JP4268905B2 - フラバノン化合物の製造方法 - Google Patents

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本発明は、フラバノン化合物の製造方法に関するものである。より詳しくは、プロポリンA(propolin A)、ニムフェオール(nymphaeol)−A及びB並びにイソニムフェオール−B(isonymphaeol-B)の製造方法に関するものである。
従来より、非特許文献1及び2には、プロポリス又はオオバギを原料として、フラバノン化合物の一種であるプロポリンAやニムフェオール−Cが得られていることが開示されている。
C.N,Chen, C.L.Wu, H.S.Shy, J.K.Lin、台湾産プロポリス由来の細胞毒性を有するプレニルフラバノン類(Cytotoxic prenylflavanones from Taiwanese propolis)、J.Nat.Prod., 66, 503-506, 2003. M.H.Tseng, C.H.Chou, Y.M.Chen and Y.H.Kuo、マハング落葉由来のアレロパシー作用を有するプレニルフラバノン類(Allelopathic prenylflavanones from the fallen leaves of Macaranga tanarius)、J.Nat.Prod., 64, 827-828, 2001.
この発明は、本発明者らによる鋭意研究の結果、オオバギが従来報告されているフラバノン化合物以外のフラバノン化合物を含有していることを見出したことによりなされたものである。その目的とするところは、フラバノン化合物の製造が容易なフラバノン化合物の製造方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、請求項1に記載のフラバノン化合物の製造方法は、下記化1、化2、化3又は化4に示される構造を有するフラバノン化合物の製造方法であって、オオバギを原料として前記フラバノン化合物を精製することを要旨とする。
Figure 0004268905
Figure 0004268905
Figure 0004268905
Figure 0004268905
請求項2に記載の発明のフラバノン化合物の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記原料をエタノール抽出する抽出工程と、該抽出工程により得られるエタノール抽出物からフラバノン化合物を分離する分離工程とを備えることを要旨とする。
請求項3に記載の発明のフラバノン化合物の製造方法は、請求項2に記載の発明において、前記分離工程は、疎水性担体を用いた逆相クロマトグラフィーによりエタノール抽出物からフラバノン化合物を分離する工程であることを要旨とする。
本発明のフラバノン化合物の製造方法によれば、フラバノン化合物の製造が容易である。
実施形態の第1のフラバノン化合物は、下記化5に示される構造を有するプロポリンA(5,7,3',4'-tetrahydroxy-2'-(7''-hydroxy-3'',7''-dimethyl-oct-2''-enyl)-flavanone)である。
Figure 0004268905
この第1のフラバノン化合物は、分子式C25307、分子量442、融点91〜94℃である。このフラバノン化合物はエリオディクティオール(Eriodictyol)と類似した構造的特徴を有しているが、2’位に7''-hydroxy-3'',7''-dimethyl-oct-2''-enyl基を備えていることからエリオディクティオールよりも親油性が高い。
実施形態の第2のフラバノン化合物は、下記化6に示される構造を有するニムフェオール−B(5,7,3',4'-tetrahydroxy-2'-geranylflavanone)である。
Figure 0004268905
この第2のフラバノン化合物は、分子式C25286、分子量424、融点80〜83℃である。このフラバノン化合物はエリオディクティオールと類似した構造的特徴を有しているが、2’位にゲラニル基を備えていることからエリオディクティオールよりも親油性が高い。
実施形態の第3のフラバノン化合物は、下記化7に示される構造を有するイソニムフェオール−B(5,7,3',4'-tetrahydroxy-5'-geranylflavanone)である。
Figure 0004268905
この第3のフラバノン化合物は、分子式C25286、分子量424、融点123〜126℃である。このフラバノン化合物はエリオディクティオールと類似した構造的特徴を有しているが、5’位にゲラニル基を備えていることからエリオディクティオールよりも親油性が高い。
実施形態の第4のフラバノン化合物は、下記化8に示される構造を有するニムフェオール−A(5,7,3',4'-tetrahydroxy-6-geranylflavanone)である。
Figure 0004268905
この第4のフラバノン化合物は、分子式C25286、分子量424、融点172〜175℃である。このフラバノン化合物はエリオディクティオールと類似した構造的特徴を有しているが、6位にゲラニル基を備えていることからエリオディクティオールよりも親油性が高い。
これら第1から第4のフラバノン化合物は高い抗酸化作用、抗菌作用及び抗腫瘍作用を有しており、飲食品や医薬品を始めとする様々な用途に利用することができる。さらに、各フラバノン化合物は、エリオディクティオールやナリンゲニンと同様な用途に利用される他、エリオディクティオールやナリンゲニンよりも親油性が高いことを利用した様々な用途に利用される。
第1から第4のフラバノン化合物はいずれもオオバギの植物個体内に含まれている。このため、第1から第4のフラバノン化合物は、オオバギを原料としてフラバノン化合物を精製することにより得られる。即ち、第1から第4のフラバノン化合物はオオバギを原料とし、該原料からフラバノン化合物を含む抽出物を抽出する抽出工程を行った後、この抽出物からフラバノン化合物を分離する分離工程を行うことにより得られる。オオバギはマカランガ タナリウス(Macaranga tanarius)とも呼ばれ、トウダイグサ科オオバギ属に属する常緑広葉樹(雌雄異株)である。オオバギは沖縄、台湾、中国南部、マレー半島、フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイ等の東南アジア、オーストラリア北部等に生育している。原料は、オオバギの器官やその構成成分から構成されている。原料は、単独の器官又は構成成分から構成されてもよいし二種以上の器官や構成成分から構成されてもよいが、各フラバノン化合物の含有量が高いために、葉、茎、幹又は実を含むのが好ましい。
さらに、原料は、第1のフラバノン化合物を製造するときにはその含有量が特に高いために葉柄又は茎の先端部から構成されるのが好ましく、第2又は第4のフラバノン化合物を製造するときには葉身、葉柄又は茎の先端部から構成されるのが好ましい。さらに、原料は、第3のフラバノン化合物を製造するときには葉身から構成されるのが好ましい。茎の先端部は茎の成長点及び葉芽を含んでおり、葉身に比べて柔らかい。原料の形態は、採取された状態、採取された後に粉砕、破砕又はすり潰された状態等が挙げられるが、抽出物の抽出効率が高いために、採取された後にすり潰された状態が好ましい。
抽出工程は、抽出物の抽出が容易なために、エタノール抽出により行われるのが好ましい。エタノール抽出では、原料からエタノールに対する溶解性を示すものがエタノール抽出物として抽出される。エタノール抽出では、原料からエタノール抽出物をエタノール中に抽出した後、原料とエタノールとを分離する固液分離が行われる。この固液分離により、エタノール抽出物はエタノールに溶解された状態、即ちエタノール抽出液として得られる。固液分離は膜分離や遠心分離等により行われるのが好ましい。分離工程は、エタノール抽出物からのフラバノン化合物の分離が容易なために、疎水性担体を用いた逆相クロマトグラフィーにより行われるのが好ましい。
従って、実施形態の第1から第4のフラバノン化合物の製造方法は、それらを含有し、かつプロポリスに比べて調達が容易なオオバギを原料としているために、プロポリスを用いたときに比べて原料を容易に調達することができる。さらに、オオバギは、起源植物の種類等の変化に伴いフラバノン化合物の含有量が大きく変化するプロポリスに比べて、原料中のフラバノン化合物の含有量を容易に安定させることができる。このため、第1から第4のフラバノン化合物の製造方法は、フラバノン化合物の製造が容易である。
次に、実施例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
<フラバノン化合物の単離>
沖縄産プロポリス原体50gにエタノール500mlを加え、数分間超音波処理を行い一晩室温(25℃)で撹拌した後、ろ過を行って残留物を取除いた。ここで、前記沖縄産プロポリス原体としては、沖縄県那覇市を産地とするものを用いた。次に、得られたエタノール抽出液を減圧濃縮することにより、沖縄産プロポリス原体のエタノール抽出物(以下、PEEPという。)39.73gを得た。続いて、前記PEEPを以下の条件のカラムクロマトグラフィーにて(1)〜(11)の画分に分画した。
カラム管:ガラスカラム 5.0×45cm
充填材:シリカゲル 約590cm3
溶出溶媒: (1) ヘキサン:酢酸エチル=90:10( 350ml)
(2) ヘキサン:酢酸エチル=80:20( 220ml)
(3) ヘキサン:酢酸エチル=70:30( 250ml)
(4) ヘキサン:酢酸エチル=60:40(1000ml)
(5) ヘキサン:酢酸エチル=50:50( 200ml)
(6) ヘキサン:酢酸エチル=40:60( 100ml)
(7) ヘキサン:酢酸エチル=30:70( 100ml)
(8) ヘキサン:酢酸エチル=20:80( 100ml)
(9) ヘキサン:酢酸エチル=10:90( 100ml)
(10) 酢酸エチル(200ml)
(11) メタノール(700ml)
次に、各画分を下記HPLC条件1で分析したところ、(4)及び(6)〜(9)の画分に合計9つの主要成分が含まれていることが確認された。
HPLC条件1
カラム : Shiseido Capcell Pak ODS UG-120 (4.6×150mm)
溶媒 : A:水(2%酢酸)、B:アセトニトリル(2%酢酸)
溶出条件: 0-60min(グラジエント溶出;A:B=80:20 → A:B=20:80)
流速 : 1ml/min
検出 : UV280nm
次に、(6)〜(9)の各画分を用いて下記HPLC条件2にて分取を行い、化合物1、2、3及び4を単離した。さらに、化合物1及び2については下記HPLC条件3にて精製を行い、化合物3及び4については下記HPLC条件4にて精製を行った。
HPLC条件2
カラム: YMC-Pack R&D ODS (20×250mm)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=45:55
流速 : 9ml/min
検出 : UV280nm
HPLC条件3(HPLC条件2と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=50:50
流速 : 8ml/min
HPLC条件4(HPLC条件2と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=40:60
また、画分(4)を用いて下記HPLC条件5にて分取を行い、化合物5、6、7、8及び9を単離した。さらに、化合物5及び6については下記HPLC条件6にて精製を行い、化合物7及び8については下記HPLC条件7にて精製を行い、化合物9については下記HPLC条件8にて精製を行った。
HPLC条件5
カラム: YMC-Pack R&D ODS (20×250mm)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=40:60
流速 : 9ml/min
検出 : UV280nm
HPLC条件6(HPLC条件5と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=35:65
HPLC条件7(HPLC条件5と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=35:65
流速 : 8ml/min
HPLC条件8(HPLC条件5と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=20:80
<各化合物の同定>
前記化合物1〜9のそれぞれについて、1H−NMR、13C−NMR、MS、IR、UVスペクトル等を測定することにより構造解析を行った。その結果、化合物1はプロポリンAであり、化合物2は5,7,3',4'-tetrahydroxy-5'-(7''-hydroxy-3'',7''-dimethyl-oct-2''-enyl)-flavanoneであり、化合物3は5,7,3',4'-tetrahydroxy-6-(7''-hydroxy-3'',7''-dimethyl-oct-2''-enyl)-flavanoneであることが判明した。さらに、化合物4は5,7,4'-trihydroxy-3'-(7''-hydroxy-3'',7''-dimetyl-oct-2''-enyl)-flavanoneであり、化合物5はニムフェオール−Bであり、化合物6はイソニムフェオール−Bであることが判明した。加えて、化合物7はニムフェオール−Aであり、化合物8は5,7,4'-trihydroxy-3'-geranylflavanoneであり、化合物9はニムフェオール−C(5,7,3',4'-tetrahydroxy-6-(3''',3'''-dimethylallyl)-2'-geranylflavanone)であることが判明した。
<植物の成分分析>
沖縄県那覇市首里金城町内において4月にオオバギの葉、茎、幹及び実を採取した後、それらを一つにまとめて細かく刻むとともに乳鉢ですり潰して原料を得た。次いで、原料0.1gに対して1mlの割合でエタノールを加えた後、約1週間室温暗所で放置してエタノール抽出を行いエタノール抽出液を得た。続いて、エタノール抽出液を乾固してオオバギのエタノール抽出物(以下、OEEPという。)を得た後、エタノールを加えて試料溶液(OEEPの濃度:20mg/ml)を調製した。次に、試料溶液をフィルターろ過(フィルターの孔径:0.45μm)して残留物を取除いた後、下記Photo Diode Array-HPLC(PDA−HPLC)条件で分析した。一方、前記オオバギの代わりとしてシロバナセンダンソウ(Bidens pilosa L. var. minor Scheff.)、シークワーサー(Citrus depressa Hay)若しくは前記沖縄産プロポリス原体を用い前記と同様にして分析を行った。各HPLCクロマトグラムを図1に示す。
また、前記各試料溶液について、UVスペクトル及び下記LC/MS条件1によるMSの測定を行った。加えて、前記OEEP1mg当りの化合物1及び5〜7の含有量(μg/mg)をAlCl3法に従って測定した。
PDA−HPLC条件
カラム : Shiseido Capcell Pak ODS UG-120 (4.6×250mm)
溶媒 : A:水(2%酢酸)、B:アセトニトリル(2%酢酸)
溶出条件: 0-60min(グラジエント溶出;A:B=80:20→A:B=20:80)
流速 : 1ml/min
検出 : UV280nm
注入量 : 10μl
温度 : 30℃
LC/MS条件1
・LC条件
カラム : Shiseido Capcell Pak C18 UG-120 (4.6×250mm)
溶媒 : A:水(2%酢酸)、B:アセトニトリル(2%酢酸)
溶出条件: 0-60min(グラジエント溶出;A:B=80:20→A:B=20:80)
流速 : 200μl/min
検出 : UV280nm
注入量 : 5μl
温度 : 30℃
・MS条件
走査方式:MS
イオン源:ESI
極性:負
シースガス(sheath gas):70arb(N2
スプレー電圧(spray voltage):5kV
キャピラリー温度:260℃
キャピラリー電圧:−10V
この結果、UVスペクトル及びMSのデータは示さないが、図1に示すように、オオバギには化合物1及び5〜9が含有され、シロバナセンダンソウ及びシークワーサーには各化合物が含有されていないことが明らかとなった。さらに前記OEEP1mg当りの含有量は、化合物1が48.7μg/mg、化合物5が62.9μg/mg、化合物6が5.2μg/mg及び化合物7が20.3μg/mgであった。化合物1及び5〜7がオオバギに含有されていることは、本研究において初めて明らかとなった。さらに、分離工程として、前記<フラバノン化合物の単離>と同様の方法でOEEPの分画及び分取を行うことにより、各フラバノン化合物を単離することができた。
<オオバギの成分分析>
沖縄県那覇市首里金城町内において10月にオオバギの葉身、茎の先端部、葉柄、茎(先端部以外の部分)及び幹を採取した。次いで、茎及び幹を一つにまとめた以外は各構成成分を別々に分けた状態で各々を細かく刻むとともに乳鉢ですり潰し、特定の器官又は構成成分からなる原料を得た。続いて、各原料について、前記<植物の成分分析>と同様にしてそれぞれエタノール抽出物を得るとともにその分析を行った。一方、前記各エタノール抽出物の代わりに、前記PEEP又はOEEPを用い前記と同様にして分析を行った。また、前記分析における各試料液について、UVスペクトル及び下記LC/MS条件2によるMSの測定を行った。加えて、各エタノール抽出物1mg当りの化合物5の含有量(μg/mg)をAlCl3法に従って測定した。各HPLCクロマトグラムを図2に示す。尚、図2における各数字は図1と同じ凡例を示す。
LC/MS条件2(LC/MS条件1と異なる条件のみを示す。)
・LC条件
溶媒 : A:水(0.1%ギ酸)、B:アセトニトリル(0.1%ギ酸)
溶出条件: 0-10min(グラジエント溶出;A:B=70:30→A:B=30:70)
10-40min(グラジエント溶出;A:B=30:70→A:B=10:90)
この結果、図2に示すように、化合物1は茎の先端部及び葉柄に多く含有され、化合物5及び7は葉身、茎の先端部及び葉柄に多く含有されていることが明らかとなった。さらに、化合物6は葉身に多く含有されていることが明らかとなった。また、各エタノール抽出物1mg当りの化合物5の含有量は、葉身のエタノール抽出物で59.7μg/mg、茎の先端部のエタノール抽出物で20.1μg/mg及び葉柄のエタノール抽出物で4.4μg/mgであった。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 前記化1に示される構造を有するフラバノン化合物の製造方法であって、オオバギの葉柄又は茎の先端部を原料として前記フラバノン化合物を精製することを特徴とするフラバノン化合物の製造方法。前記化2又は化4に示される構造を有するフラバノン化合物の製造方法であって、オオバギの葉身、葉柄又は茎の先端部を原料として前記フラバノン化合物を精製することを特徴とするフラバノン化合物の製造方法。前記化3に示される構造を有するフラバノン化合物の製造方法であって、オオバギの葉身を原料として前記フラバノン化合物を精製することを特徴とするフラバノン化合物の製造方法。
各エタノール抽出物のHPLCクロマトグラムを示す。 各エタノール抽出物のHPLCクロマトグラムを示す。

Claims (3)

  1. 下記化1、化2、化3又は化4に示される構造を有するフラバノン化合物の製造方法であって、オオバギを原料として前記フラバノン化合物を精製することを特徴とするフラバノン化合物の製造方法。
    Figure 0004268905
    Figure 0004268905
    Figure 0004268905
    Figure 0004268905
  2. 前記原料をエタノール抽出する抽出工程と、該抽出工程により得られるエタノール抽出物からフラバノン化合物を分離する分離工程とを備えることを特徴とする請求項1に記載のフラバノン化合物の製造方法。
  3. 前記分離工程は、疎水性担体を用いた逆相クロマトグラフィーによりエタノール抽出物からフラバノン化合物を分離する工程であることを特徴とする請求項2に記載のフラバノン化合物の製造方法。
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