JP4274437B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
このような弾球遊技機において、透明板は、透明板保持枠の裏側に備えた保持部材を介して着脱可能に取り付けられているのが一般的である。
そして、透明板を前記透明板嵌装部を介して上方より嵌装して取り付ける構成としている。
また、透明板着脱の際に、透明板が各配線やランプ飾り,スピーカなどの部材と干渉し易いものであったため、各配線,各部材あるいは透明板の損傷を招く虞があった。
この特許文献2に開示の遊技機は、回動軸側に備えた保持部材と開放側に備えた保持部材の間隔を、上方から嵌装される透明板の幅寸法(透明板の厚みと直交する方向の寸法)よりも大きくし、透明板を開放側の保持部材に沿って嵌装し、下部分の保持部材に到達した後、回動軸側の保持部材方向に向けて移動させ、所定位置にて透明板を取付保持させる構成としている。
すなわち、この特許文献2に開示の遊技機の場合、例えば図17に示すように、開放側の保持部材100と回動軸側の保持部材200との間隔が、上方より嵌装される透明板300の幅寸法(透明板の厚さ方向と直交する方向の寸法)よりも大きく設計されているものであるため、開放側の保持部材100に沿って透明板300を上方から嵌装したときに、該開放側の保持部材100に沿う透明板300の端部と相反する端部側は保持されていないことから、透明板300が回動軸側の保持部材200方向にずれてしまう虞がある。
前記保持部材11は、前記透明板保持枠3の裏側の回動軸側に備えた回動軸側保持部材12と、開放側に備えた開放側保持部材13及び下部分側に備えた下部分側保持部材14とで構成され、上部分を開放することにより透明板嵌装可能部15を構成し、前記透明板嵌装可能部15から前記下部分側保持部材14方向に向けて透明板4を差し込んで嵌装する遊技機であって、
前記回動軸側保持部材12と開放側保持部材13との間隔は、
前記透明板嵌装可能部15の上方から前記開放側保持部材13に沿って嵌装した透明板4が下部分側保持部材14に到達した後に、該下部分側保持部材14に沿って前記回動軸側保持部材12方向に移動可能な移動空間が確保されており、
前記開放側保持部材に備えられ、開放側から回動軸側に向けて移動可能な移動補助部材を有し、
前記透明板は、前記移動補助部材を開放側から回動軸側へと移動させることにより、前記移動可能空間を開放側から回動軸側の透明板取付位置へと移動させられ、
前記透明板嵌装可能部15の上方から前記開放側保持部材13に沿って嵌装中の透明板4が、回動軸方向へと傾き、かつ前記回動軸側保持部材を避けて遊技機の奥行き方向で後方に移動する透明板4の傾動作動を制限する傾動制限部56を備え、前記傾動制限部は、透明板保持枠の裏側で、回動軸側保持部材の回動軸側の側端に沿うとともに、該回動軸側保持部材よりも遊技機の奥行き方向で後方に突出して備えられ、回動軸方向に傾いてずれた透明板を受けて傾動作動を阻止することを特徴とする遊技機としたことである。
すなわち、開放側の保持部材13に沿って前記透明板嵌装可能部15の上方から透明板4を嵌装している最中に、該透明板4が回動軸方向へと傾動したとしても、傾動制限部56が透明板4の傾動を制限するため、透明板4が前記保持部材13から離脱することを防止することができる。
図1は、本発明を適用した弾球遊技機の一例を示す概略斜視図で、図2乃至図5は、透明板保持枠3の概略図である。
そして、前記内枠2の前面には、図1に示すように、透明ガラス板などの透明板4を嵌めた透明板保持枠(フロント扉)3が前記内枠2の前面側の一側を回動軸(ヒンジ部)10として回動自在に軸支され、該透明板保持枠3の閉鎖時には、該透明板保持枠3の前側から透明板4を介して前記図示しない遊技盤が視認される。
また、前記透明板保持枠3の配設位置よりも上方の内枠2の前面には、音による演出装置としてのスピーカ23が備えられている。
また、本実施例では、二枚の透明板4,4が前後に所定の間隔をあけて夫々着脱可能に保持部材11に保持されている。なお、透明板4の配設枚数は本実施例になんら限定解釈されるものではなく、単数枚若しくは二枚以上であってもよい。また、透明板4として、本実施例では、透明ガラス板をもって説明するが、特に限定されず、透明合成樹脂板などであってもよい。
そして、前記透明板保持枠3を軸支した内枠2の前面下部には、前記遊技球供給皿5満杯時に遊技球受入口5aの内方で溢れ出た球を排出する下皿排出口6aを有する下皿6を備えた取付ベース7が回動自在に軸支されている。
また、図1で示す符号8は、遊技球を遊技領域へ向けて発射する発射装置のハンドルで、該ハンドル8のレバー8aを時計回り方向に回転させることにより発射停止スイッチがONとなり、駆動する図示しない発射ソレノイドにより槌先が作動して、遊技球供給皿5から供給された遊技球を叩打して遊技球を遊技盤に備えられた遊技領域に打ち出す。
本実施例では、下部分側保持部材14は、金属によって成形しているが、回動軸側保持部材12と開放側保持部材13の双方は、軽量化等の要請により樹脂成形している。なお、保持部材11の材料は特に限定されない。
そして、回動軸側保持部材12は、前記透明板保持枠3裏側の回動軸10側(図2乃至図4にて、透明板保持枠3の裏側から見て正面視右側)にて、透明板保持枠3の回動軸側縦枠部3aと平行で、かつ窓部9よりも回動軸10寄りに取り付けられている。
さらに、本実施例では、樹脂製の回動軸側保持部材12の成形時におけるヒケ等の防止のために、このレール部12aの高さ方向略中央部分を所定範囲にわたって切欠き成形している。図中12cは、切欠き領域を示す。
すなわち、嵌装後の透明板4の離脱は、前記透明板離脱防止片12bによって防止されているが、開放側保持部材13に沿って前記透明板嵌装可能部15の上方から嵌装している最中に透明板4が離脱した場合には、遊技機外に落下してしまう虞があり、透明板落下防止部51は、このように嵌装中の透明板4のずれ落ちを防止するものである。
透明板落下防止部51は、下部分側保持部材14近傍で、かつ少なくとも開放側保持部材13の上端と対角をなす位置に備えられていればよく、その配設領域は限定されない。
透明板受面52は、離脱した透明板4を上面にて受けることが可能なように、下部分側保持部材14と略平行な所定領域の平坦面に形成されている。
本実施例では、特に図示はしないが、この透明板受面52の所定領域に、離脱した透明板4の接触時の衝撃を緩和する緩衝部材を備えることも本発明の範囲内である。緩衝部材としては、離脱時の透明板4の衝撃を吸収緩和し得るものであれば、ゴム、合成樹脂など所定の材料から構成されるものが適用可能である。配設領域も限定されず、透明板受面52の全域であっても、部分的であってもよい。
支持部53は、図6乃至図9に示すように、透明板受面52の奥行き方向側端縁から一体で、かつ前記透明板離脱防止片12bの外側の面と略平行で高さ方向に立設した所定領域の平坦壁とし、本実施例では、透明板受面52の端縁全域から立設している。
透明板ガイド面55の傾斜角度は特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。このような透明板ガイド面55を備えることにより、離脱した透明板4が透明板受面52から外方にずれたときに、透明板4を透明板案内部54の透明板ガイド面55に沿って、透明板受面52へと自重により案内することができる。
透明板ガイド面55をこのように構成することで、離脱した透明板4は、例えば開放側保持部材13の上端位置付近(図16で符号Xで示す位置)のみで保持され、背面視で右上がり状となるため、透明板4の下端に沿って透明板ガイド面55で受け止めやすくなり、より確実に透明板受面52への透明板4の案内を行うことができる。
この幅広形状は特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、この透明板ガイド面55の奥行き方向と高さ方向の幅は遊技機内の他の部材との干渉がない範囲内で最大限確保すると好ましい。
傾動制限部56は、前記透明板嵌装可能部15の上方から前記開放側保持部材13に沿って嵌装中の透明板4が回動軸10方向へと傾動する傾動作動を制限する。
また、傾動制限部56は、回動軸側保持部材12よりも奥行き方向奥側(後方)に、所定領域突出している。
本実施例の傾動制限部56は、回動軸側保持部材12の側端近傍で、該保持部材12と直交状に位置する横壁56aと、該保持部材12と平行状に位置する縦壁56bとからなる横断平面視略L字形状を有している。
また、図中56cは、前記横壁56aと縦壁56bの高さ方向にわたり、所定領域毎に補強上で設けられているリブである。
なお、この縦壁56bの回動軸側保持部材12の端縁から突出する程度は特に限定はされないが、遊技機内の他の部材との干渉がない範囲内で最大限突出できるようにすることが好ましい。また、本実施例では、図示しないが、この傾動制限部56の透明板接触領域に、離脱した透明板4の接触時の衝撃を緩和する緩衝部材を備えることも本発明の範囲内である。緩衝部材としては、離脱時の透明板の衝撃を吸収緩和し得るものであれば、ゴム、合成樹脂など所定の材料から構成されるものが適用可能である。配設領域も限定されず、透明板受面52の全域であっても、部分的であってもよい。
そして、前記透明板保持枠3裏側の開放側16(図2乃至図4にて、透明板保持枠3の裏側から見て正面視左側)にて、透明板保持枠3の開放側縦枠部3bと平行で、かつ窓部9よりも開放側16寄りに取り付けられている。なお、開放側保持部材13のレール部13aは、前記回動軸側保持部材12のレール部12aと、その開口側を相対向して位置するものとしている。
そして、本実施例では、図3及び図10に示すように、長さ方向の略中心位置に、後述する移動補助部材25を横方向に摺動可能に挿入配設する移動補助部材用貫通孔17が外面側から内面側に貫通して設けられている。
前記脱落防止用係止受部18aと保持用係止受部19aの夫々の係止面18b,19b位置は、本実施例では、同一平面上に備えられるのではなく、図10に示すように、横方向に前後して備えられており、本実施例では、前記脱落防止用係止受部18aの係止面18bが、保持用係止受部19aの係止面19bよりも開放側16に備えられている。なお、脱落防止用係止片42と保持用係止片48の長さを調整することによって、前記脱落防止用係止受部18aと保持用係止受部19aの夫々の係止面18b,19b位置を同一平面位置とすることも可能である。
そして、前記透明板保持枠3の下部分(図2にて、透明板保持枠3の裏側から見て正面視下側)にて透明板保持枠3の横枠部3cと平行で、かつ窓部9よりも下方に取り付けられている。この場合、レール部14aの開口位置は、前記回動軸側保持部材12のレール部12aと開放側保持部材13のレール部13aと直交して連通している。
すなわち、回動軸側保持部材12の内面側と開放側保持部材13の内面側の間隔L1は、嵌装される透明板4の横幅W2よりも大きく構成されている(図2参照)。
従って、本実施例では、嵌装阻止部21の遊端側21aと開放側保持部材13との間で形成された空間L3を透明板嵌装可能部15としている。
透明板嵌装可能部15の横幅(前記空間L3)は、本実施例では、前記透明板4を嵌装可能に透明板4の幅寸法(横幅W2)と略等しく構成されている。
なお、本実施例において離脱阻止部22は、回動軸側保持部材12と一体成形されている前記嵌装阻止部21が兼ねている。
すなわち、前記嵌装阻止部21は、透明板嵌装可能部15の上方から透明板4を嵌装する際には、その嵌装阻止部21が備えられている分だけ、開放側16に寄った位置から透明板4を嵌装させることとなるため、ランプ飾り24やスピーカ23及びこれらの配線等との干渉を極力避けることができ、また、嵌装した透明板4が透明板取付位置20に到達した後には、前記嵌装阻止部21が、透明板4の上方への移動を阻止する離脱阻止部22として作用する。
また、本実施例では、移動補助部材本体26は、内部に支持部34を備えるとともに、該支持部34と操作部27との間を中空状に形成して構成されている。
本実施例では、当接部33全体を弾性部材からなる緩衝部35としているが、当接部33の前面の一部に別途形成した緩衝部を貼着してなるものであってもよく、あるいは断続状の複数部材で構成されているものであってもよく、少なくとも透明板4と当接する面が弾性部材からなるものであれば本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、本実施例では、透明板4の側面を透明板保持枠3の開放側16位置から押圧することにより摺動させるとともに、該透明板4を透明板取付位置20にて取り付けた状態で、該透明板4を回動軸10方向へと付勢する付勢部材36を備えている。
前記連結部材37は、支持部34の挿通孔34b内を孔方向に移動可能に配設されるとともに、その先端側を前記当接部33に固定して備えられている。
なお、本実施例では、付勢部材36を構成する連結部材37と弾性部材38を、上下方向に一定間隔をあけて夫々一組ずつ備えているが、連結部材37と弾性部材38からなる構成を一組のみ設けるものであっても、あるいは二組以上設けるものであってもよく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
脱落防止部39は、例えば本実施例では図11及び図12に示すように、夫々前記移動補助部材本体26の上下の脱落防止部配設スペース31から直交状に突設し、弾性変形可能な平板状の舌片40と、該舌片40の先端外面に設けた係止部41を備えた脱落防止用係止片42を備えて構成されている。該係止部41は、前記舌片40の先端から外側に向けて傾斜状に形成したガイド面43と、該ガイド面43から舌片40の外面方向に向けて垂設された係止面44で構成されている。
前記移動補助部材本体26の上下の保持部配設スペース28,28から直交状に突設し、弾性変形可能な平板状の舌片46と、該舌片46の先端外面に設けた係止部47を備えた保持用係止片48を備えて構成されている。該係止部47は、前記舌片46の先端から外側に向けて傾斜状に形成したガイド面49と、該ガイド面49から舌片46の外面方向に向けて垂設された係止面50で構成されている。
前記保持用係止片48の係止部47の係止面50が、透明板保持枠3に設けた保持用係止受部19aに係止されることで移動補助部材25の開放側16方向への移動を阻止して透明板4を所定の取付位置20に保持させるとともに、舌片46を弾性変形させてその係止状態を解除することにより、前記保持用係止受部19aより離脱して透明板4の透明板取付位置20における保持状態を解除可能としている。
移動補助部材25は、本実施例において、前記透明板保持枠3に備えられているが取付位置には特に限定されない。また、透明板移動作業の度に用いられる別個の構成としてもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施例において、移動補助部材25は、透明板4を押圧して横方向(回動軸10方向)へ移動させる構成としているが、他の構成を採用することを何等妨げるものではなく、例えば、透明板4を透明板嵌装可能部15の上方から挟持して横方向へとスライド移動させる構成とすることも可能である。
なお、本実施例では移動補助部材25を用いる実施の一例を説明したが、移動補助部材を用いない構成を採用することも本発明の範囲内である。
なお、本実施例では、前記脱落防止部39に、弾性変形可能な脱落防止用係止片42を備えるとともに、透明板保持枠3に、前記脱落防止用係止片42に係止される脱落防止用係止受部18aを備えた形態を採用するが、少なくとも、透明板保持枠3と脱落防止部39のうちのいずれか一方に脱落防止用係止片を、他方に脱落防止用係止受部を備えるものであればよく限定されず、また、透明板保持枠3と脱落防止部39の双方に、夫々脱落防止用係止片と脱落防止用係止受部を備える形態も採用可能である。
なお、本実施例では、前記保持部45に、弾性変形可能な保持用係止片48を備えるとともに、透明板保持枠3に、前記保持用係止片48に係止される保持用係止受部19aを備えた形態を採用するが、少なくとも、透明板保持枠3と保持部45のうちのいずれか一方に保持用係止片を、他方に保持用係止受部を備えるものであればよく限定されず、また、透明板保持枠3と保持部45の双方に、夫々保持用係止片と保持用係止受部を備える形態も採用可能である。
なお、本実施例では脱落防止部39と保持部45を備える実施の一例を説明したが、脱落防止部39と保持部45を備えない構成を採用することも本発明の範囲内である。
すなわち、特に図示はしないが、例えば二枚の透明板の上端を同時に覆う程度の前後方向幅をもって板状に形成するとともに、回動軸10側の端縁を回動可能に回動軸側保持部材12の上端に軸支して離脱阻止部を構成することも可能である。そして、該離脱阻止部は、弾性部材によって前記軸支部分を中心に上方に付勢させ、回動軸側保持部材12の上端には、開放側保持部材13方向に向けて延設した左右の支持部と、該支持部から水平方向に対向する前後の抑え舌片を突設し、該前後の舌片に前記離脱阻止部の上面の少なくとも一部が当接して上方への可動を阻止する構成が一例として挙げられる。
なお、本実施例では付勢部材36を備える実施の一例を説明したが、付勢部材36を備えない構成を採用することも本発明の範囲内である。
そして、透明板4を、透明板保持枠3裏側の保持部材11上方から嵌装する。このとき、回動軸側保持部材12の上端には嵌装阻止部21が備えられていることから、該嵌装阻止部21を避けなければ透明板4は保持部材11内に嵌装できない。
従って、透明板4の嵌め込み作業にあっては、図2乃至図4に示すように、必然的に嵌装阻止部21を避けて、該嵌装阻止部21の分だけ回動軸10側から離れた位置に開放されている透明板嵌装可能部15から透明板4の嵌め込み作業を行うこととなる。これにより、ランプ飾りやスピーカなどの演出装置(本実施例にあっては、内枠2の上方に備えたスピーカ23)及び透明板保持枠3に備えられた演出装置(本実施例にあってはランプ飾り24)と接続するための配線などに干渉する虞も少なくなる。
そして、保持部45の保持用係止片48が、透明板保持枠3に設けられている第二貫通孔19裏面側の保持用係止受部19aに係止される。
これにより、移動補助部材25は透明板4を透明板取付位置20に押圧保持するとともに、前記保持用係止片48が前記保持用係止受部19aに係止されて移動補助部材25と透明板4の開放側16への移動が阻止される。
また、このとき、透明板4を手などで上方へスライドさせようとしても、透明板4の上端は離脱阻止部22に当接し、透明板4の上方への移動が阻止されスライド不能となっている。このため、透明板4を上方へスライドさせてピアノ線などを挿入させるなどの不正を防止することができる。
本実施例に開示の遊技機によれば、透明板保持枠3の回動軸10側(ヒンジ側)により近い位置に回動軸側保持部材12を備え、透明板4を回動軸10側により近い位置に取り付けることができる。従って、前記回動軸10側における遊技盤の視認性を向上することができるため、遊技機の装飾効果を向上させることが可能となる。
しかし、その落下途中に配設した透明板落下防止部51の透明板受面52によって透明板4が受け止められるため、遊技機から落下することを防止することができる。また、本実施例によれば、透明板受面52によって受け止められた透明板4を、該透明板受面52から高さ方向に立設した透明板支持部53によって奥行き方向のずれ落ちが防止できる。
また、透明板受面52よりも奥行き方向に透明板4がずれて落下しても、本実施例によれば透明板受面52から連続して立設している透明板支持部53の上端からさらに奥行き方向に連続して設けられている透明板案内部54によって透明板4を受けることができるため、透明板4の落下防止が有効に図り得る。
さらに、本実施例によれば、その透明板案内部54に透明板受面52に向けて傾斜状の透明板ガイド面55を有しているため、該透明板ガイド面55で受けた透明板4を透明板受面52方向へと案内し、透明板支持部53によってずれ落ちを防止することができる。
しかし、本実施例によれば、回動軸側保持部材12の側端で、該回動軸側保持部材12よりも奥行き方向に突出している傾動制限部56が、その回動軸10方向に傾いてずれた透明板4を受けて、それ以上の進行を阻止できる。従って、離脱した透明板4が他の部材と接触したりすることも阻止できる。
また、回動軸10方向に傾動した状態のまま閉扉してしまうことによる透明板4等の損傷の虞もなく安全性に優れている。
また、回動軸10側の保持部材方向に傾動し、回動軸側保持部材12の切欠き部分12cに透明板4が進入したとしても、傾動制限部56によってそれ以上の進行を阻止することができる。
また、透明板保持枠3を閉扉したときの、該透明板保持枠3と遊技機本体枠(外枠1と内枠2からなる)との間に生じるわずかな隙間から針金などの異物を挿入して不正操作をしたり、あるいは嫌がらせから異物を侵入したりしようとしても、本実施例によれば回動軸側保持部材12の近傍で、透明板保持枠3の高さ寸法と略同一寸法をもって備えられている傾動制限部56が、遊技機内への異物の侵入を阻止する。
「変形例1」
また、上述した側面視V字形状やU字形状の外側の一片を側面視S字状に形成し、その弾性を利用してその側面視S字状の一片を透明板離脱防止片12bに押圧する構成を採用してもよい。このような構成によれば、離脱した透明板4を挟持して透明板4の落下を有効に防止できる。
さらに、本実施例では、透明板受面52の端縁から略垂直に立設しているが、傾斜状に立設する形態であってもよい。その場合の傾斜状態も、基端側から外方に向けて昇り傾斜状であっても、基端側から透明板離脱防止片12b方向に向けて昇り傾斜状であってもよい。
また、前記実施例では、透明板支持部53の上端に透明板案内部54を備えているが、透明板案内部54がなく前記透明板支持部53のみで構成されていてもよい。
また、透明板ガイド面55の傾斜角度は、透明板保持枠3の開放側寄りの端部55aから回動軸10側寄りの端部55bまでにおいて同一傾斜角度でないものも本発明の範囲内であり、例えば前記開放側寄りの端部55aから回動軸10側寄りの端部55bに行くにしたがって、傾斜が緩やかになっているものや、逆に傾斜がきつくなっているものも本発明の範囲内である。
また、前記実施例では透明板ガイド面55は開放側寄りの端部55aから回動軸10側寄りの端部55bに向けて昇り傾斜状に形成しているが、昇り傾斜状でなくてもよい。また、前記実施例では、透明板ガイド面55は開放側寄りの端部55aから回動軸10側寄りの端部55bに向けて幅広状に形成しているが、幅広状に構成されていなくてもよい。
前記実施例では、透明板受面52から透明板支持部53を立設しているが、透明板支持部53がなく前記受面52のみで構成されていてもよい。
「変形例2」
また、ベース板3dや回動軸側保持部材12とは別体に形成し、別途取付固定するものであってもよい。
本実施例では、透明板保持枠3と略同一高さ寸法をもって立設しているが、透明板4が離脱する虞のある位置にのみ設けるものであればよく、また断続的に立設してもよい。
さらに、傾動制限部56の外側に返しを設けて異物の侵入をさらに困難なものとすることも可能である。
4 透明板
10 回動軸
11 透明板保持部材
12 回動軸側保持部材
13 開放側保持部材
14 下部分側保持部材
15 透明板嵌装可能部
56 傾動制限部
Claims (4)
- 遊技機本体枠の一側を回動軸として回動可能に透明板保持枠が取り付けられ、該透明板保持枠は、裏側に備えた保持部材を介して透明板を着脱可能に保持し、
前記保持部材は、前記透明板保持枠裏側の回動軸側に備えた回動軸側保持部材と、開放側に備えた開放側保持部材及び下部分側に備えた下部分側保持部材とで構成され、上部分を開放することにより透明板嵌装可能部を構成し、前記透明板嵌装可能部から前記下部分側保持部材方向に向けて透明板を差し込んで嵌装する遊技機であって、
前記回動軸側保持部材と開放側保持部材との間隔は、
前記透明板嵌装可能部の上方から前記開放側保持部材に沿って嵌装した透明板が下部分側保持部材に到達した後に、該下部分側保持部材に沿って前記回動軸側保持部材方向に移動可能な移動空間が確保されており、
前記開放側保持部材に備えられ、開放側から回動軸側に向けて移動可能な移動補助部材を有し、
前記透明板は、前記移動補助部材を開放側から回動軸側へと移動させることにより、前記移動可能空間を開放側から回動軸側の透明板取付位置へと移動させられ、
前記透明板嵌装可能部の上方から前記開放側保持部材に沿って嵌装中の透明板が、回動軸方向へと傾き、かつ前記回動軸側保持部材を避けて遊技機の奥行き方向で後方に移動する透明板の傾動作動を制限する傾動制限部を備え、
前記傾動制限部は、透明板保持枠の裏側で、回動軸側保持部材の回動軸側の側端に沿うとともに、該回動軸側保持部材よりも遊技機の奥行き方向で後方に突出して備えられ、回動軸方向に傾いてずれた透明板を受けて傾動作動を阻止することを特徴とする遊技機。 - 傾動制限部は、前記透明板保持枠と遊技機の高さ方向で同一高さ寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 傾動制限部は、透明板保持枠の裏面から立設していることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
- 透明板保持枠は、遊技機本体枠に回動自在に取り付けられるベース板と、
該ベース板の前面側に設けられる装飾部材とを有し、
保持部材は、前記ベース板の裏面側に設けられ、
傾動制限部は、前記ベース板の裏面に一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005208976A JP4274437B2 (ja) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | 遊技機 |
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