JP4271569B2 - エマルジョン中での複合高分子粒子の製造方法 - Google Patents

エマルジョン中での複合高分子粒子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4271569B2
JP4271569B2 JP2003519123A JP2003519123A JP4271569B2 JP 4271569 B2 JP4271569 B2 JP 4271569B2 JP 2003519123 A JP2003519123 A JP 2003519123A JP 2003519123 A JP2003519123 A JP 2003519123A JP 4271569 B2 JP4271569 B2 JP 4271569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
latex
polymerization
styrene
weight
stiffness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003519123A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004537619A (ja
JP2004537619A5 (ja
Inventor
フランチェスコ マシ
ロマーノ リマ
ピエロ マエストリ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Versalis SpA
Original Assignee
Polimeri Europa SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Polimeri Europa SpA filed Critical Polimeri Europa SpA
Publication of JP2004537619A publication Critical patent/JP2004537619A/ja
Publication of JP2004537619A5 publication Critical patent/JP2004537619A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4271569B2 publication Critical patent/JP4271569B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J151/00Adhesives based on graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J151/003Adhesives based on graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers grafted on to macromolecular compounds obtained by reactions only involving unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F257/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of aromatic monomers as defined in group C08F12/00
    • C08F257/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of aromatic monomers as defined in group C08F12/00 on to polymers of styrene or alkyl-substituted styrenes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Description

本発明は、複合高分子粒子から本質的になる水性ラテックスの製造方法に関し、該方法は、下記を含むことを特徴とする:
a) ビニル芳香族およびビニル芳香族/共役ジエンの混合物から選ばれたモノマーの水性エマルジョン中での第1のラジカル重合工程、それによって第1のラテックスを得ること;
b) 工程(a)で得られたラテックス上で、クロロプレンまたはクロロプレンとクロロプレンに対して10質量%よりも多くないクロロプレンと共重合し得るモノマーとの混合物を重合させることからなる水性エマルジョン中での第2のラジカル重合工程、それによって本発明のラテックス目的物を得ること。
ポリクロロプレン(CR)は、クロロプレンのホモポリマーから主としてなる特定のゴムであり、その諸特性は下記のとおりである:
ガソリン類、オゾンおよびエージングに対する耐性;
低温での可撓性;
良好な接着性;
加硫後の引張りおよび弾性特性;
耐燃性。
従って、ゴムおよびラテックス双方としての広範囲な用途を有する。とりわけ、ポリクロロプレンは、ゴム物品、ケーブル類、のり及び接着剤の製造において使用される。
CRは、結晶化する性向を有し;この性向は、原化合物の粘度および加硫生成物の硬度の増大をもたらす。
結晶化率は、1,4-トランス配置の含有量を減らすことによって低下させ得る。このことは、高めの重合温度によって(しかし、1,4-トランス配置および1,2-および3,4-構造を増大させる)あるいはコモノマーを挿入することによって得ることができる。
ホモ重合または共重合におけるクロロプレンの挙動は、Obrechtによって詳細に説明されている[W. Obrecht, Houben Weyl E 20 II (1987) 842]。例えば、ポリエーテルアクリレートおよびメタクリレート(米国特許第4,957,991号明細書)並びにアルファシアノアクリレート(米国特許第5,824,758号明細書)のようなクロロプレンと共重合可能な従ってその性質を改変し得る新たなモノマーが、最近見出されている。しかしながら、これらは、工業的には入手できない。
工業的に入手可能なコモノマーのうち、クロロプレンとの高めの反応性を有するコモノマーは、2,3-ジクロロ 1,3-ブタジエン(40℃でr1 = 0.355、r2 = 2.15±0.25)およびイオウである[Vinyl and Diene Monomers, Wiley Interscience 1971]。
上述のコモノマーと異なるコモノマーの挿入によるCR特性の他の改変は、難しい。2、3種のビニルモノマーのみしか工業的規模では使用されておらず、殆どの場合、主としてクロロプレンのホモ重合である。
しかしながら、メタクリル酸とのコポリマーは、下記のような特定の便法を使用して得られる:
pH2÷4での重合
半連続での重合手法。
第1の場合、中性石鹸類(例えば、樹脂酸)は使用できず、従って、確実な収量レベルは達成されない。
第2の場合、ゲルの形成を、ポリマーの殆どが高転化率で生成するので回避し得ない。
一方、当該技術においては、ある種の改良がラテックスカット(latex cuts)および乾式ブレンドの双方によって得られたゴム混合物によって得られ得ることは知られている(例えば、米国特許第4,895,906号および米国特許第3,943,192号参照)。
ゴム物品の製造におけるCRおよびNBRラテックスの機械的混合物の直接使用も開示されている(特許WO 99/24507号)。
今回、改良された性能を有する新規なラテックスの製造へと導く方法を見出した。
この知見によれば、本発明は、水性ラテックスの製造方法に関し、該方法は、下記を含むことを特徴とする:
a) ビニル芳香族モノマーまたはビニル芳香族/共役ジエンの混合物、好ましくはスチレンまたはスチレン/共役ジエン混合物、より好ましくはスチレンまたはスチレン/ブタジエン混合物から本質的になる重合性組成物の水性エマルジョン中での第1のラジカル重合工程、それによって第1のラテックスを得ること;
b) 工程(a)で得られたラテックス上で、クロロプレンまたはクロロプレンとクロロプレンに対して10質量%よりも多くないクロロプレンと共重合し得るモノマーとの混合物を重合させることからなる水性エマルジョン中での第2のラジカル重合工程、それによって本発明のラテックス目的物を得ること。
より好ましい実施態様においては、工程(a)において、スチレンが100質量%〜30質量%で変化するスチレン-ブタジエン混合物の重合を行う。
本発明方法の終了時において、ラテックスは、クロロプレンが高分子形の他のモノマーに1部は物理的に、1部は化学的に結合している複合粒子を有して得られる。
工程(a)の終了時に得られるラテックスは、ビニル芳香族化合物のホモ重合またはこれら化合物と共役ジエンとの共重合に由来する高分子粒子からなる。
ビニル芳香族化合物の典型的な例は、スチレン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、4-メチルスチレンである。共役ジエンの典型的な例は、1,3-ブタジエンおよびイソプレンである。
重ねて、工程(a)においては、クロロプレンも、使用するモノマー全体の0質量%〜15質量%、好ましくは0質量%〜10質量%範囲の割合で、上記モノマーと混合したコモノマーとして使用し得る。
本発明方法の第2工程は、工程(a)で得られたラテックス上で、クロロプレンまたはクロロプレンとクロロプレンに対して10質量%よりも多くないクロロプレンと共重合し得るモノマーとの混合物を重合させ、それによって本発明のラテックス目的物を得ることからなる。
工程(a)においては、重合は、イオン系もしくは非イオン系乳化剤のいずれかまたはその両方の混合物の存在下に、5℃〜120℃、好ましくは10℃〜90℃範囲の温度で、酸、中性または塩基性水性媒質中で実施し得る。pHは鉱酸または酢酸のような水に可溶性の非重合性有機酸によって調節でき、反応系は、リン酸または炭酸ナトリウムのよって緩衝化して反応中のpH変化を防止することができる。重合は、パーオキサイドまたはジアゾ化合物の熱分解あるいは酸化物還元反応(レドックス対)のいずれかによって発生させ得るラジカルによって開始させる。
重合において使用する開始剤系は、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムのようなパーオキシジ硫酸の水溶性塩;ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド、ターシャリーブチルヒドロパーオキシド、ピナンヒドロパーオキシドのような有機パーオキサイド;および好ましくはレドックス系を含む。レドックス系の例としては、パーオキシジ硫酸ナトリウム/亜ジチオン酸ナトリウム、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド/スルホキシル化ナトリウムホルムアルデヒドの組合せがあり;他のレドックス系は、補助還元剤(スルホキシル化ナトリウムホルムアルデヒド)と組合せた還元剤として2価の鉄を使用する。
使用し得る乳化剤は、アニオン系および非イオン系の双方である。前者は、アルキル鎖中に18個までの炭素原子を含有するアルキルアリールスルホネート;アルキルスルフェートおよびアルキルスルホネート;ホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸との縮合生成物;樹脂酸、オレイン酸および脂肪酸のナトリウムおよびカリウム塩であり得る。使用する非イオン系乳化剤は、エチレンおよびプロピレンオキサイドとアルキルフェノールとの縮合生成物である。
重合は、分子量調節剤の存在下で実施して、重合速度を有意に変えることなくポリマー自体のゲルおよび分子量の双方を調節する。使用し得る分子量調節剤は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルのような線状または枝分れアルキル鎖を含有するジアルキルキサントゲンジスルフィド;ブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、トリデシルメルカプタンのような第1級、第2級、第3級および枝分れのアルキル鎖中に4〜20個の炭素原子を含有するアルキルメルカプタン、および関連混合物である。工程(a)終了時での転化率は、60%〜100%まで、好ましくは70%〜99%の範囲であり、5質量%〜60質量%、好ましくは30質量%〜50質量%範囲の最終固形分を得る。重合は、フェノチアジン、ヒドロキシルアミンスルフェート、ナトリウムテトラスルフィド、モノ-イソプロピルヒドロキシルアミンと混合したナトリウムポリスルフィドのような重合抑制剤を添加することによって中断し得る。残留モノマーは、除去しても、残存させても、第2重合工程において使用してもよい。必要に応じての除去は、カラム中での水蒸気流中でのストリッピングによって実施し得る。ポリマーのゲル含有量は、0〜90質量%の範囲であり得、適切な連鎖移動剤量、重合温度、転化率および架橋剤としてのジビニルベンゼンを使用することによって調整し得る。ゲル含有量は、25℃のテトラヒドロフラン中で不溶性のポリマーの割合である。この含有量は、1 gのポリマーを100 mlのテトラヒドロフラン中に攪拌下に24時間溶解させることによって測定し;不溶性ポリマーを325メッシュ(マクロゲル)および0.2ミクロン(ミクロゲル)でカスケード濾過し、一定重量に達するまで70℃で乾燥させる。重合は、連続、バッチ方式または半連続で実施し得;重合手順に関する限りは、文献公知の事項を参照すべきである [High polymer Latexes, D.C. Blackley, vol.1, page 261 (1966); Encyclopedia of polymer Science and Technology]。この第1の工程で得られるポリマーの平均粒子寸法は、1 nm〜1000 nm、好ましくは5 nm〜500 nmの範囲であり得、重合温度、界面活性剤のタイプと量、モノマー混合物と界面活性剤の割合、重合開始剤のタイプと量を変えることによって調整する。平均粒子寸法の測定は、サンプルの適切な希釈後に、コールターN4によって行う。この第1重合工程において得られた高分子エマルジョンは、その後の第2工程の重合において使用するのと同じ反応器または異なる反応器において調製し得る。
また、本発明は、第1工程における相応する(コ)ポリマーの事前調製高分子エマルジョンの使用可能性も、これらの(コ)ポリマーが本発明に従う粒子寸法を有する限りにおいて含む。
工程(b)は、工程(a)において得られたラテックス上で、主モノマーとしてのクロロプレンを含有するモノマー混合物を重合させることからなる。この工程においては、クロロプレンモノマーに対して0〜10質量%の1種以上の、1,3-ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル;式CH2=C(R)-COOH (式中、R = H、C1-4アルキルまたはCH2COOHである)に相応するα-β不飽和酸;アクリルアミド、酢酸ビニル、イソプレン、2,3-ジクロロ-1,3-ブタジエン、1-クロロ-1,3-ブタジエン、塩化ビニル、C1-4アルキルアクリレート、C1-4アルキルメタクリレート、イオウ、ジビニルベンゼンのようなモノおよびジエチレン不飽和モノマーを存在させ得る。これらのコモノマーは、好ましくは、1,3-ブタジエン、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、イオウ、2,3-ジクロロ-1,3-ブタジエンから選ばれる。重合は、イオン系もしくは非イオン系いずれかの乳化剤または両方の混合物の存在下または不存在下において、5℃〜100℃、好ましくは5℃〜60℃範囲の温度で、酸、中性または塩基性媒質中で実施し得る。pHは、鉱酸または酢酸のような水に可溶性の非重合性有機酸を添加することによって調整し得る。反応系は緩衝化させて(例えば、炭酸またはリン酸ナトリウムによって)、反応中のpH変化を回避するのが好ましい。重合は、パーオキサイドまたはジアゾ化合物の熱分解あるいは酸化物還元(レドックス対)のいずれかによって発生させ得るラジカルによって開始させる。
重合において使用する開始剤系は、ナトリウム、カリウムおよびアンモニウムのようなパーオキシジ硫酸の水溶性塩;ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド、ターシャリーブチルヒドロパーオキシド、ピナンヒドロパーオキシドのような有機パーオキサイド;および好ましくはレドックス系を含む。レドックス系の例としては、パーオキシジ硫酸ナトリウム/亜ジチオン酸ナトリウム、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキシド/スルホキシル化ナトリウムホルムアルデヒドの組合せがあり;他のレドックス系は、補助還元剤(スルホキシル化ナトリウムホルムアルデヒド)と組合せた還元剤として2価の鉄を使用する。
使用し得る乳化剤は、アニオン系および非イオン系の双方である。前者は、アルキル鎖中に18個までの炭素原子を含有するアルキルアリールスルホネート;アルキルスルフェートおよびアルキルスルホネート;ホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸との縮合生成物;樹脂酸、オレイン酸および脂肪酸のナトリウムおよびカリウム塩であり得る。使用する非イオン系乳化剤は、エチレンおよびプロピレンオキサイドとアルキルフェノールとの縮合生成物である。
重合は、分子量調節剤の存在下で実施して、重合速度を有意に変えることなくポリマー自体のゲルおよび分子量の双方を調節する。使用し得る分子量調節剤は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルのような線状または枝分れアルキル鎖を含有するジアルキルキサントゲンジスルフィド;ブチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、トリデシルメルカプタンのような第1級、第2級、第3級および枝分れのアルキル鎖中に4〜20個の炭素原子を含有するアルキルメルカプタン、および関連混合物である。最終転化率は、60%〜100%まで、好ましくは70%〜99%の範囲である。最終固形分含有量は、25質量%〜65質量%、好ましくは45質量%〜60質量%範囲である。重合は、フェノチアジン、ヒドロキシルアミンスルフェート、ナトリウムテトラスルフィド、モノ-イソプロピルヒドロキシルアミンと混合したナトリウムポリスルフィドのような重合抑制剤を添加することによって中断し得る。重合終了時において、残存し得るモノマーは、カラム中での水蒸気流中でのストリッピングによって除去し得る。以下の製品をこのようにして得られた最終複合ラテックスに添加することができる:凝集に対して水性分散液を安定化させるためのイオン系および/または非イオン系界面活性剤、水酸化カリウム、ナトリウムまたはアンモニウム水溶液。さらにまた、高分子基質の酸化に対する劣化を防止するために、酸化防止剤も、ポリマーの質量に対して0.1〜5質量%の量で添加し得る。使用し得る最も一般的な酸化防止剤は、フェノールまたはアミンタイプである。
上記複合ポリマーのゲル含有量は、5質量%〜90質量%の範囲であり得、工程(a)において得られたポリマーのタイプに依存する。上記ゲル含有量は、適切な連鎖移動剤量、重合温度および転化率を使用してさらに調整することができる。最終高分子粒子の平均寸法は、50 nm〜1500 nmであり得、工程(a)において得られる粒子寸法およびこの第2工程において使用する重合手法によって調整する;実際の重合手法は、バッチ方式または半連続法のいずれかで実施し得る。
上記2つの工程において重合させるモノマー全体を100に等しいと想定した場合、工程(a)において重合させるモノマーと工程(b)において重合させるモノマーに対する割合は、5/95〜50/50、好ましくは7/93〜20/80の範囲である。
このようにして得られたエマルジョンは、接着剤及びのりの分野、繊維およびセルロース含浸、発泡体、ディッピング、アスファルトおよびセメント改質、および一般的なコーティーングにおける原材料として、あるいはタイヤ工業における上記ラテックスから得られるゴム、空気バネ、プラスチック材料改質剤および他のゴム物品として使用し得る。
クロロプレンモノマーを重合させ得るラテックスとしてのスチレンまたは高スチレンSBRコポリマー(スチレン-ブタジエン)の使用は、極めて興味深いことが判明した。得られる最終ポリマーは、その諸特性を喪失することなく、ポリクロロプレンの剛性、機械的抵抗性、ポリクロロプレンの熱保持温度を増大させることが重要である応用可能な分野(接着剤、靴類等)において極めて興味ある性能を有し;驚くべきことに、事前調製ラテックス上に重合させたクロロプレンがその結晶化度および結晶化率を何ら喪失しないことを見出した。
履物用の補強材の応用分野においては、中および高結晶化率を有するポリクロロプレンラテックスが通常使用される。このタイプの用途においては、ポリクロロプレンラテックスを含浸させた綿フェルトから一般的になる最終製品が良好な熱加工性(100℃よりも高くない温度)および室温での優れた剛性を有することが重要である。熱加工終了時点で、配合物の出発剛性は、比較的短時間で再獲得されなければならない。このタイプの用途において使用される本発明において説明するようなポリスチレンまたは高スチレンSBRで補強したポリクロロプレンラテックスの使用は、実際に、ポリクロロプレンのみを含むラテックスまたは高スチレンSBRラテックスとの可能性ある機械的混合物よりもはるかに良好であり;本発明に従って調製した生成物は、最終製品の最終剛性、良好な熱加工性および冷却中の剛性の迅速な回復の間に良好な妥協点を有している。評価は、Lorentzen & Wettreの装置により剛性を測定することによって行った。試験すべきラテックスを含浸させた最終製品を熱処理し、剛性を、初期値に戻るまでの達成時間で測定した。
以下の実施例は、本発明をさらに良好に理解するのために提示する。
実施例
Lorentzen & Wettreの装置によるラテックスの剛性測定方法
表1に明示した量を有する混合物を調製し、32 cm×21 cmの寸法を有する綿フェルトを含浸する。

表1

Figure 0004271569
*30%の固形分を有するラテックス

1分後、含浸フェルトをFoularda Mathisの装置に0.6Kg/cm2の圧力で通して所望量(500〜550 gr/m2)を得、次いで、送風循環炉内で、フェルトを140℃で5分間乾燥させる。炉からフェルトを取出し、温度自動調節室内で、23℃および50%相対湿度で少なくとも24時間放置する。フェルトの各反対末端から2枚のサンプルを15 mm×38.1 mmの寸法を有する適切なハンド・パンチで切取り、その後、厚さを測定する。剛性を、10°の保持角度にセットしたLorentzen & Wettreの装置により、25 mmの角度距離およびブレードレバーを保持して測定する。各サンプルを送風循環炉内に100℃で5分間置き、上記温度自動調節室内に移し、5分後に、剛性を測定し、その後10分毎に、剛性を測定する。試験は、測定の少なくとも12時間後に完了したものとみなす。結果は、下記の式による剛性指数(N)として表示する:
N = (BF/1000)*60*L2/(3.14*A*H)/S
(式中、N = Nでの剛性指数;BF = mNで表す上記装置によって与えられた値から得られた算術平均;L = 曲率長さ (25 mm);A = 曲率角度 (10度);H = 試験サンプルの高さ (38.1 mm);S = 試験サンプルのmmでの厚さである)。
剛性指数の回復傾向は、各剛性値を試験サンプルの冷却時間に対してグラフで示すことによって得られる。剛性の回復が速いほど、サンプルの評価は良好である。複合粒子中でのスチレンの存在は、ポリクロロプレン単独からなるポリマーに対比して剛性指数を増大させている。この指数は、ポリスチレン単独のエマルジョンを使用して調製したポリマーにおいてはるかに高い。このタイプの用途においては、最終製品冷却の最初の5分において12 Nよりも高い剛性指数が加工を難しくしていることが観察されている。本発明に従うポリクロロプレンの補強用ラテックスとしてポリスチレンを使用することは可能であるが、好ましくは最終複合ポリマーの15〜20%よりも高くない量においてである。一方、その割合は、ポリマーがポリクロロプレンのTfよりも高いがポリスチレンよりも低いTgを有する高スチレンSBRラテックスを使用して増大させ得る。剛性回復性向は、クロロプレンモノマーについて同じ重合条件下において本発明に従って調製した生成物とポリクロロプレン単独生成物の双方において実質的に類似しており、ポリクロロプレンの特性(結晶化度および結晶化率)において有意の変化はないことを示唆している。これに対して、過剰の初期剛性を有するラテックスの機械的混合物の方は、異なる挙動を示し、とりわけ、剛性回復は不十分と考えられ、従って、その使用は不利なままである。高スチレンSBRラテックスの使用により、最終製品の最終剛性、剛性の迅速な回復および良好な熱加工性間における良好な妥協点を、ポリクロロプレン単独よりもはるかに高性能でもって得ることが可能であることが観察されている。
綿/綿およびSBR/SBRの接着における接着剤の応用分野においては、高熱保持温度が重要である。本発明において説明するようなポリスチレンまたは高スチレンSBRで補強したラテックスの使用は、ポリクロロプレンのみを含むラテックスまたはその高スチレンSBRラテックスとの機械的混合物と対比して著しく改良されている。
本発明に従って調製した生成物は、実際に、ポリクロロプレンラテックスの接着能力と同等の良好な接着能力を維持しているが、接着最終製品に優れた熱保持温度を与えている。評価は、オーブン中で、上昇温度において、試験すべきラテックスで接着させた試験サンプルを剥離するまで引張りに供することによって実施した。
試験サンプルの作成方法
2×15 cmの寸法を有する綿ストリップを切取り、2層のラテックスを通す。10分の乾燥後、ラテックスの第3層を通し、各ストリップを15分間乾燥させる。
各ストリップを対に分割し、これらをプレス中に6バールの圧力で30秒間3回通す。
SBR試験サンプルは、下記のようにして接着させる:
0.35 mmの厚さを有するラテックス層をアプリケーターによって塗布する。
各試験サンプルを対に分割し、室温で乾燥させる。
のりの評価方法
接着強度を、試験サンプル作成の1時間、48時間および7日後に、規格ISO 868に従い、室温での剥離試験において評価した。
一方、熱保持温度は、各試験サンプルを下記の条件下において一定の引張りに供することによって測定した:
各試験サンプルを、2℃/分の確立した上昇温度のオーブン内で、1度に3つ、アーム上に吊るす。
第2アームに500グラムの重りを吊るし、時間経過での伸びを記録する。
図表上に、剥離までの温度に対する剥離長さを記録する。
曲線の開始点と終点での正接をマークする;2つの正接の交差点が熱保持温度に相応する。
1 a) 第1工程の重合
1668 gの水、6.5 gの炭酸ナトリウム、93 gのオレイン酸カリウム(8.5%水溶液)、16 gのDaxad 16 (ナフタレンスルホン酸と45%ホルムアルデヒドとの縮合生成物)、88 gのスチレンを、5リットル重合反応器中に装入した。混合物を窒素下に300 rpmで攪拌し、70℃に加熱した。205 gの過硫酸カリウム(3%水溶液)をこの温度で添加した。反応1時間後、温度を90℃にした。その後、次の成分を6時間に亘って反応器に供給した:1515 gのスチレン、72 gのDaxad 16、374 gのオレイン酸カリウム(8.5%水溶液)、125 gの過硫酸カリウム(3%水溶液)。6時間の供給終了時に、ポリスチレンラテックスを一定温度に2時間保ち、その後、冷却し濾過した。
1 b) 第2工程の重合
実施例1a)に述べたようにして調製した651 gのラテックス、1545 gのクロロプレン、338 gの水および1.8 gのn-ドデシルメルカプタンを、5リットル重合反応器に装入した。混合物を窒素下に300 rpmで攪拌し、10℃に冷却した。この温度で、次の成分を12時間に亘って反応器に供給した:623 gの樹脂酸カリウム(15%水溶液)、80 gの亜ジチオン酸ナトリウム(2%水溶液)および90 gの過硫酸ナトリウム(2%水溶液)。反応を、98%の転化率で、フェノチアジン溶液を導入することによって中断した。未反応モノマーは、減圧下に水蒸気蒸留によって除去した。最終ラテックスの複合粒子は、15%のポリスチレン含有量と85%のポリクロロプレン含有量を有する。最終ラテックスを表1の量に従って配合した。5分後および時間経過後の剛性指数の評価を表2およびグラフ1に示す。
2 a) 第1工程の重合
1668 gの水、6.5 gの炭酸ナトリウム、93 gのオレイン酸カリウム(8.5%水溶液)、16 gのDaxad 16、89.6 gのスチレン、0.02 gのt-ドデシルメルカプタンおよび12.7 gのブタジエンを、5リットル重合反応器中に装入した。混合物を窒素下に300 rpmで攪拌し、70℃に加熱した。205 gの過硫酸カリウム(3%水溶液)をこの温度で添加した。反応1時間後、温度を90℃にした。その後、次の成分を6時間に亘って反応器に供給した:1539 gのスチレン、219 gのブタジエン、0.38 gのt-ドデシルメルカプタン、374 gのオレイン酸カリウム(8.5%水溶液)、86gのDaxad、125 gの過硫酸カリウム(3%水溶液)。6時間の供給終了時に、ラテックスを一定温度に2時間保ち、その後、冷却し濾過した。得られたコポリマーは、82.5/17.5のスチレン/ブタジエン組成を有する(高スチレンSBR)。
2 b) 第2工程の重合
実施例2a)に述べたようにして調製した651 gのラテックス、1545 gのクロロプレン、960 gの水および1.8 gのn-ドデシルメルカプタンを、5リットル重合反応器に装入した。混合物を窒素下に300 rpmで攪拌し、10℃に冷却した。この温度で、次の成分を12時間に亘って反応器に供給した:316 gの樹脂酸カリウム(15%水溶液)、95 gの亜ジチオン酸ナトリウム(2%水溶液)および103 gの過硫酸ナトリウム(2%水溶液)。反応を、98%の転化率で、フェノチアジン溶液を導入することによって中断した。未反応モノマーは、減圧下に水蒸気蒸留によって除去した。最終粒子は、10%の実施例2a)で調製した高スチレンSBR含有量と90%のポリクロロプレン含有量を有する。最終ラテックスを表1の量に従って配合した。5分後および時間経過後の剛性指数の評価を表2およびグラフ2に示す。
3a) 第1工程の重合
実施例2a)のとおり。
3 b) 第2工程の重合
実施例3a)に述べたようにして調製した651 gのラテックス、1754 gのクロロプレン、465 gの水および2.04 gのn-ドデシルメルカプタンを、5リットル重合反応器に装入した。混合物を窒素下に300 rpmで攪拌し、10℃に冷却した。この温度で、次の成分を12時間に亘って反応器に供給した:707 gの樹脂酸カリウム(8%水溶液)、83 gの亜ジチオン酸ナトリウム(2%水溶液)および90 gの過硫酸ナトリウム(2%水溶液)。反応を、98%の転化率で、フェノチアジン溶液を導入することによって中断した。未反応モノマーは、減圧下に水蒸気蒸留によって除去した。最終粒子は、15%の実施例3a)で調製した高スチレンSBR含有量と85%のポリクロロプレン含有量を有する。最終ラテックスを表1の量に従って配合した。5分後および時間経過後の剛性指数の評価を表2およびグラフ2に示す。
(比較例1)
1838 gのクロロプレン、623 gの水および2.04 gのn-ドデシルメルカプタン、755 gの樹脂酸カリウム(8%水溶液)および12 gのDNMS(45%水溶液)を5リットル重合反応器に装入した。混合物を窒素下に300 rpmで攪拌し、10℃に冷却した。この温度に達したとき、次の成分を10時間に亘って反応器に供給した:65 gの亜ジチオン酸ナトリウム(2%水溶液)および70 gの過硫酸ナトリウム(2%水溶液)。反応を、98%の転化率で、フェノチアジン溶液を導入することによって中断した。未反応モノマーは、減圧下に水蒸気蒸留によって除去した。最終ラテックスを表1の量に従って配合した。5分後および時間経過後の剛性指数の評価を表2およびグラフ1に示す。
(比較例2)
85部の比較例1で調製したポリマーからなり、15部の実施例1a)で調製したポリマーを含有する2種のラテックスの機械的混合物。最終ラテックスを表1の量に従って配合した。5分後および時間経過後の剛性指数の評価を表2およびグラフ1に示す。
4a) 第1工程の重合
実施例2a)のとおり。
4b) 第2工程の重合
実施例2b)のとおりであるが、重合を転化率> 99%で実施した。
熱保持温度評価を表3に示す。
5a) 第1工程の重合
実施例2a)のとおり。
5b) 第2工程の重合
実施例2のとおりであるが、重合を90%の転化率で中断した。
熱保持温度評価を表3に示す。
6a) 第1工程の重合
実施例2a)のとおり。
6b) 第2工程の重合
実施例2b)のとおりであるが、重合を70%の転化率で中断した。
熱保持温度評価を表3に示す。
(比較例3)
90部の比較例1で調製したポリマーからなり、10部の実施例2a)で調製したポリマーを含有する2種のラテックスの機械的混合物。熱保持温度評価を表3に示す。
(比較例4)
比較例1のとおりであるが、転化率70%。
熱保持温度評価を表3に示す。
(比較例5)
比較例1のとおりであるが、99%よりも高い転化率。
熱保持温度評価を表3に示す。
表2

Figure 0004271569
* 12Nよりも高い5分後剛性においては、最終製品は加工できない。

上記の表は、本発明に従って調製したラテックス(実施例1、2および3);ポリクロロプレンホモポリマーラテックス(比較例1);ポリクロロプレンとポリスチレンとの機械的混合物のラテックス(比較例2)によって処理したフェルト片の冷却5分後の剛性指数および最終剛性を示している。各比較例は、本発明の各実施例に対比してかなり低い最終剛性を有している。最終剛性は、ポリクロロプレンを15%のポリスチレンで補強している実施例1において高い傾向を有するが、同じポリマーa)組成においては、最終剛性が高くなるほど、ポリマーa)/ポリマーb)の比は高い。比較例2の挙動は、冷却5分後の過剰の剛性(評価終了まで殆んど変らないままであった)を有する点で極めて貧弱である。一方、実施例1は加工性限界の5分後剛性指数を有し、実施例2および3は比較例1よりもかなり高い指数を有し、加工性と最終剛性間に良好な妥協点を提供しており、とりわけ、15%の高スチレンSBRを含有する実施例2において優れている。















表3

Figure 0004271569
上記表は、本発明に従って調製したラテックス(実施例4、5および6);ポリクロロプレン単独のラテックス(比較例4および5);ポリクロロプレンラテックスと高スチレンSBRラテックスとの機械的混合物(比較例3)における転化率に関連しての綿/綿およびSBR/SBR接着の評価を示している。比較例3は2つの支持体において許容し得る接着強度を与えていない唯一の例であり、他のすべてのラテックスは、ラテックスサンプルの如何にかかわらず、殆んど等価の接着強度を与えていた。低および高重合体転化率の双方で調製した本発明に従うラテックス(実施例4、5および6)は、ポリクロロプレンホモポリマーの比較例4および5のラテックスと対比してかなり高めの熱保持温度を与えていた。
転化率の増大により、熱保持温度は、比較例5の72℃に対比して、102℃に達するまで増大する傾向を有する(実施例4)。
グラフ1は、15%のポリスチレンを含む本発明に従って調製したラテックス(実施例1);ポリクロロプレンホモポリマーのラテックス(比較例1);ポリクロロプレンラテックス85%とポリスチレンラテックス15%の機械的混合物(比較例2)で処理したフェルトの冷却時間に対しての剛性指数の傾向を示す。機械的混合物(比較例2)の剛性傾向は、極めて貧弱で他のラテックスと全く異なっており、そのサンプルが始めから正に剛性であり冷却中にさらなる剛性を回復しないことを示唆している。一方、比較例1に比較しての実施例1のラテックスの傾向は、実質的に同一であり、ポリクロロプレンの特性に変化がないことを例証している。
グラフ2は、10%の高スチレンSBRを含む本発明に従って調製したラテックス(実施例2);15%の高スチレンSBRを含む本発明に従って調製したラテックス(実施例3);ポリクロロプレンホモポリマーのラテックス(比較例1)で処理したフェルトの冷却時間に対しての剛性指数の傾向を示す。冷却時間中の剛性指数傾向は、3つのラテックスすべてにおいて、実質的に類似しており、本発明がポリクロロプレンの特性を変えていないことを例証している。しかしながら、本発明に従って調製した各ラテックスは、ポリクロロプレンホモポリマーよりも高い剛性を有する。最終複合ラテックスにおける高スチレンSBRの割合を増大させたとき(実施例3、15%のSBR)、処理したフェルトの剛性も増大している。

Claims (9)

  1. (a)スチレン又はスチレンと1,3-ブタジエンとの混合物からなる重合性組成物の水性エマルジョン中での第1のラジカル重合工程、それによって第1のラテックスを得ること;
    (b) 工程(a)で得られたラテックス上で、クロロプレンを重合させることからなる水性エマルジョン中での第2のラジカル重合工程;
    を特徴とする方法で調製された水性ラテックスの、接着剤の製造における使用。
  2. スチレン/1,3-ブタジエン混合物中のスチレン含有量が、100質量%〜30質量%の範囲である、請求項1記載の使用。
  3. 工程(a)の終了時に、5質量%〜60質量%範囲の固形分含有量を有するラテックスを得る、請求項1記載の使用。
  4. 工程(a)において、重合性モノマーの転化率が60質量%〜100質量%の範囲である、請求項1記載の使用。
  5. 工程(b)の終了時に、転化率が60質量%〜100質量%である、請求項1記載の使用。
  6. 工程(b)の終了時に、前記ラテックスが25質量%〜65質量%範囲の固形分含有量を有する、請求項1記載の使用。
  7. 工程(b)の終了時に、前記ラテックスが5質量%〜90質量%範囲のゲル含有量を有する、請求項1記載の使用。
  8. 工程(b)を、事前調製ラテックスを使用して実施する、請求項1記載の使用。
  9. (a) スチレン又はスチレンと 1,3- ブタジエンとの混合物からなる重合性組成物の水性エマルジョン中での第1のラジカル重合工程、それによって第1のラテックスを得ること;
    (b) 工程 (a) で得られたラテックス上で、クロロプレンを重合させることからなる水性エマルジョン中での第2のラジカル重合工程;
    を特徴とする方法で調製された水性ラテックスの、履物用の補強材の製造における使用。
JP2003519123A 2001-08-02 2002-07-26 エマルジョン中での複合高分子粒子の製造方法 Expired - Fee Related JP4271569B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT2001MI001687A ITMI20011687A1 (it) 2001-08-02 2001-08-02 Processo per la preparazione in emulsione di particelle polimeriche composite
PCT/EP2002/008455 WO2003014176A1 (en) 2001-08-02 2002-07-26 Process for the preparation of composite polymeric particles in emulsion

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004537619A JP2004537619A (ja) 2004-12-16
JP2004537619A5 JP2004537619A5 (ja) 2006-01-05
JP4271569B2 true JP4271569B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=11448212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003519123A Expired - Fee Related JP4271569B2 (ja) 2001-08-02 2002-07-26 エマルジョン中での複合高分子粒子の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20040242754A1 (ja)
EP (1) EP1417242A1 (ja)
JP (1) JP4271569B2 (ja)
IT (1) ITMI20011687A1 (ja)
WO (1) WO2003014176A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITMI20041194A1 (it) * 2004-06-15 2004-09-15 Polimeri Europa Spa Procedimento per la preparazione di lattici a base di policloroprene e loro uso come adesivi
US8043713B2 (en) * 2005-12-15 2011-10-25 Dow Global Technologies Llc Compositions and aqueous dispersions
US7354971B2 (en) * 2006-01-14 2008-04-08 Bayer Materialscience Ag Aqueous dispersions
ITMI20071854A1 (it) 2007-09-26 2009-03-27 Polimeri Europa Spa Composizioni trasparenti a base di copolimeri vinilaromatici antiurto
CN103003314B (zh) * 2010-08-06 2016-06-01 电化株式会社 氯丁胶乳、橡胶沥青组合物及其施工方法、薄片以及防水涂膜

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB757531A (en) * 1953-12-30 1956-09-19 Harold Newby Improvements in the production of modified polystyrene
GB837334A (en) * 1957-10-09 1960-06-09 Distillers Co Yeast Ltd Over-polymers of chloroprene on polystyrene
US3372134A (en) * 1964-06-01 1968-03-05 Goodyear Tire & Rubber Reinforced synthetic rubber latex and uses

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004537619A (ja) 2004-12-16
ITMI20011687A1 (it) 2003-02-02
EP1417242A1 (en) 2004-05-12
US20040242754A1 (en) 2004-12-02
WO2003014176A1 (en) 2003-02-20
ITMI20011687A0 (it) 2001-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5750618A (en) Process for the production of latices based on conjugated dienes by emulsion polymerisation
EP0709412A1 (en) Latex for high performance masking tape
JP4928422B2 (ja) クロロプレン系重合体組成物、その製造方法、並びにこれを用いた接着剤
EP0110374A1 (en) Oxazoline latex for tire cord adhesion
JP5792432B2 (ja) ゴム・繊維用接着剤組成物
JP4271569B2 (ja) エマルジョン中での複合高分子粒子の製造方法
CA2158106A1 (en) Process for preparing styrene-butadiene rubber
US7799881B2 (en) Process for the preparation of latices based on polychloro-prene and use thereof as adhesives
JP3522807B2 (ja) シード重合物及びそれを用いて得られる紙塗工用ラテックス
JP2009191235A (ja) クロロプレン系重合体組成物、その製造方法、並びに接着剤組成物
US7488770B2 (en) Method for production of polychloroprene latex in ethylene-vinyl-acetate copolymer
JPH08269116A (ja) クロロプレンゴムの製造方法
EP2468777B1 (en) Method for producing polychloroprene latex, polychloroprene latex, and adhesive using same
JPH1121317A (ja) クロロプレンゴムの製造方法
JP7559065B2 (ja) 有機繊維コード用の接着剤組成物、ゴム補強材及びその製造方法、並びに、ゴム物品
JP2001131234A (ja) 高弾性硫黄変性クロロプレンゴム
JP3434685B2 (ja) クロロプレン重合体の製造方法
JPH09506133A (ja) 2−クロロ−1,3−ブタジエングラフト共重合体の製造方法
US5625018A (en) Process for producing chloroprene rubber
JP4281587B2 (ja) クロロプレンゴムの製造方法
JP3593769B2 (ja) クロロプレンゴム組成物及び押出し成型用クロロプレンゴム組成物
RU2776174C1 (ru) Бутадиен-нитрильный латекс, латексная композиция для погружного макания, маканое изделие
CN113227170B (zh) 氯丁二烯聚合物胶乳的制造方法
US7071270B2 (en) Method for obtaining polybutadiene-based aqueous dispersions
JPH06345832A (ja) クロロプレングラフト共重合体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080519

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4271569

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees