JP4397743B2 - 抗酸化剤 - Google Patents

抗酸化剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4397743B2
JP4397743B2 JP2004185656A JP2004185656A JP4397743B2 JP 4397743 B2 JP4397743 B2 JP 4397743B2 JP 2004185656 A JP2004185656 A JP 2004185656A JP 2004185656 A JP2004185656 A JP 2004185656A JP 4397743 B2 JP4397743 B2 JP 4397743B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent extract
solvent
antioxidant
extract
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004185656A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006008783A (ja
Inventor
茂則 熊澤
勉 中山
勉 新垣
修一 福本
Original Assignee
株式会社ポッカコーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ポッカコーポレーション filed Critical 株式会社ポッカコーポレーション
Priority to JP2004185656A priority Critical patent/JP4397743B2/ja
Publication of JP2006008783A publication Critical patent/JP2006008783A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4397743B2 publication Critical patent/JP4397743B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は抗酸化剤に関するものである。
従来より、特許文献1には、溶媒抽出物からなる抗酸化剤として、プロポリスのエタノール水溶液抽出物からなる抗酸化剤が開示されている。
特開2002−306092号公報
本発明は、本研究者らによる鋭意研究の結果、オオバギの溶媒抽出物に高い抗酸化作用があることを見出したことによりなされたものである。その目的とするところは、高い抗酸化作用を発揮する抗酸化剤を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の抗酸化剤は、オオバギの溶媒抽出物からなることを要旨とする。
請求項2に記載の発明の抗酸化剤は、請求項1に記載の発明において、前記溶媒抽出物がオオバギの葉身又は茎の先端部を含む原料から溶媒抽出することにより得られることを要旨とする。
請求項3に記載の発明の抗酸化剤は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記溶媒がエタノールであることを要旨とする。
本発明の抗酸化剤によれば、高い抗酸化作用を発揮することができる。
実施形態の抗酸化剤は、オオバギを溶媒抽出することにより得られる溶媒抽出物からなる。溶媒抽出物は高い抗酸化作用を有している。抗酸化剤は、前記溶媒抽出物に起因して、油脂の酸化劣化、香料の劣化、色素の分解、色素の退色等の様々な製品の劣化(主に酸化劣化)を効果的に抑えるための劣化防止剤として飲食品(飲料品又は食品)中に添加して利用され得る。また、抗酸化剤は、健康食品等の飲食品中に含有されることにより、経口摂取された生体内で活性酸素を消去して、肝機能の増強作用、アセトアルデヒドの毒性の低減、低密度コレステロール(LDL)の抗酸化作用等の健康増進作用を発揮する。さらに、抗酸化剤は、化粧品、医薬品又は医薬部外品中に含有されることにより、皮膚等の美白効果や老化の防止等に役立つ。
オオバギはマカランガ タナリウス(Macaranga tanarius)とも呼ばれ、トウダイグサ科オオバギ属に属する常緑広葉樹(雌雄異株)である。オオバギは沖縄、台湾、中国南部、マレー半島、フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイ等の東南アジア、オーストラリア北部等に生育している。オオバギは、各器官やそれらの構成成分が溶媒抽出物の原料として用いられる。原料は、単独の器官又は構成成分から構成されてもよいし、二種以上の器官や構成成分から構成されてもよい。原料は、得られる溶媒抽出物の抗酸化作用が高いために、葉身又は茎の先端部を含むのが好ましい。茎の先端部は茎の成長点及び葉芽を含んでおり、葉身に比べて柔らかい。原料の形態は、採取された状態、採取された後に粉砕、破砕又はすり潰された状態等が挙げられるが、溶媒抽出物の抽出効率が高いために、採取された後にすり潰された状態が好ましい。
溶媒抽出物は、前記原料を溶媒に浸漬させた後に撹拌又は放置する抽出工程により得られる。溶媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール、アセトニトリル、酢酸エチル、ヘキサン等の有機溶媒、水等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよいし、二種以上が組み合わされて用いられてもよい。これらの中でも、溶媒抽出物の抽出効率が高いためにエタノールが好ましい。抽出工程では、前記浸漬により溶媒抽出物を溶媒中に抽出した後、原料と溶媒とを分離する固液分離が行われる。この固液分離により、溶媒抽出物は溶媒に溶解された状態、即ち溶媒抽出液として得られる。固液分離は膜分離や遠心分離等により行われるのが好ましい。さらに、固液分離によって溶媒から分離された原料は、溶媒によって再抽出されるのが、溶媒抽出物の抽出効率を高めることができるために好ましい。固液分離後、必要に応じて溶媒抽出液を濃縮及び乾燥することにより、固体状の溶媒抽出物が得られる。溶媒抽出液の濃縮及び乾燥は、溶媒抽出液を減圧下で加熱することにより行ってもよいし、真空凍結乾燥機を用いることにより溶媒抽出液を加熱することなく行ってもよい。
実施形態の飲食品は前記溶媒抽出物を含有するものであり、前記抗酸化剤を含有するものであってもよい。飲食品は、前記溶媒抽出物が有する抗酸化作用を十分に引き出すことにより、生体内で活性酸素を消去して様々な健康増進作用を発揮する健康食品として利用され得る。また、飲食品は、前記溶媒抽出物が有する劣化防止作用を十分に引き出すことにより劣化を防止して保存性を高め、長期間に渡って安定した品質を保持することが可能である。飲食品において、前記溶媒抽出物の摂取量は、成人1日当り好ましくは0.01〜10g、より好ましくは0.2〜5gである。溶媒抽出物の1日当りの摂取量が0.01g未満の場合には抗酸化作用を効果的に発揮させることができないおそれがあり、逆に10gを超える場合には不経済である。また、小人の場合は、前記成人の場合の半量が目安となる。
従って、実施形態の抗酸化剤は、高い抗酸化作用を有する前記溶媒抽出物を有効成分として含有していることから、飲食品等の劣化を防止して保存性を高めたり、経口摂取又は経皮投与することにより健康増進効果や老化防止効果を発揮することができる。また、実施形態の飲食品は、抗酸化作用を発揮する前記溶媒抽出物を含有していることから、飲食品自体の劣化防止や健康増進効果を発揮させることができる。
次に、実施例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
<溶媒抽出物の製造>
沖縄県那覇市首里金城町内において4月にオオバギの葉、茎、幹及び実を採取した後、それらを一つにまとめて細かく刻むとともに乳鉢ですり潰して原料を得た。次いで、原料0.1gに対して1mlの割合で溶媒としてのエタノールを加えた後、約1週間室温(25℃)暗所で放置して抽出工程を行った。続いて、ろ過により固液分離を行い溶媒抽出液を得た後、該溶媒抽出液を乾固させてオオバギの溶媒抽出物を得た。一方、前記オオバギの代わりとしてシロバナセンダンソウ(Bidens pilosa L. var. minor Scheff)、シークワーサー(Citrus depressa Hay)又は沖縄産プロポリス原体を用い、前記と同様にして各植物又は沖縄産プロポリス原体の溶媒抽出物を得た。ここで、前記沖縄産プロポリス原体としては、沖縄県那覇市を産地とするものを用いた。尚、以下の説明において、オオバギの溶媒抽出物をOEPといい、沖縄産プロポリス原体の溶媒抽出物をPEPという。
<溶媒抽出物に関するDPPHラジカル捕捉活性試験>
DPPH(α,α-diphenyl-β-picrylhydradil)は517nmに極大吸収を持つ紫色の安定ラジカルであり、水素を得ることにより無色のヒドラジンになる。この呈色反応を利用して以下の方法にてラジカル捕捉活性を測定した。即ち、試料としてのOEPをエタノールに溶解して試料溶液を調製した。続いて、試料溶液1250μlに0.5mMのDPPH溶液(溶媒はエタノール)を250μl加えて反応液を調製し、該反応液を撹拌し暗所にて1時間反応させた後に517nmにおける吸光度を測定した。一方、比較対照としては、前記OEPの代わりの試料として前記シロバナセンダンソウ若しくはシークワーサーの溶媒抽出物、PEP又はBHT(butylated hydroxytoluene)を用い同様に試験を実施した。ここで、反応液中の試料の最終濃度は、OEP及びBHTのときには10μg/mlとし、シロバナセンダンソウ及びシークワーサーの溶媒抽出物のときには20μg/mlとし、PEPのときには10μg/ml又は20μg/mlとした。また、前記試料を加えていないものをコントロールとして用い、同様に試験を実施した。次いで、ラジカル捕捉活性(%)を下記数1にて算出した。その結果を図1(a)に示す。尚、全ての試験は3回行い、その標準偏差も図1(a)に示す。
Figure 0004397743
この結果、図1(a)に示すように、OEPは、他の植物の溶媒抽出物、PEP及びBHTに比べて、抗酸化作用の指標となるラジカル捕捉活性が高いことが明らかとなった。
<溶媒抽出物の成分分析>
前記PEPを以下の条件のカラムクロマトグラフィーにて(1)〜(11)の画分に分画した。
カラム管:ガラスカラム 5.0×45cm
充填材:シリカゲル 約590cm3
溶出溶媒: (1) ヘキサン:酢酸エチル=90:10( 350ml)
(2) ヘキサン:酢酸エチル=80:20( 220ml)
(3) ヘキサン:酢酸エチル=70:30( 250ml)
(4) ヘキサン:酢酸エチル=60:40(1000ml)
(5) ヘキサン:酢酸エチル=50:50( 200ml)
(6) ヘキサン:酢酸エチル=40:60( 100ml)
(7) ヘキサン:酢酸エチル=30:70( 100ml)
(8) ヘキサン:酢酸エチル=20:80( 100ml)
(9) ヘキサン:酢酸エチル=10:90( 100ml)
(10) 酢酸エチル(200ml)
(11) メタノール(700ml)
次に、各画分を下記HPLC条件1で分析したところ、(4)及び(6)〜(9)の画分に合計9つの主要成分が含まれていることが確認された。
HPLC条件1
カラム : Shiseido Capcell Pak ODS UG-120 (4.6×150mm)
溶媒 : A:水(2%酢酸)、B:アセトニトリル(2%酢酸)
溶出条件: 0-60min(グラジエント溶出;A:B=80:20 → A:B=20:80)
流速 : 1ml/min
検出 : UV280nm
次に、(6)〜(9)の各画分を用いて下記HPLC条件2にて分取を行い、化合物1、2、3及び4を単離した。さらに、化合物1及び2については下記HPLC条件3にて精製を行い、化合物3及び4については下記HPLC条件4にて精製を行った。
HPLC条件2
カラム: YMC-Pack R&D ODS (20×250mm)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=45:55
流速 : 9ml/min
検出 : UV280nm
HPLC条件3(HPLC条件2と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=50:50
流速 : 8ml/min
HPLC条件4(HPLC条件2と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=40:60
また、画分(4)を用いて下記HPLC条件5にて分取を行い、化合物5、6、7、8及び9を単離した。さらに、化合物5及び6については下記HPLC条件6にて精製を行い、化合物7及び8については下記HPLC条件7にて精製を行い、化合物9については下記HPLC条件8にて精製を行った。
HPLC条件5
カラム: YMC-Pack R&D ODS (20×250mm)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=40:60
流速 : 9ml/min
検出 : UV280nm
HPLC条件6(HPLC条件5と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=35:65
HPLC条件7(HPLC条件5と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=35:65
流速 : 8ml/min
HPLC条件8(HPLC条件5と異なる条件のみを示す。)
溶媒 : 水(0.1%TFA):アセトニトリル(0.1%TFA)=20:80
前記化合物1〜9のそれぞれについて、1H−NMR、13C−NMR、MS、IR、UVスペクトル等を測定することにより構造解析を行った。その結果、化合物1はプロポリンA(propolin A;5,7,3',4'-tetrahydroxy-2'-(7''-hydroxy-3'',7''-dimethyl-oct-2''-enyl)-flavanone)であり、化合物2は5,7,3',4'-tetrahydroxy-5'-(7''-hydroxy-3'',7''-dimethyl-oct-2''-enyl)-flavanoneであり、化合物3は5,7,3',4'-tetrahydroxy-6-(7''-hydroxy-3'',7''-dimethyl-oct-2''-enyl)-flavanoneであることが判明した。さらに、化合物4は5,7,4'-trihydroxy-3'-(7''-hydroxy-3'',7''-dimetyl-oct-2''-enyl)-flavanoneであり、化合物5はニムフェオール−B(nymphaeol-B;5,7,3',4'-tetrahydroxy-2'-geranylflavanone)であり、化合物6はイソニムフェオール−B(isonymphaeol-B;5,7,3',4'-tetrahydroxy-5'-geranylflavanone)であることが判明した。加えて、化合物7はニムフェオール−A(nymphaeol-A;5,7,3',4'-tetrahydroxy-6-geranylflavanone)であり、化合物8は5,7,4'-trihydroxy-3'-geranylflavanoneであり、化合物9はニムフェオール−C(nymphaeol-C;5,7,3',4'-tetrahydroxy-6-(3''',3'''-dimethylallyl)-2'-geranylflavanone)であることが判明した。
次いで、OEPにエタノールを加えて試料溶液(OEPの濃度:20mg/ml)を調製した。次に、試料溶液をフィルターろ過(フィルターの孔径:0.45μm)して残留物を取除いた後、下記Photo Diode Array-HPLC(PDA−HPLC)条件で分析した。一方、前記OEPの代わりとして、シロバナセンダンソウ若しくはシークワーサーの溶媒抽出物又はPEPを用い前記と同様にして分析を行った。各HPLCクロマトグラムを図2に示す。また、前記各試料溶液について、UVスペクトル及び下記LC/MS条件によるMSの測定を行った。
PDA−HPLC条件
カラム : Shiseido Capcell Pak ODS UG-120 (4.6×250mm)
溶媒 : A:水(2%酢酸)、B:アセトニトリル(2%酢酸)
溶出条件: 0-60min(グラジエント溶出;A:B=80:20→A:B=20:80)
流速 : 1ml/min
検出 : UV280nm
注入量 : 10μl
温度 : 30℃
LC/MS条件
・LC条件
カラム : Shiseido Capcell Pak C18 UG-120 (4.6×250mm)
溶媒 : A:水(2%酢酸)、B:アセトニトリル(2%酢酸)
溶出条件: 0-60min(グラジエント溶出;A:B=80:20→A:B=20:80)
流速 : 200μl/min
検出 : UV280nm
注入量 : 5μl
温度 : 30℃
・MS条件
走査方式:MS
イオン源:ESI
極性:負
シースガス(sheath gas):70arb(N2
スプレー電圧(spray voltage):5kV
キャピラリー温度:260℃
キャピラリー電圧:−10V
この結果、UVスペクトル及びMSのデータは示さないが、図2に示すように、OEPには化合物1及び5〜9が含有され、シロバナセンダンソウ及びシークワーサーの溶媒抽出物には各化合物が含有されていないことが明らかとなった。さらに、OEPには、化合物1〜9に比べて保持時間が短い化合物群が含有されていることが明らかとなった。
<溶媒抽出物の製造>
沖縄県那覇市首里金城町内において10月にオオバギの葉身、茎の先端部、葉柄、茎(先端部以外の部分)及び幹を採取した。次いで、茎及び幹を一つにまとめた以外は各構成成分を別々に分けた状態で各々を細かく刻むとともに乳鉢ですり潰し、特定の器官又は構成成分からなる原料を得た。続いて、各原料について、実施例1の<溶媒抽出物の製造>と同様にしてそれぞれ溶媒抽出物を得た。
<溶媒抽出物に関するDPPHラジカル捕捉活性試験>
前記OEPの代わりの試料として前記特定の器官又は構成成分の溶媒抽出物を用い、実施例1の<溶媒抽出物に関するDPPHラジカル捕捉活性試験>と同様の試験を行いラジカル捕捉活性を算出した。一方、前記OEP又は比較対照として前記PEPを用い、同様に試験を行いラジカル捕捉活性を算出した。ここで、反応液中の試料の最終濃度はそれぞれ10μg/mlとした。その結果を図1(b)に示す。尚、全ての試験は3回行い、その標準偏差も図1(b)に示す。
この結果、図1(b)に示すように、特定の器官又は構成成分の溶媒抽出物は全て、PEPに比べてラジカル捕捉活性が高いことが明らかとなった。特に、葉身又は茎の先端部の溶媒抽出物は、PEPだけでなくBHTよりもラジカル捕捉活性が高いことが明らかとなった。このため、葉身又は茎の先端部の溶媒抽出物は、高い抗酸化作用を発揮することを確認した。
<溶媒抽出物の成分分析>
前記特定の器官又は構成成分の溶媒抽出物について、実施例1の<溶媒抽出物の成分分析>と同様にして分析、UVスペクトル及びMSの測定を行った。各HPLCクロマトグラムを図3及び図4に示す。尚、図3及び図4における各数字は図2と同じ凡例を示す。この結果、UVスペクトル及びMSのデータは示さないが、図3及び図4に示すように、葉身の溶媒抽出物には化合物5〜9が含有され、茎の先端部の溶媒抽出物には化合物1、5、7及び9が含有され、葉柄の溶媒抽出物には化合物1、5及び7〜9が含有されていることが明らかとなった。さらに、各溶媒抽出物には、化合物1〜9に比べて保持時間が短い化合物群が含有されていることが明らかとなった。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記溶媒抽出物を、抗アレルギー剤、抗菌剤又は抗腫瘍剤の有効成分として用いてもよい。ここで、溶媒抽出物は、抗酸化作用以外にも高い抗アレルギー作用、抗菌作用及び抗腫瘍作用を有している。このため、各製剤は、溶媒抽出物に起因して高い抗アレルギー作用、抗菌作用又は抗腫瘍作用をそれぞれ発揮する。
・ 前記溶媒抽出物を、化粧品、医薬品又は医薬部外品に含有させてもよい。このように構成した場合には、溶媒抽出物に起因する高い抗酸化作用を様々な用途に利用することができる。
さらに、前記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の抗酸化剤の製造方法であって、オオバギを原料とし、該原料を溶媒抽出する抽出工程を備えていることを特徴とする抗酸化剤の製造方法。この構成によれば、抗酸化剤の製造が容易である。
・ オオバギの溶媒抽出物を含有することを特徴とする飲食品。この構成によれば、高い抗酸化作用を発揮することができる。
(a)は実施例1のDPPHラジカル捕捉活性試験結果を示すグラフ、(b)は実施例2のDPPHラジカル捕捉活性試験結果を示すグラフ。 実施例1の各溶媒抽出物のHPLCクロマトグラムを示す。 実施例2の各溶媒抽出物のHPLCクロマトグラムを示す。 実施例2の各溶媒抽出物のHPLCクロマトグラムを示す。

Claims (3)

  1. オオバギの溶媒抽出物からなることを特徴とする抗酸化剤。
  2. 前記溶媒抽出物がオオバギの葉身又は茎の先端部を含む原料から溶媒抽出することにより得られることを特徴とする請求項1に記載の抗酸化剤。
  3. 前記溶媒がエタノールであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の抗酸化剤。
JP2004185656A 2004-06-23 2004-06-23 抗酸化剤 Expired - Fee Related JP4397743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004185656A JP4397743B2 (ja) 2004-06-23 2004-06-23 抗酸化剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004185656A JP4397743B2 (ja) 2004-06-23 2004-06-23 抗酸化剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006008783A JP2006008783A (ja) 2006-01-12
JP4397743B2 true JP4397743B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=35776387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004185656A Expired - Fee Related JP4397743B2 (ja) 2004-06-23 2004-06-23 抗酸化剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4397743B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5309302B2 (ja) * 2009-03-04 2013-10-09 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 血中脂質上昇抑制剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006008783A (ja) 2006-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE46788E1 (en) Parthenolide free bioactive ingredients from feverfew (Tanacetum parthenium) and processes for their production
Bouaziz et al. Isolation and evaluation of antioxidants from leaves of a Tunisian cultivar olive tree
US7829591B2 (en) Flavanone compound and uses thereof
JP4268896B2 (ja) フラバノン化合物、その製造方法及び抗酸化剤
JP4397743B2 (ja) 抗酸化剤
JP4268905B2 (ja) フラバノン化合物の製造方法
JP2008308630A (ja) キク科植物由来の抗酸化剤及びその製造方法並びに2,4−ヘキサジエナール誘導体
KR20190079338A (ko) 개나리 꽃 추출물의 분획물을 유효성분으로 포함하는 화장료 조성물
KR100363112B1 (ko) 감태로부터 분리된 신규 물질, 이의 추출 및 정제방법, 및항산화제로 사용하는 용도
KR100585486B1 (ko) 복분자 나무 추출물 또는 이로부터 유래한 화합물을포함하는 항산화성 조성물
KR101212612B1 (ko) 항산화활성 및 과산화물생성억제활성 중 하나 이상의 활성을 갖는 신규 화합물 및 퉁퉁마디로부터의 상기 신규 화합물 분리방법
JP6949431B2 (ja) 抗酸化用組成物
KR101382412B1 (ko) 항산화 활성을 갖는 다래나무 추출물을 함유하는 조성물
KR100262383B1 (ko) 베타그루코갈린 화합물의 항산화제로서의 용도 및 그의분리, 정제방법
KR101440677B1 (ko) 비쭈기나무 잎으로부터 분리한 신규 가수분해형 탄닌 화합물 및 이의 항산화 용도
AU2013201510B2 (en) Parthenolide Free Bioactive Ingredients from Feverfew (Tanacetum Parthenium) and Processes for their Production
KR20010098018A (ko) 감태로부터 분리된 신규 물질, 이의 추출 및 정제방법, 및항산화제로 사용하는 용도
Nagarajan et al. Wound healing activity of the ethanolic extract and agnuside isolated from Vitex negundo L. Leaves
JPH1192410A (ja) 抗酸化活性物質
Adou et al. Evaluation of the antioxidant potential and aglycone coumarins contents of ethereal extracts of 4 medicinal plants from Côte d’Ivoire
KR100457353B1 (ko) 신규한 5-o-부틸-3,4-디-o-카페오일퀴닉 산 화합물, 이의제조방법 및 용도
Ariyaratna et al. Antioxidant phenolic constituents from the fruits of Careya arborea
KR20160036198A (ko) 초피나무 추출물을 유효성분으로 함유하는 자외선 차단용 화장료 조성물
KR101316132B1 (ko) 제주조릿대로부터 p-쿠마르산을 비롯한 미용 유효 성분을 분리 정제하는 방법
CN102687904A (zh) 一种果香菊提取物及其应用

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070517

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091021

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4397743

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151030

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees