JP2004310970A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004310970A
JP2004310970A JP2003169688A JP2003169688A JP2004310970A JP 2004310970 A JP2004310970 A JP 2004310970A JP 2003169688 A JP2003169688 A JP 2003169688A JP 2003169688 A JP2003169688 A JP 2003169688A JP 2004310970 A JP2004310970 A JP 2004310970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
laser beam
optical
signal
optical disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003169688A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenta Fujioka
健太 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2003169688A priority Critical patent/JP2004310970A/ja
Publication of JP2004310970A publication Critical patent/JP2004310970A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】対物レンズを支持するレンズホルダのディスク側端面に施したコーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出する。
【解決手段】光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップ70内の対物レンズOB3を支持するレンズホルダ81のディスク側端面81aに、光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層82を施した光ディスク装置50Aにおいて、光ディスクの信号面を対物レンズOB3により記録及び/又は再生した時に、コーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号83aを出力する光ディスク衝突検出器83をレンズホルダ81に具備した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップ内の対物レンズを支持するレンズホルダのディスク側端面に、光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した光ディスク装置において、光ディスクの信号面を対物レンズにより記録及び/又は再生した時に、コーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力する光ディスク衝突検出器をレンズホルダに具備したことを特徴とする光ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、光ディスクは、映像情報とか音声情報やコンピュータデータなどの情報信号を円盤状のディスク基板上で螺旋状又は同心円状に形成したトラックに高密度に記録し、且つ、記録済みのトラックを再生する際に所望のトラックを高速にアクセスできることから多用されている。
【0003】
この際、光ディスクは、再生専用タイプと記録再生タイプとに大別できる。ここで、再生専用タイプの光ディスクは、透明な樹脂材を用いて射出成形により円盤状のディスク基板上に凹凸状のピット列でトラックを螺旋状又は同心円状に形成して、この凹凸状のピット列上にアルミなどの反射膜を膜付けして信号面を形成している。一方、記録再生タイプの光ディスクは、透明な樹脂材を用いて射出成形により円盤状のディスク基板上に凹凸状のグルーブとランドとでトラックを螺旋状又は同心円状に予め形成し、これらのグルーブとランド上に記録膜,反射膜を順に膜付けして信号面を形成している。
【0004】
そして、再生専用タイプの光ディスクは、光ディスク装置内で光ディスクの径方向に移動自在に設けた光ピックアップから対物レンズを介して出射された再生用のレーザービームを信号面に照射して、信号面から反射された戻り光をフォトディテクタで検出して再生している。一方、記録再生タイプの光ディスクは、光ディスク装置内で光ディスクの径方向に移動自在に設けた光ピックアップから対物レンズを介して出射された記録用のレーザービームで信号面の記録膜に情報信号を記録し、この後、記録済みの信号面を上記と同じように再生用のレーザービームで再生している。
【0005】
上記した光ディスクのうちでCD(Compact Disc)は、音楽情報を予め記録した再生専用のもの、コンピュータデータを予め記録した再生専用のCD−ROM(CD−Read Only Memory) 、情報信号を1回だけ記録できる記録再生可能なCD−R(CD−Recordable) などがあり、これらの光ディスクはディスク基板厚みが1.2mmの単一なディスク基板を用いていることからCDとして取り扱われている。
【0006】
一方、CDよりも記録密度を高めたDVD(Digital Versatile Disc)は、ディジタル化して圧縮した映像や音声を再生する再生専用のもの、コンピュータデータを予め記録した再生専用のDVD−ROM(DVD−Read Only Memory)、情報信号を1回だけ記録できる記録再生可能なDVD−R(DVD−Recordable)、情報信号を複数回記録できる記録再生可能なDVD−RW(DVD−Rewritable),DVD−RAM(DVD−Random Access Memory ) などがあり、これらの光ディスクはディスク基板厚みが0.6mmのディスク基板を2枚貼り合わせて用いていることからDVDとして取り扱われている。
【0007】
更に、最近になって光ディスクに対してより一層高密度化を図るため、CD,DVDよりも情報信号を超高密度に記録及び/又は再生できる超高密度光ディスク(例えばBlu Ray Disc)の開発が盛んに行われている。
【0008】
図1(a)〜(c)はCD,DVD,超高密度光ディスクを、光ディスク装置内でそれぞれ再生する場合を模式的に示した図である。
【0009】
尚、光ディスクに形成した信号面は、上述したように再生専用タイプと記録再生タイプとがあるものの、以下の説明では、光ディスクの種類を検出する場合には再生用のレーザービームを用いる関係上、再生時を中心にして説明する。
【0010】
まず、図1(a)に示したCD10は、透明な樹脂材を用いて透明ディスク基板11が、直径120mm又は80mm,中心孔の孔径15mm,ディスク基板厚み1.2mmで円盤状に形成されており、この透明ディスク基板11上に信号面12がトラックピッチを広くして形成され、更に、信号面12上に保護膜13が膜付けされている。
【0011】
そして、上記したCD10を光ディスク装置内の光ピックアップ(図示せず)により再生する場合には、開口数(NA)0.45の対物レンズOB1で絞った波長が780nmのレーザービームL1を透明ディスク基板11のレーザービーム入射面11a側から信号面12に照射し、この信号面12で反射した戻り光で信号面12を再生している。
【0012】
ここで、透明ディスク基板11側に形成した信号面12は、透明ディスク基板11のレーザービーム入射面11aから略1.2mmの位置にあり、且つ、この信号面12上にNA0.45の対物レンズOB1からのレーザービームL1を合焦させた時に、対物レンズOB1と透明ディスク基板11のレーザービーム入射面11aとの間のワーキングディスタンスWD1は略1.7mm程度である。
【0013】
次に、図1(b)に示したDVD20は、透明な樹脂材を用いた透明ディスク基板21と、樹脂材を用いた補強用ディスク基板24とがそれぞれ直径120mm,中心孔の孔径15mm,ディスク基板厚み0.6mmで円盤状に形成されて、両ディスク基板21,24同士を貼り合わせて合計のディスク基板厚みが1.2mmに形成されている。この際、透明ディスク基板21上に信号面22がトラックピッチをCD10より狭く形成され、更に、信号面22上に接着材層23を介して補強用ディスク基板24が貼り合わされている。
【0014】
そして、上記したDVD20を光ディスク装置内の光ピックアップ(図示せず)により再生する場合には、開口数(NA)0.5〜0.6の対物レンズOB2で絞った波長が650nm近辺のレーザービームL2を透明ディスク基板21のレーザービーム入射面21a側から信号面22に照射し、この信号面22で反射した戻り光で信号面22を再生している。
【0015】
ここで、透明ディスク基板21に形成した信号面22は、透明ディスク基板21のレーザービーム入射面21aから略0.6mmの位置にあり、且つ、この信号面22上にNA0.6の対物レンズOB2からのレーザービームL2を合焦させた時に、対物レンズOB2と透明ディスク基板21のレーザービーム入射面21aとの間のワーキングディスタンスWD2は略1.7mm程度である。
【0016】
次に、図1(c)に示した超高密度光ディスク30は、上述したように現時点で研究段階であるものの、概略の仕様は決められている。
【0017】
この仕様によると、超高密度光ディスク30は、樹脂材を用いたディスク基板31が直径120mm,中心孔の孔径15mm,ディスク基板厚み略1.15〜〜1.0mmに円盤状に形成され、且つ、厚みが略0.05〜0.2mmの透明な樹脂シートを用いた透明樹脂シート基板34がディスク基板31に合わせて直径120mm,中心孔の孔径が15mmよりごく僅かに大径に形成されて、両基板31,34同士を貼り合わせて合計のディスク基板厚みが1.2mmに形成されている。この際、ディスク基板31の一方の面31aに信号面32がトラックピッチをDVDよりもより一層狭く形成されているために3.3Gバイトから27Gバイト程度まで記録及び/又は再生可能になっており、この信号面32側に透明接着材層33を介して厚みが略0.05〜0.2の透明樹脂シート基板34を貼り合せている。
【0018】
そして、上記した超高密度光ディスク30を光ディスク装置内の光ピックアップ(図示せず)により再生する場合には、開口数(NA)0.7〜0.85の対物レンズOB3で絞った波長が400nm近辺のブルー・レーザービームL3を透明樹脂シート基板34のレーザービーム入射面34a側からディスク基板31上に形成した信号面32に照射し、この信号面32で反射した戻り光で信号面32を再生している。
【0019】
ここで、ディスク基板31側に形成した信号面32は、透明樹脂シート基板34のレーザービーム入射面34aから略0.05〜0.2mmの位置にあり、且つ、この信号面32上にNA0.7〜0.85の対物レンズOB3からのブルー・レーザービームL3を合焦させた時に、対物レンズOB3と透明樹脂シート基板34のレーザービーム入射面34aとの間のワーキングディスタンスWD3は0.4mm以下である。
【0020】
尚、上記した超高密度光ディスク30は、ディスク基板31上に信号面32を射出成形法により形成した場合を説明しているが、透明樹脂シート基板34側に信号面を形成する方法もあり、この場合には、図示を省略するものの、周知のフォトポリマー成形法(2P法)や圧縮成形法などを用いて、厚みが略0.05〜0.2mmの透明樹脂シート基板34上に紫外線によって硬化する透明樹脂を充填してこの上からスタンパ(図示せず)を当てて、透明樹脂シート基板34側から紫外線を照射することで、再生用のピット列、又は、記録再生用のグルーブとランドとを予め形成して信号面とし、この信号面上に接着材層を介して厚みが略1.15〜1.0mmの補強用ディスク基板を貼り合わせて超高密度光ディスクを形成する方法もある。
【0021】
ここで、上記したCD10,DVD20は既に市販されているため、CD10,DVD20を光ディスク装置(図示せず)を用いて記録及び/又は再生するにあたって、最近の光ディスク装置はCD10とDVD20の両者を選択的に装着可能に構成され、ユーザーがCD10又はDVD20のいずれかを光ディスク装置内に装着した時に、光ディスク装置内で各種のディスク種類判別方法によりCD10であるか、それともDVD20であるかを判別している。この一例として、光ディスク装置内で光ピックアップ(図示せず)を用いて光ディスクの反射光から得たRF(高周波)信号によりCD10とDVD20とを判別できる方法などがある(例えば、特許文献1参照)。
【0022】
また、光ディスク装置において、光ピックアップにより光ディスクを再生した時に、対物レンズが光ディスクのレーザービーム入射面に衝突して光ディスクのレーザービーム入射面や対物レンズが損傷しないように、対物レンズを支持するレンズホルダのディスク側端面に光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性が良いコーティング材料を用いてコーティング層を施したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0023】
【特許文献1】
特開平11−250558号公報(第6−7頁、第2図)
【0024】
【特許文献2】
特開2002−222535号公報(第5−7頁、第3図)
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ディスク装置内で光ディスクを記録及び/又は再生する場合には、光ディスクの種別を予め判別し、光ディスクへのフォーカスサーボを正常に行わねばならない。
【0026】
そこで、上記した特許文献1による従来の記録媒体判別方法では、ここでの図示を省略するものの、トラックピッチの異なる複数種類の光ディスクの種類を判別する際に、トラックピッチの広いCDを再生するためのレーザービームをCD又はDVDに照射してその焦点を徐々に変化させる制御を行い、このCD又はDVDから反射した戻り光によって得られる再生信号が所定の範囲内となっている条件下で、トラッキングエラー信号のレベルを測定し、このトラッキングエラー信号のピークトゥピーク(p−p)の値が基準値以下の場合にCDよりトラックピッチがより狭いDVDであると判別しているが、これを実施できるのは図1(a),(b)で説明したように、CD10のワーキングディスタンスWD1が略1.7mm程度であり、DVD20のワーキングディスタンスWD2も略1.7mm程度であるので、CD用の対物レンズOB1をフォーカシングしている最中にこの対物レンズOB1がCD10の透明ディスク基板11又はDVD20の透明ディスク基板21に衝突する危険性が少ないからである。
【0027】
一方、前述したように、DVD20よりも更に一層高密度化が図られた超高密度光ディスク30が近い将来出現する可能性があり、この超高密度光ディスク30が出回った場合に、ブルー・レーザービーム用の対物レンズOB3を備えて超高密度光ディスク用として新たに開発した光ディスク装置が市販される可能性が高い。この際、超高密度光ディスク用として新たに開発した光ディスク装置内にCD10,DVD20が選択的に装着された時に、超高密度光ディスク用の光ピックアップ(図示せず)が動作すると、図1(c)で説明したように超高密度光ディスク用の光ピックアップ内に設けた対物レンズOLB3のワーキングディスタンスWD3が0.4mm以下であるので、対物レンズOLB3から出射したブルー・レーザービームL3がCD10の信号面12又はDVD20の信号面22に合焦する前に、対物レンズOLB3がCD10のレーザービーム入射面11a又はDVD20のレーザービーム入射面21aに衝突する。
【0028】
この時、上記した特許文献2に開示された光学ピックアップ装置及びディスクドライブ装置の技術的思想を適用すれば、対物レンズを支持するレンズホルダのディスク側端面に施したコーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突しても光ディスクのレーザービーム入射面が損傷しないので、CD10のレーザービーム入射面11a又はDVD20のレーザービーム入射面21aを傷つけてしまうことを防止できるものの、光ディスクの回転機構に対して悪影響を生じることが予想されると共に、この状態でCD10又はDVD20が超高密度光ディスク用として新たに開発した光ディスク装置内に装着されたままとなるので、この光ディスク装置の使用勝手が悪いなどの問題点がある。
【0029】
そこで、ブルー・レーザービーム用の対物レンズOB3を備えて超高密度光ディスク用として光ディスク装置を新たに開発するにあたって、上記した特許文献2の技術的思想の一部を適用しながら超高密度光ディスク30と、超高密度光ディスク以外の光ディスクであるCD10又はDVD20とを判別できる光ディスク装置が望まれている。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1の発明は、光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップ内の対物レンズを支持するレンズホルダのディスク側端面に、前記光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した光ディスク装置において、
前記光ディスクの信号面を前記対物レンズにより記録及び/又は再生した時に、前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力する光ディスク衝突検出器を前記レンズホルダに具備したことを特徴とする光ディスク装置である。
【0031】
また、第2の発明は、光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップのレンズホルダ内にブルー・レーザービーム用の超高密度光ディスクに対応してワーキングディスタンスが設定されたブルー・レーザービーム用の対物レンズを支持すると共に、前記レンズホルダのディスク側端面に前記光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した光ディスク装置であって、
前記光ディスクの信号面をブルー・レーザービーム用の前記対物レンズによりフォーカスサーチした時に、前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力するために前記レンズホルダに取り付けた光ディスク衝突検出器と、
前記光ディスク衝突検出信号により、前記光ディスクが前記超高密度光ディスク以外の光ディスクであると判別する光ディスク種類判別手段とを具備したことを特徴とする光ディスク装置である。
【0032】
更に、第3の発明は、光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップのレンズホルダ内にブルー・レーザービーム用の超高密度光ディスクに対応してワーキングディスタンスが設定されたブルー・レーザービーム用の対物レンズを支持すると共に、前記レンズホルダのディスク側端面に前記光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した光ディスク装置であって、
前記光ディスクの信号面をブルー・レーザービーム用の前記対物レンズによりフォーカスサーチした時に、前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力するために前記レンズホルダに取り付けた光ディスク衝突検出器と、
前記対物レンズを介して出射したブルー・レーザービームが前記光ディスクの信号面で反射された反射光をフォトディテクタで検出した検出信号を基にして演算により求めたフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー信号検出回路と、
前記衝突検出信号と前記フォーカスエラー信号とにより、前記ブルー・レーザービームが前記光ディスクの信号面に合焦する前に前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合に前記光ディスクは前記超高密度光ディスク以外の光ディスクであると判別する一方、前記ブルー・レーザービームが前記光ディスクの信号面に合焦した後に前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合に前記光ディスクは前記超高密度光ディスクであり且つ異常状態であると判別する光ディスク種類判別手段とを具備したことを特徴とする光ディスク装置である。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る光ディスク装置の一実施例を図2乃至図12を参照して<第1実施例>,<第2実施例>の順に詳細に説明する。尚、第1,第2実施例の説明において、先に図1(a)〜(c)を用いて説明した部材と同じ部材に対して同じ符番を付して説明する。
【0034】
<第1実施例>
図2は本発明に係る第1実施例の光ディスク装置を説明するために模式的に示したブロック図、
図3は図2に示した光ピックアップ内のレンズホルダ部を拡大して示した斜視図である。
【0035】
まず、始めに、本発明に係る第1実施例の光ディスク装置の構成について、図2及び図3を用いて説明する。
【0036】
図2に示した如く、本発明に係る第1実施例の光ディスク装置50Aでは、先に図1(c)を用いて説明した超高密度光ディスク30が図示しないターンテーブル上に回転自在に装着されており、この超高密度光ディスク30と対応して波長が400nm近辺のブルー・レーザービームL3を出射するための光ピックアップ70が超高密度光ディスク30の径方向に移動自在に設けられている。
【0037】
尚、以下の説明では、第1実施例の光ディスク装置50A内に先に図1(a),(b)を用いて説明したCD10,DVD20を記録及び/又は再生するためのCD用の光ピックアップ及び/又はDVD用の光ピックアップを別途設けることも可能であるがここでの図示を省略する。
【0038】
上記した超高密度光ディスク用の光ピックアップ70は、光ピックアップ筐体71内で後述するレンズホルダ部80の下方に、超高密度光ディスク用として波長が400nm近辺のブルー・レーザー光を出射する半導体レーザー72と、コリメータレンズ73と、半導体レーザー72からのブルー・レーザー光を対物レンズOB3側に分離すると共に超高密度光ディスク30からの反射光を4分割型フォトディテクタ76側に分離するビームスプリッタ74と、集光レンズ75と、超高密度光ディスク30からの反射光を受光する4分割型フォトディテクタ76とが設けられている。
【0039】
また、光ピックアップ筐体71内の上方部位には、本発明の要部の一部となるレンズホルダ部80が設けられている。このレンズホルダ部80は、図2中での揺動機構の図示を省略しているものの、図3に拡大して示した如く、レンズホルダ81の内部に取り付けた対物レンズOB3と一体にレンズホルダ81が計6本のサスペンションワイヤ86を介して超高密度光ディスク30に対してトラッキング方向及びフォーカス方向に揺動自在に支持されている。
【0040】
より具体的に説明すると、レンズホルダ81は、非導電性の樹脂材などを用いて下方側の外枠が略直方形状に形成され、且つ、上方側の外枠が下方側と同心的に高さの低い円筒状に一体的に形成されている。そして、レンズホルダ81の上方側の円筒状部位で超高密度光ディスク30と対向するディスク側端面(上面)81aに超高密度光ディスク30よりも柔らかく且つ滑り性の良いフッ素系樹脂などのコーティング材料を用いてコーティング層82が施されており、これによりコーティング層82が超高密度光ディスク30以外の光ディスク(CD10,DVD20…図1)のレーザービーム入射面に衝突(接触)しても光ディスクのレーザービーム入射面を損傷することがないようになっていると共に、下記する対物レンズOB3も保護している。この際、レンズホルダ81のディスク側端面81aに施したコーティング層82は、光ピックアップ筐体71の上面から超高密度光ディスク30側に向かって突出している。
【0041】
また、レンズホルダ81のディスク側端面81aの中心部位には、このディスク側端面81aより一段引っ込んだ凹孔81bが形成されており、この凹孔81b内にブルー・レーザービーム用として開口数(NA)0.7〜0.85の対物レンズOB3が取り付けられている。この対物レンズOB3は、ブルー・レーザービーム用の超高密度光ディスク30に対応してワーキングディスタンスWD3{図1(c)}が0.4mm以下に設定されている。
【0042】
また、レンズホルダ81の下方側の矩形状部位の下面81cには光ディスク衝突検出器83が一体的に取り付けられている。この光ディスク衝突検出器83は、後述するように超高密度光ディスク30以外の光ディスクで、例えば、先に図1(a)を用いて説明したCD10、又は、先に図1(b)を用いて説明したDVD20が装着された場合に、対物レンズOB3のワーキングディスタンスWD3{図1(c)}が0.4mm以下であるために、CD10の信号面12又はDVD20の信号面22を対物レンズOB3によりフォーカスサーチした時に、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がCD10の信号面12又はDVD20の信号面22に合焦する前にレンズホルダ81のディスク側端面81aに施したコーティング層82がCD10のレーザービーム入射面11a又はDVD20のレーザービーム入射面21aに衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号83aを出力するためのものである。
【0043】
この際、光ディスク衝突検出器83は、衝突時の衝撃力を検出できる圧電素子などを用いている。
【0044】
また、レンズホルダ81の下方側の矩形状部位の外側で、対物レンズOB3を挟んだ前面81d及び後面81eにトラッキングコイル84,84及びフォーカスコイル85,85が接着剤などを用いて固着されている。
【0045】
更に、レンズホルダ81の下方側の矩形状部位の外側で左側面81f及び右側面81gには、導電性がある計6本のサスペンションワイヤ86の各一端が固着され、且つ、6本のサスペンションワイヤ86の各他端が固定側となるサスペンションワイヤ支持部材87に固着されている。この際、サスペンションワイヤ支持部材87は光ピックアップ筐体71(図2)内で不図示のベース台上に固定されている。また、6本のサスペンションワイヤ86のうちで上段の2本はトラッキングコイル84,84に接続され、且つ、中段の2本はフォーカスコイル85,85に接続され、更に、下段の2本は光ディスク衝突検出器83に接続されている。
【0046】
尚、ここでの図示を省略するものの、トラッキングコイル84,84及びフォーカスコイル85,85と対向して一対のマグネットが一対のヨークに固着されており、且つ、一対のヨークは不図示のベース台上から立ち上げられている。
【0047】
上記の構成により、レンズホルダ部80のレンズホルダ81は対物レンズOB3と一体に6本のサスペンションワイヤ86を介して超高密度光ディスク30に対してトラッキング方向及びフォーカス方向に揺動自在になっている。
【0048】
再び図2に戻り、光ディスク装置50A内には、レーザー駆動回路51が光ピックアップ70の光ピックアップ筐体71内に設けた半導体レーザー72に接続されており、超高密度光ディスク30を記録及び/又は再生する時にはレーザー駆動回路51を駆動することにより半導体レーザー72から記録用のブルー・レーザー光を出射したり、又は、再生用のブルー・レーザー光を出射できるようになっているが、ここでは超高密度光ディスク30の再生時についてのみ説明する。
【0049】
ここで、レーザー駆動回路51を駆動して半導体レーザー72から再生用のブルー・レーザー光を出射させると、このブルー・レーザー光はコリメータレンズ73,ビームスプリッタ74を経由して対物レンズOB3に入射され、この対物レンズOB3で絞り込んだブルー・レーザービームL3は、超高密度光ディスク30の透明樹脂シート基板34,透明接着材層33を通って信号面32に到達し、この後、信号面32に膜付けした金属反射層(図示せず)で反射され、戻りの反射光が対物レンズOB3を通過してビームスプリッタ74の半透過膜で反射されて集光レンズ75を介して4分割型フォトディテクタ76に入射され、この4分割型フォトディテクタ76で反射光を光電変換した検出信号76aが検出されている。
【0050】
そして、4分割型フォトディテクタ76から出力された検出信号76aをプリアンプ52に入力し、このプリアンプ52で増幅している。そして、プリアンプ52で増幅された増幅検出信号52aを、トラッキングエラー信号検出回路53と、フォーカスエラー信号検出回路54と、RF信号検出回路55とに分岐して入力している。
【0051】
次に、上記したトラッキングエラー信号検出回路53は、例えばCDや記録型DVDで使用されるプッシュプル法を例にとると、プリアンプ52で増幅された増幅検出信号52aを基にして、4分割型フォトディテクタ76内で4分割した不図示のA領域〜D領域からのA信号〜D信号に対して{(A+B)−(C+D)}を演算することでトラッキングエラー信号53aを得て、このトラッキングエラー信号53aをトラッキング制御回路57に出力している。そして、トラッキング制御回路57からのトラッキング制御信号57aをレンズホルダ部80のレンズホルダ81に取り付けたトラッキングコイル84に供給することで、トラッキングコイル84と不図示のマグネットとによる磁気力でレンズホルダ81と一体に対物レンズOB3が超高密度光ディスク30に対してトラッキング方向に制御されている。
【0052】
次に、上記したフォーカスエラー信号検出回路54は、プリアンプ52で増幅された増幅検出信号52aを基にして、4分割型フォトディテクタ76内で4分割した不図示のA領域〜D領域からのA信号〜D信号に対して{(A+D)−(B+C)}を演算することでフォーカスエラー信号54aを得て、このフォーカスエラー信号54aをフォーカス制御回路58に出力している。そして、フォーカス制御回路58からのフォーカス制御信号58aをレンズホルダ部80のレンズホルダ81に取り付けたフォーカスコイル85に供給することで、フォーカスコイル85と不図示のマグネットとによる磁気力でレンズホルダ81と一体に対物レンズOB3が超高密度光ディスク30に対してフォーカス方向に制御されている。
【0053】
尚、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号の検出は、ナイフエッジ法,SSD法,プッシュプル法,3ビーム法など、種々の公知の方法によって行うことができる。
【0054】
次に、上記したRF信号検出回路55は、プリアンプ52で増幅された増幅検出信号52aを基にして、4分割型フォトディテクタ76内で4分割した不図示のA領域〜D領域からのA信号〜D信号に対して(A+B+C+D)を演算することでRF信号55aを得て、このRF信号55aを再生信号処理回路56に入力してここで光ディスクのフォーマットに従って信号処理した後に再生信号56aを出力している。
【0055】
次に、レンズホルダ部80のレンズホルダ81のディスク側端面81a(図3)に施したコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出するために、レンズホルダ81の下面81c(図3)に取り付けた光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは、光ディスク衝突検出回路59に入力されており、この光ディスク衝突検出回路59内で光ディスク衝突検出信号83aに対して予め設定した所定の閾値より大きいか否かを比較して、この光ディスク衝突検出信号83aが所定の閾値より大きい場合にはコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したと判定し、一方、所定の閾値より小さい場合にはコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していないと判定し、この判定結果59aを光ディスク種類判別回路60に入力している。
【0056】
この後、光ディスク種類判別回路60では、光ディスク衝突検出回路59によりコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したと判定した場合には超高密度光ディスク30以外の光ディスク(CD10,DVD20…図1)であると判別し、一方、コーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していないと判定した場合には超高密度光ディスク30であると判別して、この光ディスク種類判別結果を光ディスク種類判別回路60から出力するようになっている。
【0057】
尚、実施例では、光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aを光ディスク衝突検出回路59に入力しているが、光ディスク衝突検出信号83aを光ディスク判別回路60に直接入力して、ここで光ディスク衝突検出と光ディスク種類判別とを同時処理することも可能であり、また、光ディスク種類判別回路60は周知のCPUを用いて処理することも可能である。
【0058】
ここで、上記のように構成した本発明に係る第1実施例の光ディスク装置50A内で光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aを用いて光ディスクの種類を判別する方法について、先に説明した図2及び下記に示す新たな図4〜図8を併用して具体的に説明する。
【0059】
図4は本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、光ディスクの種類を判別する動作を説明するためのフロー図、
図5は本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクが装着された場合を模式的に示した縦断面図、
図6は本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクを再生した場合の波形図、
図7は本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、DVDが装着された場合を模式的に示した縦断面図、
図8は本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、DVDを再生した場合の波形図である。
【0060】
図2及び図4に示した如く、ステップS1で光ピックアップ70によりフォーカスサーチを開始すると、レンズホルダ部80のレンズホルダ81と一体に対物レンズOB3がフォーカス方向に移動する。
【0061】
次に、ステップS2でレンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したか否かをレンズホルダ81の下面に取り付けた光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aにより光ディスク衝突検出回路59で検出する。
【0062】
そして、ステップS2でコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していないと判断した場合(NOの場合)は、図5に示した如く、光ディスク装置50A内に超高密度光ディスク30を装着した場合であり、この場合には、レンズホルダ81内に取り付けた対物レンズOB3が超高密度光ディスク用であるために、レンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82は、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3が超高密度光ディスク30の信号面32に合焦する前に超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突することはなく、ゆえに図6(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは0Vとなり、光ディスク衝突検出回路59で衝突していないことを検出している。これに伴ってレンズホルダ81は図6(a)に示したように動き、フォーカスエラー信号検出回路54からは図6(b)に示したようなフォーカスエラー信号54aが得られる。
【0063】
ここで、フォーカスエラー信号54aは対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3の焦点と超高密度光ディスク30の信号面32との距離に応じた電圧値であり、ブルー・レーザービームL3が超高密度光ディスク30の信号面32に合焦している場合は0Vとなり、合焦点近傍では正負に振れ、距離が大きくなると再び0Vに戻るため、図6(b)に示したようにフォーカスエラー信号54aはS字カーブを描く。また、フォーカスサーチにより対物レンズOB3が合焦する位置よりも近づく場合と遠ざかる場合とに対応して、図6(b)に示したように左右対称なS字カーブが得られる。
【0064】
この後、図4に示したステップS3で光ディスク種類判別回路60により超高密度光ディスク30であると判別し、ステップS4でフォーカスサーボを実行して、ステップS5で対物レンズOB3による超高密度光ディスク30への再生動作を行う。
【0065】
一方、ステップS2でコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していると判断した場合(YESの場合)は、図7に示した如く、光ディスク装置50A内に超高密度光ディスク30以外の光ディスクで例えばDVD20を装着した場合であり、この場合には、レンズホルダ81内に取り付けた対物レンズOB3が超高密度光ディスク用であるために、前述のように、レンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82は、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がDVD20の信号面22に合焦する前にDVD20のレーザービーム入射面21aに衝突する。ゆえに図8(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは途中から例えば5Vとなり、光ディスク衝突検出回路59で衝突していることを検出する。この際、フォーカスエラー信号検出回路54からのフォーカスエラー信号54aは図8(b)に示したように0Vのままであるため、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がDVD20の信号面22に合焦する前にDVD20のレーザービーム入射面21aに衝突していることがわかる。
【0066】
これにより、図4に示したステップS6で光ディスク種類判別回路60により超高密度光ディスク30以外の光ディスクであると判別し、ステップS7で図8(a)に示したようにレンズホルダ81の移動を中止してフォーカスサーチを停止すると、図8(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは再び0Vとなり、DVD20のレーザービーム入射面21aに衝突していない状態に戻る。そしてステップS8で対物レンズOB3によるDVD20への再生を中止する。この結果、光ディスク衝突検出器83により光ディスク装置50A内で超高密度光ディスク30以外の光ディスクが装着されたことを知ることができる。
【0067】
この後、光ディスク装置50Aから超高密度光ディスク30以外の光ディスクが装着されたことを知らせる警告を出したり、または、光ディスク装置50A内にDVD20用の光ピックアップ(図示せず)が用意されていれば、このDVD20用の光ピックアップでDVD20を再生すれば良い。
【0068】
また、ここでの図示を省略するものの、光ディスク装置50A内に超高密度光ディスク30以外の光ディスクで例えばCD10が装着された場合にもレンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82は、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がCD10の信号面12に合焦する前にCD10のレーザービーム入射面11a{図1(a)}に衝突するので、DVD20と同様にステップS6〜ステップS8の処理を行えば良い。
【0069】
尚、上記した光ディスク衝突検出器83を、上記した構造でCD10用の光ピックアップのレンズホルダ(図示せず)とか、DVD20用の光ピックアップのレンズホルダ(図示せず)に取り付けても良く、この場合には、光ディスク衝突検出器83により不図示のレンズホルダの光ディスク側端面に施したコーティング層がCD10のレーザービーム入射面11a{図1(a)}又はDVD20のレーザービーム入射面21a{図1(b)}に衝突したことを検出することで、予期しないフォーカストラブルが発生したり、予期しない外部振動が加わった時などに、CD10又はDVD20のレーザービーム入射面やCD10用又はDVD20用の対物レンズを傷つけることなく、光ピックアップの異常状態を知ることができる。
【0070】
<第2実施例>
図9は本発明に係る第2実施例の光ディスク装置を説明するために模式的に示したブロック図である。
【0071】
図9に示した本発明に係る第2実施例の光ディスク装置50Bは、先に図2を用いて説明した本発明に係る第1実施例の光ディスク装置50Aに対して一部改良を図ったものであり、ここでは説明の便宜上、先に示した第1実施例の構成部材と同じ構成部材に対しては同一の符号を付して図示し、且つ、第1実施例に対して異なる点を中心にして説明する。
【0072】
上記した本発明に係る第2実施例の光ディスク装置50Bも、第1実施例と同様に、超高密度光ディスク30が図示しないターンテーブル上に回転自在に装着されており、この超高密度光ディスク30と対応して波長が400nm近辺のブルー・レーザービームL3を出射するための光ピックアップ70が超高密度光ディスク30の径方向に移動自在に設けられている。
【0073】
ここで、第1実施例と異なる点を説明すると、光ピックアップ70内のレンズホルダ81に取り付けた光ディスク衝突検出器83は、超高密度光ディスク30以外の光ディスクで、例えば、先に図1(a)を用いて説明したCD10、又は、先に図1(b)を用いて説明したDVD20が装着された場合に、対物レンズOB3のワーキングディスタンスWD3{図1(c)}が0.4mm以下であるために、CD10の信号面12又はDVD20の信号面22を対物レンズOB3によりフォーカスサーチした時に、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がCDの信号面12又はDVD20の信号面22に合焦する前にレンズホルダ81のディスク側端面81aに施したコーティング層82がCD10のレーザービーム入射面11a又はDVD20のレーザービーム入射面21aに衝突することを検出すると共に、超高密度光ディスク30が装着された場合において、超高密度光ディスク30の信号面32を対物レンズOB3によりフォーカスサーチし、且つ、予期しないフォーカストラブルが発生したり、予期しない外部振動が加わった時に、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3が超高密度光ディスク30の信号面32に合焦した後にレンズホルダ81のディスク側端面81aに施したコーティング層82が超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突することを検出している。そして、光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aを光ディスク衝突検出回路59に入力して、この光ディスク衝突検出回路59内で光ディスク衝突検出信号83aに対して予め設定した所定の閾値より大きいか否かを比較して、この光ディスク衝突検出信号83aが所定の閾値より大きい場合にはコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したと判定し、一方、所定の閾値より小さい場合にはコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していないと判定し、この判定結果59aを光ディスク種類判別回路60に入力している。
【0074】
上記に伴って、対物レンズOB3を介して出射したブルー・レーザービームL3が光ディスクの信号面で反射された反射光を4分割型フォトディテクタ76で検出した検出信号76aをプリアンプ52で増幅し、このプリアンプ52からの増幅検出信号52aを基にして、フォーカスエラー信号検出回路54は、4分割型フォトディテクタ76内で4分割した不図示のA領域〜D領域からのA信号〜D信号に対して{(A+D)−(B+C)}を演算することでフォーカスエラー信号54aを得て、このフォーカスエラー信号54aを第1実施例と異なってフォーカス制御回路58と光ディスク種類判別回路60とに出力している。
【0075】
この後、光ディスク種類判別回路60では、光ディスク衝突検出回路59によりコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したと判定した場合には、フォーカス信号検出回路54からのフォーカスエラー信号54aにより、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3が光ディスクの信号面に合焦する前にコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したか否かを判定し、ブルー・レーザービームL3が光ディスクの信号面に合焦する前にコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していれば光ディスクは超高密度光ディスク30以外の光ディスク(CD10,DVD20…図1)であると判別する一方、ブルー・レーザービームL3が光ディスクの信号面に合焦した後にコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していれば光ディスクは超高密度光ディスク30であるが、予期しないフォーカストラブルが発生したり、予期しない外部振動が加わったことにより、コーティング層82が超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突した異常状態であると判別する。
【0076】
一方、光ディスク衝突検出回路59によりコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していないと判定した場合には超高密度光ディスク30であると判別して、この光ディスク種類判別結果を光ディスク種類判別回路60から出力するようになっている。
【0077】
尚、第2実施例でも、光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aを光ディスク衝突検出回路59に入力しているが、光ディスク衝突検出信号83aを光ディスク判別回路60に直接入力して、ここで光ディスク衝突検出と光ディスク種類判別とを同時処理することも可能であり、また、光ディスク種類判別回路60は周知のCPUを用いて処理することも可能である。
【0078】
ここで、上記のように構成した本発明に係る第2実施例の光ディスク装置50B内で光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aと、フォーカス信号検出回路54からのフォーカスエラー信号54aとを用いて光ディスクの種類を判別する方法について、先に第1実施例で説明した図6,図8および上記第2実施例で説明した図9並びに下記に示す新たな図10〜図12を併用して具体的に説明する。
【0079】
図10は本発明に係る第2実施例の光ディスク装置において、光ディスクの種類を判別する動作を説明するためのフロー図、
図11は本発明に係る第2実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクが装着された場合の異常状態を模式的に示した縦断面図、
図12は本発明に係る第2実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクに対してフォーカスサーチした場合の異常状態の波形図である。
【0080】
図9及び図10に示した如く、ステップS11で光ピックアップ70によりフォーカスサーチを開始すると、レンズホルダ部80のレンズホルダ81と一体に対物レンズOB3がフォーカス方向に移動する。
【0081】
次に、ステップS12でレンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したか否かをレンズホルダ81の下面に取り付けた光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aにより光ディスク衝突検出回路59で検出する。
【0082】
ここで、ステップS12でコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突していないと判断した場合(NOの場合)は、光ディスク装置50B内に超高密度光ディスク30が装着され且つ正常な状態であり、この場合には、レンズホルダ81内に取り付けた対物レンズOB3が超高密度光ディスク用であるために、レンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82は、通常、超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突することはなく、ゆえに第1実施例と同様に、図6(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは0Vとなり、光ディスク衝突検出回路59で衝突していないことを検出している。
【0083】
この後、図10に示したステップS13で光ディスク種類判別回路60により超高密度光ディスク30であると判別し、ステップS14でフォーカスサーボを実行して、ステップS15で対物レンズOB3による超高密度光ディスク30への再生動作を行う。
【0084】
しかしながら、光ディスク装置50B内に超高密度光ディスク30を装着した場合において、前述したように予期しないフォーカストラブルが発生したり、予期しない外部振動が加わった時などには、図11に示した如く、レンズホルダ81のディスク側端面81aに施したコーティング層82が超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突することがあり、この場合に図10に示したステップ12でコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合(YESの場合)と判断される。すると図12(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは途中から例えば5Vとなり、光ディスク衝突検出回路59で衝突していることを検出し、フォーカスエラー信号検出回路54からは図12(b)に示したようなフォーカスエラー信号54aが得られる。
【0085】
この後、図10に示したステップS16で、光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aと、フォーカス信号検出回路54からのフォーカスエラー信号54aとの関係から、フォーカスエラー信号54aにおいて対物レンズOB3が合焦する位置よりも近づく場合のS字カーブを得た後に、コーティング層82が超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突していることを検出し、これによりコーティング層82は、ブルー・レーザービームL3が超高密度光ディスク30の信号面32に合焦する前に超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突しないものの、ブルー・レーザービームL3が超高密度光ディスク30の信号面32に合焦した後に、さらに超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに接近し、超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突していること(NOの場合であること)がわかる。
【0086】
これにより図10に示したステップS17で光ディスク種類判別回路60により超高密度光ディスク30が異常状態であると判別し、ステップS18で図12(a)に示したようにレンズホルダ81の移動を中止してフォーカスサーチを停止すると、図12(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは再び0Vとなり、超高密度光ディスク30のレーザービーム入射面34aに衝突していない状態に戻る。この後ステップS19で、エラー処理を行って、再生中に異常状態が起こったことを知らせる警告を出したり、または、図10のステップS11で示したフォーカスサーチ開始からリトライする。
【0087】
一方、ステップS16でブルー・レーザービームL3が光ディスクの信号面に合焦する前に衝突した場合(YESの場合)は、光ディスク装置50B内に超高密度光ディスク30以外の光ディスクで例えばDVD20を装着した場合であり、この場合には、レンズホルダ81内に取り付けた対物レンズOB3が超高密度光ディスク用であるために、前述のように、レンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82は、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がDVD20の信号面22に合焦する前にDVD20のレーザービーム入射面21aに衝突する。ゆえに第1実施例と同様に、図8(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは途中から例えば5Vとなり、光ディスク衝突検出回路59で衝突していることを検出する。この際、フォーカスエラー信号検出回路54からは図8(b)に示したようなフォーカスエラー信号54aが0Vのままであるため、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がDVD20の信号面22に合焦する前にコーティング層82がDVD20のレーザービーム入射面21aに衝突していることがわかる。
【0088】
これにより、第1実施例と同様に、図10に示したステップS20で光ディスク種類判別回路60により超高密度光ディスク30以外の光ディスクであると判別し、ステップS21で図8(a)に示したようにレンズホルダ81の移動を中止してフォーカスサーチを停止すると、図8(c)に示したように光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aは再び0Vとなり、DVD20のレーザービーム入射面21aに衝突していない状態に戻る。そしてステップS22で対物レンズOB3によるDVD20への再生を中止する。この結果、光ディスク装置50B内で超高密度光ディスク30以外の光ディスクが装着されたことを知ることができる。
【0089】
この後、光ディスク装置50Bから超高密度光ディスク30以外の光ディスクが装着されたことを知らせる警告を出したり、または、光ディスク装置50B内にDVD20用の光ピックアップ(図示せず)が用意されていれば、このDVD20用の光ピックアップでDVD20を再生すれば良い。
【0090】
また、ここでの図示を省略するものの、光ディスク装置50B内に超高密度光ディスク30以外の光ディスクであるCD10が装着された場合にもレンズホルダ81の光ディスク側端面81aに施したコーティング層82は、対物レンズOB3から出射したブルー・レーザービームL3がCD10の信号面12に合焦する前にCD10のレーザービーム入射面11a{図1(a)}に衝突するので、DVD20と同様にステップS20〜ステップS22の処理を行えば良い。
【0091】
従って、第2実施例では、光ディスク衝突検出器83からの光ディスク衝突検出信号83aと、フォーカスエラー信号検出回路54からのフォーカスエラー信号54aとにより、光ディスク種類判別回路60は、ブルー・レーザービームL3が光ディスクの信号面に合焦する前にコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合には光ディスクは超高密度光ディスク30以外の光ディスクであると判別する一方、ブルー・レーザービームL3が光ディスクの信号面に合焦した後にコーティング層82が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合には光ディスクは超高密度光ディスク30であり且つ異常状態であると判別しているので、光ディスクのレーザービーム入射面や対物レンズを傷つけることなく、第1実施例よりも品質及び信頼性が高い光ディスク装置50Bを提供できる。
【0092】
【発明の効果】
以上詳述した本発明に係る光ディスク装置において、請求項1記載よると、光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップ内の対物レンズを支持するレンズホルダのディスク側端面に、光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した際、光ディスクの信号面を対物レンズにより記録及び/又は再生した時に、コーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力する光ディスク衝突検出器をレンズホルダに具備したため、光ディスクのレーザービーム入射面や対物レンズを傷つけることなく、光ディスク衝突検出器により光ディスク装置内での光ピックアップの異常状態を知ることができる。
【0093】
また、請求項2記載によると、光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップのレンズホルダ内にブルー・レーザービーム用の超高密度光ディスクに対応してワーキングディスタンスが設定されたブルー・レーザービーム用の対物レンズを支持すると共に、レンズホルダのディスク側端面に光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した際、光ディスクの信号面をブルー・レーザービーム用の対物レンズによりフォーカスサーチした時に、コーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力するためにレンズホルダに取り付けた光ディスク衝突検出器と、光ディスク衝突検出信号により、光ディスクが超高密度光ディスク以外の光ディスクであると判別する光ディスク種類判別手段とを具備したため、光ディスクのレーザービーム入射面や対物レンズを傷つけることなく、光ディスク衝突検出器を介して光ディスク種類判別手段により光ディスク装置内で超高密度光ディスク以外の光ディスクが装着されたことを知ることができる。
【0094】
また、請求項3記載によると、光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップのレンズホルダ内にブルー・レーザービーム用の超高密度光ディスクに対応してワーキングディスタンスが設定されたブルー・レーザービーム用の対物レンズを支持すると共に、レンズホルダのディスク側端面に光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した際、光ディスクの信号面をブルー・レーザービーム用の対物レンズによりフォーカスサーチした時に、コーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力するためにレンズホルダに取り付けた光ディスク衝突検出器と、対物レンズを介して出射したブルー・レーザービームが光ディスクの信号面で反射された反射光をフォトディテクタで検出した検出信号を基にして演算により求めたフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー信号検出回路と、光ディスク衝突信号とフォーカスエラー信号とにより、ブルー・レーザービームが光ディスクの信号面に合焦する前にコーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合に光ディスクは超高密度光ディスク以外の光ディスクであると判別する一方、ブルー・レーザービームが光ディスクの信号面に合焦した後にコーティング層が光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合に光ディスクは超高密度光ディスクであり且つ異常状態であると判別する光ディスク種類判別手段とを具備したため、光ディスクのレーザービーム入射面や対物レンズを傷つけることなく、上記した請求項2よりも品質及び信頼性が高い光ディスク装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)はCD,DVD,超高密度光ディスクを、光ディスク装置内でそれぞれ再生する場合を模式的に示した図である。
【図2】本発明に係る第1実施例の光ディスク装置を説明するために模式的に示したブロック図である。
【図3】図2に示した光ピックアップ内のレンズホルダ部を拡大して示した斜視図である。
【図4】本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、光ディスクの種類を判別する動作を説明するためのフロー図である。
【図5】本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクが装着された場合を模式的に示した縦断面図である。
【図6】本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクを再生した場合の波形図である。
【図7】本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、DVDが装着された場合を模式的に示した縦断面図である。
【図8】本発明に係る第1実施例の光ディスク装置において、DVDを再生した場合の波形図である。
【図9】本発明に係る第2実施例の光ディスク装置を説明するために模式的に示したブロック図である。
【図10】本発明に係る第2実施例の光ディスク装置において、光ディスクの種類を判別する動作を説明するためのフロー図である。
【図11】本発明に係る第2実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクが装着された場合の異常状態を模式的に示した縦断面図である。
【図12】本発明に係る第2実施例の光ディスク装置において、超高密度光ディスクに対してフォーカスサーチした場合の異常状態の波形図である。
【符号の説明】
10…CD(Compact Disc)、
11…透明ディスク基板、11a…レーザービーム入射面、
12…信号面、13…保護膜、
20…DVD(Digital Versatile Disc)、
21…透明ディスク基板、21a…レーザービーム入射面、
22…信号面、23…接着材層、24…補強用ディスク基板、
30…超高密度光ディスク、
31…ディスク基板、32…信号面、33…透明接着材層、
34…透明樹脂シート基板、34a…レーザービーム入射面、
50A…第1実施例の光ディスク装置、
50B…第2実施例の光ディスク装置、
51…レーザー駆動回路、52…プリアンプ、52a…増幅検出信号、
53…トラッキングエラー信号検出回路、53a…トラッキングエラー信号、
54…フォーカスエラー信号検出回路、54a…フォーカスエラー信号、
55…RF信号検出回路、55a…RF信号、
56…再生信号処理回路、56a…再生信号、
57…トラッキング制御回路、58…フォーカス制御回路、
59…光ディスク衝突検出回路、60…光ディスク種類判別回路、
70…光ピックアップ、72…半導体レーザー、
76…4分割型フォトディテクタ、76a…検出信号、
80…レンズホルダ部、
81…レンズホルダ、81a…ディスク側端面(上面)、81c…下面、
82…コーティング層、
83…光ディスク衝突検出器、83a…光ディスク衝突検出信号、
84…トラッキングコイル、85…フォーカスコイル、
OB3…超高密度光ディスク用の対物レンズ、
L3…波長が400nm近辺のブルー・レーザービーム。

Claims (3)

  1. 光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップ内の対物レンズを支持するレンズホルダのディスク側端面に、前記光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した光ディスク装置において、
    前記光ディスクの信号面を前記対物レンズにより記録及び/又は再生した時に、前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力する光ディスク衝突検出器を前記レンズホルダに具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップのレンズホルダ内にブルー・レーザービーム用の超高密度光ディスクに対応してワーキングディスタンスが設定されたブルー・レーザービーム用の対物レンズを支持すると共に、前記レンズホルダのディスク側端面に前記光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した光ディスク装置であって、
    前記光ディスクの信号面をブルー・レーザービーム用の前記対物レンズによりフォーカスサーチした時に、前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力するために前記レンズホルダに取り付けた光ディスク衝突検出器と、
    前記光ディスク衝突検出信号により、前記光ディスクが前記超高密度光ディスク以外の光ディスクであると判別する光ディスク種類判別手段とを具備したことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 光ディスクを記録及び/又は再生するにあたって、光ピックアップのレンズホルダ内にブルー・レーザービーム用の超高密度光ディスクに対応してワーキングディスタンスが設定されたブルー・レーザービーム用の対物レンズを支持すると共に、前記レンズホルダのディスク側端面に前記光ディスクよりも柔らかく且つ滑り性の良いコーティング材料を用いてコーティング層を施した光ディスク装置であって、
    前記光ディスクの信号面をブルー・レーザービーム用の前記対物レンズによりフォーカスサーチした時に、前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突したことを検出して光ディスク衝突検出信号を出力するために前記レンズホルダに取り付けた光ディスク衝突検出器と、
    前記対物レンズを介して出射したブルー・レーザービームが前記光ディスクの信号面で反射された反射光をフォトディテクタで検出した検出信号を基にして演算により求めたフォーカスエラー信号を出力するフォーカスエラー信号検出回路と、
    前記衝突検出信号と前記フォーカスエラー信号とにより、前記ブルー・レーザービームが前記光ディスクの信号面に合焦する前に前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合に前記光ディスクは前記超高密度光ディスク以外の光ディスクであると判別する一方、前記ブルー・レーザービームが前記光ディスクの信号面に合焦した後に前記コーティング層が前記光ディスクのレーザービーム入射面に衝突した場合に前記光ディスクは前記超高密度光ディスクであり且つ異常状態であると判別する光ディスク種類判別手段とを具備したことを特徴とする光ディスク装置。
JP2003169688A 2003-02-21 2003-06-13 光ディスク装置 Pending JP2004310970A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003169688A JP2004310970A (ja) 2003-02-21 2003-06-13 光ディスク装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003044111 2003-02-21
JP2003169688A JP2004310970A (ja) 2003-02-21 2003-06-13 光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004310970A true JP2004310970A (ja) 2004-11-04

Family

ID=33477997

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003169688A Pending JP2004310970A (ja) 2003-02-21 2003-06-13 光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004310970A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007043578A1 (ja) * 2005-10-14 2007-04-19 Pioneer Corporation 衝突防止機構及びその製造方法
US7640559B2 (en) 2005-12-27 2009-12-29 Panasonic Corporation Objective lens actuator

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007043578A1 (ja) * 2005-10-14 2007-04-19 Pioneer Corporation 衝突防止機構及びその製造方法
US7640559B2 (en) 2005-12-27 2009-12-29 Panasonic Corporation Objective lens actuator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3890709B2 (ja) 光記録媒体駆動装置および光記録媒体判別方法
JP4226184B2 (ja) 情報記録媒体判別装置及び情報記録媒体判別方法
US20030095487A1 (en) Type distinction method of optical disk and optical disk apparatus using the method
JP3975953B2 (ja) 光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置
US7760603B2 (en) Apparatus and method for discriminating optical disc type
WO2006077916A1 (ja) 光ディスク装置
JP4203510B2 (ja) 光ディスク装置、および光ディスク判別方法
JP4473230B2 (ja) 光ディスク装置
JP4607996B2 (ja) 光ディスク装置
JP2004310970A (ja) 光ディスク装置
JPH11306650A (ja) 光ディスク種別判別装置及び光ディスク種別判別方法
JP3731660B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP2000293932A (ja) 光担体判別装置及び光担体判別方法
US20070268795A1 (en) Optical disc signal processing apparatus, optical disc signal reproducing apparatus, signal processing circuit, and signal reproducing circuit
JP4241634B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP2004288292A (ja) フォーカスサーチ方法及び光ディスク装置
JP2006228364A (ja) 光ディスク装置
JP4341596B2 (ja) 光ディスク装置
JP3854075B2 (ja) 光ディスク駆動装置及び光ディスク装置
JP2000036152A (ja) 光ディスク装置および光ディスク装置が内蔵されたコンピュ―タ
JP4379539B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP4826820B2 (ja) 光ディスクの種類判別方法及び光ディスク装置
KR100643418B1 (ko) 디스크 판별 방법
JPH11149643A (ja) 光記録媒体
KR100698908B1 (ko) 광 디스크 기록 및 재생 장치의 제어 방법