JP4276227B2 - 多層プリント配線板 - Google Patents
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Description
<弾性率測定>
平均粒径3.8μmの水酸化アルミニウムが分散するエポキシ樹脂をフィラメント径5μmのガラスクロス(E−ガラス)に含浸させて構成したプリプレグの両面に、厚さ18μmの銅を張り合わせてなる、厚さ0.4mmでワークサイズ340×510mmのコア材であって、全体に対するガラスクロスの体積比率を50%としたコア材(商品名:H−32、昭和電工製)を用意した。また、ビルドアップ用絶縁材料として、エポキシ系樹脂よりなる厚さ50μmの樹脂シート材(商品名:ABF−SH、味の素製)を用意した。弾性率測定装置(商品名:UCT−30T、オリエンテック社製)により、3点曲げ様式でコア材について曲げ弾性率を測定したところ、240℃における曲げ弾性率は16GPaであった。測定条件は、クロスヘッド速度を1.0mm/分とし、測定試料数を3とし、板厚0.8mm、支点間距離22mmで測定した。一方、別の弾性率測定装置(商品名:テンシロンVCT−5T、オリエンテック社製)により、クロスヘッド移動量法で樹脂シートについて引張り弾性率を測定したところ、240℃における引張り弾性率は55MPaであった。測定条件は、引張り速度を5mm/分とし、測定試料数を3とし、膜厚50μm、掴み具間距離45mmで測定した。測定結果を表1に掲げる。同様に、以下の弾性率測定の結果も表1に掲げる。なお、以下の実施例および比較例における弾性率測定の条件は、本実施例と同一である。
コア材の所定箇所に直径0.25mmのドリルでスルーホールを形成するとともに、両面の銅箔に対するエッチングによりコア材上に内層回路を形成した。両面の内層回路上に、各々、上記樹脂シート材を重ね、130℃に保持したまま当該樹脂シート材を回路配線面に対して垂直に加圧することによりビルドアップ層を圧着させた。樹脂シート材の硬化を促進させるため、180℃で60分の熱処理を行った。同様にして、更に、両面ともに2層ずつの絶縁材料を積層した。
このようにして作製した両面ビルドアップ多層プリント配線板について、接触型3次元測定機RV304(ミツトヨ製)により、測定範囲を300×450mmとして、定盤上で凹面を上にして載置し、定盤と配線板との間に生ずる最大隙間を反り量として測定したところ、0.485mmであった。また、温度環境240〜250℃でのリフロー炉に、一回につき1分間、10回通した後に、多層プリント配線板に生じていた反り量は、0.615mmであった。測定結果を表1に掲げる。同様に、以下の反り量の測定の結果も表1に掲げる。なお、以下の実施例および比較例における反り量の測定における条件は、本実施例と同一である。
<弾性率測定>
エポキシ樹脂をフィラメント径5μmのガラスクロスに含浸させて構成されたプリプレグの両面に、厚さ18μmの銅を張り合わせてなる、厚さ0.4mmでワークサイズ340×510mmのコア材であって、全体に対するガラスクロスの体積比率を40%としたコア材(商品名:CS−3355(FR−4)、利昌工業製)を用意した。このコア材の240℃における弾性率を測定したところ、その値は4GPaであった。
このコア材と実施例1で用いた樹脂シートを用いて、実施例1と同様の工法により、コア材の両面に片面あたり3層のビルドアップ層を設けたビルドアップ多層プリント配線板を作製した。この配線板について、実施例1と同様の方法で反り量を測定したところ、2.730mmであった。リフロー炉に10回通した後の反り量は、4.755mmであった。
<弾性率測定>
平均粒径3μmの水酸化マグネシウムフィラーと平均粒径4μmのシリカフィラーとが分散するエポキシ樹脂をフィラメント径7μmのガラスクロスに含浸させて構成されたプリプレグの両面に、厚さ18μmの銅を張り合わせてなる、厚さ0.4mmでワークサイズ340×510mmのコア材であって、全体に対するガラスクロスの体積比率を45%としたコア材を用意した。また、ビルドアップ用絶縁材料として、ポリイミド系樹脂よりなる厚さ30μmの樹脂シート材を用意した。コア材の240℃における曲げ弾性率は14GPaであり、樹脂シートの240℃における引張り弾性率は80MPaであった。
コア材の所定箇所に直径0.25μmのドリルでスルーホールを形成するとともに、両面の銅箔に対するエッチングによりコア材上に内層回路を形成した。両面の内層回路上に、各々、上記樹脂シート材を重ね、170℃に保持したまま当該樹脂シート材を回路配線面に対して垂直に加圧することによりビルドアップ層を圧着させた。樹脂シート材の硬化を促進させるため、210℃で1時間の熱処理を行った。同様にして、更に、両面ともに2層ずつの絶縁材料を積層した。
このようにして作製した両面ビルドアップ多層プリント配線板を、実施例1に関して説明したのと同様の方法で、反り量としての最大隙間を測定したところ、0.335mmであった。また、実施例1と同一の条件のリフロー炉に10回通した後に多層プリント配線板に生じていた反り量は、0.550mmであった。
<弾性率測定>
エポキシ樹脂を、径5μmのガラスフィラメント(E−ガラス)を平均400本束ねたガラス糸により織られたガラスクロス(MIL規格:たて糸ECD450-1/2、よこ糸ECD450-1/2、打ち込み数40×39本/インチ)に含浸させて構成した、厚さ0.1mmのプリプレグを5層積層し、両面に厚さ18μmの銅箔を張り合わせてなる、厚さ0.5mmでワークサイズ340×510mmのコア材(商品名:CS−3665S、利昌工業製)を用意した。また、ビルドアップ用絶縁材料として、エポキシ系樹脂よりなる厚さ50μmのエポキシシート材(商品名:ABF−H、味の素製)を用意した。コア材の240℃における曲げ弾性率は17GPaであり、エポキシシート材の240℃における引張り弾性率は35MPaであった。
コア材の所定箇所に直径0.3mmのドリルでスルーホールを形成するとともに、両面の銅箔に対するエッチングによりコア材上に内層回路を形成した。両面の内層回路上に、各々、エポキシシート材を重ね、130℃に保持したままエポキシシート材を回路配線面に対して、30秒間、垂直に加圧することによりビルドアップ層を圧着させた。樹脂シート材の硬化を促進させるため、170℃で90分の熱処理を行った。
このようにして作製した両面ビルドアップ多層プリント配線板について、反り量としての最大隙間を測定したところ、0.42mmであった。また、温度環境240〜250℃での実施例1と同様の条件でリフロー炉に10回通した後に多層プリント配線板に生じていた反り量は、0.56mmであった。
実施例3と同様の方法により、片面あたりの積層数2〜10の両面ビルドアップ多層プリント配線板を作製した。そして、これらについて実施例3と同様に、10回のリフロー処理前における反り量としての最大隙間と、リフロー処理後の最大隙間を測定した。積層数2〜10に対応して実施例4〜12とし、その結果を表1に示す。
径7μmのガラスフィラメント(E−ガラス)を平均200本束ねたガラス糸により織られたガラスクロス0.1mm間隔で5層積層され、両表面に厚さ18μmの銅箔を張り合わされた、厚さ0.5mmでワークサイズ340×510mmのFR−4基板を用意した。また、ビルドアップ用絶縁材料としては、実施例3と同様の、エポキシ系樹脂よりなる厚さ50μmのエポキシシート材(商品名:ABF−H、味の素製)を用意した。コア基板の240℃における曲げ弾性率は3.2GPaであった。ビルドアップ前のBTコア基板の反り量としての最大隙間は、0.65mmであった。また、実施例3と同様に、両面にビルドアップ層を各1層積層した配線板の反り量は1.48mmであった。
比較例2と同様の方法により、片面あたりの積層数2および3の両面ビルドアップ多層プリント配線板を作製した。そして、これらについて比較例2と同様に、10回のリフロー処理前における反り量としての最大隙間と、リフロー処理後の最大隙間を測定した。積層数2および3に対応して実施例3および4とし、その結果を表1に示す。
実施例3と同様にして、コア材を作製した。当該コア材を2枚重ね合わせ、これに対して径0.25mmのドリルで穴明けした。ドリル回転数を100,000rpmとし、送り速度を25μm/回転とした。その結果、穴位置精度は、ドリル進入側ばらつきは平均6.6μmで、抜け側ばらつきは平均9.6μmであり、充分な位置精度であることを確認した。また、2000穴の穴加工を行ったが、ドリルの破損は見られなかった。
表1に示したように、本発明の多層プリント配線板では、コア材の弾性率を絶縁材料の弾性率の100倍以上に構成することによって、ビルドアップ層を多層にした場合においても、製造時およびリフロー時における反り量を低減できる。また、ガラスクロスを低ピッチで設けたコア材を用いれば、多層プリント配線板全体における薄型化を達成することができるとともに、当該コア材に対して微小なスルーホールを形成することができるので、配線密度の高い多層プリント配線板を製造することができる。
10 コア材
10a,10b 内層配線
13 樹脂
14 ガラスクロス
20,30,40,50 ビルドアップ層
ビルドアップ配線 20a,30a,40a,50a
11,21a,21b,31,41a,41b,51,61 ビアホール
12,22a,22b,32,42a,42b,52,62 ビア
Claims (2)
- E−ガラスよりなるガラスフィラメントを束ねたガラス糸により織られたガラスクロス、及び、当該ガラスクロスに含浸された樹脂を含むコア材と、当該コア材の片面または両面に積層されるビルドアップ層とを備え、鉛フリー半田材料を用いた半田リフローを経て電子部品と接合される多層プリント配線板であって、
前記半田リフロー時の前記鉛フリー半田材料の溶融温度において、前記コア材の弾性率は、前記ビルドアップ層を構成する絶縁材料の弾性率の100倍以上であり、
前記コア材には貫通孔が形成されている、多層プリント配線板。 - 前記鉛フリー半田材料の溶融温度において、前記コア材の弾性率は14〜25GPaであり、前記絶縁材料の弾性率は10〜140MPaである、請求項1に記載の多層プリント配線板。
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