JP4275894B2 - 射出成形機の型締制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーボモータを備える型締機構により金型の可動型に対して所定の型締力を付与して型締を行う射出成形機の型締制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、金型を支持する型締装置とこの金型に溶融樹脂を射出充填する射出装置を備えた射出成形機は知られている。この場合、型締装置は、金型を型閉した後、高圧の型締力を付与して型締する機能を備えており、的確な型締力を確保することは、バリ等の成形不良を防止する上で極めて重要となる。したがって、通常は、必要な型締力に対する目標値を予め設定し、型締時に、型締力(検出値)を検出するとともに、検出値が目標値に達したなら、このときの型締状態を維持する制御を行っている(例えば、特開平4−197721号公報等参照)。一方、小型の射出成形機、特に、構成の簡易化により汎用性を高めた小型射出成形機では、型締力を検出する圧力センサ等の搭載を省略し、型締力を検出しないで型締制御を行うものも少なくない。
【0003】
以下、型締力を検出しない従来の型締制御方法について、図3〜図5を参照して説明する。図3は、一般的な射出成形機Mの一部の構成を示している。51は機台であり、上面の左側に型締装置Mcを備えるとともに、上面の右側に射出装置Miを備える。型締装置Mcは、機台51の上面の中間に固定した固定盤52と、上面の左端付近に固定した圧受盤53を備えるとともに、固定盤52と圧受盤53間には、四本のタイバー55…を架設し、タイバー55…上に、可動盤56をスライド自在に装填する。そして、固定盤52には固定型Ccを、可動盤56には可動型Cmをそれぞれ取付ける。この固定型Ccと可動型Cmは金型Cを構成する。また、可動型Cmと圧受盤53間にはボールねじ機構57を配設する。この場合、可動盤56の裏面に、内部に成形品突出機構58を配したボールねじ結合部59を固定し、このボールねじ結合部59に、ボールねじ部57sの先端を結合するとともに、圧受盤53にはベアリング60を介して、ボールねじ部57sが螺合するボールナット部57nを回動自在に支持する。さらに、ボールナット部57nの後端には、被動プーリ61を取付ける。一方、圧受盤53には、支持板62の上端を固定し、当該支持板62の下側は、機台51の上面に設けた開口を通して、機台51の内部に収容する。この支持板62によりサーボモータ2を支持する。そして、サーボモータ2の回転シャフトに駆動プーリ63を取付け、この駆動プーリ63と被動プーリ61間に、無端のタイミングベルト64を架け渡すことにより回転伝達機構を構成する。これにより、直圧式の型締機構5が構成される。
【0004】
他方、サーボモータ2の後端には、サーボモータ2の回転を検出するパルスエンコーダ3を付設し、サーボモータ2及びパルスエンコーダ3は、コントローラ65に接続する。
【0005】
図4は、従来のコントローラ30(65)のブロック系統図を示し、特に、位置の制御系を抽出して示す。31は、コンピュータ処理機能を有するコントローラ本体であり、位置指令部32に位置指令値を付与する機能を備える。一方、サーボモータ2に付設したパルスエンコーダ3の出力(出力パルスSp)は、位置変換部33に付与されるとともに、コントローラ本体31に付与される。この場合、出力パルスSpは、位置変換部33により位置検出値に変換され、速度変換部34及び位置の偏差演算部35にそれぞれ付与される。また、偏差演算部35には位置指令部32から位置指令値が付与され、偏差演算部35の出力となる位置指令値と位置検出値の偏差は、補償回路及び変換回路等を含む位置制御部36に付与される。さらに、37は速度の偏差演算部であり、位置制御部36から速度変換値が付与されるとともに、速度変換部34から速度検出値が付与され、偏差演算部37の出力となる速度指令値と速度検出値の偏差は、補償回路及び変換回路等を含む速度制御部38に付与される。一方、39は電流の偏差演算部であり、速度制御部38から電流変換値が付与される。他方、40は補償回路及び変換回路等を含む電流制御部(ドライバ)であり、サーボモータ2に駆動電流Iを供給する。また、駆動電流Iは、電流検出部41により電流検出値として検出され、この電流検出値は偏差演算部39に付与されることにより、偏差演算部39の出力となる電流指令値と電流検出値の偏差が電流制御部40に付与される。このような制御系により、位置検出値と位置指令値が一致するようにサーボモータ2がフィードバック制御される。
【0006】
次に、このような制御系を用いた従来の型締制御方法について、図4を参照しつつ図5に示すフローチャートに従って説明する。最初に、電流指令値(電流制限値)と位置指令値が設定される。この場合、電流指令値と位置指令値は、可動型Cmを型締方向に駆動するためのものであり、電流指令値は、例えば、サーボモータ2の瞬時最大電流(例えば、定格電流の250〔%〕)が設定されるとともに、位置指令値は、型締状態となる位置よりも前方に設定される。
【0007】
今、可動型Cmは型開位置、即ち、可動盤56が最後退位置にあり、この位置から型閉工程が行われるものとする。まず、サーボモータ2が駆動制御されることにより型閉工程が開始する(ステップS21)。型閉工程では、最初にサーボモータ2が高速制御されることにより高速型閉が行われる。そして、第一速度切換位置に達したなら、サーボモータ2が低速制御されることにより低速型閉に移行する。この後、第二速度切換位置に達したなら、サーボモータ2はスローダウン制御され、さらに、可動型Cmが型閉位置に達したなら、型締工程に移行して型締工程が開始する(ステップS22,S23)。
【0008】
型締工程の開始により、コントローラ本体31は、パルスエンコーダ3から付与される出力パルスSpを監視する(ステップS24)。即ち、出力パルスSpのパルス間隔を検出し、パルス間隔が予め設定した設定時間Ts以上になったか否かを判別する(ステップS25,S26)。この場合、任意のパルスが入力した後、次のパルスが入力するまでの時間(パルス間隔)が、設定時間Ts未満の場合には、可動型Cmは未だ移動中であると判断し、かつ任意のパルスが入力した後、次のパルスが入力するまでの時間(パルス間隔)が、設定時間Ts以上の場合には、可動型Cmが停止したものと判断して、可動型Cmの位置を固定する制御を行う(ステップS27)。なお、設定時間Tsは、可動型Cmが固定型Ccに圧接し、十分な型締状態となって可動型Cmが停止したと判断できるパルス間隔を考慮して設定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の型締制御方法は、次のような問題点があった。
【0010】
第一に、パルスエンコーダ3の出力パルスSpを利用するため、パルス間隔が設定時間Ts以上の場合であっても、設定時間Tsが経過した時点におけるパルスの有無を検出するため、次のパルスが設定時間Tsの経過直後に出力する場合と、かなり長い時間を経過して出力する場合とでは、検出される停止位置にバラつきを生じるとともに、さらに、検出される停止位置には、サーボモータ2から可動盤56までの機械的な遅れ(誤差)が含まれるため、型締状態を正確に検出できず、結局、成形品質の低下やバラつきを招いてしまう。
【0011】
第二に、サーボモータ2の停止を検出するものであるため、可動型Cmと固定型Cc間に異物が挟まるなど、サーボモータ2から可動型Cmに至るまでの間で発生した異常によりサーボモータ2が停止した場合には、誤検出を招いてしまうとともに、その異常を検出できない。
【0012】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、型締力を検出しない場合でも型締状態をバラつきなく正確に検出し、成形品の品質及び均質性の向上を図れるとともに、異常を速やかに検出して成形機の的確な保護を図ることができる射出成形機の型締制御方法の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係る射出成形機Mの型締制御方法は、サーボモータ2を備える型締機構5により金型Cの可動型Cmに対して所定の型締力を付与して型締を行うに際し、予め、型締状態に対応するサーボモータ2に供給される駆動電流Iの電流目標値Isを設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、可動型Cmが型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、駆動電流Iの電流検出値Idを検出し、電流検出値Idが電流目標値Isに達したなら、可動型Cmの位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持するようにしたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の他の態様に係る射出成形機Mの型締制御方法は、予め、型締状態に対応するサーボモータ2に供給される駆動電流Iの電流目標値Is及び型締状態に対応する可動型Cmの位置目標値Xsを設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、可動型Cmが型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、駆動電流Iの電流検出値Id及び可動型Cmの位置検出値Idを検出し、電流検出値Idが電流目標値Isに達し、かつ位置検出値Xdが位置目標値Xsに達したなら、可動型Cmの位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持するとともに、電流検出値Idが電流目標値Isに達し、かつ位置検出値Xdが位置目標値Xsに達しないときは異常処理を行うようにしたことを特徴とする。
【0015】
【実施例】
次に、本発明の好適な実施例に係る射出成形機Mの型締制御方法について、図1〜図3を参照して説明する。
【0016】
まず、本実施例に係る型締制御方法を実施できる射出成形機Mに備えるコントローラ10について、図2を参照して説明する。なお、射出成形機Mの全体の構成は、前述した図3に示すとおりである。したがって、図3に示す型締装置Mcにおけるコントローラ65が、図2に示す本実施例のコントローラ10として構成される。
【0017】
図2は、コントローラ10(65)のブロック系統図を示し、特に、位置の制御系を抽出して示す。11は、コンピュータ処理機能を有するコントローラ本体であり、位置指令部13に対して位置指令値を付与するとともに、設定部11sにより、型締状態に対応するサーボモータ2に供給される駆動電流Iの電流目標値Is及び型締状態に対応する可動型Cmの位置目標値Xsを設定する機能を備える。また、コントローラ本体11には、警報ランプや警報ブザー等のアラーム12を接続する。
【0018】
一方、サーボモータ2に付設したパルスエンコーダ3の出力(出力パルスSp)は、位置変換部14に付与されるとともに、コントローラ本体11に付与される。この場合、出力パルスSpは、位置変換部14により位置検出値Xdに変換され、速度変換部15,位置の偏差演算部16及びコントローラ本体11にそれぞれ付与される。また、偏差演算部16には位置指令部13から位置指令値が付与され、偏差演算部16の出力となる位置指令値と位置検出値Xdの偏差は、補償回路及び変換回路等を含む位置制御部17に付与される。さらに、18は速度の偏差演算部であり、位置制御部17から速度変換値が付与されるとともに、速度変換部15から速度検出値が付与され、偏差演算部18の出力となる速度指令値と速度検出値の偏差は、補償回路及び変換回路等を含む速度制御部19に付与される。一方、20は電流の偏差演算部であり、速度制御部19から電流変換値が付与される。他方、21は補償回路及び変換回路等を含む電流制御部(ドライバ)であり、サーボモータ2に駆動電流Iを供給する。また、駆動電流Iは、電流検出部22により電流検出値Idとして検出され、この電流検出値Idはコントローラ本体11及び偏差演算部20に付与される。そして、偏差演算部20の出力となる電流指令値と電流検出値Idの偏差が電流制御部21に付与される。このような制御系により、位置検出値Xdと位置指令値が一致するようにサーボモータ2がフィードバック制御される。
【0019】
次に、このような制御系を用いた本実施例に係る型締制御方法について、図2を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
【0020】
まず、最初に、コントローラ本体11の設定部11sにより、電流指令値と位置指令値を設定する。この場合、電流指令値(電流制限値)と位置指令値は、可動型Cmを型締方向に駆動するためのものであり、電流指令値は、例えば、サーボモータ2の瞬時最大電流(例えば、定格電流の250〔%〕)が設定されるとともに、位置指令値は、型締状態となる位置よりも前方に設定される。
【0021】
また、コントローラ本体11の設定機能により、型締状態に対応するサーボモータ2に供給される駆動電流Iの電流目標値Is及び型締状態に対応する可動型Cmの位置目標値Xs(前進位置)を設定する(ステップS1)。この場合、電流目標値Isは、使用する金型Cに対して必要な型締力が得られる電流値を、各種物理量による算出或いは実験等により求めることができる。また、位置目標値Xsは、電流目標値Isにより型締状態となった際における可動型Cmの位置(前進位置)に対して若干手前に選定することができる。
【0022】
一方、型締時における制御は、次のように行われる。今、可動型Cmは型開位置、即ち、可動盤56が最後退位置にあり、この位置から型閉工程が行われるものとする。まず、サーボモータ2が駆動制御されることにより型閉工程が開始する(ステップS2)。型閉工程では、最初にサーボモータ2が高速制御されることにより高速型閉が行われる。そして、第一速度切換位置に達したなら、サーボモータ2が低速制御されることにより低速型閉に移行する。この後、第二速度切換位置に達したなら、サーボモータ2はスローダウン制御され、さらに、可動型Cmが型閉位置に達したなら、型締工程に移行して型締工程が開始する(ステップS3,S4)。型締工程の開始により、コントローラ本体11は、サーボモータ2に供給される駆動電流Iの大きさ(電流検出値Id)と可動型Cmの位置(位置検出値Xd)を監視する(ステップS5)。
【0023】
この場合、型締工程が進行するに従って、型締力(負荷)が大きくなるとともに、可動型Cmの位置(移動距離)が大きくなるため、電流検出値Id及び位置検出値Xdは共に大きくなる。したがって、電流検出値Id及び位置検出値Xdの大きさを監視し、電流検出値Idが電流目標値Isに達し、かつ位置検出値Xdが位置目標値Xsに達したなら、このときの型締状態を維持、即ち、可動型Cmの位置を固定する制御を行う(ステップS6,S7,S8,S9)。これにより、必要な型締力が確保された型締状態となる。
【0024】
これに対して、コントローラ本体11が電流検出値Id及び位置検出値Xdの大きさを監視し、電流検出値Idが電流目標値Isに達したにも拘わらず、位置検出値Xdが位置目標値Xsに達しないときは異常処理を行う。この場合、異物が可動型Cmと固定型Cc間に挟まったりボールねじ機構57が故障するなど、可動型Cmが、型締状態となる正規の位置に到達する前に停止したことを意味するため、成形工程を中止する制御を行う。また、アラーム12を作動させることにより、警報ランプを点灯させたり警報ブザーを鳴らす処理を行う(ステップS6,S7,S8,S10)。
【0025】
このように、本実施例に係る型締制御方法によれば、予め、型締状態に対応するサーボモータ2に供給される駆動電流Iの電流目標値Isを設定するとともに、型締時に、型締を開始した後、駆動電流Iの電流検出値Idを検出し、電流検出値Idが電流目標値Isに達したなら、このときの型締状態を維持する制御を行うようにしたため、型締力を検出しない場合でも型締状態がバラつきなく正確に検出され、成形品の品質及び均質性の向上が図られる。しかも、予め、電流目標値Isに加えて型締状態に対応する可動型Cmの位置目標値Xsを設定し、型締を開始した後、駆動電流Iの電流検出値Id及び可動型Cmの位置検出値Xdを検出することにより、電流検出値Idが電流目標値Isに達し、かつ位置検出値Xdが位置目標値Xsに達しないときは異常処理を行うようにしたため、異常が速やかに検出され、成形機の的確な保護が図られる。
【0026】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,制御手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができる。
【0027】
特に、実施例は、予め、型締状態に対応するサーボモータ2に供給される駆動電流Iの電流目標値Is及び型締状態に対応する可動型Cmの位置目標値Xsを設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、可動型Cmが型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、駆動電流Iの電流検出値Id及び可動型Cmの位置検出値Idを検出し、電流検出値Idが電流目標値Isに達し、かつ位置検出値Xdが位置目標値Xsに達したなら、可動型Cmの位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持するとともに、電流検出値Idが電流目標値Isに達し、かつ位置検出値Xdが位置目標値Xsに達しないときは異常処理を行う型締制御方法を例示したが、基本的な型締制御方法として、予め、型締状態に対応するサーボモータ2に供給される駆動電流Iの電流目標値Isを設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、可動型Cmが型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、駆動電流Iの電流検出値Idを検出し、電流検出値Idが電流目標値Isに達したなら、可動型Cmの位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持するようにしてもよい。この場合、異常は検出できないものの型締終了を検出できるという基本的効果は享受できる。また、型締装置Mcは、直圧式の型締機構5を備える場合を例示したが、トグル式の型締機構を備える場合であっても同様に実施できる。
【0028】
【発明の効果】
このように、本発明に係る射出成形機の型締制御方法は、予め、型締状態に対応するサーボモータに供給される駆動電流の電流目標値を設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、可動型が型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、駆動電流の電流検出値を検出し、電流検出値が電流目標値に達したなら、可動型の位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持するようにしたため、型締力を検出しない場合でも型締状態をバラつきなく正確に検出でき、もって、成形品の品質及び均質性の向上を図ることができるという顕著な効果を奏する。
【0029】
また、本発明の他の態様に係る射出成形機の型締制御方法は、予め、型締状態に対応するサーボモータに供給される駆動電流の電流目標値及び型締状態に対応する可動型の位置目標値を設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、可動型が型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、駆動電流の電流検出値及び可動型の位置検出値を検出し、電流検出値が電流目標値に達し、かつ位置検出値が位置目標値に達したなら、可動型の位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持するとともに、電流検出値が電流目標値に達し、かつ位置検出値が位置目標値に達しないときは異常処理を行うようにしたため、異常を速やかに検出して成形機の的確な保護を図ることができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る射出成形機の型締制御方法の処理手順を示すフローチャート、
【図2】同型締制御方法を実施できるコントローラのブロック系統図、
【図3】射出成形機の一部を示す構成図、
【図4】従来の技術に係る射出成形機の型締制御方法を実施できるコントローラのブロック系統図、
【図5】同型締制御方法の処理手順を示すフローチャート、
【符号の説明】
2 サーボモータ
5 型締機構
M 射出成形機
C 金型
Cm 可動型
I 駆動電流
Is 電流目標値
Id 電流検出値
Xs 位置目標値
Xd 位置検出値
Claims (2)
- サーボモータを備える型締機構により金型の可動型に対して所定の型締力を付与して型締を行う射出成形機の型締制御方法において、予め、型締状態に対応する前記サーボモータに供給される駆動電流の電流目標値を設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、前記可動型が型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、前記駆動電流の電流検出値を検出し、前記電流検出値が前記電流目標値に達したなら、前記可動型の位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持することを特徴とする射出成形機の型締制御方法。
- サーボモータを備える型締機構により金型の可動型に対して所定の型締力を付与して型締を行う射出成形機の型締制御方法において、予め、型締状態に対応する前記サーボモータに供給される駆動電流の電流目標値及び型締状態に対応する前記可動型の位置目標値を設定するとともに、型締時の制御は、型閉工程を行った後、前記可動型が型閉位置に達し、型締工程が開始したなら、前記駆動電流の電流検出値及び前記可動型の位置検出値を検出し、前記電流検出値が前記電流目標値に達し、かつ前記位置検出値が前記位置目標値に達したなら、前記可動型の位置を固定する制御を行うことにより型締状態を維持するとともに、前記電流検出値が前記電流目標値に達し、かつ前記位置検出値が前記位置目標値に達しないときは異常処理を行うことを特徴とする射出成形機の型締制御方法。
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