JP4272840B2 - 車両の傾動装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、廃自動車の車底に取付けられた部品、例えば駆動系シャフトの取り外しや、マフラーの取り外しを行うため、車両を横倒しにすることができる傾動装置に関する。
【0002】
【従来技術】
廃自動車から回収されるシャフトやマフラーは再利用が可能である。特にマフラーには、アルミナ、酸化マグネシウム、二酸化珪素のいわゆる三元触媒の他、白金なども用いられており、白金は希少金属で、高価であることから回収されることもある。
車底からシャフトやマフラーを取り外す際には通常、フォークリフトやリフターで車両を持ち上げて作業を行っているが、グラブで車両を両側より掴んで持ち上げ、一定量、例えば90°程度回転させて横倒しにしてから取外し作業することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
シャフトやマフラーの取外し作業を車を持ち上げて行う場合、作業が下から車底を見上げる作業姿勢で行われるため、作業者の負担が大きくなる。車両を90°程度回転させて横倒しにすれば、楽な作業姿勢で作業を行うことができるが、この場合、グラブを開閉させる機構、グラブを持ち上げる機構、グラブを回転させる機構等が必要で、装置が大型化し、高価なものとなる。
本発明は、車両を横倒しにすることができる構造の比較的簡単な傾動装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題の解決手段】
請求項1に係わる発明は、ベースと、ベースに起倒可能に軸支され、倒したとき、横倒しの車両を支持するフレームと、フレームを起倒させる作動装置と、フレームに昇降可能に支持される台と、台を昇降させる昇降装置と、ドアの開口を通してルーフに引掛けられるフックとよりなり、該フックが前記台にフレームと直交する方向にスライド可能に支持されると共に、前記台に取着される移動装置によってフレームより進退できるようにしたことを特徴とする。
【0005】
本装置を用いてシャフトやマフラーの取外し作業を行うに当たっては先ず、ウィンドガラスを破砕するか降ろしたのちの廃自動車をベース上に載置する。次にフックを上昇させてルーフの高さに合わせたのち、ドアのあけられた窓を通し、ルーフの最適位置になるまで前進させ、ついでフックがルーフに当接するように上昇させる。そしてルーフに引掛け保持する。この状態でフレームを倒すと、フックでルーフサイドが引掛けられる車両がフックで保持されてフレームに寄り掛かった状態で横倒しにされる。横倒しは例えば30〜90°程度傾けられ、この状態でシャフトやマフラーの取外し作業が行われる。
【0006】
本発明の傾動装置によると、作業者は楽な姿勢でシャフトやマフラーの取外し作業を行うことができ、また装置もベース、フレーム、フックと共にフレームを起倒させる作動装置やフックの昇降装置で構成されるため構造が比較的簡単で、フックも車両を持ち上げる必要がなく、保持する機能だけ有すればよいから大きな動力を要しない。
【0007】
本発明で用いる作動装置は、フレームを起倒させることができる装置であればよいし、また昇降装置もフックを昇降させることができる装置であればよい。いづれの場合もその種類を問わないが、敢えて例示すると、いずれの装置においても油圧シリンダー、エアシリンダー、モータを駆動源とするリンク機構、ウィンチ等の巻取り装置を挙げることができ、昇降装置においては更にピニオン・ラック機構を例示することができる。
【0008】
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、フレームに車両を支持する爪を側方に突設したことを特徴とする。
本発明によると、車両は爪上に乗り入れるか或いは載置され、フレームを倒すと共に爪が起こされてフレームと共に車両を横向きに倒した状態で支持する。
【0009】
請求項3に係わる発明は、請求項1又は2に係わる発明において、フックがフレームに昇降可能に支持される台にフレームと直交する方向にスライド可能に支持され、移動装置によってフレームより進退できるようにしたことを特徴とする。
【0010】
本発明によると、フックを前進させて上昇させることにより、開口したドアの窓からルーフを確実に引掛けることができる。
本発明で用いる移動装置もフックを前進させることができる装置であればよく、その種類を問わないが、敢えて例示すれば、油圧シリンダー、エアシリンダー、ピニオンラック機構等を挙げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1において、ベース1のブラケット2には軸3により門形のフレーム4が起倒可能に軸支され、フレーム下端にはフォーク状をなす短い爪5が側方に突設されている。
【0012】
ベース1のブラケット6に軸7により上下に傾動可能に軸支される作動装置としての油圧シリンダー8のロッド9とフレーム下端部の側方に突設されるアーム10とが軸11により連結され、油圧シリンダー8の図示しない切換弁の切換によりロッド9が進退してフレーム4と爪5が一体となって起倒するようになっている。
【0013】
フレーム4にはまた、ガイドロッド12が前後に一対、平行に縦設され、各ガイドロッド12にそれぞれ昇降可能に支持される台13が昇降手段としての油圧シリンダー14によってガイドロッド12に沿い、図1の実線位置と一点鎖線位置との間を昇降し、負荷が一定量に達したとき停止するようになっている。
【0014】
各台13にはまた、移動装置としてのエアシリンダー16が取着され、フック15がエアシリンダー16によって進退できるようにしてある。
なお、図示していないが、上記油圧シリンダー8、14及びエアシリンダー16は、これらを制御する切換弁がシーケンサーによってシーケンス制御されるようにしてある。
【0015】
廃自動車の車底からシャフトを取り出したり、マフラーを取り出すときには、前後のフック15をそれぞれ、図1の実線で示す位置に降下かつ後退させた状態でドアのウィンドガラスを壊すか、降ろして窓を開口した車両を爪5上に載置させる。その後、図示しない上記シーケンサーの開始ボタンを押す。すると、先ず両フック15がそれぞれエアシリンダー16の作動により図1の一点鎖線で示す位置までドアの開いた窓を通って前進し、一定量前進した段階で油圧シリンダー14の切換弁が切り換わり上昇する。そしてルーフに引掛かる。フック15がルーフ部分を引掛けて更に上昇しようとし、車両を持ち上げようとすると、油圧シリンダー14の負荷が大きくなり、負荷が設定量に達した段階で図示しない切換弁が切り換わってフック15が停止する。
【0016】
油圧シリンダー14の切換弁が切り換わると、次に油圧シリンダー8の切換弁が切り換わり、これによりロッド9が前進してブラケット4を倒しながら、これと一体の爪5を起こす。これにより車両18は横向きにブラケット4に寄り掛かった状態で倒れる。適当量倒れた段階でシーケンサーの終了ボタンを押し、停止させる。図2はこの状態を示す。この状態で車底のシャフトやマフラーの取外し作業が行われる。
【0017】
【発明の効果】
請求項1に係わる発明によると、車底からシャフトやマフラーを取り出す作業が車両を横倒しにしてから行われ、楽な姿勢で行われるため作業が容易であること、フックで引掛けた車両をブラケットを倒すことにより横倒しにするだけで持ち上げる必要がなく、大きな動力を要しないから構造が簡単であること、フックを前進かつ昇降させることによりルーフに確実に係止できるようになると共に、車種による形状の違いがあっても利用可能で、広い範囲で使用できること等の効果を奏する。
【0018】
請求項2に係わる発明によると、車両は爪で支持されてからブラケットに寄り掛かった状態で支持され易くなり、フックは単にルーフを車両が爪から脱落しないように支持しておくだけでよいから、フックで車両を支持する動力をより少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる傾動装置の正面図。
【図2】車を横倒しにした状態を示す正面図。
【符号の説明】
1・・ベース
2、6・・ブラケット
3、7、11・・軸
4・・フレーム
5・・爪
8、14・・油圧シリンダー
9・・ロッド
10・・アーム
13・・台
15・・フック
16・・エアシリンダー
18・・車両
Claims (2)
- ベースと、ベースに起倒可能に軸支され、倒したとき、横倒しの車両を支持するフレームと、フレームを起倒させる作動装置と、フレームに昇降可能に支持される台と、台を昇降させる昇降装置と、ドアの開口を通してルーフに引掛けられるフックとよりなり、該フックが前記台にフレームと直交する方向にスライド可能に支持されると共に、前記台に取着される移動装置によってフレームより進退できるようにしたことを特徴とする車両の傾動装置。
- 車両を支持する爪を側方に突設したことを特徴とする請求項1記載の車両の傾動装置。
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