JP4264819B2 - 生分解性ポリエステルの製造方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、生分解性ポリエステルの諸物性を制御しうる生分解性ポリエステルの製造方法、所望の物性を示す生分解性ポリエステルの製造方法及び当該製造方法により得られる生分解性ポリエステル並びに所望の物性を示す生分解性ポリエステルを製造できるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素に関する。
背景技術
持続可能な社会を築いていく一環として、環境調和型の生分解性プラスチックの創製が注目されている。ラルストニア・ユートロファ(Ralstonia eutropha)等の微生物によって生産されるポリ3−ヒドロキシアルカン酸(PHA;poly(3−hydroxyalkanoate))は、熱可塑性及び生分解性を兼ね備えていることから、生分解性プラスチックとしての応用が検討され、既に一部で実用化が始まっている。
生分解性プラスチックを、より広範に実用化するためには、より安価な生産システムの構築及び所望の物性を示す生分解性プラスチックを自在に生産することのできる微生物の育種が重要である。これを達成するために、これまでに、新しいタイプの生分解性ポリエステル合成酵素の探索、遺伝子工学的手法による酵素生産量の増強、細胞内の生合成経路の代謝工学的改変等が試みられている。
例えば、生分解性プラスチックがコポリマーの場合には、モノマーの組成比によって当該生分解性プラスチックの諸物性を制御することができる。しかしながら、コポリマーにおけるモノマー組成比を効率的に改変する手法は特に確立されておらず、所望の物性を示す生分解性プラスチックは得られていない。
ところで、最近、酵素の性質の改変に、進化工学的手法が用いられている。進化工学的手法とは、ダーウィン進化の原理を工学的に利用するもので、具体的には、目的の酵素をコードする遺伝子に人工的に変異を誘発し、多数の変異遺伝子の中から所望の活性に改変された酵素をコードする遺伝子を選択し、それを増幅する工程を、試験管内でより迅速に行うことによって、所望の性質を有する酵素を取得する方法である。この方法は、洗剤用酵素等の改変に適用され、すでに成功例がいくつか報告されているものの、生分解性プラスチック生産系酵素の改変への応用は知られていない。
そこで、本発明は、生分解性ポリエステルの諸物性を制御しうる生分解性ポリエステルの製造方法、所望の物性を示す生分解性ポリエステルの製造方法及び当該製造方法により得られる生分解性ポリエステル並びに所望の物性を示す生分解性ポリエステルを製造できるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を提供することを目的とする。
発明の開示
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、進化工学的手法によって、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸の生合成に関与する酵素を所望の性質を有する酵素に改変することに成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下を包含する。
(1)ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を進化工学的手法によって改変し、上記ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を宿主内で発現させ、当該宿主内でコポリマーを合成することを特徴とする生分解性ポリエステルの製造方法。
(2)上記宿主は、3−ヒドロキシブタン酸と炭素数3〜14の3−ヒドロキシアルカン酸とのコポリマーを生合成することを特徴とする(1)記載の生分解性ポリエステルの製造方法。
(3)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素における149番目のアスパラギン及び/又は171番目のアスパラギン酸を他のアミノ酸に置換してなるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を宿主内で発現させ、当該宿主内でコポリマーを合成することを特徴とする生分解性ポリエステルの製造方法。
(4)ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素は、上記149番目のアスパラギンをセリンに置換したものであることを特徴とする(3)記載の生分解性ポリエステルの製造方法。
(5)ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素は、上記171番目のアスパラギンをグリシンに置換したものであることを特徴とする(3)記載の生分解性ポリエステルの製造方法。
(6)(1)〜(5)いずれか1に記載された生分解性ポリエステルの製造方法により製造された生分解性ポリエステル。
(7)配列番号1のアミノ酸配列からなるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素における149番目のアスパラギン及び/又は171番目のアスパラギン酸を他のアミノ酸に置換してなるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素。
(8)上記149番目のアミノ酸がセリンであることを特徴とする(7)記載のポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素。
(9)上記171番目のアミノ酸がグリシンであることを特徴とする(7)記載のポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素。
本明細書は、本願の優先権の基礎である日本国特許出願第2001−376237号の明細書及び/又は図面に記載される内容を包含する。
(配列表フリーテキスト)
配列番号2及び3は合成DNAである。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る生分解性ポリエステルの製造方法は、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を進化工学的手法によって改変し、その後、進化工学的手法によって改変したポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を所定の宿主内で発現させ、当該宿主内でコポリマーを合成するものである。
ここで、「ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素」とは、ポリエステル合成に必須な鍵酵素であり、(R)−3−ヒドロキシアシルCoAモノマーの重合を触媒する酵素である。ポリ3−ヒドロキシアルカン酸とは、3−ヒドロキシアルカン酸を構成ユニットとし、エステル結合によって3−ヒドロキシアルカン酸が結合した重合物であって、生物によって生合成され且つ土中や水中の微生物によって分解されるエステル重合物を意味する。
一般に、細菌中でのポリ3−ヒドロキシアルカン酸の生合成経路は、図1のように、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸を構成するモノマーユニットを供給する系(モノマー供給系)とモノマーユニットを重合する系(モノマー重合系)の2つの系から構成される。例えば、細菌中でのポリ3−ヒドロキシンアルカン酸の生合成は、図2及び3のように、3−ケトチオラーゼ(PhbA、BktB)やアセトアセチル−CoAレダクターゼ(PhbB)等により構成されるアセチルCoA二量体化系や、エノイル−CoAヒドラターゼ(PhaJ)や3−ケトアシル−ACPレダクターゼ(FabG)等により構成される脂肪酸分解経路、(R)−3−ヒドロキシアシル−ACP−CoAトランスアシラーゼ(PhaG)、3−ケトアシル−ACPシンターゼIII(FabH)、マロニル−CoA−ACPトランスアシラーゼ(FabD)等により構成される脂肪酸生合成経路などを経て生合成されたモノマーユニット(図2中:(R)−3−ヒドロキシバレリル−CoA,(R)−3−ヒドロキシブチリル−CoA;図3中:(R)−3−ヒドロキシアシル−CoA)が、ポリ3−ヒドロキシブタン酸合成酵素やポリ3−ヒドロキシアルカン酸合成酵素によって重合されることによって行われる。ここで、ポリ3−ヒドロキシブタン酸は、3−ヒドロキシブタン酸のホモポリマーであり、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸は、炭素数4のヒドロキシブタン酸、炭素数5のヒドロキシ吉草酸、炭素数6のヒドロキシヘキサン酸、炭素数7のヒドロキシヘプタン酸、炭素数8のヒドロキシオクタン酸、炭素数9のヒドロキシノナン酸、炭素数10のヒドロキシデカン酸及び炭素数12のヒドロキシドデカン酸等、様々なモノマーユニットから構成される広範囲の3−ヒドロキシアルカン酸ホモポリマーを意味する。
ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素は、炭素数3〜14の3−ヒドロキシアルカン酸を基質とする重合酵素である。なお、ポリ3−ヒドロキシブタン酸生合成酵素は、炭素数3〜5の短鎖長の3−ヒドロキシアルカン酸を特異的な基質とする重合酵素である。したがって、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素は、ポリ3−ヒドロキシブタン酸生合成酵素と比較して基質特異性が広い酵素であるといえる。
一方、本明細書において「進化工学的手法」とは、目的のタンパク質をコードする遺伝子に対して試験管内で人為的に突然変異を誘発し、その後、所望の性質に改変されたタンパク質選択することによって、目的のタンパク質分子を改変する技術をいう。ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素の進化工学的手法による改変は、具体的には以下のようにして行うことができる。
1.ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素の進化工学的改変
(1)ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素
ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素(図4中「PHA合成酵素」と記載)の比活性は、図4に示すように、産生されるポリ3−ヒドロキシアルカン酸の細胞内含量(図4中「PHA含量」と記載)及びポリ3−ヒドロキシアルカン酸の分子量に影響し、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素の基質特異性は、モノマー組成に影響する。従って、当該酵素の比活性及び基質特異性を改変することにより、産生されるポリ3−ヒドロキシアルカン酸の細胞内含量、分子量及びモノマー組成を改変することができる。
例えば、本方法においては、アエロモナス・キャビエ(Aeromonas caviae)由来のポリ3−ヒドロキシアルカン酸合成酵素PhaCAc(アミノ酸配列を配列番号1に示す。)の進化工学的改変を行う。本方法においては、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸合成酵素PhaCAcに限らず、シュードモナスsp.(Pseudomonas sp.)61−3株由来のポリ3−ヒドロキシアルカン酸合成酵素PhaC1、同細菌由来のポリ3−ヒドロキシアルカン酸合成酵素PhaC2等を使用することができる。なお、上記の各酵素をコードするDNAは、それぞれの微生物由来のゲノムDNA又はcDNAを鋳型とし、PCR等の周知の手法によって容易に取得することができる。
PhaCAcは、ポリ3−ヒドロキシブタン酸ホモポリマーだけでなく、アルカン酸や油脂などの炭素源から3−ヒドロキシブタン酸と3−ヒドロキシヘキサン酸のランダムコポリマーを合成できる。ポリ3−ヒドロキシブタン酸ホモポリマーは堅くて脆い性質を示すが、3−ヒドロキシブタン酸と3−ヒドロキシヘキサン酸のランダムコポリマーはよりしなやかな性質を示すことから、有用な生分解性ポリエステルとして注目されている。このようなことから、PhaCAcの分子育種は、コポリマー組成の制御および生産性の向上を検討するのに非常に有効と考えられる。
(2)ランダム変異
ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素をコードする遺伝子に対してランダムに突然変異を導入し、所望の性質を示すポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素をコードする変異遺伝子を取得する。前記酵素をコードする遺伝子へのランダムな変異の導入は、変異原物質、放射線、PCR法等を用いて、以下のようにして行うことができる。すなわち、目的の酵素遺伝子を保有する微生物を、5−ブロモウラシル、5−クロロウラシル、ブロモデオキシウリジン等の塩基類似物質、核酸塩基の酸化的脱アミノを誘発する亜硝酸、シトシン・グアニンと反応するヒドロキシアミン、マスタードガス、N−メチル−N’−ニトロ−N−ニトロソグアニジン等のアルキル化試薬等の化学物質に暴露することによって行うことができる。また、放射線によるランダム変異の導入は、目的の酵素遺伝子を保有する微生物を、紫外線、X線等に放射線に暴露することによって行うことができる。
さらに、PCR法によるランダム変異の導入は、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素をコードする遺伝子の一部又は全部を含むDNA断片を鋳型とする該遺伝子の増幅反応において、DNAポリメラーゼの複製反応の忠実性を低める条件下でPCRを行い、増幅したDNA配列中に複製エラーを蓄積させる、いわゆるerror−prone PCR法によって行うことができる。ここで、複製反応の忠実性の調節は、DNAポリメラーゼ反応におけるpHをアルカリ側に設定したり、反応系中のマグネシウムイオンの濃度を通常より高めに設定したり、添加する2価金属イオンをマグネシウムイオンからマンガンイオンに変えたり、基質である4種類のデオキシリボ核(4×NTP)の濃度を変化させることによって行うことができる。例えば、error−prone PCRにおけるpHは好ましくは8.3〜8.8、最も好ましくは8.5〜8.8である。また、error−prone PCRにおけるマグネシウムイオン濃度は15〜50mM、好ましくは50mMである。
例えば、アエロモナス・キャビエ(Aeromonas caviae)由来のポリ3−ヒドロキシアルカン酸合成酵素PhaCAcをerror−prone PCR法によって変異させる場合には、当該遺伝子の一部又は全部を含有するプラスミドを鋳型として、前記酵素遺伝子増幅用のプライマーを用い、忠実度の低下する条件下でPCRを行う。次いで、得られたPCR断片を適当な発現ベクターに連結し、宿主細胞(例えば、大腸菌)に導入する。次いで、得られた導入宿主細胞の保有する変異処理酵素の性質を検証することにより前記酵素の改変を検証する。
(3)変異酵素の酵素学的性質の検証
上記(2)において得られたポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素の酵素学的性質の変化は、各変異酵素を、必要に応じて分離・精製後、比活性、基質特異性、至適温度、至適pH、温度安定性、pH安定性等の酵素学的パラメーターについて、改変前の野生型酵素と比較することにより行うことができる。
3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素の比活性は、以下のようにして調べることができる。すなわち、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素の比活性は、(R)−3−ヒドロキシブチリル−CoAが当該酵素に取り込まれる際に遊離するCoA−SHを、CoA−SHと等モルで反応するDTNB(5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸))がTNBに酸化されることに伴う412nmの吸光度の増加を測定し、以下に示す式によって比活性を算出することができる。
Figure 0004264819
上記の式において、V:反応液量(ml)、V:酵素液量(ml)、ε412:15.6×10(M−1・cm−1)、ΔA412/分:1分間当たりの吸光度の差である。なお、その他の本発明における進化工学的改変の対象となり得る酵素の比活性は、当該技術分野において公知の文献に従って調べることができる。
また、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素の基質特異性は、上記測定法において、基質として様々な種類のものを用い、それらに対する比活性を測定することによって調べることができる。
一方、error−prone PCR法によってポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素をコードする遺伝子を変異させた場合には、error−prone PCR法によって得られた変異処理済PCR断片を連結した発現ベクターで形質転換された宿主細胞を、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸の生成が可能な条件下で培養し、細胞内におけるポリ3−ヒドロキシアルカン酸の生成蓄積状況を調べる。例えば、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸の生産蓄積状況は、ポリ3−ヒドロキシブタン酸に特異的に染色するNile Redを寒天培地プレートに含有させることによって、プレート上に生育したコロニーのピンク色の呈色度合いを調べることによって判別することができる。ここで、呈色度が強い程、ポリ3−ヒドロキシブタン酸の細胞内含量が高いと評価することができ、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素の活性が高いと評価することができる。また、312nmの光照射によって発する蛍光の強度によっても高感度に観察できる[Spickermann et al.Arch Microbiol.,171:73−80(1999)]。
また、各クローン中のポリ3−ヒドロキシブタン酸含量の正確な定量は、以下のようにして行うことができる。すなわち、ポリ3−ヒドロキシブタン酸含量が乾燥菌体重量換算で約1%以上の場合には、菌体からポリ3−ヒドロキシブタン酸を、有機溶媒(例えば、クロロホルム)により抽出後、メタノール−濃硫酸溶液中でメタノリシスさせ、3−ヒドロキシブタン酸のメチル化体をガスクロマトグラフィー(GC)によって分析する方法により行うことができる。また、ポリ3−ヒドロキシブタン酸含量が乾燥菌体重量換算で約1%未満の場合には、ポリ3−ヒドロキシブタン酸を、高温下濃硫酸によってクロトン酸変換(脱離反応)し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供試し、他成分と分離させ、210nmでの吸収を分光学的に検出する方法等によって行うことができる[Karr et al.:Appl.Environ.Microbiol.,46:1339−1344(1983);Seebach et al.:Eur.J.Biochem.,224:317−328(1994)]。
なお、進化工学的手法により、酵素学的性質が様々に変化したポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を得られることは、例えば、縦軸を酵素活性(他には各種環境に対する安定性)、横軸をクローン番号とする適応度地形を描くことにより明瞭化することができる。
(4)酵素学的性質の改変に寄与するアミノ酸部位の特定
上記(3)において酵素学的性質の変化が認められたクローンについて、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素をコードする遺伝子の塩基配列を決定し、推定アミノ酸配列を野生型のアミノ酸配列と比較することにより、機能マッピング、すなわち、酵素タンパク質上において酵素学的性質の改変にどのアミノ酸が寄与しているのかを特定することができる。なお、塩基配列の決定は、当該技術分野で公知の手法(例えば、ジデオキシ法)により、自動塩基配列決定機(例えば、PERKIN−ELMER社製373A DNAシークエンサー等)を用いて行うことができる。
ここで、酵素学的性質の改変が見出されたポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素について、そのアミノ酸配列上に複数のアミノ酸置換が同定された場合には、それぞれのアミノ酸置換が、酵素学的性質の改変にどの程度寄与しているのかを、遺伝子工学的手法によってワンポイント変異酵素(酵素タンパク質上の1つのアミノ酸のみが別のアミノ酸に置換された変異体)を作成し調べることができる。すなわち、例えば、酵素をコードするDNA上の、変異を生じさせたい部位を含む領域を、制限酵素で除去し、代わりに所望のアミノ酸にワンポイント置換されたコドンを含むDNA断片を挿入する。これにより、1つのアミノ酸置換のみを含む変異型酵素をコードするDNAを作製することができる。当該DNAを適当な発現ベクターに連結して、宿主に導入し、当該宿主中でワンポイント変異酵素を発現させ、その酵素学的性質を野生型酵素と比較することにより、酵素学的性質に影響を及ぼすそのアミノ酸の寄与度を調べることが可能である。
(5)部位特異的変異(site−specific saturation mutagenesis)
上記(4)において見出された酵素学的性質の改変に寄与するアミノ酸部位に対し、部位特異的変異を導入することによって、所望の性質を有する酵素に最適化することができる。目的酵素遺伝子への部位特的な変異の導入は、以下のように、組換えDNA技術、PCR法等を用いて行うことができる。すなわち、組換えDNA技術による変異の導入は、例えば、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素遺伝子中の変異導入を希望する目的の部位の両側に適当な制限酵素認識配列が存在する場合に、そこを前記制限酵素で切断し、変異導入を希望する部位を含む領域を除去した後、化学合成等によって目的の部位のみに変異導入したDNA断片を挿入するカセット変異法によって行うことができる。また、PCRによる部位特異的変異の導入は、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素遺伝子中の変異導入を希望する目的の部位に目的の変異を導入した変異プライマーと前記遺伝子の一方の末端部位の配列を含む変異を有しない増幅用プライマーとで前記遺伝子の片側を増幅し、前記変異用プライマーに対して相補的な配列を有する変異用プライマーと前記遺伝子のもう一方の末端部位の配列を含む変異を有しない増幅用プライマーでもう片側を増幅し、得られた2つの増幅断片をアニール後、さらに前記2種類の増幅用プライマーでPCRをすることにより行うことができる[SHORT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY,3rd ed,1995,F.A.Susubel et al.,WILEY]。得られた部位特異的変異構築物について、上記(3)の酵素学的性質について調べ、所望の性質に改変した酵素の活性を調べ、所望の性質を有する酵素を保有するクローンを選択する。
2.組換えベクター及び形質転換体の作製
上記「1.ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素の進化工学的改変」で得られたポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素をコードする遺伝子を、適当なベクターに連結することによって、所定の宿主でポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を発現しうる組換えベクターを得ることができる。また、得られた組換えベクターを所定の宿主に導入することによって、当該ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を発現する形質転換体を得ることができる。
遺伝子を挿入するためのベクターは、所定の宿主中で自律複製可能なものであれば特に限定されず、プラスミドDNAやファージDNAをベクターとして用いることができる。例えば、大腸菌を宿主として用いる場合には、pBR322、pUC18、pBluescript II等のプラスミドDNA、EMBL3、M13、λgt11等のファージDNA等を、酵母を宿主として用いる場合は、YEp13、YCp50等を、植物細胞を宿主として用いる場合には、pBI121、pBI101等を、動物細胞を宿主として用いる場合は、pcDNAI、pcDNAI/Amp(インビトロジェン社)等をベクターとして用いることができる。
組換えベクターを導入する宿主としては、3−ヒドロキシアルカン酸を構成ユニットとし、エステル結合によって3−ヒドロキシアルカン酸を重合させポリ3−ヒドロキシアルカン酸を合成できるものであれば限定されないが、例えば、大腸菌LS5218(fadR)、LS1298(fabB)、LS1300(fre)、LS6596(fadA30)等のLSシリーズの大腸菌株を挙げることができる。これらLSシリーズの大腸菌株は、脂肪酸β酸化経路関連酵素遺伝子のマイナス制御因子であるfadRが破壊された変異株であり、他の大腸菌と比較して脂肪酸を効率よく代謝できるといった特徴を有している。また、宿主としては、通常の大腸菌であっても、アクリル酸(最適濃度0.24mg/ml)を添加することによって脂肪酸β酸化経路を阻害することによって使用することができる。
細菌への組換えベクターの導入方法としては、例えばカルシウムイオンを用いる方法[Current Protocols in Molecular Biology,1巻,1.8.1頁,1994年]やエレクトロポレーション法[Current Protocols in Molecular Biology,1巻,1.8.4頁,1994年]等が挙げられる。酵母への組換えベクターの導入方法としては、例えばエレクトロポレーション法[Methods Enzymol.,194,182−187(1990)]、スフェロプラスト法[Proc.Natl.Acad.Sci.USA,84,1929−1933(1978)]、酢酸リチウム法[J.Bacteriol.,153,163−168(1983)]等が挙げられる。植物細胞への組換えベクターの導入方法としては、アグロバクテリウム感染法、パーティクルガン法、ポリエチレングリコール法等が挙げられる。動物細胞への組換えベクターの導入方法としては、例えば、エレクトロポレーション法、リン酸カルシウム法等が挙げられる。
3.ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素の製造
本発明のポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素は、本発明の形質転換体を培地で培養し、培養物(培養菌体又は培養上清)中に生成蓄積させ、該培養物から採取することにより製造することができる。
形質転換体を培地で培養する方法は、宿主の培養に用いられる通常の方法に従って行われる。大腸菌等の細菌を宿主として得られた形質転換体を培養する培地としては、完全培地又は合成培地、例えばLB培地、M9培地等が挙げられる。また、培養温度は37℃で好気的に12〜14時間培養することによりポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を菌体内に蓄積させ、回収する。
炭素源は微生物の増殖に必要であり、例えばグルコース、フラクトース、スクロース、マルトース等の炭水化物が挙げられる。窒素源としては例えばアンモニア、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム等のアンモニウム塩の他、ペプトン、肉エキス、酵母エキス、コーンスティープリカー等が挙げられる。また、無機物としては例えばリン酸第一カリウム、リン酸第二カリウム、リン酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム等が挙げられる。プラスミド保持用の選択圧など必要に応じて、培地中に、カナマイシン、アンピシリン、テトラサイクリン等の抗生物質を培地に添加してもよい。
ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素の精製は、得られる培養物を遠心して回収し(細胞についてはソニケーターにて破砕する)、アフィニティークロマトグラフィー、陽イオン又は陰イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過等を単独で又は適宜組み合わせることによって行うことができる。得られた精製物質が目的の酵素であることの確認は、通常の方法、例えばSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動、ウエスタンブロッティング等により行うことができる。
4.生分解性ポリエステルの製造
上記2において得られた形質転換体を適当な培地で培養することによって、生分解性ポリエステルを製造することができる。得られたポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を用いれば、形質転換体内で所望の特性を示すコポリマーを製造することができる。
ここで、コポリマーとしては、3−ヒドロキシブタン酸(3HB)と3−ヒドロキシアルカン酸(3HA)とのコポリマー、例えば、3HBと3−ヒドロキシヘキサン酸(3HHx)とのコポリマーを例示することができる。なお、以下において、3HBと3HAとのコポリマーを「P(3HB−co−3HA)」と記載し、3HBと3HHxとのコポリマーを「P(3HB−co−3HHx)」と記載する場合もある。
すなわち、上記2において得られた形質転換体を適当な培地で培養することによって、P(3HB−co−3HA)を製造することができる。例えば、上記2において、宿主として大腸菌LS5218を用いた場合には、菌体内部にP(3HB−co−3HHx)を製造することができる。
上記2で得られた形質転換体においては、P(3HB−co−3HA)の蓄積量が多量であり、且つ、野生型のポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を用いる場合と異なる組成比のP(3HB−co−3HA)を製造することができる。特に、上記1において、ポリ3−ヒドロキシブタン酸の細胞内含量を指標として、活性が高いと評価されたポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を発現することによって、P(3HB−co−3HA)の蓄積量が多量であり、且つ、3HAの組成比が高いポリ3−ヒドロキシアルカン酸を合成することができる。ポリ3−ヒドロキシアルカン酸において、3HAの組成比が高いことにより柔軟なものとなり、実用的に優れた特性を示すこととなる。
なお、細胞内に蓄積されたポリエステルの細胞内含量及びポリエステルの組成は、加藤らの方法[Kato,M.et al.,Appl.Microbiol.Biotechnol.45,363(1996);Kato,M.et al.,Bull.Chem.Soc.Jpn.69,515(1996)]に従い、細胞からクロロホルム等の有機溶媒を用いて抽出後、抽出物をガスクロマトグラフィー、NMRなどに供試することに測定・分析することができる。
実施例
以下に、本発明の実施例を示して具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
〔実施例1〕 error−prone PCR法によるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素の改変
error−prone PCR法によって、アエロモナス・キャビエFA440由来のポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素をコードする遺伝子(PhaCAc)におけるPstI−XhoI領域にランダム変異を導入した。error−prone PCR法には、制限酵素PstI認識配列を含む順方向プライマー5’−gctgctgcagaccaatc−3’(配列番号2)及び制限酵素XhoI認識配列を含む逆方向プライマー5’−gcctcattttgcgcctcg−3’(配列番号3)を用い、鋳型としてPhaCAcを含むプラスミドベクターpBSEE32phbAB(図5参照)を用い、ポリメラーゼの基質取り込み忠実性を低下させる条件でPCRを行うことにより、変異の場所を限定することなくPhaCAcにおけるPstI−XhoI領域全域への変異の導入を試みた。
PCRに際しては表1の組成となるように反応溶液を調製した。
Figure 0004264819
PCRの温度サイクルは、94℃1分間の熱変性、50℃で1分間のアニーリング、72℃で2分間の伸長反応を1サイクルとして、25サイクル行った。PCRには、Gene Amp PCR system 9700(Perkin−Elmer Applied Biosystems製)を用いた。
次いで、PCRによって得られた増幅DNA断片を精製単離した後にPstIとXhoIによって処理した。次いで、制限酵素によって処理されたDNA断片を元のプラスミドベクターpBSEE32phbABの同制限酵素サイトに置換挿入することにより変異型PhaCAcの分子集団(変異クローンのプール)を得た。変異型PhaCAcの分子集団には、PstI−XhoI領域にランダムに突然変異が導入された様々なPhaCAcが含まれている。
上記の操作によって得た変異型PhaCAcを含むプラスミドベクターpBSEE32phbABを、Escherichia coli JM109株のコンピテント細胞に形質転換した。形質転換処理細胞を、ポリ3−ヒドリキシブタン酸を特異的に染色することができるNile Red、グルコース及びアンピシリンを含有するLB寒天培地(0.5μg/ml Nile Red、2%グルコース、50μg/mlアンピシリン、1%トリプトン、0.5%酵母エキス、1%NaCl、pH7.0)上で植え、37℃で14時間培養することによって形質転換細胞を選別するとともに、ピンク色の度合いによって、各形質転換細胞におけるポリ3−ヒドリキシブタン酸の生産蓄積量を見積もった。
その結果、LB寒天培地上に形成された8337個のクローンのうち約15%のものが上記の突然変異導入によってPHB合成能が不活性化していた。また、活性のあるクローンを、野生型のレベルと比較して同等の活性を示すSクラス、野生型のレベルよりやや低い活性を示すMクラス及び野生型のレベルより明らかに低い活性を示すLクラスからなる3クラスに分類した。この分類によれば、Sクラスに145個のクローン、Mクラスに4350個のクローン及びLクラスに2755個のクローンが属した。
次に、Sクラスに属する145個のクローンと、Mクラスに属する129個のクローンと、Lクラスに属する23個のクローンと、不活性であった3個のクローンとにおけるPHB含有量についてHPLCを用いて分析した(合計300個のクローン)。なお、HPLCによる分析は、濃硫酸処理を行うことによって細胞内PHBをクロトン酸に変化させた後に行った。
詳細には、菌体を、1.5mlマイクローチューブにて集菌し、凍結させた後に凍結乾燥を行った。乾燥菌体重量を測定した後、濃硫酸による菌体内PHBのクロトン酸変換を行った。クロトン酸変換は、マイクロチューブ中の乾燥菌体に対し1mlの濃硫酸を加え、120℃、40分間加熱した後、氷中で急冷した。なお、この操作により菌体内のPHBは、高温下濃硫酸によって脱水反応がおこり、クロトン酸に変換される。
次に、冷却したサンプルを、4倍量の0.014N硫酸溶液にて希釈し、さらに冷却した後HPLCサンプルとした。サンプルは、親水性PVDF膜、孔径0.45μmのフィルターでろ過した後、10μlをHPLC装置へ注入した。HPLC装置は、Shimadzu LC−10Avpシステムを用いた。カラムは、架橋度8%スチレンジビニルベンゼンコポリマー系陽イオン交換樹脂カラムであるBio−rad Aminex HPX−87H(300 x 7.8mm)を用いた。また、ガードカラムとしてBio−rad Cation−H Refill Cartridge(30 x 4.6mm)を用いた。移動層は、0.014N硫酸溶液を用い、流速は0.7ml/minで測定を行った。カラム温度は60℃に設定し、脱水反応により生成したクロトン酸のカルボニル基に由来する210nmの吸収を分光学的に検出した。クロトン酸の保持時間は、20.4分であった。PHB蓄積率は、クロトン酸量と面積の関係式(検量線)を基にして算出した
300個のクローンについてHPLC装置を用いてPHB蓄積量を測定した結果を、図6に示す。図6は、縦軸をPHB蓄積量とし横軸をクローン番号とする、いわゆる適応度地形を示す図である。図6において破線は野生型の大腸菌JM109におけるPHB量を示している。
図6において矢印を記した10個のクローンについて、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性を測定した。
ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性の測定に際しては、先ず、ポリエステルを蓄積しない条件である50μg/mlアンピシリンを含むLB培地にて、各プラスミドをそれぞれ宿したE.coli JM109を14時間培養した後、集菌し、1mM EDTAを含む20mMナトリウムリン酸緩衝液(pH7.2)で洗浄後、200μlの前記緩衝液に再懸濁し、超音波破砕(5sec x 5)した。破砕液を18,000×g、4℃で10分間遠心分離を行うことにより、可溶性画分を得た。そして、得られた可溶性画分における(R)−3−ヒドロキシブチリル−CoA((R)−3HB−CoA)に対する重合活性を、分光学的手法により決定した。そして、この重合活性をポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性とした。
重合活性の測定は、Gerngross T.U.et al,Biochemistry 33:9311−9320に記載された手法を参考に、エルマン試薬であるDTNBによる重合反応により遊離するCoA−SHを定量する下記のような手法により実施した。この方法では、CoA−SHの遊離反応を時間連続的に測定するのではなく、単位時間あたりでトリクロロ酢酸(TCA)を反応系に加えることにより、タンパク質を変性させることで重合反応を停止させ、反応停止までの遊離CoA−SH量を定量した。この方法を用いることで、チオール攻撃性のあるDTNBと活性中心としてシステインを有する酵素が反応溶液中で共存する時間なくすことができ、また遊離CoA−SH量が少なくても定量を行える利点がある。
滅菌水、1Mカリウムリン酸緩衝液(pH7.0)、4.08mM(R)−3HB−CoAを25℃で10分間予熱し、可溶性画分溶液を加え反応を開始した。所定時間反応後、20μlずつサンプリングし、50μl 5% TCAにより反応を停止した。反応液を4℃、15,000rpmで10分間遠心分離し、可溶性画分を得た。得られた可溶性画分62.5μlに、337.5μl 500mMカリウムリン酸緩衝液(pH7.5)、5μl 10mM DTNB(500mMカリウムリン酸緩衝液(pH7.5)に溶解)を加え、2分間室温に置き、生成するTNBアニオンを412nmで測定した。ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性は、1分間あたりに1μmolのTNBアニオンを生成する酵素量を1Uと定義した。
10個のクローンについて、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性を測定した結果を図7に示す。図7に示したように、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性及びPHB蓄積量は、PHB蓄積量が45wt%程度までは直線的な関係を保って上昇するが、PHB蓄積量が約55wt%を超えると、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性が上昇してもPHB蓄積量が比較的に増加しなくなる。これは、細胞内においてPHBを構成するモノマーの供給が十分でないことを示唆している。
また、図7に示したように、クローン名E2−50及びT3−11では、野生型と比較してポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性が高く、PHB蓄積量が野生型とほぼ同等であることがわかった。また、クローン名T3−22及びT3−25では、野生型と比較してポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性が高いが、野生型と比較してPHB蓄積量が低いことがわかった。
これらE2−50、T3−11、T3−22及びT3−25について、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素の発現量をウエスタンブロット法により確認した。ウエスタンブロット法では、10μgの可溶性タンパク質を含む細胞抽出物をSDS−PAGEに供し、PhaCAcのC末端のオリゴペプチドを特異的に認識して結合する抗血清を用いて行った。ウエスタンブロット法の結果を図8に示す。図8から判るように、これらE2−50、T3−11、T3−22及びT3−25においては、野生型と同等にポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を発現していることが判った。
以上の結果より、error−prone PCR法を用いてアエロモナス・キャビエFA440由来のPhaCAcにおけるPstI−XhoI領域に突然変異を導入し、野生型に比較して活性が高く且つ、十分量のモノマーを供給する場合には野生型と比較して多量にPHBを蓄積できるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素を有するクローンE2−50及びT3−11を得ることができた。
〔実施例2〕
実施例1で得られたE2−50及びT3−11について、それぞれに含まれる変異型PhaCAcで大腸菌LS5218を形質転換し、形質転換された大腸菌LS5218におけるP(3HB−co−3HHx)コポリマー蓄積量及びP(3HB−co−3HHx)を構成するモノマーの組成について検討した。なお、大腸菌LS5218は、ドデカン酸からP(3HB−co−3HHx)コポリマーを合成することができる。大腸菌LS5218は、E.coli Genetic Stock Centerから入手した(寄託番号CGSC 6966)。
先ず、実施例1で得られたE2−50及びT3−11それぞれについて、Millerらの方法により変異型PhaCAcを含むプラスミドベクターpBSEE32phbABを精製した。次に、精製したプラスミドベクターpBSEE32phbABを用いて大腸菌LS5218を形質転換した。形質転換された大腸菌LS5218は、10mMのドデカン酸及び50μg/mlのアンピシリンを含むM9培地において72時間37℃で培養した。当該M9培地の組成を表2に示した。
Figure 0004264819
培養後、細胞内のP(3HB−co−3HHx)コポリマー含有量と、P(3HB−co−3HHx)を構成する3HHxモノマーの分率を測定した。P(3HB−co−3HHx)コポリマー含有量測定及び3HHxモノマーの分率測定に際しては、先ず、約30mgの乾燥菌体を、1.7mlのメタノール、0.3mlの98%硫酸及び2.0mlのクロロフォルムからなる溶液で100℃、140分間処理してメタノリシスさせ、P(3HB−co−3HHx)コポリマーの組成物をメチルエステルに変換した。その後、反応液に1mlの水を加え、相分離させた。そして、下層のクロロフォルム層をガスクロマトグラフィー分析に供した。ガスクロマトグラフィー分析は、ニュートラボンド−Iキャピラリーカラム及びフレームイオン化検出装置を備える島津GC−17Aシステムを用いて行った。
また、菌体内に蓄積されたP(3HB−co−3HHx)コポリマーの分子量および多分散度を測定した。分子量及び多分散度は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により決定した。GPC装置には検出器としてShimadzu RID−10A示差屈折率検出器(島津製作所製)を備えたShimadzu 10A GPC system(島津製作所製)を用いた。分離カラムは昭和電工製K−802(分離範囲:150〜5,000)およびShodex K−806M(分離範囲:500〜20,000,000)を直列接続し使用した。測定は、カラム温度40℃、流速0.8mL/min、溶媒にはクロロホルムを用いて行った。分子量測定のための検量線は、低多分散度の分子量決定用ポリスチレン(Mw=1,320〜3,150,000の範囲で9種類)を用いて作製した。この検量線を利用し、サンプルの分子量は、すべてポリスチレン換算により算出した。
測定用のサンプルは、以下のように調製した。乾燥菌体10mgに対しクロロホルムを20mL加え、室温で48時間撹拌することで、菌体からP(3HB−co−3HHx)コポリマーをクロロホルム層に抽出した。P(3HB−co−3HHx)コポリマーを含むクロロホルム溶液を、孔径0.5μmのPTFEフィルターを用いて菌体成分を除去した後に、ろ液に対して倍量となるようにヘキサンを加え、P(3HB−co−3HHx)コポリマーを再沈殿させ精製した。風乾させた後、得られたP(3HB−co−3HHx)コポリマーを1mg/mLの濃度になるようにクロロホルムに溶解し、孔径0.45μmのPTFEフィルターでろ過することにより、GPC測定用サンプルを調製し、分子量測定に供した。
ガスクロマトグラフィー分析の結果及び分子量測定の結果を表3に示す。
Figure 0004264819
なお、表3において、Mnは数平均分子量を意味し、Mwは重量平均分子量を意味する。この表3から判るように、野生型の大腸菌LS5218では、乾燥菌体重量において2wt%のP(3HB−co−3HHx)コポリマーを含有し、3HHxモノマーの分率が10±1%であった。これに対して、E2−50及びT3−11においては、P(3HB−co−3HHx)コポリマー含有量が野生型と比較してそれぞれ6.5倍及び3倍に増加していた。また、E2−50及びT3−11においては、3HHxモノマーの分率がそれぞれ18±1%及び16±0%となっており、野生型と比較して3HHxの分率が高いコポリマーを生産していることが判った。
また、表3から判るように、野生型の大腸菌LS5218では、P(3HB−co−3HHx)コポリマーの数平均分子量は98.4(×10)であり、多分散度は2.6であった。これに対して、E2−50及びT3−11においては、P(3HB−co−3HHx)コポリマーの数平均分子量はそれぞれ48.3(×10)及び75.0(×10)であり、多分散度はそれぞれ4.1及び3.5であった。このことから、E2−50及びT3−11においては、野生型とは異なる分子量及び多分散度のP(3HB−co−3HHx)コポリマーを発現していることが明らかとなった。
これらE2−50及びT3−11について、精製したプラスミドベクターpBSEE32phbABに含まれる変異型PhaCAcにおける変異箇所を、塩基配列決定を行うことによって特定した。塩基配列決定は、BigDye terminator cycle sequencing ready reaction kit(Applied Biosystems社製)を用い、Prism 310 DNAシーケンサー又はPrism 377 DNAシーケンサーを用いたジデオキシ連鎖ターミネーション法で行った。塩基配列決定により得られた塩基配列情報は、GENETYX−MACソフトウェア(Software Development社製)又はBLAST(Basic Local Aliginment Search Tool;National Center for Biotechnology Informationからの提供)を用いて解析した。
その結果、E2−50は、149番目のアスパラギンをセリンに置換する変異が導入されていた。また、T3−11は、171番目のアスパラギン酸をグリシンに置換する変異が導入されていた。
本明細書で引用した全ての刊行物、特許及び特許出願をそのまま参考として本明細書に取り入れるものとする。
産業上の利用の可能性
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、生分解性ポリエステルの諸物性を制御しうる生分解性ポリエステルの製造方法、所望の物性を示す生分解性ポリエステルの製造方法及び当該製造方法により得られる生分解性ポリエステル並びに所望の物性を示す生分解性ポリエステルを製造できるポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を提供することができる。
【配列表】
Figure 0004264819
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Figure 0004264819
Figure 0004264819

【図面の簡単な説明】
図1は、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸の生合成スキームを示した図である。
図2は、細菌におけるアセチル−CoA二量化系からのポリエステル生産とそれにかかわる酵素を示した図である。
図3は、細菌における脂肪酸代謝系からのポリエステル生産とそれにかかわる酵素を示した図である。
図4は、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸合成酵素の酵素学的性質が産生されるポリ3−ヒドロキシアルカン酸の物性・生産性に及ぼす影響を示した図である。
図5は、プラスミドpBSEE32phbABの構造を示した図である。
図6は、300個のクローンについてHPLCを用いてPHB蓄積量を測定した結果を適応度地形として示した図である。
図7は、10個のクローンについて、ポリ3−ヒドロキシアルカン酸生合成酵素活性を測定した結果を示した図である。
図8は、PhaCAcのC末端のオリゴペプチドを特異的に認識して結合する抗血清を用いて行ったウエスタンブロット法の結果を示す図である。

Claims (2)

  1. 配列番号1のアミノ酸配列からなるポリ3-ヒドロキシアルカン酸生合成酵素における149番目のアスパラギンをセリンに置換してなる、及び/又は171番目のアスパラギン酸をグリシンに置換してなるポリ3-ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素を、宿主内で発現させる工程と、
    当該宿主内でコポリマーを合成する工程と
    を含む生分解性ポリエステルの製造方法。
  2. 配列番号1のアミノ酸配列からなるポリ3-ヒドロキシアルカン酸生合成酵素における149番目のアスパラギンをセリンに置換してなる、及び/又は171番目のアスパラギン酸をグリシンに置換してなるポリ3-ヒドロキシアルカン酸生合成変異酵素。
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