JP4268333B2 - リソグラフィ投影装置に使うための平衡位置決めシステム - Google Patents
リソグラフィ投影装置に使うための平衡位置決めシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4268333B2 JP4268333B2 JP2000404377A JP2000404377A JP4268333B2 JP 4268333 B2 JP4268333 B2 JP 4268333B2 JP 2000404377 A JP2000404377 A JP 2000404377A JP 2000404377 A JP2000404377 A JP 2000404377A JP 4268333 B2 JP4268333 B2 JP 4268333B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- freedom
- object table
- positioning
- bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/02—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
- H01L21/027—Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
- G03F7/70766—Reaction force control means, e.g. countermass
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70691—Handling of masks or workpieces
- G03F7/70716—Stages
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
- G03F7/70858—Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
- G03F7/709—Vibration, e.g. vibration detection, compensation, suppression or isolation
Landscapes
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Atmospheric Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも3自由度で可動物体を位置決めするために使えるような、平衡位置決めシステムに関する。更に詳しくは、この発明は、リソグラフィ投影装置であって:
放射線の投影ビームを供給するための照明システム;
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段を保持するための第1物体テーブル;
基板を保持するるための第2物体テーブル;
第2パターニング手段または第2基板を保持するための第3可動物体テーブル;および
このパターン化したビームをこの基板の目標部分上に結像するための投影システム;
を含む投影装置でそのような平衡位置決めシステムを使用することに関する。
【0002】
【従来の技術】
“パターニング”という用語は、入射放射線ビームに、この基板の目標部分に創成すべきパターンに対応する、パターン化した断面を与えるために使うことができる手段を指すと広く解釈すべきであり;“光バルブ”という用語もこの様な関係に使ってある。一般的に、上記パターンは、集積回路またはその他のデバイス(以下参照)のような、この目標部分に作るデバイスの特別の機能層に対応するだろう。そのようなパターニング手段の例には次のようなものがある;
− 上記第1物体テーブルが保持するマスク。マスクの概念は、リソグラフィでよく知られ、二値、交互位相シフト、および減衰位相シフトのようなマスク型、並びに種々のハイブリッドマスク型を含む。そのようなマスクを放射線ビーム中に置くと、このマスク上のパターンに従って、このマスクに入射する放射線の選択透過(透過性マスクの場合)または選択反射(反射性マスクの場合)を生ずる。この第1物体テーブルは、このマスクを入射放射線ビームの中の所望の位置に保持できること、およびもし望むなら、それをこのビームに対して動かせることを保証する。
− 第1物体テーブルと呼ぶ構造体が保持するプログラム可能ミラーアレイ。そのような装置の例は、粘弾性制御層および反射面を有するマトリックスアドレス可能面である。そのような装置の背後の基本原理は、(例えば)この反射面のアドレス指定された領域が入射光を回折光として反射し、一方アドレス指定されない領域が入射光を未回折光として反射するということである。適当なフィルタを使って、上記未回折光を反射ビームから濾過して取除き、回折光だけを後に残すことができ;この様にして、このビームがマトリックスアドレス可能面のアドレス指定パターンに従ってパターン化されるようになる。必要なアドレス指定は、適当な電子手段を使って行える。そのようなミラーアレイについての更なる情報は、例えば、米国特許US5,296,891およびUS5,523,193から収集することができ、これら特許も本発明を説明するうえで参考とする。
− 第1物体テーブルと呼ぶ構造体が保持するプログラム可能LCDアレイ。そのような構成の例は、米国特許US5,229,872で与えられ、この特許も説明のうえで参考とする。
簡単のために、この明細書の以下の説明で、それ自体をマスクを伴う例に具体的に向けるかも知れないが;しかし、そのような場合に議論する一般原理は、上に示すようなパターニング手段の広い定義で解釈すべきである。
【0003】
簡単のために、この投影システムを、以後“レンズ”と呼ぶかも知れないが;この用語は、例えば、屈折性光学素子、反射性光学素子、および反射屈折性光学素子を含む、種々の型式の投影システムを包含するように広く解釈すべきである。この照明システムも放射線のこの投影ビームを指向し、成形しまたは制御するためにこれらの設計形式の何れかに従って作用する部品を含んでもよく、そのような部品も以下で集合的または単独に“レンズ”と呼ぶかも知れない。その上、この第1および第2物体テーブルを、それぞれ、“マスクテーブル”および“基板テーブル”と呼ぶかも知れない。
【0004】
リソグラフィ投影装置は、例えば、集積回路(IC)の製造に使うことができる。そのような場合、パターニング手段がこのICの個々の層に対応する回路パターンを創成してもよく、このパターンを、エネルギー感応性材料(レジスト)の層で塗被した基板(シリコンウエハ)の目標部分(一つ以上のダイを含む)上に結像することができる。一般的に、単一ウエハが隣接するダイの全ネットワークを含み、それらをこの投影システムを介して、一度に一つずつ、順次照射する。マスクテーブル上のマスクによるパターニングを使う、現在の装置では、二つの異なる型式の機械を区別することができる。一つの型式のリソグラフィ投影装置では、全マスクパターンをこの目標部分上に一度に露出することによって各目標部分を照射し;そのような装置を普通ウエハステッパと呼ぶ。代替装置 ― 普通ステップ・アンド・スキャン装置と呼ぶ ― では、このマスクパターンを投影ビームの下で与えられた基準方向(“走査”方向)に順次走査し、一方、一般的に、この投影システムが倍率M(一般的に<1)であり、この基板テーブルを走査する速度Vが、倍率M掛けるマスクテーブルを走査する速度であるので、この基板テーブルをこの方向に平行または逆平行に同期して走査することによって各目標部分を照射する。ここに説明したようなリソグラフィ装置に関する更なる情報は、例えば、US6,046,792から収集することができ、この特許を本発明を説明するうえで参考にする。
【0005】
一般的に、この種の装置は、単一第1物体(マスク)テーブルおよび単一第2物体(基板)テーブルを含んだ。しかし、少なくとも二つの独立に可動の基板テーブルがある機械が利用可能になった;例えば、US5,969,441および1998年2月27日提出の米国特許出願09/180,001(WO98/40791)に多段装置が記載されている。これらも本発明を説明するうえで参考にする。そのような多段装置の背景たる基本動作原理は、第1基板テーブルがその上にある第1基板を露出するために投影システムの下にある間に、第2基板テーブルが載荷位置へ移動でき、すでに露出した基板を排出し、新しい基板を取上げ、この新しい基板に幾つかの初期測定を行い、および次に第1基板の露出が完了するとすぐ、この新しい基板を投影システムの下の露出位置へ移送するために待機し;そこでこのサイクルを繰返すことであり;この様にして、機械のスループットをかなり向上することが可能であり、それが次にこの機械の所有コストを改善する。
【0006】
既知のリソグラフィ装置で、基板テーブル用位置決め装置の駆動ユニットは、二つのリニアYモータを含み、その各々が、Y方向に平行に伸び且つこの位置決め装置のベースに固着したステータ、およびこのステータに沿って動き得る並進器(Yスライダ)を含む。このベースは、このリソグラフィ装置のフレームに固着してある。この駆動ユニットは、更に、X方向に平行に伸びるステータ、およびこのステータに沿って動き得る並進器(Xスライダ)を含むリニアXモータを含む。このXモータのステータは、その両端附近でリニアYモータの並進器(Yスライダ)に固着したXビームに取付けてある。従って、この装置はH形で、二つのYモータが縦材を、Xモータが横材を構成し、それでこの装置を屡々H駆動装置と称する。
【0007】
被駆動物体、この場合基板テーブルは、所謂空気足を備えることができる。この空気足は、ガス軸受を含み、それによって基板テーブルを、Z方向に直角に伸びるベースの案内面上を動けるように案内する。
【0008】
リソグラフィ装置では、マスク(レチクル)および基板(ウエハ)をナノメータ精度に位置決めするために使う加速力に対する機械フレーム上の反力が、この装置の精度を損う振動の主な原因である。振動の影響を最小にするために、絶縁した測定フレームを設けて、その上に全ての位置検知装置を取付け、全ての反力を、この装置の残りから隔離した、所謂力または反力フレームへ伝えることが可能である。
【0009】
代替装置では、この駆動力に対する反力を平衡質量に伝え、それは通常被駆動質量より重く、この装置の残りに対して自由に動く。この反力を平衡質量の加速に使い、この装置の残りにそれ程影響しない。平面内で3自由度で動き得る平衡質量は、US5、815、346は勿論、WO98/40791およびWO98/28665(上記)に記載してある。
【0010】
EP−A−0,557,100は、反力が等しく且つ反対であり、それで相殺するように、二つの質量を反対方向に能動的に駆動することに頼るシステムを記述する。記載してあるこのシステムは、2次元で動作するが、この平衡質量の能動的位置決めが主物体を駆動するものと同じ品質および性能の第2の位置決めシステムを必要とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、容易に多自由度へ拡張でき、種々の異なる駆動機構に使える平衡システムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの態様によれば、リソグラフィ投影装置であって:
放射線の投影ビームを供給するための照明システム;
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段を保持するための第1物体テーブル;
基板を保持するための第2物体テーブル;
このパターン化したビームをこの基板の目標部分上に結像するための投影システム;および
上記物体テーブルの少なくとも一つを3を超える自由度で位置決めできる平衡位置決めシステム;
を含み、この位置決めシステムが:
少なくとも一つの平衡質量;
上記平衡質量を可動に支持するための軸受手段;
上記物体テーブルを第1ないし第3自由度で位置決めするための粗位置決め手段で、上記3自由度が第1および第2方向の並進並びに第3方向周りの回転であり、上記第1、第2および第3方向が実質的に相互に直交する手段;および
上記物体テーブルを上記第1、第2および第3と実質的に直交する少なくとも第4自由度で位置決めするための微細位置決め手段と、
を含み上記粗および微細位置決め手段は、上記粗および微細位置決め手段からの反力を上記平衡質量へ伝えるように配置してあり:
上記平衡質量を上記軸受手段によって少なくとも上記第4自由度で実質的に自由に動けるように支持することを特徴とする投影装置が提供される。
【0013】
リソグラフィ装置の長ストローク(粗)位置決めシステムは、通常、この装置をX、YおよびRz自由度に位置決めするために配置し、一方短ストローク(微細)位置決めシステムは、6自由度全て(即ち、X、Y、Z、Rz、Ry、およびRx)に亘る高精密位置決めをもたらす。この短ストローク位置決めシステムの位置決め運動がこの装置で望ましくない振動の原因であることがある。これらの運動は、屡々長ストローク位置決めシステムの運動より遙かに高振動数であり、高加速度を伴うことがあり、それで、移動する質量が小さくても、反力が大きい。この微細位置決め手段の反力を、少なくとも一つの追加の自由度で自由に動ける、平衡質量へ、直接またはこの粗位置決め手段を介して、伝えるように手配することによって、本発明は、全ての反力を平衡位置決めシステムに閉込めて、この装置の残りの振動を最小にすることを保証する。
【0014】
この平衡質量は、少なくとも4自由度で動き得る単一物体でもよく、または一つ以上の自由度で別々に動き得る幾つかの部品で作ってもよい。例えば、この発明の実施例では、この平衡質量の第1部分が第1ないし第3自由度(例えばX、YおよびRz、)で動き得るこの物体テーブルを囲むフレームであり、一方この平衡質量の第2部分が物体テーブルの下に配置してあり、少なくとも第4自由度(例えば、Z)で動き得る。
【0015】
本発明の更なる態様によれば、リソグラフィ投影装置であって:
放射線の投影ビームを供給するための照明システム;
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段を保持するための第1物体テーブル;
基板を保持するるための第2物体テーブル;
このパターン化したビームをこの基板の目標部分上に結像するための投影システム;および
上記物体テーブルの少なくとも一つを少なくとも3自由度で位置決めできる平衡位置決めシステム;
を含み、この位置決めシステムが:
少なくとも一つの平衡質量;
上記平衡質量を上記3自由度で実質的に自由に動けるように支持するための軸受手段;および
上記物体テーブルを上記3自由度で配置するために上記物体テーブルと上記平衡質量の間に直接作用するための駆動手段を含み:
上記平衡質量が、上記第1および第2方向と一般的に平行な側辺、および中に上記物体テーブルが少なくとも部分的に配置してある中央開口を有する、全体として矩形のフレームを含むことを特徴とする投影装置が提供される。
【0016】
矩形フレームの形の平衡質量で、所謂H駆動装置の縦材を形成する駆動装置をこのフレームの側部に容易に組込むことができ、反力が全て平衡質量と被駆動物体テーブルの間に直接作用することを保証する。また、この被駆動物体テーブルが平衡フレームの中央開口内に位置するので、この平衡フレームと被駆動質量の質量中心間のZ方向の距離が縮まる。
【0017】
この平衡質量の往復運動行程、従ってこの装置の全体の設置面積を減らすために、この平衡質量が、位置決めした物体よりかなり大きく、好ましくは少なくとも5倍であるのが好ましい。これに関して、この平衡質量と共に動く質量は全てその一部と考え、位置決めした物体と共に動く質量は全てその一部と考える。
【0018】
上記の何れかの態様によるこの発明の実施例では、複数の物体(マスクまたは基板)テーブルを設けてもよく、二つ以上のテーブルの駆動力に対する反力を共通の平衡質量に向けてもよいことに気付くべきである。
【0019】
本発明のその上更なる態様によれば、リソグラフィ投影装置であって:
放射線の投影ビームを供給するための照明システム;
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段を保持するための第1物体テーブル;
基板を保持するるための第2物体テーブル;
このパターン化したビームをこの基板の目標部分上に結像するための投影システム;および
上記物体テーブルの少なくとも一つを少なくとも2自由度で位置決めできる平衡位置決めシステム;
を含み、この位置決めシステムが:
少なくとも一つの平衡質量;
上記平衡質量を可動に支持するための軸受手段;並びに
上記物体テーブルを少なくとも第1および第2自由度で位置決めするための位置決め手段で、上記第1および第2自由度が実質的に直交する第1および第2方向の並進であり、上記位置決め手段が粗および微細位置決め手段を含み、および上記位置決め手段からの反力を上記平衡質量へ伝えるように配置してある手段を含み:
上記粗位置決め手段が、上記物体テーブルに取付けた並進器および上記第1および第2方向に平行に伸び且つ上記平衡質量に取付けたステータを有する平面電気モータを含むことを特徴とする投影装置が提供される。
【0020】
平面モータが働かせる力は、H駆動装置と違って、第1および第2方向に平衡質量へ直接伝える。H駆動装置では、物体テーブルをXスライダによってXビーム上をX方向に駆動し、このXビームと物体テーブルをY方向に、Xビームの両端に取付けた対応するスライダを備えるY方向リニアモータによって駆動するので、力を間接的に平衡質量へ伝える。Yリニアモータのビームだけを平衡質量に取付ける。XモータがX方向に加える力は、XビームおよびY方向リニアモータを介して平衡質量へ伝える。平面モータを使うとき、X方向およびY方向両方の反力を平衡質量に直設伝える。更に、ステータ(例えば、磁石アレイ)を平衡質量に取付けて、この平衡質量の質量を望ましく増し、その運動範囲を減らす。
【0021】
真空環境では、物体テーブルを真空環境で空中に浮揚させるためにガス軸受を使うことは困難であるので、物体テーブルを空中に浮揚させるためにも平面モータを使うことが有利かも知れない。この平面モータは、物体テーブルを上記第1および第2方向と相互に直交する第3方向周りに回転するためにも使ってよい。
【0022】
平面モータの磁気浮上は、無摩擦軸受を提供し、平衡質量に自由に第1および第2方向に動かし、および第3方向周りに回転させる。この平衡質量は、第3方向にも動けおよび/または第1および第2方向の一つまたは両方の周りに回転できて、それが3以上の自由度で平衡をとってもよい。このために、この平衡質量を第3方向に低剛性の支持体によって支持してもよい。この平衡質量は、その質量中心を第3方向に物体テーブルの質量中心と同じレベルまで上げるために直立壁を備えてもよい。
【0023】
この発明の更なる態様によれば、:
放射線の投影ビームを供給するための照明システム;
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段を保持するための第1物体テーブル;
基板を保持するるための第2物体テーブル;および
このパターン化したビームをこの基板の目標部分上に結像するための投影システム;を含むリソグラフィ投影装置を使うデバイスの製造方法であって:
放射線感応層を備える基板を上記第2物体テーブルに設ける工程;
照明システムを使って放射線の投影ビームを用意する工程;
この投影ビームにその断面にパターンを与えるためにこのパターニング手段を使う工程;
放射線のこのパターン化したビームを上記基板の目標部分上に投影する工程を含む方法に於いて:
上記投影工程中またはその前に、上記物体テーブルの少なくとも一つを粗位置決め手段によって第1ないし第3自由度で、および微細位置決め手段によって少なくとも第4自由度で動かし、そのような運動中、上記第1ないし第3自由度での反力を平衡質量に加える方法において、
上記第4自由度での反力を上記平衡質量へ伝える、更なる工程を有することを特徴とする方法が提供される。
【0024】
この発明によるリソグラフィ投影装置を使う製造プロセスでは、パターン(例えば、マスクの中の)を、少なくとも部分的に放射線感応材料(レジスト)の層で覆われた基板上に結像する。この結像工程の前に、この基板は、例えば、下塗り、レジスト塗布およびソフトベークのような、種々の処理を受けるかも知れない。露出後、基板は、例えば、露出後ベーク(PEB)、現像、ハードベークおよび結像形態の測定/検査のような、他の処理を受けるかも知れない。この一連の処理は、デバイス、例えばICの個々の層をパターン化するための基礎として使用する。そのようにパターン化した層は、次に、エッチング、イオン注入(ドーピング)、金属化処理、酸化処理、化学・機械的研磨等のような、全て個々の層の仕上げを意図した種々の処理を受けるかも知れない。もし、幾つかの層が必要ならば、全処理またはその変形を各新しい層に反復しなければならないだろう。結局、デバイスのアレイが基板(ウエハ)上にできる。次に、これらのデバイスをダイシングまたは鋸引のような手法によって互いから分離し、そこから個々のデバイスをキャリヤに取付け、ピンに接続すること等ができる。そのようなプロセスに関する更なる情報は、例えば、ピータ・バン・ザントの“マイクロチップの製作:半導体加工の実用ガイド”、第3版、マグロウヒル出版社、1997年、ISBN0-07-067250-4という本から得ることができる。
【0025】
この明細書でICの製造に於けるこの発明による装置の使用を具体的に参照してもよいが、そのような装置は、他の多くの可能な用途があることを明確に理解すべきである。例えば、それを集積光学システム、磁区メモリ用誘導検出パターン、液晶ディスプレイパネル、薄膜磁気ヘッド等の製造に使ってもよい。当業者は、そのような代替用途の関係では、この明細書で使う“レチクル”、“ウエハ”または“ダイ”という用語のどれも、それぞれ、より一般的な用語“マスク”、“基板”および“目標領域”で置換えられると考えるべきである。
【0026】
本文書では、照明放射線および照明ビームという用語を紫外放射線(例えば、365nm、248nm、193nm、157nmまたは126nmの波長の)、EUV、X線、電子およびイオンを含むあらゆる種類の電磁放射線または粒子フラックスを包含するために使用しているが、それらに限定されるものでない。
【0027】
この発明を以下にX、YおよびZ軸に基づく直交基準方式を参照して説明する。このZ方向は、垂直と呼んでもよいが、文脈が要求するのでなければ、この装置の必要な方位を意味すると取るべきでない。
本発明を以下に実施例および添付の概略図を参照して説明する。
これらの図面で、類似の参照文字は、類似の部品を指す。
【0028】
【実施例1】
図1は、この発明によるリソグラフィ投影装置を概略的に示す。この装置は:
− 放射線(例えば、UV若しくはEUV線、x線、電子またはイオン)の投影ビームPBを供給するための放射線システムLA、IL;
