JP4261725B2 - コンバインの排出オーガ - Google Patents

コンバインの排出オーガ Download PDF

Info

Publication number
JP4261725B2
JP4261725B2 JP2000068226A JP2000068226A JP4261725B2 JP 4261725 B2 JP4261725 B2 JP 4261725B2 JP 2000068226 A JP2000068226 A JP 2000068226A JP 2000068226 A JP2000068226 A JP 2000068226A JP 4261725 B2 JP4261725 B2 JP 4261725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
auger
discharge
discharge auger
discharge port
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000068226A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001251952A (ja
Inventor
康一 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Original Assignee
Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanma Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanma Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2000068226A priority Critical patent/JP4261725B2/ja
Publication of JP2001251952A publication Critical patent/JP2001251952A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4261725B2 publication Critical patent/JP4261725B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は排出オーガ及びその先端に設ける排出口を操作するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にコンバインは、走行装置より前方に刈取部を突出し、該刈取部により刈り取った穀稈を後方へ搬送して脱穀部へ供給し、該脱穀部には扱胴を配設して、該扱胴の回転によって脱穀を行ない、脱粒後の排稈は機体後方の圃場面へ放出される。脱穀部におけるクリンプ網を漏下した穀粒や藁屑やゴミ等は脱穀部下方に配置した選別装置により選別され、精粒は脱穀部の上側部に配置した穀物タンクに一旦貯粒され、排出オーガにより機外に排出するのである。
また、前記排出オーガは穀物タンクの上方に旋回可能にして設けられ、また、該排出オーガ先端には排出口が回動可能な構成で取り付けられていた。
そして、オペレータは運転席よりクロス型のオーガ回動操作レバーを操作して排出オーガを旋回し、作業位置にセットしていた。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、前記従来の技術においては、オペレータは運転席よりオーガ回動操作レバーを操作しながら、注意して排出オーガの動きを確認しなければならず、排出オーガの排出口がトラック等の荷台の直上方にくるように旋回させるには、手間がかかるのであった。
また、作業終了時に排出オーガを元位置に収納するには熟練を要し、そのためオペレータは運転席よりいちいち降りて、排出オーガが確実に収納位置に納まったかを確認する必要があり、さらに手間がかかるのであった。
そして、排出オーガからの排出距離を伸ばしたり、均平かされるように穀粒を排出するために、排出オーガの先端に配置した排出口を回動可能に構成した場合、排出口を収納位置として、排出位置まで回動することを忘れたり、逆に、排出位置のまま排出オーガを収納位置にセットしたときに、他の部材と当接したりするおそれがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1記載の如く、穀物タンクの上方に穀物を取り出す排出オーガを回動可能に設け、該排出オーガの先端に排出口を回動可能に設けたコンバインにおいて、排出オーガ及び排出口を駆動するアクチュエーターをそれぞれ制御回路と接続し、該排出オ−ガを上方に上昇させて設定角度まで旋回し、該排出オーガに対して略直角に排出口を回動した位置をオートセット位置とするとともに、操作部にオートセット手段を設けて制御回路と接続し、該オートセット手段の操作で排出オーガと排出口をオートセット位置に移動するようにした。
【0005】
また、請求項2記載の如く、穀物タンクの上方に穀物を取り出す排出オーガを回動可能に設け、該排出オーガの先端に排出口を回動可能に設けたコンバインにおいて、排出オーガ及び排出口を駆動するアクチュエーターをそれぞれ制御回路と接続し、該排出オーガを自動的にオーガレスト位置に収納できるように構成するとともに、収納操作手段の操作で、排出オ−ガを上方に上昇させ、次に、排出口を排出オーガと平行となるように回動し、その後オーガレスト位置に回動するように制御する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の解決すべき課題および構成は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説明する。
図1はコンバインの全体側面図、図2は同じく平面図、図3は穀物タンク部の平面図、図4は縦送りオーガ部の説明図、図5は排出口の正面断面図、図6は同じく側面断面図、図7は同じく側面図、図8は排出オーガの作業準備位置への旋回の様子を示す説明図、図9は排出オーガ制御回路図、図10は排出オーガを作業準備位置にセットする際のフローチャート図、図11は排出オーガを収納する際のフローチャート図である。
【0007】
まず、コンバインの全体的な構成から説明する。
図1及び図2に示すように、コンバインは走行クローラ2上に機体を支持した構成で、該走行クローラ2をトラックフレーム1に装設し、該トラックフレーム1上に機台3を架設している。そして、該機台3上には選別部、その上に脱穀部4が配置されている。前記脱穀部4は、フィードチェーン5、扱胴6、処理胴7等により構成され、該フィードチェン5を機体左側部に張架し、その右側には扱胴6、処理胴7の順にそれぞれその軸芯を機体前後方向に向けて並設している。また、該脱穀部4より揚穀筒14を立設し、該脱穀部4上には穀物タンク13を配設して、脱穀部4で脱穀された穀粒を揚穀筒14により穀物タンク13内に搬送するのである。また、該穀物タンク13の後部より縦送りオーガ24を立設し、該縦送りオーガ24の上部より機体前方に向けて排出オーガ15を延設して、前記穀物タンク13内の穀粒を該縦送りオーガ24、排出オーガ15により機外に搬出するのである。
【0008】
そして、機体前端には刈取部8が配設され、該刈取部8には刈刃9及び穀稈搬送機構10等を備え、機体後部には排藁処理部11を配設し、該排藁処理部11には排藁チェーン12を内蔵している。
また、機体前部右側に運転キャビン16を設け、該運転キャビン16内に運転操作部17、運転席18等を具設し、また、該運転キャビン16の下方にエンジン19を配設しているのである。
【0009】
次に排出オーガ15について説明する。
図3に示すように、前記楊穀筒14の楊穀コンベア20下端を中継コンベア21を介し脱穀部4の1番コンベア22に連動連結させて、脱穀部4で脱穀された穀粒を楊穀コンベア20を介し穀物タンク13内に投入して貯留する一方、排出時には前記穀物タンク13底部に設ける前後方向の底部横送りオーガ23によって穀物タンク13内底部の穀粒を後部に横送りし縦送りオーガ24に受継いでタンク13上方位置まで搬送した後、排出オーガ15に受継いで先端の排出口25(図1参照)より機外に穀物を取出すように構成している。
【0010】
尚、底部横送りオーガ23の回転軸前端に排出オーガ駆動断接手段としてオーガクラッチ26を介装し、該オーガクラッチ26を電磁クラッチとして制御手段と接続してエンジン19からの動力を断接可能として、各オーガ15・23・24の駆動及び駆動停止を行えるようにしている。
【0011】
図4に示すように、前記排出オーガ15は後部を中心として水平方向に旋回自在に設けるもので、前記排出オーガ15の後側基部を中心に前側先端部を昇降させるための手段として油圧昇降シリンダ27を設け、前記縦送りオーガ24上端部に排出オーガ15基部を回動支点軸90回りに上下回動自在に連結させると共に、縦送りオーガ24の上半分を一対のギヤ28・29を介し軸芯回りに回転させる電動旋回モータ30を設け、縦送りオーガ24の略垂直な軸芯回りに縦送りオーガ24上半分及び排出オーガ15を一体回転させるもので、前記昇降シリンダ27制御によって排出オーガ15先端の排出口25(図1参照)を昇降させる共に、前記旋回モータ30制御によって排出オーガ15先端の排出口25を左右に旋回させるように構成している。
【0012】
図5乃至図7に示すように、前記排出口25は、排出オーガ15のオーガ筒34先端下側に横方向の回動支点軸35を介して回動自在に取付ける側面視略逆L形状の排出口カバー53と、排出口カバー53の先端外周にボルト37を介し取外し自在に固定する断面略四角形状で縦長の筒状体で構成した排出筒38とを備え、図7に示すように、排出筒38は一枚のゴムや合成樹脂等を四角筒状に折り曲げて両端の重合部をビス或いはリベットなど締結部材39によって固着させ、または、溶着している。そして、図6に示すように、排出口カバー53の先端の左右内側から排出筒38の左右内側下方へ、側面視U字形とした左右一組のバネ鋼(丸棒、ピアノ線)製などの鋼線体40を延設して、上端をボルト37を介し固定させ、鋼線体40の下端を排出筒38の下端に略一致させる長さに鋼線体40の上下長さを形成して、可撓性排出筒38の筒形状保持を図ると共に、トラック荷台などに排出筒38が当接した場合にも排出筒38が破損するなどの事故を防止するように構成している。
【0013】
図5及び図6に示すように、前記オーガ筒34の先端外周上面に軸受部材41を取外し自在に固設させ、排出オーガ15のオーガ軸15a先端を軸受部材41に回転自在に支持させると共に、軸受部材41より基端側のオーガ筒34下部外側に回動ベース板42を固設させ、前記回動支点軸35を回転自在に支持する筒軸43を回動ベース板42下面にボルト44を介し取外し自在に固定させている。
【0014】
また、回動駆動手段となるアクチュエーターとして排出口回動モータ45を前記回動ベース板42の左側面にボルト47を介し取外し自在に固定させると共に、排出口回動モータ45のモータ軸48に取付ける小径のギヤ49を前記回動支点軸35の固定大径ギヤであるギヤ50に噛合させ伝動機構を構成し、回動支点軸35に左右両端に固設する左右枢支板51を前記排出口カバー53の左右内側面にボルト52を介して取り外し自在に固定させて、排出口回動モータ45の駆動で回動支点軸35を回動させるとき回動支点軸35と一体に排出口カバー53及び排出筒38もオーガ軸15aの軸芯方向となる前後方向に回動させるように構成している。
【0015】
また、図6に示すように、排出口回動基部36は、オーガ筒34の先端開口部を臨ませる外周壁を前記回動支点軸35を中心とした円弧部36aに形成すると共に、該円弧部36aより一定寸法外側で円弧部36aに沿う内周面53aを有する前記排出口カバー53を排出口回動基部36外側に連結させて構成している。
【0016】
図5に示すように、前記排出口25を回動する回動機構である排出口回動モータ45及びギヤ49・50は、オーガ筒34と排出口回動基部36及び排出口カバー53の左側板間に配設され、図6に示すように、排出口回動モータ45の長手方向を排出オーガ15の軸芯方向に一致させて、排出口カバー53の左側板で常に排出口回動モータ45を覆って保護すると共に、本発明では、ギヤ49・50を側面視で排出口回動基部36の左側板より常に内側に位置させて、ギヤ49・50の露出を防止しギヤ49・50を保護するように構成している。
【0017】
そして排出口回動モータ45の駆動制御によって、図7に示すように、排出口25の回動角θは0°の水平収納状態より最大回動角θ1(90°<θ1<180°)の間の回動範囲(0°≦θ≦θ1)で回動させることを可能としているのである。
【0018】
次に本発明に係る排出オーガオート操作装置70について説明する。
図2及び図8に示すように、排出オーガオート操作装置70は、運転席18側方に配設されており、該排出オーガオート操作装置70には、オートセットスイッチ71、オートリターンスイッチ72、セット位置ダイアル73、排出オーガクロスレバー74が具備されている。そして、コンバインの穀物タンク13よりトラックの荷台に穀物を積み替えるとき等、オペレータは運転席18に座ったままオートセットスイッチ71によりより排出オーガ15をトラック荷台上方へ自動で旋回させ、排出口25を下方へ向けて排出作業を行えるようにする。また、作業終了時には、オートリターンスイッチ72により機体外側の排出作業位置にある排出オーガ15を自動で元のオーガレスト59位置まで戻し、排出口25を水平方向へ回動して収納するのである。
尚、オーガレスト59上面にはオーガレスト位置検出センサ65が配設されており、オーガレスト59上面に排出オーガ15が当接すると、該オーガレスト位置検出センサ65が作動し、排出オーガ19が収納されたことを検知する。
【0019】
まず、図4に示すように、排出オーガ15の回動支点軸90にポテンショメータ等によりなる排出オーガ角度検出センサ91の検出部を設け、センサブラケット92を介して該排出オーガ角度検出センサ91を排出オーガ15に取り付け、図8(b)に示すように、排出オーガ15の地面に対する傾斜角度α(0°≦α<90°)を検出する。
【0020】
また、図5に示すように、排出口25の回動基部となる回動支点軸35にポテンショメータ等によりなる排出口角度検出センサ54の検出部を連結し、遠隔操作ボックス56内に該排出口角度検出センサ54を取り付け、図8(c)に示すように、該排出口角度検出センサ54は排出オーガ15と排出口25との相対角度β(0°≦β≦θ1)を検出している。
【0021】
そして、図3に示すように、縦送りオーガ24底面の回動支点軸にポテンショメータ等によりなる縦送りオーガ角度検出センサ96の検出部を連結し、センサブラケット97を介して該縦送りオーガ角度検出センサ96を縦送りオーガ24に取り付け、図2に示すように、縦送りオーガ24のオーガレスト59位置に対する回転角度γ(−180°≦γ≦180°)を検出する。
【0022】
そうして、排出オーガ角度検出センサ91、排出口角度検出センサ54、縦送りオーガ角度検出センサ96及びオーガレスト位置検出センサ65は図9に示すコントローラ80に接続され、該コントローラ80に傾斜角度α、相対角度β、回転角度γが読み込まれるのである。
尚、前記傾斜角度α、相対角度β、回転角度γを検出するセンサの種類は特に限定するものではなく、また、その配置場所についても適宜位置に配設するものとする。
【0023】
また、図9に示すように、前記油圧シリンダ27、電動旋回モータ30、及び排出口回動モータ45は制御線により前記コントローラ80に接続されている。
【0024】
次に本発明に係る排出オーガオート操作装置70による排出オーガ15の自動制御についての実施例を説明する。
本実施例では、排出オーガ15がオーガレスト59位置に収納されているときを、前記傾斜角度α、回転角度γの初期値(α=0°、γ=0°)とし、また、排出口25が収納状態(排出口回動角θ=0°)にあるときを、前記相対角度βの初期値(β=0°)とする。また、それぞれのアクチュエータの動作に係る傾斜角度α、相対角度βは予めプログラムが設定され、回転角度γに関しては前記セット位置ダイアル73で設定する。以下、傾斜角度α、相対角度β、回転角度γの設定値をα=45°、β=90°、γ=45°として説明する。
尚、前記傾斜角度α、相対角度β、回転角度γの初期値及び設定値の設定は特に限定するものではなく、作業環境に合わせて設定すればよい。
【0025】
このように排出オーガオート操作装置70を構成し、先ず排出位置を設定しておくことで、オペレータがオートセットスイッチ71をONすると前記コントローラ80に制御信号が送られ、図10のフローチャートに示すような一連の流れで各アクチュエータに動作信号が送られるのである。
まず、図4及び図8の(a)(b)に示すように、前記油圧シリンダ27が作動し、排出オーガ15を上昇させるのである。このとき、排出オーガ角度検出センサ91は傾斜角度αを監視して前記コントローラ80により制御し該傾斜角度αが45°になるまで排出オーガ15を上昇させるのである。
【0026】
そして、図2、図4及び図8(c)に示すように、排出オーガ15の上昇が終わると、次に電動旋回モータ30が作動して縦送りオーガ24を回転させるのである。このときは、縦送りオーガ角度検出センサ96が回転角度γを監視して該コントローラ80により制御し該回転角度γが45°となるまで縦送りオーガ24を回転させ排出オーガ15を旋回させるのである。
【0027】
そして最後に、図6及び図8(d)に示すように、前記電動旋回モータ30が停止するとともに排出口回動モータ45が作動して排出口25を回動させるのである。このときもまた、排出口角度検出センサ54により相対角度βを監視し、該コントローラ80で制御して該相対角度が90°となるまで排出口25を回動させるのである。
このようにオートセットスイッチ71の操作一つで、一連の動作が完了し、作業準備が整うのである。
【0028】
次に、オペレータがオートリターンスイッチ72を投入すると前記コントローラ80に制御信号が送られ、図11のフローチャートに示すような流れで各アクチュエータに動作信号が送られるのである。
まず、図4及び図8(d)に示すように、前記油圧シリンダ27が作動し、作業のため所望の位置に旋回させた排出オーガ15を一旦、上昇させるのである。このとき、排出オーガ角度検出センサ91は傾斜角度αを監視して前記コントローラ80により制御し該傾斜角度αが45°になるまで排出オーガ15を上昇させるのである。
【0029】
そして、図6及び図8(c)に示すように、排出オーガ15の上昇が終わると、次に排出口回動モータ45が作動して排出口25を回動させるのである。このときは、排出口角度検出センサ54により相対角度βを監視し、該コントローラ80で制御して該相対角度が0°(初期値)となるまで排出口25を回動させ収納するのである。
【0030】
こうして排出口25が収納されると、次に図2、図4及び図8(b)に示すように、電動旋回モータ30が作動して縦送りオーガ24を回転させるのである。このときは、縦送りオーガ角度検出センサ96が回転角度γを監視して該コントローラ80により制御し該回転角度γが0°(初期値)となるまで縦送りオーガ24を回転させ排出オーガ15を旋回させるのである。
【0031】
そして最後に、図4及び図8(a)に示すように、前記電動旋回モータ30が停止するとともに再び油圧シリンダ27が作動し、排出オーガ15を下降させるのである。このときもまた、排出オーガ角度検出センサ91は傾斜角度αを監視して前記コントローラ80により制御し、今度は該傾斜角度αが0°(初期値)となるまで排出オーガ15を下降させ、オーガレスト59位置に収納するのである。
このとき、前記オーガレスト位置検出センサ65により、排出オーガ15が確実にオーガレスト59位置に収納されたかを検知し、信頼性、安全性を高めている。
【0032】
尚、排出オーガ15の作業準備時及び収納時における前記油圧シリンダ27、電動旋回モータ30、排出口回動モータ45の動作順序は特に限定するものではない。本実施例では、オートセットスイッチ71及びオートリターンスイッチ72の投入により、まず、油圧シリンダ27を作動させ、排出オーガ15を上昇させるように制御しているのであるが、このように制御すれば、排出オーガ15の旋回時に人や物等にぶつける恐れのない高さ位置で排出オーガ15を旋回させることができ、安全面の向上を図ることができるのである。なお、排出口25を排出オーガ15よりも先に回動することもできる。
【0033】
このように排出オーガオート操作装置70を搭載することで、オペレータは運転席18に搭乗しながらオートセットスイッチ71及びオートリターンスイッチ72の操作するだけで簡単に排出オーガ15の作業準備及び収納ができるのである。
また、従来は排出オーガ15からの排出距離を伸ばしたり、均平化されるように穀粒を排出するために、排出オーガ15の先端に配置した排出口25を回動可能に構成した場合、排出口25を収納位置として、排出位置まで回動することを忘れたり、逆に、排出位置のまま排出オーガ15を収納位置にセットしたときに、他の部材と当接したりするおそれがあったのであるが、本発明ではこのようにオートリターンスイッチ72を投入するだけで、操作手順を考える必要がなく確実且つ簡単に排出オーガ15の収納ができるのである。
こうして、排出オーガ15の作業準備時及び収納時には、簡単な操作で排出オーガ15をセットでき、手間、暇が省け、操作性、作業性のよいコンバインを提供するのである。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したもので、次のような効果を奏するものである。
すなわち、請求項1のように、穀物タンクの上方に穀物を取り出す排出オーガを回動可能に設け、該排出オーガの先端に排出口を回動可能に設けたコンバインにおいて、排出オーガ及び排出口を駆動するアクチュエーターをそれぞれ制御回路と接続し、該排出オ−ガを上方に上昇させて設定角度まで旋回し、該排出オーガに対して略直角に排出口を回動した位置をオートセット位置とするとともに、操作部にオートセット手段を設けて制御回路と接続し、該オートセット手段の操作で排出オーガと排出口をオートセット位置に移動するようにしたことにより、オペレータは運転席に搭乗しながらオートセットスイッチを投入するだけで、簡単に排出オーガを作業準備位置に旋回させてセットすることができ、作業性、操作性の向上を図ることができるのである。
さらに、排出オーガをまず上方へ回動させるようにしたので、キャビン等に当てることなく排出オーガを旋回でき、破損をなくすことができるのである。
【0035】
また、請求項2のように、穀物タンクの上方に穀物を取り出す排出オーガを回動可能に設け、該排出オーガの先端に排出口を回動可能に設けたコンバインにおいて、排出オーガ及び排出口を駆動するアクチュエーターをそれぞれ制御回路と接続し、該排出オーガを自動的にオーガレスト位置に収納できるように構成するとともに、収納操作手段の操作で、排出オ−ガを上方に上昇させ、次に、排出口を排出オーガと平行となるように回動し、その後オーガレスト位置に回動するように制御したことにより、オペレータは運転席に搭乗しながらオートリターンスイッチを投入するだけで簡単に排出オーガを旋回させて収納ができるのである。また、従来は排出オーガからの排出距離を伸ばしたり、均平かされるように穀粒を排出するために、排出オーガの先端に配置した排出口を回動可能に構成した場合、排出口を収納位置として、排出位置まで回動することを忘れたり、逆に、排出位置のまま排出オーガを収納位置にセットしたときに、他の部材と当接したりするおそれがあったのであるが、本発明ではこのようにオートリターンスイッチを投入するだけで、操作手順を考える必要がなく確実且つ簡単に排出オーガの収納ができるのである。
さらに、排出オーガをまず上方へ回動させるので、キャビン等に当てることなく排出オーガを旋回でき、破損をなくすことができるのである。
このように本発明では、簡単な操作で排出オーガをセットでき、手間、暇が省け、操作性、作業性のよいコンバインを提供するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】穀物タンク部の平面図。
【図4】縦送りオーガ部の説明図。
【図5】排出口の正面断面図。
【図6】同じく側面断面図。
【図7】同じく側面図。
【図8】図8は排出オーガの作業準備位置への旋回の様子を示す説明図。
【図9】排出オーガ制御回路図。
【図10】排出オーガを作業準備位置にセットする際のフローチャート図。
【図11】排出オーガを収納する際のフローチャート図。
【符号の説明】
15 排出オーガ
25 排出口
27 油圧昇降シリンダ
30 電動旋回モータ
45 排出口回動モータ
54 排出口角度検出センサ
70 排出オーガ操作装置
71 オートセットスイッチ
72 オートリターンスイッチ
73 セット位置ダイアル
91 排出オーガ角度検出センサ
96 排出オーガ角度検出センサ
α 傾斜角度
β 相対角度
γ 回転角度

Claims (2)

  1. 穀物タンクの上方に穀物を取り出す排出オーガを回動可能に設け、該排出オーガの先端に排出口を回動可能に設けたコンバインにおいて、排出オーガ及び排出口を駆動するアクチュエーターをそれぞれ制御回路と接続し、該排出オ−ガを上方に上昇させて設定角度まで旋回し、該排出オーガに対して略直角に排出口を回動した位置をオートセット位置とするとともに、操作部にオートセット手段を設けて制御回路と接続し、該オートセット手段の操作で排出オーガと排出口をオートセット位置に移動するようにしたことを特徴とするコンバインの排出オーガ。
  2. 穀物タンクの上方に穀物を取り出す排出オーガを回動可能に設け、該排出オーガの先端に排出口を回動可能に設けたコンバインにおいて、排出オーガ及び排出口を駆動するアクチュエーターをそれぞれ制御回路と接続し、該排出オーガを自動的にオーガレスト位置に収納できるように構成するとともに、収納操作手段の操作で、排出オ−ガを上方に上昇させ、次に、排出口を排出オーガと平行となるように回動し、その後オーガレスト位置に回動するように制御することを特徴とするコンバインの排出オーガ。
JP2000068226A 2000-03-13 2000-03-13 コンバインの排出オーガ Expired - Fee Related JP4261725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000068226A JP4261725B2 (ja) 2000-03-13 2000-03-13 コンバインの排出オーガ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000068226A JP4261725B2 (ja) 2000-03-13 2000-03-13 コンバインの排出オーガ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001251952A JP2001251952A (ja) 2001-09-18
JP4261725B2 true JP4261725B2 (ja) 2009-04-30

Family

ID=18587309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000068226A Expired - Fee Related JP4261725B2 (ja) 2000-03-13 2000-03-13 コンバインの排出オーガ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4261725B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5636182B2 (ja) * 2009-09-15 2014-12-03 ヤンマー株式会社 コンバインの排出オーガ
JP5775681B2 (ja) * 2010-10-22 2015-09-09 ヤンマー株式会社 コンバイン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001251952A (ja) 2001-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009207413A (ja) コンバイン
WO2016147452A1 (ja) コンバイン
JP4261725B2 (ja) コンバインの排出オーガ
JP4125457B2 (ja) コンバイン
JP4549267B2 (ja) コンバインの穀粒排出装置
JP2001224238A (ja) コンバインの排出オーガ
JP2001120046A (ja) コンバイン
JP4510962B2 (ja) コンバイン
JP2598336Y2 (ja) 収穫機
JP2001120048A (ja) コンバイン
JP2001120047A (ja) コンバイン
JP2001224233A (ja) コンバインの排出オーガ
JP4144565B2 (ja) コンバイン
JP3075590B2 (ja) コンバインの穀粒タンクにおける穀粒排出筒制御装置
JP3436364B2 (ja) コンバインの穀粒排出オーガ旋回位置検出装置
JPS63313523A (ja) コンバインのオ−ガ自動排出位置移動装置
JPH0220933Y2 (ja)
JP4389117B2 (ja) 作業機における穀粒搬送装置
JP3853951B2 (ja) コンバイン
JP4599972B2 (ja) コンバインの穀粒排出装置
JP3436363B2 (ja) コンバインの穀粒排出オーガ旋回位置検出装置
JP2001224234A (ja) コンバインの排出オーガ
JP2001211731A (ja) コンバインの排出口対地角度制御機構
JP2001120050A5 (ja)
JP2001190143A (ja) コンバインの伸縮穀粒移送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4261725

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees