JP4269930B2 - 壁構造 - Google Patents

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Description

本発明は、壁下地の屋内側の面に吸音材を添設して高い吸音性能を具備させた壁構造に関するものである。
従来から、たとえば綿などのクッション材の屋内側及び屋外側に不織布をそれぞれ貼着して構成される吸音材を壁下地の屋内側の面に添設し、この吸音材の屋内側の面にクロスなどの内装仕上げ材を添設した壁構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この壁構造によると、吸音材にて高い吸音性能を具備することができたものであるが、壁下地の室内側の面で結露が発生すると、吸音材における特に綿などのクッション材が結露水を吸収してしまい、更に言うと、このとき吸音材の室外側の面は結露水によって壁下地に貼り付いたような状態になってしまうことから、吸音材内に結露水が長く維持されることとなり、結露によるカビの発生を招く恐れを有するものであった。
特開平6−297643号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、吸音材に速乾性を具備させ得る壁構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る壁構造は、壁下地1の屋内側の面1aにクッション性を備えた吸音材2の端縁を固設して高い吸音性能を具備させた壁構造において、吸音材2と壁下地1との間に、吸湿したときには体積が膨張すると共に放湿したときには体積が収縮する調湿樹脂からなる複数のスペーサ材3を点在させ、該スペーサ材3が膨張したときに、壁下地1と吸音材2との間に略一定厚さの通気層4を形成するようにしたことを特徴とする。これによると、壁下地1の屋内側の面1aに結露水などが発生した際には、吸音材2が上記結露水を吸収してしまうのであるが、同時に点在するスペーサ材3が吸湿して体積膨張をし、吸音材2と壁下地1との間に通気層4を形成することから、この通気層4に吸音材2の水分が抜け易く、つまり吸音材2に速乾性を具備させることができ、結露によるカビの発生を低減することができる。
本発明は、吸湿したときには体積が膨張すると共に放湿したときには体積が収縮する調湿樹脂からなる複数のスペーサ材をクッション性を備えた吸音材と壁下地との間に点在させたので、壁下地の屋内側の面に結露が発生した際には、スペーサ材が吸湿して体積膨張をして吸音材と壁下地との間に通気層を形成することから、たとえ結露水を吸音材が吸収してしまっても吸音材の水分はこの通気層に抜け易く、つまり、吸音材には速乾性が具備されるのであり、結露によるカビの発生を低減することができるのである。
本例の吸音性能を備えた壁構造における基本構造は、図1(a)や図2に示すように、石膏ボードや合板などの壁下地1の屋内側の面1aに吸音材2を添設し、この吸音材2の屋内側の面2aにクロスなどの内装仕上げ材5を添設して構成されている。ここで、本例の吸音材2は、綿などのクッション材6の屋内側及び屋外側に不織布7をそれぞれ貼着した主体を有し、屋外側の不織布7における屋外側の面(吸音材2の屋外側の面2b)に複数のスペーサ材3を付着させたものが用いられている。詳しくは、クッション材6及び不織布7はいずれも通気性を有し、吸音材2全体が通気性を有するようになっている。また、クッション材6は保形性能が低いものであるが両面の不織布7にて形状維持がなされ、吸音材2の形状安定化が図られている。上記吸音材2によると、本例の壁構造における吸音材2と壁下地1との間には複数のスペーサ材3が点在されている。また、内装仕上げ材5にはその上縁及び下縁にそれぞれ耳部5aを形成したクロスが用いられている。
詳しくは、これら吸音材2や内装仕上げ材5を壁下地1の屋内側に添設させるには、図2のように、上下1対の取付け具8を介して行われる。上方の取付け具8は壁下地1に添わせて釘などの固着具9で固定される基片10の上端から前方且つ略水平に突出片11を突設し、この突出片11の前端から下方且つ略垂直に対向片12を垂下し、この対向片12の下端から後方且つ略水平にフランジ片13を突設して形成されている。下方の取付け具8は上述した上方の取付け具8を上下逆にして使用される。そして、吸音材2及び内装仕上げ材5の上縁及び下縁を各取付け具8の対向する突出片11と対向片12との間にそれぞれ挿入し、内装仕上げ材5の各耳部5aを各取付け具8の突出片11、対向片12及びフランジ片13で囲まれた嵌合部14にそれぞれ嵌合させることで、吸音材2や内装仕上げ材5を壁下地1の屋内側に添設させている。なお、図2中15は幅木であり、16は回り縁であり、17は床であり、18は天井である。つまり本例では、上方の取付け具8は回り縁16の下縁に沿うように設けられると共に下方の取付け具8は幅木15の上縁に沿うように設けられており、これら取付け具8によって吸音材2及び内装仕上げ材5は幅木15と回り縁16との間の部位に配置されるようにされているのである。
ところで、上記吸音材2の屋外側の面に複数付着させたスペーサ材3は調湿樹脂で形成されている。この調湿樹脂は、具体的には、アクリル酸ナトリウムを主成分とする共重合ポリマー、たとえばカルボン酸樹脂(互応化学工業製:吸放湿樹脂RD−640、架橋剤RD−114A)で構成されるもので、この共重合ポリマー自体が吸湿したときには体積が膨張すると共に放湿したときには体積が収縮する機能を備えているものである。なお、この調湿樹脂には収縮時に比べて膨張時の体積が3〜5倍になるものが好適に用いられる。そして、このスペーサ材3は、図3(a)のように格子配列状の配列パターンや図3(b)のように千鳥配列状の配列パターンなどに基いて吸音材2の屋外側の面に付着されているのであり、吸音材2に付着したスペーサ材3は、収縮時には扁平なかまぼこ形状になると共に膨張時には半球形状になるようにされている。ここで、1つのスペーサ材3をたとえばφ3〜5mmの調湿樹脂の塊で形成し、隣接するスペーサ材3の間隔を7〜10mmに設定してある。これによると、後述するスペーサ材3の膨張作用によって吸音材2と壁下地1との間に0.5〜1mmの通気層4を形成可能にできて好ましいものである。
なお、スペーサ材3が付着した吸音材2にあって、その保管時や搬送時には、内装仕上げ材5同様に図4のように、紙管20への巻き付け状態とされる。この紙管20に巻き付けた吸音材2はスペーサ材3が外面に露出しないようにされており、つまり、この吸音材2を搬送時に周囲の部材にぶつけたとしてもスペーサ材3が吸音材2から取れ落ちてしまわない工夫がされている。更に言うと、吸音材2の上縁及び下縁付近に亙ってはスペーサ材3が付着されない非付着域21が設定されている。この非付着域21は取付け具8の突出片11と対向片12との間への挿入部分であり、取付け具8への吸音材2の取付け状態を結露発生の有無にかかわらず一定の状態を維持できるようにされている。
上述したように本例の壁構造では、図1(a)のように、吸音材2と壁下地1との間には複数のスペーサ材3が点在されている。しかして、壁下地1の屋内側の面1aに結露が発生した際には、従来同様に大略繊維製の吸音材2、特に綿などのクッション材6が結露水を吸収してしまうのであるが、同時に図1(b)のように、点在する複数のスペーサ材3が吸湿して体積膨張をし、吸音材2と壁下地1との間に略一定厚さの通気層4を形成することとなる。この通気層4によって吸音材2が吸収した水分の放散が促進されることとなり、つまり、吸音材2に速乾性を具備させることができて結露によるカビの発生が低減されるのは勿論、壁の調湿性能も向上させることから壁の吸音機能も確保されるようにされている。殊に、吸音材2を有する壁構造は従来結露によるカビ発生の恐れから結露発生の多い寒冷地には適さないものとされていたが、本例の壁構造を採用することで上述したように結露への耐性が向上することから、寒冷地への吸音材2の普及促進も図ることができたものである。
なお、上記例ではスペーサ材3が吸音材2に付着されたものを示したが、壁下地1の屋内側の面1aにスペーサ材3を多数付着させ、吸音材2と壁下地1との間にスペーサ材3を点在させるようにしてもよい。これによると、施工時に壁下地1にスペーサ材3を付着させる作業が増えるものの、従来と変わらぬスペーサ材3の付着されない吸音材2を使用することができるといった利点がある。
本発明の実施の形態の例の壁構造の要部を示し、(a)は通常時の壁構造の縦断面図であり、(b)は結露発生時の壁構造の縦断面図である。 同上の壁構造の全体の縦断面図である。 (a)(b)は同上のスペーサ材の配列例を説明する吸音材の各正面図である。 同上の吸音材の搬送・保管状態を説明する斜視図である。
符号の説明
1 壁下地
2 吸音材
3 スペーサ材
4 通気層
5 内装仕上げ材

Claims (1)

  1. 壁下地の屋内側の面にクッション性を備えた吸音材の端縁を固設して高い吸音性能を具備させた壁構造において、吸音材と壁下地との間に、吸湿したときには体積が膨張すると共に放湿したときには体積が収縮する調湿樹脂からなる複数のスペーサ材を点在させ、該スペーサ材が膨張したときに、壁下地と吸音材との間に略一定厚さの通気層を形成するようにしたことを特徴とする壁構造。
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