JP4269259B2 - 加工装置、この加工装置を用いた半導体デバイスの製造方法 - Google Patents

加工装置、この加工装置を用いた半導体デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工対象物を保持する対象物保持具と、この加工対象物を加工する工具を保持する工具保持具と、対象物保持具に保持された加工対象物を工具保持具に保持された工具と接触させながら相対移動させる相対移動機構とを有して構成される加工装置に関する。本発明はまた、加工対象物が半導体ウエハであり、加工装置をこの半導体ウエハの研磨を行う研磨装置として用いられるときにおける半導体デバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような加工装置として、加工対象物としての半導体ウエハを保持具により保持し、これを加工工具である研磨工具(研磨パッド)に接触させながら相対回転移動させて半導体ウエハの表面研磨を行う研磨装置がある。このように半導体ウエハの表面研磨を行う研磨装置では、非常に精密且つ均一な研磨が要求されるため、ウエハ(加工対象物)の表面の凹凸に追従して研磨工具がその姿勢を変えるようにしたり、もしくはウエハがその姿勢を変えるようにしたりして、常に最適な加工状態を維持するような工夫がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示の研磨装置では、ウエハを保持するヘッド部に柔軟性に富んだゴムシートを用い、ゴムシートの裏面側に空気圧を作用させてこのゴムシートを介してウエハを研磨工具となる研磨パッドに押し付けるように構成させている。また、特許文献2に開示の装置では、ウエハを保持するヘッド部がボールジョイント構造を介して回転駆動軸に連結されて、ヘッド部がボールジョイント部を介して揺動自在な状態で回転駆動されるように構成されている。このようにゴムシートや、ボールジョイント構造を用いることにより、ウエハの表面凹凸に応じてその姿勢が柔軟に変化し、ウエハが研磨パッドに常に均一に接触し、均一な表面研磨を行うことができるようになっている。
【0004】
上記構成とは逆に、研磨工具側すなわち研磨パッドの姿勢を柔軟に変化させることができるようにする構成の装置も知られている(特許文献3)。この装置では、例えば、ウエハチャックにウエハがその被研磨面を上方に向けて(フェイスアップ状態で)真空吸着され、ウエハチャックとともに回転駆動される。このウエハの上方にこれと対向して研磨ヘッドが配設されており、研磨ヘッドは、ウエハの被研磨面と接触する研磨パッドを貼り付けたパッドプレートと、これを柔軟に支えるドライブプレートおよびゴムシート(ダイアフラム)と、これらに空気圧を加えるための圧力室を構成するための内部空間が形成されたヘッドハウジングとを有して構成される。ヘッドハウジングの下端外周においてドライブプレートおよびゴムシートの外周が接合され、ドライブプレートおよびゴムシートが内周部においてパッドプレートと結合されており、ヘッドハウジングの内部空間がこれらドライブプレートおよびゴムシートにより覆われて圧力室が形成されている。この結果、パッドプレートはドライブプレートを介してヘッドハウジングに支持され、且つゴムシートを介して圧力室内に圧力を均一に受ける。そして、ヘッドハウジングが回転駆動されるとドライブプレートを介してパッドプレートに回転駆動力が伝達されて全体が回転されるようになっている。
【0005】
この研磨装置を用いたウエハの研磨加工は、ヘッドハウジングを回転駆動させた状態で研磨パッドをウエハチャックに吸着保持されたウエハの被研磨面に当接させて行われ、このときヘッドハウジングは面内で横方向に移動されてウエハの全表面が均一に研磨加工される。このようにしてウエハ表面の研磨加工を行うときに、研磨パッドをウエハ表面の凹凸等に対応して柔軟にその姿勢を変化させることができるようにドライブプレートは上下方向(厚さ方向)に十分な柔軟性を有することが要求される。このドライブプレートはさらに、ヘッドハウジングの回転駆動力(加工のための駆動トルク)をパッドプレートに伝達してヘッドハウジングとともにパッドプレートを回転させることができるとともに回転中における研磨パッドとウエハとの接触抵抗回転駆動力(加工時の抵抗トルク)に対抗できるだけの強度、耐久性を有することも要求される。
【0006】
上記のようにパッドハウジングの下端外周にドライブプレートの外周が結合され、且つドライブプレートの内周にパッドプレートが係合されているため、ドライブプレートの弾性変形によりその外周に対して内周がドライブプレート面に垂直な方向に移動することによりパッドハウジングに対してパッドプレートが上下方向に移動する。すなわち、ドライブプレートにおける外周に対する内周の面垂直方向の弾性変形移動量が大きいということが、ドライブプレートが上下方向に大きな柔軟性を有するということを意味する。このようにドライブプレートに大きな上下方向の柔軟性を付与するために、従来では、例えば、図19に示すように、ドライブプレート100は薄い金属板を中心に円孔を有した円盤状に形成するとともに同心円状に位置した多数の開孔103を形成して構成されている。このようなドライブプレート100では、外周102がパッドハウジングの下端外周に結合保持された状態で、パッドプレートが結合される内周101が上下に大きく弾性変形することができ、上下に大きな柔軟性を有する。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第6,251,215号
【特許文献2】
特開平10−235555号公報
【特許文献3】
特開平11−156711号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ドライブプレートに要求される上下方向の柔軟性と、加工時の駆動もしくは抵抗トルクに対する強度、耐久性とは相反する面があり、両者を満足させることが難しいという問題がある。例えば、図19に示すように、ドライブプレート100に多数の開孔103を設けることにより上下方向の柔軟性を向上させることができるが、この開孔103を多くもしくは大きくしすぎると加工時の駆動もくしは抵抗トルクに対する強度が低下し、ドライブプレートの変形、破損が生じるという問題がある。特に、研磨加工中においてドライブプレート100の開孔103には繰り返し応力が作用するため、この繰り返し応力により疲労損傷破壊(例えば、図19に示すクラック100a等の損傷破壊)が発生するおそれもある。
【0009】
また、ドライブプレートの上下方向の柔軟性に関しては、上記のように加工中におけるウエハ表面の凹凸等に対する追従性という点の要求のみならず、次のような点からも大きな柔軟性が要求される。まず、研磨パッドをウエハ表面に押し付けて研磨加工を行うと、ウエハ表面が研磨されるとともに研磨パッド表面も摩耗して薄くなる。これに応じてドライブプレートの上下方向の変形量が大きくなり、この変形を元に戻そうとする上下方向の復元力が発生し、これが圧力室の空気圧に対して反対方向に作用し、研磨パッドとウエハ表面との接触圧が変化(低下)するという問題が生じる。このような接触圧の変化をできる限り小さくするため、ドライブプレートの上下方向の柔軟性を大きくすること、すなわち、上下方向の弾性変形に対するバネ定数を小さくすることが望まれている。
【0010】
また、このようなドライブプレートの上下方向の変形により発生する復元力の影響をできる限り小さくするため、加工開始前に研磨パッドがウエハの被研磨面と接触した状態でドライブプレートが中立位置(復元力が作用しない位置)に位置するように調整される。但し、この調整精度に限界があり、また、パッドプレート、研磨パッドの厚さのばらつき等があるため、実際には、加工開始時からドライブプレート位置が中立位置から上下方向にある程度ずれるのが避けられず、これにより加工開始時からある程度の復元力が作用するという問題がある。この問題を抑えるためにも、耐久性を満足する範囲でドライブプレートの上下方向の柔軟性を大きくすること、すなわち、上下方向の弾性変形に対するバネ定数を小さくすることが望まれている。
【0011】
また、ドライブプレートは、上下方向の柔軟性を向上させることだけではウエハ表面を高精度に研磨することができない。具体的には、研磨パッドとウエハ表面とを平行に保持し、研磨時に両者が常に密着するようにドライブプレートは傾き方向に適度な柔軟性を備える、すなわち適性な剛性を確保する必要がある。従来は、この点があまり考慮されず、ドライブプレート設計の際にはその上下方向の柔軟化に比重が置かれていた。このため、研磨ヘッドの揺動中にその研磨パッドがウエハ面からはみ出してオーバーハングした際に、ドライブプレートは、研磨パッドに作用するモーメント力を制止するために十分な復元力を付与することができず、研磨パッドが傾き、結果的にウエハのエッジ部に応力集中が生ぜしめていた。このエッジ周囲への応力集中は、一般にエッジエクスクルージョンと称され、過度の研磨領域を生じるため他の箇所と比較して極端に研磨レートが高くなり、該領域をデバイス領域としては活用できないものとさせる。特に最近普及しつつあるlow−k材のような脆弱な材料に関しては応力集中により構造自体が圧縮破壊される可能性があり、問題となっている。
【0012】
さらに、従来のドライブプレートによれば研磨パッドが所謂びびり振動を生じる場合があり、この振動が発生すると研磨工程自体の停止せざるを得ないという問題もあった。
【0013】
本発明は上記のような問題に鑑みたもので、研磨中の強度、耐久性を十分確保しながらドライブプレートの上下方向の剛性を低下させるとともに、ドライブプレートの傾き方向の適正な剛性を確保し、さらには研磨パッドの振動を抑制するるような構成の加工装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明の加工装置は、加工対象物(例えば、実施形態における基板90)を保持する対象物保持具(例えば、実施形態における基板保持テーブル95)と、加工対象物を加工する工具(例えば、実施形態における研磨パッド60が取り付けられた研磨工具50)を保持する工具保持具(例えば、実施形態における研磨ヘッド30)と、対象物保持具に保持された加工対象物を工具保持具に保持された工具と接触させながら相対移動させる相対移動機構(例えば、実施形態における支持フレーム20)とを備え、対象物保持具および/または工具保持具は、バネ性を有した略平板状の複数の支持板(例えば、実施形態におけるドライブプレート33)を並列に有して構成される。特に、複数の支持板が板厚方向に並列に重ねて配置されることが好ましい。
【0015】
すなわち、本発明の加工装置では、ドライブプレート等の支持板を上下方向(板厚方向)に複数枚重ねて用いることとしている。例えば、ドライブプレートを2枚重ねた場合について考えて見る。図3を参照すれば本発明の加工装置の加工工具(研磨工具)50周辺要素の略断面図である。加工工具50は、支持板(ドライブプレート)33に中央で支持され、このドライブプレート33を介して工具保持具(研磨ヘッド)30に装着されている。従って、ドライブプレート33が変形すると研磨工具50もこれに応じて変位する。ここで、ドライブプレート33が2枚の場合について考えれば、図4に示すように両端を固定部材33cで固定され上下並列に板バネ33a、33bを配列した平行バネと見ることができる。平行バネは、上下方向に作用する力による変位量(屈曲量)は板バネ1枚の場合に比べて2分の1となる、一方、傾き方向に作用する力に対しては板バネ1枚の場合の2分の1よりも大幅に小さくなるという性質を有する。すなわち、平行バネでは上下方向の剛性よりも傾き方向の剛性の方が大きくなる。これは板バネの枚数が増加するほど顕著になる。従って、ドライブプレートを平行バネ状態になるように複数枚並列に重ねた配列をすると、ドライブプレートの厚みや枚数をコントロールすることによって上下方向の剛性と傾き方向の剛性とを独立に操作し、所望のバランスに設定することができる。例えば任意のドライブプレートの場合、その半分の厚みのドライブプレートを2枚重ねて用いた場合比較すれば、上下方向の剛性は同じであるが、傾き方向の剛性については前者よりも後者が大幅に大きくなる。従って、本発明を利用すれば容易に傾き方向の剛性のみ増加させることができる。また、本発明の加工装置は、複数の支持板がそれぞれ所定間隔を有して板厚方向に平行に並んで配置されても良く、複数の支持板はそれぞれバネ性を獲得するための一つ以上の開孔が形成されることが好ましい。
【0016】
また、支持板(ドライブプレート)を複数枚重ねることは上述する共振によるびびり振動を抑制する、すなわち加工工具の振動抑制効果を奏することとなる。まず、傾き方向の外力による振動については、上記ドライブプレートの複数化に伴う傾き方向の高剛性化により抑制できる。さらに、ドライブプレートを複数化すれば各ドライブプレートの振動は相互に干渉し、傾き方向及び上下方向(板厚保方向)の振動を減衰することができる。従って、本発明の加工装置の支持板においては、上下に隣り合う支持板の開孔が互いにずれるようにして複数の支持板が板厚方向に重ねて配置されることが好ましい。重ね合う支持板(ドライブプレート)の開孔がずれて配置されることにより各プレートの変形状態が同位相でない場所同士が向き合うこととなるからである。また、複数の支持板のうち少なくとも二枚の支持板にはバネ性を獲得するための開孔が形成され、支持板の板厚方向から見た二枚の支持板の開孔のパターンが異なっているように構成しても良い。
【0017】
また、本発明の加工装置は、開孔の少なくとも一部が化学的除去加工により形成されていることが好ましい。このような構成の加工装置によれば、開孔が化学的除去加工により形成されているため、開孔の周囲に応力集中が発生することが抑えられ、開孔を多くもしくは大きくした上で加工時の駆動トルクおよび抵抗トルクに対する強度、耐久性を大きくすることができ、支持板の上下方向(板面に直角な方向)の柔軟性を大きくするとともに強度、耐久性を確保できる。
【0018】
なお、化学的除去加工としてはエッチング加工があり、このような化学的除去加工が行われたときの支持板の表面平均粗さが0.2a以下であることが望ましい。さらに、化学的除去加工により形成された開孔に、バレル研磨もしくはアフターエッチングにより面取り加工が施されるのが望ましい。
【0019】
また、支持板の開孔は、曲線状もしくは直線状のスリットと、スリットの端部に形成されたスリット幅より大きな直径の略円形状開口部とからなる。このような構成の加工装置によれば、各開孔がスリットの端部に円形状開口部を有して形成されているため、開孔の端部に応力集中が発生することが抑えられ、開孔を多くもしくは大きくした上で加工時の駆動トルクおよび抵抗トルクに対する強度、耐久性を大きくすることができ、支持板の上下方向(板面に直角な方向)の柔軟性を大きくするとともに強度、耐久性を確保できる。
【0020】
なお、以上の構成の加工装置において、支持板が、引っ張り強さが1000N/mm以上の材料から作られることが好ましく、この材料がオーステナイト系ステンレスであることが好ましい。
【0021】
一方、本発明に係る半導体デバイス製造方法においては、加工対象物は半導体ウエハであり、上述した構成の加工装置を用いて半導体ウエハの表面を平坦化する工程を有する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る研磨装置の代表例であるCMP装置(化学的機械的研磨装置)を図1に示している。このCMP装置1は、研磨対象物たるウエハ90をその上面側に着脱自在に吸着保持可能なウエハ保持テーブル95と、このウエハ保持テーブル95の上方位置に設けられ、ウエハ保持テーブル95上に保持されたウエハ90の被研磨面91と対向する研磨パッド60が取り付けられた研磨部材50を保持してなる研磨ヘッド30とを備えて構成されている。このCMP装置1では、研磨パッド65の寸法(直径)は研磨対象たるウエハ90の寸法(直径)よりも小さく(すなわち研磨パッド65はウエハ90よりも小径であり)、研磨パッド65をウエハ90に接触させた状態で双方を相対移動させることにより、ウエハ90の被研磨面(上面)91全体を研磨できるようになっている。
【0023】
これらウエハ保持テーブル95と研磨ヘッド30とを支持する支持フレーム20は、水平な基台21と、この基台21上にY方向(紙面に垂直な方向でこれを前後方向とする)に延びて設けられたレール(図示せず)上をY方向に移動自在に設けられた第1ステージ22と、この第1ステージ22から垂直(Z方向)に延びるように設けられた垂直フレーム23と、この垂直フレーム23上をZ方向(上下方向)に移動自在に設けられた第2ステージ24と、この第2ステージ24上から水平(X方向)に延びるように設けられた水平フレーム25と、この水平フレーム25上をX方向(左右方向)に移動自在に設けられた第3ステージ26とを有して構成されている。
【0024】
第1ステージ22内には第1電動モータM1が設けられており、これを回転駆動することにより第1ステージ22を上記レールに沿ってY方向に移動させることができる。第2ステージ24内には第2電動モータM2が設けられており、これを回転駆動することにより第2ステージ24を垂直フレーム23に沿ってZ方向に移動させることができる。また、第3ステージ26内には第3電動モータM3が設けられており、これを回転駆動することにより第3ステージ26を水平フレーム25に沿ってX方向に移動させることができる。このため、上記電動モータM1〜M3の回転動作を組み合わせることにより、第3ステージ26をウエハ保持テーブル95上方の任意の位置に移動させることが可能である。
【0025】
ウエハ保持テーブル95は基台21上に設けられたテーブル支持部27から上方に垂直に延びて設けられた回転軸28の上端部に水平に取り付けられている。この回転軸28はテーブル支持部27内に設けられた第4電動モータM4を回転駆動することにより回転されるようになっており、これによりウエハ保持テーブル95をXY面(水平面)内で回転させることができる。
【0026】
研磨ヘッド30は第3ステージ26から下方に垂直に延びて設けられたスピンドル29の下端部に取り付けられている。このスピンドル29は第3ステージ26内に設けられた第5電動モータM5を回転駆動することにより回転されるようになっており、これにより研磨ヘッド30全体を回転させて研磨パッド65をXY面(水平面)内で回転させることができる。
【0027】
続いて研磨ヘッド30は、図2に示すように、スピンドル29の下端部にボルトB1により連結部材11を介して連結された下面側に開口を有する有底円筒状のヘッドハウジング10と、ヘッドハウジング10内の上側部にボルトB2を用いて取り付けられた保持リング31と、保持リング31の下面側にボルトB3を用いて取り付けられたリング部材32と、これら保持リング31とリング部材32により外周部が挟持された円盤状のドライブプレート33と、ドライブプレート33下面側に位置して取り付けられた研磨部材50とを備えて構成される。そして、ヘッドハウジング10の開口が研磨部材50に塞がれて、ヘッドハウジング10内に圧力室H1が形成されるようになっている。
【0028】
連結部材11の中央部には、吸気口12が形成されており、スピンドル29の内部中央に貫通形成されたエア供給路80の空気がこの吸気口12を通過してヘッドハウジング10内(圧力室H1)に供給されるようになっている。なお、エア供給路80は図示しないエア供給源に繋がっており、エア供給源から供給される空気によりヘッドハウジング10内の空気圧を所望の圧力に加圧調整できるようになっている。
【0029】
ドライブプレート33は、オーステナイト系ステンレス板等の金属板から作られ、その詳細を図5に示すように、中央に円形孔33aを形成した円盤に、同心円状に並んだ多数の開孔33b、cを図示のように形成して作られている。各開孔33bは、円周方向に延びたスリット33dとこのスリット33dの両端に形成されたスリット幅より大きな直径の円形状開口部33gとから構成される。但し、最内周および最外周に形成される開孔33cはスリット33dのみから形成される。中間部の開孔33bについてはスリット33dのままでは、ウエハの研磨加工を行うときにその両端に発生する応力が大きくなるため、円形状開口部33gを設けて応力集中をなくして発生応力を小さくするためであり、一方、最内周および最外周のスリット33cについては、研磨加工中において発生する応力が小さいため、スリット33dのみの形状で足りるからである。さらに、ドライブプレート33は、上下方向(板厚方向)に2枚重ねて配列される。この2枚の配列については、後述する。
【0030】
研磨部材50は、ドライブプレート33の下面側に位置して取り付けられた円盤状の基準プレート51と、この基準プレート51の下面に真空吸着により着脱自在に取り付けられる研磨工具60とを備えて構成される。基準プレート51は、上部外径がリング部材32の内径より僅かに小さく、下部外径がヘッドハウジング10の下端におけるフランジ10aの内径(すなわち、開口の径)より若干小さい径を有する段付円盤状に形成される。そして、基準プレート51がヘッドハウジング10の開口を塞いでヘッドハウジング10内を密封状態にし、ヘッドハウジング10内に圧力室H1が形成される。
【0031】
基準プレート51の中央部上面側には、ドライブプレート33の円形孔33aよりも若干小さい半径を有する円盤状の中心部材55がボルトB4により固定されており、この中心部材55に芯合わせをされたドライブプレート33の内周部が、基準プレート51とこの基準プレート51の上面側にボルトB5により固定された固定リング56との間に挟持される。このように基準プレート51はドライブプレート33を介してヘッドハウジング10に固定されており、スピンドル29の回転駆動力がドライブプレート33を介して基準プレート51に伝達される。
【0032】
なお、基準プレート51の外周部から外方に張り出したフランジ51aの外径は、ヘッドハウジング10の下端内周部から内方に張り出したフランジ10aの内径よりも大きく形成されており、基準プレート51がヘッドハウジング10から抜け出ることがないようになっている。
【0033】
研磨工具60は、基準プレート51とほぼ同じ外径を有する円盤状のパッドプレート61と、このパッドプレート61の下面である研磨パッド取付面61aに取り付けられた円形の研磨パッド(研磨布)65とから構成される。ここで、研磨パッド65は研磨により劣化していく消耗品であるため、上記研磨パッド取付面61aに着脱自在に取り付け可能にして(例えば接着剤による)、交換作業を容易にしている。なお、研磨パッド65の下面側が、ウエハ90の被研磨面91と対向する研磨面66となっている。
【0034】
図2に示すように、基準プレート51の内部には下面側に複数の吸着開口を有する空気吸入路71が形成されており、この空気吸入路71は中心部材55側にも延びてヘッドハウジング10の圧力室H1側に開口している。この開口部にはスピンドル29のエア供給路80内を延びた吸入管72が接続されており、基準プレート51の下面側にパッドプレート61を位置させた状態でこの吸入管72から空気を吸入することにより、パッドプレート61を基準プレート51に吸着取り付けできるようになっている。ここで、パッドプレート61は基準プレート51との間に設けられたセンターピンP1と位置決めピンP2とにより芯出しと回転方向の位置決めとがなされる。
【0035】
また、エア供給路80内には図示しない研磨剤供給装置と繋がる研磨剤供給管81が延びており、スピンドル29と中心部材55との間に位置する接続具82を介して、中心部材55を貫通して設けられた流路83、センターピンP1内を貫通する流路84、パッドプレート61内に設けられた流路85および研磨パッド65に設けられた流路(図示せず)とに繋がっている。
【0036】
さて、リング部材32は、基準プレート51の上部外径より僅かに大きい内径を有するリング状に形成され、ヘッドハウジング10内に位置する基準プレート51上部の周囲を囲んで、リング部材32の内周面と基準プレート51の上部外周面との間に所定の隙間S1が生じるように構成される。そして、基準プレート51の中央上面で圧力室H1内の空気圧を受けて、ドライブプレート33の下面側に取付保持された基準プレート51、すなわち研磨部材50が上下方向(被研磨面91へ向かう方向)へ往復移動できるようになっている。
【0037】
これにより、リング部材32の内径が基準プレート51の上部外径より僅かに大きいため隙間S1の断面積が非常に小さくなり、ヘッドハウジング10内に形成された圧力室H1内の空気がこの隙間S1を通過して圧力室H1の外部へ流出することが防止されるため、ゴムシート等の密閉手段を用いずにヘッドハウジング10の内部に圧力室H1を形成することができる。そのため、ゴムシートが弾性変形してこの弾性力が基準プレート51(研磨部材50)に作用することがないことから、ヘッドハウジング10内の空気圧に対する研磨部材50(研磨パッド65)の推力の線形性を向上させることができる。そして、研磨パッド65をウエハ90に押しつける際の加圧制御におけるコントロール性能を向上させることができ、ウエハ90の加工精度を向上させることができる。
【0038】
なお、リング部材32の下面側と基準プレート51の縁部上面側との間には、隙間S1を介して圧力室H1と連通するラビリンス空間H2が形成され、ヘッドハウジング10の側部にこのラビリンス空間H2と繋がる排気通路13が形成されている。排気通路13は、ヘッドハウジング10の上面側に形成された排気口14まで延びて形成されており、ヘッドハウジング10内の空気がラビリンス空間H2から排気通路13および排気口14を通過して、ヘッドハウジング10の外部へ排出されるようになっている。
【0039】
排気口14には、ジョイント15および排気管16が取り付けられており、排気通路13がジョイント15を介して排気管16と繋がるようになっている。排気管16は、図示しない真空源に繋がっており、ヘッドハウジング10内の空気圧を所望の圧力に減圧調整できるようになっている。これより、排気口14が吸気口12とは別に形成されているため、ヘッドハウジング10内の空気圧を所望の圧力に早く減圧調整することができ、研磨パッド65をウエハ90に押しつける際の加圧制御における制御速度を向上させることができる。
【0040】
このような構成のCMP装置1を用いてウエハ90の研磨を行うには、先ずウエハ保持テーブル95の上面に研磨対象となるウエハ90を吸着取り付けし(このときウエハ90の中心はウエハ保持テーブル95の回転中心に一致させる)、電動モータM4を駆動してウエハ保持テーブル95を回転させる。次に電動モータM1〜M3を駆動して第3移動ステージ26をウエハ90の上方に位置させ、電動モータM5によりスピンドル29を駆動して研磨ヘッド30を回転させる。続いて電動モータM2を駆動して第3ステージ26を降下させ、研磨パッド65の下面(研磨面)をウエハ90の上面(被研磨面)に押し当てるようにする。
【0041】
次に、エア供給源からヘッドハウジング10内に空気を供給したり、真空源を利用してヘッドハウジング10内から空気を排出したりして、圧力室H1内の空気圧を調整しウエハ90と研磨パッド65との接触圧を所定の値に設定する。そして、電動モータM1,M3を駆動して研磨ヘッド30をXY方向(ウエハ90と研磨パッド65との接触面の面内方向)に揺動させる。このとき同時に、研磨剤供給装置より研磨剤(シリカ粒を含んだ液状のスラリー)を圧送し、研磨パッド65の下面側に研磨剤を供給させる。これにより、ウエハ90の被研磨面91は、研磨剤の供給を受けつつウエハ90自身の回転運動と研磨ヘッド30の(すなわち研磨パッド65の)回転及び揺動運動とにより研磨される。
【0042】
このようにしてウエハ90の被研磨面91の研磨を行っているときに、研磨パッド65を有する研磨部材50は、ドライブプレート33を介してヘッドハウジング10に支持されているため、ドライブプレート33の弾性変形により被研磨面91の傾きや凹凸に応じて研磨部材50の姿勢が変動し、被研磨面91の均一な研磨を行う。
【0043】
この結果、リング部材32と基準プレート51(研磨部材50)との隙間S1の断面積を小さくすることで、ヘッドハウジング10内に形成された圧力室H1内の空気がこの隙間S1を通過して圧力室H1の外部へ流出することが防止されるため、ゴムシート等の密閉手段を用いずにヘッドハウジング10の内部に圧力室H1を形成することができる。そのため、ゴムシートが弾性変形してこの弾性力が基準プレート51(研磨部材50)に作用することがないことから、ヘッドハウジング10内の空気圧に対する研磨部材50(研磨パッド65)の推力の線形性を向上させることができる。そして、研磨パッド65をウエハ90に押しつける際の加圧制御におけるコントロール性能を向上させることができ、ウエハ90の加工精度を向上させることができる。
【0044】
ここで、ドライブプレート33は2枚重ねて配列されるが(上述)、まず該プレート33単体での変形や、研磨加工中に発生する内部応力等について言及する。上述したように、ドライブプレート33は、同心円状に並んだ多数の開孔33b,33c′を有して形成されているため、その外周部33fがヘッドハウジング10の下端外周に固定された状態で、その内周部33hに上下方向(ドライブプレート面に垂直な方向)の力が作用したときにドライブプレート33の弾性変形による内周部33hの上下方向の変形量が開孔を有しない場合に比べて格段に大きくなる。すなわち、内周部33hの移動に対するドライブプレート33の弾性変形のバネ定数が小さくなる。このため、ドライブプレート33の内周部に結合されて取り付けられる研磨工具50が上下に柔軟に移動することができ、基板90の被研磨面91の傾きや、凹凸に追従して研磨工具50が上下に移動したり傾いたりして柔軟にその姿勢が変化し、被研磨面91が精度良く且つ均一に研磨される。
【0045】
但し、ドライブプレート33はスピンドル29の回転をヘッドハウジング10から研磨工具50に伝達してこれをスピンドル29と一体に回転させる役割を有しているため、この回転のための駆動トルクを伝達するための十分な強度も要求される。このため、ドライブプレート33が十分な強度が得られるように、以下のような工夫が凝らされている。
【0046】
まず、研磨剤には強酸、強アルカリなどの研磨液が含まれており、ドライブプレート33がこれら研磨液に曝される可能性がある。特に、メンテナンス時においてドライブプレート33が取り外されるようなときに研磨液の飛沫が付着したりし、錆、腐食が発生するおそれがある。このような錆、腐食はドライブプレート33の耐久性を低下させるだけでなく、生じた錆が基板(ウエハ)90や、研磨装置構成部品を汚染する問題もある。このようなことから、ドライブプレート33はステンレス系(SUS系)材料から作られており、ステンレス系材料でも、マルテンサイト系よりもさらに耐腐食性に優れたオーステナイト系ステンレス材が適している。耐力やバネ性の観点から見ればステンレス系材料よりも優れた材料はあるが(例えば、ベリリウム銅など)、このような材料は防錆のためのメッキ処理が必要とされるが、一般に、金属に防錆を目的としてメッキ処理を施すと水素脆性等により耐力、バネ性が低下するという問題がある。さらに、メッキ剥離の可能性の問題や、コスト、信頼性を考え合わせると、ステンレス系が最も適している。
【0047】
ドライブプレート33は図5に示すように、多数の開孔33b、cが形成されて作られるのであるが、このような開孔33b、cの形成は、従来、レーザー加工、プレス加工により行われていた。ここで、ステンレス材料は冷間圧延率が高いが一般的に焼き入れによる材料強度向上が期待できないため、冷間圧延時の圧縮加工により硬度および引っ張り強度を高めている。つまり、圧縮力によって歪み応力を結晶組織内に封じ込めて材料強度を向上させている。このようなステンレス材料にレーザー加工により開孔33b、cを形成してドライブプレート33を作った場合、レーザー加工熱を受けた切断面はアニール(焼きなまし)された状態になり封じ込められた歪み応力が開放され、切断面の強度が低下するという問題がある。さらに、レーザー加工による切断面は細かな凹凸が多い荒れた加工面となり、応力集中が発生しやすく、特に疲労強度が低下するという問題がある。一方、プレス加工により開孔33b、cを形成した場合には、レーザー加工のような熱による応力開放ということはないが、切断面にバリ、ダレが発生するとともに多数の細かな凹凸が存在するため、応力集中が発生し、強度低下(特に、疲労強度低下)が生じるという問題がある。
【0048】
このようなことから、本発明においては、ステンレス材料の板材を化学的除去加工(例えば、エッチング加工)により、円盤状で、中央に円形孔33aを有し、且つ多数の開孔33b、cを有する図5に示す形状に加工してドライブプレート33を作っている。このようにエッチング加工等の化学的除去加工を行うと疲労強度が向上するので、同一形状のドライブプレートであっても、従来のレーザー加工もしくはプレス加工により作られたドライブプレートより長い寿命が得られる。
【0049】
これを確認するため、本発明者はSUS304−CSP−Hステンレス材料から図6に示すような切り欠き部111を有する矩形状のテストピース110を作成し、両端に引っ張り繰り返し加重Fを加えたときの疲労寿命を試験した。このときの疲労破壊は切り欠き部111を通る面112において発生するため、この面112に作用する等価応力振幅σeqと繰返数N(疲労寿命)との試験結果に基づくS−N曲線を図7に示している。この図において線Aはテストピース110をエッチング加工により作った場合の試験結果を示し、線Bはレーザー加工により作った場合の試験結果を示している。この結果から分かるように、同一材料で同一形状であっても、エッチング加工で作った方が長い寿命が得られる。なお、等価応力振幅σeqとは、例えば、図8に示すように、平均応力σmが作用した状態で振幅σaの応力が作用したときに、平均応力σmが零となるときに等価寿命が得られる応力振幅σeqを意味し、次の式(1)により求まる値である。
【0050】
【数1】
σeq = σa/{1−(σm/σB)} ・・・(1)
但し、σBは引っ張り強度
【0051】
本発明者はさらに、図6に示す形状のテストピースを、材料を相違させてレーザー加工により作った場合についての疲労寿命比較試験も行った。その結果に基づくS−N曲線を図9に示しており、この図において線Cは上記と同様にSUS304−CSP−Hステンレスからレーザー加工により作られたテストピースの試験結果を示し、線DはSUS301−CSP−EHステンレスからレーザー加工により作られたテストピースの試験結果を示している。この結果から分かるように、SUS301の方がSUS304より長い寿命が得られる。
【0052】
以上説明したように、エッチング加工の場合には加工熱による歪みの開放が無いため、加工面の強度低下の問題がなく、且つ加工面が滑らかで凹凸が小さいため応力集中が生じにくく、上記のような高い寿命が得られる。とろこで、エッチング加工の場合には、開孔部の角部(稜線部)が鋭く、断面が尖った直角形状となるので、何らかの衝撃を受けて角部が欠損して凹凸が形成されるという可能性がある。このため、このドライブプレート33においては、エッチング加工により開孔33b、cを形成した後、マスク部を全て剥がして再度全表面をエッチング液に曝すアフターエッチングを行って、角部を丸くしている。なお、アフターエッチングに代えてバレル研磨を行っても良い。
【0053】
また、ドライブプレート33の疲労寿命という見地から、ドライブプレート33の表面を滑らかにして応力集中を起こす凹凸をできる限り除去することが望ましい。このため、本実施形態のドライブプレート33においては、表面粗さRa<0.2aとなるようにドライブプレート33の表面が鏡面仕上げ加工されており、これにより、疲労強度が一層高められている。
【0054】
ところで、材料の引張強度と引張圧縮疲労限との関係は、炭素鋼および構造用合金について、図10に示すように、線EおよびFに挟まれたハッチングを施す領域内の相関関係があることが知られている。この関係から分かるように、引っ張り強さが100Kg/mm2(約1000N/mm2)付近までは引張強度と引張圧縮疲労限とは強い正の相関関係が認められるが、これ以上の引っ張り強さでは相関関係が低下している。つまり、100Kg/mm2(約1000N/mm2)以下の引っ張り強さの材料を使用すると疲労限が引っ張り強さに応じて変化するが、100Kg/mm2(約1000N/mm2)以上の引っ張り強さの材料を使用すれば常に最大の疲労寿命が得られる。このことから、本実施形態においては、引っ張り強さが100Kg/mm2(約1000N/mm2)以上のオーステナイト系ステンレス材料からドライブプレート10を作っている。なお、図9の試験に用いたSUS301およびSUS304ステンレスはともに100Kg/mm2(約1000N/mm2)以上の引っ張り強さを有している。
【0055】
以上のようなことから、ドライブプレート33は、SUS301−CSP−EHステンレスをエッチング加工して図5のごとき形状に形成し、さらにアフターエッチングし、表面粗さは0.2a以下となるように鏡面仕上げすることが好ましい。但し、本発明に係るドライブプレートはこれに限られるものではなく、SUS304ステンレスをエッチングして作るなど、種々の形態が考えられ、具体的な形状については、後に例示する。
【0056】
次に、ドライブプレート33の重ね合わせについて説明する。上述のドライブプレート33は、開孔の周囲の応力集中発生を抑えることができ、開孔を多くもしくは大きくした上で加工時の駆動トルクおよび抵抗トルクに対する強度、耐久性を大きくすることができ、支持板の上下方向(板面に直角な方向)の柔軟性を大きくする(剛性を低下させる)とともに強度、耐久性を確保できる点で効果的である。しかしながら、ドライブプレート33単体において、上下方向(板厚方向)の剛性低下を狙う場合には単純に開孔の数や大きさの増加させる、又は板厚を薄くすることで対処せざるを得ず、ドライブプレート33の上下方向の剛性低下が同時に該プレート33の傾き方向の剛性低下にも繋がっていた。詳細には、スリット等の開孔で柔軟性を確保したドライブプレート33の場合、ドライブプレート33の上下方向(板厚方向)及び傾き方向のいずれも微小変形範囲の線形領域では、ほぼ板厚の3乗で変化することがわかってきた。これは、図11(a)、(b)に示すように上下方向の変形と傾き方向の変形との両者とも、各開孔(スリット)間のブリッジ部分が屈曲することでなされており、変形成分が同じであるためと考えられる。従って、ドライブプレート33をこれ1枚で構成するとすれば、上下方向(板厚方向)の低剛性しながら同時に、傾き方向の剛性を所定範囲に維持することは困難であり、上述するように研磨ヘッド30がドライブプレート33を介して保持する研磨工具60(特に研磨パッド65)は、その揺動中にウエハ表面91からはみ出してオーバーハングした場合に研磨工具60の傾きを復元することができず、ウエハのエッジ周囲へ応力が集中することとなる。
【0057】
本発明においては、この問題を解決すべくドライブプレート33を少なくとも2枚重ねて構成することとしている。ドライブプレートを2枚ずらして重ねると、上下方向及び傾き方向の各方向の剛性は単純に2倍になるのではなく、傾き方向に関しては平行バネ効果(前述)により+αの剛性が備わることとなる。その結果、重ねるドライブプレート33の上下方向(板厚方向(加圧方向))の剛性と傾き方向の剛性を独立に操作し、所望のバランスに設定することができる。さらに、例えば、ドライブプレートの2枚化により上下方向の剛性が増加して、研磨パッド65の磨耗に伴う圧力変化の許容範囲が超えてしまう場合には、許容範囲にある1枚分のドライブプレート33の厚みを半分にしたプレートを2枚重ねて使用すれば、上下方向の剛性を同じに維持しながら傾き方向の剛性を大きくすることができ、結果的に研磨工具60の傾き方向を防止することができる。
【0058】
また、ドライブプレート33を2枚重ねることは、上述する研磨時のびびり振動を抑制することにも効果的である。2枚のドライブプレート33は図1にいうXY平面内で所定角度の回転分ずらして重ねられる。ここで言う所定角度とはドライブプレートの円周方向同心円上に配置されたスリットの数に応じて設定される。具体的には図5のドライブプレート33では同心円上にスリット33dが3つ設けられているため、一周に3波長分の振動があることとなり、1波長が360°÷3波長=120°であり、120°÷2=60°(半波長)ずらして2枚のドライブプレート33を配置すると振動の山と谷とが重なり、両プレート同士が干渉し、減衰効果を奏することとなる。ここで図12、13を参照すれば、図5と同様のドライブプレート33´であってスリットが1周に5つ存在するものを2枚ずらして傾き方向に変形させた例を示している。この場合、ドライブプレート33´同士は上記計算方法により算出された所定角度36°ずれており(360°÷5波長÷2)、36°ずらされた図12のドライブプレーと33´と図13のドライブプレート33´との振動は互いに干渉し、減衰することとなる。換言すれば、2枚のドライブプレート33の向かい合う位置での振動が逆位相に近づくように配置すれば、びびり振動を抑制することができる。
【0059】
上述する説明では図3又はこれに類似する図12、13のドライブプレート33、33´について例示してきたが、他の形状のドライブプレートを採用することもできる。特にドライブプレート1枚で構成される従来式の場合には採用できなかったものが複数枚重ねる場合には採用できる。なお、ここで例示する2つのドライブプレート333、433の加工方法、材質については上述する図5のドライブプレート33についての説明を参照すれば理解されよう。
【0060】
図14を参照すれば多数のスパイラル溝333aが付与されたドライブプレート333が示されている。このプレート333は1本の溝333aが非常に長くとることができるため、上下方向(紙面方向)の剛性を極めて低くすることができるという利点がある。その反面、図14に示すW方向の回転力が作用した場合には、ブリッジ部分が容易に座屈してしまい、結果として1枚のドライブプレートで構成される従来のものでは使用することができなかった。一方、図14に示すドライブプレート333はW方向と反対方向の回転力には強いという性質を有する。従って、本発明のように2枚重ねあわす方法と採用すれば、図15に示すような図14のスパイラル溝333aと逆巻きのスパイラル溝333bを有するドライブプレート333と重ねあわすことで、いずれの方向の回転力が作用しても2枚のうちの一方の剛性が高く座屈を回避することができる。
【0061】
さらに、図14、15に示すスパイラル溝333a付きのドライブプレート333の変形例として図16、17に示すドライブプレート433も採用可能である。なお、図16、17のドライブプレート433は、それぞれ図14、15のドライブプレート333に相当する。
【0062】
次に、本発明に係る半導体デバイスの製造方法の実施例について説明する。図18は半導体デバイスの製造プロセスを示すフローチャートである。半導体製造プロセスをスタートすると、まずステップS200で次に挙げるステップS201〜S204の中から適切な処理工程を選択し、いずれかのステップに進む。
【0063】
ここで、ステップS201はウエハの表面を酸化させる酸化工程である。ステップS202はCVD等によりウエハ表面に絶縁膜や誘電体膜を形成するCVD工程である。ステップS203はウエハに電極を蒸着等により形成する電極形成工程である。ステップS204はウエハにイオンを打ち込むイオン打ち込み工程である。
【0064】
CVD工程(S202)もしくは電極形成工程(S203)の後で、ステップS205に進む。ステップS205はCMP工程である。CMP工程では本発明による研磨装置により、層間絶縁膜の平坦化や半導体デバイス表面の金属膜の研磨、誘電体膜の研磨等が行われ、ダマシン(damascene)プロセスが適用されることもある。
【0065】
CMP工程(S205)もしくは酸化工程(S201)の後でステップS206に進む。ステップS206はフォトリソグラフィ工程である。この工程ではウエハへのレジストの塗布、露光装置を用いた露光によるウエハへの回路パターンの焼き付け、露光したウエハの現像が行われる。さらに、次のステップS207は現像したレジスト像以外の部分をエッチングにより削り、その後レジスト剥離が行われ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くエッチング工程である。
【0066】
次に、ステップS208で必要な全工程が完了したかを判断し、完了していなければステップS200に戻り、先のステップを繰り返してウエハ上に回路パターンが形成される。ステップS208で全工程が完了したと判断されればエンドとなる。
【0067】
本発明による半導体デバイス製造方法では、CMP工程において本発明にかかる研磨装置を用いているため、ウエハの加工精度および歩留まりが向上する。これにより、従来の半導体デバイス製造方法に比べて低コストで半導体デバイスを製造することができるという効果がある。なお、上記半導体デバイス製造プロセス以外の半導体デバイス製造プロセスのCMP工程に本発明による研磨装置を用いても良い。また、本発明による半導体デバイス製造方法により製造された半導体デバイスは、歩留まりが高く低コストの半導体デバイスとなる。
【0068】
なお、上述する本発明の加工装置の実施形態ではCMP装置においてドライブプレートの複数枚化や化学的除去加工によるスリットパターンの形成について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、工具と加工対象物との間の相対的位置追従性を要求する他の加工装置についても本発明の技術的思想の下、容易に転用できることが当業者にとって明白であろう。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、加工装置の支持板(ドライブプレート)を複数枚並列配置することにより、「トルクや揺動方向に対する剛性と耐久性」を確保しながら、その「上下方向(板厚方向)への低剛性化」と、「傾き方向への適性な剛性確保」とを同時に達成することが可能である。また、本発明の加工装置によれば、工具と工具保持具との構成において生じる所謂びびり振動を抑制することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工装置の代表例としてのCMP装置を示す正面図である。
【図2】上記CMP装置を構成する研磨ヘッドの第一実施形態の断面図である。
【図3】研磨ヘッドの略断面図である。
【図4】2枚重ねられたドライブプレートの構造を平行バネとして模した略図である。
【図5】研磨ヘッドに用いられるドライブプレートの一例の平面図である。
【図6】図7および図8に示すS−N曲線を求めたテストピース形状を示す斜視図である。
【図7】図6に示すテストピースをSUS304ステンレスからレーザ加工およびエッチング加工して作った場合のS−N曲線を示すグラフである。
【図8】等価応力振幅σeqと平均応力σmおよび繰り返し応力振幅σaとの関係を説明するためのグラフである。
【図9】図6に示すテストピースをSUS304およびSUS301ステンレスからレーザ加工して作った場合のS−N曲線を示すグラフである。
【図10】引っ張り強さと疲れ限度との関係を示すグラフである。
【図11】図3のドライブプレートに類似するドライブプレートの上下方向及び傾き方向の変形の様子を示した解析図である。
【図12】2枚で構成されたドライブプレートの一方の変形状態を示す図である。
【図13】2枚で構成されたドライブプレートの他方の変形状態を示しており、図11のドライブプレートを回転方向に36°ずらした状態で配列された様子を示す図である。
【図14】2枚で構成され多数のスパイラル溝が設けられたドライブプレートの一方を示す図である。
【図15】2枚で構成され多数のスパイラル溝が設けられたドライブプレートの他方を示しており、図14のドライブプレートと反対巻きにスパイラル溝が形成された様子を示す図である。
【図16】図14のドライブプレートの変形例を示す図である。
【図17】図15のドライブプレートの変形例を示す図である。
【図18】半導体デバイスの製造プロセスを示すフローチャートである。
【図19】従来のドライブプレートの形状を示す平面図である。
【符号の説明】
1 CMP装置(加工装置)
10 ヘッドハウジング
11 連結部材
12 吸気口
14 排気口
30 研磨ヘッド
32 リング部材
33 ドライブプレート
50 研磨部材
51 基準プレート
65 研磨パッド
66 研磨面
90 ウエハ(研磨対象物)
91 被研磨面
95 ウエハ保持テーブル(対象物保持具)
333 ドライブプレート
433 ドライブプレート

Claims (10)

  1. 加工対象物を保持する対象物保持具と、前記加工対象物を加工する工具を保持する工具保持具と、前記対象物保持具に保持された加工対象物を前記工具保持具に保持された工具と接触させながら相対移動させる相対移動機構とを備え、
    前記対象物保持具および/または前記工具保持具は、バネ性を有した略平板状の複数の支持板を並列に有して構成され、
    前記複数の支持板にはそれぞれ前記バネ性を獲得するための一つ以上の開孔が形成され、上下に隣り合う前記支持板の開孔が互いにずれるようにして前記複数の支持板が板厚方向に並列に重ねて配置されることを特徴とする加工装置。
  2. 加工対象物を保持する対象物保持具と、前記加工対象物を加工する工具を保持する工具保持具と、前記対象物保持具に保持された加工対象物を前記工具保持具に保持された工具と接触させながら相対移動させる相対移動機構とを備え、
    前記対象物保持具および/または前記工具保持具は、バネ性を有した略平板状の複数の支持板を並列に有して構成され、
    前記複数の支持板がそれぞれ、板厚方向に並列に重ねて、もしくは所定間隔を有して板厚方向に平行に並んで配置されており、
    前記複数の支持板のうち少なくとも二枚の支持板には前記バネ性を獲得するための開孔が形成され、前記支持板の板厚方向から見た前記二枚の支持板の前記開孔のパターンが異なっていることを特徴とする加工装置。
  3. 前記開孔の少なくとも一部が化学的除去加工により形成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載の加工装置。
  4. 前記化学的除去加工がエッチング加工であることを特徴とする請求項3に記載の加工装置。
  5. 前記化学的除去加工が行われたときの前記支持板の表面平均粗さが0.2a以下であることを特徴とする請求項3もしくは4に記載の加工装置。
  6. 前記化学的除去加工により形成された前記開孔に、バレル研磨もしくはアフターエッチングにより面取り加工が施されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の加工装置。
  7. 前記開孔が、曲線状もしくは直線状のスリットと、前記スリットの端部に形成された前記スリット幅より大きな直径の略円形状開口部とからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の加工装置。
  8. 前記支持板が、引っ張り強さが1000N/mm以上の材料から作られることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の加工装置。
  9. 前記材料がオーステナイト系ステンレスであることを特徴とする請求項8に記載の加工装置。
  10. 前記加工対象物は半導体ウエハであり、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の加工装置を用いて前記半導体ウエハの表面を平坦化する工程を有することを特徴とする半導体デバイス製造方法。
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