− マスクMA(例えば、レチクル)を保持するためのマスクホルダを備え、このマスクを部材PLに関して正確に位置決めするための第1位置決め手段に結合された第1物体テーブル(マスクテーブル)MT;
− 基板W(例えば、レジストを塗被したシリコンウエハ)を保持するための基板ホルダを備え、この基板を部材PLに関して正確に位置決めするための第2位置決め手段に結合された第2物体テーブル(基板テーブル)WT;
− このマスクMAの被照射部分を基板Wの目標部分C上に結像するための投影システム(“レンズ”)PL(例えば、屈折若しくは反射屈折性のシステム、ミラーグループまたは視界偏向器アレイ);
を含む。
ここでの説明では、この装置は、透過型である(即ち、透過性のマスクを有する)。
しかし、一般的に、それは、例えば、反射型でもよい。
【0029】
この放射線システムは、放射線のビームを作る放射源LA(例えば、Hgランプ、エキシマレーザ、放電プラズマ源、レーザ励起プラズマ源、貯蔵リング若しくはシンクロトロンの電子ビームの経路の周りに設けたアンジュレータ、または電子若しくはイオンビーム源)を含む。このビームをこの照明システムILに含まれる種々の光学部品、−例えば、ビーム成形光学系Ex、積分器INおよびコンデンサCO−に通して、出来たビームが所望の形状および強度分布を有するようにする。
【0030】
ビームPBは、次に、マスクテーブルMT上にマスクホルダで保持されたマスクMAを横切る。マスクMAを通過してから、ビームPBは、レンズPLを通過し、それがこのビームを基板Wの目標部分C上に集束する。干渉計変位測定手段IFおよびこの第2位置決め手段の助けをかりて、基板テーブルWTは、例えば、異なる目標部分CをビームPBの経路に配置するように、正確に動くことができる。同様に、例えば、マスクMAをマスクライブラリから機械的に検索してから、この第1位置決め手段を使ってマスクMAをビームPBの経路に関して正確に配置することができる。一般的に、物体テーブルMT、WTの運動は、図1に明示しないが、長ストロークモジュール(粗位置決め)および短ストロークモジュール(微細位置決め)の助けをかりて実現する。
【0031】
図示する装置は、二つの異なるモードで使うことができる:
1.ステップモードでは、マスクテーブルMTを本質的に固定して保持し、全マスク像を目標部分C上に一度に(即ち、単一“フラッシュ”で)投影する。次に基板テーブルWTをXおよび/またはY方向に移動して異なる目標部分CをビームPBで照射できるようにする;
2.走査モードでは、与えられた目標部分Cを単一“フラッシュ”では露出しないことを除いて、本質的に同じシナリオを適用する。その代りに、マスクテーブルMTが与えられた方向(所謂“走査方向”、例えば、Y方向)に速度vで動き得て、それで投影ビームPBがマスク像の上を走査させられ;同時に、基板テーブルWTがそれと共に同じまたは反対方向に速度V=Mvで動かされ、このMはレンズPLの倍率(典型的には、M=1/4または1/5)である。この様にして、比較的大きい目標部分Cを、解像度について妥協する必要なく、露出できる。
【0032】
この装置は、この装置の部品を支持するためのベースフレームBP(ベースプレートまたは機械フレームとも呼ぶ)、および投影システムPLおよび干渉計式変位測定手段IFのような位置センサを支持するためこのベースフレームBPから機械的に絶縁した基準フレームRFも含む。
【0033】
図2は、3自由度での平衡をもたらすためにこのリソグラフィ装置の、基板テーブルを含む、ウエハステージで使う、この発明の第1実施例による平衡システムを示す。以下に説明するこの構成は、適当に修正して、リソグラフィ装置の、マスクテーブルを含む、レチクルステージで使ってもよい。
【0034】
この第1実施例の平衡システムは、この機械のベースフレーム上に設けた案内面4上を動けるように実質的に無摩擦の軸受3によって支持した平衡フレーム2(平衡質量)を含む。これらの無摩擦軸受3は、例えば、空気静圧軸受または液静圧軸受または磁気軸受でもよい。その代りに、もし、必要な移動範囲が比較的小さければ、屈曲部材または平行板ばねのような弾性案内システムを使うことが出来る。この構成は、反対に構成しても良く、即ち、機械フレームに設けた軸受が平衡フレームの下側の案内面に作用するようにしてもよい。案内面4は、この装置のために形成するXY平面に平行であり、平衡フレーム2は、XおよびY方向に自由に並進し、並びにZ方向に平行な軸周り(Rz)に自由に回転する。
【0035】
図3に示す位置決めシステム10は、平衡フレーム2内またはその上に置き、XおよびY方向の運動範囲が比較的大きい。位置決めシステム10の質量中心がZ方向で平衡フレームの質量中心と出来るだけ近いことが重要である。特に、二つの質量中心の垂直離隔距離が実質的に100mm未満で、理想的にはゼロであるのが好ましい。
弾性支柱または緩衝器5が平衡フレーム2の移動を制限し、それが案内面4を離れるのを防ぐ。
【0036】
この位置決めシステムは、被駆動物体に加える駆動力に抗して作用する反力が機械的または電磁的連結部を介して平衡フレームへ伝えられるように構成する。これらの連結部は、平衡フレーム2と位置決めシステム10の組合わせたシステムの質量中心を含むXY平面内またはそれに近く配置する。これらの連結部は、例えば、軸受面がXY平面に垂直な空気静圧軸受または、例えば、平衡フレーム2に取付けた磁石と位置決めシステムに取付けたコイルまたはアーマチュアを備え、これらの電磁力の作用線がこの組合わせた質量中心と同じXY平面にあるような電磁式リニヤアクチュエータでもよい。
【0037】
図3は、位置決めシステム10が所謂H形駆動装置であるそのような構成を示す。このH形駆動装置10は、その端またはその近くをそれぞれのスライダ12a、12bに取付けたXビーム11を含む。スライダ12a、12bは、矩形平衡フレーム2の長辺2a、2bに取付けた、細長い磁石軌道13a、13bと協同して作用するリニアモータのアーマチュアを坦持し、Xビーム11をY方向に並進させる。位置決めすべき物体、この場合ウエハテーブルWTを、Xビーム11に取付けた更なるスライダ14によってXY平面で駆動する。スライダ14は、スライダ12a、12b同様、Xビーム11に取付けた磁石軌道15に作用するためのリニアモータのアーマチュアを坦持し、スライダ14をこのXビームに沿って並進させ、従ってウエハテーブルWTをX方向に位置決めする。スライダ12a、12bの位置の独立制御がXビーム11とこの平衡フレームの間の角度を変えられるようにし、従って、この平行フレームの偏揺れ運動を補償するためにウエハテーブルWTのRz(Z軸周りの回転)位置をある範囲で制御できるようにする。このためおよびこの平衡フレームに働く合力の剪断成分によって生ずる平衡フレームの歪みのために、これらの駆動装置が力を加えるXおよびY方向が必ずしも正確に直交でない。この構成によって、YおよびRz方向の反力が直接平衡フレーム2に伝えられる。スライダ12a、12bは、X方向の反力を平衡フレーム2へ伝えるために、平衡フレーム2に設けた直立壁21a、21bに対して作用する空気軸受16a、16bも坦持する。X方向の力を伝達するための1対のスラスト軸受16a、16bの代りに、例えば、単一の予荷重を掛けた軸受または対向するパッド軸受を二つのスライダの一つに使ってもよく、それは、Xビームが平衡フレーム2と垂直でないとき、コサイン短縮による障害を避けるので屡々好まれる。
【0038】
図示するように、この位置決めシステムを平衡フレームによってZ方向におよびRx、Ry回転に抗して支持する。この機能は、この位置決めシステム(例えば、ウエハテーブルWT)の全部または一部に対する案内面4により、別の面またはベースフレームに対して固定した面により、または上記の組合せによっても実行できる。
もし、所謂平面モータを使うなら、XおよびY方向の反力は、XY平面で磁石(またはコイル)板を介して平衡フレームに伝えられる。この磁石(またはコイル)板は、XY平面でこの平衡フレームの一部を形成してもよく、そうすればその質量が望ましく増加して、その運動範囲が減る。再び、この磁石(またはコイル)板を第2平衡質量によってまたは無摩擦軸受のような別の手段によってこの機械ベース上でZ、RxおよびRy方向に支持してもよい。
【0039】
被駆動物体、この場合ウエハテーブルWTに加えられる駆動力は、同等で反対の反力を生じ、それが、この発明によれば、この平衡フレーム(平衡質量)に加わる。ニュートンの法則から、この被駆動物体と平衡質量の変位の比は、それらの質量に逆比例する。即ち:
【0040】
【数1】
【0041】
但し、xiは、共通の質量中心に対する質点iの変位であり、miは、質点iの質量である。この関係で、この平衡質量比は、変位が起る方向に従って変るかも知れないことに気付くべきである。本実施例では、Xビーム11とYスライダ12a、12bがY方向に変位するためにウエハテーブルWTと共に動き、一方このウエハテーブルは、X方向に変位するためにXビーム11に対して動く。それで、Y方向の変位の被駆動質量は、ウエハテーブルWT、Xスライダ14、Xビーム11およびYスライダ12a、12bの質量の組合せである。他方、X方向の変位に関しては、被駆動質量がウエハテーブルWTとXスライダ14の質量だけであり、XビームとYスライダがその代りに平衡質量の一部を形成する。XビームおよびYスライダがウエハテーブルWTおよびXスライダ14と類似の質量を有するので、これはこの平衡質量比とかなりの差を生ずることがある。
【0042】
この平衡フレームを位置決めシステムの組合わせた移動質量より5ないし20倍重くすることによって、平衡フレームの運動範囲を抑制し、この平衡システムの全体の設置面積を望む通りに制限することができる。
【0043】
もし、位置決め中、この平衡フレームの質量中心がXまたはY方向でこの位置決め装置の一つの質量中心と一致しなければ、その方向の反力がこの平衡フレームの偏揺れ運動を生ずるかも知れない。ある場合、例えば、被駆動物体の平衡フレームの質量中心からずれた点周りの円運動の場合、偏揺れ運動が相殺するのではなく時の経つにつれ積重なるようになることがある。過度の偏揺れ運動を防ぐため、負帰還サーボシステムを設ける。この制御システムも、位置決め装置へのケーブル配線、位置決め駆動装置の整列不良、軸受3の微小摩擦等のような要因から発生することがある、平衡フレームの長期累積並進(ドリフト)を補正するようにされている。以下に説明する能動的ドリフト制御システムの代替案として、例えば、低剛性ばねに基づく、受動的システムを使ってもよい。
【0044】
図4は、上で言及したサーボシステム30の制御ループを示す。この機械フレームに関する平衡質量のX、YおよびRz設定点を減算器31の正入力に供給し、その出力をサーボ制御器32へ送る。このサーボ制御器は、3自由度アクチュエータシステム33を制御し、それが平衡フレーム2への必要な補正を加える。減算器31の負入力への帰還は、平衡フレームおよび被駆動質量の位置を測定する、多自由度測定システム34によって与える。平衡フレームと被駆動質量の両方の位置を固定基準フレームに対して測定してもよい。その代りに、一つ、例えば、平衡質量の位置をこの基準フレームに対して測定し、被駆動質量の位置をこの平衡質量に対して測定してもよい。後者の場合、この相対位置データをソフトウェアかハードウェアによって絶対位置データに変換することができる。
【0045】
サーボシステム30の設定点は、位置決め装置と平衡フレーム2の組合せ質量中心がXY平面で変らないままであることを保証するように決める。これは、次の条件を定める:
【0046】
【数2】
【0047】
但し、
は、固定基準点に対する時間tでのXY平面に於ける質点iのベクトル変位である。計算した(式[2]を使って)位置と測定した位置の間の誤差信号を作動システム33に与え、それが平衡フレーム2への適当な補正力を加える。この平衡フレームおよび/または機械ベースの最低共振モードは、このドリフト制御システムのサーボ帯域幅より少なくとも5倍高い。
【0048】
この平衡フレームの累積偏揺れ運動を最小にするために、この制御モードを、サーボ帯域域幅は低いが固定設定点(例えば、偏揺れゼロ)に構成する。受動的(例えば、ばね)ドリフト制御と同様に、この偏揺れ用サーボ帯域幅がこの偏揺れ軸周りのこの機械ベース上の過渡モーメントを最小にするために低域通過フィルタの役をする。換言すれば、長期(低振動数)運動を補正するための反力だけがベースフレームへ伝えられる。
【0049】
図5は、この第1実施例の第1変形によるドリフト制御作動システム33aを示す。このシステムは、三つのローレンツ(力)型リニアモータ(例えば、ボイスコイルモータ、鉄なし多相リニアモータ等)331、332、333を含む。三つのモータの二つ331、332は、一方向、例えば、X方向に作用し、他の方向、例えば、Y方向に広く離間している。第3のモータ333は、他の、例えばY方向に、この平衡フレームの組合せ質量中心またはその近くを通って作用する。これらの駆動装置は、それらが作用する方向と垂直方向に細長い磁石板またはコイルを有するローレンツ力モータで、それらが平衡フレーム2のこの垂直方向の位置に関係なく与えられた方向に力を加えられるのが好ましい。
【0050】
三つの駆動装置を使う上記構成は、可能な最も簡単な構成であるが、もし、平衡フレーム2が剪断に対する抵抗が限られた開いた矩形でも、各々このフレームの一つの側部材の中立軸に沿ってまたはそれに近く作用する、四つのモータを使うことができ、それによってこのフレーム部材の曲げを最小にするので有利である。そのような構成を図6に示す。ここでは、四つの駆動装置334a、334b、334c、334dを使い−各角に一つずつ配置して、四つのビーム2a、2b、2c、2dのそれぞれの一つに平行且つ一致する力を働かせる。四つの駆動装置の各々は、前のように、ローレンツ型リニアモータでもよい。更なる代替案は、各々XおよびY方向に力を働かせる二つの平面モータを使い、X、YおよびRzに組合せ制御をもたらすことである。
【0051】
駆動装置334の代替形を、側面図である図7、および図7の線I−Iによる断面図である図8に示す。駆動装置334は、ベースまたは機械フレームBPに取付けおよび回転−直線運動変換器336によって平衡フレーム2に結合した回転ローレンツモータ335(鉄なし可動コイルモータ、直流または交流ブラシレスモータ等のような)から成る。この回転−直線運動変換器336は、モータ335の駆動軸335aにしっかりと取付け且つ偏心して取付けたピン336bを有する円板336aを含む。ピン336bは、平衡フレーム2に取付けた連結フレーム336eと係合する二つの車輪336c、336dの車軸を成す。連結フレーム336eは、細長く、この平衡フレームに加えるべき力の作用方向に垂直で、一般的に断面がC形である。それは、車輪336c、336dを囲み、各々対向する軸受面336g、336fのそれぞれの一つと係合する。軸受面336fは、平衡フレーム2の方を向き、軸受面336gは、外を向く。それによって、もし、モータ335が作動して円板336aを図8で時計方向に回転すると、車輪336cは、面336gを圧迫させられ、平衡フレーム2に左方押圧力を加える。同様に、円板336aの反時計方向回転は、平衡フレーム2に引張り力を右方に加える。
【0052】
回転−直線運動変換器336は、実質的に無摩擦で且つ遊びなしに逆転可能であるように構成され、それでドリフト作動制御を位置モードではなく力モードで実行できる。平衡フレーム2の位置は、円板336aに設けた回転エンコーダ(図示せず)を介して付加的に測定できる。
【0053】
更なる代替ドリフト制御システムを、平衡フレーム2の平面図である図9、およびこの代替案で使う駆動機構337の一つの拡大図である図10に示す。駆動機構337は、共通のピボットピンに結合した二つのクランク−コンロッド機構から成る、所謂“二重scara機構”である。各クランク−コンロッド機構は、ローレンツ型トルクモータ337bによってによって駆動されるクランク337aおよびこのクランク337aの端を共通のピボットピン337bに結合するコンロッド337cから成る。トルクモータ337bは、ベースフレームBPに取付け、且つその駆動軸を並進に抗して固定して反力がベースフレームBPに伝えられるようにする。
【0054】
図9および図10のドリフト作動システムは、3自由度の平衡フレームを制御するためには三つの駆動装置だけで十分であるが、追加のモータにより図6の構成と同じ利益をもたらすので、限定的なものである。
【0055】
平衡フレーム2の位置および方向は、モータ337bの駆動軸に設けた回転エンコーダによって測定してもよい、クランク角から決めることができる。このサーボ制御システムでは、二つの座標変換:一つは、クランク337aの角度位置の情報を平衡質量2の位置のX、Y、Rz座標に変換するため;およびもう一つは制御装置32によって決めた力を駆動モータ337b用のトルクに変換するために設ける。
【0056】
上記のように、上に説明したドリフト制御装置は、直線または回転駆動機構に組込んだ直線または回転位置センサを含んでもよい。その代りに、独立の位置測定システム、例えば、グリッドエンコーダまたは2次元位置感知検出器を使ってもよい。そのようなシステムは、X、Y、Rz座標に変換できる多重出力を有するかも知れず、または平衡フレーム上の2点、好ましくは対角線的に対向する角のXY位置の独立の測定値を提供するかも知れない。そのような位置決め機構は、ベースフレームに対する、または超精密機械で、振動絶縁測定フレームに対する平衡フレーム2の位置を測定するかも知れない。
【0057】
例えば、エラー状態の場合に、平衡フレーム2が範囲外へドリフトするのを防ぐために、ストローク制限装置をこの平衡フレームとベースフレームの間に設けてもよい。そのような装置の例を、平衡フレーム2の下部を通る断面を示す図である図11に示す。この装置では、3本のピン40がベースフレームBPの軸受面4から上方に突出し、この平衡フレーム2の開端スロット41と係合する。これらのスロット41およびピン40は、平衡フレーム2の運動をX、YおよびRzで予め定めた包絡面に制限するような大きさおよび配置とする。これらのピン40は、衝突の場合に、この平衡フレーム2への衝撃を緩和するために弾性的またはばねが掛けてあってもよい。このストローク制限装置は、平衡フレーム2から突出するピンがベースフレームBPのスロットと係合するような、運動学的に逆の構成としてもよい。
【0058】
もし、種々のアクチュエータの駆動力は勿論、この位置決め装置および平衡フレーム2の質量中心が同じXY平面内にあるように配置することが可能でなければ、このオフセットで作用する駆動力は、傾動モーメントTx、Ty、即ち、この平衡フレーム2および位置決め装置をXおよびY軸の周りに回転させるモーメントを生ずるだろう。もし、平衡フレーム2を比較的高剛性でZ、RxおよびRy方向に支持するならば、傾動モーメントTx、Tyは、ベースフレームBPに伝えられ、そこに振動を生ずるだろう。また、粗位置決めは、通常X、YおよびRz方向に行うだけであるが、可動物体用基板テーブルWTに含まれる微細位置決めアクチュエータは、普通6自由度全てに位置決めすることができる。他の自由度は勿論、この微細位置決めシステムの運動からの反力も、もしベースフレームBPに伝えられると、振動を起すことがある。
【0059】
従って、平衡フレーム2を軸受3に含まれる低剛性支持体でZ、RxおよびRy方向に支持する。そのような支持体は、低剛性無摩擦軸受または無摩擦軸受と組合わせた弾性若しくはガスばねでもよい。大間隙空気軸受も使うことができる。X、YおよびRz方向のドリフトを制御するために受動的部品を使うとき同様、これらのばね定数は、この平衡フレーム質量−ばねシステムの固有振動数がこの位置決め装置の運動の最低基本振動数より実質的に、例えば、5ないし10倍、低いように選択する。もし、ウエハテーブルWTを平衡フレーム上ではなくベースフレーム上に案内面4によってZ、Rx、Ryに支持するならば、案内面4を提供するベースフレーム部材をZ、RxおよびRy用の第2平衡フレームとして扱い、説明したように受動的に支持することができる。
【0060】
【実施例2】
以下に説明することを除いて、第1実施例と同じでもよい、この発明の第2実施例の、基板テーブルWTを含む、基板ステージを図12に示す。
この第2実施例では、平衡質量406が開放箱の形を採り、平坦な内部ベース407がウエハテーブルWT用案内面を形成し、直立側壁408が平衡質量406の質量中心を上げる役に立つ。この基板テーブルWTは、この基板W用に6自由度で動作する微細位置決め機構417を含み、実質的に無摩擦軸受を形成する所謂空気足がこの基板テーブルWTを案内面407上を動けるようにする。
【0061】
この基板テーブルWTの運動は、粗位置決め機構によって行われる。これは、Xビーム415を含み、それに対して基板テーブルWTが、このXビーム、従って基板テーブルWTをY方向に駆動するためのY方向リニアモータの並進器を含むスライダ411を両端に有するX駆動装置(図示せず)によって、およびこのXビームの対向する端にRzで異なる力を加えることによって駆動される。これらのY方向リニアモータのステータ409が平衡質量406の肩に設けてある。この基板テーブルの運動からのY方向およびR反力は、この様にして直接平衡質量406に加えられる。X方向反力は、スライダ411と平衡質量406の側壁408の間の軸受を介して平衡質量406へ伝えられる。
【0062】
基板テーブルWTが平衡質量406のベース407上を案内されるので、微細位置決め機構417による基板WTの対応する運動からのZ、Ry、Rx反力も直接平衡質量406へ伝えられる。XおよびY駆動装置によって加えられる力線は勿論、基板テーブルWTおよび平衡質量406の質量中心の不完全な調整から生ずる傾斜運動Tx、Tyも空気ポット419およびYリニアモータの剛性を介して平衡質量406へ伝えられる。
【0063】
平衡質量406が6自由度全てでこれらの反力を吸収できるようにするためには、それが6自由度全てに自由に動けねばならない。これは、それをベースフレームBPから、Z方向に低剛性を有する複数の支持体403、および平衡質量406の下面で受けられる実質的に無摩擦の軸受405によって支持することによって達成する。この平衡質量406の下面は、平坦であるか、または平衡質量406の運動の最大期待若しくは許容範囲に対応するに十分な大きさの平坦領域を有する。平衡質量406は、基板テーブルWTより遙かに、例えば、5ないし10倍、重いので、平衡質量406の運動範囲は、基板テーブルWTの運動範囲より遙かに小さいだろう。
【0064】
【実施例3】
図13は、上に説明した第1または第2実施例と同じでもよい、この発明の第3実施例の、基板テーブルWTを含む、基板ステージを描く。
【0065】
この第3実施例では、平衡質量を二つの部分506、507に分割する。この第1平衡質量部506は、基板テーブルWTを囲む矩形フレームを含む。この第1平衡質量部506の対向する側面は、その上にY方向リニアモータのステータ、例えば、磁石軌道が取付けてある。このY方向リニアモータの並進器、例えば、コイルがXビーム515の両端でスライダ511に取付けてある。このXビームは、Xリニアモータのステータを含み、この並進器が基板テーブルWTに取付けてある。このXリニアモータと共に粗位置決め機構を形成する、YリニアモータからのYおよびRz反力は、直接第1平衡質量部506へ伝えられ、X反力は、スラスト軸受(図示せず)を介して伝えられる。このXおよびY反力を吸収するために、第1平衡質量部506を実質的に無摩擦の軸受505、例えば、空気軸受によって支持し、それがX、YおよびRzに動くようにする。
【0066】
第2平衡質量部507は、板の形を採り、基板テーブルWTの下に配置してある。その上面508は、平坦で案内面を形成し、その上を基板テーブルWTが空気足で受けられる。この様にして、微細位置決め機構517によるウエハWの運動からのZ、RxおよびRyの反力は、この第2平衡質量部507へ伝えられ、この第2平衡質量部507は、Z方向に低剛性を有する複数の支持体503によってベースフレームBPから支持してある。これらの支持体は、例えば、機械的またはガスのばねでもよい。
【0067】
【実施例4】
この発明の第4実施例は、真空で使うための、第2実施例の修正形である。基板テーブルWTを含む、この基板ステージを図14に示す。
第2実施例同様、平衡質量606が開放箱の形を採る。この実施例では、この箱のベースが平面モータのステータ627、例えば、磁石アレイを含み、その並進器635は、ウエハテーブルWTに取付けてある。平面モータについての更なる情報は、米国特許第5,886,432号で収集でき、この特許を本発明を説明するうえで参考とする。前と同様、直立壁625が平衡質量606の質量中心を基板テーブルWTのそれと同じ水平面まで高くするのに役に立つ。この平面モータ627、635は、この基板テーブルを並進は勿論、空中に浮揚させるように構成してもよく、または付加的軸受を設けることもできる。この平面モータのX、Yおよび事によるとRz並進からの反力をこの平衡質量606に伝える。
【0068】
【実施例5】
この発明の第5実施例は、図15に示すように第4実施例の修正形である。第4実施例同様、基板テーブルWTは、平面モータのステータ627の平面(即ち、XおよびY方向)で動き得る。この粗位置決め機構(平面モータ)のX、YおよびRz運動からの反力を直接平衡質量606に伝える。微細位置決め機構617のための全ての自由度の反力をこの平面モータの剛性またはこの基板テーブル用に設けた追加の軸受を介して衡質量606に伝える。この平衡質量は、第2実施例と同じ方法で軸受605および低剛性支持体603の上に取付けてある。
【0069】
上にこの発明の特定の実施例を説明したが、この発明を説明したのと別の方法で実施してもよいことが判るだろう。この説明は、この発明を制限することを意図しない。特に、この発明をリソグラフィ装置のレチクルまたはマスクステージに、および平面での物体の迅速且つ正確な位置決めが望ましい、あらゆる他の型式の装置に使ってもよいことが判るだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例によるリソグラフィ投影装置を描く。
【図2】図1の装置の基板ステージにある、本発明の平衡質量の平面図である。
【図3】図2に類似する図であるが、基板テーブル用駆動装置を付加的に示す。
【図4】図2の平衡システムのサーボシステムの線図である。
【図5】この第1実施例の平衡システムの第1変形によるドリフト制御装置の平面図である。
【図6】この第1実施例の平衡システムの第2変形によるドリフト制御装置の平面図である。
【図7】図6のドリフト制御装置の駆動装置の拡大側面図である。
【図8】図7の線I−Iによるこの駆動装置の断面図である。
【図9】この第1実施例の平衡システムの第3変形によるドリフト制御装置の平面図である。
【図10】図9のドリフト制御装置の駆動装置の拡大平面図である。
【図11】この第1実施例の第4変形の平面図で、ストローク制限装置を示す。
【図12】この発明の第2実施例の基板ステージの断面図である。
【図13】この発明の第3実施例の基板ステージの断面図である。
【図14】この発明の第4実施例の基板ステージの断面図である。
【図15】この発明の第5実施例の基板ステージの断面図である。
【符号の説明】
2 平衡質量、フレーム
2a フレーム側辺
2b フレーム側辺
2c フレーム側辺
2d フレーム側辺
3 軸受手段
4 案内面
10 平衡位置決めシステム
11 ビーム
12a 第2駆動手段
12b 第3駆動手段
14 第1駆動手段
503 支持体
506 第1平衡質量部
507 第2平衡質量部
508 案内面
BP ベース板
C 基板の目標部分
IL 照明システム
MA パターニング手段
MT 第1物体テーブル
PB 投影ビーム
PL 投影システム
Rz 第3方向周りの回転
W 基板
WT 第2物体テーブル
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向
Claims (14)
- リソグラフィ投影装置であって:
放射線の投影ビーム(PB)を供給するための照明システム(IL);
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段(MA)を保持するための第1物体テーブル(MT);
基板(W)を保持するための第2物体テーブル(WT);
このパターン化したビームをこの基板の目標部分(C)上に結像するための投影システム(PL);および
上記物体テーブルの少なくとも一つを3を超える自由度で位置決めできる平衡位置決めシステム(10);
を含み、この位置決めシステムが:
少なくとも一つの平衡質量(2);
上記平衡質量を可動に支持するための軸受手段(3);
上記物体テーブルを第1ないし第3自由度で位置決めするための粗位置決め手段で、上記3自由度が第1および第2方向(X、Y)の並進並びに第3方向(Z)周りの回転(Rz)であり、上記第1、第2および第3方向が実質的に相互に直交する手段;および
上記物体テーブルを上記第1、第2および第3と実質的に直交する少なくとも第4自由度(Z)で位置決めするための微細位置決め手段で、上記粗および微細位置決め手段は、上記粗および微細位置決め手段からの反力を上記平衡質量へ伝えるように配置してある手段を含み:
上記平衡質量を上記軸受手段によって少なくとも上記第4自由度で実質的に自由に動けるように支持することを特徴とし、
更に、上記装置が、上記第1および第2方向(X、Y)に平行に拡がる案内面を有するベース板(BP)を含み、
上記軸受手段(3)が、複数の実質的に無摩擦の軸受(3)を含み、この軸受(3)が、上記第3方向に低剛性を有する支持体によって上記平衡質量(2)に結合され、且つ上記ベース板の上記案内面に作用することを特徴とする投影装置。 - 請求項1による装置に於いて、上記軸受(3)を、空気静圧軸受、液静圧軸受および磁気軸受を含むグループから選択した装置。
- 請求項1または請求項2による装置に於いて、上記支持体を、弾性ばねおよびガスばねを含むグループから選択した装置。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかによる装置に於いて、上記平衡質量は、その側辺(2a、2b、2c、2d)が上記第1および第2方向(X、Y)と一般的に平行な全体として矩形のフレーム(2)を含む装置。
- 請求項4による装置に於いて、上記全体として矩形のフレーム(2)が中央開口を有し、上記物体テーブル(WT)が少なくとも部分的に上記中央開口内に配置してある装置。
- 請求項5による装置に於いて、上記物体テーブル(WT)が上記案内面上(4)に上記物体テーブルを支持するための低剛性軸受を有する装置。
- リソグラフィ投影装置であって:
放射線の投影ビーム(PB)を供給するための照明システム(IL);
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段(MA)を保持するための第1物体テーブル(MT);
基板(W)を保持するための第2物体テーブル(WT);
このパターン化したビームをこの基板の目標部分(C)上に結像するための投影システム(PL);および
上記物体テーブルの少なくとも一つを3を超える自由度で位置決めできる平衡位置決めシステム(10);
を含み、この位置決めシステムが:
少なくとも一つの平衡質量(2);上記平衡質量を可動に支持するための軸受手段(3);
上記物体テーブルを第1ないし第3自由度で位置決めするための粗位置決め手段で、上記3自由度が第1および第2方向(X、Y)の並進並びに第3方向(Z)周りの回転(Rz)であり、上記第1、第2および第3方向が実質的に相互に直交する手段;および
上記物体テーブルを上記第1、第2および第3と実質的に直交する少なくとも第4自由度(Z)で位置決めするための微細位置決め手段で、上記粗および微細位置決め手段は、上記粗および微細位置決め手段からの反力を上記平衡質量へ伝えるように配置してある手段を含み:
上記平衡質量を上記軸受手段によって少なくとも上記第4自由度で実質的に自由に動けるように支持することを特徴とし、
更に、上記平衡質量(2)が、上記第1および第2方向(X、Y)に平行に拡がる案内面を有し、
上記装置が、更に、実質的に無摩擦の軸受(3)を有するベース板(BP)を含み、この軸受が、上記第3方向(Z)に低剛性を有する支持体によって上記ベース板から支持され、且つ上記平衡質量の上記案内面に作用することを特徴とする装置。 - 請求項7による装置に於いて、上記平衡質量(2)が上記案内面と実質的に平行な更なる案内面を有し、上記物体テーブル(WT)が上記更なる案内面に載る実質的に無摩擦の軸受を備える装置。
- 請求項8による装置に於いて、上記粗位置決め手段(10)が上記第1方向(X)に一般的に平行に伸びるビーム(11)、および上記物体テーブル(WT)を上記ビームに関して上記第1方向に駆動するための第1駆動手段(14)、並びに上記ビームを上記平衡質量(2)に関して上記第2方向(Y)に駆動するために上記ビームのそれぞれの端に結合された第2および第3駆動手段(12a、12b)を含む装置。
- 請求項8による装置に於いて、上記粗位置決め手段(10)が、上記平衡質量(2)の更なる案内面に取付けたステータおよび上記物体テーブルに取付けた並進器を有する平面電気モータを含む装置。
- リソグラフィ投影装置であって:
放射線の投影ビーム(PB)を供給するための照明システム(IL);
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段(MA)を保持するための第1物体テーブル(MT);
基板(W)を保持するための第2物体テーブル(WT);
このパターン化したビームをこの基板の目標部分(C)上に結像するための投影システム(PL);および
上記物体テーブルの少なくとも一つを3を超える自由度で位置決めできる平衡位置決めシステム(10);
を含み、この位置決めシステムが:
少なくとも一つの平衡質量(2);
上記平衡質量を可動に支持するための軸受手段(3);
上記物体テーブルを第1ないし第3自由度で位置決めするための粗位置決め手段で、上記3自由度が第1および第2方向(X、Y)の並進並びに第3方向(Z)周りの回転(Rz)であり、上記第1、第2および第3方向が実質的に相互に直交する手段;および
上記物体テーブルを上記第1、第2および第3と実質的に直交する少なくとも第4自由度(Z)で位置決めするための微細位置決め手段で、上記粗および微細位置決め手段は、上記粗および微細位置決め手段からの反力を上記平衡質量へ伝えるように配置してある手段を含み:
上記平衡質量を上記軸受手段によって少なくとも上記第4自由度で実質的に自由に動けるように支持することを特徴とし、
更に、上記平衡質量が第1および第2平衡質量部(506、507)を含み、
上記第1平衡質量部(506)が上記第1ないし第3自由度(X、Y、Rz)で動き得て、および上記第2平衡質量部(507)が上記第4自由度(Z)で動き得ることを特徴とする装置。 - 請求項11による装置に於いて:
上記装置がベース(BP)を含み;
上記第1平衡質量部(506)が上記物体テーブル(WT)を囲む全体として矩形のフレームを含み、上記第1平衡質量部が上記ベースから実質的に無摩擦の軸受(505)によって支持されおよび上記粗位置決め手段が上記第1平衡質量部と上記物体テーブルの間に作用し;並びに
上記第2平衡質量部(507)が上記第1および第2方向(X、Y)に実質的に平行に拡がる案内面(508)を有し且つ上記第3方向(Z)に低剛性を有する支持体(503)によって上記ベースから支持され、上記物体テーブルが実質的に無摩擦の軸受によって上記案内面上に支持されている装置。 - 二つ以上の第1物体テーブル(MT)および/または二つ以上の第2物体テーブル(WT)を有する、請求項1ないし請求項12の何れか一つによる装置に於いて、複数の物体テーブルを位置決めするための駆動力への反力を共通の平衡質量(2)へ向ける装置。
- 放射線の投影ビーム(PB)を供給するための照明システム(IL);
所望のパターンに従ってこの投影ビームをパターニングすることが出来るパターニング手段(MA)を保持するための第1物体テーブル(MT);
基板(W)を保持するための第2物体テーブル(WT);および
このパターン化したビームをこの基板の目標部分(C)上に結像するための投影システム(PL);を含むリソグラフィ投影装置を使うデバイスの製造方法であって:
放射線感応層を備える基板(W)を上記第2物体テーブルに設ける工程;
照明システムを使って放射線の投影ビームを用意する工程;
この投影ビームにその断面にパターンを与えるためにこのパターニング手段を使う工程;
放射線のこのパターン化したビームを上記基板の目標部分上に投影する工程を含む方法にして:
上記投影工程中またはその前に、上記物体テーブルの少なくとも一つを、粗位置決め手段によって、第1および第2方向(X,Y)の並進並びに第3方向(Z)周りの回転(Rz)である第1ないし第3自由度(X、Y、Rz)で、および微細位置決め手段によって、上記第1、第2および第3と実質的に直交する少なくとも第4自由度(Z)で動かし、そのような運動中、上記第1ないし第3自由度での反力を平衡質量(2)に加える方法において;
上記第4自由度での反力を上記平衡質量へ伝える、更なる工程を有することを特徴とし、
更に、上記装置が、上記第1および第2方向(X、Y)に平行に拡がる案内面を有するベース板(BP)を含み、
上記平衡質量を可動に支持するための軸受手段(3)が、複数の実質的に無摩擦の軸受(3)を含み、この軸受(3)が、上記第3方向(Z)に低剛性を有する支持体によって上記平衡質量に結合され、且つ上記ベース板の上記案内面に作用することを特徴する方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP99310371.2 | 1999-12-21 | ||
EP99310324.1 | 1999-12-21 | ||
EP99310324 | 1999-12-21 | ||
EP99310371 | 1999-12-21 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002015985A JP2002015985A (ja) | 2002-01-18 |
JP4268333B2 true JP4268333B2 (ja) | 2009-05-27 |
Family
ID=26153619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000404377A Expired - Lifetime JP4268333B2 (ja) | 1999-12-21 | 2000-12-19 | リソグラフィ投影装置に使うための平衡位置決めシステム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US6525803B2 (ja) |
JP (1) | JP4268333B2 (ja) |
KR (1) | KR100573669B1 (ja) |
DE (1) | DE60036771T2 (ja) |
TW (1) | TWI264617B (ja) |
Families Citing this family (68)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6558878B1 (en) * | 1999-07-08 | 2003-05-06 | Korea Electronics Technology Institute | Microlens manufacturing method |
TW546551B (en) * | 1999-12-21 | 2003-08-11 | Asml Netherlands Bv | Balanced positioning system for use in lithographic apparatus |
TWI264617B (en) * | 1999-12-21 | 2006-10-21 | Asml Netherlands Bv | Balanced positioning system for use in lithographic apparatus |
JP3814453B2 (ja) | 2000-01-11 | 2006-08-30 | キヤノン株式会社 | 位置決め装置、半導体露光装置およびデバイス製造方法 |
TW588222B (en) * | 2000-02-10 | 2004-05-21 | Asml Netherlands Bv | Cooling of voice coil motors in lithographic projection apparatus |
TW527526B (en) * | 2000-08-24 | 2003-04-11 | Asml Netherlands Bv | Lithographic apparatus, device manufacturing method, and device manufactured thereby |
US7561270B2 (en) | 2000-08-24 | 2009-07-14 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus, device manufacturing method and device manufactured thereby |
US6927838B2 (en) * | 2001-02-27 | 2005-08-09 | Nikon Corporation | Multiple stage, stage assembly having independent stage bases |
JP2003059797A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-28 | Canon Inc | 移動装置、ステージ装置及び露光装置 |
EP1319986B1 (en) * | 2001-12-11 | 2008-02-27 | ASML Netherlands B.V. | A litographic apparatus and a device manufacturing method |
US6815699B2 (en) * | 2001-12-11 | 2004-11-09 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus and device manufacturing method |
JP2004146492A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Canon Inc | Euv露光装置 |
US6756751B2 (en) * | 2002-02-15 | 2004-06-29 | Active Precision, Inc. | Multiple degree of freedom substrate manipulator |
JP3679767B2 (ja) | 2002-02-26 | 2005-08-03 | キヤノン株式会社 | ステージ位置決め装置及びその制御方法、露光装置、半導体デバイスの製造方法 |
US6724466B2 (en) | 2002-03-26 | 2004-04-20 | Nikon Corporation | Stage assembly including a damping assembly |
US7268504B2 (en) * | 2002-05-24 | 2007-09-11 | Kollomorgen Corporation | Stator position feedback controller |
EP1369745B1 (en) | 2002-06-07 | 2013-02-27 | ASML Netherlands B.V. | Lihographic apparatus and device manufaturing method |
US6906786B2 (en) * | 2002-06-07 | 2005-06-14 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus and device manufacturing method |
JP3862639B2 (ja) * | 2002-08-30 | 2006-12-27 | キヤノン株式会社 | 露光装置 |
EP1403713A1 (en) * | 2002-09-30 | 2004-03-31 | ASML Netherlands B.V. | Lithographic apparatus and device manufacturing method |
TWI250387B (en) * | 2002-09-30 | 2006-03-01 | Asml Netherlands Bv | Lithographic apparatus and device manufacturing method |
JP3962669B2 (ja) * | 2002-10-08 | 2007-08-22 | キヤノン株式会社 | 移動装置及び露光装置並びにデバイスの製造方法 |
US6963821B2 (en) * | 2003-02-11 | 2005-11-08 | Nikon Corporation | Stage counter mass system |
US20040160132A1 (en) * | 2003-02-14 | 2004-08-19 | Carter Frederick Michael | System and method to reduce the effect of reactive forces on a stage using a balance mass |
TWI338323B (en) | 2003-02-17 | 2011-03-01 | Nikon Corp | Stage device, exposure device and manufacguring method of devices |
KR20170064003A (ko) * | 2003-04-10 | 2017-06-08 | 가부시키가이샤 니콘 | 액침 리소그래피 장치용 운반 영역을 포함하는 환경 시스템 |
CN104597717B (zh) | 2003-04-10 | 2017-09-05 | 株式会社尼康 | 包括用于沉浸光刻装置的真空清除的环境系统 |
JP4497831B2 (ja) * | 2003-04-15 | 2010-07-07 | キヤノン株式会社 | 露光装置及びデバイスの製造方法 |
US20040207829A1 (en) * | 2003-04-17 | 2004-10-21 | Asml Netherlands, B.V. | Illuminator controlled tone reversal printing |
JP4175975B2 (ja) | 2003-07-24 | 2008-11-05 | 三洋電機株式会社 | 電池およびその製造方法 |
US8064730B2 (en) * | 2003-09-22 | 2011-11-22 | Asml Netherlands B.V. | Device manufacturing method, orientation determination method and lithographic apparatus |
US7221433B2 (en) * | 2004-01-28 | 2007-05-22 | Nikon Corporation | Stage assembly including a reaction assembly having a connector assembly |
KR101504445B1 (ko) | 2004-03-25 | 2015-03-19 | 가부시키가이샤 니콘 | 노광 장치 및 디바이스 제조 방법 |
JP4607512B2 (ja) * | 2004-07-27 | 2011-01-05 | 京セラ株式会社 | ステージのドリフト制御装置 |
JP4041109B2 (ja) * | 2004-09-27 | 2008-01-30 | 株式会社東芝 | 荷電粒子ビーム処理装置 |
US7385678B2 (en) * | 2004-10-05 | 2008-06-10 | Asml Netherlands B.V. | Positioning device and lithographic apparatus |
JP4626753B2 (ja) * | 2005-02-15 | 2011-02-09 | 株式会社ニコン | ステージ装置及び露光装置 |
US7696652B2 (en) * | 2005-11-01 | 2010-04-13 | Asml Netherlands B.V. | Electromagnetic actuator, method of manufacturing a part of an electromagnetic actuator, and lithographic apparatus comprising and electromagnetic actuator |
US7453228B2 (en) * | 2006-04-07 | 2008-11-18 | Asml Netherlands B.V. | Method for controlling a positioning device, positioning device, and lithographic apparatus provided with a positioning device |
US20070267995A1 (en) * | 2006-05-18 | 2007-11-22 | Nikon Corporation | Six Degree-of-Freedom Stage Apparatus |
US7999940B2 (en) * | 2006-06-30 | 2011-08-16 | Asml Netherlands B.V. | Apparatus for angular-resolved spectroscopic lithography characterization |
US7675201B2 (en) * | 2006-07-25 | 2010-03-09 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus with planar motor driven support |
US7898204B2 (en) * | 2007-01-05 | 2011-03-01 | Active Precision, Inc. | High-speed substrate manipulator |
US7782446B2 (en) | 2007-03-01 | 2010-08-24 | Asml Netherlands B.V. | Stage system and lithographic apparatus comprising such stage system |
US8752449B2 (en) | 2007-05-08 | 2014-06-17 | Brooks Automation, Inc. | Substrate transport apparatus with multiple movable arms utilizing a mechanical switch mechanism |
WO2008140728A2 (en) * | 2007-05-08 | 2008-11-20 | Brooks Automation, Inc. | Substrate transport apparatus with multiple movable arms utilizing a mechanical switch mechanism |
TWI626705B (zh) * | 2007-05-08 | 2018-06-11 | 布魯克斯自動機械公司 | 具有使用機械轉換機構之複數可動臂的基板運送裝置 |
KR101584827B1 (ko) * | 2008-03-07 | 2016-01-13 | 가부시키가이샤 니콘 | 이동체 장치 및 노광 장치 |
NL1036618A1 (nl) * | 2008-03-24 | 2009-09-25 | Asml Netherlands Bv | Encoder-type measurement system, lithograpic apparatus and method to detect an error on or in a grid or grating of an encoder-type measurement system. |
NL2002935A1 (nl) * | 2008-06-27 | 2009-12-29 | Asml Netherlands Bv | Object support positioning device and lithographic apparatus. |
TWI526787B (zh) * | 2009-05-15 | 2016-03-21 | 尼康股份有限公司 | A moving body device, a power transmission device, and an exposure device, and a device manufacturing method |
US8472008B2 (en) * | 2009-06-19 | 2013-06-25 | Nikon Corporation | Movable body apparatus, exposure apparatus and device manufacturing method |
CN102073219B (zh) * | 2009-11-20 | 2012-05-30 | 上海微电子装备有限公司 | 平衡质量系统及其工件台 |
NL2008157A (en) * | 2011-02-22 | 2012-08-24 | Asml Netherlands Bv | Lithographic apparatus and lithographic projection method. |
CN102736435B (zh) * | 2011-04-15 | 2014-09-17 | 上海微电子装备有限公司 | 一种光刻机直线运动驱动装置 |
CN102809902B (zh) * | 2011-05-31 | 2015-01-21 | 上海微电子装备有限公司 | 一种光刻机平衡质量系统 |
TW201312300A (zh) * | 2011-09-12 | 2013-03-16 | Mapper Lithography Ip Bv | 目標定位裝置,驅動目標定位裝置方法及包含此目標定位裝置之微影系統 |
NL2009902A (en) * | 2011-12-27 | 2013-07-01 | Asml Netherlands Bv | Lithographic apparatus and device manufacturing method. |
WO2013160123A1 (en) * | 2012-04-27 | 2013-10-31 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus comprising an actuator, and method for protecting such actuator |
JP2014006162A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Ulvac Japan Ltd | XYθステージ機構 |
CN103809384B (zh) | 2012-11-12 | 2016-03-09 | 上海微电子装备有限公司 | 工件台与掩模台公用的平衡质量系统及光刻机 |
US11003095B2 (en) * | 2016-09-13 | 2021-05-11 | Asml Netherlands B.V. | Positioning system and lithographic apparatus |
WO2019043204A1 (en) * | 2017-09-04 | 2019-03-07 | Asml Netherlands B.V. | INSPECTION DEVICE STAGE POSITIONING WITH ELECTRONIC BEAM |
NL2022091A (en) | 2018-01-04 | 2019-07-10 | Asml Netherlands Bv | Positioning device, lithographic apparatus, method for compensating a balance mass torque and device manufacturing method |
KR101982833B1 (ko) * | 2018-11-27 | 2019-05-28 | 주식회사 엠오티 | 워크테이블 처짐 보정 기능을 구비한 글래스 검사 장치 |
KR101983385B1 (ko) * | 2018-11-27 | 2019-05-28 | 주식회사 엠오티 | 워크테이블의 처짐 보정 장치 |
EP3667696A1 (en) * | 2018-12-14 | 2020-06-17 | ASML Netherlands B.V. | Stage apparatus suitable for electron beam inspection apparatus |
CN114513085B (zh) * | 2022-02-08 | 2024-04-19 | 江苏集萃苏科思科技有限公司 | 一种四自由度运动台及控制系统 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0393994B1 (en) | 1989-04-17 | 1994-06-15 | SHARP Corporation | A linear driving apparatus |
JP3217522B2 (ja) | 1992-03-02 | 2001-10-09 | キヤノン株式会社 | 精密位置決め装置 |
US5477304A (en) * | 1992-10-22 | 1995-12-19 | Nikon Corporation | Projection exposure apparatus |
US5537186A (en) * | 1993-08-03 | 1996-07-16 | Canon Kabushiki Kaisha | Movable stage mechanism and exposure apparatus using the same |
US5528118A (en) * | 1994-04-01 | 1996-06-18 | Nikon Precision, Inc. | Guideless stage with isolated reaction stage |
US6246204B1 (en) | 1994-06-27 | 2001-06-12 | Nikon Corporation | Electromagnetic alignment and scanning apparatus |
JP3800616B2 (ja) | 1994-06-27 | 2006-07-26 | 株式会社ニコン | 目標物移動装置、位置決め装置及び可動ステージ装置 |
JP3506158B2 (ja) * | 1995-04-14 | 2004-03-15 | 株式会社ニコン | 露光装置及び走査型露光装置、並びに走査露光方法 |
US5815246A (en) | 1996-12-24 | 1998-09-29 | U.S. Philips Corporation | Two-dimensionally balanced positioning device, and lithographic device provided with such a positioning device |
USRE40043E1 (en) * | 1997-03-10 | 2008-02-05 | Asml Netherlands B.V. | Positioning device having two object holders |
US6028376A (en) * | 1997-04-22 | 2000-02-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Positioning apparatus and exposure apparatus using the same |
JP3963410B2 (ja) | 1997-04-22 | 2007-08-22 | キヤノン株式会社 | 位置決め装置およびこれを用いた露光装置 |
JPH11168064A (ja) | 1997-09-22 | 1999-06-22 | Nikon Corp | ステージ駆動方法、ステージ装置、及び露光装置 |
JP4164905B2 (ja) | 1997-09-25 | 2008-10-15 | 株式会社ニコン | 電磁力モータ、ステージ装置および露光装置 |
US5959427A (en) * | 1998-03-04 | 1999-09-28 | Nikon Corporation | Method and apparatus for compensating for reaction forces in a stage assembly |
TWI242113B (en) * | 1998-07-17 | 2005-10-21 | Asml Netherlands Bv | Positioning device and lithographic projection apparatus comprising such a device |
TWI264617B (en) * | 1999-12-21 | 2006-10-21 | Asml Netherlands Bv | Balanced positioning system for use in lithographic apparatus |
-
2000
- 2000-12-12 TW TW089126469A patent/TWI264617B/zh not_active IP Right Cessation
- 2000-12-19 KR KR1020000078709A patent/KR100573669B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2000-12-19 US US09/739,097 patent/US6525803B2/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-19 JP JP2000404377A patent/JP4268333B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 2000-12-19 DE DE60036771T patent/DE60036771T2/de not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-12-19 US US10/322,800 patent/US7034920B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2006
- 2006-02-28 US US11/363,275 patent/US7202937B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE60036771T2 (de) | 2008-07-24 |
TWI264617B (en) | 2006-10-21 |
KR20010067456A (ko) | 2001-07-12 |
DE60036771D1 (de) | 2007-11-29 |
US7202937B2 (en) | 2007-04-10 |
US20010006762A1 (en) | 2001-07-05 |
US20050206865A1 (en) | 2005-09-22 |
KR100573669B1 (ko) | 2006-04-24 |
US20060203216A1 (en) | 2006-09-14 |
US7034920B2 (en) | 2006-04-25 |
US6525803B2 (en) | 2003-02-25 |
JP2002015985A (ja) | 2002-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4268333B2 (ja) | リソグラフィ投影装置に使うための平衡位置決めシステム | |
JP4914885B2 (ja) | リソグラフィ投影装置に使うための平衡位置決めシステム | |
US7280185B2 (en) | Stage system including fine-motion cable unit, exposure apparatus, and method of manufacturing device | |
US7656062B2 (en) | Split coil linear motor for z force | |
US7586218B2 (en) | Moving apparatus, exposure apparatus, and device manufacturing method | |
KR100369730B1 (ko) | 리니어모터와스테이지장치및이것을이용한주사형노광장치및디바이스제조방법 | |
TWI754681B (zh) | 馬達總成、微影裝置及器件製造方法 | |
US20080285004A1 (en) | Monolithic, Non-Contact Six Degree-of-Freedom Stage Apparatus | |
JP2004343105A (ja) | リソグラフィ装置およびデバイス製造方法 | |
US6917412B2 (en) | Modular stage with reaction force cancellation | |
EP1111469B1 (en) | Lithographic apparatus with a balanced positioning system | |
US20070267995A1 (en) | Six Degree-of-Freedom Stage Apparatus | |
EP1111470A2 (en) | Lithographic apparatus with a balanced positioning system | |
US20040145715A1 (en) | Positioning system and exposure apparatus having the same | |
CN113474732A (zh) | 检查设备、光刻设备、测量方法 | |
US20030139044A1 (en) | Moving apparatus and control method therefor, and device manufacturing method | |
WO2001081171A1 (en) | Wafer stage with magnetic bearings | |
US8279408B2 (en) | Object support positioning device and lithographic apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060915 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060929 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20061010 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061226 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20070815 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080627 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080723 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090203 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4268333 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |