JP4260104B2 - 光ディスクおよび光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光ディスクおよびレーザ光を光ディスクに照射して情報を記録および/もしくは再生する光ディスク装置に関するものであり、特に、ディスク種別を判別する際に用いて好適なものである。
近年、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)等、さまざまな光ディスクが開発され商品化されている。これらの光ディスクは、何れもディスク径が同じであるものの、使用されるレーザ光が異なっており、このため、互換記録再生を行う場合には、対応する数種の波長のレーザ光を出射可能な互換型光ピックアップが光ディスク装置に搭載される。
かかる光ディスク装置においては、装着された光ディスクの種別を判別し、対応する波長のレーザ光を記録/再生用レーザ光として選択設定する手段が必要となる。ここで、装着された光ディスクの種別判定は、たとえば、予め光ディスクの管理領域に記録されているディスク種別情報を再生して行うことができる。
しかし、この場合には、まず管理領域を読むためのレーザ光を選択設定しなければならず、このとき、選択設定したレーザ光が装着されたディスクに対応したものでなければ、再度、レーザ光を切り替えて読み取り動作を行わなければならない。この場合、先の読み取り動作は無駄なものとなってしまい、ディスク判別処理に長期間を要することとなる。
かかる判別手法の他、装着された光ディスクの反射率を検知し、それをもとに当該ディスクの種別を判定する手法が知られている。しかしこの場合、ディスク判別を可能とするために低い反射率の材料を反射層材料として用いると再生信号のSNが悪くなるとの問題が生じ、逆に、記録再生に好適な高い反射率を持った材料を反射層材料として用いると、他のディスクとの間で反射率の差を持たせ難くなり、ディスク判別を円滑に行えなくなる。
この他、以下に示す特許文献1には、CD用レーザ光を照射したときのディスク反射光から得られるLVL信号の波形(振幅)の違いから、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVDを識別する技術が記載されている。しかし、この場合には、LVL信号の波形(振幅)の違いが小さいことから、ディスク判別を円滑に行い得ないとの危惧がある。
特開2004−152377号公報
上記課題に鑑み本発明は、光ディスクの記録再生特性を阻害することなく、迅速かつ円滑にディスク判別を行い得る光ディスクおよび光ディスク装置を提供することを課題とする。
請求項1の発明は、ディスク上に設定されたディスク判別領域に、ディスクに対し記録および/もしくは再生する際に使用されるレーザ光の波長よりも小さいピッチで、且つ記録および/もしくは再生する際に使用される波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、それよりも長い波長のレーザ光が照射されたときの反射率よりも大きくなるようにして凹凸構造が形成され、さらに、該凹凸構造上に反射層が形成されていることを特徴とする光ディスクである。
本発明によれば、ディスク判別領域に対応する位置に波長の異なるレーザ光を順次照射することにより、装着されたディスクがどの種別のものであるかを識別することができる。本発明に係る凹凸構造は照射レーザ光の波長よりも小さい特定波長にて反射率のピークを有することが本願発明者によって確認されている。よって、たとえば、かかる反射率特性と、異なる波長のレーザ光を照射したときの反射率とを対比することにより、装着されたディスクの種別を識別することができる。凹凸構造が形成されていない平坦な反射層の反射率は、通常、照射レーザ光の波長が大きくなるにつれて大きくなる。したがって、当該ディスクに対応する波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、それよりも長い波長のレーザ光が照射されたときの反射率よりも大きくなるようにして凹凸構造を形成すると、波長の異なるレーザ光をディスク判別領域に対応する位置に照射することにより、当該位置に凹凸構造が形成されているかを検知することができる。そして、この検知結果から、装着されたディスクの種別を判定することができる。
ここで、ディスク判別領域は、請求項2に記載のように、データを記録および/もしくは再生する領域以外の領域に設定することができる。より具体的には、請求項3に記載のように、データを記録および/もしくは再生する領域よりもさらに内周側の領域にディスク判別領域を設定することができる。
こうすると、光ディスクの記録再生特性を阻害することなく凹凸構造に基づくディスク判別を行うことができる。また、凹凸構造をデータの記録および/もしくは再生領域以外の領域に設定するため、凹凸構造の配置によって光ディスクのデータ容量が低下することもない。さらに、請求項3のようにすると、凹凸構造に基づくディスク判別を行った後、迅速に、内周領域にあるリードインの読み取りに移行することができる。
このとき、凹凸構造は、請求項に記載のように、当該ディスクに対応する波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、あらゆる波長のレーザ光が照射されたときの反射率の中でほぼピーク値となるようにして形成することができる。
こうすると、波長の異なるレーザ光のうち装着されたディスクに対応する波長のレーザ光がディスク判別領域に対応する位置に照射されたときに反射率が最大となるため、装着されたディスクないしそれに用いられる波長のレーザ光を円滑に識別することができる。
請求項の発明は、ディスク上に設定されたディスク判別領域に、ディスクに対し記録および/もしくは再生の際に使用されるレーザ光の波長よりも小さいピッチで、且つ記録および/もしくは再生する際に使用される波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、それよりも長い波長のレーザ光が照射されたときの反射率よりも大きくなるようにして凹凸構造が形成され、さらに該凹凸構造上に反射層が形成されている光ディスクに対しデータを記録および/もしくは再生する光ディスク装置であって、異なる波長のレーザ光を出射可能な光ピックアップと、前記ディスク判別領域に前記光ピックアップを位置づける手段と、前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して当該ディスクの種別を判別する手段とを有することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項5に記載の発明において、前記ディスク種別を判別する手段は、前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して波長毎の反射率を検出し、検出したそれぞれの反射率を比較して当該ディスクの種別を判別することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項5または6の発明において、前記ディスク種別の判別結果に応じて前記光ピックアップから出射するレーザ光の波長を設定することを特徴とする。
請求項の発明は、ディスク上に設定されたディスク判別領域に、ディスクに対し記録および/もしくは再生する際に使用されるレーザ光の波長よりも小さいピッチで、且つ記録および/もしくは再生する際に使用される波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、それよりも長い波長のレーザ光が照射されたときの反射率よりも大きくなるようにして凹凸構造が形成され、さらに該凹凸構造上に反射層が形成されている光ディスクに対しデータを記録および/もしくは再生する光ディスク装置であって、異なる波長のレーザ光を出射可能な光ピックアップと、前記ディスク判別領域に前記光ピックアップを位置づける手段と、前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して当該ディスクに使用されるべき波長のレーザ光を設定する手段とを有することを特徴とする。
請求項の発明は、請求項8の発明において、前記レーザ光を設定する手段は、前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して波長毎の反射率を検出し、検出したそれぞれの反射率を比較して当該ディスクに使用されるべき波長のレーザ光を設定することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記レーザ光を設定する手段は、それぞれの波長に対応して検出された反射率のうち最も大きな反射率を与える波長のレーザ光を当該ディスクに使用されるべきレーザ光として設定することを特徴とする。
請求項ないし10の発明によれば、請求項1に係る発明が適用された光ディスクに対して、ディスク種別の判定ならびに使用レーザ光の設定を円滑に行うことができる。
上記のように本発明によれば、光ディスクの記録再生特性を阻害することなく、迅速かつ円滑にディスク判別を行い得る光ディスクおよび光ディスク装置を提供することができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
なお、本発明における「ディスク判別領域」は、以下の実施形態では「ナノ領域」として示されている。また、本発明における「データを記録および/もしくは再生する領域」は、以下の実施形態では「プログラム領域」として示されている。
ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。なお、本実施の形態では、記録/再生用のレーザ光として、波長500nmのレーザ光と波長800nmのレーザ光が用いられる。また、ディスクの層構造は、既存の反射型ディスクと同様、透明基板、記録層、反射層、保護層、印刷層等が積層された構造となっている。
まず、図1に実施の形態に係る光ディスクのエリアフォーマットを示す。
同図(a)は、記録/再生用のレーザ光として波長800nmのレーザ光が用いられる光ディスク(以下、「通常ディスク」という)のエリアフォーマットを示しており、同図(b)は、記録/再生用のレーザ光として波長500nmのレーザ光が用いられる光ディスク(以下、「ナノ構造ディスク」という)のエリアフォーマットを示している。
同図(a)を参照して、通常ディスクは、内周側から順に、クランプ領域、ミラー領域、プログラム領域に区分されている。クランプ領域は、光ディスク装置内のクランパーによってクランプされる領域である。ミラー領域は、反射層によって平坦なミラー面が形成されている領域である。プログラム領域は、リードイン領域、管理領域、データ領域、リードアウト領域等、データの記録/再生が行われる領域である。
同図(b)を参照して、ナノ構造ディスクには、通常ディスクのミラー領域の一部にナノ領域がさらに配されている。このナノ領域には、基板上に記録/再生用レーザ光の波長よりも小さいピッチにて凹凸構造が形成され、さらに、この凹凸構造上に反射層が形成されている。
図2は、基板上に形成された凹凸構造の二次電子写真像を示すものである。同図(a)は上面側から撮像したときの写真像、同図(b)は斜め上面側から撮像したときの写真像である。なお、同図の写真像は、凹凸構造上にCo50Al50at.%の合金膜をスパッタによって20nm形成した後、電子写真撮像のためにPt−Pdを10Å蒸着した状態で撮像を行ったときのものである。
同図に示すように、かかる基板上には、縦横均等に一定ピッチにて円柱状の突起が並ぶようにして、凹凸構造が形成されている。この写真像における凹凸構造のピッチ(隣り合う円柱状突起間の距離)は、縦横ともに250nmであり、円柱状突起の高さは、170nmとなっている。
かかる基板は、以下のようにして形成することができる。
まず、シリコン原盤にスピンコートによりレジストを塗布する。ここで用いられるレジストは電子ビーム用のものである。その後、EB描画(電子ビームカッティング)にて、上記ピッチの凹凸構造と、プログラム領域のピット、グルーブ等を形成する。この描画後、現像処理を行い、RIE加工を行う。さらに、酸素プラズマアッシングを行って、残存するレジストを除去する。これにより、シリコン原盤上に凹凸構造が形成される(Si原基)。
次に、このSi原基に対し、Niスパッタを行い、さらに、電解めっきによって、Niを堆積する。そして、堆積したNi層をSi原盤から剥離して、スタンパを作製する。このスタンパを用いて、射出成形により基板10を作製する。これにより、凹凸構造とピット、グルーブ等が転写された基板が形成される。
なお、基板材料としては、ポリカーボネートやポリオレフィンといった透光性材料を用いることができる。基板材料は、これ以外に、生分解性材料を用いることもできる。こうすると、廃棄時における環境負荷等を小さくすることができる。
図3は、かかる凹凸構造上に反射層を形成したときの波長−反射率特性の測定結果を示すものである。
この測定は、上記のようにして生成した基板上に、Co50Al50at.%の合金膜(反射層)を、スパッタによって20nm形成して行った。ここでは、基板材料として、ポリカーボネートを用いた。なお、反射層の形成は、以下のようにして行った。
真空チャンバで5×10−5Pa以上まで真空引きを行ったのち、Arガスを導入し、0.6Paの雰囲気中でスパッタを行った。チャンバ内には、CoターゲットとAlターゲットを設置し、同時にそれぞれに電力を投入することにより合金化するCo-スパッタ法を用いてCo50Al50at.%の合金膜(反射膜)を製膜した。尚、基板10は、反射膜を均一に製膜するために、放電中に、40rpmで自公転させた。
このようにして基板上に反射層を形成した後、波長を変えながら反射率の測定を行った。
図3(a)は、上記の如く凹凸構造のピッチ(隣り合う円柱状突起間の距離)を縦横とも250nmとし、その高さを170nmとしたときの測定結果(実線)である。同図には、比較例として、反射層形成面が平坦なガラス基板上にCo50Al50at.%の合金膜をスパッタによって20nm形成した場合の反射率の測定結果(点線)を重ねて示してある。
同図を参照すると、基板上に上記のような凹凸構造を形成した場合、平坦なAl−Co膜を形成したガラス基板に比べ、反射率が35〜40%程度低下することが分かる。このことから、凹凸構造を形成すると、凹凸構造を形成しない鏡面部分との間で大きな反射率差を発現させることができることが分かる。
また、同図から、凹凸構造を形成した場合の反射率特性は、波長500nm辺りにピークを有していることが分かる。一方、反射層が平坦なAl−Co膜である場合には、波長が長くなるにつれて反射率が大きくなっている。
かかる特性上の相違を利用することにより、図1に示す通常ディスクとナノ構造ディスクを光ディスク装置側で区別することができる。すなわち、ディスク上、図1のナノ領域に対応する位置に波長500nmのレーザ光と波長800nmのレーザ光を照射し、さらに、このときの反射率の相違を検出することにより、そのディスクが通常ディスクとナノ構造ディスクの何れであるかを判別することができる。
具体的には、波長500nmのレーザ光を照射したときの反射率R1と、波長800nmのレーザ光を照射したときの反射率R2を比較し、これらがR1>R2の関係にあれば、そのディスクは、ナノ領域に対応する位置に凹凸構造が形成されたナノ構造ディスクであり、R1<R2であれば、ナノ領域に対応する位置に凹凸構造が形成されていない通常ディスクである。
図4に、光ディスク装置の構成例を示す。
図において、1はCPU(Central Processing Unit)、2はCPU1からの指令に応じて半導体レーザ3を駆動するレーザ駆動回路、3は波長500nmのレーザ光と波長800nmのレーザ光を出射可能な光ピックアップ、4は光ピックアップ3内に配された光検出器3bからの信号を演算ないし増幅して各種信号を対応する回路に出力する再生信号増幅回路、5は再生信号増幅回路4から供給されるフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号および同期信号と、CPU1からのアクセス指令をもとに、各種サーボ信号を生成し、これらをサーボ機構6およびスピンドルモータ7に供給するサーボ回路、6はサーボ回路5から供給されるフォーカスサーボ信号およびトラッキングサーボ信号に応じて光ピックアップ3に配された対物レンズを駆動するとともに、アクセスサーボ信号に応じて光ピックアップ3をディスク径方向に駆動するサーボ機構、7はサーボ回路5から供給されるモータサーボ信号に応じてディスクを所定の速度にて回転駆動するスピンドルモータである。
図5に、ディスク判別時の処理フローチャートを示す。
光ディスク装置にディスクが装着されると、まず、S101にて、光ピックアップ3がディスク上のナノ領域に対応する位置に移動される。次いで、S102にて、光ピックアップ3から波長500nmのレーザ光が出射されるとともにフォーカスサーボがONされる。しかる後、S103にて、再生信号増幅回路4から供給される再生RF信号の振幅値をもとに、ナノ領域に対応する位置における反射率R1がCPU1にて算出される。
しかして、波長500nmのレーザ光が出射したときの反射率R1が算出されると、S104にて、波長500nmのレーザ光がOFFとされ、代わりに、波長800nmのレーザ光がON、フォーカスサーボがONとされる。そして、上記と同様、S105にて、再生信号増幅回路4から供給される再生RF信号の振幅値をもとに、ナノ領域に対応する位置における反射率R2がCPU1にて算出される。
しかる後、S106にて、上記の如く算出された反射率R1、R2の大小関係が判定される。ここで、R1<R2であれば、S107にて、装着されたディスクは通常ディスクであるとして、記録/再生用レーザ光に波長800nmのレーザ光が選択設定される。他方、R1>R2であれば、S108にて、装着されたディスクはナノ構造ディスクであるとして、記録/再生用レーザ光に波長500nmのレーザ光が選択設定される。
しかして、記録/再生用レーザ光が選択設定されると、その後、当該レーザ光を用いた記録/再生動作が実行される。なお、記録/再生動作の実行前に、S107またはS108にて選択設定したレーザ光にてディスクから管理情報の読み出しを行い、当該ディスクの判別結果が正しいかを検証・確認するようにしても良い。
本実施の形態によれば、ディスク上、ナノ領域に対応する位置に波長500nmのレーザ光と波長800nmのレーザ光を照射するのみで、円滑に、当該ディスクの判別を行うことができる。また、通常は使用されていない領域にナノ領域を配置するものであるため、ナノ領域の配置によってディスク容量が減少することもない。さらに、ディスク判別時にレーザ光がプログラム領域に照射されることがないため、レーザ光照射による記録層の劣化が生じることはなく、ディスクの記録再生特性に悪影響を与えることもない。
なお、上述の反射率測定は、低パワーのレーザ光によっても可能であるため、プログラム領域にレーザ光が照射されることがあっても記録層の劣化が生じることはない。低パワーレーザ光であってもナノ構造によって反射率が大きく変化するため、反射率変化によるディスク判別を円滑に行うことができる。
また、本実施の形態では、ナノ構造の形成によって反射率が変化するものであるため、反射層に利用される材料を制限する必要はない。したがって、反射層材料として高反射率の材料を用いることができ、プログラム領域における記録再生特性を高く維持することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施の形態では、記録/再生用のレーザ光として波長500nmのレーザ光と波長800nmのレーザ光を用いるディスクを例示したが、これ以外の波長のレーザ光を用いるディスクにも適用可能である。
上述の凹凸構造は、面内方向のピッチを変化させることにより、反射率がピークとなる波長を適宜シフトさせることができる。図3(b)は、図3(a)における測定例において、凹凸構造のピッチ(隣り合う円柱状突起間の距離)を250nmから200nmに変化させたときの波長−反射率特性の測定結果である。同図に示す如く、ピッチを250nmから200nmに変化させることにより、反射率ピークを与える波長が500nmから400nm近傍にシフトしている。したがって、記録/再生用レーザ光として波長400nm近傍のレーザ光を用いるディスクの場合には、凹凸構造のピッチを200nm程度に設定すれば良い。
かかる場合、図5の処理フローにおけるS102が波長400nmのレーザ光をONするものに変更される。ずなわち、波長400nmのレーザ光をONしたときの反射率R1と、波長800nmのレーザ光をONしたときの反射率R2を比較し、R1<R2のときは、装着されたディスクは通常ディスクであるとして、波長800nmのレーザ光を記録/再生用のレーザ光として選択する。他方、R1>R2のときは、装着されたディスクはナノ構造ディスクであるとして、波長400nmのレーザ光を記録/再生用のレーザ光として選択する。
また、波長400nmのレーザ光と、波長500nmのレーザ光と、波長800nmのレーザ光をそれぞれ記録/再生用レーザ光として用いるディスクを互換記録/再生する光ディスク装置では、図5の処理フローは図6のように変更される。
すなわち、光ピックアップ3をディスク上のナノ領域に対応する位置に移動させた後(S201)、波長500nmのレーザ光をON(S202)したときの反射率R1(S203)と、波長800nmのレーザ光をON(S204)したときの反射率R2(S205)と、波長400nmのレーザ光をON(S206)したときの反射率R3(S207)を取得する。そして、これら反射率を比較し、R1が最大であれば(S208:YES)、装着されたディスクはナノ構造ディスク(波長:500nm)であるとして、波長500nmのレーザ光を記録/再生用のレーザ光として選択し、R2が最大であれば(S208:NO、S209:YES)、装着されたディスクは通常ディスクであるとして、波長800nmのレーザ光を記録/再生用のレーザ光として選択し、R3が最大であれば(S208:NO、S209:NO)、装着されたディスクはナノ構造ディスク(波長:400nm)であるとして、波長400nmのレーザ光を記録/再生用のレーザ光として選択する。
また、このように、それぞれの反射率の大小関係を比較する代わりに、図7に示すように各反射率を閾値Rsと比較し、閾値Rsを超える反射率を与える波長のレーザ光を記録/再生用レーザ光として選択設定するようにしても良い。
さらに、上記実施の形態では、ナノ領域をミラー領域の外周側に配するようにしたが、図8(a)に示す如く、ナノ領域をミラー領域の内周側に配するようにしてもよく、また、図8(b)に示す如く、ミラー領域に対応する位置を全てナノ領域として用いるようにしてもよい。この他、ナノ領域はレーザ光を照射可能な任意の位置に適宜設定可能である。但し、ディスク容量の低下を回避するためには、プログラム領域以外の領域に設定するのが望ましい。また、上記では収束光を用いるためにフォーカスサーボをONの状態にして反射率を比較しているが、簡易的にフォーカスサーボをOFFのままで反射率を比較するようにしても良い。
この他、凹凸構造の形状、寸法等も、上記に示されたもの限定されるものではない。本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施の形態に係る光ディスクのエリアフォーマットを示す図 実施の形態に係る凹凸構造の二次電子写真像を示す図 実施の形態に係る凹凸構造の波長−反射率特性を示す図 実施の形態に係る光ディスク装置の構成を示す図 実施の形態に係るディスク判別時の処理フローチャート 他の実施の形態に係るディスク判別時の処理フローチャート 他の実施の形態に係るディスク判別方法を説明する図 他の実施の形態に係る光ディスクのエリアフォーマットを示す図
符号の説明
1 CPU
3 光ピックアップ
4 再生信号増幅回路
5 サーボ回路
6 サーボ機構
100 光ディスク

Claims (10)

  1. ディスク上に設定されたディスク判別領域に、ディスクに対し記録および/もしくは再生する際に使用されるレーザ光の波長よりも小さいピッチで、且つ記録および/もしくは再生する際に使用される波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、それよりも長い波長のレーザ光が照射されたときの反射率よりも大きくなるようにして凹凸構造が形成され、さらに、該凹凸構造上に反射層が形成されている、
    ことを特徴とする光ディスク。
  2. 請求項1において、
    前記ディスク判別領域は、データが記録および/もしくは再生される領域以外の領域に設定されている、
    ことを特徴とする光ディスク。
  3. 請求項2において、
    前記ディスク判別領域は、データが記録および/もしくは再生される領域よりもさらに内周側の領域に設定されている、
    ことを特徴とする光ディスク。
  4. 請求項1において、
    前記凹凸構造は、ディスクに対し記録および/もしくは再生する際に使用される波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、あらゆる波長のレーザ光が照射されたときの反射率の中でほぼピーク値となるようにして形成されている、
    ことを特徴とする光ディスク。
  5. ディスク上に設定されたディスク判別領域に、ディスクに対し記録および/もしくは再生する際に使用されるレーザ光の波長よりも小さいピッチで、且つ記録および/もしくは再生する際に使用される波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、それよりも長い波長のレーザ光が照射されたときの反射率よりも大きくなるようにして凹凸構造が形成され、さらに該凹凸構造上に反射層が形成されている光ディスクに対しデータを記録および/もしくは再生する光ディスク装置であって、
    異なる波長のレーザ光を出射可能な光ピックアップと、
    前記ディスク判別領域に前記光ピックアップを位置づける手段と、
    前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して当該ディスクの種別を判別する手段とを有する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項5において、
    前記ディスク種別を判別する手段は、前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して波長毎の反射率を検出し、検出したそれぞれの反射率を比較して当該ディスクの種別を判別する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項5または6において、
    前記ディスク種別の判別結果に応じて前記光ピックアップから出射するレーザ光の波長を設定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. ディスク上に設定されたディスク判別領域に、ディスクに対し記録および/もしくは再生する際に使用されるレーザ光の波長よりも小さいピッチで、且つ記録および/もしくは再生する際に使用される波長のレーザ光が照射されたときの反射率が、それよりも長い波長のレーザ光が照射されたときの反射率よりも大きくなるようにして凹凸構造が形成され、さらに該凹凸構造上に反射層が形成されている光ディスクに対しデータを記録および/もしくは再生する光ディスク装置であって、
    異なる波長のレーザ光を出射可能な光ピックアップと、
    前記ディスク判別領域に前記光ピックアップを位置づける手段と、
    前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して当該ディスクに使用されるべき波長のレーザ光を設定する手段とを有する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 請求項8において、
    前記レーザ光を設定する手段は、前記ディスク判別領域に異なる波長のレーザ光を照射して波長毎の反射率を検出し、検出したそれぞれの反射率を比較して当該ディスクに使用されるべき波長のレーザ光を設定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 請求項9において、
    前記レーザ光を設定する手段は、それぞれの波長に対応して検出された反射率のうち最も大きな反射率を与える波長のレーザ光を当該ディスクに使用されるべきレーザ光として設定する、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
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