or conveying the foamable material
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C44/00Shaping by internal pressure generated in the material, e.g. swelling or foaming ; Producing porous or cellular expanded plastics articles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリュシリンダ内での発泡を抑え、品質
の高い微細な発泡体を得ることができる熱可塑性樹脂発
泡体の成形方法を提供する。 【解決手段】 スクリュ(20)を回転駆動して可塑化
する可塑化工程と、不活性ガスを、少なくともガス圧力
において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨
界状態の不活性ガスをスクリュシリンダ(1)に注入し
て溶融樹脂に浸透させてスクリュ(20)を射出方向に
駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂
発泡体を得るとき、スクリュ(20)の駆動には電動サ
ーボモータ(31、32)を使用し、可塑化工程終了後
は電動サーボモータ(31、32)に制動をかけてスク
リュ(20)の後退を阻止する、あるいは可塑化工程終
了後も、射出工程が始まる直前までスクリュ(20)を
低速で可塑化方向へ駆動する。これにより、スクリュシ
リンダ(1)内での発泡を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクリュシリンダ
と、該スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに
駆動可能に設けられているスクリュとからなり、前記ス
クリュシリンダ内に少なくともガス圧力において超臨界
ガス圧力以上の圧力の二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不
活性ガスを注入し、スクリュシリンダ内で臨界状態にな
った不活性ガスを溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸
透した溶融樹脂を金型内へ射出して、熱可塑性樹脂発泡
体を得る熱可塑性樹脂発泡体の成形装置および熱可塑性
樹脂発泡体の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機のシリンダ内で熱可塑性樹脂
を溶融し、この溶融した熱可塑性樹脂に超臨界状態の二
酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを浸透させ、浸
透した溶融樹脂を金型へ射出して、熱可塑性樹脂発泡体
を成形する方法あるいは成形装置は、例えば特開平8−
258096号、特開平10−230528号等により
多数提案されている。上記特開平8−258096号に
開示されている微細発泡体の製造装置は、概略的には加
熱シリンダ、この加熱シリンダ内に設けられているメイ
ンスクリュ、このメインスクリュの先端部に設けられて
いるミキシングスクリュ、不活性ガスをミキシングスク
リュ部分に供給する不活性ガス供給装置等から構成され
ている。したがって、メインスクリュを回転駆動してペ
レット状の樹脂材料を加熱シリンダの先端部へ搬送する
と、ペレット状の樹脂材料は溶融され、そしてミキシン
グスクリュによりさらに均一に溶融される。このとき、
二酸化炭素ガスを供給すると、二酸化炭素ガスは溶融樹
脂材料中に浸透される。二酸化炭素ガスが浸透された溶
融樹脂材料を、メインスクリュを軸方向に駆動して金型
へ射出すると、微細発泡体が得られる。また、特開平1
0−230528号に示されている熱可塑性樹脂発泡体
の製造装置は、加熱シリンダとスクリュとからなる連続
可塑化装置と、プランジャーからなる射出装置の、2つ
の別装置から構成されている。したがって、この2つの
装置によっても次のようにして熱可塑性樹脂発泡体を得
ることができる。すなわち、スクリュを回転駆動してペ
レット状の樹脂材料を溶融し、二酸化炭素ガスを供給す
ると、二酸化炭素ガスは溶融樹脂材料中に浸透される。
二酸化炭素ガスが浸透された溶融樹脂材料を、スクリュ
を軸方向に駆動してプランジャーからなる射出装置金型
供給し、そしてプランジャーを駆動すると、同様にして
熱可塑性樹脂発泡体が得られる。
【0003】しかしながら、例えば、二酸化炭素ガスの
臨界圧力は、7.4MPaであるが、この圧力よりもさ
らに高い超臨界状態の二酸化炭素ガスを加熱シリンダ内
の溶融状態の樹脂材料に注入するときの、シールの問題
は解決されていないし、また、熱可塑性樹脂発泡体の製
造装置の構造が複雑で、比較的高価なものとなってい
る。そこで、本出願人は特願平11−171892号、
特願平11−184796号等により、これらの問題を
解決した熱可塑性樹脂発泡体の成形方法を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本出願人が提案してい
る上記発明によると、スクリュシリンダには、その一方
の後端部寄りに材料供給孔が、他方の先端部には射出ノ
ズルが設けられているスクリュシリンダを、そしてスク
リュには、スクリュシリンダに対応して、後端部から先
端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタ
リング部となっているスクリュを使用し、超臨界状態の
不活性ガスはスクリュの低圧部に対応した位置に注入す
るので、注入される不活性ガスは、第1、2のメタリン
グ部の溶融樹脂によりシールされるという、優れた効果
が得られる。また、溶融樹脂によりシールされるので、
成形装置の構造が簡単で安価に熱可塑性樹脂発泡体を得
ることができる効果も得られる。しかしながら、成形時
の操作如何によっては、スクリュシリンダ内で発泡が起
こる可能性を秘めている。もし、スクリュシリンダ内で
発泡が起こると、不活性ガスと溶融樹脂との分離が生
じ、金型内で十分発泡しなくなる。そうすると、熱可塑
性樹脂発泡体の品質が低下する。また、不活性ガスを溶
融樹脂に速めに浸透させ、しかも均一に分散させる点に
関しては改良の余地も認められる。不活性ガスがクリュ
シリンダ内で均一に分散していないと、微細な均質な発
泡体が得られ難くなる。本発明は、このような問題点を
解決した熱可塑性樹脂発泡体の成形方法を提供すること
を目的とし、具体的にはスクリュシリンダ内での発泡を
抑え、品質の高い微細な発泡体を得ることができる熱可
塑性樹脂発泡体の成形装置および成形方法を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明は、その一方の後
端部寄りに材料供給孔が、他方の先端部には射出ノズル
が設けられているスクリュシリンダと、該スクリュシリ
ンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられ
ているスクリュと、該スクリュを可塑化方向と射出方向
とに駆動する駆動手段とからなり、前記スクリュは、前
記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にか
けて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部
に選定され、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧
力以上の、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガス、
または超臨界状態の不活性ガスを注入するためのガス供
給孔は、前記スクリュシリンダの、前記スクリュの低圧
部に対応した位置に設けられていると共に、前記駆動手
段は電動サーボモータからなるように構成される。請求
項2に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向
と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回
転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程
と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少な
くともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガ
ス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリ
ンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透
した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型
内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る
成形方法であって、前記スクリュを可塑化方向と射出方
向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用す
ると共に、可塑化工程終了後は前記電動サーボモータに
制動をかけて前記スクリュの後退を阻止することによ
り、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に保つ
ように構成される。請求項3に記載の発明は、スクリュ
シリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設け
られているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を
可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等
の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガ
ス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガ
スを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透さ
せ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射
出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可
塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュ
を可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動
サーボモータを使用すると共に、可塑化工程は射出工程
が始まる直前まで行うように構成され、請求項4に記載
の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向
とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して
熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭
素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧
力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超
臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入し
て溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂
を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する
射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であ
って、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動す
る駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可
塑化工程終了後も、射出工程が始まる直前まで前記スク
リュを低速で可塑化方向へ駆動するように構成され、請
求項5に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方
向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを
回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程
と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少な
くともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガ
ス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリ
ンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透
した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型
内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る
成形方法であって、前記スクリュを可塑化方向と射出方
向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用す
ると共に、前記スクリュシリンダ内の圧力が設定値以下
に降下したときは、前記スクリュを計量方向に駆動し、
設定値以上になると停止するように構成されることによ
り、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に一定
に保ち、請求項6に記載の発明は、スクリュシリンダ内
に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられている
スクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する
可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガ
スを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以上
の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前記ス
クリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性
ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆
動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発
泡体を得る成形方法であって、前記スクリュを可塑化方
向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボモー
タを使用すると共に、前記スクリュを計量方向に駆動す
るとき、逆計量方向の駆動を間欠的に組み合わせるよう
に構成され、請求項7に記載の発明は、スクリュシリン
ダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられて
いるスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化
する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活
性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力
以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前
記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不
活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向
に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹
脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュを可塑
化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボ
モータを使用すると共に、可塑化中には前記スクリュシ
リンダに微振動を与えるように、そして請求項8に記載
の発明は、請求項2〜7のいずれかの項に記載のスクリ
ュには、スクリュシリンダに対応して、後端部から先端
部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリ
ング部に選定されているスクリュを使用し、少なくとも
ガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、ま
たは超臨界状態の不活性ガスは、前記スクリュシリンダ
の、前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入するよ
うに構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】初めに、本発明の実施に使用され
るインライン式の熱可塑性樹脂発泡体の成形装置の実施
の形態を説明する。図1は、熱可塑性樹脂発泡体の成形
装置の実施の形態の一部を断面にして模式的に示す正面
図であるが、この図1に示されているように、本実施の
形態に係わる熱可塑性樹脂発泡体の成形装置は、概略的
にはスクリュシリンダ1と、このスクリュシリンダ1の
内部に可塑化方向に回転駆動されると共に、軸方向すな
わち射出方向にも駆動可能に設けられているスクリュ2
0と、スクリュ20を可塑化方向と射出方向とに駆動す
るスクリュ駆動装置30とから構成されている。
【0007】スクリュシリンダ1は、軸方向に所定長さ
を有し、その略中間位置においてスクリュシリンダ1の
外部から内部に達する、ガス圧力において超臨界ガス圧
力以上の圧力の不活性ガス、あるいは超臨界状態の不活
性ガスを供給するための、ガス供給孔2が開けられてい
る。そして、このガス供給孔2に不活性ガス供給装置に
連なっているガス管3が気密的に接続されている。本実
施の形態では、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガ
スは、超臨界ガス圧の例えば7.4MPa(二酸化炭素
ガスの場合)以上の圧力で溶融状態の樹脂材料に注入さ
れるが、そのため不活性ガス供給装置には、圧縮機、圧
力制御弁等が内蔵されている。なお、可塑化中のスクリ
ュシリンダ1内は、不活性ガスの超臨界温度以上になっ
ているので、常温の不活性ガスあるいは廃熱で予熱され
た不活性ガスを、直接スクリュシリンダ1に供給しても
超臨界温度になるので、不活性ガス供給装置には、特別
な加熱装置は設けられていない。しかしながら、ガス供
給孔2に、圧力および温度において超臨界状態の不活性
ガスを供給できることは勿論である。
【0008】スクリュシリンダ1の後端部にスクリュ駆
動装置30が設けられている。スクリュ駆動装置30
は、図2に拡大して示されているように、射出用電動サ
ーボモータ31と、可塑化用電動サーボモータ32とを
備えている。そして、射出用電動サーボモータ31の出
力軸にはボールネジ33が固定され、このボールネジ3
3にボールナット34が螺合している。したがって、ボ
ールネジ33が射出用電動サーボモータ31で回転駆動
されると、ボールナット34が軸方向に駆動されること
になる。あるいはボールナット34が軸方向に駆動され
ると、ボールネジ33が回転する。ボールナット34
は、スラストベアリング35によって駆動体36に接続
されている。そして、駆動体36の出力軸36’の先端
にスクリュ20が接続されている。
【0009】可塑化用電動サーボモータ32の回転軸3
8の外周部にはスプラインが形成され、このスプライン
が形成されている回転軸38にボールスプライン39が
装着されている。したがって、ボールスプライン39
は、回転軸38に対して回転方向には拘束されている
が、軸方向には移動自在である。ボールスプライン39
の外周部には歯が切られ、駆動体36の外周部に固定さ
れている大歯車37と噛み合っている。
【0010】本実施の形態によると、制御器、タイマー
等からなるコントローラ40も備えている。そして、射
出用電動サーボモータ31は、射出用モータ制御部41
を介して、可塑化用電動サーボモータ32は可塑化用電
動サーボモータ制御部42を介してそれぞれコントロー
ラ40により、後述するように設定通りに制御されるよ
うになっている。また、コントローラ40に備わってい
る設定器により、可塑化に必要な各種の値、例えば不活
性ガスの圧力の上下限値、不活性ガスの供給開始時期、
および停止時期等を設定するタイマーの設定、スクリュ
駆動装置30の電動サーボモータ31、32の回転速
度、可塑化時の背圧値、スクリュ式フィーダの駆動装置
の駆動速度、スクリュシリンダ1および射出ノズル5の
外周部に設けられている加熱ヒータ9、9、…の温度等
が設定できるようになっている。そして、上記の各種の
値が設定値に維持されるように、コントローラ40によ
り例えばフィードバック制御により制御される。
【0011】スクリュシリンダ1の、図1において左方
の先端部寄りは計量室4となり、その先端部に射出ノズ
ル5が設けられている。この射出ノズル5には、シャッ
トオフ弁6が設けられている。このようなスクリュシリ
ンダ1および射出ノズル5の外周部には個々に温度が制
御される複数個の加熱ヒータ9、9、…が設けられ、ス
クリュシリンダ1内の温度が超臨界温度以上の、例えば
100°C以上に保たれる。また、スクリュシリンダ1
のガス供給孔2の下流側には第1の圧力計15が、そし
て計量室4には第2の圧力計16がそれぞれ設けられ、
これらの圧力計15、16により計測される圧力は、コ
ントローラ40に入力されるようになっている。なお、
図2において、射出用電動サーボモータ31を正逆に微
少回転させることにより、スクリュ20に射出方向に微
振動が加えられるようになっている。
【0012】熱可塑性樹脂材料Jは、本実施の形態では
制御された量がスクリュシリンダ1に供給されるように
なっている。図1ではホッパ10の供給筒11がスクリ
ュシリンダ1の材料供給孔7に直接接続されている状態
で示されている。スクリュの回転数を制御することによ
り、ホッパ10からスクリュシリンダ1に供給される熱
可塑性樹脂材料Jの供給量が制御され、後述する低圧部
Tにおける溶融樹脂の量が制御されることになる。
【0013】スクリュ20は、可塑化時および射出時に
は軸方向に移動するが、図1に示されているように、ス
クリュシリンダ1に一応対応して、後端部が第1ステー
ジS1、先端部が第2ステージS2となっている。第1
ステージS1は、供給部Kと、この供給部Kの先方ある
いは下流側の第1メタリング部M1とからなっている。
供給部Kは、スクリュシリンダ1の材料供給孔7に対応
し、そのスクリュ溝21は比較的深くなっている。この
スクリュ溝21は、供給部Kの溝深さから第1メタリン
グM1のスクリュ溝深さまで暫時変化し、第1メタリン
グ部M1のスクリュ溝21は浅くなっている。スクリュ
20の回転により供給部Kから送られてくる熱可塑性樹
脂材料Jは、スクリュシリンダ1に設けられた加熱ヒー
タ9、9、…からの熱を受けると共に、圧縮と剪断作用
を受けながら溶融し、第1メタリング部M1では完全に
溶融されている。これにより、注入される不活性ガスが
供給部Kの方へ漏れることが防止される。すなわち、溶
融樹脂によりシールされることになる。
【0014】第2ステージS2は、第1ステージS1に
続く低圧部Tと、その先方の第2メタリング部M2とか
らなっている。低圧部Tのスクリュ溝21は、深くなっ
ている。これにより、第1ステージS1から送られてく
る溶融樹脂は、減圧され、溶融樹脂が満たされない飢餓
フィード部が生じる。その結果、不活性ガスの注入が容
易になる。また、この低圧部Tは、スクリュ20が軸方
向に移動してもガス供給孔2をカバーできる長さに選定
されている。第2メタリング部M2のスクリュ溝21は
浅くなっており、溶融樹脂で満たされている。これによ
り、注入された不活性ガスは、第2メタリング部の溶融
樹脂によりシールされることになる。
【0015】なお、上記実施の形態では、スクリュ20
の低圧部Tのスクリュ溝21は、深くなってフライト2
2、22間の容積は大きくなっているが、スクリュ溝2
1を深くする代わりに、フライト22の幅を狭くしてフ
ライト22、22間の容積を大きくすることもできる。
また、フライト22のピッチを広げ、フライト22、2
2間の容積を大きくすることもできる。さらには、スク
リュ溝21を深くし、フライト22の幅を狭くし、ピッ
チを広げることができることは明らかである。
【0016】次に、上記熱可塑性樹脂発泡体成形用の可
塑化装置を使用した成形例について説明する。ホッパ1
0に熱可塑性樹脂材料Jを入れる。コントローラ40に
付属している設定器により、可塑化終了時期をスクリュ
20の位置等により設定する。そして、設定した可塑化
終了時期を検知すると、可塑化用電動サーボモータ32
と射出用電動サーボモータ31にブレーキがかかるよう
にプログラムしておく。また、可塑化に必要な各種の
値、例えば不活性ガスの圧力の上下限値、第2メタリン
グ部M2の圧力値、計量室4中の圧力値、加熱ヒータ
9、9,…の温度、スクリュ20の回転速度等を設定す
る。シャットオフ弁6を閉じる。そうして、スクリュを
駆動する。そうすると、熱可塑性樹脂材料Jは、設定さ
れた割合でスクリュシリンダ1に供給される。可塑化用
電動サーボモータ32が起動するので、回転軸38が回
転し、ボールスプライン39を介して歯車37が駆動さ
れ、スクリュ20が所定速度で回転駆動される。そうす
ると、ホッパ10から供給される樹脂材料Jは、スクリ
ュ20の回転作用で送られる過程で、従来周知のように
外部から加えられる熱と、スクリュ20の回転による剪
断作用、摩擦作用等により生じる熱とにより溶融し、第
1メタリング部M1へと送られる。第1メタリング部M
1で完全に溶融され、そして次の第2ステージS2へと
送られる。このときの、スクリュシリンダ1内の温度
は、不活性ガスの超臨界温度以上の例えば100°C以
上になっている。そして、スクリュシリンダ1の前方の
計量室4に蓄積される。蓄積量に比例して樹指圧により
スクリュ20は後退する。スクリュ20が後退するの
で、駆動体36およびボールナット34も後退する。ボ
ールネジ33は、射出用電動サーボモータ31の設定ト
ルクに抗して回転する。したがって、所定の背圧が与え
られる。
【0017】上記のようにして計量しているときに、コ
ントローラ40のタイマーがタイムアップを計時する
と、第2ステージS2の低圧部Tに、二酸化炭素ガス、
窒素ガス等の超臨界状態の不活性ガス、あるいはガス圧
力において超臨界ガス圧力以上の圧力の不活性ガスが、
ガス供給孔2から注入される。第1メタリング部M1の
溶融樹脂により、注入された不活性ガスが供給部Kの方
へ漏れることが防止される。また、注入されるとき、低
圧部Tのスクリュ溝21は深くなって、溶融樹脂の圧力
は低くなっているので、超臨界ガス圧力以上ではある
が、数MPa〜20MPa程度の比較的低い圧力で注入
することができる。注入された不活性ガスは、スクリュ
シリンダ1内は例えば100°C以上の超臨界温度以上
になっているので、スクリュ20の回転により溶融樹脂
中に容易に浸透する。そうして、第2ステージS2の第
2メタリング部M2へと送られる。このときも、第2メ
タリング部M2の圧力が超臨界圧力以下にならないよう
に、不活性ガスが供給される。このときも第2メタリン
グ部M2における溶融樹脂により注入される不活性ガス
が、先方へ漏れることが防止される。
【0018】不活性ガスが浸透した溶融樹脂は、計量室
4へと送られる。計量が進むに従い、計量された樹脂圧
力によりスクリュ20は後方へ後退する。このとき、計
量室4の圧力は圧力計第2の圧力計16で計測され、計
測される圧力が超臨界圧力以下にならないように、スク
リュ20を射出方向に加圧して計量する。所定量後退し
たら、これを検知して計量を終わる。
【0019】計量が終了すると、これを検知して射出用
電動サーボモータ31にブレーキがかけられる。また、
必要に応じて可塑化用電動サーボモータ32にもブレー
キがかかる。これにより、ボールネジ33の回転が阻止
され、溶融樹脂の圧力によるスクリュ20の後退が防止
される。その結果、不活性ガスが分散された溶融樹脂の
圧力の低下が防止され、スクリュシリンダ1内での発泡
が抑えられる。金型内で発泡し、微細な熱可塑性樹脂発
泡体が得られることになる。なお、このとき、射出用電
動サーボモータ31にブレーキをかける代わりにスクリ
ュ20に関連した部材に制動をかけ、スクリュ20の後
退方向への移動を阻止することによっても、上記効果が
得られる。したがって、射出用電動サーボモータ31に
ブレーキをかける、の中にはスクリュ20に関連した部
材に制動をかけることも意味している。
【0020】次に、射出工程に入る。射出用電動サーボ
モータ31が起動して、ボールネジ33が回転駆動さ
れ、ボールナット34が軸方向に駆動される。したがっ
て、駆動体36も軸方向に駆動され、スクリュ20は、
射出方向に駆動されることになる。シャットオフ弁6を
開く。そうすると、図示されない金型へ射出される。射
出工程時にも、不活性ガスの注入を続ける。タイマーが
タイムアップを計時して注入を停止する。金型に射出し
た樹脂の冷却固化を待って金型を開くと、成形体内の平
均セル径が0.01〜50μm、平均セル密度が10
〜1016個/cmの熱可塑性樹脂発泡体が得られ
る。以下同様にして成形する。
【0021】本実施の形態によると、コントローラ40
に上記以外の他の成形条件を設定することにより、上記
以外の他の成形ができる。例えば、他の条件は同じにし
て射出用電動サーボモータ31による射出工程の開始直
前まで、可塑化用電動サーボモータ32による可塑化が
行われるように設定することもできる。これによって、
スクリュ20が後退してスクリュシリンダ1内の圧力が
低下する時間が無くなり、スクリュシリンダ1内での発
泡が抑えられる。また、可塑化工程が終了してから、射
出工程が開始されるまでスクリュ20を可塑化方向に低
速で駆動するように実施することもできる。これによっ
ても、スクリュシリンダ1内の圧力の低下を防止できる
ことは明らかである。
【0022】さらには、スクリュシリンダ1の圧力を、
第1、2の圧力計15、16により検出される圧力をコ
ントローラ40に入力し、検出される圧力が設定された
下限圧力まで低下したら、可塑化用電動サーボモータ3
2を起動してスクリュ20を可塑化方向へ駆動し、設定
圧力に達したら停止するように制御することもできる。
これによっても、スクリュシリンダ1内での発泡が抑制
される。また、可塑化用電動サーボモータ32に、全体
としては可塑化方向の正転が多いが、この正転に小さい
逆転を組み込む設定をする。すなわち、微振動を加える
と、溶融樹脂中に粗密部分が生じ、不活性ガスの浸透を
容易にし、分散を均一にさせることができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、スクリ
ュは、スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部
にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリン
グ部に選定され、ガス供給孔は、前記スクリュシリンダ
の、前記スクリュの低圧部に対応した位置に設けられて
いるので、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力
以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを容
易にスクリュシリンダ内に注入できる効果が得られる。
この時、ガス供給孔は第1、2メタリングの間に位置し
ているので、注入される不活性ガスは、第1、2のメタ
リング部の溶融樹脂によりシールされる効果も得られ
る。また、スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動す
る駆動手段が電動サーボモータからなっているので、成
形中に、特に可塑化工程中にスクリュに複合した動作を
させることができ、スクリュシリンダ内での発泡を抑
え、品質の高い熱可塑性樹脂発泡体を得ることができる
という本発明に特有の効果が得られる。また、可塑化工
程終了後は、電動サーボモータに制動をかけてスクリュ
の後退を阻止する発明、可塑化工程を射出工程が始まる
直前まで行う発明、可塑化工程終了後も、射出工程が始
まる直前までスクリュを低速で可塑化方向へ駆動する発
明、スクリュシリンダ内の圧力が設定値以下に降下した
ときは、スクリュを計量方向に駆動し、設定値以上にな
ると停止する発明等によると、スクリュシリンダ内で
の、不活性ガスが分散された溶融樹脂の圧力の低下が防
止される。したがって、スクリュシリンダ内での発泡が
抑えられ、微細な高品質の熱可塑性樹脂発泡体が得られ
るとういう、これらの発明に特有の効果が得られる。さ
らには、スクリュを計量方向に駆動するとき、逆計量方
向の駆動を間欠的に組み合わせる発明、すなわち可塑化
中にスクリュシリンダに微振動を与える発明によると、
不活性ガスの溶融樹脂への浸透を速め、均一に分散させ
る効果が得られる。また、上記各発明を、後端部から先
端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタ
リング部に選定されているスクリュを使用し、少なくと
もガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、
または超臨界状態の不活性ガスを、スクリュシリンダ
の、前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入する点
を限定した発明によると、スクリュシリンダ内での発泡
が抑えられ、あるいは不活性ガスの溶融樹脂への浸透が
速められ、均一に分散させられる効果に加えて、不活性
ガスを容易にスクリュシリンダ内に注入でき、注入され
た不活性ガスは、第1、2のメタリング部の溶融樹脂に
よりシールされるという効果が、さらに得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる熱可塑性樹脂発泡
体の成形装置の一部を断面にして模式的に示す正面図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態に係わる熱可塑性樹脂発泡
体の成形装置の、スクリュ駆動装置部分を拡大して模式
的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 スクリュシリンダ 2
ガス供給孔 4 計量室 5
射出ノズル 15、16 第1、2の圧力計 20
スクリュ 30 スクリュ駆動装置 31 射出用電動サーボモータ 32 可塑化用電動サーボモータ 40
コントローラ S1 第1ステージ S2
第2ステージ K 供給部 M1
第1メタリング部 T 低圧部 M2 第2メタリング部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年12月10日(1999.12.
10)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1に記載の発明は、その一方の後
端部寄りに材料供給孔が、他方の先端部には射出ノズル
が設けられているスクリュシリンダと、該スクリュシリ
ンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられ
ているスクリュと、該スクリュを可塑化方向と射出方向
とに駆動する駆動手段とからなり、前記スクリュは、前
記スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部にか
けて第1メタリング部、低圧部および第2メタリング部
に選定され、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧
力以上の、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガス、
または超臨界状態の不活性ガスを注入するためのガス供
給孔は、前記スクリュシリンダの、前記スクリュの低圧
部に対応した位置に設けられていると共に、前記駆動手
段は電動サーボモータからなるように構成される。請求
項2に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向
と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回
転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程
と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少な
くともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガ
ス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリ
ンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透
した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型
内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る
成形方法であって、前記スクリュを可塑化方向と射出方
向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用す
ると共に、可塑化工程終了後は前記電動サーボモータに
制動をかけて前記スクリュの後退を阻止することによ
り、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に保つ
ように構成される。請求項3に記載の発明は、スクリュ
シリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設け
られているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を
可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等
の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガ
ス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガ
スを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透さ
せ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射
出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可
塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュ
を可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動
サーボモータを使用すると共に、可塑化工程は射出工程
が始まる直前まで行うように構成され、請求項4に記載
の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出方向
とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動して
熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭
素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガス圧
力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、または超
臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注入し
て溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂
を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出する
射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であ
って、前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動す
る駆動手段には電動サーボモータを使用すると共に、可
塑化工程終了後も、射出工程が始まる直前まで前記スク
リュを低速で可塑化方向へ駆動するように構成され、請
求項5に記載の発明は、スクリュシリンダ内に可塑化方
向と射出方向とに駆動可能に設けられているスクリュを
回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程
と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少な
くともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガ
ス、または超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリ
ンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透
した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型
内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る
成形方法であって、前記スクリュを可塑化方向と射出方
向とに駆動する駆動手段には電動サーボモータを使用す
ると共に、前記スクリュシリンダ内の圧力が設定値以下
に降下したときは、前記スクリュを可塑化方向に駆動
し、設定値以上になると停止するように構成されること
により、スクリュシリンダ内の圧力を超臨界圧力以上に
一定に保ち、請求項6に記載の発明は、スクリュシリン
ダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設けられて
いるスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料を可塑化
する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の不活
性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力
以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを前
記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透させ、不
活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを射出方向
に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱可塑性樹
脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリュを可塑
化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電動サーボ
モータを使用すると共に、前記スクリュを可塑化方向に
駆動するとき、逆可塑化方向の駆動を間欠的に組み合わ
せるように構成され、請求項7に記載の発明は、スクリ
ュシリンダ内に可塑化方向と射出方向とに駆動可能に設
けられているスクリュを回転駆動して熱可塑性樹脂材料
を可塑化する可塑化工程と、二酸化炭素ガス、窒素ガス
等の不活性ガスを、少なくともガス圧力において超臨界
ガス圧力以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性
ガスを前記スクリュシリンダに注入して溶融樹脂に浸透
させ、不活性ガスが浸透した溶融樹脂を前記スクリュを
射出方向に駆動して金型内へ射出する射出工程とから熱
可塑性樹脂発泡体を得る成形方法であって、前記スクリ
ュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段には電
動サーボモータを使用すると共に、可塑化中には前記ス
クリュシリンダに射出方向に微振動を与えるように、そ
して請求項8に記載の発明は、請求項2〜7のいずれか
の項に記載のスクリュには、スクリュシリンダに対応し
て、後端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧
部および第2メタリング部に選定されているスクリュを
使用し、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力以
上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスは、前
記スクリュシリンダの、前記スクリュの低圧部に対応し
た位置に注入するように構成される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本実施の形態によると、制御器、タイマー
等からなるコントローラ40も備えている。そして、射
出用電動サーボモータ31は、射出用モータ制御部41
を介して、可塑化用電動サーボモータ32は可塑化用電
動サーボモータ制御部42を介してそれぞれコントロー
ラ40により、後述するように設定通りに制御されるよ
うになっている。また、コントローラ40に備わってい
る設定器により、可塑化に必要な各種の値、例えば不活
性ガスの圧力の上下限値、不活性ガスの供給開始時期、
および停止時期等を設定するタイマーの設定、スクリュ
駆動装置30の電動サーボモータ31、32の回転速
度、可塑化時の背圧値、スクリュシリンダ1および射出
ノズル5の外周部に設けられている加熱ヒータ9、9、
…の温度等が設定できるようになっている。そして、上
記の各種の値が設定値に維持されるように、コントロー
ラ40により例えばフィードバック制御により制御され
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】スクリュシリンダ1の、図1において左方
の先端部寄りは計量室4となり、その先端部に射出ノズ
ル5が設けられている。この射出ノズル5には、シャッ
トオフ弁6が設けられている。このようなスクリュシリ
ンダ1および射出ノズル5の外周部には個々に温度が制
御される複数個の加熱ヒータ9、9、…が設けられ、ス
クリュシリンダ1内の温度が超臨界温度以上の、例えば
100°C以上に保たれる。また、スクリュシリン
ダ1のガス供給孔2の下流側には第1の圧力計15が、
そして計量室4には第2の圧力計16がそれぞれ設けら
れ、これらの圧力計15、16により計測される圧力
は、コントローラ40に入力されるようになっている。
なお、図2において、可塑化中に射出用電動サーボモー
タ31を正逆に微少回転させることにより、スクリュ2
0に射出方向に微振動が加えられるようになっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】第2ステージS2は、第1ステージS1に
続く低圧部Tと、その先方の第2メタリング部M2とか
らなっている。低圧部Tのスクリュ溝21は、深くなっ
ている。これにより、第1ステージS1から送られてく
る溶融樹脂は、減圧され、溶融樹脂が満たされていても
低圧で、又飢餓フィード部が生じることもある。その結
果、不活性ガスの注入が容易になる。また、この低圧部
Tは、スクリュ20が軸方向に移動してもガス供給孔2
をカバーできる長さに選定されている。第2メタリング
部M2のスクリュ溝21は浅くなっており、溶融樹脂で
満たされている。これにより、注入された不活性ガス
は、第2メタリング部の溶融樹脂によりシールされるこ
とになる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】上記のようにして計量しているときに、コ
ントローラ40のタイマーがタイムアップを計時する
と、第2ステージS2の低圧部Tに、二酸化炭素ガス、
窒素ガス等の超臨界状態の不活性ガス、あるいはガス圧
力において超臨界ガス圧力以上の圧力の不活性ガスが、
ガス供給孔2から注入される。第1メタリング部M1の
溶融樹脂により、注入された不活性ガスが供給部Kの方
へ漏れることが防止される。また、注入されるとき、低
圧部Tのスクリュ溝21は深くなって、溶融樹脂の圧力
は低くなっているので、超臨界ガス圧力以上ではある
が、数MPa〜20MPa程度の比較的低い圧力で注入
することができる。注入された不活性ガスは、スクリュ
シリンダ1内は例えば100°C以上の超臨界温度
以上になっているので、スクリュ20の回転により溶融
樹脂中に容易に浸透する。そうして、第2ステージS2
の第2メタリング部M2へと送られる。このときも、第
2メタリング部M2の圧力が超臨界圧力以下にならない
ように、不活性ガスが供給される。このときも第2メタ
リング部M2における溶融樹脂により注入される不活性
ガスが、先方へ漏れることが防止される。又不活性ガス
の供給と停止のタイミングは計量中の位置で制御するこ
ともできる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】不活性ガスが浸透した溶融樹脂は、計量室
4へと送られる。計量が進むに従い、計量された樹脂圧
力によりスクリュ20は後方へ後退する。このとき、計
量室4の圧力は圧力計第2の圧力計16で計測され、計
測される圧力が超臨界圧力以下にならないように、スク
リュ20を射出方向に加圧して計量するため背圧は超臨
界圧力以上必要。所定量後退したら、これを検知して計
量を終わる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】計量が終了すると、これを検知して射出用
電動サーボモータ31にブレーキがかけられる。また、
可塑化用電動サーボモータ32にもブレーキがかかる。
これにより、ボールネジ33の回転が阻止され、溶融樹
脂の圧力によるスクリュ20の後退が防止される。その
結果、不活性ガスが分散された溶融樹脂の圧力の低下が
防止され、スクリュシリンダ1内での発泡が抑えられ
る。金型内で発泡し、微細な熱可塑性樹脂発泡体が得ら
れることになる。なお、このとき、射出用電動サーボモ
ータ31にブレーキをかける代わりにスクリュ20に関
連した部材に制動をかけ、スクリュ20の後退方向への
移動を阻止することによっても、上記効果が得られる。
したがって、射出用電動サーボモータ31にブレーキを
かける、の中にはスクリュ20に関連した部材に制動を
かけることも意味している。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】次に、射出工程に入る。射出用電動サーボ
モータ31が起動して、ボールネジ33が回転駆動さ
れ、ボールナット34が軸方向に駆動される。したがっ
て、駆動体36も軸方向に駆動され、スクリュ20は、
射出方向に駆動されることになる。シャットオフ弁6を
開く。そうすると、図示されない金型へ射出される。射
出工程時にも、不活性ガスの注入を続ける。タイマーが
タイムアップを計時して注入を停止する。金型に射出し
た樹脂の冷却固化を待って金型を開くと、成形体内の平
均セル径が0.01〜50μm、平均セル密度が10
〜1016個/cmの熱可塑性樹脂発泡体が得られ
る。以下同様にして成形する。又不活性ガスの注入は可
塑化中のみとすることもできる
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】さらには、スクリュシリンダ1の圧力を、
第1、2の圧力計15、16により検出される圧力をコ
ントローラ40に入力し、検出される圧力が設定された
下限圧力まで低下したら、可塑化用電動サーボモータ3
2を起動してスクリュ20を可塑化方向へ駆動し、設定
圧力に達したら停止するように制御することもできる。
これによっても、スクリュシリンダ1内での発泡が抑制
される。また、可塑化用電動サーボモータ32に、全体
としては可塑化方向の正転が多いが、この正転に小さい
逆転を組み込む設定をする。すなわち、スクリュ20を
逆回転させることで、溶融樹脂中に粗密部分が生じ、不
活性ガスの浸透を容易にし、分散を均一にさせることが
できる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、スクリ
ュは、スクリュシリンダに対応して、後端部から先端部
にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタリン
グ部に選定され、ガス供給孔は、前記スクリュシリンダ
の、前記スクリュの低圧部に対応した位置に設けられて
いるので、少なくともガス圧力において超臨界ガス圧力
以上の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを容
易にスクリュシリンダ内に注入できる効果が得られる。
この時、ガス供給孔は第1、2メタリングの間に位置し
ているので、注入される不活性ガスは、第1、2のメタ
リング部の溶融樹脂によりシールされる効果も得られ
る。また、スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動す
る駆動手段が電動サーボモータからなっているので、成
形中に、特に可塑化工程中にスクリュに複合した動作を
させることができ、スクリュシリンダ内での発泡を抑
え、品質の高い熱可塑性樹脂発泡体を得ることができる
という本発明に特有の効果が得られる。また、可塑化工
程終了後は、電動サーボモータに制動をかけてスクリュ
の後退を阻止する発明、可塑化工程を射出工程が始まる
直前まで行う発明、可塑化工程終了後も、射出工程が始
まる直前までスクリュを低速で可塑化方向へ駆動する発
明、スクリュシリンダ内の圧力が設定値以下に降下した
ときは、スクリュを計量方向に駆動し、設定値以上にな
ると停止する発明等によると、スクリュシリンダ内で
の、不活性ガスが分散された溶融樹脂の圧力の低下が防
止される。したがって、スクリュシリンダ内での発泡が
抑えられ、微細な高品質の熱可塑性樹脂発泡体が得られ
るとういう、これらの発明に特有の効果が得られる。さ
らには、スクリュを可塑化方向に駆動するとき、逆可塑
方向の駆動を間欠的に組み合わせる発明、すなわち可
塑化中にスクリュシリンダに逆転を与える発明による
と、不活性ガスの溶融樹脂への浸透を速め、均一に分散
させる効果が得られる。また、上記各発明を、後端部か
ら先端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2
メタリング部に選定されているスクリュを使用し、少な
くともガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガ
ス、または超臨界状態の不活性ガスを、スクリュシリン
ダの、前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入する
点を限定した発明によると、スクリュシリンダ内での発
泡が抑えられ、あるいは不活性ガスの溶融樹脂への浸透
が速められ、均一に分散させられる効果に加えて、不活
性ガスを容易にスクリュシリンダ内に注入でき、注入さ
れた不活性ガスは、第1、2のメタリング部の溶融樹脂
によりシールされるという効果が、さらに得られる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
フロントページの続き (72)発明者 大藪 英雄 広島県広島市安芸区船越南一丁目6番1号 株式会社日本製鋼所内 Fターム(参考) 4F206 AP031 JA04 JD03 JF06 JM01 JN03 JP03 JT02 JT33 JT38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一方の後端部寄りに材料供給孔が、
    他方の先端部には射出ノズルが設けられているスクリュ
    シリンダと、該スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出
    方向とに駆動可能に設けられているスクリュと、該スク
    リュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動手段とか
    らなり、 前記スクリュは、前記スクリュシリンダに対応して、後
    端部から先端部にかけて第1メタリング部、低圧部およ
    び第2メタリング部に選定され、少なくともガス圧力に
    おいて超臨界ガス圧力以上の二酸化炭素ガス、窒素ガス
    等の不活性ガス、または超臨界状態の不活性ガスを注入
    するためのガス供給孔は、前記スクリュシリンダの、前
    記スクリュの低圧部に対応した位置に設けられていると
    共に、前記駆動手段は電動サーボモータからなることを
    特徴とする熱可塑性樹脂発泡体の成形装置。
  2. 【請求項2】 スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出
    方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動
    して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸
    化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガ
    ス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、また
    は超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注
    入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融
    樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出
    する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法
    であって、 前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動
    手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工
    程終了後は前記電動サーボモータに制動をかけて前記ス
    クリュの後退を阻止することにより、スクリュシリンダ
    内の圧力を超臨界圧力以上に保つことを特徴とする熱可
    塑性樹脂発泡体の成形方法。
  3. 【請求項3】 スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出
    方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動
    して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸
    化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガ
    ス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、また
    は超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注
    入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融
    樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出
    する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法
    であって、 前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動
    手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工
    程は射出工程が始まる直前まで行うことを特徴とする熱
    可塑性樹脂発泡体の成形方法。
  4. 【請求項4】 スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出
    方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動
    して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸
    化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガ
    ス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、また
    は超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注
    入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融
    樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出
    する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法
    であって、 前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動
    手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化工
    程終了後も、射出工程が始まる直前まで前記スクリュを
    低速で可塑化方向へ駆動することを特徴とする熱可塑性
    樹脂発泡体の成形方法。
  5. 【請求項5】 スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出
    方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動
    して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸
    化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガ
    ス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、また
    は超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注
    入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融
    樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出
    する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法
    であって、 前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動
    手段には電動サーボモータを使用すると共に、前記スク
    リュシリンダ内の圧力が設定値以下に降下したときは、
    前記スクリュを計量方向に駆動し、設定値以上になると
    停止することにより、スクリュシリンダ内の圧力を超臨
    界圧力以上に一定に保つことを特徴とする熱可塑性樹脂
    発泡体の成形方法。
  6. 【請求項6】 スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出
    方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動
    して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸
    化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガ
    ス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、また
    は超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注
    入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融
    樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出
    する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法
    であって、 前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動
    手段には電動サーボモータを使用すると共に、前記スク
    リュを計量方向に駆動するとき、逆計量方向の駆動を間
    欠的に組み合わせることを特徴とする熱可塑性樹脂発泡
    体の成形方法。
  7. 【請求項7】 スクリュシリンダ内に可塑化方向と射出
    方向とに駆動可能に設けられているスクリュを回転駆動
    して熱可塑性樹脂材料を可塑化する可塑化工程と、二酸
    化炭素ガス、窒素ガス等の不活性ガスを、少なくともガ
    ス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、また
    は超臨界状態の不活性ガスを前記スクリュシリンダに注
    入して溶融樹脂に浸透させ、不活性ガスが浸透した溶融
    樹脂を前記スクリュを射出方向に駆動して金型内へ射出
    する射出工程とから熱可塑性樹脂発泡体を得る成形方法
    であって、 前記スクリュを可塑化方向と射出方向とに駆動する駆動
    手段には電動サーボモータを使用すると共に、可塑化中
    には前記スクリュシリンダに微振動を与えることを特徴
    とする熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
  8. 【請求項8】請求項2〜7のいずれかの項に記載のスク
    リュには、スクリュシリンダに対応して、後端部から先
    端部にかけて第1メタリング部、低圧部および第2メタ
    リング部に選定されているスクリュを使用し、少なくと
    もガス圧力において超臨界ガス圧力以上の不活性ガス、
    または超臨界状態の不活性ガスは、前記スクリュシリン
    ダの、前記スクリュの低圧部に対応した位置に注入する
    熱可塑性樹脂発泡体の成形方法。
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