JP4268370B2 - ヘッダー固定具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ヘッダー配管において用いられる給水・給湯用屋内配管の主管を枝管に分岐させるヘッダーの固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
給水・給湯用配管においては、主管から枝管への配管に、分岐継手部を備えた円筒状のヘッダーが利用されている。従来、この種のヘッダーを住宅の床下に設置するに際しては、床下が土間の場合には、図3に示されるように、丸棒を逆J字形に屈曲させて形成した固定用杭110が用いられる。ヘッダー120は、土間面101に直置きされた状態で、各要所に固定用杭110の屈曲部が嵌合されるとともに、その固定用杭110の杭先が土中に打ち込まれて土間上に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような固定用杭110を用いてヘッダー120を固定すると、ヘッダー120やその分岐継手部分121が、周囲の土に埋もれるおそれがあった。金属製のヘッダー120である場合には、この土との接触により腐食を起こしやすくなってしまうため好ましくなかった。
【0004】
床下がコンクリートであれば、例えば、ヘッダーを床面から離間して支持する立管バンドと呼ばれる固定金具を用いて、ヘッダーをコンクリート床に固定することもできる。図4に示されるように、立管バンド130は、ヘッダー120に外嵌するリング状の保持部131と、保持部131を支持固定する脚部132と、これら保持部131及び脚部132とを接続する接続部133とを備える。この立管バンド130による場合、脚部132をコンクリートビス等で固定することによって、ヘッダー120がコンクリート床に固定される。また、立管バンド130では、ヘッダー120を床面から離間して支持することができ、ヘッダー120が床面に接触することはない。そこで、このような立管バンド130を、床下が土間の場合にも利用することが考えられる。しかし、立管バンド130を土間上に固定するには、図5に示すように、立管バンド130と土間面101との間にブロックや煉瓦、コンクリート板等を台座140として介在させ、これにコンクリートビス134を使用して固定しなければならない。すなわち、立管バンド130の使用では、ヘッダー120やその分岐継手部分が土に接触しないため腐食を防ぐことは可能となるが、台座140となる材料を別途用意しなければならず、施工工程が煩雑になるといった問題がある。
【0005】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、住宅の床下の土間上へのヘッダーの固定に、従来のような煩雑さを伴わず、かつ、ヘッダー及びその分岐継手部分の腐食を防ぐことのできるヘッダー固定具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、給水・給湯用屋内配管の主管を枝管に分岐させるヘッダーを住宅の床下の土間上に固定するヘッダー固定具であって、
ヘッダーを保持する保持部と、前記保持部を土間面から離間して支持しうるように保持部の下側に複数突設された脚部と、脚部の下端から略水平に、ヘッダーの軸方向と直交して張り出して形成された平板状の接地片と、前記接地片の下面側に突設されて土間の土中に打ち込まれる支持杭とを備え、前記保持部は、ヘッダーの本体部分に沿うように断面半円筒状に形成されて、前記本体部分を下側から抱持する本体受け部と、ヘッダーの分岐継手部分に沿うように断面半円筒状に形成されて、前記分岐継手部分を抱持する継手受け部とを備えたことを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、土間上に固定されるヘッダーは、固定後は土間面から離間して支持されるため、土に触れることがなく、腐食するおそれがない。従って、ヘッダー及びヘッダーに接続される配管の耐久性を減じることなく固定することができる。
【0008】
保持部の具体的な構成としては、ヘッダーの本体部分に沿うように断面半円筒状に形成されて、前記本体部分を下側から抱持する本体受け部と、ヘッダーの分岐継手部分に沿うように断面半円筒状に形成されて、前記分岐継手部分を抱持する継手受け部とを有することとした。
【0009】
これによれば、ヘッダーの本体部分が安定して保持され、振動や外力によって固定具からヘッダーが落下したり転倒することを防止できるとともに、分岐継手部分を覆って保護することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るヘッダー固定具の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図1及び図2は、本発明の実施の形態を示す。図1は、ヘッダーを固定したヘッダー固定具の断面図、図2は、ヘッダー固定具の斜視図である。
【0012】
ヘッダー固定具1は、ヘッダー2を保持する保持部11と、この保持部11の下側に突設された脚部12と、脚部12に形成された接地片13と、接地片13の下面側に突設された支持杭14とを備え、これらが一体に形成されている。
【0013】
本実施の形態では、保持部11には、本体受け部11aと継手受け部11bとが形成される。本体受け部11aは、ヘッダー2の本体部分21に沿うよう半円筒形状に形成され、ヘッダー2の本体部分21を下側から抱持する。このとき、本体受け部11aの内径はヘッダー2の本体部分21の外径に対応させる。例えば、ヘッダー2に保温材その他の管被覆を施している場合には、本体受け部11aの内径は、この管被覆を含めたヘッダー2の外径に対応させたものとすることが好ましい。
【0014】
継手受け部11bは、ヘッダー2の分岐継手部分22に沿って半円筒形状に形成され、枝管3が接続された分岐継手部分22を抱持する。この継手受け部11bは、ヘッダー2に形成されている分岐継手部分22の個数に合わせて複数個設けられる。ここでは、本体受け部11aの側部において、ヘッダー2の軸に直交する方向に3個の継手受け部11bが設けられる。また、継手受け部11bは、ヘッダー2の形状に合わせて、図1に示すように本体受け部11aの両側に設けられても、図2に示すように本体受け部11aの片側に設けられてもよい。
【0015】
脚部12は、ヘッダー2の軸方向に沿って複数突設され、保持部11を土間面41から離間して支持する。
【0016】
接地片13は、脚部12の下端から略水平に張り出し、ヘッダー2の軸方向と直交する方向に平板状に形成される。この接地片13が土間面41に当接することによって、脚部が土中にめり込むのを防ぐ。
【0017】
支持杭14は、接地片13の下面側から垂直方向に延出される。支持杭14の杭先は漸次縮径して鋭利に形成され、容易に土中に貫入する。この支持杭14が土間4に打ち込まれることにより、ヘッダー固定具1は土間上に固定される。
【0018】
このようなヘッダー固定具1は、強度や耐腐食性等を考慮し、例えば、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のプラスチック系材料、又はステンレス鋼(SUS)、亜鉛メッキ鋼板等の金属系材料により形成されることが望ましい。
【0019】
以上のように構成されるヘッダー固定具1は、支持杭14を土中に打ち込むだけで、土間上に容易に固定することができる。ヘッダー2の本体部分21は、土間上に設置したヘッダー固定具1の本体受け部11aに嵌合して容易に固定される。また、ヘッダー2に接続される継手部分及び枝管はともに、継手受け部11bに嵌合させる。これにより、ヘッダー2の本体部分21及び分岐継手部分22は、土間面から離間して安定的に固定されることとなり、土に接触することがないため、腐食のおそれもなくすことができる。
【0020】
なお、本体受け部11aは、1mm〜10mm程度の厚さを有し、これに突設される脚部12は、本体受け部11aの下側においてバランス良く2箇所に形成されている。また、支持杭14は接地片13の下面から10cm〜50cm程度の長さで形成される。これらヘッダー固定具1の各部の厚みや長さは、抱持するヘッダー2の大きさに応じて適宜決定される。また、脚部12や継手受け部11bの設けられる数は前記した数に限られず、抱持するヘッダー2の大きさや形状に合わせて決定される。接地片13の形態も、前記のように一つの脚部12の下端にのみ接続して形成されるものに限られず、例えば複数の脚部12にわたり一体として平板状に形成されてもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るヘッダー固定具は、ヘッダーを保持する保持部と、この保持部を土間面から離間して支持しうるように保持部の下側に突設された脚部と、脚部の下端から略水平に張り出して形成された接地片と、接地片の下面側に突設されて土間に打ち込まれる支持杭とを備える。これにより、土間上に固定されるヘッダーは、固定後は土間面から離間して支持される。よって、土に触れることがなく、腐食するおそれがないため、ヘッダー及びヘッダーに接続される配管の耐久性を減じることなく固定することができる。
【0022】
また、保持部として、ヘッダーの本体部分に沿うように形成されて本体部分を下側から抱持する本体受け部と、ヘッダーの分岐継手部分に沿うように形成されて分岐継手部分を抱持する継手受け部とを備えることにより、ヘッダーの本体部分が安定して保持され、振動や外力によって固定具からヘッダーが落下したり転倒することを防止できるとともに、分岐継手部分を下側から覆って保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るヘッダー固定具の断面図である。
【図2】 本発明に係るヘッダー固定具の斜視図である。
【図3】 従来の土間上へのヘッダーの固定方法を示す斜視図である。
【図4】 従来の固定金具を用いたヘッダーの固定方法を示す斜視図である。
【図5】 従来の固定金具を用いたヘッダーの固定方法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ヘッダー固定具
11 保持部
11a 本体受け部
11b 継手受け部
12 脚部
13 接地片
14 支持杭
2 ヘッダー
21 本体部分
22 分岐継手部分
4 土間
Claims (1)
- 給水・給湯用屋内配管の主管を枝管に分岐させるヘッダーを住宅の床下の土間上に固定するヘッダー固定具であって、
ヘッダーを保持する保持部と、
前記保持部を土間面から離間して支持しうるように保持部の下側に複数突設された脚部と、
脚部の下端から略水平に、ヘッダーの軸方向と直交して張り出して形成された平板状の接地片と、
前記接地片の下面側に突設されて土間の土中に打ち込まれる支持杭とを備え、
前記保持部は、ヘッダーの本体部分に沿うように断面半円筒状に形成されて、前記本体部分を下側から抱持する本体受け部と、
ヘッダーの分岐継手部分に沿うように断面半円筒状に形成されて、前記分岐継手部分を抱持する継手受け部
とを備えたことを特徴とするヘッダー固定具。
Priority Applications (1)
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JP2002106545A JP4268370B2 (ja) | 2002-04-09 | 2002-04-09 | ヘッダー固定具 |
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---|---|---|---|
JP2002106545A JP4268370B2 (ja) | 2002-04-09 | 2002-04-09 | ヘッダー固定具 |
Publications (2)
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ID=29390835
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Country Status (1)
Country | Link |
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Families Citing this family (2)
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JP6838385B2 (ja) * | 2016-12-20 | 2021-03-03 | 株式会社オンダ製作所 | ヘッダー用カバー |
-
2002
- 2002-04-09 JP JP2002106545A patent/JP4268370B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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