JP3051796B2 - 床下地材の取り付け構造 - Google Patents

床下地材の取り付け構造

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JP3051796B2
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和成 内藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱機能を有する床下
地材の取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より昭和54年6月の「エネルギー
の使用の合理化に関する法律」の規定に基づき、昭和5
5年2月に「住宅に係わるエネルギーの使用の合理化に
関する建築主の判断基準」及び「住宅に係わるエネルギ
ーの使用の合理化に関する設計及び施工の指針」が策
定、公表され、住宅の断熱化構造が推進されてきた。近
年においては民生用エネルギーの需要の増大や地球環境
問題の発生等のために、平成4年2月に上記規定等が全
面的に改正されたが、その改正内容の一つが熱損失係数
の基準の強化に関するものであって、このことにより従
来よりもさらに住宅の断熱機能の向上を行なわなければ
ならなくなった。
【0003】従来より床の断熱機能の向上のために断熱
材を用いた床下地の構造が汎用されている。図8(a)
にはその一例が示してあり、根太5の側面に断熱材受け
14を設けると共に糸やPPバンドで縛った断熱材2の
両側端を断熱材受け14に係止して断熱材2を根太5間
にはめ込んで配設し、断熱材2を覆うようにして根太5
の上面に下地板15を載置することによって床下地が形
成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例で
は、断熱材2を根太5間に配設するために断熱材受け1
4を根太5に取り付ける必要があり、現場での施工工程
が増えるものであった。また根太5間の寸法が断熱材2
の幅寸法よりも小さい場合には、根太5間に断熱材2が
はめ込みにくくなり、場合によっては断熱材2が破損し
てしまう恐れがあった。特に断熱材2としてロックウー
ルを使用した場合、ロックウールはその繊維径等の特徴
から板状にすると剛性が低くなり、図8(b)に示すよ
うに根太5、5の間にはめ込む時に破損し易いものであ
った。更に床下地を施工した後、乾燥によって根太5が
収縮して根太5間の寸法が増大し、そのことによって断
熱材2が落下してしまい、断熱材2の落下によって床下
地の断熱性能が低下してしまう恐れがあった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、施工が行ない易く、しかも施工後の長期使用によ
って断熱性能が低下する恐れのない床下地材の取り付け
構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る床下地材の
取り付け構造は、基板1の裏面に断熱材2を取り付ける
と共に基板1の横方向の両端部を断熱材2の横方向の両
端部よりも外方へ突出させて固定片3を形成し、断熱材
2に縦方向のスリット12を設け、断熱材2をスリット
12に沿って切断可能に形成し、固定片3の裏面及び断
熱材2の側面と裏面とを覆う落下防止シート4を基板1
と断熱材2に取り付けて床下地材6を形成し、根太5、
5間に床下地材6の断熱材2をはめ込むと共に床下地材
6の固定片3を根太5の上面に固定して成ることを特徴
とするものである。
【0007】また本発明に係る床下地材の取り付け構造
は、上記床下地材6に設けた断熱材2の縦方向の一方の
端部を基板2の端部よりも外方へ突出させて突部8を形
成すると共に断熱材2の縦方向の他方の端部に凹部9を
設け、床下地材6の縦方向に他の床下地材6を配設する
と共に一方の床下地材6に設けた突部8に他方の床下地
材6に設けた凹部9を被挿して成ることを特徴とするも
のである。
【0008】更に本発明に係る床下地材の取り付け構造
は、上記床下地材6の縦方向の一方の端部7に舌片10
を突出させて設けると共に床下地材6の縦方向の他方の
端部7に凹溝11を設け、床下地材6の縦方向に他の床
下地材6を配設すると共に一方の床下地材6に設けた舌
片10に他方の床下地材6に設けた凹溝11を被挿して
成ることを特徴とするものである。
【0009】
【0010】
【作用】基板1の裏面に断熱材2を取り付けると共に基
板1の横方向の両端部を断熱材2の横方向の両端部より
も外方へ突出させて固定片3を形成し、固定片3の裏面
及び断熱材2の側面と裏面とを覆う落下防止シート4を
基板1と断熱材2に取り付けて床下地材6を形成し、根
太5、5間に床下地材6の断熱材2をはめ込むと共に床
下地材6の固定片3を根太5の上面に固定したので、断
熱材2を取り付けた床下地材6を根太5の上に載置する
ことによって断熱性能を有する床下地を形成することが
でき、根太5に断熱材2を受けるための部材を設ける必
要がないようにすることができる。また落下防止シート
4で断熱材2の裏面を覆って保持することによって断熱
材2が基板1から剥離しても断熱材2が基板1から脱落
するのを防止することができる。
【0011】また上記床下地材6に設けた断熱材2の縦
方向の一方の端部を基板1の端部よりも外方へ突出させ
て突部8を形成すると共に断熱材2の縦方向の他方の端
部に凹部9を設け、床下地材6の縦方向に他の床下地材
6を配設すると共に一方の床下地材6に設けた突部8に
他方の床下地材6に設けた凹部9を被挿したので、床下
地材6を縦方向に並べて床下地を形成しても断熱材2の
突部8によって床下地材6の端部7、7間に隙間を生じ
させないようにすることができ、床下地の断熱性能を向
上させることができ、また結露の発生を防止することが
できる。
【0012】更に上記床下地材6の縦方向の一方の端部
7に舌片10を突出させて設けると共に床下地材6の縦
方向の他方の端部7に凹溝11を設け、床下地材6の縦
方向に他の床下地材6を配設すると共に一方の床下地材
6に設けた舌片10に他方の床下地材6に設けた凹溝1
1を被挿したので、床下地材6を縦方向に並べて床下地
を形成しても舌片10によって床下地材6の端部7、7
間に隙間を生じさせないようにすることができ、床下地
の断熱性能を向上させることができ、また結露の発生を
防止することができる。
【0013】また断熱材2に縦方向のスリット12を設
け、断熱材2をスリット12に沿って切断可能に形成し
たので、根太5、5間の寸法が断熱材2の幅寸法よりも
小さい場合であっても、現場でカッター等を用いて断熱
材2を切断する必要がなく、手で断熱材2を基板1から
剥離することができ、施工の負担を軽減できる。更に床
下地材6の固定片3と根太5との間に制振材13を設け
たので、床下地材6に振動が加わっても制振材13によ
って振動を軽減することができ、断熱材2の吸音効果に
加えて制振材13によっても床下地材6の防音性能を向
上させることができる。
【0014】加えて断熱材2としてロックウールを使用
したので、ガラスウールや発泡スチレン等の断熱材を使
用するよりも安価に床下地材6を形成することができ
る。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例によって詳述する。基板
1は従来より床下地とし使用されているものであり、床
表面材を支持できる剛性と耐湿性を備えた材料で形成さ
れるものであり、特にこれらに限定するものではない
が、例えば木質ボード、合板、プラスチック板、金属
板、無機板等を使用すればよい。また木質ボード、合
板、無機板及び有孔のプラスチック板や金属板のような
透湿性のあるものを基板1として使用する場合には、施
工後に室内側となる基板1の上面にポリエチレンフィル
ム等で形成される防湿層を設けるようにする。
【0016】断熱材2としてはロックウールを使用す
る。その理由としては、上述のように住宅の断熱性能の
向上を図るために断熱材の熱損失係数の基準が強化され
たことによりガラスウールや発泡スチレン等の他の断熱
材では従来よりも高いグレードのものを使用しなければ
ならなくなったが、ロックウールではそれ程高いグレー
ドのものを使用する必要がなく、よってガラスウールや
発泡スチレン等よりも相対的に安いロックウールを使用
した方が床下地材6を安価に形成できるからである。本
発明で使用するロックウールの密度、厚み等は特に限定
されるものではなく、施工現場に応じて選定されるもの
である。また断熱材2の幅寸法は基板1の幅寸法よりも
小さいものである。
【0017】落下防止シート4はガラス等の不織布を使
用するものであり、長期使用によって劣化や破損が生じ
ないもので形成されている。そして上記基板1の裏面に
おいて基板1の横方向の両端部の裏面以外の部分に断熱
材2をゴム系接着剤にて接着し、断熱材2を接着しなか
った基板1の横方向の両端部を固定片3として形成し、
基板1の固定片3の裏面及び断熱材2の横方向の側面と
裏面とを覆うようにして上記落下防止シート4をゴム系
接着剤にて接着することによって、図2に示すような床
下地材6が形成される。
【0018】図1にはこの床下地材6で形成される床下
地が示してあり、床下地材6に設けた断熱材2を根太
5、5間にはめ込むと共に床下地材6の固定片3を根太
5の上面に釘等を打ち込むことによって固定し、根太5
の上に床下地材6を載設して床下地が形成される。この
あと床下地材6の基板1の上に木質フロアー等の床表面
材を取り付けて床が形成されるものである。
【0019】このような床下地材6を用いて床下地を形
成すると、基板1と断熱材2が接着固定されているの
で、根太5に断熱材2を支持するための部材を取り付け
る必要がなくなり、また床下地材6を根太5の上に載設
するだけで断熱材2の取り付けも同時に行なうことがで
き、現場での施工の負担を軽減することができるもので
ある。また落下防止シート4で断熱材2の裏面を覆って
断熱材2を基板1の裏面に保持し、且つ落下防止シート
4の両側端部は基板1と根太5との間に挟まれて強固に
固定されているので、長期使用によっても断熱材2が基
板1から剥離しても落下防止シート4によって断熱材2
が基板1から脱落することを防止することができるもの
である。
【0020】ここで上記床下地材6の一具体例を示す。
基板1として、300mm×1818mmの大きさで、
厚さ2.7mmのMDF(中密度繊維板)を使用し、そ
の表面には厚さが9μmでアルミニウムを蒸着したポリ
エチレンフィルムが設けてある。基板1の横方向の寸法
は、基板1の固定片3、3が根太5、5に亘ってそれぞ
れ固定することができる寸法にしなければならなず、一
般的な根太5、5間の寸法であれば基板1の横方向の寸
法は258mm〜303mmの間で形成すればよい。本
具体例では施工誤差(重なりの防止)等を考慮して30
0mmとした。
【0021】断熱材2としては、258mm×1818
mmの大きさで、厚さ40mm、密度30kg/m3
ロックウールを使用する。本具体例では新省エネルギー
基準に示されているIV地区その他木造建築1階木質床に
対応する密度と厚みのものを使用する。断熱材2の横方
向の寸法は根太5、5間の寸法よりも狭くする必要があ
るが、根太5、5間の寸法誤差や断熱材2であるロック
ウールが圧縮可能であることを考慮すると、根太5、5
間の寸法よりも5mm程度広くてもよい。また断熱材2
の横方向の寸法を258mmにすることによって基板1
の横方向の両端部の裏面がそれぞれ約21.5mmずつ
覆われないようにすることができ、この部分が固定片3
となる。
【0022】そして上記基板1の横方向の略中央部に断
熱材2をゴム系接着剤にて接着し、上述の実施例と同様
に落下防止シート4を取り付けることによって床下地材
6が形成されるものである。図3には他の実施例が示し
てあり、上記実施例の床下地材6において基板1の裏面
に断熱材2を基板1の縦方向のどちらか一方にずらせて
取り付けたものであり、その他は上記実施例の床下地材
6と同様に形成されるものである。このようにして形成
される床下地材6は、基板1の縦方向の一方の端部7よ
りも外方に断熱材2の端部が突出するものであり、この
突出した部分を突部8として形成してある。また基板1
の縦方向の他方の端部7の裏面には断熱材2が取り付け
られていない凹部9が形成されている。
【0023】この床下地材6を施工するにあたって、床
下地材6を横方向に並べて床下地を形成する施工は、上
述の実施例と同様に行なう。床下地材6を縦方向に並べ
て床下地を形成する施工は、根太5の上に載設された床
下地材6の縦方向に他の床下地材6を配設し、一方の床
下地材6の突部8を他方の床下地材6の凹部9に挿入
し、上記他の床下地材6を根太5の上に載設することに
よって行なうものである。
【0024】このように施工することによって断熱材2
の突部8で床下地材6、6の端部7、7間に隙間ができ
ないようにすることができ、床下地の断熱性能が向上す
ると共に結露の発生を防止することができるものであ
る。図4(a)にはさらに他の実施例が示してあり、上
記実施例の床下地材6の一方の縦方向の端面においてそ
の端面の全長に亘って舌片10が突設してあると共に床
下地材6の一方の縦方向の端面においてその端面の全長
に亘って凹溝11が凹設してある。図4(b)に示すよ
うに舌片10はその基部16を基板1と断熱材2の間に
保持させることによって取り付けてある。
【0025】この床下地材6を施工するにあたって、床
下地材6を横方向に並べて床下地を形成する施工は、上
述の実施例と同様に行なう。床下地材6を縦方向に並べ
て床下地を形成する施工は、根太5の上に載設された床
下地材6の縦方向に他の床下地材6を配設し、一方の床
下地材6の舌片10を他方の床下地材6の凹溝11に挿
入し、上記他の床下地材6を根太5の上に載設すること
によって行なうものである。
【0026】このように施工することによって舌片10
で床下地材6、6の端部7、7間に隙間ができないよう
にすることができ、床下地の断熱性能が向上すると共に
結露の発生を防止することができるものである。上記三
つの実施例の床下地材6において、図5に示すようにロ
ックウールで形成される断熱材2の全長に亘って縦方向
に沿って等間隔にスリット12を形成し、断熱材2をこ
のスリット12に沿って切断可能に形成する。スリット
12の間隔は50mm程度がよい。このように断熱材2
を縦方向に切断可能に形成してあれば、断熱材2の横方
向の寸法が根太5、5間の寸法よりも広い場合、落下防
止シート4の一端を基板1から剥がし、断熱材2を手で
スリット12に沿って基板1から引き剥がし、剥がした
落下防止シート4の一端を再び基板1に取り付けること
によって根太5、5間の寸法に合致する断熱材2が形成
されるものである。そしてこのように施工現場でカッタ
ーを用いることなく手で断熱材2を引き剥がして除去
し、断熱材2の横方向の寸法を根太5、5間の寸法に合
致するように狭めることができるので、施工現場でのカ
ッターを用いて断熱材2を切断する必要がなく、施工現
場での負担を軽減できるものである。またロックウール
をカッターで切断するとロックウールから繊維状の細片
が発生し、その細片が手にちくちくと不快感を与えるも
のであるが、この不快感も軽減できるものである。
【0027】また図6に示すように上記実施例において
床下地材6の固定片3と根太5の上面との間の全長に亘
ってゴム等で形成される制振材13を設けるようにす
る。制振材13はNBR(アクリロニトリルブタジエン
ゴム)やゴムチップ等を成形した一般的なゴム系のもの
で形成され、またそれらの形状は例えば図7(a)に示
すように中空の角柱状のものや図7(b)に示すように
下面に開口するV字溝を設けたものを使用してもよい。
また床下地材6の防音性能を向上させるために基板1を
高比重のボードで形成したり、合板に遮音シートを貼っ
たもので形成してもよい。断熱材2はロックウールやガ
ラスウールを用いることができる。制振材13は床下地
材6の固定片3の縦方向の全長に亘って取り付けられる
ものであり、床下地材6を根太5の上に施工することに
よって固定片3と根太5の上面との間に配設されるもの
である。
【0028】このように制振材13を設けた床下地材6
では、床下地材6に振動が加わっても制振材13によっ
て振動を軽減することができ、断熱材2の吸音効果に加
えて制振材13によっても床下地材6の防音性能を向上
させることができるものである。この実施例について、
防音性能の測定を行なった。 (実施例1乃至4)表1に示すような構成で床下地材6
を形成し、最上層に厚さ12mmの表層材を使用した。 (比較例)表1に示すように厚さ12mmの表層材を使
用した。
【0029】これら実施例1乃至4、比較例について、
JIS A 1418に基づいて軽量床衝撃音を測定し
た。結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】表1よりいずれの実施例も比較例に対して
高い防音性能が得られたことがわかる。また図6(b)
に示すように短い制振材13を固定片3に一定間隔で取
り付けてもよく、例えば長さ50mmの制振材13を5
0mmの間隔を開けて固定片3の裏面に取り付けるよう
にする。このように制振材13を間隔を開けて配設する
ことによって、床下地材6が縦方向に長い場合であって
も制振材13が無い部分で床下地材6を容易に切断する
ことができ、床下地材6の寸法調整が容易に行なえるも
のである。さらに図6(c)で示すように制振材13の
長さと制振材13の取り付ける間隔を基板1の中央部を
基点として非対称にしてもよい。例えば図中Aで示す長
さを15mmとし、図中Bで示す長さを20mmとして
形成する。こうすることで床下地材6の切断位置がほぼ
任意に設定できるものであり、対応できる床下地材6の
寸法調整の自由度が増すものである。
【0032】
【発明の効果】上記のように本発明は、基板の裏面に断
熱材を取り付けると共に基板の横方向の両端部を断熱材
の横方向の両端部よりも外方へ突出させて固定片を形成
し、固定片の裏面及び断熱材の側面と裏面とを覆う落下
防止シートを基板と断熱材に取り付けて床下地材を形成
し、根太間に床下地材の断熱材をはめ込むと共に床下地
材の固定片を根太の上面に固定したので、断熱材を取り
付けた床下地材を根太の上に載置することによって断熱
性能を有する床下地を形成することができ、根太に断熱
材を受けるための部材を設ける必要がないようにするこ
とができ、施工が容易に行なえるものである。また落下
防止シートで断熱材の裏面を覆って保持することによっ
て断熱材が基板から剥離しても断熱材が基板から脱落す
るのを防止することができ、施工後の長期使用によって
断熱性能が低下する恐れのないものである。また断熱材
に縦方向のスリットを設け、断熱材をスリットに沿って
切断可能に形成したので、根太間の寸法が断熱材の幅寸
法よりも小さい場合であっても、現場でカッター等を用
いて断熱材を切断する必要がなく、手で断熱材を基板か
ら剥離することができ、施工の負担を軽減できるもので
ある。
【0033】また本発明は、上記床下地材に設けた断熱
材の縦方向の一方の端部を基板の端部よりも外方へ突出
させて突部を形成すると共に断熱材の縦方向の他方の端
部に凹部を設け、床下地材の縦方向に他の床下地材を配
設すると共に一方の床下地材に設けた突部に他方の床下
地材に設けた凹部を被挿したので、床下地材を縦方向に
並べて床下地を形成しても断熱材の突部によって床下地
材間に隙間を生じさせないようにすることができ、床下
地の断熱性能を向上させることができるものであり、ま
た結露の発生を防止することができるものである。
【0034】更に本発明は、上記床下地材の縦方向の一
方の端部に舌片を突出させて設けると共に床下地材の縦
方向の他方の端部に凹溝を設け、床下地材の縦方向に他
の床下地材を配設すると共に一方の床下地材に設けた舌
片に他方の床下地材に設けた凹溝を被挿したので、床下
地材を縦方向に並べて床下地を形成しても舌片によって
床下地材間に隙間を生じさせないようにすることがで
き、床下地の断熱性能を向上させることができるもので
あり、また結露の発生を防止することができるものであ
る。
【0035】
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】同上の床下地材の斜視図である。
【図3】同上の他の実施例の断面図である。
【図4】同上の他の実施例の(a)は断面図、(b)は
床下地材の一部の斜視図である。
【図5】同上の他の実施例の断面図である。
【図6】同上の(a)は他の実施例の断面図、(b)は
他の実施例の側面図、(c)は他の実施例の側面図であ
る。
【図7】同上の制振材の(a)、(b)は斜視図であ
る。
【図8】従来例の(a)、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 断熱材 3 固定片 4 落下防止シート 5 根太 6 床下地材 7 端部 8 突部 9 凹部 10 舌片 11 凹溝 12 スリット 13 制振材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/43 E04D 12/00 E04F 15/00 E04F 15/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の裏面に断熱材を取り付けると共に
    基板の横方向の両端部を断熱材の横方向の両端部よりも
    外方へ突出させて固定片を形成し、断熱材に縦方向のス
    リットを設け、断熱材をスリットに沿って切断可能に形
    成し、固定片の裏面及び断熱材の側面と裏面とを覆う落
    下防止シートを基板と断熱材に取り付けて床下地材を形
    成し、根太間に床下地材の断熱材をはめ込むと共に床下
    地材の固定片を根太の上面に固定して成ることを特徴と
    する床下地材の取り付け構造。
  2. 【請求項2】 床下地材に設けた断熱材の縦方向の一方
    の端部を基板の端部よりも外方へ突出させて突部を形成
    すると共に断熱材の縦方向の他方の端部に凹部を設け、
    床下地材の縦方向に他の床下地材を配設すると共に一方
    の床下地材に設けた突部に他方の床下地材に設けた凹部
    を被挿して成ることを特徴とする請求項1に記載の床下
    地材の取り付け構造。
  3. 【請求項3】 床下地材の縦方向の一方の端部に舌片を
    突出させて設けると共に床下地材の縦方向の他方の端部
    に凹溝を設け、床下地材の縦方向に他の床下地材を配設
    すると共に一方の床下地材に設けた舌片に他方の床下地
    材に設けた凹溝を被挿して成ることを特徴とする請求項
    1に記載の床下地材の取り付け構造。
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