JP3286789B2 - 射出成形機の安全装置 - Google Patents

射出成形機の安全装置

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JP3286789B2
JP3286789B2 JP36031699A JP36031699A JP3286789B2 JP 3286789 B2 JP3286789 B2 JP 3286789B2 JP 36031699 A JP36031699 A JP 36031699A JP 36031699 A JP36031699 A JP 36031699A JP 3286789 B2 JP3286789 B2 JP 3286789B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/84Safety devices

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全ドアが開いた
状態で、開いている金型が閉じるのを防止する射出成形
機の安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機の型締装置には、安全
ドアを付設するとともに、この安全ドアが開いたことを
検出したなら、サーボ回路ユニットにドア検出信号を付
与し、当該サーボ回路ユニットに備えるゼロクランプ機
能をオンにすることにより、可動型を支持する可動盤を
移動させるサーボ機構をサーボロック状態にする安全装
置を備えていた。
【0003】このような安全装置により、例えば、射出
成形機の半自動運転中に、成形品を取出すために安全ド
アを開けば、安全ドアが開いたことをリミットスイッチ
が検出し、サーボ回路ユニットはゼロクランプ機能によ
り、直ちにサーボモータの作動、更には可動盤の移動を
停止させることができる。これにより、安全ドアを閉め
ない限りサーボモータは停止した状態(サーボロック状
態)を維持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の安全装置は、安全ドアが開いた状態においてサーボ回
路ユニット等が故障した場合、サーボモータの誤作動に
より可動型が型閉方向に移動する虞れがあり、結局、こ
の場合には安全性が確保されなくなる。このように、従
来の安全装置では、サーボ回路ユニット等が故障した場
合を想定した安全性に対しては十分とはいえない問題が
あった。
【0005】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、サーボ回路ユニット等が故
障した場合であっも、安全性を確実に確保できるように
した射出成形機の安全装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、安全ドアDが開いた状態で、開いている金型Cが閉
じるのを防止する射出成形機Mの安全装置1を構成する
に際して、可動型Cmを支持する可動盤2と同時に変位
する変位部位Aに対して、変位方向へ一定の遊びSを設
けて係合し、かつ当該変位部位Aに追従して変位する変
位体Bと、可動盤2が型閉方向Fcへ移動した際に変位
体B(又は変位部位A)によって検出状態となり、かつ
可動盤2が型開方向Foへ移動した際に変位体B(又は
変位部位A)によって非検出状態となる検出部5と、安
全ドアDが開いた状態で検出部5が検出状態になったら
安全側に制御する制御部6とを備えることを特徴とす
る。
【0007】この場合、好適な実施の形態により、変位
体Bには、変位時における所定の摩擦抵抗を付与する。
また、制御部6には、可動盤2を移動させる駆動装置1
3の電源をオフにすることにより安全側に制御する機能
を持たせることができる。一方、変位部位Aは、可動盤
2と同時に変位する直進部位、例えば、可動盤2を用い
ることができるとともに、変位体Bは、可動盤2の移動
方向に沿ったガイド部3にスライド可能に装填した摺動
体4を用いることができる。なお、この際、ガイド部3
として、可動盤2を支持するタイバー11又はガイドレ
ール12を利用できる。他方、変位部位Aには、可動盤
2と同時に回動変位する回動部位14を用いることがで
きるとともに、変位体Bには、可動盤2を移動させるト
グルリンク機構15の軸部16に一端側を回動可能に取
付けた回動体18を用いることができる。なお、この
際、変位部位Aには、回動体18の回動範囲を一定の遊
びSに規制する前後一対のストッパ17p,17qを設
ける。
【0008】これにより、可動盤2を型開方向Foへ移
動させれば、変位体Bは遊びSの範囲において型閉方向
Fcへ相対変位し、この結果、検出部5は非検出状態と
なる。一方、開いている状態の可動型Cmを支持する可
動盤2が、型閉方向Fcへ移動しようとすれば、変位体
Bは遊びSの範囲において型開方向Foへ相対変位し、
この結果、検出部5は検出状態となる。安全ドアDが開
いた状態で検出状態になることは、異常発生を意味する
ため、制御部6は、可動盤2を移動させる駆動装置13
の電源をオフにするなどによって安全側に制御する。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0010】まず、本発明の第一実施例に係る安全装置
1について、図1〜図6を参照して説明する。
【0011】最初に、第一実施例に係る安全装置1を付
設した射出成形機Mの概略構成について、図4及び図5
を参照して説明する。
【0012】射出成形機Mは、図4に示すように、機台
30上に設置した射出装置Mi(図5)と型締装置Mc
を備える。型締装置Mcは、離間して配した固定盤31
と駆動台32を備え、固定盤31と駆動台32は機台3
0上に固定される。また、固定盤31と駆動台32間に
は、四本のタイバー11…を架設し、このタイバー11
…に、可動盤2(変位部位A)をスライド自在に装填す
る。可動盤2は可動型Cmを支持するとともに、固定盤
31は固定型Ccを支持し、この可動型Cmと固定型C
cにより金型Cを構成する。さらに、機台30の上面に
は左右一対のガイドレール12…をタイバー11…に対
して平行に敷設し、このガイドレール12…に、可動盤
2の底部を支持するスライダユニット33をスライド自
在に装填する。
【0013】他方、駆動台32を用いて駆動装置13を
配設する。34はボールねじ機構であり、このボールね
じ機構34のナット部35は駆動台32に回動自在に取
付ける。また、機台30の内部にはサーボモータ37を
配設する。そして、サーボモータ37のロータシャフト
には歯付駆動プーリ38を取付けるとともに、ナット部
35の外端面に歯付被動プーリ39を同軸的に取付け、
歯付駆動プーリ38と歯付被動プーリ39間にタイミン
グベルト40を架け渡して回転伝達機構41を構成す
る。ナット部35の中心にはボールねじ部36が螺合し
ており、このボールねじ部36の先端は可動盤2の裏面
2rに結合する。
【0014】一方、サーボモータ37には回転速度を検
出するロータリエンコーダ42が付設されており、サー
ボモータ37及びロータリエンコーダ42は、図5に示
すサーボ回路ユニット(サーボアンプ)43に接続す
る。また、サーボ回路ユニット43にはコントローラ4
4を接続する。これにより、コントローラ44からサー
ボ回路ユニット43に付与される指令信号に基づいてサ
ーボモータ37が制御されるサーボ機構45が構成され
るとともに、可動盤2が移動せしめられる駆動装置13
が構成される。
【0015】さらに、金型Cの左右横方には前後方向へ
スライドして開閉する安全ドアD(図5)を備えるとと
もに、この安全ドアDの開閉状態を検出するドア検出ス
イッチ(リミットスイッチ)46を備え、このドア検出
スイッチ46は、サーボ回路ユニット43のオーバトラ
ベル端子43c及びコントローラ44にそれぞれ接続す
る。このオーバトラベル端子43cは、通常、サーボ回
路ユニット43に既設される端子であり、オン信号が入
力されれば、サーボモータ37の逆回転方向(又は正回
転方向)の動作は禁止する機能を発揮する。実施例で
は、ドア検出スイッチ46の検出信号をオン信号として
用いる。これにより、型閉方向Fcの動作は禁止され
る。
【0016】次に、第一実施例に係る安全装置1の構成
について、図1〜図5を参照して説明する。
【0017】まず、可動盤2の裏側に位置する一本のタ
イバー11(実施例は右下位置のタイバー)には、摺動
体4(変位体B)をスライド可能に装填する。摺動体4
は、筒形に形成した摺動体本体部21と、この摺動体本
体部21の一端(後端)に設けた当該摺動体本体部21
よりも大径のスイッチ操作部22からなる。摺動体4の
形成素材は、特に種類を問わず、例えば、金属製であっ
てもよいし合成樹脂製であってもよい。また、摺動体4
には変位時における所定の摩擦抵抗を付与する。この場
合、例えば、図3に示すように、二分割した半体4xと
4yによりタイバー11を挟むとともに、半体4xと4
y間に僅かな隙間を存在させ、摺動体本体部21の外周
面に設けたリング状の凹溝23に、C形のバネリング2
4を装着するなどの構成を採用できる。これにより、摺
動体4とタイバー11間に所定の摩擦抵抗を設定できる
とともに組立性が確保される。このような摩擦抵抗を設
定することにより、可動盤2が高速で反復移動しても、
摺動体4は慣性により移動することなく、常に、可動盤
2の移動に確実に追従する。
【0018】一方、可動盤2の裏面2rには規制体25
を取付ける。規制体25は、断面四角形の角筒形に形成
し、一端(後端)には規制端面25sを設ける。また、
規制体25の他端(前端)は開放し、この他端側を可動
盤2の裏面2rに固定する。規制体25は、摺動体4を
装填したタイバー11に対して同軸となり、タイバー1
1は、規制端面25sの中心に設けた挿通孔25hを貫
通する。そして、規制体25の内部には摺動体4を位置
させる。これにより、摺動体4は、規制端面25sと可
動盤2の裏面2r間を、所定ストローク(遊びS)にわ
たって相対変位可能となる。
【0019】さらに、規制体25の内面には、検出部5
を構成するリミットスイッチ5sを取付け、このリミッ
トスイッチ5sは、図1(図5)に示すコントローラ4
4に接続するとともに、リミットスイッチ5sのスイッ
チレバー5sbは摺動体4側に臨ませる。リミットスイ
ッチ5sと摺動体4の関係は次のようになる。即ち、可
動盤2が型閉方向Fcへ移動すれば、摺動体4は、図2
に示すように型開方向Foへ相対変位して規制端面25
sに当接する。この結果、摺動体4のスイッチ操作部2
2はスイッチレバー5sbから離れ、リミットスイッチ
5sはオフ(検出状態)となる。他方、可動盤2が型開
方向Foへ移動すれば、摺動体4は、図1に示すように
型閉方向Fcへ相対変位して可動盤2の裏面2rに当接
する。この結果、摺動体4のスイッチ操作部22はスイ
ッチレバー5sbを押し、リミットスイッチ5sはオン
(非検出状態)となる。
【0020】また、図1において、6は制御部を示す。
この制御部6には、コントローラ44,サーボ回路ユニ
ット43及び電源スイッチ26を含む。電源スイッチ2
6は、オンによりサーボ回路ユニット43に給電し、オ
フによりサーボ回路ユニット43への給電を停止する。
この電源スイッチ26のオン/オフ切換は、コントロー
ラ44からの切換指令信号により行われる。
【0021】次に、このような構成を有する安全装置1
の動作(機能)について、各図を参照して説明する。実
施例は半自動運転により成形を行う場合を例示する。
【0022】今、型締装置Mcは型開状態にあり、安全
ドアDは閉じた状態にあるものとする。この状態で、不
図示のスタートボタンを押せば、コントローラ44から
サーボ回路ユニット43に型閉指令信号が付与され、サ
ーボモータ37が正転作動することにより可動盤2が前
進移動する。これにより、高速型閉,スローダウン及び
高圧型締による型閉工程が行われる。そして、型閉工程
の終了により、射出装置Miから金型Cに対して溶融樹
脂が射出充填され、冷却工程を経て型開工程に移行す
る。
【0023】型開工程ではコントローラ44からサーボ
回路ユニット43に型開指令信号が付与され、サーボモ
ータ37が逆転作動することにより可動盤2が後退移動
する。この後、可動盤2が設定した型開位置まで後退す
れば停止し、エジェクタ工程に移行して成形品の突出し
が行われる。したがって、この際、作業者は適当なタイ
ミングをみて安全ドアDを開き、突出された成形品を受
取ることができる。そして、成形品が良品であれば、安
全ドアDを閉じ、スタートボタンを押すことにより同様
の動作が繰返される。
【0024】ところで、安全ドアDを開けば、ドア検出
スイッチ46がオンし、この検出信号は、コントローラ
44に付与されるとともに、サーボ回路ユニット43の
オーバトラベル端子43cに付与されるため、サーボ回
路ユニット43のオーバトラベル機能がオンする。オー
バトラベル機能は、型開方向Foへの動作は許容される
ことから、型開動作の途中で安全ドアDを開けても、型
開動作はそのまま継続する。
【0025】一方、このような成形動作において、例え
ば、エジェクタ工程における成形品の突出し中に、サー
ボ回路ユニット43が故障した場合を想定する。突出し
中は、安全ドアDが開いており、作業者は金型Cに手を
入れて成形品を受取る作業を行うため、もし、この状態
でサーボ回路ユニット43が故障し、サーボモータ37
の誤作動により可動盤2が型閉方向Fcへ移動した場
合、安全性が確保されなくなる。
【0026】しかし、可動盤2が型開位置から型閉方向
Fcへ移動しようとすれば、摺動体4は、遊びSの範囲
において型開方向Foへ相対変位、即ち、図1に示す位
置から図2に実線で示す位置へ相対変位し、この結果、
リミットスイッチ5sはオン(非検出状態)からオフ
(検出状態)になる。正常時には、安全ドアDが開いた
状態であって、金型Cが開いている状態では、リミット
スイッチ5sがオン(非検出状態)を継続するため、リ
ミットスイッチ5sがオフ(検出状態)になったこと
で、コントローラ44は直ちに異常と判断する。そし
て、コントローラ44は切換指令信号を出力し、電源ス
イッチ26をオフに切換える。これにより、サーボ回路
ユニット43への給電が停止し、サーボモータ37の動
作も停止する。また、異常(故障)発生は、アラーム等
により報知される。
【0027】他方、図6には、第一実施例の変更例を示
す。同図に示す変更例は、前述した図1に示した基本例
に対して次の点が相違する。即ち、基本例の摺動体4は
タイバー11に装填したが、変更例では摺動体4をガイ
ドレール12に装填した。また、基本例ではリミットス
イッチ5sを可動盤2に取付けた規制体25に配設し、
摺動体4によって操作されるように構成したが、変更例
では、摺動体4にリミットスイッチ5sを配設し、可動
盤2に取付けた規制体27によって操作されるように構
成した。さらに、細部の相違点として、変更例ではガイ
ドレール12の上に摺動体4が載るため、摺動体4の上
面に凹部4bを形成し、この凹部4bの内部にリミット
スイッチ5sを配設するとともに、規制体27はL形に
形成し、先端を凹部4bの内部に臨ませた。これによ
り、リミットスイッチ5sのスイッチレバー5sbは規
制体27の先端により操作される。なお、図6に示す変
更例も、基本的な原理及び動作は図1に示した基本例と
同じである。このため、図1と同一部分には同一符号を
付し、その構成を明確にするとともに、各部の詳細な説
明は省略する。
【0028】このように、第一実施例に係る安全装置1
は、安全ドアDが開いた状態で、開いている金型Cが閉
じようとしても、摺動体4とリミットスイッチ5sによ
り検出され、サーボモータ37の動作を直ちに停止させ
る処理を行うため、サーボ回路ユニット43(駆動装置
13)等が故障した場合であっも、安全性は確実に確保
される。
【0029】次に、本発明の第二実施例に係る安全装置
1について、図7〜図9を参照して説明する。
【0030】第二実施例は、安全装置1を、トグルリン
ク方式の型締装置Mcに付設した場合を示す。即ち、図
7に示す型締装置Mcは、駆動台32の中央にボールね
じ機構34のボールねじ部36を回動自在に取付け、駆
動台32から前方に突出したボールねじ部36にナット
部35を備えるとともに、駆動台32から後方に突出し
たボールねじ部36のシャフトには不図示のサーボモー
タから回転が伝達される歯付被動プーリ39を取付け
る。そして、ナット部35はトグルリンク機構15を介
して可動盤2及び駆動台32に連結する。なお、他の構
成は、図4に示した型締装置Mcと同様に構成される。
このため、図7において、図4と同一部分には同一符号
を付してその構成を明確にするとともに、その詳細な説
明は省略する。
【0031】一方、トグルリンク機構15には、第二実
施例に係る安全装置1を付設する。まず、トグルリンク
機構15を構成する軸部16の端部に、同軸上の支持軸
51を取付ける。そして、図9に示すように、支持軸5
1にワッシャ52を嵌め入れた後、回動体(変位体B)
18の一端側を回動可能に嵌め入れ、さらに、コイルス
プリング53,ワッシャ54を嵌め入れた後、固定ナッ
ト55,56を螺着する。これにより、回動体18は支
持軸51を支点に回動変位するも、変位時には所定の摩
擦抵抗が付与される。また、回動体18は、細長いプレ
ート部材により形成し、中間部には直角方向に突出した
シャッタ部18sを設ける。
【0032】他方、トグルリンク機構15を構成する軸
部16を支点に回動するトグルリンク57には、回動体
18の回動範囲を規制する前後一対のストッパ、即ち、
第一ストッパ17p及び第二ストッパ17qを突出させ
て設ける。これにより、回動体18の回動範囲は、第一
ストッパ17p及び第二ストッパ17qにより一定の遊
びSとなるように規制される。なお、トグルリンク57
は、可動盤2と同時に回動変位する回動部位14(変位
部位A)を構成する。さらに、トグルリンク57にはブ
ラケット58を取付けるとともに、このブラケット58
には近接スイッチ5n(検出部5)を取付ける。そし
て、この近接スイッチ5nは前述したコントローラ44
に接続する。
【0033】よって、このように構成される第二実施例
に係る安全装置1は、次のように動作(機能)する。ま
ず、可動盤2が型開方向Foに移動する場合には、トグ
ルリンク57は、図8中、仮想線で示す位置から実線で
示す位置へ回動変位するため、回動体18は実線で示す
ように、第二ストッパ17qに係止して回動変位すると
ともに、シャッタ部18sは近接スイッチ5nに近接
し、近接スイッチ5nはオンになる。一方、可動盤2が
型閉方向Fcに移動する場合には、トグルリンク57
は、図8中、実線で示す位置から仮想線で示す位置へ回
動変位するため、回動体18は仮想線で示すように第一
ストッパ17pに係止して回動変位するとともに、シャ
ッタ部18sは近接スイッチ5nから離れ、近接スイッ
チ5nはオフになる。
【0034】したがって、型開位置にある可動盤2が型
閉方向Fcへ移動しようとすれば、回動体18は、遊び
Sの範囲において型開方向Foへ相対変位し、近接スイ
ッチ5nはオン(非検出状態)からオフ(検出状態)に
なる。正常時には、安全ドアDが開いた状態であって、
金型Cが開いている状態では、近接スイッチ5nがオン
を継続するため、近接スイッチ5nがオフになったこと
で、コントローラ44は直ちに異常と判断する。そし
て、前述した電源スイッチ26をオフに切換えるなど、
第一実施例と同様の処理を行うことができる。
【0035】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,素材,手法等において、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除すること
ができる。例えば、摺動体4及び回動体18の変位時に
おける所定の摩擦抵抗は、例示に限らず他の各種方法に
より設定できるとともに、特に、摺動体4を用いた場合
であって、可動盤2の移動速度が遅い場合などは、必ず
しも摩擦抵抗を設ける必要はない。また、検出部5は、
リミットスイッチ5s及び近接スイッチ5nを例示した
が、磁気センサ等の他の各種検出部を利用できる。さら
に、制御部6により安全側に制御する方法として、リミ
ットスイッチ5sの検出信号をコントローラ44に付与
したが、図1に仮想線で示すように、当該検出信号によ
り、直接、電源スイッチ26をオフさせる構成であって
もよいし、サーボモータ37への給電を停止するなど、
他の方法であってもよい。
【0036】一方、第一実施例では、ガイド部3とし
て、タイバー11とガイドレール12を直接利用したた
め、既存構成を兼用できる利点があるが、別途、摺動体
4をガイドする専用のガイド部3を設けてもよい。ま
た、変位体Bとして可動盤2を例示したが、可動盤2と
同時に変位する他の任意の直進部位にも同様に適用でき
る。他方、第二実施例において、軸部16及び回動部位
14は、他の位置における軸部及び回動部位であっても
同様に実施できる。
【0037】
【発明の効果】このように、本発明は、可動型を支持す
る可動盤と同様に変位する変位部位に対して、変位方向
へ一定の遊びを設けて係合し、かつ当該変位部位に追従
して変位する変位体と、可動盤が型閉方向へ移動した際
に変位体(又は変位部位)によって検出状態となり、か
つ可動盤が型開方向へ移動した際に変位体(又は変位部
位)によって非検出状態となる検出部と、安全ドアが開
いた状態で検出部が検出状態になったら安全側に制御す
る制御部とを備えるため、次のような顕著な効果を奏す
る。
【0038】 安全ドアが開いた状態でサーボ回路ユ
ニット(駆動装置)等が故障し、この状態で開いている
金型が閉じようとしても、金型の移動が変位体と検出部
により検出され、制御部により直ちに安全側に制御され
るため、安全性は確実に確保される。
【0039】 好適な実施の形態により、変位体に対
して、変位時における所定の摩擦抵抗を付与すれば、可
動盤が高速で反復移動しても、変位体を、常に、可動盤
の移動に確実に追従させることができる。
【0040】 好適な実施の形態により、ガイド部
に、可動盤を支持するタイバー又はガイドレールを直接
利用し、或いはトグル機構における軸部及び回動部位
(トグルリンク)を直接利用すれば、既存構成を兼用で
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例(基本例)に係る安全装置
における可動盤を型開方向に移動させた状態を示す要部
の側面構成図、
【図2】同安全装置における可動盤を型閉方向に移動さ
せた状態を示す要部の側面構成図、
【図3】図2中A−A線断面図、
【図4】同安全装置を備える射出成形機の一部を示す側
面構成図、
【図5】同安全装置を備える射出成形機の制御系統を示
すブロック構成図、
【図6】第一実施例の変更例に係る安全装置の要部構成
図、
【図7】本発明の第二実施例に係る安全装置を付設した
型締装置の一部を示す側面構成図、
【図8】同安全装置を抽出して示す側面構成図、
【図9】同安全装置を抽出して示す一部断面平面構成
図、
【符号の説明】
1 安全装置 2 可動盤 3 ガイド部 4 摺動体 5 検出部 5s リミットスイッチ 6 制御部 11 タイバー 12 ガイドレール 13 駆動装置 14 回動部位 15 トグル機構 16 軸部 17p ストッパ(第一ストッパ) 17q ストッパ(第二ストッパ) 18 回動体 A 変位部位 B 変位体 D 安全ドア C 金型 M 射出成形機 Cm 可動型 S 遊び Fc 型閉方向 Fo 型開方向

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安全ドアが開いた状態で、開いている金
    型が閉じるのを防止する射出成形機の安全装置におい
    て、可動型を支持する可動盤と同時に変位する変位部位
    に対して、変位方向へ一定の遊びを設けて係合し、かつ
    当該変位部位に追従して変位する変位体と、前記可動盤
    が型閉方向へ移動した際に前記変位体(又は前記変位部
    位)によって検出状態となり、かつ前記可動盤が型開方
    向へ移動した際に前記変位体(又は前記変位部位)によ
    って非検出状態となる検出部と、前記安全ドアが開いた
    状態で前記検出部が前記検出状態になったら安全側に制
    御する制御部とを備えることを特徴とする射出成形機の
    安全装置。
  2. 【請求項2】 前記変位体には、変位時における所定の
    摩擦抵抗を付与することを特徴とする請求項1記載の射
    出成形機の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記可動盤を移動させる
    駆動装置の電源をオフにすることにより安全側に制御す
    る機能を備えることを特徴とする請求項1記載の射出成
    形機の安全装置。
  4. 【請求項4】 前記変位部位は、前記可動盤と同時に変
    位する直進部位又は前記可動盤であることを特徴とする
    請求項1記載の射出成形機の安全装置。
  5. 【請求項5】 前記変位体は、前記可動盤の移動方向に
    沿ったガイド部にスライド可能に装填した摺動体である
    ことを特徴とする請求項1又は4記載の射出成形機の安
    全装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部は、前記可動盤を支持する
    タイバー又はガイドレールを利用することを特徴とする
    請求項5記載の射出成形機の安全装置。
  7. 【請求項7】 前記変位部位は、前記可動盤と同時に回
    動変位する回動部位であることを特徴とする請求項1記
    載の射出成形機の安全装置。
  8. 【請求項8】 前記変位体は、前記可動盤を移動させる
    トグルリンク機構の軸部に一端側を回動可能に取付けた
    回動体であることを特徴とする請求項1記載の射出成形
    機の安全装置。
  9. 【請求項9】 前記変位部位には、前記回動体の回動範
    囲を前記一定の遊びに規制する前後一対のストッパを設
    けることを特徴とする請求項8記載の射出成形機の安全
    装置。
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