JP4274238B2 - 画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル画像を表示出力する画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、高解像度化や大画面化に従ってデジタル画像の拡大処理を行なう画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、大画面上にアイコンや文字を含んだオンスクリーン表示を行なう画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、表示品質を保ったままオンスクリーン表示エリアを拡大処理する画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
現在、画像表示の高解像度化、大画面化が進んでおり、デジタル画像の拡大処理は非常に重要な技術である。
ここで、デジタル化された画像は以下の2つに大別される。
(1)カメラなどの撮像デバイスでキャプチャされ、記録又は伝送された自然画像。
(2)コンピュータなどで生成されたグラフィックや文字テキストなどの人工画像。
自然画像においては、双線形補間やCubic補間などサンプリング定理を根拠とした補間フィルタによって画像を拡大あるいは縮小処理する手法が一般的である。これらの画像処理方法によれば、多値階調を持ち、原理上、ノイズが含まれる自然画像については品質の高い拡大画像を得ることができる。
一方、人工画像に対し上述した補間フィルタを用いて拡大処理すると、文字などのエッジがなまってしまうため、品質の高い拡大画像を得ることができない。特に、文字テキストなどの2値画像では、エッジのなまりに起因するボケを回避するために、最近傍補間による拡大処理を行なうことが多い。ところが、最近傍補間による拡大処理では、ジャギー(画像の輪郭に観察されるギザギザ)が視覚上の問題となる。
また、最近では、人工画像においても複雑な映像を取り扱うことが多くなってきている。このような場合、データ・マッチングなどを用いた拡大で文字テキストを適切に拡大処理するだけでは、その他の人工画像との組み合わせにおいて不整合が生じるといった問題がある。
デジタル画に表示される人工画像の一例として、画面に出現する画面設定用の操作画面などのオンスクリーンディスプレイ(OSD)が挙げられる。OSD機能は、各種の画像情報のメディアに対するユーザ・インターフェースとして用いられ、装置状態や動作条件を示すアイコンあるいはキャラクタなどの表示をディスプレイ画面上で主画像に重ねるような形式で行ない、装置の動作モード等をアイコン表示したり、装置の操作方法を案内したりすることができる。
例えば、画像情報のメディアとしてデジタルカメラが広範に普及しているが、メモリカードに格納された画像データを再生、表示するモードと、スルーで撮影画像を表示するモードの動作を可能とし、表示装置であるLCDパネルの画面上で画像データと、カウンタ、日付、撮影条件等を示すキャラクタ・データを合成して、オンスクリーン表示させることが知られている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
また、オンスクリーン画像はモニタ上で比較的見易いと思われるサイズ及び位置で表示されるべきであるという観点から、キャラクタあるいはパターンを、任意のサイズに拡大縮小する手段と任意の位置に表示させる手段、操作部に上記キャラクタあるいはパターンを任意のサイズに拡大縮小するキーと任意の位置に移動させるキーを設け、該キーの操作により上記キャラクタあるいはパターンを任意のサイズ及び任意の位置に表示するようにしたオンスクリーン制御装置について提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。
また、ユーザ設定に係わるアイコンの表示サイズを拡大することで、オンスクリーン画像の視認性を向上させることができる。例えば、装置の状態変化又は動作条件の設定変更を判定し、変化が判定された装置の状態又は動作条件を示すアイコンを指定して、前のアイコンと異なった形態でOSD表示を行なうディスプレイ付き電子装置について提案がなされている(例えば、特許文献3を参照のこと)。
このように、デジタルカメラなどの製品を中心として、自然画像に重畳された人工画像を拡大処理する機会が増えてきており、高解像度・多値階調の自然画像と同様に品質よく人工画像の拡大画像を得る必要がある。従来より、人工画像のうち文字テキストなど比較的少ない階調からなる画像データに関する拡大処理する手法について提案がなされている。
例えば、基本文字と拡大文字の両方の文字フォントをあらかじめ蓄積しておき、拡大文字パターンに対して幾つかのパターン・マッチングを施して拡大文字を生成するアウトライン・フォント生成方法について提案がなされている(例えば、特許文献4を参照のこと)。この方法は、フォント・データを格納するために大容量のメモリが必要になってしまう。また、この方法は、基本文字フォント・データから拡大文字を生成し、この拡大文字に対して補正を施すという、拡大処理と補正処理の2パスの処理になることから、処理時間やハードウェア化の際のコスト負担が大きくなる。
また、区分的多項式補間を用いて2値画像をスケーリングする方法について提案がなされているが(例えば、特許文献5を参照のこと)、膨大なパターンROMが必要になるか、又は、少ないパターンでは拡大画像が低品質なものになってしまう。また、複雑な演算処理が必要となり、処理時間やハードウェア化の際のコスト負担が大きくなる。
また、文字や図形を拡大する際のスムージング方法について提案がなされているが(例えば、特許文献6を参照のこと)、この場合も、複雑な演算処理が必要となり、処理時間やハードウェア化の際のコスト負担が大きくなる。
また、遺伝的アルゴリズムによるフォント生成システムについて提案がなされているが(例えば、特許文献7を参照のこと)、この場合も、複雑な演算処理が必要となり、処理時間やハードウェア化の際のコスト負担が大きくなる。
上述したいずれの方法も、基本的には2値のグラフィック画像を処理対象としているが、縁取りや影文字などの文字装飾に対応することができない。
また、文字をパターン・マッチングにより拡大する方法について提案がなされているが(例えば、特許文献8を参照のこと)、ターゲットのパターンを高品質に拡大することは可能であるが、複雑な人工画像では背景画と合成する際に不自然なパターンが生じることがある。
特開平11−146234号公報 特開平7−162750号公報 特開2005−301992号公報 特開平5−94171号公報 特開平8−63592号公報 特開平9−305755号公報 特開2004−4302号公報 特開2006−3420号公報
本発明の目的は、高解像度化や大画面化に従ってデジタル画像の拡大処理を好適に行なうことができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、大画面上にアイコンや文字を含んだオンスクリーン表示を好適に行なうことができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、表示品質を保ったままオンスクリーン表示エリアなどの人工画像を拡大処理することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、オンスクリーン表示エリアなどの人工画像を、その他の人工画像との組み合わせにおいて不整合を生じることなく好適に拡大処理することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、縁取りや影文字などの装飾が施された文字テキストや比較的複雑な人工画像を好適に拡大処理することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、画像を拡大処理する画像処理装置であって、
入力画像の各画素についての属性を判別する属性判定部と、
入力画像中の各画素を注目画素として、該注目画素及びその周囲で該属性と判定された画素からなる入力画像のパターンと所定の補間パターンとの一致性を判定するパターン一致性判定部と、
前記パターン一致性判定部による一致性判定結果に基づいて、該注目画素をN倍に拡大した後のN×N個の各画素の画素データを選択するデータ選択部と(但し、Nは2以上の整数)、
を具備することを特徴とする画像処理装置である。
現在、画像表示の高解像度化、大画面化が進んでおり、デジタル画像の拡大処理は非常に重要な技術である。デジタル化された画像は、自然画像とグラフィックや文字テキストなどの人工画像に大別されるが、自然画像に関しては画像の拡大並びに縮小処理方法は確立されているのに対し、人工画像に関しては、拡大処理時にエッジのなまりやこれに起因するボケの問題があり、最近傍補間を用いてもジャギーが可視化してしまう。
現在、文字や図形を拡大する際のスムージング方法について幾つか提案がなされているが、いずれも処理時間やハードウェア化の際のコスト負担が大きくなるという問題があり、また、縁取りや影文字といった文字装飾の相違など人画像が持つさまざまな属性に十分対応していない。
これに対し、本願発明に係る画像処理装置では、まず属性判定部が入力画像の各画素についての属性を判別する。入力画像は、例えば、カメラなどで捕捉された映像信号に対して重畳する、文字や図形などの人工画像である。
前記属性判定部は、入力画像の各画素について人工画像を示す属性を持つか否かを判別する。続いてパターン一致性判定部は、入力画像中の各画素を注目画素として、該注目画素及びその周囲で該属性と判定された画素からなるパターンと所定の補間パターンとの一致性を判定する。そして、データ選択部では、該注目画素をN倍に拡大した後のN×N個の各画素の画素データについて、注目画素が持つ元の画素データにするか、あるいは隣接画素の画素データで補間すべきか、データ選択を行なう。
補間並びに拡大処理した後の各画素の画素データが決定した後は、さらにカラーパレットを用いて各画素のカラーコードをRGB又はYcrCbの画素データに変換する。そして、画像合成部において、画像データに変換した後の入力画像を、カメラなどで捕捉された映像信号と重畳することによって、オンスクリーン画像を合成することができる。
ここで、前記属性判定部は、人工画像に関する複数の属性を判定し、前記複数の属性を属性グループにグループ化するようにしてもよい。このような場合、前記パターン一致性判定部は、属性グループ毎に補間パターンを用意して、注目画素に対して判定された属性が属する属性グループに対応する補間パターンを用いて、入力画像のパターンとの一致性を判定することができる。
例えば、人工画像を構成する画素データのカラーコードを属性グループに応じたアドレス範囲でグループ分けしておくことによって、前記属性判定部は、入力画像の各画素が持つカラーコードのアドレス範囲に基づいて、画素毎の属性グループを容易に判定することができる。具体的には、カラーコードを、前景グループ(太字用)、前景グループ(細字用)、背景グループ、縁グループなど、人工画像の属性グループ毎にアドレス範囲をグループ化し、前記属性判定部は入力画像の各画素のカラーコードのアドレス範囲に基づいて属性を判定する。
このような場合、前記パターン一致性判定部は、前記属性判定部による注目画素の属性判定結果に応じて、パターン・マッチングに使用する補間パターンを選択して、パターン一致性を判定する。注目画素とその周辺画素の属性判定結果が同じパターンであったとしても、属性グループの種別に応じて注目画素を拡大したときの補間画素の選択方法が変わるので、属性グループに応じて補間方法を適応的に切り換えて拡大処理を行なうことになる。
したがって、本発明に係る画像処理装置によれば、特に、文字に着目した人工画像の拡大処理では、カラーコード値に基づく属性判定により太線処理や細線処理、縁取り処理、背景処理といったように、注目画素が持つ属性に応じて最適な拡大処理方法(若しくは、画素を拡大した際の最適な画素補間方法)を選択することができる。勿論、文字だけではない複雑な人工画を持ったオンスクリーン画像の拡大処理において、少ないメモリ容量で文字だけではなく背景画の品質も縁取り付きの文字の品質も向上することができる。
特許文献8にもパターン・マッチングにより拡大する方法について提案がなされているが(前述)、本発明によれば、注目画素の属性に応じて補間方法が適応的に切り換えるので、ターゲットのパターンを高品質に拡大することは可能であり、且つ、複雑な人工画像では背景画と合成する際に不自然なパターンの発生を抑制することができる。
また、前記パターン一致性判定部は、属性グループ毎に補間方法を切り替える場合において、さらに属性グループ間で優先関係をさらに定義することもできる。例えば、属性グループ2を属性グループ1よりも優先するという優先関係を定義した場合、注目画素が属性グループ2であるときには属性グループ1をその他のグループとして扱うことはないが、注目画素が属性グループ1である場合には属性グループ2を同じグループとして扱うことができる。
このような場合、通常のパターン・マッチングでは一致性が判定される注目画素が補間の対象となる一方、属性グループ間で優先関係を定義することによって不一致とみなされ、注目画素が補間の対象外となり、異なる補間・拡大処理が適用されるケースが想定される。勿論、画像やパターン次第では、その逆、すなわち、通常のパターン・マッチングでは不一致が判定されるのに対して、属性グループ間で優先関係を定義することによって一致とみなされて補間の対象となることもある。
したがって、属性グループ間で優先関係を定義することによって、背景に相当する属性グループの側のみ補間する、又は補間しないといった制御が容易になる。また、カラーコードのアドレス範囲によるグループ分けが行なわれているので、グラフィックよりもフォントを優先して補間する、フォントの文字部分よりも縁取り部分を優先するといった制約を与えることも可能である。
また、パターン一致性を判定する範囲が処理対象となる画像の領域を超えることがある。このような場合には、前記パターン一致性判定部は、画像範囲外を背景グループとして画像の端部において補間パターンとのパターン一致性判定を行なうとともに、前記データ選択部は補間に使用する画素の位置を適宜変更することで、画像の端まで補間することが可能となる。
例えば、画像の左端では、注目画素を2倍に拡大した際の左上の補間対象となる1画素を上部の画素データで補間を行なう。また、画像の上端では、注目画素を2倍に拡大した際の左上の補間対象となる1画素を左側の画素データで補間を行なう。
また、本発明に係る画像処理装置は、オンスクリーン画像を構成する注目画素の画素数を拡大する際、一部の画素については元の注目画素データに代えて隣接画素データで補間することで、解像度を損なわずに曲線を滑らかに拡大したオンスクリーン画像を生成することができる。すなわち、前記データ選択部は、注目画素に隣接する背景色の並びに応じて画素データの補間のために参照する画素の位置を適応的に切り替えるようになっている。
具体的には、注目画素に隣接して2種類の背景色が横に並んでいる場合には、注目画素の上方の画素を参照位置として選択する。また、注目画素に隣接して2種類の背景色が縦に並んでいる場合には、注目画素の左の画素を参照位置として選択する。
また、本発明の第2の側面は、画像を拡大処理するための画像処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータに対し、
入力画像の各画素についての属性を判別する属性判定手順と、
入力画像中の各画素を注目画素として、該注目画素及びその周囲で該属性と判定された画素からなる入力画像のパターンと所定の補間パターンとの一致性を判定するパターン一致性判定手順と、
前記パターン一致性判定手順を実行して得られる一致性判定結果に基づいて、該注目画素をN倍に拡大した後のN×N個の各画素の画素データを選択するデータ選択手順と(但し、Nは2以上の整数)、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータにインストールすることによって、コンピュータ上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係る画像処理装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、大画面上にアイコンや文字を含んだオンスクリーン表示を好適に行なうことができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、大画面上にアイコンや文字を含んだオンスクリーン表示を好適に行なうことができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、表示品質を保ったままオンスクリーン表示エリアなどの人工画像を拡大処理することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、オンスクリーン表示エリアなどの人工画像を、その他の人工画像との組み合わせにおいて不整合を生じることなく好適に拡大処理することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、縁取りや影文字などの装飾が施された文字テキストや比較的複雑な人工画像を好適に拡大処理することができる、優れた画像処理装置及び画像処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、多値で構成されるオンスクリーン画像であっても、グループに振り分けることなく2値のパターン・マッチングにより、複雑な演算を行なうことなく画像に応じたさまざまな補間処理を行なうことができるので、回路規模を削減することが可能となる。
また、本発明によれば、文字テキストなどの人工画像を複数の色を持つ背景色と合成する場合であっても、背景画処理を加えることで背景の不自然さをなくし、拡大画像の品質を高めることが可能である。
本発明に係る画像表示処理は、例えばマイクロコンピュータの制御によりカラーパレットの管理を追加することで実現することができ、追加のフラグなどを必要としないことから、従来と同様のオンスクリーン画像生成を実行するだけで容易に補間処理の制御が可能である。
特許文献8にもパターン・マッチングにより拡大する方法について提案がなされているが(前述)、本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法によれば、注目画素の属性に応じて補間方法が適応的に切り換えるので、ターゲットのパターンを高品質に拡大することは可能であり、且つ、複雑な人工画像では背景画と合成する際に不自然なパターンの発生を抑制することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成例を示している。図示の画像処理装置10000は、人工画像生成部1000と、生成された人工画像を記憶する人工画像記憶メモリ2000と、メモリ・データ読み出し制御部3000と、補間・拡大部400−0〜400−Nと、カラーパレット500−0〜500−Nと、画像合成部600−0〜600−Nを備え、マイクロコンピュータ7000により装置全体の動作が統括的にコントロールされている。
人工画像生成部1000は、OSD用のオンスクリーン画像などの合成用の人工画像を生成する。オンスクリーン画像は、カラーコードにより表されるビットマップ形式の画像であり、グラフィックとフォントがオンスクリーン画像内に存在する。
生成されたオンスクリーン画像などの人工画像は、一旦人工画像記憶メモリ2000へ保存される。メモリ・データ読み出し制御部3000は、映像信号と合成するタイミングに合わせて、人工画像記憶メモリ2000から人工画像を読み出して、画像合成を行なう複数の系統に出力する。
映像信号と人工画像とを合成処理する各系統は、補間・拡大部400−iにより人工画像の補間並びに拡大してから映像信号との合成処理を行なう系統(但し、iは0〜Nで2以外の整数)と、人工画像を等倍のまま映像信号との合成処理を行なう系統からなる。各系統では、補間及び拡大され、又は等倍のままの人工画像をそれぞれカラーパレット500−0〜500〜NによりカラーコードかRGBデータ又はYCrCbデータに変換し、画像合成部600−0〜600−Nで映像信号と合成される。これにより、オンスクリーン画像などの人工画像を、タイミングやサイズの異なる複数の系統で共通して重畳することが可能である。
なお、各画像合成部600−0〜600−Nに入力される映像信号は、例えばデジタルカメラなどの撮像デバイスでキャプチャされ、記録又は伝送された自然画像であるとする。デジタルカメラ自体の構成や撮像画像の処理は本発明の要旨に直接関連しないので、本明細書では詳細な説明を省略する。
図2には、補間・拡大部400−0〜400−Nの内部構成例を示している。図示の補間・拡大部は、パターン・マッチングにより人工画像の補間・拡大処理を行なうようになっている。
ラインメモリ及びシフトレジスタ4100は、補間対象となる画素とその近傍の画素のデータを保持し、属性判定部4200及びデータ選択部4400へ供給する。
属性判定部4200は、任意の手段を用いて補間対象画素及びその近傍画素がそれぞれどの属性グループに属するコードであるかを判別し、その結果を表すフラグを、後続のパターン一致性判定部4300へ供給する。ここで言う属性とは、例えば文字情報の人工画像に関して、前景グループ(太字用)、前景グループ(細字用)、背景グループ、縁グループなどの属性に相当する。
画素の属性グループを判別する1つの方法として、人工画像を構成する画素データに対して属性グループに応じたカラーコードのアドレッシング(すなわち、アドレス範囲に応じたグループ分け)を行なうことが挙げられる。例えば図12に示すように、人工画像に関するRGB又はYCbCrデータを保持するカラーパレットに対し、カラーパレットのアドレス0からアドレスLはグループ0、アドレスL+1からアドレスMまではグループ1、アドレスM+1からNまではグループ2、アドレスN+1からアドレス255まではグループ、という条件をあらかじめ与えておく。この条件はマイクロコンピュータ7000などより自由に変更可能とする。
OSD用の人工画像のカラーコードを、背景などの自然画像とは異なるアドレス・グループにマッピングする場合、カラーコードが所定のアドレス範囲内のグループに含まれているかどうかに基づいて注目画素毎の属性(すなわち、前景となる人工画像と背景となる自然画像のいずれであるか)を容易に判定することができる。すなわち、属性判定部4200は、アドレス範囲によるグループ分けにより、後述の前景グループ(太字用)、前景グループ(細字用)、背景グループ、縁グループなどの属性をカラーコードから判断を行なう。これにより、カラーコードの選択のみで容易に属性グループを使い分けたオンスクリーン画像生成が可能となる。そして、この属性グループを必要数だけ用意することでより自由度を高めることが可能である。
勿論、本発明の要旨は、カラーコードを属性毎にアドレス範囲でグループ分けする方法に限定される分けではなく、人工画像を構成する画素データ毎に、カラーコードとは別に属性のフラグを持たせるなど、他の方法を用いて画素毎の属性判定処理を行なうようにしてもよい。
パターン一致性判定部4300は、属性判定部4200において前景と判定された各画素を注目画素として、注目画素及びその周囲の各画素の属性(すなわち前景と背景のいずれであるか)の判定結果のパターンを、あらかじめ用意されている1以上の補間パターンとの間でマッチングを行なう。
そして、データ選択部4400は、パターン一致性判定部4300による一致性判定結果に基づいて、当該注目画素をN倍に拡大したときに(但し、Nは2以上の整数)、拡大後のN×N画素のうち少なくとも一部の画素を隣接画素データで補間するなどの補間処理を行なうべきかどうかを選択する。
本実施形態では、複数の属性の判別情報を各カラーコードに与えることにより(図12を参照のこと)、属性判定部4200は、カラーコード値に基づいて注目画素が前景又は背景のいずれであるかといった属性を判別することができる。そして、属性が判別された画像のパターン・マッチングにより拡大に使用すべき補間パターンをデータ選択部4400で選択して、人工画像の拡大処理を行なう。
さらには、パターン一致性判定部4300におけるパターン・マッチングの範囲が処理対象となる画像の領域を超える場合の処理を規定するとともに、注目画素の属性毎に補間パターンをグループ分けするようにしてもよい。すなわち、単純に、前景からなる補間パターンを用いるのではなく、前景の細字用グループ、前景の太字用グループ、前景の縁グループといった具合に、属性グループ毎に異なる補間パターンを用意しておく。このような場合、パターン一致性判定部4300は、属性判定部4200による注目画素の属性判定結果に応じて、パターン・マッチングに使用する補間パターンを選択して、パターン一致性を判定する。、注目画素とその周辺画素の属性判定結果が同じパターンであったとしても、属性グループの種別に応じて注目画素を拡大したときの補間画素の選択方法が変わるので、属性グループに応じて補間方法を適応的に切り換えて拡大処理を行なうことになる。
したがって、本実施形態に係る画像処理装置によれば、特に、文字に着目した人工画像の拡大処理では、カラーコード値に基づく属性判定により太線処理や細線処理、縁取り処理、背景処理といったように、注目画素が持つ属性に応じて最適な拡大処理方法(若しくは、画素を拡大した際の最適な画素補間方法)を選択することができる。勿論、文字だけではない複雑な人工画を持ったオンスクリーン画像の拡大処理において、少ないメモリ容量で文字だけではなく背景画の品質も縁取り付きの文字の品質も向上することができる。
特許文献8にもパターン・マッチングにより拡大する方法について提案がなされているが(前述)、本発明に係る画像処理装置及び画像処理方法によれば、注目画素の属性に応じて補間方法が適応的に切り換えるので、ターゲットのパターンを高品質に拡大することは可能であり、且つ、複雑な人工画像では背景画と合成する際に不自然なパターンの発生を抑制することができる。
ここで、パターン一致判定部4300でのパターン・マッチングの結果に応じて縦2倍横2倍の拡大を行なう処理について、図3A〜3Dを参照しながら説明する。
パターン一致判定部4300は、画像の拡大処理を行なう際に注目画素を補間するために使用する補間パターンを必要枚数だけ用意している。そして、パターン一致判定処理の結果、注目画素とその近傍画素の前景又は背景パターンが補間パターンのうち1つと一致した場合には、注目画素を縦2倍横2倍にした画素群のうち1つの画素を、注目画素の代わりに隣接画素データを使用することで、画像を拡大した後も滑らかに見える補間拡大された画素が生成される。
図3Aには、属性判定部4200における判定結果、すなわちパターン一致性判定部4300への入力例310を示している。各画素には、属性に応じてグループ化されたカラーコードが付与されている。同図において、b0並びにb1は背景のグループ色であり、f0は前景のグループ色である。そして、属性値f0を持つ前景パターンのうち太枠で描かれた画素が注目画素となる。
また、図3Bには、注目画素を補間するべきかどうかを判定するために用意された補間パターンの一例300を示している。図示の補間パターンは、前景のパターンに相当する黒く塗り潰された領域と、白抜きの背景パターンに相当する領域と、画素の属性が背景又は前景のいずれであるかが問われないドット表示された領域を含んでいる。
パターン一致性判定部4300は、図3Bに示した補間パターンと、図3Aに示した属性判定された画像の前景パターンとのパターン・マッチングを行なう。図3Cには、図3Aに示したオンスクリーン表示画像が入力された際に属性判定部4200から出力される画像情報に含まれる前景パターンを示している。
パターン領域内に背景グループ色であるカラーコードが2種類以上存在しても、図3Cに示したように一律に背景として扱うとする。また、図3Bに示したように補間パターンは画素の属性が背景又は前景のいずれであるかを問われない領域が設けられている。よって、図3Aと図3Bの画像をパターン・マッチングすると、図3Cに示すように、処理対象となる画像領域320のうち注目画素を含む太枠で描かれた画素が補間パターンと一致しているとみなされる(属性判定部4200が出力する画像に複数の前景グループ色が存在する場合も同様である)。
注目画素とその近傍画素の前景パターンが、パターン一致性判定部4300で用意するいずれかの補間パターンと一致するときには、注目画素を縦2倍横2倍に補間する際の補間方法を、一致したパターンに応じて適応的に切り替える。図3Cに示す補間パターンと一致する場合には、注目画素を縦2倍横2倍にした2×2画素群のうち、図3Dに示すように左上の1画素を、元の注目画素の代わりに隣接画素により補間した画素データを使用し、他の3画素は元の注目画素の画素データをそのまま使用する。
なお、注目画素を縦2倍横2倍にしたとき、隣接画素で補間すべき画素の位置は2×2の4画素群のうち必ず左上の1画素となる。これを90度ずつ回転させて行なうことで、全4画素を補間の対象とすることができる。
図3Eには、パターン一致性判定部4300に入力された画像(図3Aを参照のこと)を拡大する際に、図3Dに示した補間方法を適用した結果を示している。同図からも、前景パターンのエッジが滑らか見えるように画像が補間拡大されていることが理解できよう。
図4には、図3に示したような画素の補間並びに拡大処理を入力画像のすべての画素を注目画素として適用した結果を示している。図4Aに示す入力画像は、オンスクリーン画像などの前景パターンを含んでいる。この入力画像全体に対して画素数を縦2倍横2倍に拡大する際、前景パターンの屈曲部分に相当する各注目画素において、縦2倍横2倍に拡大したときの一部の画素を元の注目画素ではなく隣接画素の画素データで補間する。この結果、図4Bに示すように、画素数が縦2倍横2倍となっても、解像度を損なうことなく、曲線が滑らかに拡大された前景パターン(オンスクリーン画像)を生成することができる。
本実施形態では、パターン一致性判定部4300におけるパターン一致性を判定する範囲が処理対象となる画像の領域を超える場合の処理を規定している。図5には、画像の端部でパターン一致判定を行なう様子を示している。画像範囲外は背景グループとすることで、パターン一致性判定部4300は画像の端部において補間パターンとのパターン一致性判定を行なうとともに、補間に使用する画素の位置を適宜変更することで、画像の端まで補間することが可能となる。例えば、図5Aに示すように、画像の左端では、注目画素を2倍に拡大した際の左上の補間対象となる1画素を上部の画素データで補間を行なう。また、図5Bに示すように、画像の上端では、注目画素を2倍に拡大した際の左上の補間対象となる1画素を左側の画素データで補間を行なう。
上述したように、本実施形態では、オンスクリーン画像を構成する注目画素の画素数を拡大する際、一部の画素については元の注目画素データに代えて隣接画素データで補間することで、解像度を損なわずに曲線を滑らかに拡大したオンスクリーン画像を生成するようにしている。補間データとしての参照先となる画素の位置は、注目画素に隣接する背景色の並びに応じて適応的に切り替えられる。
注目画素を縦2倍横2倍にしたとき、隣接画素で補間すべき画素の位置は2×2の4画素群のうち左上の1画素となるが、画素データの補間のために参照する画素の位置を背景色の並びに応じて適応的に切り替えることとする。例えば、5×5画素からなる画素ブロックの各画素の位置を図6Aのように表し、このうちM0C0を注目画素としたとし、この注目画素M0C0に隣接する画素が図6Bに示すような各背景色パターンを持つ場合には、画素データの補間のために参照する画素の位置をそれぞれ以下のように定義することができ、パターンによってはこれらのどれかが反映されるものとする。
パターン1: M0L1==U1L1 ⇒ 注目画素の上部の画素位置の画素データを参照
パターン2: M0L1==D1L1 ⇒ 注目画素の上部の画素位置の画素データを参照
パターン3: L1==U10 ⇒ 注目画素の左部の画素位置の画素データを参照
パターン4: U1C0==U1R1 ⇒ 注目画素の左部の画素位置の画素データを参照
パターン5: U1C0==U1L==U1R1 ⇒ 注目画素の左部の画素位置の画素データを参照
例えば、図6Cに示すように、注目画素に隣接して2種類の背景色が横に並んでいる場合には、注目画素の上方の画素データを参照して、注目画素を2倍に拡大したときの2×2画素の左上の画素を補間することができる。
また、図6Dに示すように、注目画素に隣接して2種類の背景色が縦に並んでいる場合には、注目画素の左の画素データを参照して、注目画素を2倍に拡大したときの2×2画素の左上の画素を補間することができる。
既に述べたように、前景からなる補間パターンのように1種類の属性だけを単純に用いるのではなく、前景の細字用グループ、前景の太字用グループ、前景の縁グループといった具合に、複数の属性グループを設けるとともに、属性グループ毎に補間パターンをグループ分けするようにしてもよい。
すなわち、パターン一致性判定部4300は、属性判定部4200による注目画素の属性判定結果に応じて、パターン・マッチングに使用する補間パターンを取捨選択して、パターン一致性を判定する。このような場合、注目画素とその周辺画素の属性判定結果が同じパターンであったとしても、属性グループの種別に応じて注目画素を拡大したときの補間画素の選択方法が変わるので、属性グループに応じて補間方法を適応的に切り換えて拡大処理を行なうことができる。
以下では、パターン一致性判定部4300において、属性グループ別にパターンの一致性の判別に使用する補間パターンを使い分ける処理について、図7を参照しながら説明する。
図7A並びに図7Bには、属性判定部4200における判定結果、すなわちパターン一致性判定部4300への入力例711並びに712をそれぞれ示している。同図において、g1並びにg2はパターン一致性判定の対象となる属性グループ1及び属性グループ2にそれぞれ属する色(カラーコード)を持つ画素である。また、g0は、パターン一致性判定の対象となる色(カラーコード)を持つ画素である。
図7C並びに図7Dには、属性グループ1及び属性グループ2に対してそれぞれ用意された、注目画素を補間するべきかどうかを判定するための補間パターン701並びに702をそれぞれ示している。図示の補間パターンは、前景のパターンに相当する黒く塗り潰された領域と、白抜きの背景パターンに相当する領域と、画素の属性が背景又は前景のいずれであるかが問われないドット表示された領域を含んでいる。
パターン一致性判定部4300は、属性判定部4200により判定された注目画素が持つ属性が属する属性グループに応じて、パターン・マッチングに使用する補間パターンを選択して、パターンの一致性を判定する。
例えば、図7Aに示した画像711が属性判定部4200から入力されたときには、注目画素は属性グループ1に属するカラーコードg1を持つことから、図7Cに示した補間パターン701を用いてパターン一致性の判定処理を行なう。
図7Eには、図7Aに示した入力画像711を図7Cに示した補間パターン701とパターン・マッチングを行なった結果721を示している。パターン領域内に背景グループ色であるカラーコードが2種類以上存在しても、一律に背景として扱うとする。よって、図7Aと図7Cの画像をパターン・マッチングすると、図7Eに示すように、処理対象となる画像領域711のうち注目画素を含む太枠で描かれた画素が補間パターンと一致しているとみなされる(属性判定部4200からの入力画像711に同じ属性グループに属する複数の属性値が存在する場合も同様である)。
ちなみに、図7Fには、図7Aに示した入力画像711を図7Dに示した補間パターン702とパターン・マッチングを行なった結果731を示している。この場合、注目画素のカラーコードg1が属しない属性グループ2のための補間パターン702でパターン・マッチングを行なうことになり、補間パターンとは一致しないと判定されるであろう。
一方、図7Bに示した画像712が属性判定部4200から入力されたときには、注目画素は属性グループ2に属するカラーコードg2を持つことから、図7Dに示した補間パターン702を用いてパターン一致性の判定処理を行なう。
図7Gには、図7Bに示した入力画像712を図7Dに示した補間パターン702とパターン・マッチングを行なった結果732を示している。パターン領域内に背景グループ色であるカラーコードが2種類以上存在しても、一律に背景として扱うとする。よって、図7Bと図7Dの画像をパターン・マッチングすると、図7Gに示すように、処理対象となる画像領域712のうち注目画素を含む太枠で描かれた画素が補間パターンと一致しているとみなされる(属性判定部4200からの入力画像712に同じ属性グループに属する複数の属性値が存在する場合も同様である)。
ちなみに、図7Hには、図7Bに示した入力画像712を図7Cに示した補間パターン701とパターン・マッチングを行なった結果を示している。この場合、注目画素のカラーコードg2が属しない属性グループ1のための補間パターン701でパターン・マッチングを行なうことになり、補間パターンとは一致しないと判定されるであろう。
また、画素の属性のグルーピングは色(カラーコード)に限定されるものではない。例えば、人工画像としての文字若しくは線分の太字又は細字を属性グループとして扱い、上述と同様に、属性グループに応じた補間パターンを用意して、属性グループに応じて補間方法を適応的に切り換えて拡大処理を行なうことができる。
図8Aには、太線属性を持つ人工画像を太線用の補間パターンを用いて補間拡大処理を行なった結果を示している。また、図8Bには、細線属性を持つ人工画像を細線用の補間パターンを用いて補間拡大処理を行なった結果を示している。両図を比較しても分るように、注目画素の属性グループに応じて補間方法を適応的に切り換えて拡大処理を行なうことで、補間拡大した後も、太線並びに細線それぞれの特徴を保つことができる。
画素の属性に関して複数の属性グループを設けるとともに、属性グループ毎に補間パターンをグループ分けして、注目画素における属性グループの種別に応じて補間拡大時に使用する補間パターンを適用的に切り替える処理手順については、図7A〜図7Hを参照しながら既に説明した。このような処理動作において、パターン一致性判定部4300は、属性グループ間で優先関係をさらに定義することもできる。
例えば、属性グループ2を属性グループ1よりも優先するという優先関係を定義した場合、注目画素が属性グループ2であるときには属性グループ1をその他のグループとして扱うことはないが、注目画素が属性グループ1である場合には属性グループ2を同じグループとして扱うことができる。
ここで、パターン一致性判定部4300に対して、図9Aに示すような画像910が入力された場合ついて考えてみる。図示の入力画像910において、g1並びにg2はパターン一致性判定の対象となる属性グループ1及び属性グループ2にそれぞれ属する色(カラーコード)を持つ画素である。また、g0は、パターン一致性判定の対象となる色(カラーコード)を持つ画素である。
属性グループ2を属性グループ1よりも優先するという優先関係を定義した場合には、属性グループ1用の補間パターンとマッチングをとるときには、属性グループ2の画素を同じグループとして扱うから、パターン一致性判定部4300では、図9Aに示した入力画像910を図9Bに示すような等価画像920として扱って、属性グループ1用の補間パターンとの一致性を判定することになる。一方、属性グループ2用の補間パターンとマッチングをとるときには、属性グループ1の画素を同じグループとしては扱わないから、パターン一致性判定部4300では、図9Aに示した入力画像910を図9Cに示すような等価画像92として扱って、属性グループ2用の補間パターンとの一致性を判定することになる。
そして、パターン一致性判定部4300は、属性グループ1に対して図9Dに示す補間パターン900が用意されているものとする。属性グループ2と属性グループ1の間で優先関係を定義せず、通常のパターン・マッチング、すなわち補間パターン900と入力と等価画像92との間でパターン・マッチングを行なう場合には、図9Eに示すようにパターン931の一致が判定され、補間の対象となる。
これに対し、属性グループ2と属性グループ1の間で優先関係を定義したときには、属性グループ2を優先したパターン・マッチング、すなわち補間パターン900と入力と等価画像92との間でパターン・マッチングが行なわれるから、図9Fに示すようにパターン932の不一致が判定され、補間の対象外となる。
なお、図9に示した例では、通常のパターン・マッチングでは一致性が判定されるのに対して、属性グループ間で優先関係を定義することによって不一致とみなされ、補間の対象外となる。勿論、画像やパターン次第では、その逆、すなわち、通常のパターン・マッチングでは不一致が判定されるのに対して、属性グループ間で優先関係を定義することによって一致とみなされて補間の対象となることもある。
パターン一致性を判定した以降は、上述と同様に、この判定結果に基づいてデータ選択すなわち補間対象の画素が選択され、補間及び拡大処理が実施される。属性グループ間で優先関係を定義することによって、図10に示すように、背景に相当する属性グループの側のみ補間する、又は補間しないといった制御が容易になる。また、カラーコードのアドレス範囲によるグループ分けが行なわれているので、グラフィックよりもフォントを優先して補間する、フォントの文字部分よりも縁取り部分を優先するといった制約を与えることも可能である。
図11には、属性グループ間で優先関係を定義して補間拡大方法を用いてオンスクリーン画像を補間並びに拡大した具体例を示している。同図は、元のオンスクリーン画像は、“2”というフォントを含み、背景色、縁取り色、文字色という3種類の属性のうちいずれかが各画素に与えられており、縁取り色≧文字色>背景色という順で優先順位が割り振られている場合の結果である。元画像1100を最近傍補間により縦2倍横2倍に拡大した結果の画像1110に比べると、本実施形態に係る補間拡大方法によれば、解像度を保ったまま曲線を滑らかにした結果1120が得られることを理解できよう。
図1に示した画像処理装置10000は、上述したような補間・拡大部400を各系統に備えており、カラーコードと属性グループの対応や補間パターンをそれぞれ個別に与えることにより、補間拡大処理方法を系統毎に任意に設定することが可能である。
これは、さまざまな映像出力に対して適切な補間拡大を、ある1つのオンスクリーン画像から生成することが可能であることを意味する。
図13には、画像処理装置10000において実行される処理手順をフローチャートの形式で示している。
入力された画像データは、各処理系統へ入力される。それぞれの処理系統では、カラーコードの属性が設定されており(ステップS1)、注目画素及びその周囲画素についてカラーコードから属性を判定する(ステップS2)。
次いで、判断された属性に応じてあらかじめ用意された補間パターンの中から適切なものを選択して(ステップS3)、パターンの一致性を判定する(ステップS4)。
ここで、入力画像と補間パターンとの不一致が判定されたときには(ステップS4のNo)、例えば公知の最近傍補間方法などによる単純拡大処理を実施する(ステップS5)。また、入力画像と補間パターンとの一致が判定されたときには(ステップS4のYes)、隣接画素により補間拡大を実施する(ステップS6)。
ステップS6において、パターンとの一致性の確認方法や隣接画素の補間方法は、既に説明した通りであり、注目画素やその周囲画その属性に基づいてさまざまな方法を適用することができる。
次いで、拡大された結果は、カラーパレットを用いてカラーコードからRGB若しくはYCrCbの色情報へ変換される(ステップS7)。その後、カメラの捕捉画像などの映像信号と合成され(ステップS8)、合成映像画像を出力する(ステップS9)。
このように、本実施形態に係る画像処理装置によれば、より自由度が高く、ユーザの好みに合わせたパターン・マッチングによる補間拡大処理を実行することが可能である。
図14には、図13に示したフローチャート中のステップS2(若しくは属性判定部4200)で実行される属性判定処理の詳細な処理手順をフローチャートの形式で示している。
各画素にカラーコードが付与された画像データを入力すると、入力画像の各画素が持つカラーコードのアドレス範囲に基づいて、画素毎の属性グループを判定する。具体的には、0<d<Lのアドレス範囲の画像データdを属性グループg0と判定し(ステップS11、S12)、L+1<d<Mのアドレス範囲の画像データdを属性グループg1と判定し(ステップS13、S14)、M+1<d<Nのアドレス範囲の画像データdを属性グループg2と判定し(ステップS15、S16)。
次いで、各画素に判定された属性グループmについて、補間対象となっている注目画素に判定された属性グループcとの優先関係を確認する(ステップS18)。
ここで、自分の属性グループmの方が注目画素の属性グループcよりも優先度が高いときには(ステップS19のYes)、属性判定結果として0を返す(ステップS20)。
また、自分の属性グループmの方が注目画素の属性グループcよりも優先度が低いときには(ステップS19のNo)、さらにmと所定値pとの比較を行なう(ステップS21)。そして、mがpに等しければ(ステップS21のYes)、属性判定結果として1を返し(ステップS22)、mがpと等しくなければ(ステップS21のNo)、判定結果として2を返す(ステップS23)。
そして、入力画像のすべての画素について上記の属性判定を行なった結果を、後続の処理(若しくはパターン一致性判定部4300)に出力して、本処理ルーチンを終了する。
また、図15には、図13に示したフローチャート中のステップS3〜S4(もしくはパターン一致性判定部4300並びにデータ選択部4400)で実行されるパターン一致性の判定並びに補間データの選択処理の詳細な処理手順をフローチャートの形式で示している。
属性判定部4200などから図1に示したフローチャートを実行した結果を受け取ると、現在の注目画素が持つ属性値が属する属性グループを判定して、その判定結果に応じて、補間・拡大処理に利用する補間パターンを選択する。すなわち、注目画素が属性グループg0であればg0用の補間パターンを選択してパターン・マッチングを行ない(ステップS31−0、S32−0)、注目画素が属性グループg1であればg0及びg1用の各補間パターンを選択してパターン・マッチングを行ない(ステップS31−1、S32−1)、…、注目画素が属性グループgnであればg0〜gn用の各補間パターンを選択してパターン・マッチングを行なう(ステップS31−n、S32−n)。
パターン・マッチングした結果、属性グループに応じて選択した補間パターンとの不一致が判定されたときには(ステップS33のNo)、当該注目画素を補間しないことを決定する(ステップS34)。
ここで、パターン一致性を判定する範囲が処理対象となる画像の領域を超えることがあるので、画像範囲外を背景グループとして画像の端部において補間パターンとのパターン一致性判定を行なうとともに、補間に使用する画素の位置を適宜変更することで、画像の端まで補間する。
また、注目画素を縦2倍横2倍にしたとき、隣接画素で補間すべき画素の位置は2×2の4画素群のうち左上の1画素となるが、画素データの補間のために参照する画素の位置を背景色の並びに応じて適応的に切り替える。
具体的には、画像の上端又は上部の2画素が同一の画素データを持つときには(ステップS35のYes)、補間対象画素をその左隣の画素で補間することを決定する(ステップS36)。
また、画像の左端又は左部の2画素が同一の画素データを持つときには(ステップS37のYes)、補間対象画素をその上隣の画素で補間することを決定する(ステップS38)。それ以外のときには(ステップS37のNo)、補間対象画素をその左隣の画素で補間することを決定する(ステップS39)。
そして、入力画像の各画素を注目画素として上記のパターン一致性判定を行なった結果を、後続の処理に出力して、本処理ルーチンを終了する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本発明は、大画面上にアイコンや文字を含んだオンスクリーン表示を画像処理装置に好適に適用することができるが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。文字だけではない複雑な人工画像を持ったオンスクリーン画像の拡大処理に本発明を適用することによって、同様に、少ないメモリ容量で文字だけではなく背景画の品質も縁取り付きの文字の品質も向上することができる。
本明細書では、入力画像を縦2倍横2倍に拡大する場合を例にとって本発明に係る補間・拡大処理について説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、縦横それぞれ任意の倍率に対しても同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の構成例を示している。図示の画像処理装置10000の構成を示した図である。 図2は、補間・拡大部400−0〜400−Nの構成例を示した図である。 図3Aは、属性判定部4200に入力されるオンスクリーン表示画像の一例310を示した図である。 図3Bは、注目画素を補間するために用意された補間パターンの一例300を示した図である。 図3Cは、図3Aに示したオンスクリーン表示画像が入力された際に属性判定部4200から出力される画像情報に含まれる前景パターンを示した図である。 図3Dは、注目画素を縦2倍、横2倍にした2×2画素群のうち、左上の1画素を、元の注目画素の代わりに隣接画素により補間した画素データを使用し、他の3画素は元の注目画素の画素データをそのまま使用する様子を示した図である。 図3Eは、パターン一致性判定部4300に入力された画像(図3Aを参照のこと)を拡大する際に、図3Dに示した補間方法を適用した結果を示した図である。 図4Aは、補間拡大を全画像に対して適用する処理例を示した図である。 図4Bは、補間拡大を全画像に対して適用する処理例を示した図である。 図5Aは、画像の左端において、注目画素を2倍に拡大した際の左上の補間対象となる1画素を上部の画素データで補間を行なう様子を示した図である。 図5Bは、画像の上端において、注目画素を2倍に拡大した際の左上の補間対象となる1画素を左側の画素データで補間を行なう様子を示した図である。 図6Aは、5×5画素からなる画素ブロックの各画素の位置を示した図である。 図6Bは、注目画素M0C0に隣接する画素の背景色の並びを例示した図である。 図6Cは、注目画素に隣接して2種類の背景色が横に並んでいる場合に、注目画素の上方の画素データを参照して、注目画素を2倍に拡大したときの2×2画素の左上の画素を補間する様子を示した図である。 図6Dは、注目画素に隣接して2種類の背景色がに並んでいる場合に、注目画素の左の画素データを参照して、注目画素を2倍に拡大したときの2×2画素の左上の画素を補間する様子を示した図である。 図7Aは、パターン一致性判定部4300への入力例711を示した図である。 図7Bは、パターン一致性判定部4300への入力例712を示した図である。 図7Cは、属性グループ1に対して用意された、注目画素を補間するべきかどうかを判定するための補間パターン701を示した図である。 図7Dは、属性グループ2に対して用意された、注目画素を補間するべきかどうかを判定するための補間パターン702を示した図である。 図7Eは、図7Aに示した入力画像711を図7Cに示した補間パターン701とパターン・マッチングを行なった結果721を示した図である。 図7Fは、図7Aに示した入力画像711を図7Dに示した補間パターン702とパターン・マッチングを行なった結果731を示した図である。 図7Gは、図7Bに示した入力画像712を図7Dに示した補間パターン702とパターン・マッチングを行なった結果732を示した図である。 図7Hは、図7Bに示した入力画像712を図7Cに示した補間パターン701とパターン・マッチングを行なった結果722を示した図である。 図8Aは、太線属性を持つ人工画像を太線用の補間パターンを用いて補間拡大処理を行なった結果を示した図である。 図8Bは、細線属性を持つ人工画像を細線用の補間パターンを用いて補間拡大処理を行なった結果を示した図である。 図9Aは、パターン一致性判定部4300への入力画像910を示した図である。 図9Bは、属性グループ2を属性グループ1よりも優先するという優先関係を定義した場合において、パターン一致性判定部4300が属性パターン1用のパターン・マッチングを行なう際に図9Aに示した入力画像910を扱う等価画像920を示した図である。 図9Cは、属性グループ2を属性グループ1よりも優先するという優先関係を定義した場合において、パターン一致性判定部4300が属性パターン2用のパターン・マッチングを行なう際の図9Aに示した入力画像910を扱う等価画像92を示した図である。 図9Dは、パターン一致性判定部4300が属性グループ1用に用意した補間パターン900を示した図である。 図9Eは、属性グループ2と属性グループ1の間で優先関係を定義せず、パターン一致性判定部4300が通常のパターン・マッチングを行なったときの結果931を示した図である。 図9Fは、属性グループ2と属性グループ1の間で優先関係を定義して、パターン一致性判定部4300がパターン・マッチングを行なったときの結果932を示した図である。 図10は、背景に相当する属性グループの側のみ補間する、又は補間しないという制御によって入力画像を補間・拡大した結果を示した図である。 図11は、属性グループ間で優先関係を定義して補間拡大方法を用いてオンスクリーン画像を補間並びに拡大した具体例を示した図である。 図12は、人工画像に関するRGB又はYCbCrデータを保持するカラーパレットを、画素の属性グループに応じてアドレス範囲によりグループ分けした様子を示した図である。 図13は、画像処理装置10000において実行される処理手順を示したフローチャートである。 図14は、図13に示したフローチャート中のステップS2で実行される属性判定処理の詳細な処理手順を示したフローチャートである。 図15は、図13に示したフローチャート中のステップS3〜S4で実行されるパターン一致性の判定並びに補間データの選択処理の詳細な処理手順をフローチャートである。
符号の説明
1000…人工画像生成部
2000…人工画像記憶メモリ
3000…メモリ・データ読み出し制御部
400−0〜400−N…補間拡大部
4100…ラインメモリ及びシフトレジスタ
4200…属性判定部
4300…パターン一致判定部
4400…データ選択部
500−0〜500−N…カラーパレット
600−0〜600−N…画像合成部
7000…マイクロコンピュータ

Claims (9)

  1. 画像を拡大処理する画像処理装置であって、
    人工画像を構成する画素データのカラーコードを属性グループに応じたアドレス範囲で複数の属性グループにグループ分けし、映像信号に対して重畳する人工画像で構成される入力画像の各画素が持つカラーコードのアドレス範囲に基づいて属性グループを判別する属性判定部と、
    属性グループ毎に対応する補間パターンを用意して、前記属性判定部において人工画像を示す属性グループであると判定された入力画像中の各画素を注目画素として、該注目画素及びその周囲で該属性と判定された画素からなる入力画像のパターンと該注目画素に対して判定された属性が属する属性グループに対応する補間パターンとの一致性を判定するパターン一致性判定部と、
    前記パターン一致性判定部による一致性判定結果に基づいて、該注目画素をN倍に拡大した後のN×N個の各画素の画素データを選択するデータ選択部と(但し、Nは2以上の整数)、
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記パターン一致性判定部は、属性グループ間で優先関係を定義する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記データ選択部は、前記パターン一致性判定部において補間パターンと一致すると判定された注目画素をN倍に拡大したときに、拡大後のN×N個の各画素について、元の画素のカラーコードを付与するか、又は隣接画素の画素データを用いて補間するかを選択し、
    各画素のカラーコードをRGB又はYcrCbの画素データに変換するカラーパレットと、画像データに変換した後の入力画像及び背景となる映像信号とを重畳する画像合成部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. パターン一致性を判定する範囲が処理対象となる画像の領域を超える場合には、前記パターン一致性判定部は画像範囲外を背景として画像の端部において補間パターンとのパターン一致性判定を行なうとともに、前記データ選択部は補間に使用する画素の位置を適宜変更する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記データ選択部は、注目画素に隣接する背景色の並びに応じて、該注目画素を拡大した後の補間対象画素の画素データの補間のために参照する画素の位置を適応的に切り替える、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  6. 前記データ選択部は、注目画素に隣接して2種類の背景色が横に並んでいる場合には、注目画素の上方の画素を参照位置として選択する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記データ選択部は、注目画素に隣接して2種類の背景色が縦に並んでいる場合には、注目画素の左の画素を参照位置として選択する、
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 画像を拡大処理するための画像処理方法であって、
    人工画像を構成する画素データのカラーコードを属性グループに応じたアドレス範囲で複数の属性グループにグループ分けし、映像信号に対して重畳する人工画像で構成される入力画像の各画素が持つカラーコードのアドレス範囲に基づいて属性グループを判別する属性判定ステップと、
    属性グループ毎に対応する補間パターンを用意して、前記属性判定部において人工画像を示す属性グループであると判定された入力画像中の各画素を注目画素として、該注目画素及びその周囲で該属性と判定された画素からなる入力画像のパターンと該注目画素に対して判定された属性が属する属性グループに対応する補間パターンとの一致性を判定するパターン一致性判定ステップと、
    前記パターン一致性判定ステップにおける一致性判定結果に基づいて、該注目画素をN倍に拡大した後のN×N個の各画素の画素データを選択するデータ選択ステップと(但し、Nは2以上の整数)、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. 画像を拡大処理するための画像処理をコンピュータ上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータに対し、
    人工画像を構成する画素データのカラーコードを属性グループに応じたアドレス範囲で複数の属性グループにグループ分けし、映像信号に対して重畳する人工画像で構成される入力画像の各画素が持つカラーコードのアドレス範囲に基づいて属性グループを判別する属性判定手順と、
    属性グループ毎に対応する補間パターンを用意して、前記属性判定部において人工画像を示す属性グループであると判定された入力画像中の各画素を注目画素として、該注目画素及びその周囲で該属性と判定された画素からなる入力画像のパターンと該注目画素に対して判定された属性が属する属性グループに対応する補間パターンとの一致性を判定するパターン一致性判定手順と、
    前記パターン一致性判定手順を実行して得られる一致性判定結果に基づいて、該注目画素をN倍に拡大した後のN×N個の各画素の画素データを選択するデータ選択手順と(但し、Nは2以上の整数)、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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