JP4263074B2 - マニピュレータの動作を制御するための方法および装置 - Google Patents
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Description
この発明は、姿態(位置および方位)の所与の点列のスプラインによる内挿を含む、産業用ロボットなどのマニピュレータの動作を制御するための方法、および、この発明に従った方法を実行するためにより特定的に好適である装置に関する。
制御されたマニピュレータ、たとえば産業用ロボットの動作は一般に、多次元空間における予め設定された点列によって決定される。多軸の産業用ロボットの場合、これらの点の各々は、位置のデカルト座標と、三次元のユークリッド空間における方位に対する座標と、随意で補助軸の座標とを取り入れている。
そのため、たとえば再設定の結果、経路のデカルト軌跡も変わって、それがユーザに受け入れられないということは、本質的に固定された動作経路にとって不利であると考えられる。
ホルシュおよびユットラー、「コンピュータ支援設計」、第30巻、217−224頁、1998年
前述の種類の方法の場合、設定された課題は、運動の構成要素が別個にパラメータ化されるという理由で、この発明によって解決される。前述の種類の装置では、内挿中の運動の構成要素の別個のパラメータ化のために構成された内挿装置をそれが有しているという理由で、設定された課題が解決される。
補助軸の動作は、マニピュレータの位置および/または方位とは別個にパラメータ化されるかまたはパラメータ化可能である。
簡略化された二次元的表現において、図1aは、産業用ロボットの運動についてのデカルト運動軌跡Bを示す。2つのデカルト座標x(t),y(t)を見ることができるが、それらは共通のパラメータtに依存しており、それは一般に時間座標に関連している。Sで経路軌跡Bはループを有する。つまり、パラメータtの関連する間隔にわたって、ロボットは、xおよび/またはy方向において、一般に不経済なために望ましくない前方および後方への動作を行なうが、それは実際には回避されるべきである。曲線Bは、多次元空間におけるロボット動作の経路を与える点Piの予め定められた列を内挿する。点Piは動作制御を担当するロボット制御へ教えられることが可能であり、または、これは操縦プロセス中にたとえばセンサ情報などからオンラインで得られる。ロボット動作中にPiを内挿するため、標準スプラインが用いられる(ホルシュおよびユットラー、上記引用文中)。以下、
すべてのi=1,…,nおよびti<t2<t3<…<tnについてSp(ti)=Pi
であり、それは最適な円滑曲線をもたらす。好ましい軌跡を得るため、パラメータ化間隔[ti,ti+1]の長さは一般に、関連する点Pi,Pi+1の間隔に比例して選択される。前
記間隔内に、デカルト距離と、方位変更およびおそらくは補助軸の変更との双方が導入されなければならない。この手順は望ましくないループを回避するために意図されている。
すべてのi=1,…,nについてo(ti)=oiを満たすo(t)
すべてのi=1,…,n,k=1,…,mについてek(ti)=ekiを満たすek(t)
を介して所望の内挿特性が保証され、図1bに示す軌跡が得られて、以下の所望の要件を満たす。
の進路に近接してランダムに強制され得るさらなるパラメータを含んでいる(たとえば、ヘルムート・スパース(Helmuth Spath)、『スプラインアルゴリズム(Spline Algorithms)』、第4版、R.オルデンブルグ出版社(R. Oldenbourg Verlag)、1986年、「一般化三乗スプライン関数(Generalized Cubic Spline Functions)」を参照)。
空間における各方位再設定は、好適なベクトルv∈R3(|v|=1という条件で)および角度ψについての回転によって表現され得る。この対(ベクトル,角度)と関連する四元数qとの間には、以下の関連が存在する。
ここでα、β(およびr=1)は回転ベクトルv=v(α,β)の球座標を与える。
a)すべてのi=1,…,n−1についてqiTqi+1≧0となるようなqiの符号の適合
b)すべてのi=1,…,nについて、
c)
ここでi∈{1,…,n}は隣接指数であり、つまりi=j+1またはi=j−1である。また、i=iStartまたは基準対のいずれかは既にステップe)〜g)に従って適合されている。
f)次にj∈Iについて、
g)次に各場合における(vj,ψj)の選択
ここで
h)すべてのi∈Iについて、viの標準球座標(αi,βi)の決定
L:={vj=(0,0,±1)の条件でj∈I}の規定、およびしたがってR×Rからの拡張球座標の規定
−i∈Jについて
j)jStart∈J、たとえばjStart=min{j∈J}などの条件でのランダム開始対(αiStart,βiStart)の固定
(jStart∈Lは好ましくない。なぜなら、自由に選択可能なパラメータαjはその場合前もって固定されており、それは次善の解をもたらすためである。)
k)各場合においてj=jStartを除くすべてのj∈Iについて、ステップl)およびm)に従った拡張極座標の決定
ここでi∈Iはjの近接指数であり、そのためiとjとの間にはk∈Iはない。また、i=jStartまたは基準対(αi,βi)のいずれかは既にステップl)およびm)に従って適合されている。
m)次に(αj,βj)の選択
ここでj∈Jについて
{i∈Jについて(αi,βi,ψi)
(αi,βi,ψi)={i∈Lについて(*,βi,ψi)
{i∈Iについて(*,*,ψi)
ここで*で示された構成要素はランダムに選択可能である。
−ステップn)において選択された三重数(αi,βi,ψi)のスプラインによる内挿
および
−q(α,β,ψ)における内挿関数の使用
このように決定されたロボット動作のための内挿された経路曲線は、空間における方位などの運動の個々の構成要素への変更がその後起こった場合でも、図1aに示す望ましくないループ形成をより特定的に回避する。なぜなら、そのような運動の構成要素は、この発明によれば、各場合においてそれら独自のパラメータ化を有しており、それは運動の他の構成要素へ否定的な影響を全く与えることなく適合可能であるためである。
{1≦p<jMinについてαjMin,
αp={
{jMax<p≦nについてαjMax
および
{1≦p<iMinについてβiMin,
βp={
{iMax<p≦nについてβiMax
となるよう、
定義により「古典的な」オイラー角は[−π,π]×[−π/2,π/2]×[−π,π]というR3の一部に制限されているものの、この発明によれば、すべてのオイラー角制限は撤回される。R×R×R(R3)からの「拡張オイラー角」を用いた方位表現の可能な変形すべての中で、最小限の方位再設定につながるものが求められる。
a)標準オイラー角(Ai,Bi,Ci)の決定
b)I:={i=1,…,n|Bi≠±π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Iについて、
c)J:={i=1,…,n|Bi=π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Jについて、
(i∈Jについて、代替的な表現(Ai(t)+π,π−Bi(h),Ci(k,t)+π)は新しい解を提供しない。)
d)L:={i=1,…,n|Bi=−π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Lについて、
(i∈Lについて、(Ai(t)+π,π−Bi(h),Ci(k,t)+π)という表現は新しい解を提供しない。)
e)iStart∈I、たとえばiStart=min{i∈I}という条件でのランダム開始対(AiStart,BiStart,CiStart)の選択
iStart∈J∪Lは次善の方位制御を与えるであろう。なぜなら、開始対はそれ自体もはや適合されず、したがってiStart∈J∪Lについて自由に選択可能なパラメータtは固定された形で予め定められなければならないからである。
ここでi∈{1,…,n}は近接指数であり、つまりi=j+1またはi=j−1であり、加えてi=iStartまたは基準対(Ai,Bi,Ci)のいずれかは既にステップg)およびh)に従って適合されている。
h)j∈Jまたはj∈Lについて、h,k∈Zおよびt∈Rを条件とした
tに対するdAj(t)またはdCj(k,t)のゼロ点の計算;
ここでta0,jはdAj(t)のゼロ点であり、tc0,j(k)はパラメータkに依存するdCj(k,t)のゼロ点である。
ta0,jとtc0,j(k*)との間のt*ランダムの選択;
なぜならそこには
−三重数(Ai,Bi,Ci)のスプラインによる内挿、および回転マトリックスR(A,B,C)における内挿関数の使用
上述のアルゴリズムの好ましい展開によれば、パラメータt*はt*=1/2(ta0,j+tc0,j(k*))に従って選択される。これはA角度およびC角度における等量の方位変更をもたらす。
1aに従ったループ形成と同様にロボット用方位制御の不経済な形を表わしており、したがって回避されなければならない。
ット8により、オペレータ7は制御手段2における、特にコンピューティング手段3におけるシーケンスを、たとえばロボット1の方位再設定のその後のプログラミングによって実行できる。
Claims (16)
- 産業用ロボットなどのマニピュレータの方位誘導のための方法であって、姿態の所与の点列がスプラインにより内挿され、方位は、
に従った四次元単位球上の四元数により表現され、
−以下のステップによる運動最適対(vi,ψi)の決定
a)すべてのi=1,…,n−1についてqi Tqi+1≧0となるようなqiの符号の適合
b)すべてのi=1,…,nについて、
c)
d)j=iStartを除くすべてのj∈{1,…,n}について、ステップe)〜g)に従った基準対(vi,ψi)から始まる1つの対(vj,ψj)の各場合での正確な決定
(ここでi∈{1,…,n}は隣接指数であり、つまりi=j+1またはi=j−1であり、また、i=iStartまたは基準対のいずれかは既にステップe)〜g)に従って適合されている)
e)
f)次にj∈Iについて、
g)次に各場合における(vj,ψj)の選択
(ここでj∈Iについて
−以下のステップによる球座標表現におけるviからの対(αi,βi)の決定
h)すべてのi∈Iについて、viの標準球座標(αi,βi)の計算
L:={vj=(0,0,±1)の条件でj∈I}の規定、およびしたがってR×Rからの拡張球座標の規定
−i∈Jについて
k)j=jStartを除くすべてのj∈Iについて、各場合においてステップl)およびm)に従った拡張極座標の決定
(ここでi∈Iはjの近接指数であり、そのためiとjとの間にはk∈Iはなく、また、i=jStartまたは基準対(αi,βi)のいずれかは既にステップl)およびm)に従って適合されている)
l)
m)次に(αj,βj)の選択
(ここでj∈Jについて
n)ステップa)〜m)に従って決定された三重数の数の選択
o)三重数(αi,βi,ψi)における選択可能な構成要素の適合
−ステップn)において選択された三重数(αi,βi,ψi)のスプラインによる内挿
および
−q(α,β,ψ)における内挿関数の使用
により特徴付けられる方法。 - 産業用ロボットなどのマニピュレータの方位誘導のための方法であって、姿態の所与の点列がスプラインにより内挿され、方位は、i=1,…,nについて実数の合計R 3 へ拡張されたオイラー角A i ,B i ,C i ∈Rにより表現される、方法。
- 最小限の方位再設定のために連続して以下のステップ、つまり、
−以下のステップによる方位(Ai,Bi,Ci)の表現
a)標準オイラー角(Ai,Bi,Ci)の決定
b)I:={i=1,…,n|Bi≠π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Iについて
、
c)J:={i=1,…,n|Bi=π/2+2kπ,kεZ}およびi∈Jについて
d)L:={i=1,…,n|Bi=−π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Lについ
て、
e)iStart∈Iという条件でのランダム開始対(AiStart,BiStart,CiStart)の選択
f)j=iStartから離れたすべてのj∈{1,…,n)について、ステップg)およびh)に従った拡張オイラー角(Aj,Bj,Cj)の決定
(ここでi∈{1,…,n}は近接指数であり、つまりi=j+1またはi=j−1で
あり、加えて、i=iStartまたは基準対(Ai,Bi,Ci)のいずれかは既にステップg)およびh)に従って適合されている)
g)j∈Iについて、g*,h*,k*またはl*,m*,o*についての最小値を仮定して
h)j∈Jまたはj∈Lについて、h,k∈Zおよびt∈Rを条件とした
tに対するdAj(t)またはdCj(k,t)のゼロ点の計算;
(ここでta0,jはdAj(t)のゼロ点であり、tc0,j(k)はパラメータkに依存するdCj(k,t)のゼロ点である)
ゼロ点の最小間隔が存在するよう、つまり、
ta0,jとtc0,j(k*)との間のt*ランダムの選択;
および、
−三重数(Ai,Bi,Ci)のスプラインによる内挿、および回転マトリックスR(A
,B,C)における内挿関数の使用
が行なわれ、オイラー角A,B,Cは、一般的な性質の制限なく、瞬間的なz軸、y軸またはx軸のまわりでの回転を示す、請求項4に記載の方法。 - t*=1/2(ta0,j+tc0,j(k*))が選択される、請求項5に記載の方法。
- マニピュレータの位置はその方位とは別個にパラメータ化される、請求項5に記載の方法。
- 補助軸の動作は、マニピュレータの位置および/または方位とは別個にパラメータ化される、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
- 姿態の所与の点列をスプラインにより内挿するための内挿ユニットを有する、ロボットなどのマニピュレータの方位誘導のための装置であって、内挿ユニットは、
以下のステップ、つまり、
−
(ここでα、β(およびr=1)は回転ベクトルv=v(α,β)の球座標を示し)
−以下のステップによる運動最適対(vi,ψi)の決定
a)すべてのi=1,…,n−1についてqi Tqi+1>0となるようなqiの符号の適合
b)すべてのi=1,…,nについて、
c)iStart∈I:={i=1,…,n|qi≠(±1,0,0,0)}という条件でのランダム開始対(viStart,ψiStart)の選択
d)j=iStartを除くすべてのj∈{1,…,n)について、ステップe)〜g)に従った基準対(vi,ψi)から始まる1つの対(vj,ψj)の各場合での正確な決定
(ここでi∈{1,…,n}は隣接指数であり、つまりi=j+1またはi=j−1であり、また、i=iStartまたは基準対のいずれかは既にステップe)〜g)に従って適合されている)
e)
f)次にj∈Iについて、
g)次に各場合における(vj,ψj)の選択
(ここでj∈Iについて
−以下のステップによる球座標表現におけるviからの対(αi,βi)の決定
h)すべてのi∈Iについて、viの標準球座標(αi,βi)の計算
L:={vj=(0,0,±1)の条件でj∈I}の規定、およびしたがってR×
Rからの拡張球座標の規定
−i∈Jについて
k)j=jStartを除くすべてのj∈Iについて、各場合においてステップl)およびm)に従った拡張極座標の単一の決定
(ここでi∈Iはjの近接指数であり、そのためiとjとの間にはk∈Iはなく、また、i=jStartまたは基準対(αi,βi)のいずれかは既にステップl)およびm)に従って適合されている)
l)
m)次に(αj,βj)の選択
(ここでj∈Jについて
n)ステップa)〜m)に従って決定された三重数の数の選択
o)三重数(αi,βi,ψi)における選択可能な構成要素の適合
−ステップn)において選択された三重数(αi,βi,ψi)のスプラインによる内挿
および
−q(α,β,ψ)における内挿関数の使用
を行なうために設置される、装置。 - 姿態の所与の点列をスプラインにより内挿するための内挿ユニットを有する、産業用ロボットなどのマニピュレータの方位誘導のための装置であって、方位は、i=1,…,nについて実数の合計R 3 へ拡張されたオイラー角A i ,B i ,C i ∈Rにより表現される、装置。
- 内挿ユニットは、以下のステップ、つまり、
−以下のステップによる方位(Ai,Bi,Ci)の表現
a)標準オイラー角(Ai,Bi,Ci)の決定
b)I:={i=1,…,n|Bi≠π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Iについて、
c)J:={i=1,…,n|Bi=π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Jについて
d)L:={i=1,…,n|Bi=−π/2+2kπ,k∈Z}およびi∈Lについ
て、
e)iStart∈Iという条件でのランダム開始対(AiStart,BiStart,CiStart)の選択
f)j=iStartから離れたすべてのj∈{1,…,n}について、ステップg)
およびh)に従った拡張オイラー角(Aj,Bj,Cj)の決定
(ここでi∈{1,…,n}は近接指数であり、つまりi=j+1またはi=j−1であり、加えて、i=iStartまたは基準対(Ai,Bi,Ci)のいずれかは既にステップg)およびh)に従って適合されている)
g)j∈Iについて、g*,h*,k*またはl*,m*,o*についての最小値を仮定して
h)j∈Jまたはj∈Lについて、h,k∈Zおよびt∈Rを条件とした
tに対するdAj(t)またはdCj(k,t)のゼロ点の決定;
(ここでta0,jはdAj(t)のゼロ点であり、tc0,j(k)はdCj(k,t)のゼロ点である)
ゼロ点の間隔が最小であるよう、つまり、
ta0,jとtc0,j(k*)との間のt*ランダムの選択;および、
−三重数(Ai,Bi,Ci)のスプラインによる内挿、および回転マトリックスR(A,B,C)における内挿関数の使用
の連続的な実行のために設置される、請求項12に記載の装置。 - 内挿ユニットは、t*=1/2(ta0,j+tc0,j(k*))の選択のために設置される、請求項13に記載の装置。
- 内挿ユニットは、マニピュレータの位置および方位の別個のパラメータ化のために構成されている、請求項9〜14のいずれかに記載の装置。
- 内挿ユニットは、一方では補助軸の動作の、他方ではマニピュレータの位置および/または方位の別個のパラメータ化のために構成されている、請求項9〜15のいずれかに記載の装置。
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