JP4266059B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板上に複数の電子部品が搭載されて構成されるスイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のスイッチング電源装置としては、例えば図6に示すような内部回路構成を備えたものが知られている。このスイッチング電源装置は、入力端子部10を介して入力された交流を所定の出力電圧を有する直流に変換し、出力端子部12を介して出力する装置である。このスイッチング電源装置では、入力端子部10に入力された交流は、ヒューズ14を介してフィルタ回路16、入力側整流回路18、入力側平滑回路20およびスイッチング回路22を通り直流電圧とされてトランス24の1次側に与えられる。ここで、スイッチング回路22は制御回路26からの制御信号に基づきトランス24に与える直流をON/OFF制御しており、これによってトランス24の2次側から交流が出力される。そして、トランス24から出力された交流は出力側整流回路28および出力側平滑回路30によって直流に変換され、出力端子部12に与えられる。
【0003】
また、このスイッチング電源装置では、出力側において、出力側平滑回路30から出力される直流の電圧を過電圧検出回路32によって検出し、その電圧値に応じた信号を制御回路26に与えるとともに、出力側平滑回路30の出力側に接続された電圧調整用可変抵抗器34の両端に現れる電位差を検出回路36で検出し、その電位差に応じた信号を制御回路26に与える。一方、入力側では、平滑回路20から出力される直流が制御回路26に与えられている。そして、このような入力に基づき制御回路26はスイッチング回路22でのON/OFF制御用の信号を作成し、上記のようにスイッチング回路22に与えるように構成されている。なお、同図中の符号38は接地用端子部である。
【0004】
図6に示すような回路は複数の電子部品により構成される。例えば、フィルタ回路16はコモンチョークコイルを、整流回路18,28は整流用ダイオードを、平滑回路20,30は平滑用の大容量の電解コンデンサを、またスイッチング回路22はパワートランジスタを、それぞれ主たる電子部品として有しており、これらの電子部品が同一の基板上に配置されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように構成されたスイッチング電源装置においては、上記電子部品のうち整流回路18,28の整流用ダイオード、スイッチング回路22のパワートランジスタやトランス24などからノイズが発生することがある。このノイズが入力端子部10とフィルタ回路16との接続部位に侵入すると、この入力端子部10に接続される外部交流電源(図示省略)に悪影響が及ぶ。そこで、この問題を解消するため、例えば特許掲載公報第2782212号に記載の装置では、複数の基板を組み合わせて立体的な基板組立体を構成し、その内部空間にノイズ発生源となりうる電子部品(以下「ノイズ発生電子部品」という)を配置する一方、入力端子部とその近傍に配置される電子部品とを基板組立体の外周面側に配置することで、入力端子部の接続部位をノイズ発生電子部品から隔離させている。このように構成することで、ノイズ発生電子部品からノイズが発生したときでも、このノイズが入力端子部とその近傍に配置される電子部品との接続部位に到達するまでに当該ノイズを減衰させて、ノイズ影響を抑制している。
【0006】
しかしながら、上記基板組立体は、その一部が大きく開口しており、基板組立体の内部空間にノイズ発生電子部品を配置したとしても、ノイズ発生電子部品から発生したノイズが上記開口を介して広く伝播してしまい、ノイズ影響を十分に抑制することができなかった。また、こうして基板組立体の開口を介して伝播するノイズがスイッチング電源装置に隣接配置された電気機器に直接伝播し、電気機器を誤作動させるなどの悪影響を及ぼしてしまうおそれもある。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであって、低ノイズのスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、複数の基板を組み合わせて形成されたその両端部を開口してなる筒形状の基板組立体に、複数の電子部品が搭載されたスイッチング電源装置であって、上記目的を達成するため、前記基板組立体を開口から収納するケーシング本体および前記ケーシング本体の開口を覆うように取り付けられる蓋体を有するケーシングを備え、前記基板組立体の内部空間に、前記複数の電子部品のうちノイズの発生源となりうるノイズ発生電子部品と発熱電子部品が配置され、前記基板組立体を構成する基板のうち前記蓋体に対向する基板には、前記基板組立体の内部空間を臨む主面とは反対の主面上に、熱影響電子部品と、前記蓋体に対向する基板の一方側に沿って配置された第1の複数の端子部および前記基板の他方側に沿って配置された第2の複数の端子部を有し、前記ケーシングの外部から引き込まれた配線が接続される複数の端子部とが搭載され、前記基板組立体の外周面と前記ケーシング内面とで形成される熱分離空間に、熱影響によって性能劣化する熱影響電子部品が配置され、前記複数の電子部品の一部から発生した熱を放熱するための放熱手段が前記内部空間を臨むように前記基板組立体の前記開口部付近に配置され、前記ケーシングには、前記複数の端子部の各々に対応して設けられ、前記外部からの配線を引き込むための開口が設けられ、前記基板組立体は前記ケーシングの内側面に設けられたガイド手段に案内されながら前記ケーシングに対して着脱可能となっており、前記基板組立体と前記放熱手段とが一体的に前記ケーシングに収納されるとともに、前記ケーシングへの前記基板組立体の装着により、前記複数の基板の一部が前記ガイド手段に設けられた基板係止手段に係止されて前記ケーシングに対して固定されている(請求項1)。
【0009】
この発明では、放熱手段が基板組立体の内部空間を臨むように開口部付近に配置されており、ノイズ発生電子部品から発生したノイズが放熱手段によって遮蔽されて、内部空間から開口部を介して外部にノイズが伝播されるのを防止する。また、基板組立体を構成する基板のうち蓋体に対向する基板の、基板組立体の内部空間を臨む主面とは反対の主面上に、熱影響電子部品と、ケーシングの外部から引き込まれた配線が接続される複数の端子部とが搭載されるので、熱影響電子部品および端子部が配置された基板が熱遮蔽板として機能し、熱影響電子部品および端子部が配置された空間(熱分離空間)を基板組立体の内部空間から熱分離して、低温に保つことが可能となる。したがって、基板組立体の内部空間からの熱が熱影響電子部品に及ぶのを防止することができ、熱影響電子部品の性能劣化を防止してスイッチング電源装置の寿命を長く伸ばすことが可能となる。また、基板組立体と放熱手段とは一体的にケーシングに収納されるが、基板組立体の内部空間に、複数の電子部品のうち発熱電子部品を配置する一方、基板組立体の外周面とケーシング内面とで形成される熱分離空間に、熱影響によって性能劣化する熱影響電子部品を配置することによって、熱影響電子部品の配設空間たる熱分離空間が発熱電子部品の配設空間たる内部空間から熱分離されて発熱電子部品から発生した熱が熱影響電子部品に至るのを防止することができる。さらに、ケーシングに基板組立体を装着した際に、基板組立体を構成する基板の一部がガイド手段に設けられた基板係止手段に係止されるように構成しているので、基板組立体がケーシングに対して固定され、基板組立体のガタツキを効果的に防止することができる。
【0010】
また、ノイズの遮蔽効果を高める上では、基板組立体の両端開口部のそれぞれに放熱手段を配置し、それら2つの放熱手段を相互に対向させるのが好適である(請求項2)。すなわち、このように構成することで、ノイズ発生電子部品が基板組立体の内周面および放熱手段で取り囲まれ、ノイズ発生電子部品から発生したノイズの伝播可能範囲が著しく狭まる。
【0011】
また、放熱手段については、基板組立体の外周面の一部に沿って配置された放熱板本体から延びる突出部を開口部に向けて折り曲げて形成してもよく(請求項3)、この場合、放熱面積が大きくなり、放熱効率が向上する。また、放熱効率を向上させる上では、複数の電子部品のうち熱を発生する発熱電子部品を基板組立体の外周面側に配置し、ケーシングの内底面と対向する放熱板本体に当接させるのが好ましい(請求項4)。このように構成することで、放熱板本体に伝わった熱がケーシングの底部に吸収・放熱されて放熱効率が向上する。さらに、ケーシングの底部は、通常、取付面となっており、ケーシングの底部に伝わってきた熱が取付面を介して効率よく装置外に放熱されるため、このように放熱効率をさらに向上させることができる。
【0013】
また、放熱手段とは異なる別の放熱手段が基板組立体の内部空間に設けられる(請求項5)と、ノイズ発生電子部品が当該別の放熱手段と、基板組立体の開口部付近に配置された放熱手段と、基板組立体を構成する基板とで取り囲まれることとなり、ノイズ発生電子部品から発生したノイズの伝播可能範囲がより一層狭くなる。
【0014】
また、ケーシングの側面部に内部空間を挟んで対向するように一対の開口部を設け、一対の開口部の間を流れる気流によって内部空間内で発生した熱を装置外部に排熱するように構成することで、内部空間に熱が篭るのを効果的に抑制することができる(請求項6)。この場合、その気流の方向に沿って基板組立体を構成する基板を配置すると、気流の一部が気流の本流から離れ、熱分離空間側に流れようとしても、基板にあたって本流に戻され、熱分離空間内に気流の一部が流れ込むのを防止することができる(請求項7)。
【0015】
ここで、基板係止手段に対して基板の一部を圧入可能に構成することで、この基板圧入によってケーシングに対して基板組立体をより強固に固定することができる(請求項8)。
【0016】
また、一対の開口部については、各々、例えば複数のスリット開口により構成することができるが、この場合、スリット開口の長手方向と直交する方向の強度低下が懸念される。しかしながら、これらのスリット開口に亘ってガイド手段を掛け渡することでスリット開口の強度を補強することができる(請求項9)。つまり、このような構成では、ガイド手段が基板のガイド機能のほかにスリット開口の強度補強としても機能する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかるスイッチング電源装置の一の実施形態を示す斜視図であり、図2は図1のスイッチング電源装置の分解組立斜視図であり、図3は図1の側面図であり、図4は図3のA−A線矢視断面図である。なお、図3および図4については、説明の便宜から、ケーシングの図示を省略し、ケーシングの内部に形成される収納空間を2点鎖線で仮想的に示している。また、各図との方向関係を明確にするために、XYZ直角座標軸が示されている。
【0019】
このスイッチング電源装置は、制御ユニット(図示省略)の底面部においてX方向に延びるディン(DIN)レール50に取付られ、入力端子部10から与えられた交流を所定電圧の直流に変換し、出力端子部12から制御ユニット内に設けられた他の装置に供給する装置であり、その回路構成は図6と同一であるため、それらについては同一符号を付して説明を省略する。
【0020】
このスイッチング電源装置では、図2に示すように、上方の開口したケーシング本体60と、その開口を覆うように設けられる蓋体70とでケーシング80が構成されており、ケーシング本体60の上端部に蓋体70が取り付けられると、後述するように種々の電子部品が搭載された4つの基板91〜94を一体化してなる基板組立体90を収納可能な収納空間SPが形成される。
【0021】
より具体的には、ケーシング本体60は、その下方側におけるベース部62から周壁部64が上方に立設されて有底角筒形に構成されている。4つの周壁部64のうちディンレール50の長手方向(X方向)側に設けられた一対の周壁部64aの上端付近には、それぞれ2個の係止孔66が設けられおり、蓋体70から下方に延びる係止片72の先端部がそれぞれ対応する係止孔66に係止されるように構成されている。また、上記長手方向(X方向)に対して直交する方向(Y方向)側に設けられた周壁部64b側についても同様に係止孔(図示省略)が各周壁部64bにそれぞれ2ヶ所づつ設けられ、蓋体70から下方に延びる係止片72の先端部がそれぞれ対応する係止孔66に係止されるように構成されている。そして、これら合計8本の係止片72の先端部をそれぞれ対応する係止孔66に係止することでケーシング本体60に対して蓋体70が取り付け固定される。
【0022】
また、周壁部64bには、収納空間SPと連通する開口部として、図2に示すようにX方向に延びる放熱用のスリット開口68が上下方向(Z方向)にほぼ等間隔で設けられている。また、この実施形態では、各周壁部64bでは、すべてのスリット開口68に亘ってZ方向に延びる8本の補強用リブ611〜618がX方向に並べて取り付けられて周壁部64bの強度補強が図られている。これらのうち補強用リブ611,612はX方向に基板92の厚みよりも若干広い間隔Δ1(図5)だけ離隔して配置されている。例えば、厚み1.6mmの基板92に対して補強用リブ611,612の間隔Δ1を2mm程度にしておく。このため、図2に示すように左右(Y方向)一対の補強用リブ611,612が基板92のガイド手段として機能する。なお、残りの補強用リブ613〜618のうち補強用リブ617,618も上記補強用リブ611,612と同様に構成され、基板93に対するガイド手段として機能する。そして、これら基板92,93をこれらのガイド手段に沿ってケーシング本体60内に移動させることで基板組立体90が収納空間SP内に位置決め収納される。
【0023】
このように、この実施形態では、補強用リブ611,612,617,618は単にスリット開口68の補強用として機能するのみならず、基板のガイド手段としても機能している。特に、スリット開口68は放熱機能を担うため、その開口面積を広く設定すべきであり、補強用リブとガイド用リブとを別個に設ける場合に比べて補強用とガイド用とを兼用させた本実施形態は開口面積を広くすることができ、放熱効果の点で有利である。
【0024】
また、補強用リブ611,618の頂部611a,618aはケーシング本体60の開口部よりも若干高い位置まで延びており、上記のように基板92を補強用リブ611,612からなるガイド手段に沿って、また同時に基板93を補強用リブ617,618からなるガイド手段に沿って収納空間SPに収納すると、基板92,93に連結された基板94の裏面がその頂部611a,618aによって係止されるように構成されている。このように、本実施形態では、補強用リブ611,618の頂部611a,618aによって基板組立体90をケーシング80内で支持するように構成されている。
【0025】
このようにガイド手段(補強用リブ611,612,617,618)によって基板組立体90を収納空間SPに案内し、単に補強用リブ611,618の頂部611a,618aによって基板94を裏面側より支持するのみでは、ケーシング80内で基板組立体90のガタツキが発生し、その振動や衝撃によって基板上の半田部分にクラックなどが生じ、その結果、電子部品の接続不良や断線などが発生してしまうことがある。そこで、本実施形態では、この問題を解消するため、補強用リブ611,612,617,618の最下方位置に基板ガタツキ防止用のガタツキ防止用リブを設けている。
【0026】
図5は、ガタツキ防止用リブの構成を示す部分拡大断面図である。ここでは、以下において同図を参照しつつ基板92に対応するガタツキ防止構造について説明するが、基板93に対応するガタツキ防止構造(補強用リブ617,618に設けられたガタツキ防止用リブ)およびその作用効果は基板92に対応するガタツキ防止構造およびその作用効果と全く同一であるため、それについては説明を省略する。
【0027】
この実施形態では、同図に示すように、補強用リブ611,612には、相互に対向するように略半球状のガタツキ防止用リブ611b,612bがそれぞれ突設されている。これらガタツキ防止用リブ611b,612bの突設部分の間隔Δ2は基板92の厚みよりも若干狭くなっており、上記のようにガイド手段(補強用リブ611,612)に沿って基板92を下方位置に移動させて基板組立体90をケーシング80の収納空間SPに収納すると、その基板収納の最終段階で基板92の下方側端部921がガタツキ防止用リブ611b,612bの間に圧入され、基板92が厚み方向(X方向)に挟持され、基板厚み方向にしっかりと保持される。なお、リブ611b,612bの間隔Δ2については、基板92の厚みと同一寸法に設定してもケーシング80に対する基板のガタツキを防止することができる。
【0028】
さらに、本実施形態では、上記ガタツキ防止用リブ611b,612bと同じ高さ位置において、補強用リブ611,612の間に収納空間SPに向けて半球状の一対のガタツキ防止用リブ619が相互に対向した状態で突設されており、上記のように基板組立体90をケーシング80の収納空間SPに収納すると、その基板収納の最終段階で基板92の下方側端部921(図2)がガタツキ防止用リブ619,619の間に圧入され、基板92が幅方向(Y方向)に挟持され、基板幅方向にしっかりと保持される。
【0029】
このように、本実施形態では、ガタツキ防止用リブ611b,612bを設け、基板92を厚さ方向に保持するとともに、ガタツキ防止用リブ619,619を設けて基板92を幅方向に保持するように構成しており、ケーシング80内での基板組立体90のガタツキを防止することができ、半田部分のクラックや断線などの不具合を効果的に防止することができる。
【0030】
なお、本実施形態では、基板厚み方向(X方向)の基板ガタツキを防止するために補強用リブ611,612のそれぞれにガタツキ防止用リブ611b,612bを設けているが、いずれか一方に設けるようにしてもよい。また、ガタツキ防止用リブ611b,612bを補強用リブ611,612の最下方位置にスポット的に設けているが、補強用リブ611,612の高さ方向(Z方向)に連続的に設けてもよい。また、ガタツキ防止用リブ611b,612bの形状については、半球形状に限定されるものではなく、基板92を圧入することができる形状であれば、特に限定されるものではない。
【0031】
また、基板厚み方向についてのガタツキ防止用リブ611b,612bの変形態様については、基板幅方向についてのガタツキ防止用リブ619についてもそのまま適用可能である。すなわち、基板の幅方向(Y方向)については、一方のみにガタツキ防止用リブ619を設けるだけでもよく、またガタツキ防止用リブ619を補強用リブ611,612の高さ方向(Z方向)に連続的に設けてもよく、さらにはガタツキ防止用リブ619の形状についても、基板92を圧入することができる形状であれば、特に半球状に限定されるものではない。
【0032】
図1および図2に戻って、本実施形態にかかるケーシング80がフィンガープロテクト構造を採用したことによる特徴について説明する。この実施形態では、図2に示すように基板92の一方側に入力端子部10および接地用端子部38が搭載される一方、他方側に出力端子部12が搭載され、さらに各端子が基板92に対してそれぞれ2箇所で半田付けされている。また、こうして基板92に取り付けられた各端子に対応して、蓋体70の側面部には、配線を端子部に引き込むための開口74が開設されるとともに、ネジ止め工具は挿入可能であるが人間の指は挿入不可能な程度の開口76が穿設されて開口74から端子部に挿入された配線の先端部を端子に固定可能に構成されている。このように、この実施形態では、スイッチング電源装置においてフィンガープロテクト構造を採用したことにより次のような効果が得られる。すなわち、作業者が端子に直接触れるのを効果的に防止することができる。また、端子の取付構造を簡略化することができる。また、端子と基板との接続が強固となり、振動や衝撃などによる半田部分のクラック発生を防止することができ、大電流にも対応可能となっている。
【0033】
さらに、入力端子部10、出力端子部12および接地用端子部38が蓋体70を内底面側より支持することとなり、蓋体70の強度が補強されている。このため、従来装置において補強用として用いられていたリブなどの補強構造が不要となり、その結果、蓋体70内部の収容スペース(第2サブ空間SSP2)が増大し、より多くの、またより大きな電子部品を基板94に搭載することが可能となっている。
【0034】
上記説明においては、主としてスイッチング電源装置のケーシングの構成を中心に詳細に説明してきたが、次に装置内部の構成を中心に詳述する。
【0035】
この実施形態にかかるスイッチング電源装置では、4つの基板91〜94を相互に連結することによって両端部を開口してなる角筒形状の基板組立体90が形成され、これがケーシング80の収納空間SPに収納されている。
【0036】
これらの基板のうち基板91は、図3および図4に示すように、裏面91aを収納空間SPの底面側に向けて配置されている。また、この基板91の裏面91a側には、ケーシング80への基板組立体90の収納前に放熱板本体100が裏面91aから離隔しながら、それをほぼ全面覆うように取付けられている。この放熱板本体100からは、Y方向に互いに相反して突出していた突出部101,102がそれぞれ約90゜折り曲げられて図2に示すように基板91の表面から上方(Z方向)に突起した状態で相互に対向しており、後述するように各々の突出部101,102に発熱電子部品が取付けられ、各突出部101,102が放熱手段として機能する。
【0037】
基板91の表面91b上には、X方向側より、入力側平滑回路20を構成する電解コンデンサ201,202と、整流回路18を構成するブリッジダイオード181と、このブリッジダイオード181を冷却するための放熱板110と、トランス24と、スイッチング回路22を構成するパワートランジスタ221とがこの順序で搭載されている。なお、パワートランジスタ221を冷却するためにパワートランジスタ221は放熱手段(突出部)101に取付けられている。ここで、パワートランジスタ221の冷却効率を高めるためには、パワートランジスタ221を基板91の裏面91a側に搭載し、放熱板本体100に取り付けるのが望ましい。というのも、このように構成することでパワートランジスタ221からの熱が直接放熱板本体100に伝わり、さらにその熱がケーシング本体60のベース部62に吸収・放熱されて放熱効率が向上するからである。特に、ベース部62はケーシング本体60の他の部位に比べて構造上、厚肉に仕上げられており、優れた放熱効果を有している。したがって、この点からも上記配置構造は有利である。また、このベース部62はディンレール50(図1)と接続されており、ケーシング本体60のベース部62に伝わってきた熱がディンレール50を介して効率よく装置外に放熱されるため、この点からも放熱効率を向上させることができる。さらに、実施形態の如くパワートランジスタ221を放熱手段101に取付けた場合には、放熱板本体100に熱が伝わるまでに熱抵抗が大きい折り曲り部を通過する必要があるため、効率よく放熱体本体100に熱を伝えることができない。なお、このように放熱効率を向上させるために発熱電子部品を放熱板本体100に直接取り付ける点については、ダイオード181などの他の発熱電子部品にも適用可能であることはいうまでもない。
【0038】
このパワートランジスタ221の(−X)方向側に隣接して基板92が配置されており、図示を省略する連結部材により基板91と機械的および電気的に接続されている。また、この基板92の一方主面92a上に出力側整流回路28を構成するダイオード281が搭載されており、基板92が基板91に連結固定された状態で放熱手段(突出部)102に取付けられて冷却される。一方、基板92の他方主面92bには、出力側平滑回路30を構成するコイル303が搭載されている。
【0039】
このように構成された基板92に対向しつつ基板93が基板91に搭載された電解コンデンサ201,202とブリッジダイオード181との間に配置されており、図示を省略する連結部材により基板91と機械的および電気的に接続されている。この基板93においては、その一方主面93aの上方位置にフィルタ回路16を構成するコモンチョークコイル162が搭載されている。
【0040】
残りの基板94は、図2に示すように、基板92,93と係合可能な形状に仕上げられ、図示を省略する連結部材によりX方向の両端部がそれぞれ基板92,93と機械的および電気的に接続されている。また、この基板94の表面94a上には、入力端子部10、接地用端子部38および出力端子部12のほかに、出力端子部12に直接接続される出力側平滑回路30を構成する電解コンデンサ301,302が搭載されている。一方、基板91側を向いた裏面94b側には、シールド板120が取付けられて後述するように基板91に搭載されたノイズ発生電子部品から発生したノイズが基板表面94a側に伝播するのを効果的に防止している。
【0041】
こうして一体化された基板組立体90は、Y方向における両端部を開口してなる角筒形状となっている。つまり、図3に示すように、Y方向から見ると基板91〜94によって略ロ字が形成されており、その内部空間(第1サブ空間)SSP1に配置されているトランス24、パワートランジスタ221やブリッジダイオード281などノイズ発生電子部品からノイズが発生し、開口部を介して基板組立体90から装置外部に伝播しようとする。しかしながら、本実施形態では、この開口部近傍に放熱手段101,102が位置しており、ノイズの伝播する範囲を狭めている。その結果、装置外部に伝播するノイズ量を低減させることができ、低ノイズのスイッチング電源装置を提供することができる。
【0042】
なお、この実施形態では、両開口部に放熱手段101,102を配置しているが、いずれか一方の開口部にのみ放熱手段を配置するようにしても、開口部からのノイズ伝播を全く規制していなかった従来技術に比べて十分にノイズ量を低減させることができる。
【0043】
また、この実施形態では、内部空間SSP1にブリッジダイオード181の冷却用の放熱板110を配置しているため、ノイズ発生電子部品(トランス24、パワートランジスタ221、ダイオード281)が放熱板110、シールド板120、基板92、放熱板本体100および放熱手段101,102で取り囲み、ノイズ発生電子部品から発生したノイズの伝播可能範囲をさらに狭めている。したがって、放熱板110を設けない場合に比べて基板組立体から漏れるノイズ量をより一層低減することができる。
【0044】
また、上記実施形態では、パワートランジスタ221やダイオード281などの発熱電子部品を冷却するための放熱手段101,102をそのままノイズ遮蔽用として利用しているため、放熱手段とは別個に開口部にノイズ遮蔽用のシールド手段を設ける場合に比べて部品点数が少なく、装置構成も簡素なものとなっている。
【0045】
さらに、上記実施形態では、基板組立体90の内部空間SSP1にパワートランジスタ221やトランス24などのノイズ発生源となる電子部品を集中させる一方、基板92〜94およびケーシング内面で囲まれた空間(第2サブ空間)SSP2に出力端子部12に直接接続される電子部品(出力側平滑回路を構成する電解コンデンサ301,302など)を配置しているので、かかる電子部品から出力端子部12までの距離を短くするとともに、ノイズ発生源を出力端子部から離隔することで出力端子部12から出力される直流にノイズ発生源からのノイズが含まれるのを効果的に防止することができる。さらに、本実施形態では、基板94の裏面94b側にシールド板120を配置していることで、ノイズ発生電子部品から発生したノイズが第2サブ空間SSP2側に伝播するのを抑制し、ノイズ低減を図っている。
【0046】
以上、本実施形態におけるノイズ低減効果について詳述してきたが、本実施形態ではノイズ低減効果の他にも、トランス、パワートランジスタやダイオードなどの熱発生電子部品から発生する熱による電解コンデンサの性能劣化を防止して装置の長寿命化を図ることができるという別の作用効果を有している。すなわち、上記のように構成されたスイッチング電源装置では、図3に示すように、基板組立体90をケーシング80に収納した状態では、ケーシング80の収納空間SPが基板91〜94によって大きく4つのサブ空間SSP1〜SSP4に仕切られ、それらのサブ空間SSP1〜SSP4は相互に熱的に分離されている。
【0047】
これらのサブ空間のうち、第1サブ空間SSP1は、基板組立体90の内部空間に相当するものであり、基板91〜94により取り囲まれた空間であり、この第1サブ空間SSP1には発熱電子部品に相当する整流用ダイオード181,281、スイッチング用パワートランジスタ221およびトランス24などがすべて配置されている。一方、残りのサブ空間SSP2〜SSP4は、ケーシング内面と基板とによって囲まれた空間であり、これらの空間のうち、ケーシング内面と基板92〜94とで囲まれた第2サブ空間SSP2には熱影響によって性能劣化する電解コンデンサ301,302が、またケーシング内面と基板91,93とで囲まれた第4サブ空間SSP4には、熱影響によって性能劣化する電解コンデンサ202がそれぞれ配置されている。
【0048】
このため、基板93,94が熱遮蔽板として機能し、基板93は第1サブ空間SSP1内の熱が第4サブ空間(熱分離空間)SSP4内に及ぶのを防止し、また基板94は第1サブ空間SSP1内の熱が第2サブ空間(熱分離空間)SSP2内に及ぶのを防止している。また、ケーシング80の周壁部64bには、スリット開口68が複数形成されており、例えば図4の実線矢印で示すように一方側のスリット開口68(図2)を介して装置外部から空気が流れ込むと、その気流に乗って第1サブ空間SSP1に篭った熱がもう一方のスリット開口68を介して装置外部に運び出されるが、その第1サブ空間SSP1内では、気流の一部が本流から離れ、第2サブ空間(熱分離空間)SSP2側に流入しようとする場合がある。しかしながら、その気流は基板94の裏面94bにぶつかり、本流に戻されてスリット開口68を介して装置外部に排気される。なお、第3および第4サブ空間SSP3,SSP4についても同様である。
【0049】
したがって、本実施形態では、第2サブ空間(熱分離空間)SSP2が第1サブ空間SSP1に対して熱分離され、第2および第4サブ空間(熱分離空間)SSP2,SSP4内を低温に保つことができ、電解コンデンサ301,302,202の性能劣化を防止し、スイッチング電源装置の寿命を長く伸ばすことが可能となる。
【0050】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、本発明の適用対象は、制御ユニットの底面部に配設されたディンレール50に対して鉛直方向に取り付けるタイプのスイッチング電源装置に限定されるものではなく、制御ユニットの側面部に配設されたディンレールに対してほぼ水平に取り付けるタイプや、ディンレールなどを用いずに、ケーシング80のベース部62に穿設された取付孔を介して制御ユニット等に対して直接ねじ止めするようなタイプのスイッチング電源装置にも適用することができる。
【0051】
また、上記実施形態は、4枚の基板91〜94を組み合わせて両端部を開口してなる角筒形状の基板組立体90にノイズ発生電子部品を含む複数の電子部品を搭載したスイッチング電源装置に関するものであるが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、3枚あるいは5枚以上の基板を組み合わせてその両端部を開口してなる筒形状の基板組立体に、複数の電子部品を搭載したスイッチング電源装置全般に本発明を適用することができる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、放熱手段を基板組立体の内部空間を臨むように開口部付近に配置しているので、ノイズ発生電子部品から発生したノイズを放熱手段によって遮蔽し、内部空間から開口部を介して外部にノイズが伝播されるのを防止することができる。また、基板組立体を構成する基板のうち蓋体に対向する基板の、基板組立体の内部空間を臨む主面とは反対の主面上に、熱影響電子部品と、ケーシングの外部から引き込まれた配線が接続される複数の端子部とが搭載されるので、熱影響電子部品および端子部が配置された基板が熱遮蔽板として機能し、熱影響電子部品および端子部が配置された空間(熱分離空間)を基板組立体の内部空間から熱分離して、低温に保つことが可能となる。したがって、基板組立体の内部空間からの熱が熱影響電子部品に及ぶのを防止することができ、熱影響電子部品の性能劣化を防止してスイッチング電源装置の寿命を長く伸ばすことが可能となる。また、基板組立体の内部空間に、複数の電子部品のうち発熱電子部品を配置する一方、基板組立体の外周面とケーシング内面とで形成される熱分離空間に、熱影響によって性能劣化する熱影響電子部品を配置しているので、熱影響電子部品が配置される熱分離空間を、発熱電子部品が配置される内部空間から熱分離することができ、発熱電子部品から発生した熱が熱分離空間の熱影響電子部品に至るのを防止し、熱影響電子部品の性能劣化を抑制し、スイッチング電源装置の長寿命化を図ることができる。さらに、ケーシングに基板組立体を装着した際に、基板組立体を構成する基板の一部がガイド手段に設けられた基板係止手段に係止されるように構成しているので、基板組立体がケーシングに対して固定され、基板組立体のガタツキを効果的に防止することができる。
【0053】
また、請求項2に記載の発明によれば、基板組立体の両端開口部のそれぞれに放熱手段を配置し、それら2つの放熱手段を相互に対向させることでノイズ発生電子部品を基板組立体の内面および放熱手段で取り囲むように構成しているので、ノイズ発生電子部品から発生したノイズの伝播可能範囲を狭めて装置から漏れるノイズを低減することができる。
【0054】
また、請求項3に記載の発明によれば、基板組立体の外周面の一部に沿って配置された放熱板本体から延びる突出部を開口部に向けて折り曲げることで放熱手段を構成しているので、放熱面積が広がり、放熱効率を向上させることができる。
【0055】
また、請求項4に記載の発明によれば、複数の電子部品のうち熱を発生する発熱電子部品を基板組立体の外周面側に配置し、ケーシングの内底面と対向する放熱板本体に当接させているので、放熱板に伝わった熱をケーシングの底部によって吸収し、さらに装置外部に放熱することができ、放熱効率をさらに向上させることができる。
【0057】
また、請求項5に記載の発明によれば、放熱手段とは異なる別の放熱手段を基板組立体の内部空間に設けて、当該別の放熱手段と、基板組立体の開口部付近に配置された放熱手段と、基板組立体を構成する基板とでノイズ発生電子部品を取り囲むように構成しているので、ノイズ発生電子部品から発生したノイズの伝播可能範囲をさらに狭めて装置から漏れるノイズを低減することができる。
【0058】
また、請求項6に記載の発明によれば、ケーシングの側面部に内部空間を挟んで対向するように一対の開口部を設け、一対の開口部の間を流れる気流によって内部空間内で発生した熱を装置外部に排熱するように構成しているので、内部空間に熱が篭るのを効果的に抑制し、内部空間内の温度上昇を抑えることができ、熱影響電子部品への熱影響を抑えることができる。
【0059】
また、請求項7に記載の発明によれば、基板組立体を構成する各基板を気流の方向に沿って配置しているので、気流の一部が気流の本流から離れ、熱分離空間側に流れ込もうとしても、基板組立体を構成する基板にあたって本流に戻されるため、熱分離空間内に気流の一部が流れ込むのを防止し、熱分離空間に配置された熱影響電子部品の性能劣化を抑制することができる。
【0061】
また、請求項8に記載の発明によれば、基板係止手段に対して基板の一部が圧入可能となっているため、この基板圧入によってケーシングに対して基板組立体をより強固に固定することができる。
【0062】
また、請求項9に記載の発明によれば、開口部を構成するスリット開口に対してガイド手段を掛け渡しており、これによってガイド手段がスリット開口の補強用としても機能し、開口部の強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるスイッチング電源装置の一の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1のスイッチング電源装置の分解組立斜視図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図3のA−A線矢視断面図である。
【図5】ガタツキ防止用リブの構成を示す部分拡大断面図である。
【図6】スイッチング電源装置の内部回路構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…入力端子部
12…出力端子部
24…トランス(ノイズ発生電子部品、発熱電子部品)
30…出力側平滑回路
38…接地用端子部
60…ケーシング本体
62…ベース部
64b…周壁部
68…スリット開口
70…蓋体
80…ケーシング
90…基板組立体
91〜94…基板
100…放熱板本体
101,102…突出部(放熱手段)
201,301,302…電解コンデンサ(熱影響電子部品)
221…パワートランジスタ(ノイズ発生電子部品、発熱電子部品)
281…ダイオード(ノイズ発生電子部品、発熱電子部品)
611,612,617,618…補強用リブ(ガイド手段)
611b,612b,619…ガタツキ防止用リブ(基板係止手段)
SP…収納空間
SSP1…内部空間(第1サブ空間)
SSP2…第2サブ空間(熱分離空間)
SSP4…第4サブ空間(熱分離空間)
Claims (9)
- 複数の基板を組み合わせて形成されたその両端部を開口してなる筒形状の基板組立体に、複数の電子部品が搭載されたスイッチング電源装置において、
前記基板組立体を開口から収納するケーシング本体および前記ケーシング本体の開口を覆うように取り付けられる蓋体を有するケーシングを備え、
前記基板組立体の内部空間に、前記複数の電子部品のうちノイズの発生源となりうるノイズ発生電子部品と発熱電子部品が配置され、
前記基板組立体を構成する基板のうち前記蓋体に対向する基板には、前記基板組立体の内部空間を臨む主面とは反対の主面上に、熱影響電子部品と、前記蓋体に対向する基板の一方側に沿って配置された第1の複数の端子部および前記基板の他方側に沿って配置された第2の複数の端子部を有し、前記ケーシングの外部から引き込まれた配線が接続される複数の端子部とが搭載され、
前記基板組立体の外周面と前記ケーシング内面とで形成される熱分離空間に、熱影響によって性能劣化する熱影響電子部品が配置され、
前記複数の電子部品の一部から発生した熱を放熱するための放熱手段が前記内部空間を臨むように前記基板組立体の前記開口部付近に配置され、
前記ケーシングには、前記複数の端子部の各々に対応して設けられ、前記外部からの配線を引き込むための開口が設けられ、
前記基板組立体は前記ケーシングの内側面に設けられたガイド手段に案内されながら前記ケーシングに対して着脱可能となっており、
前記基板組立体と前記放熱手段とが一体的に前記ケーシングに収納されるとともに、
前記ケーシングへの前記基板組立体の装着により、前記複数の基板の一部が前記ガイド手段に設けられた基板係止手段に係止されて前記ケーシングに対して固定されることを特徴とするスイッチング電源装置。 - 前記基板組立体の前記両端開口部のそれぞれに前記放熱手段が配置され、それら2つの放熱手段が相互に対向している請求項1記載のスイッチング電源装置。
- 前記放熱手段は、前記基板組立体の外周面の一部に沿って配置された放熱板本体から延びる突出部を前記開口部に向けて折り曲げて形成されたものである請求項1または2記載のスイッチング電源装置。
- 前記複数の電子部品のうち熱を発生する発熱電子部品が前記基板組立体の外周面側に配置されるとともに、前記放熱板本体の一方主面側に当接されており、
前記放熱板本体の他方主面が前記ケーシングの内底面と対向する状態で前記基板組立体と前記放熱板本体とが一体的に前記ケーシングに収納された請求項3記載のスイッチング電源装置。 - 前記放熱手段とは異なる別の放熱手段が前記基板組立体の内部空間に設けられ、
当該別の放熱手段と、前記基板組立体の開口部付近に配置された前記放熱手段と、前記基板組立体を構成する基板とによって前記ノイズ発生電子部品が取り囲まれた請求項1ないし4のいずれかに記載のスイッチング電源装置。 - 前記ケーシングの側面部には前記内部空間を挟んで対向するように一対の開口部が設けられ、前記一対の開口部の間を流れる気流によって前記内部空間内で発生した熱を装置外部に排熱可能に構成された請求項1ないし5のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記気流の方向に沿って前記複数の基板が配置された請求項6記載のスイッチング電源装置。
- 前記基板係止手段に対して前記基板の一部が圧入可能に構成されており、この基板圧入によって前記ケーシングに対して固定される請求項1ないし7のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
- 前記一対の開口部の各々は複数のスリット開口により構成され、
前記複数のスリット開口に亘って前記ガイド手段が掛け渡された請求項6または7記載のスイッチング電源装置。
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