JP4276335B2 - 折り畳み可能な箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、組立状態から扁平でコンパクトな形状に折り畳み得る箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一枚の底板と四枚の側板を有し、その側板のうち、対向する二枚が上端縁を曲げ中心として箱の内側に回動自在な揺動側板で、残る二枚がいわゆる屏風折り構造になっていて高さ方向に屈曲自在な屈曲側板である折り畳み可能な箱が、例えば実開昭62−110132号などに開示されている。この折り畳み可能な箱は、扁平な折り畳み状態から使用状態に組み上げる場合、箱の上縁を持ち上げて屏風折り構造の屈曲側板を垂直に立ち上がらせ、残る二枚の揺動側板を起立させ、その揺動側板の両側縁で屈曲側板の屈曲部分を内側からロックする構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような折り畳み可能な箱は、折り畳んで効率よく運搬したり小さいスペースに保管することができるメリットがある。ところが、従来は被運搬物を保護するために組立状態の箱に緩衝材を詰め込む必要があったため、そのようなメリットが半減していた。つまり、緩衝材を無駄にさせないために、一度使ったものを箱と一緒に返送しようとすれば箱が折り畳めないし、また、箱を折り畳んで保管したとしても緩衝材の保管スペースが別途加われば結果的にスペースの節約にはならない。かといって、緩衝材を使い捨てにすれば、ゴミ問題にとって大きなマイナス要因であり、また、緩衝材を使い捨てる分コストも上昇する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記に鑑みなされたもので、底板と四枚の側板を有し、その側板のうち、対向する二枚が上部を曲げ中心として箱の内側に回動自在な揺動側板で、残る二枚が所謂屏風折り構造になっていて高さ方向に屈曲自在な屈曲側板である折り畳み可能な箱において、
前記底板は、外側に位置する第1の板部材と、その第1の板部材の上面に固定バンドが通り得る通路を空けて固定した第2の板部材と、その第2の板部材の上面に固定され前記通路の上面を覆ってトンネル通路を形成する第3の板部材と、の三重構造とし、
前記底板の前記トンネル通路の出入り口を箱の中側に設けると共にそのトンネル通路に固定バンドを挿通し、さらに前記第3の板部材の上に被運搬物を載置すると共にその被運搬物を前記トンネル通路に通した固定バンドで第3の板部材ごと縛って底板上に固定するようにした折り畳み可能な箱を提供する。
【0005】
なお、前記トンネル通路は、前記第2の板部材に切抜孔を形成し、その切抜孔の端の一部を残して第3の板部材で覆い、そうして第3の板部材で覆われずに残った部分を出入り口にするとよい。
【0006】
本発明の箱は、固定バンドで被運搬物を固定することにより、箱の中に緩衝材を詰め込む必要がなく、また、折り畳んだ状態で固定バンドが底板と側板の間にサンドイッチ状に挟み込まれるから、箱を折り畳む度に一々固定バンドを引き抜く必要もない。
【0007】
また、請求項に記載したように、折り畳み状態において揺動側板より上を収納スペースとし、その収納スペースに、被運搬物を包む緩衝マットを収納するようにするとよい。そうすることにより、緩衝マットを紛失するおそれがなく且つ緩衝マットの保管スペースにも困らない。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。なお、図1は箱の斜視図、図2は折り畳んだ状態を示す箱の斜視図、図3は底板構成板の斜視図、図4は揺動側板の斜視図、図5は屈曲側板と底板構成板の斜視図、図6は要部の縦断面図、図7,8は折り畳み状態を示す要部の縦断面図、図9,10は要部の縦断面図、図11は緩衝マットの分解斜視図、図12は被運搬物と緩衝マットを示す分解斜視図、図13は他の形態を示す部分斜視図、図14は他の形態を示す要部の縦断面図である。
【0009】
箱1は、平面視長方形状の底板2と、該底板2の対向する二辺上に位置する二枚の揺動側板3と、底板2の残りの二辺上に位置する二枚の屈曲側板4と、各側板3,4の端部を覆う四本のモール部材5a,5bと、その四本のモール部材5a,5bを額縁状に剛接合するコーナー部材6,6…と、揺動側板3に設けた把手部材7と、上面の開口を覆う開閉自在な蓋板8と、底板2に取り付けた固定バンド9,9と、から概略構成される。
【0010】
前記底板2,揺動側板3,屈曲側板4、蓋板8を構成する素材は、ポリプロピレン製の二枚の基板10a,10bの間に同じくポリプロピレン製の芯部材10cを一体成形した周知のプラスチック段ボールである。
【0011】
底板2は、図3に示したように、前記芯部材10cと直交する向きの両端部に固定的な垂直板11を形成してなる第2の板部材たる底板構成板12と、前記屈曲側板4と一体の第1の板部材たる底板構成板13と、前記底板構成板12の上面に重ねた第3の板部材たる止板14とを金属製の鋲15で一体化した三重構造である。前記垂直板11は、底板構成板12の両端部を直角上向きに熱変形させたものであって、長孔状の係止部16を有する。また、底板構成板12には中央に十文字状の切抜孔17が形成されており、その切抜孔17の四端部を残して前記止板14が覆い被さっている。従って、底板構成板13と止板14の間に切抜孔17による十文字状のトンネル通路が出来ている。そして、そのトンネル通路に二本の固定バンド9,9が摺動可能な状態に通されている。なお、固定バンド9,9は、ポリプロピレン製で、一端にポリプロピレン製又は金属製のリング18が取り付けてあり、さらに片面が貼着剥離自在な面状ファスナになっている。
【0012】
揺動側板3は、図4に示すように、前記プラスチック段ボールを芯部材10cが垂直方向に向かう向きにして使用する。揺動側板3の下端には、芯部材10cと直交する向きに内側の基板10bを一枚残したハーフカットのヒンジ線19を中心として内向きに折れ曲がるストッパー片20が設けられている。このストッパー片20は、揺動側板3を起立姿勢にロックするためのものであり、揺動側板3が起立した状態で前記底板2の止板14の端面に係合する。なお、ストッパー片20の先端には中央部分に浅い凹み部21が形成されており、その凹み部21に前記止板14の周縁が嵌まる。また、凹み部21の中心には半円状の切込22があり、その切込22を通って前記固定バンド9が底板2の上に出ている。
【0013】
一方、揺動側板3の上端には、図6に示したように、外側の基板10aを残したハーフカットのヒンジ線23を中心にして折曲げ片24が折重ねられている。そして、その二枚重ねの部分に合成樹脂製のモール部材5aが嵌着されている。このモール部材5aは、折曲げ片24二枚分がきっちり収まる形状の角筒25の一部に、プラスチック段ボール一枚分の開口26を設けた形態であり、揺動側板3の上縁に横からスライドさせるようにして装着する。
【0014】
また、揺動側板3の上部には図8に示したように合成樹脂製の把手部材7が取り付けられている。この把手部材7は、モール部材5aに内嵌する差込み部7aと、揺動側板3の外側に突出する指掛け部7bと、その指掛け部7bの両端に突設した内向きの爪片7c,7cと、モール部材5aの内側下縁に係合するガイド片7dと、からなる。揺動側板3の中心上部には把手部材7を取り付けるための凹状切り欠が予め設けられており、その位置に把手部材7を配置してからモール部材5aをスライドさせて嵌める。従って、把手部材7を固定するのに鋲や接着剤は必要ない。
【0015】
また、揺動側板3の上方には、内側の基板10bを残して切り込んだハーフカットのヒンジ線27が形成されており、そのヒンジ線27を中心として図6二点鎖線のように箱1の内側に向かって揺動する。なお、ヒンジ線27からモール部材5aの上端までの距離は、後述する緩衝マット28を折り畳んだ厚みと同程度である。
【0016】
屈曲側板4,4は、図5に示したように、前記プラスチック段ボールを芯部材10cが垂直方向に向かう向きにして使用するもので、前記底板構成板12の下に重なる底板構成板13と一体に連なっている。一つの屈曲側板4の上端縁にはモール部材5aが嵌着されているが、その嵌合構造は前記揺動側板3とモール部材5aの場合と同じであるため説明を省略する。
【0017】
一方、もう一つの屈曲側板4の上端縁には前記蓋板8に対応する専用のモール部材5bが嵌着されている。すなわち、図9に示したようにモール部材5bは外形寸法を前記モール部材5aと同じにしつつも、高さ方向の中心に隔壁29を形成し、その隔壁29を中心にして上下線対称にしてある。従って、上面にもプラスチック段ボール一枚分の蓋板用開口260がある。そして、モール部材5bの下半分のスペースに、上端に折曲げ片24を形成した一つの屈曲側板4を嵌め込み、一方、モール部材5bの上半分のスペースに、蓋板8の一辺に対してV字溝によるヒンジ線30を介して連設した取付片31に前記折曲げ片24を形成して嵌め込む。よって蓋板8は、モール部材5bに対して取付片31を介して固定され、ヒンジ線30を中心として図9一点鎖線及び二点鎖線のように自由に回動し得る。
【0018】
屈曲側板4,4は、図5に示したように、内側の基板10bを残したハーフカットによる上下二本のヒンジ線32,33と、そのヒンジ線32,33の高さ方向の中心に外側の基板10aを残したハーフカットのヒンジ線34を設けて、いわゆる屏風状態に折れ曲がる構造になっていて高さ方向に屈曲自在である。なお、上のヒンジ線32は、前記揺動側板3のヒンジ線27よりプラスチック段ボール(揺動側板)一枚分の厚さだけ下がった位置にある。
【0019】
前記屈曲側板4,4と揺動側板3,3は、四本のモール部材5a,5b同士の突き合わせ部分にコーナー部材6,6…を嵌めて四角い額縁状に剛接合することにより相互に連結する。
【0020】
蓋板8は、前記のように一辺にV字溝のヒンジ線30を介して取付片31を有する。このヒンジ線30のV字の角度は、蓋板8と取付片31を180度に展開した状態で90度よりやや大きく設定されており、取付片31と蓋板8が90度以下に折れ曲がるようになっている。そうすることにより、図9一点鎖線のように蓋板8を閉じたとき、モール部材5aに密着させやすい。
【0021】
一方、蓋板8のヒンジ線30と反対側の一辺には係止手段が設けられている。この係止手段は、図10に示したように蓋板8の一辺に90度下向きに熱変形させた係止主片35と、その係止主片35の先端にさらに90度内向きに熱変形させた係止爪36とからなる。係止主片35の長さはモール部材5aの高さにほぼ等しく設定されており、従って、蓋板8を閉じた状態で、図10のように、係止爪36がモール部材5aの下縁に係合し、もって蓋板8の開きを防止する。このように蓋板8の一辺を熱変形させて下向きの係止主片35を形成し、さらにその係止主片35の先端を熱変形させて内向きの係止爪36を形成し、係止爪36をモール部材5aの下縁に係合させて蓋板8の開きを防止するようにすれば、簡単な構造で故障がなく、また、コスト抑制策として有効である。
【0022】
次に箱1の使用方法について説明する。図1のような組立状態では、屈曲側板4,4が真っ直ぐ垂直に伸び、揺動側板3,3が垂直に起立している。そして、揺動側板3,3のストッパー片20がヒンジ線19から折れて底板構成板12上に重なり、その端面が止板14の端面に突き合わさっている。この状態で図6矢示Fのようにもし揺動側板3,3に内向きの力が作用しても、ストッパー片20が止板14に当たってその力に対抗するから動かない。また、揺動側板3,3は底板構成板12の垂直板11に当たっているから外向きにも動かない。
【0023】
この状態で例えばコンピュータやディスプレイのような被運搬物37を梱包する場合は、図12に示したような緩衝マット28で被運搬物37を包み、固定バンド9,9によって被運搬物37を底板2上に縛り付ける。従って、発泡体のような緩衝材を箱1の中に充満させて被運搬物37を固定する、という必要がない。また、底板2は前記のように金属製の鋲15で貫かれているため、もし箱1の内部で静電気が発生しても前記鋲15から外部に抜ける。次に蓋板8を閉じ、係止主片35の係止爪36をモール部材5aの下縁コーナー部に係合させる。
【0024】
なお、緩衝マット28は、木綿などの布の袋に綿などの芯材を入れて縫合してなるいわゆるキルティングや、本出願人の出願に係る特願平11−126336号の気泡シート材を使用するとよい。特願平11−126336号の気泡シート材は、図11に示したように、気体を密封した独立気泡体38を合成樹脂フィルムに多数形成してなる気泡シート39と、カバーシート40とを使用し、前記気泡シート39の片面及び/又は両面にカバーシート40を重ね合わせると共に、気泡シート39とカバーシート40を貫き且つ気泡シート39の独立気泡体38を横切るように点線状に連続する針孔を穿設し、さらにその針孔に糸を通して前記両者を一体に縫合させて折曲縫合線41としたものであり、従来のキルティングに比べ、薄くて軽い上にクッション性が高い、という特徴がある。
【0025】
次に、組立状態になっている箱1を折り畳む場合は、先ず、係止主片35を弾性変形させつつ係止爪36をモール部材5aから外して蓋板8を開け、固定バンド9,9を緩めて被運搬物37を取り出し、その被運搬物37から緩衝マット28を外す。なお、外した緩衝マット28は所定の形態に畳んでおく。
【0026】
次に揺動側板3のストッパー片20の先を指で浮き上がらせて止板14との係合を外し、図6二点鎖線のように揺動側板3,3を内側に回動させる。そうすると、図5のように屈曲側板4,4が支えを失って自然に横V字状に折れ曲がる。この状態でモール部材5a,5bを押し下げれば、図8のように把手部材7の爪片7cが底板2の垂直板11の係止部16に係合する。従って、箱1は図2の折り畳み状態でロックされる。また、固定バンド9は底板2と側板3,4の間に挟み込まれ、側板3,4の弾性による撓みや側板3,4同士の重なりによる僅かな隙間に入り込むため、箱1の折り畳みを妨げない。
【0027】
次に折り畳んだ箱1の揺動側板3上面を収納スペースとして、先に畳んだ緩衝マット28を図7二点鎖線のようにその収納スペースに入れる。この状態で蓋板8を閉じておけば、折り畳み状態で箱1を保管しても緩衝マット28の置き場に困ることがなく、また、箱1を折り畳んで輸送する場合にも緩衝マット28が紛失しない。
【0028】
次に本発明の有効な利用方法について説明する。コンピュータや測定装置のような精密機械が故障した場合、エンジニアが出張修理する従来のシステムでは、移動時間が無駄になり、エンジニア一人あたりの処理能力が低下する。このような問題点は、本発明の箱1を使った次の(1)〜(4)のシステムで解消することが出来る。なお、以下において、修理業者とユーザー間の荷物の輸送は運送業者が行うものとする。
(1)修理業者が、本発明の箱1を折り畳んだ空の状態にしてユーザーに輸送する。
(2)箱1を受け取ったユーザーがそれを組み立てて上記の要領で故障品を梱包し、修理業者に返送する。
(3)修理業者が故障品を修理し、本発明の箱1を使って再度ユーザーに輸送する。
(4)ユーザーが修理済みの品物を箱1から取り出し、箱1を畳んで修理業者に返送する。
【0029】
以上のシステムによれば、エンジニアの移動時間が不要であるから、エンジニア一人あたりの処理能力が向上する。なお、修理期間中の代用品があれば、上記(1),(4)において箱1に代用品を詰めて輸送する。
【0030】
しかして、本発明の箱1と緩衝マット28は繰り返して使用でき、さらに固定バンド9,9を使用することで無駄な緩衝材も不要となるため、紙製段ボール箱や緩衝材を使い捨てる場合のようなゴミ問題が生じない。そればかりか、箱1全体と固定バンド9がポリプロピレン(合成樹脂)製であるから、箱1の寿命が尽きても油化してリサイクルすることが可能であり、ゴミ対策上極めて有用である。
【0031】
以上本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では揺動側板3と垂直板11が非係合になっているが、耐荷重性を高めるためには、揺動側板3と垂直板11を係合させて荷重を支えるようにするのがよい。そのためには、ストッパー片20と一体の突片42を揺動側板3側に切り込み、図13のようにストッパー片20を折り曲げた場合にその突片42が揺動側板3の裏側に突出するようにしておくとよい。そして、垂直板11に受孔43を形成し、その受孔43に前記突片42を係合させるのである。
【0032】
また、揺動側板3に突片42を設けるとそれが固定バンド9,9に引っ掛かって取り扱い難くなるおそれがある場合は、図14に示したように、垂直板11に内向きの突片420を熱変形させて突設し、一方、揺動側板3に受孔430を形成し、その受孔430に前記突片420を係合させるようにするとよい。なお、この場合、揺動側板3の上部にも垂直板11の突片420に対応する副受孔431を形成しておけば、折り畳み状態で垂直板11の突片420と副受孔431が係合して箱1の折り畳み状態をロックする。
【0033】
また、実施形態では揺動側板3のストッパー片20と止板14の端面同士を突き合わせるようにしたが、止板14を無くし、ストッパー片20を長くして左右のストッパー片20,20の端面同士を突き合わせるようにしてもよい。その場合には、揺動側板3にストッパー片20を折り重ねるようにして箱1を折り畳むか、或いは揺動側板3とストッパー片20を真っ直ぐに開いて左右の揺動側板3,3同士を重ね合わせるようにする。
【0034】
また、実施形態では底板2を止める鋲15を利用して静電気を外部に逃がすようにしたが、これは、箱1において、被運搬物37の固定領域に底板2を貫くようにして導電体を設けるようにした技術思想の一実施形態である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、固定バンドで被運搬物を固定するようにしたため、被運搬物を固定するのに箱の中に緩衝材を詰め込む必要がなく、また、折り畳み状態で底板と側板の間に固定バンドが挟み込まれるようになっているから、箱を折り畳む度に一々固定バンドを引き抜く煩わしさもない。従って、折り畳み可能な箱を使って被運搬物を運搬し、且つ、空の状態で折り畳んで効率よく運搬又は保管することができる、というような折り畳み可能な箱のメリットが最大限に活用できる。
【0036】
また、請求項のように、折り畳んだ状態において揺動側板より上を収納スペースとし、その収納スペースに、被運搬物を包む緩衝マットを収納するようにすれば、緩衝マットを紛失するおそれがなく且つ緩衝マットの保管スペースにも困らない、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 箱の斜視図である。
【図2】 折り畳んだ状態を示す箱の斜視図である。
【図3】 底板構成板の斜視図である。
【図4】 揺動側板の斜視図である。
【図5】 屈曲側板と底板構成板の斜視図である。
【図6】 要部の縦断面図である。
【図7】 折り畳み状態を示す要部の縦断面図である。
【図8】 折り畳み状態を示す要部の縦断面図である。
【図9】 要部の縦断面図である。
【図10】 要部の縦断面図である。
【図11】 緩衝マットの分解斜視図である。
【図12】 被運搬物と緩衝マットを示す分解斜視図である。
【図13】 他の形態を示す部分斜視図である。
【図14】 他の形態を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1 …箱
2 …底板
3 …揺動側板
4 …屈曲側板
9,9…固定バンド
12…底板構成板(第2の板部材)
13…底板構成板(第1の板部材)
14…止板(第3の板部材)
28…緩衝マット
37…被運搬物

Claims (3)

  1. 底板と四枚の側板を有し、その側板のうち、対向する二枚が上部を曲げ中心として箱の内側に回動自在な揺動側板で、残る二枚が所謂屏風折り構造になっていて高さ方向に屈曲自在な屈曲側板である折り畳み可能な箱において、
    前記底板は、外側に位置する第1の板部材と、その第1の板部材の上面に固定バンドが通り得る通路を空けて固定した第2の板部材と、その第2の板部材の上面に固定され前記通路の上面を覆ってトンネル通路を形成する第3の板部材と、の三重構造とし、
    前記底板の前記トンネル通路の出入り口を箱の中側に設けると共にそのトンネル通路に固定バンドを挿通し、さらに前記第3の板部材の上に被運搬物を載置すると共にその被運搬物を前記トンネル通路に通した固定バンドで第3の板部材ごと縛って底板上に固定するようにしたことを特徴とする折り畳み可能な箱。
  2. 前記トンネル通路は、前記第2の板部材に切抜孔を形成し、その切抜孔の端の一部を残して第3の板部材で覆い、そうして第3の板部材で覆われずに残った部分を出入り口としたものであることを特徴とする請求項1記載の折り畳み可能な箱。
  3. 折り畳み状態において揺動側板より上を収納スペースとし、その収納スペースに、被運搬物を包む緩衝マットを収納するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の折り畳み可能な箱。
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